綾辻行人の人気おすすめランキング10選【ミステリーを読みたい人に】

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綾辻行人は日本を代表するミステリ作家です。特徴は独特の世界観、叙述トリック、ラストの衝撃的などんでん返し。今回は多くの作品で筋金入りのミステリファンを唸らせてきた、綾辻行人のランキング10選を作成しました。高レベルのミステリを求めている方は必見ですよ。

ミステリファンなら絶対に読んでおきたい綾辻行人作品

綾辻行人は「有名なミステリー作家といえば?」という質問で、外すことのできない作家の1人です。叙述トリックとラストの大胆などんでん返しが特徴で、特に代表作のひとつである「館シリーズ」は筋金入りのミステリファンからも大絶賛されています。

 

ミステリーだけでなくホラー作品も多く、独特の世界観の虜になる読者も少なくないようです。そんな綾辻行人の作品、特にミステリファンならぜひ読んでおきたいですよね。

 

でも作品数が多いですから何から選べばいいかわからない、あるいは次の1冊に悩んでいるという方も多いはず。そこで今回は読みやすさ、話題性、読者の評価の3つの観点から、ランキングを作成しました。綾辻行人作品の選び方もご紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

綾辻行人のランキング10選

10位

KADOKAWA

霧越邸殺人事件

価格:691円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

吹雪のなか密室と化した美しい洋館で起こる連続殺人事件

「霧越邸殺人事件」は第12回吉川栄治文学新人賞候補、そして第44回日本推理作家協会賞(長編部門)候補となった作品です。ストーリーは吹雪で遭難した劇団「暗色天幕」の一行が、突然現れた謎の洋館「霧越邸」に避難し、そこで童謡になぞらえた殺人事件が起こるというものです。

 

綾辻行人作品ではおなじみのクローズドサークルものですが、本作はミステリーと幻想的な世界の結びつきが印象に残るという声が多くあります。ちなみに本作は上下巻あり、上巻で犯人が特定できるように手がかりが提示されています。つまり作者から読者への挑戦ですね。

 

最初の事件が起こるまで骨董品などに関する説明が長く続き、それを読むのに忍耐が必要というレビューもありますが、実はその長い文章の中にヒントが隠されています。上巻をじっくり読んで自分なりに推理して、それから下巻に挑むというのもいいかもしれません。

ページ数356ページ発売日2014/3/25

口コミを紹介

下巻が楽しみです。久しぶりにこの作者に出会いましたが、やっぱり面白い!

出典:https://www.amazon.co.jp

9位

講談社

緋色の囁き

価格:788円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

「館シリーズ」とは違う綾辻行人の魅力が満載!

「緋色の囁き」は「囁きシリーズ」の第1作目です。ちなみに第2作目が「暗闇の囁き」、第3作目が「黄昏の囁き」と続きます。とはいえ続きもののお話という訳ではなく、1冊ごとに完結します。

 

本作の舞台は厳格な名門女学園、主人公はこの学園に入学することになった冴子。創立者の血をひく彼女が入学した直後に、「魔女」と噂されていた寮の同室の生徒が焼死体となって発見されます。「私は魔女なの」という謎の言葉を残して。その夜から連続して殺人事件が起こる、という学園ホラーです。

 

本作は綾辻行人作品で有名な「館シリーズ」とは異なった魅力が味わえます。「館シリーズ」のみ読んでいたという方は、その作風の違いに驚いたという声もあるくらいです。作中に散りばめられた謎は最後に全て明かされ、その真相に読者はきっと驚くでしょう。

ページ数476ページ発売日1997/11/14

口コミを紹介

「読んで」「絶対面白いから」と手に取った時、呼ばれるような気がしました。むさぼるように読んでしまったという思い出のある本です。
冒頭から息もつかせぬ展開、意外な犯人、不思議な血のつながり・・
一部ご都合的な所もなくはありませんが、素直に楽しめました。
モデルになった某映画はさほど意識せず、病的な美少女の学園ホラーという感じで緋色の世界を堪能しました。舞台に女子高を持ってくる辺りもうまいですね。同性として彼女らの振る舞いもあるある、と思いながら読みましたよ。囁きシリーズ通してもこれが一番好きです。

