ショートショートの開拓者であり、ユーモアに溢れたSF小説で知られる星新一の自選作品集です。短い作品が50編収録されているため、飽きずに少しずつ読み進められます。隙間時間に楽しみたい方におすすめです。

随所に散りばめられたメタファーを読み解くうちに、内容に引き込まれていく一冊です。ページ数は多めですが、物語との対話を楽しみながら読み進められます。村上春樹ワールドを堪能したい方におすすめです。

ショートショートの開拓者であり、ユーモアに溢れたSF小説で知られる星新一の自選作品集です。短い作品が50編収録されているため、飽きずに少しずつ読み進められます。隙間時間に楽しみたい方におすすめです。

「コンビニ人間」は村田沙耶香が自身のコンビニで週3回、仕事をしながら描いた仕事小説です。2016年に第155回芥川賞を受賞した作品で、数々の作品の中でも読みやすさはトップクラスと評されました。

北川恵海の最近よく話題になっているブラック企業を題材にした小説です。ブラック企業に勤めている主人公が思い誤って自殺をしようとしているのを助けてくれた男の正体が、実は3年前に自殺をしていたと判明するところからストーリーが始まります。

仕事で悩んでいる女性や男性向け作品で、映画化もされ今でも多くの方から人気があります。

高校一年、斉藤卓巳は以前から好きなクラスメートに告白されます。しかし、自分の頭の中ではそのクラスメートではなく、コミケで会ったあんずを考えてばかりです。また、ほかにも助産師の母・同じ団地の同級生などさまざまな出会いから主人公の思いはどう変わっていくのか。

未来が見える特殊能力の持ち主であるヒロインの秘密を主人公が知ってしまいます。そして少しずつ主人公とヒロインの切なくて甘いストーリーがはじまるのです。2人がどんな結末を迎えるのか、最後までドキドキしながら読んでほしい小説になります。

涙が止まらない方もいる感動的な作品でもありますので、泣きたい気分のときや恋に悩んでいるときにおすすめです。

天使業界の抽選に当たった「僕」が、ホームステイと称し自殺を図った少年の身体を借りながら自身の前世の罪を思い出していきます。児童文学としても人気ですが、大人になってみるとまた違った視点で読める懐かしい、泣ける作品です。

「僕」と同学年のお子様がいらっしゃる方は、読んでから感想を共有してみるのもおすすめです。

第一回本屋大賞を受賞した作品で、80分しか記憶が持たない元数学者の博士と、博士の家へ家政婦としてきた私、息子のルートがおりなす心温まるストーリーです。数式が出てきますが、苦手な方でも数学に嫌悪感なく触れられる作品になっています。

映画化されている作品なので、映画と合わせて読んでほしい作品です。

Kindle版のベストセラー1位を獲得した、運を転ずるヒントをくれる作品です。運が良くないと思っていた主人公が、あるタクシーの運転手と出会うところから物語が始まります。自分は運が良くないと思っている方に是非読んでいただきたい本です。

10代の若者から高齢者まで幅広い世代で読まれている作品なので読みやすく、感動する深い本を探している方にもおすすめです。

映画化され「必ず2回読みたくなる！」と絶賛された恋愛ミステリー小説です。鈴木とマユのほろ苦くも甘い純愛物語を読み進めていくなか、最後に思わぬ展開を迎えます。どんでん返し作品と分かったうえでも楽しめます。

平凡な女子高生の中嶋陽子のもとにケイキと名乗る男が現れたところから彼女の世界は一転します。異界に放り出され彷徨い戦い、傷つきながらも成長していく少女の物語です。シリーズ累計発行部数1,280万部を突破し、アニメ化もされている人気作品です。

片道わずか15分のローカル線を舞台にさまざまな登場人物が織りなす小さな奇跡が詰まった短編集です。2011年には映画化され累計発行部数※126万部突破しているベストセラー作品です。

中国で作られた「宣明暦」にずれが生じ始めていた江戸時代前期、日本独自の暦を作る事業に抜擢された渋川春海が数々の困難をくぐりぬけ「貞享暦」を作り上げていく物語です。吉川英治文学新人賞や本屋大賞を受賞している時代小説です。

