【小説家監修】ミステリー小説のおすすめ人気ランキング33選【2024年最新版】
2024/08/30 更新
ミステリー小説には、多くのタイプがあります。探偵の活躍する推理小説・リアリティのある法廷ミステリー・どんでん返しが面白い作品、中学生や高校生が楽しめる学園ものなどさまざまです。今回は小説家のノルンさん監修のもと、傑作・名作・新作まで、最高のミステリー小説をご紹介いたします。
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目次
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あっと驚くミステリー小説で史上最高のトリックを見つけよう
最後まで結末が分からないハラハラドキドキ感は、ミステリーの醍醐味ですよね。ドラマや映画の世界でもミステリー人気のあるジャンルです。面白いミステリー小説を読んでみたい!という方も多いと思います。
ミステリー小説は、有名な探偵が活躍する本格推理や法廷もの、中学生や高校生が楽しめる学園もの、史上最高のトリックとどんでん返し、ハッピーエンドや嫌ミスまで、ポイントを押さえれば自分に合ったものが選びやすくなるのです。
今回は小説家のノルンさん監修のもと、読みたい!と思えるような作品をおすすめしていきます。賞を受賞した作品や映像化された作品、選び方についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
小説家が教える!ミステリー小説の選び方
編集部
ミステリー小説を選ぶときの重要なポイントを、ノルンさんに教えていただきました!
POINT①
各種ランキング上位や文学賞受賞作品はレベルが高い!そのような作品かどうかをチェック
ノルンさん
話題作や実力派作家の作品を優先的に読みたいといった方には、各種ミステリーランキング上位作品や文学賞受賞作をおすすめします。「このミス」「本屋大賞」「直木賞」などの作品のあらすじをチェックして、自分に合いそうな作品を手に取ってみましょう。
毎年行われるランキングに入っている作品はレベルが高くて読みやすい作品も多いです。私は発表されるごとにチェックして、小説を書く際の参考にしています。自分が面白そうだと感じたものを手に取っていくうちに「最高のミステリー小説」に出会えるのではないでしょうか。
POINT②
あっと驚くトリックやロジックが存分に展開される、本格ミステリー作品かどうかをチェック
ノルンさん
ミステリーといえば、予想外のトリックや論理的なロジックが面白さの肝のひとつ。たとえば「本格ミステリ大賞」は本格のみを扱った賞なので、トリック好きな方は参考にするとよいでしょう。
POINT③
たたみかける展開でハラハラドキドキ、手に汗握るサスペンス作品かどうかをチェック
ノルンさん
サスペンス要素のある作品は、読者としても非日常を味わえる貴重な時間です。警察小説や冒険小説、ハードボイルド小説にはミステリー要素のある作品が多々あるので、そういった中から選ぶのもおすすめですよ。
POINT④
人が死ぬ話はイヤという方は、「日常の謎」を扱った作品かどうかをチェック
ノルンさん
「人が殺されたり、凶悪犯罪が起きたりするストーリーはちょっと疲れる」という方には、「日常の謎」を扱う小説がおすすめ。お店や学校など普段の生活で起きる、ちょっとした謎や不思議を解き明かしていくストーリーです。後味のよい作品が多いのも特徴。
編集部
初心者の方や「難しそう」という理由でミステリー小説を避けてきた方におすすめの作品や選び方のポイントはありますか?
ノルンさん
社会派ミステリーやサスペンスはトリック重視というわけではないので、案外読みやすいですよ。宮部みゆき『火車』、横山秀夫『64』などはよい作品です。『謎解きはディナーの後で』のようなライトなミステリーもとっつきやすいですね。
なかでも最初の一冊におすすめしたいのは、綾辻行人『十角館の殺人』です。本格ミステリーブームの火つけ役で、さまざまなエッセンスが凝縮された一作。この作品をとっかかりにして、どんどん世界を広げていって欲しいです。
編集部
逆に「ほとんどの作品は読破した」というような、ミステリー小説マニアの方におすすめの探し方や選び方はありますか?
ノルンさん
ミステリー系の新人賞はたくさんありますので、新しく世に出た作家の作品をどんどん読んでいくとよいでしょう。そうすることで作風や設定などのトレンドが把握でき、より広くミステリーを楽しむことができます。
ちなみに最近のトレンドジャンルは「特殊設定ミステリー」です。独自の世界観を作り上げ、その設定の中でストーリーが進行するもので、『屍人荘の殺人』、『ジェリーフィッシュは凍らない』などが話題となっています。
小説家ノルンさんおすすめ!ミステリー小説5選
講談社
カラスの親指 by rule of CROW's thumb
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
気持ちよくだまされたい方にはこれ
ノルンさん
詐欺師の中年2人組が、同居人たちと詐欺の計画を企てる。最後の最後に明かされた真相には、心底から「やられた!」という驚きとともに、爽快な気持ちよさを体験できる名作です。
講談社
13階段
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
臨場感たっぷりのサスペンス
仮釈放中の青年と定年間際の刑務官の2人は10年前の殺人事件の冤罪調査をすることになります。犯人とされる人物は犯行当時の記憶がなく、「階段を上っていた」というわずかな情報しかわかっていません。2人は無実の男を救うため奔走します。
高野和明のデビュー作で、第47回江戸川乱歩賞を受賞した作品です。2003年には山崎努・反町隆史主演で映画化されています。サスペンス感をたっぷり味わいたい方におすすめです。
作者 | 高野和明 |
---|---|
発行日 | 2004年8月10日 |
ページ数 | 400 |
ノルンさん
死刑囚の冤罪調査を開始する主人公の刑務官。わずかな手がかりと、死刑執行までのタイムリミットが迫る中、冤罪を晴らすことができるのか。息をもつかせぬサスペンスに、読了後の満足感もひとしお。
集英社
第三の時効
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
警察小説の傑作短編集を読みたい方にはこれ
F県警捜査第一課を舞台とする短編小説集で、登場する刑事それぞれの個性が強く、警察内部の様子がリアルに描写されており、臨場感のあふれる傑作です。小説は第16回山本周五郎賞の候補作になっており、ドラマ化もされました。
読後の衝撃や高揚感を味わいたい方や、刑事ドラマが好きな方におすすめの作品です。
作者 | 横山秀夫 |
---|---|
発行日 | 2006年3月17日 |
ページ数 | 424 |
ノルンさん
殺人事件の時効に仕組まれた「第三の時効」を解明していく刑事たち。時効成立直前の犯人を逮捕することができるのか? 警察小説かつ短編の名手である著者の真骨頂が、いかんなく発揮された短編集です。
角川文庫
最後の証人
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
人間ドラマが垣間見えるリーガルミステリー
元検事の弁護士である主人公の佐方貞人が、不利な状況に挑むリーガルミステリー作品です。次第に明らかになる新事実や衝撃の急展開に、思わず引き込まれてしまいます。
2015年にはこの作品を原作として、ドラマ「佐方貞人シリーズ」が放送されていますので、小説を読んで気になった方は、そちらもぜひチェックしてみてください。
作者 | 柚木裕子 |
---|---|
発行日 | 2018年6月15日 |
ページ数 | 320 |
ノルンさん
元検察官の弁護士が活躍するリーガルミステリー。逆転劇のある法廷シーンはもちろんのこと、人間への深い洞察が感動を呼び起こす作品。シリーズ一作目なので、ぜひシリーズを通して読んでみて欲しいです。
東京創元社
空飛ぶ馬
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
人の死なない「日常の謎」の名作
女子大生と落語家が「日常の謎」を推理していく連作短編です。殺人事件や凶悪犯罪などの物騒なテーマではなく、日常に潜む違和感を解き明かしていきます。謎解きの爽快感を味わいたい方や、心温まる小説が読みたい方におすすめです。
2人のゆったりとして穏やかな雰囲気や、随所に登場する落語の演目の話など、全体的にのんびりとした印象ですが、しかし中には重たい内容の話や、人間の怖さを感じさせる描写もあります。
作者 | 北村薫 |
---|---|
発行日 | 1994年3月27日 |
ページ数 | 357 |
ノルンさん
女子大生と落語家が日常の中にひそむ謎を解き明かしていく本格ミステリーで、「日常の謎」ジャンルの先駆者的作品。殺人事件などの凶悪犯罪は起きないため、ミステリーでありながら安心して物語を楽しめます。
編集部
ここからは編集部が厳選した、ミステリー小説の人気おすすめランキングをご紹介していきます!