出典:https://www.amazon.co.jp

8位

角川グループパブリッシング

眼球綺譚

価格:605円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

グロくて怖い7つの物語を収録した短編集

「眼球綺譚」は怪奇と幻想がミックスされた物語が7つ収録された短編集です。それぞれ綾辻行人らしい伏線やオチが味わえる、ファンにはたまらない作品集となっています。

 

どれもインパクトが強い作品で、中には食事中に読まない方がいいと注意するレビューがあるほど、グロい内容の物語もあるようです。ですから何かを食べながら、あるいは食事の前に読むのは避けた方がいいでしょう。そういった意味で好き嫌いがわかれる本かもしれません。

 

ちなみに本作はコミック化もされています。原作と併せて読むと、きっとより楽しめるでしょう。グロい描写や、じわりとくる怖さが味わえるお話が好きな方におすすめの作品です。

ページ数334ページ発売日2009/1/24

口コミを紹介

綾辻さんのホラー作品には、嘆きシリーズ辺りが有名ですが、
やや半端にミステリー要素が混じった嘆きシリーズに比べると、
この本には、純粋に、怖いお話が揃えられています。
作品の出来も、粒揃いなので、怖くて、奇妙な味のするお話が
好きな方には、オススメです。ただ、「特別料理」など、
一部、グロいものもあるので、その辺で読む人を選ぶかもしれません。
ほんと、「特別料理」は、くれぐれも、食事中には、
読まないよう、気をつけてくださいね。かなり、きてますから。

出典:https://www.amazon.co.jp

7位

講談社

どんどん橋、落ちた

価格:842円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

ユーモアのある超難問に挑む犯人当て小説

「どんどん橋、落ちた」は、本格ミステリ・ベスト10で2000年の3位にランクインした作品です。いわゆる犯人当て小説で、読者は叙述トリックが多用された5つの超難問に挑むことになります。

 

当然読者は犯人を当てようと注意深く読み進めるはずですが、それでも作者の見事な罠にハマり最後に「騙された!」と頭を抱える、そんな作品ばかりです。正解に辿り着くには、思い込みを捨てて柔軟な思考で問題に挑む必要があるでしょう。

 

作者からの挑戦状、あなたも受けてみませんか?自分の推理で謎を解き明かしたときの感動を、ぜひ味わってみてください。たとえ犯人がわからなかったとしても、意外な答えに驚き楽しめること間違いなしですよ。

ページ数496ページ発売日2017/2/15

口コミを紹介

フーダニット物や推理が好きな方にはおすすめです。
本書は5話の短編から成り立っていますが、第3話以外はどの話も問題編と解答編に分かれているため、問題編を読んでからじっくり推理することもできます。
トリックについてはやや突飛な部分もありますが、柔軟な発想力や論理的思考力があれば十分に推理可能な範囲だと思います。
(個人的に、第2話はきれいに騙されてしまいましたが…)
自身の推理で謎が解けたときの快感を是非味わって頂きたい作品です。

出典:https://www.amazon.co.jp

6位

角川書店

殺人鬼--覚醒篇

価格:734円(税込)

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トラウマ級のグロさ満載!スプラッター好きにおすすめ

「殺人鬼-覚醒篇」は、残酷描写が満載のホラー&ミステリ小説です。ストーリーは夏の双葉山に集った「TCメンバーズ」一行が、殺人鬼の手によって次々と殺されていく、というものです。

 

眼球をくりぬかれる、首を切断されるなど、とにかくグロい描写が多いことが特徴で、人によっては生理的に受け付けない場合もあるでしょう。なにしろトラウマになったというレビューがあるくらいです。

 

とはいえただ人々が残虐に殺されていくというだけの話ではなく、その裏には作者の仕掛けた大いなる罠があります。どんでん返しに「騙された!」という方も多いこの作品、血みどろの殺人シーンに惑わされていては真実に辿り着けないでしょう。

 

ちなみにこの作品は続編にあたる「殺人鬼-逆襲篇」もあります。スプラッター好きの方は、こちらもおすすめです。

ページ数349ページ発売日2011/8/25

口コミを紹介

圧倒的な迫力で凄惨極まる展開。
されどミステリーの要素を確実に踏まえた展開。
いやあ綾辻さんさすがです!!