天涯孤独の身になった少女の澪が大坂と江戸の味の違いに戸惑いつつも、天性の鋭い味覚と負けん気の強さで料理人として日々成長していく物語です。映画化・ドラマ化・漫画化もされている時代小説です。

同じクラスになったのをきっかけに互いに惹かれあっていく主人公のサクとアキ。しかし、アキの死によって二人の幸せな時間は終わりを告げます。ドラマ化や映画化もされ日本中を泣かせたといわれている大ベストセラーの恋愛小説です。

世界の200以上の国と地域で翻訳され世界累計部数が2億部突破している不朽の名作。星の王子さまはいくつかの惑星に旅します。そこで出会ったものたちとの触れ合いの中で友情・愛・人生について学んでいく物語です。

第12回日本ホラー小説大賞を受賞した作品です。妖怪たちがさまざまなものを売っている不思議な夜市は買い物するまで帰ることができない。夜市に幼い頃迷い込んだ裕司は、弟を引き換えに買い物をしてしまい、以来ずっと罪悪感に苛まれていて――。

小学三年生の五月は友人である弥生に殺されてしまいます。死体を隠そうとする幼い兄妹の様子を、死体の五月の視点で書かれている斬新なホラー小説です。第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞した乙一のデビュー作です。

「親指さがしって知ってる?」ある同級生の女の子が聞きつけた何気ない怪談話。 5人の小学生がおもしろ半分で親指さがしをすると、同級生のひとり由美の姿がなくなっていた――。バラバラ殺人事件が発端となった呪いのゲームが始まる。

オカルト専門フリーライターの雨穴は知人からある相談を受ける。それは、購入予定の家に不可解な間取りがあるというものだった。その間取りを知り合いの設計士に見せると、家のあちこちに奇妙な違和感のようなものが存在するという――。

第1作目『成瀬は天下を取りに行く』は2024年の本屋大賞を受賞するなどデビュー作にして15冠の圧倒的インパクトを残した作品です。どんな時も全力で我が道を歩む成瀬あかりが多くの人々に影響を与えていく――。

主人公の外村は高校生の頃に偶然ピアノの調律氏である板鳥と出会い調律の世界に魅せられる。そして夢をかなえ調律師として音と人と向き合っていく――。キノベス！2016の1位や本屋大賞を受賞している作品です。

高度な文明を失った代償に人々が超能力を得た世界でひたすら旅をするラゴス。二度も奴隷の身になりながらも旅を続けるラゴスの目的とは一体何なのか。不思議な世界観と謎めいた主人公にどんどん引き込まれていく――。

架空の国である彩雲国で暮らす紅秀麗は名門紅家直系長姫ながら、世渡り下手な父のせいで貧乏生活を送っていた。官吏になりたいという夢を抱いていた彼女のもとにとある大仕事が舞い込んでくる。それは、貴妃となり王様を再教育すること――。

でくのぼうを略した「のぼう様」と呼ばれている成田長親は、将としての武勇も智謀もない人物だがただ一つ特筆すべき才能があった。それは、他人に好かれること。総大将である石田三成と2万の天下軍と500人の軍を従えた成田長親の戦いが始まる――。

随所に散りばめられたメタファーを読み解くうちに、内容に引き込まれていく一冊です。ページ数は多めですが、物語との対話を楽しみながら読み進められます。村上春樹ワールドを堪能したい方におすすめです。

2011年に第145回直木賞受賞した池井戸潤の小説です。下町の中小企業がロケットの部品であるロケットのエンジンの大事なパーツの1つ、バルブシステムの開発に奮闘するストーリーで、読みやすい作品になっています。

小説はシリーズ化されていて、3冊とも100万部を超えるベストセラー小説で、中小企業の奮闘はサラリーマンだけではなくどんな方でも感動できる内容になっています。大人になってから小説を読もうと思った方には是非読んでほしい小説です。

東野圭吾の人気小説であるこちらもおすすめしたい小説です。テロリストによって盗まれたヘリコプターには大量の爆薬が積まれていて、原子炉を停めないと爆破するといった予告が届くところからストーリーが始まります。