有名作家のおすすめミステリー小説7選
文藝春秋
容疑者Xの献身
Amazon での評価
(2024/12/01調べ)
日本以外でも人気!東野圭吾の感動を呼ぶミステリーの名作
物理学者の主人公「湯川学」が、天才数学者である親友の犯した完全犯罪の謎に迫る物語です。直木賞受賞作であり、そのほかにも国内の3つの主要ミステリランキングで、それぞれ1位を獲得しています。
初めから犯人が分かっている「倒叙ミステリー」であり、犯行動機を描く「ワイダニット」作品です。ラストでは感動が待っていて、泣けるミステリーとしても知られています。日本のみならず、韓国や中国でも映画化がされた作品です。
作者 | 東野圭吾 |
---|---|
発行日 | 2005年8月29日 |
ページ数 | 394 |
ノルンさん
直木賞を受賞した名作ミステリー。容疑者Xとガリレオ(湯川)の2人の天才によるスリリングな駆け引きが見もの。計算し尽くされたトリックに加え、心理戦や愛という感情面も秀でた作品。ミステリーを読むならマストな1冊です!
新潮社
ゴールデンスランバー
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
日韓で映画化もされた伊坂幸太郎の大ヒット作
罪のない青年が首相を爆殺した犯人に仕立て上げられ、警察に追われる身となる逃亡劇を、スリル満点に描いた作品です。「このミステリーがすごい」で2009年に1位を獲得し、本屋大賞や山本周五郎賞なども受賞しました。
日本・韓国で映画化もされました。伊坂幸太郎作品の入り口としてもおすすめです。
作者 | 伊坂幸太郎 |
---|---|
発行日 | 2007年11月30日 |
ページ数 | 690 |
ノルンさん
首相殺害を疑われた主人公の逃走劇は、手に汗握るサスペンスで抜群のエンターテインメント性。洒脱な言い回しやスピード感のあるストーリー展開は伊坂幸太郎だからこそ成せる技。「このミス」1位獲得もうなずける作品です。
文藝春秋
透明な螺旋
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
ガリレオこと湯川の過去が明かされていく事件
ガリレオシリーズ第10弾の最新長編になります。本作はガリレオこと湯川自身の過去に迫る物語です。房総沖で男性の銃殺遺体が発見されますが、捜査上の関係者の中に湯川の名前が浮上します。
これまでスマートな印象で、人物像があまり深く語られなかった湯川の真実が明かされる内容で、ファンにとっては読みごたえのある作品です。
作者 | 東野圭吾 |
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発行日 | 2021年9月3日 |
ページ数 | 304ページ |
口コミを紹介
宣伝等のように湯川の過去を知ることができる本作。
「沈黙のパレード」あたりから更に表現される「優しいガリレオ湯川」を楽しく読むことができました。
新潮社
オーデュボンの祈り
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
一風変わったファンタジーミステリーを読んでみたい方に
コンビニ強盗をした主人公は、気が付くと江戸時代以来より外界から遮断されている「萩島」に辿り着きます。そこで出会った「未来が見えるカカシ」の突然の死に遭遇するのです。
未来が見えるはずの彼が、自分の死をなぜ阻止できなかったのかという謎に始まり、島にまつわる謎の真相に迫ります。ファンタジーミステリーの伊坂幸太郎の作品で、第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した、彼のデビュー作です。
作者 | 伊坂幸太郎 |
---|---|
発行日 | 2000年12月20日 |
ページ数 | 464 |
ノルンさん
非日常的な世界に放り込まれた主人公が、島で起きた事件の謎を解いていくという、伊坂幸太郎のデビュー作。1作目からすでに独特の雰囲気が放たれており、ミステリーとしての面白さも存分に堪能できます。
講談社
十角館の殺人
Amazon での評価
(2024/12/01調べ)
綾辻行人を代表する館シリーズで史上最高のトリックを体験
無人島にある、十角形の奇妙な館を訪れた大学のミステリ研究会の仲間たちが、次々に殺されていきます。綾辻行人のデビュー作で、彼を代表する「館シリーズ」の第1弾作品です。犯人捜しを楽しむことができる「フーニダット」作品でもあります。
史上最高のトリックといわれることもあるミステリー史上に残る驚愕の結末で、どんでん返しを楽しみたい方におすすめです。
作者 | 綾辻行人 |
---|---|
発行日 | 1987年9月5日 |
ページ数 | 512 |
ノルンさん
新本格ブームを巻き起こした、まさにミステリーの金字塔的な作品です。孤島かつ館というミステリーの定番的な設定でありながら、綾辻行人ならではの趣向がふんだんに凝らされていて、ラストの衝撃は随一。今も新たな読者が生まれている息の長い作品です。
文藝春秋
誰か―Somebody
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
ドラマ化もされて人気の宮部みゆきの有名シリーズ
「亡くなった父の本を出したい」と、記者である主人公は、遺族の娘たちから伝記出版の依頼をうけます。ひき逃げ事故で亡くなった男の人生を追っていくうちに、その平凡にみえた人生から意外な事実が広がり始めるのです。
テレビドラマ化もされた、杉村三郎シリーズの第1弾作品で、ストーリーがすすむにつれて、冒頭に提示された謎が深まっていきます。
作者 | 宮部みゆき |
---|---|
発行日 | 2003年11月13日 |
ページ数 | 469 |
ノルンさん
現在も続く「杉村三郎シリーズ」の1作目。普通のサラリーマン杉村三郎がある依頼を受けたことから、次第に意外な事実が明らかになっていくというストーリー。ラストはちょっとほろ苦いけれど、人気シリーズの幕開けとして必読の書。
新潮社
火車
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
現代の金融事情の問題を問う社会派ミステリー
負傷により休職している刑事のもとに、亡くなった妻の親戚が消えたフィアンセを探してほしいと訪ねてきます。彼女はなぜ失踪し、彼女の正体はいったい何者なのか、真相を探る中でストーリーは消費者金融のあり方や問題も投げかけるのです。
社会派の一面も覗かせるサスペンスミステリーで、山本周五郎賞を受賞しており、読んだ方にしか味わえない読後感があるとのレビューもあります。
作者 | 宮部みゆき |
---|---|
発行日 | 1992年7月15日 |
ページ数 | 590 |
ノルンさん
社会派ミステリーの傑作。カード破産というテーマは今読んでも色褪せることがないですね。先が気になってページをめくる手が止まらないストーリー構成。そしてとても印象に残るラストは圧巻です!