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5位

角川書店

フリークス

価格:605円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

読み終わっても恐怖が抜けない!

「フリークス」は3つの物語が収録された、ホラー&ミステリ小説です。精神科病棟に入院している患者達の物語で、隠された伏線の多さとラストのどんでん返しという、綾辻ワールドの魅力を存分に味わえます。

 

実は本作は綾辻行人の学生時代の習作とのこと。作家としてデビューする前から只者ではなかったということがわかりますね。

 

本作は夢と現実の境界線がわからなくなるような歪んだ物語で、そういった雰囲気が好きという方はきっとハマるに違いありません。読んでいて気が狂いそうになった、続編が読みたいなどのレビューがあり、謎が解けたあとも恐怖が残るという方もいて、作品のもつインパクトの強さが伺えます。

 

読みやすい、一気に読めたというレビューもあるので、普段あまり本を読まないという方も挑戦しやすいかもしれません。

ページ数334ページ発売日 2011/4/23

口コミを紹介

さすがは綾辻行人という感じで読ませてくれました。
精神病院が舞台の3編が収録。全ての作品が5つ星です。
どこまでが夢でどこまでが現実なのか、登場人物たちも読み手の私達もわからなくなるようなサイコミステリ。
『四〇九号室の患者』のラストに驚嘆。
『フリークス ―五六四号室の患者―』は作者と読み手の距離が確かめたくなる作品。
綾辻氏の小説の中でもこの本は絶品!

出典:https://www.amazon.co.jp

4位

講談社

時計館の殺人

価格:745円(税込)

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筋金入りのミステリファンも大絶賛!

「時計館の殺人」は、第45回日本推理作家協会賞(長編部門)受賞作です。通称「館シリーズ」と呼ばれるシリーズものの第5作目で、ミステリファンなら誰もが知っている有名な作品です。

 

本作は鎌倉の外れに建つ奇妙な館「時計館」を舞台に、次々と殺人事件が起こります。上下巻ある長編作ですが、その長さを全く感じさせない面白さで「あっという間に読んでしまった」という方が多数です。叙述トリック満載のストーリーで、ラストの大胆などんでん返しには驚嘆すること間違いなし。謎が解き明かされていく過程も、きっと心地よさを感じるでしょう。

 

ちなみに作者は本作に「メイントリックを思いついたときの興奮と手応えは今も忘れられない」とコメントしています。読者からもトリックの出来が最高というレビューがありますから、筋金入りのミステリファンも文句なしに楽しめるでしょう。

ページ数372ページ発売日2012/6/15

口コミを紹介

このシリーズは初めて読みましたが、単に変わった館で殺人が起こるだけの話だと思っていました。しかし実際には館そのものに物理法則をゆがませる設計者と依頼主の大仕掛けが仕込まれており、殺人事件とは別にその館そのものの謎を解く話にもなっていました。ミステリーとしてだけでなく建築的にも非常に面白い作品です。ラストの鮮やかな館の描写はSFのイメージに接近します。

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3位

角川書店

Another

価格:734円(税込)

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メディアミックス作品の多い有名作

「Another」は「呪われた学級」をめぐる学園ホラー&ミステリ小説で、綾辻行人の代表作のひとつです。本作は2010年の「このミステリーがすごい!(国内編)」で第3位にランクインしています。

 

コミック化、アニメ化、実写映画化とメディアミックス作品が多いことからも、人気の高さが伺えますね。読者を引き付けて離さないストーリー展開、張り巡らされた伏線がしっかり回収される心地よさなど、綾辻行人の魅力全開の作品です。

 

ちなみにこの作品は続編にあたる「Another エピソードS」もあります。こちらはスピンオフ作品で、本編が楽しめたなら読まなきゃ損な内容です。より深く「Another」の世界に浸るなら、メディアミックス作品もおすすめですよ。原作を先に読んでおくと、ストーリーの違いに気づいたり、内容をより深く理解するなど、楽しみ方が増えるでしょう。