最後までドキドキ、ハラハラが止まらない小説になっていて、サスペンスが好きな方はもちろんですが、原子炉などにも興味がある方におすすめです。

東野圭吾原作の、お馴染み物理学者湯川秀樹が活躍するガリレオシリーズの中でも大ベストセラーになった直木賞受賞作です。湯川の親友の天才数学者が、隣人で娘と暮らす女性と知り合い、彼女たちのために完全犯罪を企てていきます。

福山雅治主演でドラマ化や映画化され、大ヒットしたガリレオシリーズの名作です。ほかの作品を読んでいない方でも十分楽しめます。

水野敬也のベストセラー小説で、人生を変えたいけど変えられないでいるサラリーマンの主人公の元にガネーシャといったゾウの姿をした神様が現れます。主人公の家にニートとして住み着き、主人公にアドバイスをして夢を叶えていくストーリーです。

続篇も発売されている人気の小説で、ガネーシャは日常のほんの些細な点しかアドバイスをしていませんが、日常に追われてつい忘れがちなものを思い出させてくれます。考えさせられる本を読みたい大学生以降の方にぴったりです。

大人気作家の伊坂幸太郎の小説で、主人公は妻を殺されて復讐を考える男とターゲットを自殺に追い込む自殺屋の男、そしてナイフの達人の殺し屋の男の3人です。それぞれの視点で描かれ、物語は進んでいきます。

スリル満点のサスペンス小説で、緻密な構成は一気に読んでしまうほど、のめりこんでしまいます。テンポがいい作品なのでサスペンスが苦手な方も読みやすいおすすめの一冊です。映画化され、映像としても楽しめます。

ミステリーやサスペンス小説など、さまざまなジャンルを手がける東野圭吾の長編ミステリー作品です。ある殺人事件の容疑者の娘と被害者の息子が抱えた闇と、2人を取り巻く数々のトラブルが描かれています。

人間模様や伏線、点と点がつながる瞬間を楽しめるミステリー小説で、ドラマ化もされているのであわせて読んで見て欲しい作品です。

放送作家として名高い百田尚樹のデビュー作です。戦時中に上層部の命令によって発足された神風特攻隊をテーマに、戦時中に軍隊で特攻隊として生きた男の生き様を現代で生きる孫が追う形で書かれている小説になっています。

何のために特攻隊が発足されたのか、若者達はなぜ自ら志願して片道切符の戦闘機に乗って敵艦に突っ込んでいったのか、さまざまな物事を考えさせられる一冊です。戦争の恐ろしさや若者の苦悩、人間模様に心を打たれ、最後は涙無しに読めません。

高校を卒業後の進路を決めていなかった主人公に担任の先生が勝手に就職先を決めてしまい、どんな仕事なのかも知らないまま林業の世界に飛び込み、自然の中で過ごしながら林業の世界にのめりこんでいくお話です。

携帯の電波も届かないような田舎の神去村で現代っ子が成長していく様を描いた作品になっています。自然の大切さや主人公の成長を感じさせてくれるため、現代に生きている自分たちが忘れがちなものを思い出させてくれる小説です。

大人気作家池井戸潤が作者の半沢直樹シリーズの第1巻です。銀行の内部で起こった不正を扱ったフィクション小説で、サラリーマンが会社に言ってやりたい台詞を主人公が痛烈に放ってくれるストーリーは、会社勤めの大人たちの心をつかみました。

半沢直樹はドラマでも大人気となり、倍返しだ！の台詞は小説を読んでいない方やドラマを観ていない方も知っています。巨大企業の銀行を相手に半沢はどうやって立ち向かっていくのかを楽しめる、面白い小説を探している方におすすめです。

住野よるのデビュー作となった小説です。主人公がクラスメイトの女の子の日記を読み、膵臓の病気で余命が少ないのを知るところからストーリーは始まります。最後まで読んでみないとタイトルの意味が分からない、命がテーマの恋愛小説です。

恋愛ストーリーも感動しますが命の尊さや儚さが分かる一冊になっています。この小説も映画化されていて、主演は浜辺美波、北村匠海でした。

ミステリー作家として人気のある湊かなえのデビュー作であり、本屋大賞も受賞した作品です。中学校教師のある「告白」からはじまるストーリーの展開は、複数人の視点から描かれ結末まで夢中になって読んでしまいます。

