吉村昭の人気おすすすめ小説ランキング15選【史実にこだわる名作家】

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吉村昭さんの作品は、史実にこだわったノンフィクション小説が多く、しっかりとしたリサーチによるストーリーは読む人を引き付けます。文学賞を受賞していたり、映像化された小説も多い吉村昭さんの小説をランキングにして紹介していきます。

多数のノンフィクション作品を執筆した吉村昭の魅力

吉村昭さんは、東京府北豊島郡日暮里町大字谷中本(現在の東京都荒川区東日暮里)に生まれました。1948年9月17日、東京大学医学部附属病院分院にて胸郭成形手術を受け、旧制学習院高等科を中途退学するなど大変な療養生活を過ごします。

 

作家としては、繊維関係の団体事務局に勤めながら、丹羽文雄主宰の同人誌「文学者」、小田仁二郎主宰の同人誌「Z」などに短篇を発表しながら、1958年2月に短篇集「青い骨」を自費出版し、6月に「週刊新潮」に短篇「密会」を発表して商業誌デビューします。

 

初期の作品は死をテーマにした短編小説が多く、その後は地道な資料整理、現地調査、インタビューなどで、緻密なノンフィクション小説を書いて人気を確立した、吉村昭さんの作品を、ページ数、文学賞、映像化などを踏まえてランキングにしてみました。

吉村昭のおすすめ人気ランキング15選

15位

新潮社

漂流

価格:810円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

極限状態のドラマ

江戸・天明年間、シケに遭って黒潮に乗ってしまった男たちは、不気味な沈黙をたもつ絶海の火山島に漂着した。水も湧かず、生活の手段とてない無人の島で、仲間の男たちは次次と倒れて行ったが、12年の間、長平はただひとり生き残る。

 

「漂流」は、1975年に「サンケイ新聞」で連載され、加筆訂正の後、1976年に新潮社から単行本が刊行されました。1981年6月6日には、北大路欣也さんや、坂上二郎さん、渡瀬恒彦さんらが出演した映画が公開されました。

発売日1976ページ数528
文学賞-映像化1981/6/6

口コミを紹介

いわば普通の生活をしている人間が、とんでもない状況下に置かれてしまうわけだけど、
そこで生き抜くことを強いられる。時に絶望するが、しかしなんとか生きようと希望を持ち
凄絶な努力をする。

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14位

新潮社

星への旅

価格:680円(税込)

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太宰治賞受賞

平穏な日々の内に次第に瀰漫する倦怠と無力感。そこから脱け出ようとしながら、ふと呟かれた死という言葉の奇妙な熱っぽさの中で、集団自殺を企てる少年たち。その無動機の遊戯性に裏づけられた死を、冷徹かつ即物的手法で描いた「星への旅」

 

表題作に加えて「鉄橋」「少女架刑」など6編が収録されています。この作品が発売されるまで、吉村昭さんは文学賞の候補には度々選ばれていたものの受賞は出来ていなかったのですが、この作品で初めて「太宰治賞」を受賞しました。

発売日1966ページ数400
文学賞第二回太宰治賞受賞映像化-

口コミを紹介

吉村先生の実質的なデビュー作ですので、ファンの方は必須の短編集です。先生の初期の短編集は、後半の歴史ものと違い、死を強く意識、というか、生と死がほとんど同居するようなぎりぎりの、しかし張りつめた緊張感を持った作品が多いです

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13位

新潮社

ふぉん・しいほるとの娘

価格:961円(税込)

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上下巻の長編

幕末の長崎で最新の西洋医学を教えて、神のごとく敬われたシーボルト。シーボルトは丸山遊廓の遊女・其扇を見初め、二人の間にお稲が生まれるが、その直後、日本地図の国外持ち出しなどの策謀が幕府の知るところとなり追放されてしまう。

 

医師としてのシーボルトが日本に残した功績はとても大きいのですが、男としてのシーボルトを見たときは皆さまはどう思うでしょうか?吉村昭さんらしく、資料をしっかりと読み込んで書かれたと思われるシーボルトの世界を長編で堪能してみてください。

発売日1978ページ数704
文学賞第13回吉川英治文学賞受賞映像化-

口コミを紹介

吉村昭さんの脂ののりきった名作です。
感情的でない洞察力に溢れた筆致で、シーボルトと遊女との混血に生まれた、お稲が産科医を志し、最初の師の家に歓迎されるまでが上巻に収録。

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12位

文藝春秋

亭主の家出

価格:11,580円(税込)

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サラリーマンの理想?