ページ数402ページ発売日2011/11/25

口コミを紹介

内容を読み進めていくうちに「これは、どういうことなんだろう?」という疑問が深まって行きました!読めば読むほど夢中になりました。
ネタバレはしたくないので詳しい内容は書きませんが、最後のほうで、ずっと謎だと思っていたことが少し分かるとスッキリします。
でもまだまだ謎はたくさんあるのでAnother(下)
も読みたいと思います。というか、このミステリーは読まないと、スッキリしなくて気持ち悪いので!(笑)

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2位

講談社

迷路館の殺人

価格:810円(税込)

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作者の遊び心がたっぷり詰まった名作

「迷路館の殺人」は「館シリーズ」の第3作目です。本作は第1作目の「十角館の殺人」と並んで名作と言われています。

 

舞台となるのは、奇怪な地下の館「迷路館」。そこに招待された4人の作家達は莫大な賞金をかけて、「迷路館」を舞台にした小説を執筆し競い合うことになります。ところが候補作家達は小説の見立て通り次々と殺されてしまう、というストーリーです。

 

本作は作者の遊び心がたっぷり詰まっており、それが人気の秘密のようです。自分なりに推理しながら読み「犯人がわかった!」と喜んだものの、最後のどんでん返しにやられた!というレビューもあります。

 

また最後の最後までドキドキしながらページをめくった、など夢中になって読んだことがわかるレビューも多数。構成力やトリックに驚愕した方の多い本作、ぜひあなたも読んでみませんか?

ページ数496ページ発売日2009/11/13

口コミを紹介

一体何度驚かせてくれるんだ!!?と推理ファンとして幸せになるぐらいの衝撃をこの一冊はく
れますよ!

もう読み始め迷路館の平面図を見ただけでウキウキ気分になるが、地下という設定上の息が
詰まりそうになるぐらいの緊迫感に後半のほどよい加速と頁を捲る手が止められないですね。
色々推理して最後はな〜んだ案外あっけないじゃんと思いきや...凄い構成力だ。。綾辻氏に
拍手パチパチ!

迷路のように入り組んでるのは惨劇の舞台だけじゃなく、本の中に本があり騙し騙され合うよ
うな一種皮肉なストーリー展開の事。そして何よりも読み手自身の頭の中。おススメです。

出典:https://www.amazon.co.jp

1位

講談社

十角館の殺人

価格:810円(税込)

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綾辻行人を知るうえで絶対に外せない1冊!

「十角館の殺人」は「館シリーズ」の第1作目にして、綾辻行人のデビュー作です。ミステリファンなら誰もが知る名作中の名作で、「日本ミステリ史上の傑作のひとつ」とまで言われています。本作ではとにかく「ある一行」が与えるインパクトの強さが話題となりました。衝撃的なその一行で物語の主軸が全く変わってしまう、それはまさに綾辻行人マジックと言えるでしょう。

 

ストーリーは十角形の不思議な館が建つ孤島を訪れた大学ミステリ研究会の7人が、次々と殺されていくというもの。なお本作はアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」のオマージュ作品としても知られています。

 

レビューでは最後までページをめくる手が止まらない、周到な伏線の張り方に脱帽した、再読してもやはり衝撃を受けてしまう、などの高評価が多数。ミステリ好きなら絶対に読んでおきたい1冊と言えるでしょう。

ページ数512ページ発売日2007/10/16

口コミを紹介

この本の魅力はこのひと言に尽きる。

クライマックスでのひと言で、読者は、「え?」「やられた…」「なるほど…」「お見事!」とそれぞれ感じながら、詳しいトリックの説明などなしに、実際にどのようなことが行われたかがすぐに分かってしまう。

ミステリーの謎解きのカタルシスでは1、2を争う傑作。

出典:https://www.amazon.co.jp

綾辻行人作品の選び方

ミステリー好きなら、綾辻行人を知らない人はいないでしょう。でもまだ読んだことがない、あるいは次の1冊に悩んでいる、という方もいるはず。

 