有名作家のおすすめミステリー小説比較表一覧
商品名 | 画像 | 購入サイト | 特徴 | 作者 | 発行日 | ページ数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 Amazon ヤフー |
気持ちよくだまされたい方にはこれ |
道尾秀介 |
2011年7月15日 |
520 |
|||
楽天 Amazon ヤフー |
臨場感たっぷりのサスペンス |
高野和明 |
2004年8月10日 |
400 |
|||
楽天 Amazon ヤフー |
警察小説の傑作短編集を読みたい方にはこれ |
横山秀夫 |
2006年3月17日 |
424 |
|||
楽天 Amazon ヤフー |
人間ドラマが垣間見えるリーガルミステリー |
柚木裕子 |
2018年6月15日 |
320 |
|||
楽天 Amazon ヤフー |
人の死なない「日常の謎」の名作 |
北村薫 |
1994年3月27日 |
357 |
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6位 |
楽天 Amazon ヤフー |
ドラマ化もされて人気の宮部みゆきの有名シリーズ |
宮部みゆき |
2003年11月13日 |
469 |
||
7位 |
楽天 Amazon ヤフー |
現代の金融事情の問題を問う社会派ミステリー |
宮部みゆき |
1992年7月15日 |
590 |
||
※ 表は横にスクロールできます。
海外のおすすめミステリー小説5選
角川書店
ダ・ヴィンチ・コード(上)
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
サスペンスと暗号解読の楽しみを味わいたい方に
ハーバード大学の教授が、ルーブル美術館の館長殺しの容疑者として追われるというところからストーリーは始まります。暗号を解読しながら、事件の真相に迫っていきますが、レオナルドダヴィンチの人物像と歴史が魅力的に描かれる作品です。
映画の大ヒットでも有名な、世界で7000万部を売り上げたベストセラー小説で、なんといっても、暗号を解読していく楽しみが存分に味わえます。
作者 | ダン・ブラウン |
---|---|
発行日 | 2003年 |
ページ数 | 296 |
ノルンさん
映画がヒットした歴史ミステリーの原作。謎が謎を呼ぶ展開と、キリスト教を扱っているものの読みやすい翻訳で没入感が得られます。映画を見た方は補完する意味で読むと、さらに理解が深まりますよ。
角川書店
オペラ座の怪人
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
ミュージカルでも有名なフランス作品の原作
19世紀のパリ、華やかなオペラ座の裏で怪奇な事件が頻発しているのは「オペラ座の怪人」のせいだといわれていました。彼は美しい歌姫クリスティーナに恋をしたことで、だんだんとその謎に包まれた孤独な正体を明らかにしていきます。
ブロードウェイや劇団四季などのミュージカルでも有名な、フランスの傑作ミステリー小説の名作です。
作者 | ガストン・ルルー |
---|---|
発行日 | 1909年9月23日 |
ページ数 | 458 |
ノルンさん
1909年発表の不朽の名作。オペラ座の舞台裏で頻発する事件と、その影で暗躍する「オペラ座の怪人」を主人公が追っていく。今読んでも面白さは突出しています。映画やミュージカルにも展開されており、ミステリーのみならず教養として読んでおいて損はないです。
早川書房
怪盗紳士ルパン
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
海外ミステリーの金字塔!ルパン三世の元になった怪盗紳士の物語
日本でおなじみのルパン三世は、この作品の主人公アルセーヌ・ルパンの孫という設定です。海外作品で最も有名な怪盗紳士の誕生秘話である「アルセーヌ・ルパンの逮捕」を含む、傑作9編が収録されています。
怪盗なのに紳士といわれるのは、人を傷つけずスマートに盗みを働くという斬新なスタイルが由縁で、恋もするし逮捕もされてしまうのです。決して完璧でないルパンの人間性も魅力といえます。
作者 | モーリス・ルブラン |
---|---|
発行日 | 1907年6月10日 |
ページ数 | 336 |
ノルンさん
かの有名な「アルセーヌ・ルパン」シリーズの第1作の短編集。9編の作品がおさめられ、ルパンを読むならまずはこの1冊から。名前は知っていても、読んだことはないという人も多いのでは。この機会にぜひ手に取ってみてください。
ノルンさん
史上初の推理小説と言われる本作。探偵役のオーギュスト・デュパンが母娘の惨殺事件の謎を解くという展開はまさにミステリー。短編小説なので読みやすく、何といってもミステリー小説の祖となる作品なので、ぜひ読んでおくことをおすすめします。
ノルンさん
世界的なベストセラーミステリー。「忘れられた本の墓場」で出会った1冊の本が主人公を謎に導いていくストーリー。ミステリー要素のみならず、歴史、冒険、恋愛といったエッセンスをふんだんにまぶした大傑作です。
海外作品のおすすめミステリー小説比較一覧表
商品名 | 画像 | 購入サイト | 特徴 | 作者 | 発行日 | ページ数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 |
楽天 Amazon ヤフー |
サスペンスと暗号解読の楽しみを味わいたい方に |
ダン・ブラウン |
2003年 |
296 |
||
2位 |
楽天 Amazon ヤフー |
ミュージカルでも有名なフランス作品の原作 |
ガストン・ルルー |
1909年9月23日 |
458 |
||
3位 |
楽天 Amazon ヤフー |
海外ミステリーの金字塔!ルパン三世の元になった怪盗紳士の物語 |
モーリス・ルブラン |
1907年6月10日 |
336 |
||
4位 |
楽天 Amazon ヤフー |
あらゆるミステリーに影響を与えた推理小説の原型 |
エドガー・アラン・ポー |
1841年4月 |
236 |
||
5位 |
楽天 Amazon ヤフー |
