自宅で過ごす機会が多い今、ゲーム実況やライブ配信用のマイクを購入する方が増えています。配信用マイクを使えば高音質でクリアな音声を相手に届けられます。最近ではUSBやBluetooth接続に対応した、iPhoneなどのスマホ配信でも使用できるタイプも増えています。

一方で配信用マイクにはコンデンサーマイクや単一指向性、イヤホンマイクなど種類が多く、オーディオインターフェースなどを介する必要がある製品もあります。価格も安いものからツイキャス向け・ラジオ形式用などさまざまで初心者は特に商品選びに悩む方も多いはずです。

そこで今回は配信用マイクの選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。ランキングは指向性・タイプ・接続方法などを基準に作成しました。購入を迷われている方はぜひ参考にしてみてください。

マイクの端子はUSBとXLRがあります。USBは簡易的なオーディオインターフェースが内臓されているため、直接PCやスマホに接続して使用可能です。一方、XLRは直接接続できないため、オーディオインターフェースを別途購入する必要があります。

ゲーム実況や雑談などの配信にはUSBでも十分ですが、音質をこだわりたい方にはXLRがおすすめです。

配信用マイクには指向性やタイプ・接続方法の異なる製品が豊富に販売されています。使用用途や環境にあわせた配信用マイクの選び方をご紹介するので参考にしてください。

【目次】

• 音質や種類で選ぶ
• 指向性で選ぶ
• 感度や周波数で選ぶ
• 接続方法で選ぶ
• 「オーディオインターフェイス」との相性をチェック
• 形状で選ぶ
• 機能性で選ぶ
• 用途に合うタイプを選ぶ
• 初心者は必要アイテム一式揃った「配信マイクセット」もチェック
• 人気ブランドから選ぶ
• コスパ重視の方は「価格」もチェック

配信用マイクには、コンデンサー・ダイナミックの種類があります。音質のよさやコスパの高さを考慮して選んでみてください。

コンデンサーマイクは、音の振動を電圧の変化に変えるタイプです。感度が高く、繊細な音を広く拾えます。電源が必要ですが、高音質を重視してマイクを選びたい方におすすめです。また、レコーディングに使われる場合が多く、歌配信やボーカルに適しています。

価格が高めの製品が多いですが、品質や機能性にこだわりたい方におすすめです。衝撃や湿気に弱いため、保管や移動には気を付ける必要があります。

ダイナミックマイクは、内蔵された振動版とコイルが振動して電気信号が生じるタイプです。アンプで信号を増幅させるので音声をしっかりと拾えます。ハイレベルな高音質は期待できませんが、気軽に使えるオーソドックスなマイクです。

ダイナミックマイクは頑丈で落下などの衝撃に強く、安いうえにコスパもいいので初心者でも気軽に使えます。リーズナブルな価格の製品が多いのも魅力です。ゲーム配信に必要な性能を最低限備えたマイクを探している方にも適しています。

配信用マイクには音を拾える範囲を表す単一指向性・双指向性・全指向性があります。どの範囲の音を拾って配信したいかを考えてマイクの指向性で選ぶようにしてください。

【目次】

• ゲーム実況・ライブ配信には「単一指向性マイク」がおすすめ
• 雑談配信などの音声配信やインタビュー・ラジオなら「双指向性」がおすすめ
• 複数人でのウェブ会議には「全指向性」がおすすめ

単一指向性マイクは一方向からの音を対象としたタイプなので、単一指向性タイプは、1人で配信したい方におすすめです。自分の声以外がマイクに入らないため、聞いている相手にしっかり音声を届けられます。

単一指向性のマイクはゲーム実況やライブ配信をしたい方におすすめです。1人やるゲーム実況・解説・司会の配信などにも適しています。PCやスマホに向かって1人で話したい方には単一指向性がぴったりです。

双指向性のマイクは表と裏の2方向から集音できるタイプです。双指向性は向かい合った方向の音を拾えるので、雑談配信やインタビューの録音に適しています。2人や2方向から使う場合には、双指向性のマイクを使えば両方の音声を集音できます。

双指向性のマイクはラジオのように対話形式で配信したい方に適しています。遠くの音よりも近くの音を拾いやすいので、2人での会話にぴったりです。2方向の音声配信したいときには、双指向性のマイクを選んでください。

全指向性（無指向性）のマイクは、全方向の音を拾えるタイプです。マイク周辺360度の音声や会話を集音できるので、大人数での会話やゲーム実況などを配信したい方におすすめです。