そんな方のために、こちらでは綾辻行人作品の選び方をご紹介します。数ある作品の中からどれを選ぼうか悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてくださいね。

有名なシリーズで選ぶ

特にミステリーが好きだけどまだ綾辻行人作品を読んだことがない、という方におすすめしたい選び方が、有名なシリーズで選ぶという方法です。

 

こちらでは綾辻行人作品のなかでも特に有名な「館シリーズ」と、「殺人方程式シリーズ」をご紹介します。どちらもミステリー好きならぜひ読んでおきたいシリーズ作品です。

館シリーズ

「館シリーズ」は綾辻行人の作品で最も有名なシリーズです。この作品で綾辻行人を知ったという方も多いでしょう。特にランキング第1位でご紹介した「十角館の殺人」は、ミステリファンなら知らないはずがないと言えるほど名作中の名作です。

 

舞台は今は亡き伝説の建築家である中村青司が建築に関わった奇怪な建物。そのため本格ミステリファンだけでなく、建築に興味がある方も楽しめるというレビューもあります。

 

現在シリーズは9作品、その中で4冊に渡る大長編もあることから、未読の方はなかなか手が出にくいかもしれません。でも綾辻行人を知るうえで絶対に外せないシリーズですから、ぜひ第1作目から順番に読むことをおすすめします。

殺人方程式シリーズ

「殺人方程式シリーズ」はランキングではご紹介していませんが、綾辻行人の本格ミステリ作品です。途中に読者への挑戦文があるフェアなミステリとして知られ、自分で推理して犯人を特定したいという読者にはおすすめの作品と言えます。

 

現在まで「殺人方程式 切断された死体の問題」と、続編の「鳴風荘事件 殺人方程式Ⅱ」が刊行されています。「館シリーズ」よりややコメディタッチというレビューもあるので、本格ミステリでも読みやすさを求める方に向いているかもしれません。

囁きシリーズ

囁きシリーズは館シリーズに比べ、不気味で幻想的な世界観が描かれており、ホラー色彩が強めに描かれたシリーズになっています。

 

この囁きシリーズには「緋色の囁き」「暗闇の囁き」「黄昏の囁き」の3つに分かれており、一作目の緋色の囁きは魔女によって名門女学園で起こる恐怖について描かれています。

 

二作目の暗闇の囁きは、謎めいて美しい兄弟を取り巻く死について描写され、三作目は「ね、遊んでよ」の謎の囁きに怯える兄の幼馴染について描かれた作品になっています。

受賞・候補作品から選ぶ

綾辻行人さんは作品の完成度の高さから、一般の方だけでなく専門家から評価されるほど。一般人の着眼点とは違った専門家から評価を獲得した作品は、やはり読み応えのある一冊であるに違いありません。綾辻行人さんの作品を選ぶときは、受賞作品から選んでみるのも良いでしょう。

吉川英治文学新人賞

吉川英治文学新人賞は1980年から公益財団法人の吉川英治国民文化振興会が主催している文学賞で、年に一回開催されています。新人賞という名前がつけられていますが、新人発掘を目的としているのではなくすでにデビュー済みの中堅作家が候補者・受賞者として名前が挙がっています。

 

綾辻行人さんは1990年度に開催された吉川英治文学新人賞で『霧越邸殺人事件』がノミネートされました。

日本推理作家協会賞

日本推理作家協会賞は、江戸川乱歩によって1947年に設立された文学賞で、毎年日本推理作家協会が主催しその年に発表された推理小説の中で最も優れていたものに与えられる賞になっています。

 

受賞・候補作品として選ばれる作家は日本推理作家協会の会員である必要はなく、1度でも長編賞・短編賞・新人賞のいずれかの部門を受賞した作家は再度賞を受賞することは禁止されています。

織田作之助賞

織田作之助賞は毎日新聞社や大阪文学振興会などが主催する文学賞で、日本の小説家の織田作之助の生誕70年を記念して1983年に創設された賞です。

 

綾辻行人さんの作品の『深泥丘奇談』は、受賞までには惜しくも届きませんでしたが、2008年に行われた第25回織田作之助賞にノミネートされました。

 