謎解きや恋愛要素も楽しめる少年の冒険物語 |
カルロス・ルイス・サフォン |
2001年 |
416 |
||
※ 表は横にスクロールできます。
短編のおすすめミステリー小説3選
新潮社
江戸川乱歩傑作選
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
江戸川乱歩の独特な世界を堪能してみたい方に
日本ミステリー小説の礎を築き、本格探偵小説の確立・恐怖小説をも創り出した江戸川乱歩の初期を代表する名作が一気に読める作品です。巧妙なトリックの処女作『二銭銅貨』怪奇的な『芋虫』『人間椅子』など、独特な世界観を楽しめます。
ミステリーだけでなくスリラー小説も含む、傑作9編が収められていて、読みやすいので初めて江戸川乱歩作品を読む方にもおすすめです。
作者 | 江戸川乱歩 |
---|---|
発行日 | 1960年 |
ページ数 | 352 |
ノルンさん
日本の本格探偵小説を確固たるものにした江戸川乱歩の短編集。トリックや怪奇といったさまざまな手法でミステリーを紡ぐ乱歩の技には感嘆するばかり。日本のミステリーのルーツを探るために読んでおきたい1冊です。
角川春樹事務所
サファイア
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
短い時間でイヤミスから感動できる友情までじっくり堪能
宝石がテーマとなった湊かなえの短編集です。読んだ後に嫌な気持ちになり、ぞくっとする”イヤミス”作品から、泣ける友情ものまで、宝石の名前の付いたタイトルで7編が収録されています。
話がつながっているわけではありませんが、共通の宝石というテーマでさまざまな人間模様が描かれ、湊かなえ独特の読み終わった後の後味の悪さと、不思議な爽快感はなんともいえません。
作者 | 湊かなえ |
---|---|
発行日 | 2012年4月 |
ページ数 | 320 |
ノルンさん
「宝石」をテーマにした短編集。作者の持ち味である「後味の悪さ」が存分に発揮されつつも、それでいて心を動かされる結末は、人間の心理を巧みに描写しているからこそ。どの短編も宝石のような輝きを放っているのだと感じますね。
東京創元社
シャーロック・ホームズの冒険
Amazon での評価
(2024/12/01調べ)
世界の歴代探偵の中でもっとも有名な探偵!読みやすさなら最新版を
歴代名探偵の中で最も有名なシャーロック・ホームズシリーズの入り口として、気軽に読むことができる短編小説です。探偵もの推理小説の源流ともいわれる歴史のある作品が12編収録されており、読みやすくなっています。
海外の古典的ともいえる作品のため、古い翻訳だと読みにくい場合がありますので、できるだけ新しい最新の翻訳がおすすめです。児童書などでもホームズシリーズは出ています。
作者 | アーサー・コナンドイル |
---|---|
発行日 | 1892年10月14日 |
ページ数 | 544 |
ノルンさん
世界で最も有名な探偵であるシャーロック・ホームズ。短編12編を収録した本作は、どれも素晴らしい作品ばかり。ミステリー好きで未読の方は、第一作目に当たる本作をぜひ手に取ってみてほしいです。
どんでん返し系のおすすめミステリー小説3選
早川書房
そして誰もいなくなった
Amazon での評価
(2024/12/01調べ)
アガサクリスティーの世界的名作でどんでん返しを味わう
見ず知らずの招待主から、年齢も職業も違う、面識のない10名の男女が離島に招かれます。彼らの共通点は、過去に犯罪を犯していたということでした。やがて彼らは1人ずつ、マザーグースの歌とともに命を落としていくことになります。
誰が犯人かを特定していく犯人探しが楽しめる「フーダニット」タイプの代表作です。後のミステリー界に多大な影響を与えたアガサクリスティーの名作で、衝撃の結末が見どころになります。
作者 | アガサ・クリスティー |
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発行日 | 1939年11月6日 |
ページ数 | 387 |
ノルンさん
「ミステリーの女王」と呼ばれた著書の代表作のひとつで、あまりにも有名な作品。孤島で起きた殺人事件の行き着く先にある真相には驚くばかり。女王たるゆえんを堪能してほしいです。
KADOKAWA
三毛猫ホームズの推理 「三毛猫ホームズ」
Amazon での評価
(2024/12/01調べ)
ユニークな語り口の読みやすい赤川次郎ミステリー
血を見ること・お酒・女性が苦手な刑事が、ホームズという名の、物思いにふける癖がある猫を引き取ることになります。猫を主人公としたユニークな内容で、後半に大きく変わっていく展開が見逃せません。
長編・短編合わせて50作以上にも及ぶ「三毛猫シリーズ」の第1弾作品です。どの作品から読んでも楽しめます。ドラマ化もされた初心者にも読みやすい作品です。
作者 | 赤川次郎 |
---|---|
発行日 | 1978年 |
ページ数 | 368 |
ノルンさん
大ヒットシリーズの第1作目。ライトな語り口でありながら、どんでん返しがある本格ミステリーとしても楽しめる、ミステリー初心者におすすめの作品です。リーダビリティが高いので、一気読みにも向いています。
東京創元社
アヒルと鴨のコインロッカー
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
過去と現在が交互しながら繋がるどんでん返し
物語は主人公が、初対面の青年から本屋を襲うことをもちかけられることが始まりで、そこから衝撃の展開へと繋がっていきます。第25回吉川英治文学新人賞を受賞した小説で、映画化もされている名作です。
伊坂幸太郎の作品といえば伏線がすごい、といわれているのが特徴ですが、過去の描写と現在の描写が繋がって、あっと驚く結末へと展開されていきます。
作者 | 伊坂幸太郎 |
---|---|
発行日 | 2003年11月25日 |
ページ数 | 384 |
ノルンさん
本屋を襲撃して広辞苑を盗むことになった主人公が、予想外の展開に巻き込まれていく。終盤にかけてひとつの大きな物語が完成するのは伊坂幸太郎の特徴で、本作でもいかんなく発揮されています!
