芥川賞受賞作品の人気おすすめランキング15選【作家の登竜門】

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作家における登竜門ともいえる、純文学における新人に贈られる芥川賞ですが、最近では、芸人であるピースの又吉さんが「火花」で受賞するなど文学賞の中でも一般的に知られている賞として知られています。今回はその中でおすすめランキング15選を紹介していきます。

読書を始めるならこの作品から

芥川賞は、直木賞と並ぶ文学賞における著名な賞ですが、芥川賞は、純文学における新人が対象となって選考されています。1935年から始まり、戦時中の中断を経て現在も選考が続いている歴史のある賞です。

この芥川賞を受賞したことがきっかけとして名声を得られる作家は多く、今では有名作家である安部公房や、元東京都知事として知られている石原慎太郎などが過去に芥川賞を受賞しています。

そこで今回は、芥川賞受賞作品の、「受賞年度」、「読みやすさ(1~5)」、「ページ数」を基準にランキングを作成しました。芥川賞作品を読んでみるといってもどの芥川賞作品を読めばいいかわからない方は、是非こちらを参考にして自分に合った作品を見つけてみてください。

芥川賞作品のおすすめランキング15選

15位

文藝春秋

abさんご

価格:827円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

史上最年長で受賞した芥川賞作品

75歳という過去最高齢で芥川賞を受賞した作品です。読むこと自体が難解な小説として受賞時話題になり、その内容として「全部が横書きで書かれている」、「表現が遠回しである」、「平仮名が多用されている」などが挙げられます。

 

内容自体はそこまで難解ではなく、戦時中が舞台で、ある家庭の「昭和」を描いている物語です。子が小さいころにに母親が亡くなり、父娘二人で暮らすことになった親子ですが、戦火から逃れるため、親子は小さな家へ引っ越します。その10年後、その家庭に家政婦がやってきて、その家政婦が2人の親子を変化させていくという物語です。読書を始めるときに少しハードルを上げたい!という方におすすめです。

受賞年2013年読みやすさ3
ページ数128ページ

口コミを紹介

小説というよりは、超長編の詩に近い。 作者が長年をかけ、感じとった情景と想像上の景色を熟成させ、独自の言葉に変換し、テーマにそって個々の場面を並べていった印象。 小説の定義を、キャラクターが色々なことがらにまきこまれストーリーが展開していくもの、とするなら、他の作品がそれを骨格に置いているのに対して、本作ではさほど重要視されているとは思いません。 批評を見ても、全体の内容より、言い回しや仮名づかいに触れているものが多いのも、詩に似ていると思います。 短篇の詩がいくつも、メインテーマにそって綴ってあるというのが、本作かと思います。 (主にストーリーが)おもしろい小説を読みたい!と意気込んておられるかたには、おすすめしません。 一日一編、素敵な詩を読んで、最終的に物語にもなってたねと、そのくらいの気分で読まれる方には、傑作であると自信をもっておすすめします。 注:レビューはあくまで私の主観によるものです。

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14位

文春文庫

価格:540円(税込)

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親族間の生々しい人間模様を描いた物語

24歳でまだ性経験もない無垢な若者である秋幸という名の主人公が、手当り次第女遊びをしている実父に憎悪を抱き自らの体に流れるその血を憎み性的な思考に抗おうと、土方仕事に打ち込むというあらすじです。軸が主人公とその実父の関係の背景で腹違いの兄の言動や親族間のどろどろした関係が魅力となっています。

 

筆者の実体験が基になっているといわれているこの作品は、リアルで迫ってくる雰囲気を味わいたい方におすすめの作品です。

受賞年1976年読みやすさ3
ページ数267ページ

口コミを紹介

第74回芥川賞受賞作品が「岬」。作者の故郷、紀州が舞台。24歳の秋幸が主人公。秋幸の家族関係は複雑です。彼は母と母の再々婚相手の義父、義父の連れ子の兄と四人で暮らしています。彼には兄や姉がいますが、父親違いで、兄は自殺してこの世にありません。彼の実の父親は生きていますが、噂に聞くだけ。相当悪いことをして金をもうけたとか、昔、相前後して三人の女に産ませた子供のうち娘を囲っているとか。娘は売春をしているとか。主人公を取りまく閉塞感が圧倒的です。読んでいると、ひょっとして作者の特異性の自慢話なのかと興ざめするようなことがありません。そこが駄作と文学の違いかなと思ったりします。

