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わすれじの行く末まではかたければ今日を限りの命ともがな
投票わが庵(いほ)は都のたつみしかぞ住む世を宇治山と人はいふなり
投票みちのくの忍ぶもぢずり誰ゆゑに乱れそめにしわれならなくに
投票春すぎて夏来にけらし白たへのころもほすてふあまの香具山
投票花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに
投票ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ
投票瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末にあはむとぞ思ふ
投票めぐりあひて見しやそれともわかぬまに雲隠れにし夜はの月かな
投票あらざらむこの世のほかの思ひ出に今ひとたぴのあふこともがな
投票あまつ風雲のかよひ路吹きとぢよをとめの姿しばしとどめむ
投票すみの江の岸による波よるさへや夢のかよひ路人目よくらむ
投票いま来(こ)むといひしばかりに長月の有明の月を待ちいでつるかな
投票きみがため春の野にいでて若菜摘むわがころも手に雪は降りつつ
投票秋の田のかりほの庵(いほ)の苫(とま)を荒みわがころも手は露に濡れつつ
投票つくばねの峰より落つるみなの川恋ぞ積りて淵となりぬる
投票あふ(おう)ことの絶えてしなくばなかなかに人をも身をも恨みざらまし
投票見せばやな雄島のあまの袖だにも濡れにぞ濡れし色は変らず
投票きみがため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひけるかな
投票音に聞くたかしの浜のあだ波はかけじや袖の濡れもこそすれ
投票たち別れいなばの山の峰に生ふるまつとし聞かばいざ帰り来む
投票みかの原わきて流るる泉川いつ見きとてか恋しかるらむ
投票あらし吹くみむろの山のもみぢ葉は竜田の川のにしきなりけり
投票しのぶれど色にいでにけりわが恋はものや恩ふと人の問ふまで
投票田子の浦にうちいでて見れば白たへの富士の高嶺に雪は降りつつ
投票ながらへばまたこの頃やしのばれむうしと見し世ぞ今は恋しき
投票うらみわびほさぬ袖だにあるものを恋にくちなむ名こそ惜しけれ
投票いにしへの奈良の都の八重桜今日九重ににほひぬるかな
投票夜(よ)をこめてとりのそらねははかるともよに逢坂の関は許さじ
投票なには(わ)がた短きあしのふしのまもあはでこの世をすごしてよとや
投票秋風にたなびく雲の絶え間よりもれいづる月の影のさやけさ
投票たれをかも知る人にせむ高砂の松も昔の友ならなくに
投票わびぬれば今はた同じなにはなるみをつくしてもあはむとぞ思ふ
投票あさぼらけ宇治の川霧絶え絶えにあらはれわたる瀬々の網代木(あじろぎ)
投票かくとだにえやはいぶきのさしも草さしも知らじなもゆる思ひを
投票なげきつつひとりぬる夜の明くるまはいかに久しきものとかは知る
投票春の夜の夢ばかりなる手枕(たまくら)にかひなく立たむ名こそ惜しけれ
投票いまはただ思ひ絶えなむとばかりを人づてならで言ふよしもがな
投票大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ずあまの橋立
投票ほととぎす鳴きつるかたをながむれぱただ有明の月ぞ残れる
投票このたびはぬさも取りあへずたむけ山もみぢのにしき神のまにまに
投票白(しら)露に風の吹きしく秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞ散りける
投票ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは
投票あひ(い)見ての後の心にくらぶれば昔はものを思はざりけり
投票恋すてふわが名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか
投票これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関
投票かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れぱ夜ぞふけにける
投票奥山にもみぢ踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき
投票よのなかよ道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる
投票あまの原ふりさけ見ればかすがなる三笠の山にいでし月かも
投票わたのはら八十島(やそしま)かけて漕ぎいでぬと人には告げよあまの釣舟
投票ふくからに秋の草木のしをるればむべ山風を嵐とい言ふらむ
投票あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む
投票長からむ心も知らず黒髪の乱れて今朝(けさ)はものをこそ思へ
投票人はいさ心も知らずふる里は花ぞ昔の香に匂(にほ)ひける
投票玉の緒よ絶えなば絶えね長らへば忍ぶることの弱りもぞする
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