全指向性のマイクは、オンライン会議の配信にも適しています。使用するときは、配信を始める前に周辺をきれいに片付けてください。整理されていないと周囲の音を全部拾い、ノイズが入りやすくなります。

配信用マイクには感度や周波数特性の異なる商品が販売されています。高音質の集音にこだわりたい方は、マイクの感度や周波数特性で選んでください。

マイクの感度はどのくらいの音を拾えるかを示した数値で、デジベル(db)で表示されます。配信用のコンデンサーマイクは、-30dbから-40dbを基準に選ぶ方法が一般的です。数値が0に近づくほど感度がよくなり、音質に大きく影響します。

周波数特性はマイクが拾える音域の幅を示した数値でヘルツ(Hz)で表示されます。楽器の音など幅広い音域を再現したい方は、周波数特性をチェックするようにしてください。周波数特性は、マイクに拾わせたい音の高さに合わせて選ぶのがおすすめです。

単純に女性配信者の声であれば高域、男性の声なら低域まで拾えるか確認しておきましょう。中には、高音・低音を自動でカットしてくれるモデルもあります。

配信用マイクにはUSBやオーディオインターフェイスの接続方法があります。使いやすさや音質のよさを考慮してマイクの接続方法で選んでください。

【目次】

• PCに簡単接続するなら「USBマイク」がおすすめ
• 高音質で録音するなら「オーディオインターフェイス・ミキサー」がおすすめ
• 自由に移動して使うなら「ワイヤレス」がおすすめ

USBタイプはPCのUSBポートに接続して使えるUSBマイクです。PCに直接接続するだけで使えるので、複雑な配線が苦手な初心者の方に適しています。さまざまな価格帯の製品がそろっているので、コストをおさえて配信を始めたい方にぴったりです。

オーディオインターフェースやミキサーに接続して使うマイクは、ノイズを低減した高音質な音声を取り込めるタイプです。機器を購入する必要があるので、経費が高くなる傾向があります。会話やゲーム実況など、クリアな音質で配信したい方におすすめです。

ワイヤレスマイクはコードがないタイプで、移動しながらでも音声を録音できます。音質は有線タイプに劣りますが、動きながら配信したい方にはワイヤレスがおすすめです。有線タイプは動ける範囲が限られていますが、ワイヤレスは動ける自由度が高くなります。

以下の記事ではワイヤレスマイクの人気おすすめランキングを紹介していますので、ぜひ併せて参考にしてください。

配信用マイクにはオーディオインターフェイスを通して集音するタイプがあります。PCに直接接続できませんが、高音質でクリアな音を集音できます。PC用と書かれているマイクはUSBでPCに直接接続できます。

高音質な音声を録音するためにはお互いの相性を合わせる必要がありますが、メーカーや価格帯を合わせるとスペックを最大限に発揮させられるため、高音質を求める方はぜひチェックしてください。

配信用マイクには、アーム・スタンド・クリップ・フラットなどの形状があります。使用用途や環境に合わせて、マイクの形状で選んでください。

【目次】

• マイク位置を調節したいなら「アームタイプ」がおすすめ
• ゲーム配信のためにDiscordを使うなら「スタンドタイプ」がおすすめ
• 動きながら集音するなら「クリップ式」がおすすめ
• 複数人の会議で使うなら「フラットタイプ」がおすすめ

アームタイプは机などに固定して使える形状のマイクです。いつも同じ場所にマイクを固定できて、テーブルの上をすっきり整理できます。折りたたんで高さを動かせるタイプはマイク位置を自由に調整して使いたい方におすすめです。

スタンドマイクは机の上に置いて使うタイプです。手元に置いて使えるコンパクトなマイクなので、自分の好きな位置に簡単に微調整できます。ゲーム配信でよく使われるDiscord・Zoomなどオンライン会議やチャットでの配信にもおすすめのタイプです。

クリップ式のマイクはクリップで服に挟んで使えるタイプです。服に取りつけるので、自由に移動しながら集音できます。ゲーム実況など動きながら配信をしたい方には、クリップ式のマイクがおすすめです。

フラットタイプは全指向性で周囲360°の音声を取り込めるマイクです。卓上に置いて複数人で会話や会議の音声を配信したいシーンに向いています。周囲の音を拾いやすいメリットがある一方で、ノイズも入りやすいので周囲を整理しておいてください。