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13位

集英社

共喰い

価格:454円(税込)

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鬱屈した日常をリアルに切り取った作品

著者の田中慎弥は、記者会見の時に「(芥川賞を)もらっといてやる」となどの少々尖った発言で受賞当時話題になった人物として印象深いです。

17歳の主人公が実父と愛人と暮らす中、18歳の恋人との関

係に溺れていく中、実父と同じ自分の暴力性に気付き始めるというあらすじになっています。この作品は少し重い雰囲気で進んでいくので、最初にインパクトのある作品を読みたい!という方におすすめです。

受賞年2012年読みやすさ4
ページ数205ページ

口コミを紹介

著者の人柄が面白くて、読んんで見ました。小説の中の景色が目に浮かぶような描写で、ドラマを見ているような感覚で読みました。
何処か影のある登場人物が多く暗い感じがしましたが、心の奥に残るような作品でした。

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12位

河合書房新社

蹴りたい背中

価格:410円(税込)

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史上最年少で受賞した芥川賞作品

「abさんご」とは真逆の、19歳という史上最年少で芥川賞を受賞した作品です。自分の10代を思い出し、若さというものを惜しみたくなる美しい作品です。

 

19歳の少女が執筆したこの作品は、これまで紹介したものの中で最も甘酸っぱく、そして懐かしさを感じることのできる作品です。思春期の何とも言い難い感情を彩り鮮やかな文章で描かれており、女子高生の主人公の繊細な感情が頭に滑らかに入り込んでくる作品となっています。

受賞年2013年読みやすさ5
ページ数192ページ

口コミを紹介

"芥川賞"という先入観は一切抜きにして単純に楽しめました。自分も思春期のころに同じように漠然と感じていたことや思春期独特の価値観などを、若くして文筆に目覚めた著者がうまく表現してくれたという感じで非常に痛快で、非常に鮮やかだったと思います。特に技巧的な書き方をしているという印象も無く、著者が"文章を書くのが楽しくて仕方ない"という雰囲気が良く伝わってきて、読者としても楽しく読めました。

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11位

文藝春秋

スクラップ・アンド・ビルド

価格:594円(税込)

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「超高齢化社会」と「老人介護」という現代社会をコミカルに扱った作品

この作品を執筆した羽田圭介は、メディアへの露出が他の小説家と比べて多く、みなさんもご存知の方かもしれません。歯に衣着せぬ言動で世の中の注目を集めている小説家です。

 

「早く死にたい」と口癖のようにこぼす祖父に対し、主人公である孫がある計画を思いつきます。転職など再構築を図る主人公と次第に衰えていく主人公の対比が鮮やかに描かれており、作品を読み切って初めて「スクラップ・アンド・ビルド」の意味がわかる内容です。「高齢化社会」を切り口にした社会問題に光を当てた作品にもなっています。

受賞年2015年読みやすさ4
ページ数150ページ

口コミを紹介

健斗の考える、使わない能力は衰退するというのは、介護だけにとどまらず人間の本質なのだと思う。祖父が無職の健斗を思いボケ老人を演じていた部分はあったのだろうと思う。人間が強くなる為には、鍛錬の連続でしか成長しないと感じさせられた。

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10位

新潮社

土の中の子供

価格:432円(税込)

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虐待体験からの再起を図る主人公の物語

直木賞受賞作品の「教団X」は、メディア化もされ有名になっている作品ですが、この「土の中の子供」は同じ作者が執筆しています。表現が凝っておらずストレートで、内容は少し重いものですが読みやすさとしては初めての人向けな作品です。