イヤミス・猟奇的サイコミステリー小説3選
講談社
殺戮にいたる病
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
サイコパスがメインの猟奇的ミステリーを読みたい方に
女性をターゲットにした猟奇的連続殺人事件のその犯人の恐るべき行動と魂をたどるサイコミステリーです。描写がかなり過激なため、グロテスクが苦手な方にはおすすめできません。小説ならではの驚愕の結末が待っています。
読者の先入観を利用してトリックを仕掛ける叙述ミステリー作品です。伏線を回収するのが好きな方におすすめします。
作者 | 我孫子武丸 |
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発行日 | 1992年 |
ページ数 | 324 |
ノルンさん
サイコキラーによる猟奇連続殺人事件。ショッキングな描写が続いていくものの、本当に驚愕する事実はラストに潜んでいる。サイコものが好きな方はもちろん、衝撃的な展開を体験したい方におすすめです。
双葉社
告白
Amazon での評価
(2024/12/01調べ)
湊かなえを代表する後味が悪い嫌ミスの傑作
「娘はこのクラスの生徒に殺されました。」という中学校の女性教師のホームルームでの告白から、物語は進んでいきます。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の女王ともいわれる作者のデビュー作であり代表作でもある作品です。
第6回本屋大賞を受賞し、そのほかにもさまざまな賞を獲得しています。映画化も有名です。
作者 | 湊かなえ |
---|---|
発行日 | 2008年8月5日 |
ページ数 | 317 |
ノルンさん
湊かなえの鮮烈デビュー作。教師の復讐をつづる物語は、読みながら背筋が凍る場面も。ラストはしばし茫然としてしまうほど。「週刊文春ミステリーベスト10」1位も獲得している作品です。
文藝春秋
悪の教典 上
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
衝撃続きのイヤミスでゾクゾクしたい方に
容姿端麗・爽やかで、女子生徒や保護者からも絶大な人気を誇る高校教師の正体は、実は幼いころから数えきれないほどの殺人を犯してきた、生粋のサイコキラーでした。残虐な男の内面を詳細に綴り、ゾクゾクするサイコ・ホラー小説です。
2011年「このミステリーがすごい」で1位を獲得し、漫画化・映画化もされました。
作者 | 貴志祐介 |
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発行日 | 2018年8月10日 |
ページ数 | 467 |
ノルンさん
サイコパスの教師による猟奇殺人は、とにかくすさまじいの一言。たたみかけるような殺人の連続と、教師・蓮実のサイコぶりには戦慄するばかり。「悪」に振り切った主人公のストーリーを読みたい方におすすめです。
受賞歴のあるおすすめミステリー小説4選
KADOKAWA/角川書店
ジェノサイド (上)
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
SF要素の絡んだミステリーが読みたい方に
難病を抱える息子を持ちイラクで戦うアメリカ人傭兵と、急死した父から届いた1通のメールを受け取った日本人大学院生の繋がらないはずの2人の人生が交差したとき、驚愕の真実が明らかになります。
「このミステリーがすごい」で2012年に1位を獲得した衝撃作で、読んだときの衝撃は一生忘れない、との声もあるサスペンス・SF小説です。
作者 | 高野和明 |
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発行日 | 2011年3月30日 |
ページ数 | 391 |
ノルンさん
急死した父からのメールを受け取った主人公は、人類の存亡に関わる事態に巻き込まれていく。アフリカと東京を描いていく壮大なスケールに圧倒されるばかり。文庫で上下巻と長いものの、一気読み必至の傑作。
宝島社
チーム・バチスタの栄光
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
社会派の医療ミステリーが読みたい方に
難易度の高い数々の手術を成功させてきた「バチスタ」という天才医師集団でしたが、彼らは立て続けに手術に失敗、原因不明の術中死を起こし、その原因を解明する調査が始まっていきます。
医療界が抱える、さまざまな問題が描かれる医療ミステリーで「このミステリーがすごい」大賞受賞作品で、ドラマ・映画化もされた人気作品です。
作者 | 海堂尊 |
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発行日 | 2006年2月 |
ページ数 | 456 |
ノルンさん
大ヒットした医療ミステリー作品。天才外科チームによる手術中に患者が連続死し、真相究明に指名された医師が個性的な厚生労働省の役人と謎を解き明かしていく。医療小説でありながらエンターテインメントに徹するストーリーは「このミス大賞」受賞作ならでは。
新潮社
夜のピクニック
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
中学生や高校生におすすめの青春ミステリー
高校卒業が近い生徒たちが、24時間かけて80kmの道のりを歩くというストーリーです。複雑な事情を抱えた主人公たちの隠されていた秘密が、少しずつ明らかになっていきます。本屋大賞を受賞した恩田陸の青春ミステリーの名作です。
著者が通っていた高校で実際に行われていた行事がモチーフとなっています。中学生や高校生だけでなく多くの方におすすめできる作品です。
作者 | 恩田陸 |
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発行日 | 2001年7月30日 |
ページ数 | 455 |
ノルンさん
全校生徒が夜を徹して80キロを歩くというイベント。主人公はその最中に「ある秘密」を叶えようとする青春ミステリー。一夜をかけて歩くだけのシーンに、多くの思いや感情が込められている。前向きになれる読後感を得たい人におすすめです。
講談社
すべてがFになる
Amazon での評価
(2024/12/01調べ)
工学部助教授の著者が考えた驚愕の理系ミステリー
主人公である大学の助教授とヒロインのお嬢様学生は、偶然訪れた孤島でウエディングドレスを纏った死体を発見し、その事件解決に挑みます。第1回メフィスト賞を受賞した作品です。
実際に大学の助教授である著者の思考が現れた文中の表現や、高度なトリック・飛び交う専門用語は、理系の内容に詳しくない方でもじゅうぶん楽しめます。
作者 | 森博嗣 |
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発行日 | 1996年4月3日 |
ページ数 | 524 |
ノルンさん
森博嗣のデビュー作となる密室理系ミステリー。理系要素と本格ミステリーの掛け合わせで、斬新なトリックが炸裂する個性的な作品です。終始独特な雰囲気に包まれ、森ワールドから抜け出せなくなる人が多いのも納得できます。
映画・ドラマ・アニメ化されたおすすめミステリー小説3選
KADOKAWA
氷菓
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
人の死なない日常ミステリーが読みたい方に
舞台は、廃部寸前だった高校の古典部です。それを存続させるべく入部した少年少女が、学校で起こる事件や謎を追い、やがて古典部の文集「氷菓」にまつわる33年前の事件の真相に迫っていきます。
テレビアニメ化のされた、米澤穂信「古典部シリーズ」の第1弾小説です。人の死なない青春ミステリー作品なので、気負わずに読むことができます。
作者 | 米澤穂信 |
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発行日 | 2001年10月31日 |
ページ数 | 224 |
ノルンさん
アニメ化、映画化された米澤穂信の代表作のひとつ「古典部シリーズ」第1作。高校生の主人公の周囲で起こる「日常の謎」を解き明かしていく。ライトなテイストのミステリーを読みたい方におすすめ。
集英社
白夜行
Amazon での評価
(2024/12/01調べ)
絶妙な雰囲気の恐ろしくも切ない物語
主人公は、ある殺人事件の被害者の息子と容疑者の娘で、事件から19年という月日が流れ、物語は再び動き出します。ドラマ化・映画化がされている人気の作品です。主要人物2人の感情が描かれずに物語が進む独特の雰囲気を醸し出しています。
ページ数が多くかなり分厚いので、読み切った後に達成感を感じられる物語です。
作者 | 東野圭吾 |
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発行日 | 1999年8月 |
ページ数 | 864 |
ノルンさん
壮大なボーイミーツガールの物語。表と裏を生きる男女の人生を丁寧に描き、衝撃的なラストへと繋げていく展開はさすが東野圭吾といった作品です。ドラマ化、映画化もされており、映像作品から入っても楽しめますよ!