第1回から22回までは、未発表の作品のみの公募制の新人賞として行われていましたが、第23回からは制度に変更があり、単行本を対象とする既存の小説から「大賞」を選ぶことと、以前からの公募制新人賞である「青春賞」を授与する形となりました。

本格ミステリ大賞

本格ミステリ大賞は2001年から創設された本格ミステリ作家クラブが主催する推理小説の賞です。本格ミステリというジャンルを発展させるために創設され、年間の最優秀作品を小説部門・評論・研究部門に分けて表彰しています。

 

受賞方法としては、候補作を全て読んだ本格ミステリ作家クラブの会員の投票によって決まり、選評は全て公開されることになっています。

 

綾辻行人さんは2010年に『Another』が候補作品として選ばれました。受賞には至りませんでしたが、候補作品として作品が上がるだけでもかなり完成度が高い作品であることがわかります。

このミステリーがすごい!大賞

『このミステリーがすごい!』大賞は2002年に宝島社、NEC、メモリーテックの3社によって創設されたノベルス・コンテストで、対象に選ばれると1200万円、優秀賞作品には200万円が贈呈されます。

 

綾辻行人さんは『このミステリーがすごい!』大賞にこれまでなんどもノミネート、また優秀作品として選ばれています。1988年に行われた第一回の賞では『迷路館の殺人』が7位に入賞。

 

その後、3年連続で『殺人方程式――切断された死体の問』『霧越邸殺人事件』が優秀作品の一つとして選ばれました。その他の年にも、『黒猫館の殺人』『どんどん橋、落ちた』が優秀作品の一つに選ばれ、これまでに通算13回もランクインしています。

ページ数で選ぶ

特に普段小説をあまり読まない、あるいは小説を読むためのまとまった時間がとれないという方は、長編小説を読むのは難しいということもありますよね。逆に短編では物足りない、長編でじっくり作者のもつ世界観に浸りたいという方もいるでしょう。

 

つまり内容だけでなく、ページ数で選ぶというのも立派な小説の選び方だということです。そこでこちらでは綾辻行人作品で、おすすめしたい短編と長編をご紹介したいと思います。

さくっと読むなら短編集

1冊の中にいくつかの物語が収録されている短編集でおすすめしたいのは、まずランキング第8位の「眼球綺譚」、第7位の「どんどん橋、落ちた」、第5位の「フリークス」です。ランキング外では「人間じゃない」「深泥丘奇談」がおすすめです。ちなみに「深泥丘奇談」はシリーズになっていて、現在3冊刊行されています。

 

短編集は隙間時間に少しずつ読みたいという方だけでなく、綾辻行人作品は初めてという方が入門書として読むのにもいいかもしれません。

満足感を得たいなら長編

長編でおすすめしたいのは、やはり「館シリーズ」です。綾辻行人の最も有名なシリーズですし、読み終わったあとに満足感が得られるのは間違いありません。

 

いきなりそこまでの長編シリーズは難しいという方は、ランキング第10位でご紹介した「霧越邸殺人事件」、第6位でご紹介した「殺人鬼-覚醒篇」と続編の「殺人鬼-逆襲篇」などがおすすめです。

あとがきから選ぶ

ジャンルに関わらず文庫本の最後にはあとがきが書かれていることが多いです。あとがきには、作者による作品への解説や、作品に対する意気込み、親族や関係者・読者へのメッセージが書かれています。さらに、作品に関係のない作者自身についての話や近況などについても掲載されていることが多く、作者についても知ることが可能です。

 

あとがきには作品に対する作者の心情が描かれていることが多いため、あとがきから作者が読者に伝えたかったこと、作品を書く上で意識していたことなど、作品に込められた「想い」を知ることができ、これも作品を選ぶときの要素になりえます。

あらすじから選ぶ

文庫本には本の帯や背表紙に数百字程度であらすじが書かれています。あらすじには、小説の導入や簡単にストーリー全体の概要が書かれていたりするので、あらすじをざっと読んで、自分が興味を持てる内容なのかどうか確認してみると良いでしょう。

 

数ページ程度のあらすじでさえ魅力的に感じられないのであれば、その本を購入するのは避けた方が良いかもしれません。本を手にとってあらすじを読んで、興味を持てそうであれば実際に本を購入し、読み進めてみてはいかがでしょうか?