 

主人公である27歳のタクシードライバーの語りによって始まるこの物語は、主人公の壮絶な虐待体験から、「暴力」と「自分」の向き合いを様々な体験を通して変化させていくというあらすじになっています。虐待描写の凄惨さは他でも類をみないほどインパクトのある文章になっています。

受賞年2005年読みやすさ4
ページ数160ページ

口コミを紹介

以前一度読み始めて挫折した作品であるが、著者の他の作品を数点読んた後、本作品を改めて読んだら非常に胸を打たれた。

主人公は27歳のタクシードライバー。
幼少期の壮絶な虐待を抱えた記憶とともに、生きることとの健全な距離を見失っており、絶望の中にも生への核心を探る生き方をしている。
全体として暗く哀しい内容であるが、いくつか未来への希望を見出すような場面もあり、弱者が絶対的な力の中でも一縷の光を見失わずに生きていく姿が胸を打った。

中村さんの作品は生き難さを抱えた社会的マイノリティーに焦点が当てられることが多いように思うが本作品も例外ではない。
一体この天才作者は心にどんな困難を抱えて生きているのだろうと思う。

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9位

新潮社

苦役列車

価格:464円(税込)

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筆者がモデルになっている「私小説」の作品

お金もない、地位も低い、だけどプライドは高いダメ主人公の暗く、湿気った世界のドロドロとした、地を這うような生活をリアルに描いているこの作品は、人間の歪んだ精神丸出しで生きる主人公のどこか憎めない、考えさせられる作品です。

 

筆者が「私小説」と公言している通り、これは筆者自身を題材にしている作品で、記者会見時に出てきた筆者の風貌は、失礼ですがまるでホームレスのような恰好で受賞時話題を呼びました。「読者がこいつ(主人公)よりはましだなと思ってくれたら非常にうれしい」という筆者の一言が印象に残っています。

受賞年2010年読みやすさ3
ページ数176ページ

口コミを紹介

自伝的小説ですが
衝撃的です。
心に強く残った一冊です。
「苦役列車」という言葉が心に残り西村賢太氏の
生きざまは小説にしても衝撃的でした。

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8位

文藝春秋

蛇を踏む

価格:464円(税込)

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奇妙で一度はまると抜け出せない作品

ある日、主人公である独り暮らしの女性が蛇を踏んでしまう。するとその蛇が主人公のお母さんに化け、「どうして蛇の世界に来ないの」と誘惑をしながら家に住み着いてしまうというあらすじなのですが、もうこの時点で不思議でかつ少し不気味な感じがありますね。しかし一度読んでみるとハマってしまいなかなか抜け出せなくなってしまうのがこの作品の一番の魅力です。

 

「蛇を踏む」、「消える」、「惜夜記」という3つの短編からなるこの作品は、ストレートな表現やわかりやすいストーリーが好みな方にはあまりおすすめできませんが、一つの作品に没頭してみたい!という方にはおすすめの作品です。

受賞年1996読みやすさ2
ページ数183ページ

口コミを紹介

話に筋がなく、ふと気付くと場面が変わっている。脈絡のない言葉に深い意味はなく、そのままを受け止めていくと現実とは全く違う世界に引き込まれて行きます。
自分が寝ている時に見る夢って、脈絡がなさ過ぎて文章に起こすのって難しくないですか?すごく怖い夢や楽しかった夢を人に説明しても、うまく伝わらなくて面白くもなんともない話になってしまいます。だけどこの本はそれを絶妙なバランスと言葉で表せているんです。まるで自分がその夢をみているかのように。
この本を初めて読んだのは、私が中学生の頃でした。当時はあの不思議な感覚にハマって、何度も読み返していました。
大人になって忘れていたのですが、最近ふと思い出して思わず購入してしまいました。忙しい毎日から、少し現実逃避しくなったのかな?(笑)
このなんでもない「うそばなし」に、またハマってみようと思います。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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7位

文藝春秋

コンビニ人間

価格:626円(税込)