講談社
恩讐の鎮魂曲 御子柴礼司
Amazon での評価
(2024/11/30調べ)
どんでん返しを楽しめる法廷ミステリー
少年時代に犯した過ちが明るみになったことで、依頼が激減してしまった敏腕弁護士がもぎ取った仕事は、少年時代の恩師の弁護でした。恩師は本当に殺人を犯したのか、結末には驚愕の展開とどんでん返しが待っています。
『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』シリーズの中で、最高傑作といわれている法廷ミステリー作品で、ドラマ化されたことでも有名です。
作者 | 中山七里 |
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発行日 | 2016年3月16日 |
ページ数 | 400 |
ノルンさん
悪徳弁護士・御子柴礼司シリーズの3作目。「どんでん返しの帝王」中山七里の技がこれでもかと発揮されるリーガルミステリー。どんでん返しの気持ちよさを体感したい方にぜひ読んで欲しい作品です。
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※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。
面白いミステリー小説の選び方
有名な作家に着目してみたり、ジャンルで選んでみたり、海外のミステリー小説や映像化された作品など、ミステリー小説の選び方をご紹介します。
有名作家の作品から選ぶ
東野圭吾・伊坂幸太郎・綾辻行人・湊かなえ・赤川次郎・江戸川乱歩・宮部みゆきのミステリー小説界の有名作家7名をご紹介いたします。
メディア化されている作品の多さなら「東野圭吾」
作品の多くが映像化されているため、広く名の知られている作家です。共感を得やすいテーマやストーリーで、登場人物の心情が繊細に描かれています。また斬新なトリックや衝撃的な結末も見どころで、予想もしなかった展開に読者はあっと驚かされるのです。
代表作には『容疑者Xの献身』『流星の絆』『白夜行』などがあります。
ノルンさん
東野圭吾は私が一番好きな作家です。作品の面白さはもちろんのこと、ストーリーやキャラクター、構成など、私が小説を書く際にも多くの点を参考としていますが、やはり「さすが」としか言いようがないですね。
現在最も有名なミステリー作家ですし、非常に多作です。本格・社会派・ファンタジー・コメディなど、さまざまなジャンルのミステリー作品を発表しています。超有名作家かつ多彩なミステリーを読んでみたい方におすすめです。
編集部
以下の記事では、東野圭吾作品の人気おすすめランキングをご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください!
中学生や初心者でも読みやすいなら「伊坂幸太郎」
登場人物の魅力的なキャラクターやウィットに富んだ会話・説得力のある名言など、独特な世界観が特徴の作家です。思わぬストーリー展開や、ちりばめられた伏線が見事に回収されていく点も魅力となっています。
代表作には『ゴールデンスランバー』『重力ピエロ』『死神の精度』など多数で、初心者に読みやすい短編作品もおすすめです。
ノルンさん
個性の強いキャラクター・洒脱な台詞や表現・テンポのよい展開・ラストの衝撃など、独特の世界観を持っているのが伊坂幸太郎。ちょっと普通とは違うミステリーを読んでみたい方におすすめです。
編集部
以下の記事では、伊坂幸太郎作品の人気おすすめランキングをご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください!
叙述トリックの効いた大どんでん返しなら「綾辻行人」
大人気の「館シリーズ」が代表作で、多くのミステリー好きに愛されていますが、ホラー作品も多く執筆しており、ホラー的要素が多いのも特徴の作家です。叙述トリックを得意としており、読者の思い込みを利用することで、ラストには大どんでん返しが待っています。
それまでの考察が吹っ飛んでしまうほどの衝撃を味わってみてください。
ノルンさん
本格ミステリー好きな方にぜひおすすめしたいです。その後はホラー寄りの作品も発表していますので、どこかおどろおどろしさのある作品を読んでみたい方にもおすすめ。
編集部
以下の記事では、綾辻行人作品の人気おすすめランキングをご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください!
イヤミスの世界を味わいたいなら「湊かなえ」
後味が悪く、嫌な気分でエンディングを迎えるミステリー作品、通称「イヤミス」です。この言葉を定着させたといわれ、イヤミスの女王と称されているのが湊かなえで、人間の持つ負の感情や、辛い過去などが繊細に描かれています。
代表作には映像化もされた『告白』『夜行観覧車』『Nのために』などです。
ノルンさん
「イヤミスの女王」と呼ばれている作家ですので、後味の悪いミステリーが好きな方はぜひ読んで欲しいです。人間の心の動きの描写が上手いため、後味の悪さに納得感があるのも湊かなえの特徴です。
編集部
以下の記事では、湊かなえ作品の人気おすすめランキングをご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください!
コミカルでライトミステリーな作風なら「赤川次郎」
コメディ映画を観ているかのような軽快でユーモラスな描写や、キャラの立つ登場人物が特徴の赤川次郎作品です。年齢を問わず、幅広い層に愛されています。三毛猫ホームズシリーズや三姉妹探偵団シリーズ・幽霊シリーズなど、数々の人気シリーズが豊富です。
コミカルでユニークなミステリー作品を楽しみたい方におすすめします。
ノルンさん
著作数が600を超えるという大作家です。ライトな作品から重めの作品まで幅広い作風が特徴。特に「三毛猫ホームズシリーズ」が有名ですね。昔から活躍している大御所作家の作品を読んでみたいという方におすすめです。
編集部
以下の記事では、赤川次郎作品の人気おすすめランキングをご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください!
日本を代表する推理作家なら「江戸川乱歩」
推理小説を読みなれていない方にもおすすめできるのが、江戸川乱歩の作品です。日本を代表する名探偵の一人「明智小五郎」がメインになって活躍します。子どものみで構成された「少年探偵団」の活躍を描いた児童向けの作品は中高生でも馴染みやすいです。
初めて江戸川乱歩の作品を読む方には、明智小五郎が登場する、短編探偵小説シリーズの『D坂の殺人事件』『心理試験』『屋根裏の散歩者』が読みやすくおすすめします。
ノルンさん
日本の探偵小説の礎を築いた作家ですから、ミステリーのルーツを知りたい方におすすめしたいですね。昭和初期に活躍した作家なので、当時の日本の雰囲気を知ることができるのも一興だと思いますよ。
編集部
以下の記事では、江戸川乱歩作品の人気おすすめランキングをご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください!
時代小説や現代ミステリーなど幅広く楽しむなら「宮部みゆき」
人物描写を描くことに定評があり、推理だけでなく人間ドラマを楽しむことができるのが彼女の作品の特徴です。時代小説や現代ミステリーなど、幅広いジャンルで宮部作品を楽しめます。
社会派ミステリーの『火車』時代劇ミステリーの『荒神』推理小説である『ソロモンの偽証』など、それぞれタイプの違ったおすすめ作品が多いのが特徴です。
ノルンさん
社会派や時代物の作品を多く発表しており、ミステリー好き以外の方にもその名は広く知られています。骨太の社会派小説、そして時代物ミステリーに興味がある方はぜひ手に取って欲しいです。
編集部
以下の記事では、宮部みゆき作品の人気おすすめランキングをご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください!
ジャンルで選ぶ
ミステリー小説には多くのジャンルがあります。探偵もの・暗号解読もの・どんでん返し・サイコ系・日常系などそれぞれの特徴をご紹介しましょう。
初心者の方には「推理小説・歴代の探偵もの」がおすすめ
気軽な気持ちで読むことができ、初心者にもおすすめのジャンルです。世界的に人気の高いコナン・ドイルの探偵もの、シャーロックホームズシリーズをはじめ、ストーリーに入りやすい推理小説が多くなっています。
日本の探偵も明智小五郎や金田一耕助など歴代の名探偵たちもおすすめです。読んでいると一緒に謎を解いたり、事件を解決したりするような気持ちになり、そのワクワク感がたまりません。
編集部
以下の記事では、推理小説の人気おすすめランキングをご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください!