表紙やタイトルから選ぶ

本を選ぶときは、表紙やタイトルから自分が気になるものを直感で選んでみるのも一つの方法になります。パッと本を見て「これだ!」とビビッときたものは、やはり他人から勧められるものよりも、愛着が湧きます。

 

もしかすると、偶然選んだ本が自分の運命の一冊になるかもしれませんよ!

メディアミックス化された作品で選ぶ

文字だけではイメージが浮かびにくい、最後まで読めるか不安という方は、メディアミックス化された作品を選ぶという方法もあります。

 

コミックや映画から入れば、普段あまり小説を読まないという方も原作をスラスラ読めるでしょう。こちらで「Another」「眼球綺譚」をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

Another

「Another」はランキング第3位でご紹介した、学園ホラー&ミステリー小説です。コミック化、アニメ化、実写映画化とメディアミックス作品が多いことで有名ですね。ちなみにコミックは全4巻。アニメはDVD、BD、そしてキャラクターソングアルバムも発売されています。

 

映画は2012年公開。主演は山崎賢人と橋本愛です。メディアミックス作品はどれも原作と違いがあるので、両方を知っておくとより深く「Another」を楽しめるでしょう。

眼球綺譚

「眼球綺譚」はランキング第8位でご紹介した、グロくて怖い7つの物語を収録した短編集です。こちらはホラー漫画家の児嶋都によってコミック化されています。絵が繊細でキレイというレビューが多く、原作者である綾辻行人も大絶賛しているとのこと。

 

原作の世界観を壊すことなく、相乗効果をもたらしているというレビューもあるので、イメージの違いでがっかりするということはなさそうです。ホラー漫画が好きな方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか?

レビューや口コミから選ぶ

綾辻行人さんの本を選ぶ際は、他人が読んだ感想や評価を参考にしてみてはいかがでしょうか?

現在、一般の方でも個人ブログとして本の感想をまとめたサイトがあったり、Amazonでレビューが見れたりするので、比較的に本に対する評価を見ることが簡単になりました。

他人の感想なので、自分が読んだ時と捉え方など変わってくるかもしれませんが、ある程度は参考にできると思います。

綾辻行人のおすすめ本比較一覧表

  • 商品画像
  • 1
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    講談社

  • 2
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    講談社

  • 3
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    角川書店

  • 4
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    講談社

  • 5
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    角川書店

  • 6
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    角川書店

  • 7
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    講談社

  • 8
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    角川グループパブリッシング

  • 9
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    講談社

  • 10
    アイテムID:4858572の画像

    KADOKAWA

  • 商品名
  • 十角館の殺人
  • 迷路館の殺人
  • Another
  • 時計館の殺人
  • フリークス
  • 殺人鬼--覚醒篇
  • どんどん橋、落ちた
  • 眼球綺譚
  • 緋色の囁き
  • 霧越邸殺人事件
  • 特徴
  • 綾辻行人を知るうえで絶対に外せない1冊!
  • 作者の遊び心がたっぷり詰まった名作
  • メディアミックス作品の多い有名作
  • 筋金入りのミステリファンも大絶賛!
  • 読み終わっても恐怖が抜けない!
  • トラウマ級のグロさ満載!スプラッター好きにおすすめ
  • ユーモアのある超難問に挑む犯人当て小説
  • グロくて怖い7つの物語を収録した短編集
  • 「館シリーズ」とは違う綾辻行人の魅力が満載!
  • 吹雪のなか密室と化した美しい洋館で起こる連続殺人事件
  • 価格
  • 810円(税込)
  • 810円(税込)
  • 734円(税込)
  • 745円(税込)
  • 605円(税込)
  • 734円(税込)
  • 842円(税込)
  • 605円(税込)
  • 788円(税込)
  • 691円(税込)
  • ページ数
  • 512ページ
  • 496ページ
  • 402ページ
  • 372ページ
  • 334ページ
  • 349ページ
  • 496ページ
  • 334ページ
  • 476ページ
  • 356ページ
  • 発売日
  • 2007/10/16
  • 2009/11/13
  • 2011/11/25
  • 2012/6/15
  • 2011/4/23
  • 2011/8/25
  • 2017/2/15
  • 2009/1/24
  • 1997/11/14
  • 2014/3/25