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周囲の人々の「普通」にこだわる気持ち悪さを描いた作品

この作品も筆者自身の体験が基となっており、実際に筆者はコンビニでアルバイトをしており、18年間コンビニで働き続け、趣味も恋人もおらず、小説のみを執筆するという少々変わった人柄です。

 

この作品は登場人物の人間や環境がどこもおかしくなく全くの普通というところが非常に違和感を感じることに魅力があります。主人公はその「普通」の一部なることを目的とする、というあらすじなのですが、この作品を読むと一体多様性とは何なのか、自分がその「普通」の一部であることに嫌悪感を覚える、個人的には最も衝撃を受けた作品です。

受賞年1996年読みやすさ3
ページ数168ページ

口コミを紹介

普段からあまり本は読む方ではないが、難しい表現などもなくすんなり読めた。
最後は結婚してまわりの人間と溶け込めるのかな、などと思ってもいたが…
これはハッピーエンド?それともバッドエンド?
コンビニ店員として働く事で世界の歯車になれていることを実感できており、仕事も確実にやりこなしている。バイト歴18年、彼氏なし36歳がなんだってんでしょう。立派な人間だと思う。

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6位

新潮社

飼育

価格:594円(税込)

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黒人兵と寒村の子供たちとの無残な悲劇を描いた作品

1958年に芥川賞を受賞した、今回紹介する作品の中では最も古い作品です。筆者の大江健三郎は現代の作家にも多大な影響を与えており、この作品の他に代表的なものとして、「芽むしり仔撃ち」、「個人的な体験」などが挙げられます。

 

この作品は戦時中が舞台となっており、墜落してきた飛行機の中の黒人兵を子供たちが「飼う」というあらすじになっていますが、子供視点にたって、人間の美しさと醜さを表しているものとなっています。ラストが非常に大事なので、しっかりと読破することをおすすめします。

受賞年1958年読みやすさ3
ページ数320ページ

口コミを紹介

読ませてくれる文章でした。
装飾過多に感じて所々わかりにくい表現もあるのですが、文体から情景やにおいが立ち昇ってきます。
暴力的な表現はありますが、驚くほど残虐というような描写はありません。
性表現も直接的なものはないです。
死者の奢りや飼育もおもしろかったですが、個人的にはその他の収録作のほうが好きです。
小説としての完成度が上がって行く感じがしてとてもよかったです。

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5位

講談社

ポトスライムの舟

価格:486円(税込)

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非正規労働とモラルハラスメントを描いた作品

この作品はいわゆる、「ワーキングプア」を描いた作品なのですが、このワーキングプアとは、どれだけ働いても一向に生活が楽にならない非正規労働の方々のことです。この作品が受賞されたのは2008年、ちょうど時代背景とかぶっている作品でこの背景も受賞した要因の一つではないかと考えられます。

 

主人公の現実と若干の鬱屈とした雰囲気に共感できるところもあり、また登場人物のそれぞれの道や幸せが別々の形となって浮き上がってくる、物語としても引き込まれる作品となっています。

受賞年2008年読みやすさ4
ページ数208ページ

口コミを紹介

いずれの作品も、女性の職場にある現実のひとつ。
どう折り合いをつけていくのか、あるいは折り合いなんてつけなくていいのか。
安易な希望を押し付けられることはなかった。
灯りそうで灯らない小さな光をたどっていくような展開がとてもよかった。

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4位

中央公論社

スティル・ライフ

価格:583円(税込)

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自分という世界をもう一度確認できる作品

この作品は作中で起伏といったものが少なく、わかりやすいクライマックスなどは存在しません。気付いたら終わっている、そういう作品です。しかしその中でもしっかりとしたメッセージ性があり、考えさせられる作品です。

 

筆者の詩から発展したといわれる文体は、より独特なものを感じさせ、物哀しい雰囲気を新鮮な世界観で感じることができる作品です。ストーリーを読むよりも作品自体の雰囲気を味わいたいという読書をもともと好んでいる方々におすすめの作品です。