配信用マイクにはミュートや音量調整などの機能性が搭載されています。使いやすさや価格も考えながら、マイクの機能性で選ぶ方法がおすすめです。

ミュート機能付きのマイクは音声のスイッチを必要に応じてオフにできるタイプです。配信中に電話がかかってきたり、咳をしたくなったりしたときに役立ちます。余計なノイズを極力カットしたい方には、ミュート機能つきのマイクがおすすめです。

音量調整機能がついたマイクは音声のボリュームを変えられるタイプです。相手の反応にあわせて、聞きやすい音量に調節できます。シチュエーションにあわせて声の大きさを調節しながら配信したい方におすすめの機能です。

ここでは配信用マイクを用途に合うタイプで選ぶ方法をご紹介します。ゲーム実況・ライブ配信・スマホ配信などの用途や実況者にあったタイプを選んでください。

【目次】

• 「ゲーム実況」なら音割れやノイズが少なく音質のいいものがおすすめ
• 「ライブ配信用」には声を拾いやすい単一指向性ストリーミングマイクがおすすめ
• ツイキャスなど「iPhone・スマホで配信」するならスマホ対応マイクがおすすめ
• 「通話しながら」の使用にはイヤホンマイク・ヘッドセットがおすすめ

最近では一般の方の動画配信が増えて、ゲーム実況をする方が急増しています。ゲーム実況に使う配信用マイクにおいて、最も重要なポイントは音割れやノイズの少ない音質のよさです。ノイズが多く聞こえづらいマイクでは、視聴者が離れてしまいます。

ゲーム実況に使う配信用マイクは種類・指向性・感度・接続方法などを確認して、できるだけ音質のいいタイプを選ぶようにしてください。下記の記事ではゲーム実況用マイクのおすすめ商品をご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

ライブ配信用に使うマイクは配信者の声の音質が悪かったり途切れたりするものだと、視聴者に快適に聴いてもらえません。ライブ配信用のマイクには単一指向性のストリーミングマイクがおすすめです。

単一指向性のマイクは狙った音を拾いやすく、音質のいい声を配信します。またダイナミックマイクは丈夫で湿度にも強いので、ライブ配信にぴったりです。下記の記事ではダイナミックマイクのおすすめランキングを紹介しているので、参考にしてください。

iPhoneなどのツイキャス配信用のスマホ対応マイクにはピンマイクタイプ・差し込みタイプ・置き型タイプ・ヘッドセット・イヤホンタイプなどさまざまな外付けマイクのタイプがあります。これらのスマホ用マイクは用途にあったタイプを選んでください。

たとえば動きながら使用するなら服の首元やシャツに取りつけられるBluetoothのピンマイクタイプがおすすめです。インタビューや動画撮影ならスマホに接続するタイプを、複数人で使用するならデスクや床に置いて使用する置き型タイプが適しています。

通話しながら使用する方なら手ぶらで使えるヘッドセット・イヤホンタイプがおすすめです。しかしイヤホンマイクは場合によっては服にこすれるノイズが気になるケースもあります。

動いたときのノイズが気になる場合はヘッドセット型がおすすめです。ヘッドセットタイプなら服がマイクにこすれて発生するノイズもなく、快適に音声を録音できます。デザインも多様なのでおしゃれなものが多いのも魅力です。

今すぐ配信を始めたい方には、必要なアイテムが一式が揃った配信マイクセットがおすすめです。配信マイクセットにはマイク・スタンド・ポップガードなどが揃っているので、箱を開けて組み立てるだけで本格的な配信を今すぐ始められます。

配信を始めたい初心者の方にも一式が揃った配信マイクセットがおすすめです。必要なアイテムをリーズナブルに購入でき、各パーツの相性も抜群なのでスペックを最大限引き出せます。

有名な音響機器メーカーだけでなく、ゲームブランドを展開するメーカーからも高性能なマイクは出ています。いいマイクを使いたいと思っている方はチェックしましょう。

【目次】

• 大手メーカーから選ぶなら「Kingston HyperX（キングストン ハイパーエックス）」がおすすめ
• プロが使っている商品が気になる方は「SHURE（シュア）」がおすすめ
• 機能性も価格も重視するなら「audio-technica（オーディオテクニカ）」がおすすめ
• おしゃれなデザインがいいなら「Blue Microphones（ブルーマイクロフォン）」がおすすめ
• 音楽を配信したいなら「AKG（アーカーゲー）」がおすすめ

Kingstonはコンピュータのメモリを製造するアメリカの会社です。HyperXはKingstonが立ち上げたブランドでゲーミングデバイスを手掛けており、キーボード、マウス、ヘッドセットのほかにもマイクもラインナップしています。