綾辻行人他おすすめミステリ作家をご紹介

大人気ミステリ作家として知られる綾辻行人さんの作品についてご紹介してきましたが、最後に綾辻行人さん他、おすすめミステリ作家をご紹介します!綾辻行人さん以外のミステリ作品も読んでみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

東野圭吾

東野圭吾さんは1958年2月4日、大阪府大阪市生まれの小説家です。大学卒業後、日本電装株式会社に技術者として入社し、勤務の傍ら推理小説を書いており、1983年に『人形たちの家』を第29回江戸川乱歩賞に応募しましたが、二次予選通過という結果に終わりました。

 

その後も乱歩賞に応募するも落選という結果が続きましたが、諦めずに応募したところ1985年に『放課後』という作品で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタートさせました。キャリアをスタートさせたものの、ヒットに恵まれずに厳しい時代が続きましたが、1996年に『名探偵の掟』で”このミステリーがすごい!”大賞に入賞するなどし徐々に注目を集め、1998年に刊行された『秘密』で一気に大ブレイクし、同作品は映画・ドラマ化されるなど東野圭吾さんの名を世に広めるきっかけとなった作品になりました。

 

『マスカレード・ホテル』や『麒麟の翼』、『沈黙のパレード』など数々のヒット作品を刊行し、現在では日本を代表するミステリ・サスペンス作家として知られています。

京極夏彦

京極夏彦さんは1963年3月26日北海道で生まれた方で、現在は日本の小説家、妖怪研究家、アートディレクターとして活躍されているミステリ小説家です。

 

これまで発売された『姑獲鳥の夏』や『魍魎の匣』『鉄鼠の檻』をはじめとする作品は週刊文春ミステリーベスト10にランクインしたり、『このミステリーがすごい!』大賞においても、これまで9回も優秀作品の一つに選ばれるなど評判がかなり高いミステリ作家です。

辻村深月

辻村深月さんは1980年2月29日、山梨県出身の女性のミステリ小説家です。

 

代表作には『ツナグ』や『鍵のない夢を見る』『かがみの孤城』などがあり、2012年には『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞を受賞し、山梨県から直木三十五賞の受賞者が出たのは数十年ぶりの出来事だったため、県内では騒ぎとなり、垂れ幕がかけられるなどかなり注目を集めました。

 

また、若い女性作家としても注目され、「第12回ベストマザー賞2019」の文芸部門を受賞するなど、作家以外の面でも注目を集めています。

島田荘司

島田荘司さんは1948年10月12日生まれの小説家でで代表作品としては『御手洗潔シリーズ』があげられます。2005年に発表した『摩天楼の怪人』が本格ミステリ大賞にノミネートされましたが、惜しくも大賞を逃し東野圭吾の『容疑者Xの献身』が大賞を受賞しましたが、わずか2票差という結果で大賞から外れてしまいました。

 

また、2010年に発表された『写楽、閉じた国の幻』で第11回本格ミステリ大賞にノミネートされましたが、またも受賞にはなりませんでしたが、作品が賞にノミネートされているだけあり、それだけ質の高いミステリ作品を刊行していることを表しているのではないでしょうか。

まとめ

今回は綾辻行人のランキング10選をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?綾辻行人は日本を代表するミステリ作家ですから、その作品はミステリファンなら絶対に読んでおくべきでしょう。とはいえ有名作も多いですし、残酷描写が満載の作品など人を選ぶものもあるので、手に取る1冊に迷ってしまうのも仕方ありません。

 

そんな方はぜひ今回ご紹介したランキングと、選び方を参考にしてみてください。特に今まで綾辻行人作品を読んだことがなかったという方は、なんで今まで読んでいなかったんだ!と後悔するかもしれませんよ。

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