受賞年1987年読みやすさ3
ページ数216件

口コミを紹介

若いころに池澤作品にハマり、今は中学生の娘がハマっています。
「透明感があって、現実と非現実の曖昧な所が良い」などと、エラそうに感想を言っています。

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3位

文藝春秋

火花

価格:626円(税込)

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話題にもなった古風な純文学を感じさせる作品

今回紹介する作品の中で最も知名度が高いと考えられるのがこの作品です。皆さんもご存知の通り、この作品の筆者は芸人であるピースというコンビの又吉直樹です。受賞する以前から読書好き、太宰治のファンであることを公言しています。

 

売れない芸人の主人公が、天才的な発想を持ちながら人間味あふれる先輩芸人に惹かれていき、この二人が軸となって展開し、ユーモアがあふれながらもリアリティーのある非常に読みやすい作品となっています。

 

発行部数はなんと200万部を超え、異例のベストセラーとなりました。文章自体は他の作品と比べ美しさなどは劣りますが、読みやすさ、面白さなどを加味したら読書を始めるならこの作品が一番おすすめできる作品です。

受賞年2015年読みやすさ5
ページ数180ページ

口コミを紹介

あまり小説を読む方ではないのですが、前々から気にはなっていたので読みました。
結論からいうとすごく面白かった。。
他の方のレビューを見ると結構酷評されている方もおられて少し驚くのと同時に、なるほど、そういった見方もあるのかと妙に納得する点もあります。

ですが、理屈抜きで私は泣いたし、笑ったしで、結構心を動かされる部分が多かったので、最後まで一気に読むぐらい面白かったです。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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2位

講談社

限りなく透明に近いブルー

価格:443円(税込)

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リアルなシーンが幻想的に描かれて、幻想的なシーンがリアルに描かれている作品

この作品は沖縄の米軍基地付近で生活するドラッグに溺れ、乱交を繰り返す若者たちを描いた小説であり、テーマとしてはお世辞にも綺麗なものとは言えません。実際、受賞当時は賛否が別れたという事実があります。しかしそれでもこの作品が評価される理由は、性行為や薬物の描写を、クリアに、かつ生々しく描いている部分が挙げられます。この独特な文体がこの作品の大きな魅力の一つでもあります。

 

この作品は、ドラッグやセックスに溺れ退廃していく、いわゆる「最近の若者」の生態を描いたセンセーショナルな作品であり、普段異常なものとして隔離していた現実を読者に突きつけるものとなっています。

 

受賞年1976年読みやすさ3
ページ数176ページ

口コミを紹介

作品全体が光やにおい、湿度、音で満たされている。
それを表現するための多様な比喩が無尽蔵に湧いて出て、読み手の脳裏に絡みつく。
主人公は何が起きても当事者とは思えない視座で成り行きを観察するだけで、
セックス、ドラッグ、暴力なども光や音と同列の現象として扱う。すべてがフラットで映像的な世界。

そんな主人公の観察が延々と繰り返された末、彼はあるものの色の中に凡庸な意味を見出す。
彼は全てにフラットで、透明な観察者であろうとしたが、ついには限界がきて、自身に意味を付与してしまったのだ。
人は完全に透明ではいられない、少なからず「前に進む」ためには。

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1位

新潮社

価格:594円(税込)

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突然自分の名前を喪失してしまった男の物語

この作品を執筆している安部公房は文学界では超がつくほど著名な作家で、三島由紀夫などと並べて第二次世界大戦後の作家として知られています。安部公房が執筆した作品としてはこの作品の他に、「砂の女」、「他人の顔」などが挙げられます。

 

この作品はシュルレアリスムの手法で描かれており、シュルレアリスムとは、簡潔に言えば人間の無意識の部分を表現しようとする手法です。例えば自分の夢で起きた出来事を文章にしてみるとき、一見支離滅裂な出来事でも、自分の無意識と繋がっているため、出来事が全て意味不明とはならないということです。この作品も主人公が突然自分の名前を失くすというシュルレアリスム的な出来事を非常に鮮やかに描いている作品です。