映画化された作品でもあるので、あわせて小説も読むと臨場感を味わえます。ミステリーが好きな方には一読していただきたい有名作品です。

悪事を働いた3人の少年が逃げ込んだ廃屋は、かつてあらゆる悩み相談を受けていた雑貨店でした。そこに、時空を超え過去から手紙が投函されてきます。人生の岐路に立たされている相談者と手紙のやり取りをしていくうちに明かされる『ナミヤ雑貨店』の真実とは？

京都の町を舞台に、男子学生（先輩）と後輩（黒髪の乙女）の2人の視点で語られながら物語は進んでいきます。無邪気で自由気ままな乙女と彼女に思いを寄せる奥手な青年の周りで起こる珍事件の数々と2人の結末に目が離せません。

メディア良化委員会と図書隊が戦いを繰り広げる中、主人公の郁が図書隊に入隊するところから物語が始まります。図書隊の本の自由を守る戦いはもちろん、主人公の成長や恋愛模様も楽しめる作品です。

作者の代表作であり、世間一般にイメージされる坂本竜馬像を構築させたといっても過言ではない作品です。シリーズ累計2,496万部突破（※）の坂本竜馬の長きにわたる人生を描いた歴史ロマン小説です。

「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか――。」行き倒れている青年を思わず拾ってしまった主人公のさやかと家事万能・植物オタク・樹という名前しか分からない青年の風変わりな同居生活の物語です。

ジョバンニが銀河鉄道の旅でさまざまな人と出会い考えや生き方を学んでいく宮沢賢治の代表作でもある「銀貨鉄道の夜」や「よだかの星」「オツベルと象」などの名作が詰まった短編集です。

意地悪な親戚のもとで育てられた少年ハリー・ポッターのもとに、ホグワーツ魔法魔術学校への入学許可証が届くようになります。ホグワーツに入学したハリーに待ち受けるさまざまな冒険と、夢・友情・自分の生い立ちをを巡るファンタジー小説です。

休職中の刑事本間俊介が、遠縁の男性の婚約者である関根彰子の行方を捜す依頼を受けるところから物語が始まります。彼女はなぜ自らの意思で行方をくらませたのか? その謎を解いていく中で見えてくる自己破産者の凄惨な現実が克明に描かれています。

大学生になり一人暮らしを始めた椎名はある日突然隣人の河崎に本屋襲撃の話を持ち掛けられます。現在の物語である椎名と2年前の物語である琴美の2人の語り手で話が展開していき、徐々に2つの物語の繋がりが見えてきます。

対象者である人間を8日間調査し、その人間の生死を決める死神。クールで少し変わった死神の千葉は個性豊かなキャラクターたちと出会っていきます。千葉が出会う6つの人生を通し生き方や考え方を考えさせられる作品です。

『運命は、愛する人を二度奪っていく』というキャッチコピーが付けられ、東野圭吾がブレイクするきっかけとなった出世作です。事故によって小学5年生の娘の身体に妻の魂が宿り秘密の生活が始まるところから物語は始まっていきます。

優しい父と母の愛情に包まれ育った2人の兄弟が主となり物語は進んでいきます。彼らが暮らす仙台市内で起こる連続放火事件と謎のグラフィティアートを追っていく中で見えてくる真実とは何か。

アオタケと呼ばれている学生寮に集まった10人の大学生たちが時にぶつかり合い高めあいながら、箱根駅伝という大きな舞台に向かって邁進していく青春物語です。漫画化・アニメ化・映画化などもされている人気作品となっています。

ユートピアとも呼ばれる1000年後の美しい日本が舞台の物語。人類は皆、神の力（念動力）を身に着けていました。家畜のように管理されて暮らす少年少女たちが世界の真実に近づいていくことで平和に保たれていた均衡が徐々に崩れていきます。

2015年の本屋大賞と日本医療小説大賞をダブル受賞したファンタジー小説です。謎の病から生き延びたヴァンは生き残っていた幼子にユナと名付け共に生きていくことを決めます。たった二人の父と子が危機に立ち向かう壮大な冒険の物語です。

目に見える人間界と目に見えない精霊界が交錯する世界が舞台となっています。精霊の卵を宿す皇子チャグムは、父帝が送りこむ刺客や異界の魔物から命を狙われています。そんな皇子を命がけで守る女用心棒バルサとチャグムの冒険の物語です。