頭を使うのが好きな方は「暗号解読ミステリー」がおすすめ
暗号を解読することが、事件の解決につながるというジャンルです。頭を使うことが好きな頭脳派の方にはぴったりで、比較的解きやすいものから難解なものまで、暗号のレベルはさまざまですが、解決できたときのすっきり感が魅力といえます。
作者が仕掛けた暗号に、ぜひじっくりと時間をかけて挑戦してみてください。
幻想世界が好きな方は「ファンタジー」と融合した作品がおすすめ
ミステリーとファンタジーという正反対のジャンルとの融合作品は、普通のミステリー作品には飽きてしまったという方におすすめです。ファンタジー要素が論理的に説明され、両方のよさを楽しむことができます。
王道のミステリーからは離れていますが、新しいおもしろさや価値観を味わいたい方におすすめのジャンルです。
編集部
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衝撃度の高さで驚きたいなら「どんでん返し」ものがおすすめ
物語の終盤に一気に展開が変わり、読者の意表をつくことで衝撃を与える「どんでん返し」が特徴の作品です。はじめは読んでいても気が付かなった伏線も、もう一度読み返すことで浮き彫りになり、作品の奥深さをより楽しめます。
どんでん返しが特徴の作家には、綾辻行人や殊能将之・我孫子武丸などが有名です。ただし「どんでん返し」といわれるだけで期待しすぎて読んでしまうので、あまり意識しないように読みましょう。
恐怖を味わいたい方には「サイコミステリー」がおすすめ
サイコパスによる殺人や犯罪を描いたジャンルです。心理学的・精神学的な描写や、ホラー要素・グロテスクな描写・残酷な描写などが多いのが特徴で、刺激が強いジャンルなので読む方を選びます。
怖いのにページをめくる手が止まらない、ハマると中毒性のあるジャンルです。あまり後味がよくない作品も少なくありませんので、苦手な方は注意しましょう。
中学生や高校生には「学園・日常ミステリー」がおすすめ
ミステリー作品でも、人が死なない作品や日常生活の中の謎を解いていくような作品は、過激でない分、軽い気持ちで読めます。謎解きの要素を含んでいる作品が多いのがこのジャンルの特徴です。
当然中学生や高校生にはおすすめですが、学生時代特有の懐かしい感覚に浸れるので、大人にもおすすめします。
スッキリ感が欲しいなら「後味さわやか系」がおすすめ
後味が爽やかなミステリーは、人が死ななかったり、もしくは死んでも救いがあったりする内容の作品です。題材としては、学園ものや家族の関係性を描いたものが多く、代表的な作品に『夜のピクニック』や『氷菓』などがあげられます。
ミステリー作品でも、ドロドロしたものよりスッキリ感を味わいたい方におすすめのジャンルです。
ノルンさん
後味の悪い作品が苦手という方は、ライトなミステリー作品から選ぶとよいでしょう。三上延『ビブリア古書店の事件手帖』、米澤穂信『氷菓』などの「日常の謎」を扱った作品がおすすめです。
暗い雰囲気が好きなら「イヤミス」がおすすめ
読んだ後に嫌な気分になる通称「イヤミス」です。結末に救いようがなかったり、読み終わってもすっきりせず不快感が残ったりするのが特徴になります。登場人物の心情や、それまでの背景がしっかり描き込まれている作品が多いです。
読むことで今の幸せに気づくきっかけになることもあります。暗く重い作品が多いですが、考えさせられることも多いジャンルです。
編集部
以下の記事では、イヤミスの人気おすすめランキングをご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください!
普通のミステリーがマンネリなら「SFミステリー」がおすすめ
奇想天外なストーリー・現実世界ではありえないような要素を追加することで、トリックの幅も広がるSFミステリーです。読者をしらけさせたり置いてけぼりにさせたりしないよう、あらかじめ条件を提示し、その中で謎解きがなされていきます。
現実とはかけ離れた、作者のイマジネーションの世界にいざなわれる楽しさです。
編集部
以下の記事では、日本のSF小説の人気おすすめランキングをご紹介しています気になる方はぜひチェックしてみてください!
驚きと快感を味わいたいなら「トリック」系がおすすめ
不可能犯罪の一種とされる密室トリックや、読者をだます仕掛けである叙述トリックなど、仕掛けが分かったときに、驚きとスッキリ感を得ることができるジャンルです。昔から積み重ねられているトリックの手法はどんどんレベルアップし、ハードルが高くなっています。
また人気の高い作品は、トリックのレベルも高いのが特徴です。
昔からの定番のものなら「館もの」がおすすめ
館ものはミステリーの中でも歴史ある王道・正統派のジャンルです。屋敷が舞台となっており、館自体に謎が隠されていたり、登場人物の人間関係が奇妙だったりします。館の中という閉ざされた空間の中で、殺人事件が起きたり、事件を解決したりするのが特徴です。
ドラマなどでよく見る場面を読みたいなら「法廷もの」がおすすめ
テレビドラマ化されることが多いリーガルミステリーです。裁判所や法廷が主な舞台となり、登場人物の人柄や人間関係に迫りながら、真相が暴かれていきます。当事者と関係者たちを取り巻く、さまざまな人間模様が見どころのひとつです。
検察側・弁護側の証人に対するやりとりを含め、法廷でのシーンは緊張感に溢れており、目が離せません。
リアリティのあるものなら「社会派」がおすすめ
社会性のあるテーマについて描き、リアリティを重視した作風が特徴です。事件そのものについて描写するだけでなく、その背景を詳細に描くことで、世の中に問いを訴えかけています。世相を反映しているものが多く、現実と照らし合わせて読めるのが特徴です。
フィクションでもリアリティがある分、違う意味での怖さが感じられるジャンルといえます。
編集部
ちなみに、ノルンさんが一番好きな作品ジャンルは何ですか?