 

1度読んだだけでは理解できない部分もあるかもしれませんが、読書好きなら誰もが通る作品なので、読書を始めたてのかたは難しくても一度読んでみることをおすすめします。

受賞年1951年読みやすさ3
ページ数304ページ

口コミを紹介

安部公房は最高です。

何度読んでも飽きない。

とくにこの「壁」は傑作かつ初心者にも親しみやすいものであり、安部公房らしさが存分に味わえる。

逆に言うと、これを読んで合わない、と感じたら安部公房作品は全般的に合わないでしょう。

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芥川賞作品の選び方

戦前から選考が始まっている芥川賞作品ですが、こちらは半期ごとに選考されるため、大変多くの作品が芥川賞に選ばれています。ジャンルとしては純文学と統一されていますが、その中でも初心者にとっていきなり読むのは難しいという作品も少なくはありません。また、作品のいくつかはメディア化もされているものもありますので、何から読めばいいかわからない!という方へおすすめの作品を紹介していきますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

読みやすさで選ぶ

やはり本というのは最初にどの本から入るかが大変重要ですよね。芥川賞受賞作品という名声を十分に得ているものを紹介していますが、その中でも特に読みやすい作品、また反対に難しいものから読んでみたい!というかたにそれぞれを紹介していきたいと思います。

自分に投影できる

現役サラリーマンの流れていく時間と人生の不思議な感覚を描いた磯崎憲一郎の「終の住処」という作品を紹介します。主人公がサラリーマンであり、そこまで重い内容ではなくゆったりと展開していくこの作品は、仕事に追われている方々の一つの手助けになるでしょう。また、細部においてリアルな表現がなされており、そういった部分も投影しやすいところの1つかもしれません。

身近な社会問題を描く

こちらは上記でも紹介させていただきました、村田沙耶香の「コンビニ人間」という作品ですが、この作品は現代のマニュアル化した人間や「普通」を強要する現代の社会に対しての風刺になっています。今の社会にこういった同調圧力や自分が歯車の1つでしかないことに対しての嫌悪感を感じている人は多いと思うので、そういった方におすすめできる作品です。

難解な作品

続いてはいきなり難しい本を読んでみたい!という方へおすすめできる作品の一つである、平野啓一郎の「日蝕」という作品を紹介します。まず舞台が日本ではないというところから始まり、時代は15世紀、またカトリック神学がテーマとなっており、設定から初心者にはとっつきにくいものとなっております。当時の選考委員も惑わされたと話題になったこちらの作品から入ってみるのもおもしろいかもしれません。

年代別で選ぶ

小説というものは少なからずその時の時代が現れるものであり、芥川賞もその一つであります。その中でも最近の1990年代以降の作品のなかでおすすめできる作品を紹介します。

1990年代

1994年に芥川賞を受賞した小川洋子の「妊娠カレンダー」という作品ですが、こちらはとにかく描写が緻密なところに魅力があります。かつ、雰囲気は不穏なものが流れている作品となっていて、過去の受賞作品の中でも特に純文学らしいという作品として評価が高いです。

2000年代

こちらは2008年に受賞した川上未映子の「乳と卵」という作品ですが、こちらは関西弁の一人称で描かれており、また一文一文が長く、独特な文体となっており初心者には少し読みにくい作品かもしれません。女性の生々しい生態が描かれており、女性小説家ならではの作品です。

2010年代

2010年代はランキングでもおすすめした、「火花」や「スクラップアンドビルド」、「苦役列車」など現在では多くの有名な作品が輩出されており、また、最近の作品ということもあり、どの作品からでもとっつきやすい作品が多くおすすめの年代です。

メディア化作品で選ぶ

映画化作品で選ぶ

この「蛇にピアス」という作品は金村ひとみのデビュー作であると同時に2004年に芥川賞を受賞した作品です。2008年に作者の意向を受け蜷川幸雄監督のもと女優吉高由里子が主演を務めている作品です。少し世俗離れした舞台と生々しい映像が衝撃を与える作品です。