アニメ化や舞台化もされている京都が舞台の三つ巴の世界で起こる波乱万丈な物語です。狸の矢三郎は、名門下鴨家の誇りにかけて京都の町を駆け巡ります。そんな中起こる、狸・天狗・人間が巻き起こす愉快な大騒動とは一体？

戦国時代の乱世に名を轟かせた村上海賊の娘の景が木津川口での合戦前夜、難波へ向かうところから物語の幕が上がります。本屋大賞と吉川英治文学新人賞をダブル受賞した史実に基づく時代小説です。

幕末の動乱期、新選組副長として生きた土方歳三の生涯を描いた作品です。喧嘩や辻斬りに明け暮れていた百姓の子『バラガキのトシ』が、浪人や百姓上りの寄せ集めを最強の集団へと作りあげ日本の歴史に一石を投じていきます。

欧米文化が浸透していき日本の歴史の中でも大きな変遷期となった明治時代を舞台に描かれた時代小説です。そんな明治時代に生きた、秋山好古・秋山真之・正岡子規の3人が中心となり物語は進んでいきます。

下級武士から筆頭家老の座に上り詰めた勘一が、将来を期待されながらも不遇の死を遂げた彦四郎の死の真相に迫っていく物語です。聡明で剣の腕も立つ男が何故後ろ傷を負ったのか、徐々に明らかになっていく真相に映し出される男の生き様とは。

中国清朝末期、極貧の少年・春児（チュンル）は占い師の予言を希望に抱き、科挙の試験を受ける幼なじみ文秀（ウェンシウ）と共に都へ上ることに。そこから始まる二人の宿命の物語が描かれています。

江戸有数の薬種問屋の若だんなである一太郎。犬神・白沢・鳴家といった妖たちが身体が弱い一太郎をいつも見守ってくれています。そんなある夜、一太郎は人殺しを目撃してしまいます。妖たちと共に事件解決に乗り出す愉快で不思議な物語です。

浪速大学を舞台に教授選・誤診裁判・医局制度の問題など医学界の腐敗を緻密に描かれた社会派小説です。映像化やドラマ化など幾度も映像化され、半世紀経った今現在も色褪せない不朽の名作です。

同性愛・三角関係・禁断の恋・片想いなどの言葉はあっても、どの愛もひとつのカタチには定義できない。そんなさまざまな恋愛観や恋愛模様が描かれており、恋とは愛とは一体何なのか考えさせられる作品となっています。

沖縄で雑貨店を営みながら暮らす友寄明青の元に一通の手紙が届くところから物語は始まります。明青が冗談交じりに書いた1枚の絵馬と幸という女性から届いた1通の手紙から始まるラブストーリーです。

天才ギタリストの蒔野聡史と国際ジャーナリストの小峰洋子は出会ってすぐ互いに惹かれあいますが、仕事・人間関係・戦争などが絡み合い2人の仲は引き裂かれていきます。東京・ニューヨーク・パリ・バグダッドを舞台に描かれる大人の恋愛小説です。

妻に先立たれ秋穂巧は息子と二人でつつましくも幸せ暮らしていました。そんな梅雨のある日、亡くなったはずの妻が二人の前に姿を現します。過去の記憶をすべて失っている妻との三人の共同生活が始まり、この幸せが永遠に続くと思われたが…。

主人公のワタナベ・彼の高校時代の親友キズキ・キズキの恋人だった直子・大学で出会った緑の複雑な人間模様が描写されている作品です。身近な人の死・喪失感・失われた愛・友情の中での苦悩や葛藤を通し成長していく過程が緻密に描かれています。

6歳児程度の知能しかない32歳のチャーリーが知能を高める手術を受け「天才」となり見える世界が変わっていく様子をチャーリーが記した手記をたどるように読み進めていきます。ドラマ化や映画化もされている不朽の名作です。

第12回星雲賞海外長編部門受賞作のSF小説です。月面で発見された真っ赤な宇宙服をまとった死体は月面基地の所属でもなく現世界の住民ですらない、さらには5万年に亡くなっていたことが判明します。果たして彼は何者なのか、壮大な謎を明かしていく不朽の名作です。