ノルンさん
私は本格ミステリーと社会派ミステリーが好きですね。本格はトリックの妙が味わえますし、社会派はサスペンス的なドキドキ感が得られるというのが理由です。私がミステリー作品を書くときの参考にもしています。
海外ミステリー小説から選ぶ
それぞれの特徴と合わせて、イギリス・フランス・アメリカの海外ミステリーをご紹介いたします。
本格的なミステリーなら最新の人気作家も登場している「イギリス」がおすすめ
コナン・ドイルの探偵小説『シャーロックホームズシリーズ』や、ミステリーの女王と呼ばれたアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』など、本格的なミステリー作品を読むならイギリスの作家がおすすめです。
最新の注目作家はアンソニー・ホロヴィッツで、「カササギ殺人事件」を皮切りに、次々とヒット作を発表しています。ぜひチャレンジしてみてください。
舞台化作品を読みたいなら「フランス」がおすすめ
ブロードウェイミュージカルでロングランを記録し、日本でも劇団四季で何度も公演されている『オペラ座の怪人』や、ルパン三世でおなじみの「アルセーヌ・ルパン」シリーズはフランスの作品です。
「ルパン」シリーズは紳士的な大怪盗であるアルセーヌ・ルパンの物語で、フランスを代表する推理小説シリーズとなっています。
世界中で大ヒットした作品なら「アメリカ」がおすすめ
世界各国でヒットした作品を読みたい方には、アメリカの作品がおすすめです。エドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人事件』は、世界で初めて「密室殺人」を扱った作品で、ミステリーファンなら読んでおきたい1冊といえます。
ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』は、56か国の言語に翻訳されている大ベストセラー作品です。
ノルンさん
海外作品はなじみのない地域や人名、そして表現や言い回しが独特なこともあり、難易度は高めと言ってよいでしょう。しかしストーリーやトリックはスケールが大きく、秀逸な作品が多いので、ある程度日本のミステリーを読んでからチャレンジすると面白さがわかると思いますよ。
編集部
以下の記事では、海外ミステリー小説の人気おすすめランキングをご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください!
映像化されたものを選ぶ
映画化された作品とテレビドラマ化された作品は多くありますが、それぞれの特徴をご紹介いたします。
謎解きが好きな方は「映画化作品」がおすすめ
映画化された作品は、謎解きが好きな方におすすめです。映画の中でちりばめられた謎やヒントを、手繰り寄せていく感覚を楽しめます。映画の場合には描写も限られるので、小説を読んだときにはまた違った感覚です。
小説を読んだイメージと、映画化された作品のイメージを比べてみましょう。
読みやすさを求めるなら「ドラマ化」がおすすめ
ドラマ化されている作品は、1つの小説がドラマ化されている場合と、シリーズ作品がドラマ化されている場合があります。シリーズ作品のドラマ化は、小説1冊分が1~2話に集約されているので、ストーリーが分かりやすく、読みやすさを求める方におすすめです。
映画化された作品よりも、ストーリーを詳細に描くことができるのも特徴ですが、見たことのあるドラマでも改めて小説を読むと新しい発見があります。是非、違いを楽しんでみてください。
ノルンさん
映像化されているもののなかでも原作を踏襲しつつ、映像ならではの雰囲気や効果が発揮されている作品は、とてもよいと思います。映画だと『アヒルと鴨のコインロッカー』、ドラマは『白夜行』がとても面白かったです。
編集部
以下の記事では、ドラマ化・映画化された小説の人気おすすめランキングをご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください!
長さで選ぶ
ミステリー小説には長編ミステリーと短編ミステリーがあり、それぞれの特徴をご紹介いたします。
長く楽しめるなら「長編」小説がおすすめ
ミステリー作品にはシリーズ物が多いのも特徴です。続きが気になって仕方がないワクワク感を、長い時間味わうことができるのが長編作品の魅力で、シリーズものだと、登場人物たちのキャラクターにより愛着がわき、彼らに何度も出会えるという楽しさもあります。
予定のない休日に1日中読書を楽しむのに、長編小説はぴったりです。
短い時間にさらっと読みたいなら「短編」がおすすめ
先の展開が気になり、心が揺れ動かされてしまうのがミステリー作品の特徴です。作品にハマってしまい朝まで読んでしまったり、ほかのことが手に付かなくなったりして困るという方には、短時間で読み切ることができる短編小説をおすすめします。
短編であれば比較的内容もハード過ぎないものが多く、ドッと疲れる感覚が苦手な方にもおすすめです。
編集部
以下の記事では、短編小説の人気おすすめランキングをご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください!
あらすじや解説が気になるなら「文庫」をチェック
あらすじが気になるなら、文庫本がおすすめです。裏表紙にだいたいのあらすじが紹介されています。また、解説もほとんどが文庫本にしかないので、解説も楽しみたい方は文庫を選んでみましょう。
帯やあらすじをチェックすると、だいたいのストーリーやミステリーのタイプを把握できます。帯には注目すべきポイントも書かれていますので、大筋を把握しやすいです。
長く楽しみたいなら「シリーズもの」をチェック
ミステリーシリーズものの楽しさは、登場人物・物語の秘密や謎が、徐々に解き明かされていくところにあります。また普段読書をしない方や、初心者の方でも読みやすいものが多く、幅広い読者に愛され、その人気ゆえにシリーズが続いていくことが多いです。
1冊読み終わっても次の本が待っていて、すぐに読めるところがシリーズものの嬉しいところになります。
ネタバレが嫌な方は最近の「最新刊」をチェック
歴史のある有名な作品は、犯人が分かってしまっていたり、すでにトリックも古くなっていたりすることがあります。ネタバレせずに、新鮮な気持ちでミステリー小説を読みたい方には、やはり最新刊がおすすめです。
最新刊には、時事が絡められた作品もあり、時代がかけ離れていない分とっつきやすい印象もあります。
ミステリー小説の用語を解説
ミステリー小説には、さまざまな用語があります。叙述トリック・倒叙ミステリー・フーダニット・ワイダニットについてのご紹介です。
事実を誤認させる「叙述トリック」
一部の情報を描かずにあえて伏せたり、描写に仕掛けを施したりすることによって、読者の思考を真実とは間違った方向へ導くトリックです。読者の先入観や固定観念を巧みに利用する表現で描かれています。
種明かしがされ、その描写のトリックに騙されてることに気付いたときの驚きと、真実が明らかになる爽快感はたまりません。
犯人の内側を楽しむ「倒叙ミステリー」
初めから犯人が分かっていて、そこから事件が進んでいくタイプの作品のことです。一般的なミステリーとは物語の進み方が逆で、「古畑任三郎シリーズ」も倒叙ミステリーの1つになります。
犯人の犯行に至った動機や経緯・犯人が追い詰められるまでの経緯を楽しむことができ、犯人側の人物像が深く掘り下げられているのが特徴です。
犯人当てが楽しい「フーダニット・ワイダニット」
フーダニットは英語表記「Who done it(誰が犯人なのか)」という意味で、犯人探しを楽しむタイプの作品のことです。ワイダニットは「Why done it(どうして犯行を行ったのか)」という意味で、犯人の動機や犯人像に迫るタイプの作品のことをいいます。
ワードを覚えておくと、作品がカテゴライズしやすく便利です。
まとめ
さまざまな切り口からおすすめの作品や、選び方のポイントをご紹介いたしました。事件が進んでいく独特の世界観や登場人物の心理描写は、ミステリー小説でしか味わうことのできない面白さがあります。是非ぴったりの1冊を見つけてみてください。
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2024年08月30日)やレビューをもとに作成しております。
詐欺を生業としている中年2人組の物語です。次第に同居人が増え、各々の人生を懸けた大計画が始まります。衝撃の展開と感動の結末に、心を奪われること間違いなしの傑作です。
「このミステリーがすごい」の常連である道尾秀介の最初の直木賞ノミネート作品で、第62回日本推理作家協会賞を受賞しています。爽快感のある超人気作が読みたい方におすすめです。