ドラマ化作品で選ぶ

こちらはランキングでも紹介した羽田圭介の「スクラップ・アンド・ビルド」ですが、2016年にドラマ化され、主演は柄本佑が勤めています。字面で感じる雰囲気とは異なる、映像で感じる別の雰囲気を楽しめるため、ドラマを見てから原作を読んでみるという方法もおすすめです。

芥川賞作品のおすすめ商品比較一覧表

  • 商品画像
  • 1
    アイテムID:4896628の画像

    新潮社

  • 2
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    講談社

  • 3
    アイテムID:4896612の画像

    文藝春秋

  • 4
    アイテムID:4896607の画像

    中央公論社

  • 5
    アイテムID:4896601の画像

    講談社

  • 6
    アイテムID:4896563の画像

    新潮社

  • 7
    アイテムID:4896551の画像

    文藝春秋

  • 8
    アイテムID:4896535の画像

    文藝春秋

  • 9
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    新潮社

  • 10
    アイテムID:4896513の画像

    新潮社

  • 11
    アイテムID:4896499の画像

    文藝春秋

  • 12
    アイテムID:4896492の画像

    河合書房新社

  • 13
    アイテムID:4896484の画像

    集英社

  • 14
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    文春文庫

  • 15
    アイテムID:4896352の画像

    文藝春秋

  • 商品名
  • 限りなく透明に近いブルー
  • 火花
  • スティル・ライフ
  • ポトスライムの舟
  • 飼育
  • コンビニ人間
  • 蛇を踏む
  • 苦役列車
  • 土の中の子供
  • スクラップ・アンド・ビルド
  • 蹴りたい背中
  • 共喰い
  • abさんご
  • 特徴
  • 突然自分の名前を喪失してしまった男の物語
  • リアルなシーンが幻想的に描かれて、幻想的なシーンがリアルに描かれている作品
  • 話題にもなった古風な純文学を感じさせる作品
  • 自分という世界をもう一度確認できる作品
  • 非正規労働とモラルハラスメントを描いた作品
  • 黒人兵と寒村の子供たちとの無残な悲劇を描いた作品
  • 周囲の人々の「普通」にこだわる気持ち悪さを描いた作品
  • 奇妙で一度はまると抜け出せない作品
  • 筆者がモデルになっている「私小説」の作品
  • 虐待体験からの再起を図る主人公の物語
  • 「超高齢化社会」と「老人介護」という現代社会をコミカルに扱った作品
  • 史上最年少で受賞した芥川賞作品
  • 鬱屈した日常をリアルに切り取った作品
  • 親族間の生々しい人間模様を描いた物語
  • 史上最年長で受賞した芥川賞作品
  • 価格
  • 594円(税込)
  • 443円(税込)
  • 626円(税込)
  • 583円(税込)
  • 486円(税込)
  • 594円(税込)
  • 626円(税込)
  • 464円(税込)
  • 464円(税込)
  • 432円(税込)
  • 594円(税込)
  • 410円(税込)
  • 454円(税込)
  • 540円(税込)
  • 827円(税込)
  • 受賞年
  • 1951年
  • 1976年
  • 2015年
  • 1987年
  • 2008年
  • 1958年
  • 1996年
  • 1996
  • 2010年
  • 2005年
  • 2015年
  • 2013年
  • 2012年
  • 1976年
  • 2013年
  • 読みやすさ
  • 3
  • 3
  • 5
  • 3
  • 4
  • 3
  • 3
  • 2
  • 3
  • 4
  • 4
  • 5
  • 4
  • 3
  • 3
  • ページ数
  • 304ページ
  • 176ページ
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まとめ

ここまで芥川賞受賞作品のランキングをご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。小説というものは個人で大きく感じるものが異なるため、自分で手に取った作品が一番合うというケースも多いです。ただ、その中で一つの参考にしていただければ幸いです。

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