SHUREはヘッドセットやマイクなどを取り扱う有名な音響機器メーカーです。製品の品質は非常に高く、プロが使用するレベルのものが数多くあります。SM58は非常に有名な商品で、業界では定番となっております。

機能性と価格がバランスのいいマイクならaudio-technica（オーディオテクニカ）がおすすめです。マイクに限らず、ヘッドフォンやスピーカーなど音響関係の機器を幅広く取り扱っており、高クオリティさから多くの配信者から人気があります。

リーズナブルな価格で高性能なコンデンサーマイクも販売しているので、配信を始めたい方におすすめなメーカーです。

おしゃれなデザインで高音質のマイクがいい方はBlue Microphones（ブルーマイクロフォン）がおすすめです。性能とデザインが優れており、世界的に人気のあるミュージシャンも愛用しています。

指向性を変えられるモデルや配信に特化した配信用マイクなども人気がありますが、中でもYetiシリーズは、高品位なレコーディングができるので、特に人気です。

オーストリア発のAKG（アーカーゲー）は、高品質なオーディオ製品で名高いメーカーです。特にヘッドホンとイヤホンの分野で有名で、業務用途にも適したアイテムを販売しています。

アーカーゲーのマイクは多彩で、ダイナミックマイクやコンデンサーマイクなど複数のモデルを展開しています。また、ハイレゾ音源にも対応した製品があり、歌や楽器演奏を高音質で録音し、動画配信にもおすすめです。

マイクの性能は価格に比例していく傾向にありますが、安いマイクでも十分な品質をもっている製品はあります。自分の予算にあったマイクを選びましょう。妥協できない方はお金をかけてみるべきです。

以下の記事では、コンデンサーマイクの人気おすすめランキングを紹介しています。ぜひご覧ください。

以下の記事でも、マイクの人気おすすめランキングを紹介しています。ぜひご覧ください。

各通販サイトの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

近年マイクとヘッドホンが一体化したヘッドセットを使用する方が増えています。ヘッドセットのほうが気軽に使用できますが、同じ価格帯でみた場合はヘッドセットよりマイク単体で用意したほうが高音質で性能がいいので覚えておきましょう。

どちらを使うかは好みや環境で選んでまったく問題ないので、音質に少しでもこだわりたい場合にヘッドセットよりもマイクを選ぶのがおすすめです。以下の記事では性能が高いヘッドセットを紹介しているので、あわせてご覧ください。

マイク単体を用意するだけでなく、あわせて揃えた方が配信がスムーズに行えるアイテムがあります。ここでは一緒に揃えたいアイテムを紹介します。

マイク単体で固定できない商品の場合、マイクを固定しなければならないのでマイクスタンドが必要になります。もちろんピンマイク型やヘッドセットタイプのものでは必要ありません。

マイクスタンドには卓上型・アーム型の2種類があります。いずれのタイプでもユーザーの都合にあわせて位置を調整できるものにしましょう。下記の記事ではマイクスタンドのおすすめ商品を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

息の吹きかかりによるノイズを軽減したい場合はポップガードを準備するのがおすすめです。呼吸をしたり話すと、息がマイクにかかりそれがノイズになってしまいます。ポップガードは息によるノイズを除去してくれるので、導入すると音質がかなり良くなります。

ノイズが多いと聞いている側はストレスになってしまいます。息によるノイズを軽減し、クリアな音質で配信を行いましょう。

YouTubeで動画配信を始めるためには、自分自身のチャンネルを登録する必要があります。GoogleアカウントでYouTubeにログインしたら、右上にあるアカウントアイコンをクリックしてください。クリエイターツールからYouTubeチャンネルを作成できます。

動画を配信するためには、配信マイクセット以外にも動画編集ソフト・撮影用のカメラ・三脚などが必要です。動画は容量が大きいので、外づけのハードディスクもあると役立ちます。配信用マイクをセッティングして、今すぐ動画配信を始めてみてください。

配信用マイクには、頭に固定するヘッドホンタイプも数多く販売されています。以下の記事では、ヘッドホンマイクの人気おすすめランキングを紹介しているのであわせてご覧ください。

今回は配信用マイクの選び方やおすすめの製品を人気ランキング形式でご紹介しました。配信用マイクには指向性・タイプ・接続方法などいろいろな選び方があります。今回ご紹介した選び方やランキングを参考にして、素敵な配信を楽しんでください。