40代になったホテルマン。仕事はとても忙しく、家に帰れば女房はうるさい。子供も生意気になってくる。そんな日々で、家出をしたい気持ちが沸き起こってきたときに、友人から「亭主の館」という謎めいた施設の存在を聞かされる。

 

40年以上昔の作品なので、なかなか感情移入できない部分もあるかもしれませんが、読んでいると昔のサラリーマンたちの気持ちがわかってきます。小林桂樹さん、池上季実子さん、岸田今日子さんらが出演して連続テレビドラマ化もされました。

発売日1978/9ページ数445
文学賞-映像化1978/10/2

口コミを紹介

読んでるうちに自分も体験したいとつくづく思う作品です。古女房に嫌気をさしている方には抜群の精力剤になること間違いなし。

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11位

新潮社

遠い日の戦争

価格:529円(税込)

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戦争の怖さ

終戦の詔勅が下った昭和20年8月15日、福岡の西部軍司令部の防空情報主任・清原琢也は、米兵捕虜を処刑した。無差別空襲により家族を失った日本人すべての意志の代行であるとも彼には思えたが、敗戦はすべての価値観を逆転させた。

 

戦犯として断罪され、日本人の恥と罵られる中、暗く怯えに満ちた戦後の逃亡の日々の中、清原琢也はどうなってしまうのだろうか?1979年9月3日には、小林薫さん、二谷英明さん、堀光昭さん、織本順吉さんなどが出演し、ドラマ化されました。

発売日1978/10ページ数288
文学賞-映像化1979/9/3

口コミを紹介

吉村さんの著書の中でも私の中では上位に入る作品です。
連日の都市への焼夷攻撃と2つの原子爆弾投下の中で、米国搭乗員への
憎悪感から処刑にいたる主人公の気持ちがよく描けていると思います。

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10位

新潮社

蜜蜂乱舞

価格:680円(税込)

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蜂蜜家のことがよくわかる

東京の大学を中退して行方知れずになっていた長男が、女を連れて戻ってきた。彼女とは、4日前に結婚したという。養蜂一筋に生きてきた伊八郎の心は、喜びと憤りで大きく揺れた。4月、春の訪れと共に、日本列島を北上するトラックの旅に出る。

 

歴史もの、戦争もの、と言った吉村昭さんのいつもの作品とは少しだけ毛色が違う部分はあるものの、しっかりと蜂蜜家の家族のことが知れるストーリーとなっています。1988年7月16日には「童謡物語」とタイトルを変えて映画化されています。

発売日1987/4ページ数235
文学賞-映像化1988/7/16

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家族をしっかりと守るべく意を注ぐ一家の主。それに応える妻や息子。本作品は、家族の絆や旅先での人との触れ合いがメインテーマとなっており、全体を通じ心地よく読める作品だ。

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9位

新潮社

冷い夏、熱い夏

価格:594円(税込)

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毎日芸術賞受賞

九州を講演旅行で訪れていた主人公は、滞在中の熊本市のホテルで電話によって妻から弟の広志が末期の肺癌であると告げられる。主人公は医学部の元教授である醍醐と相談の上で、弟にはどんなことがあっても病気のことを隠し通すと決意する。

 

病気の告知というのは、本人や周りに告知した方が良いのか、悪いのかでとても悩む問題の一つでしょう。どちらにもメリット、デメリットがありこの小説を読むことでまた告知についても考えさせられることになるでしょう。

発売日1984/7/15ページ数304
文学賞第26回毎日芸術賞受賞映像化-

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これまで数々の作品を読んで想像していた作者の印象とはかけ離れた狼狽ぶりに
驚かされつつ、病に伏すと誰もがそうなるのだなと考えさせられた。

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8位

文藝春秋

新装版 関東大震災

価格:724円(税込)

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菊地寛賞受賞

大正12年9月1日の午前11時58分、大激震が関東地方を襲った。建物の倒壊、大火災は東京・横浜を包囲し、夥しい死者を出した。さらに、様々な流言が飛び交って深刻な社会事件を誘発していく。二十万の命を奪った大災害を克明に描いた名作。

 

現在ですと、大震災が起こったりするとネット上にいろいろな情報が飛び交いますが、大正の時代でも人の口から口へといろいろな情報が飛び交っていたようです。関東大震災というものがどんなものだったかが、詳しくわかる小説です。

発売日1973ページ数347
文学賞菊地寛賞受賞映像化-

口コミを紹介

関東大震災から既に95年。100年近く前のことなので、生き証人が殆ど残っていない。そんな大正時代の貴重な震災記録になる

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7位

新潮社

敵討

価格:497円(税込)

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日本人の思い

ときは明治時代。美風として賞賛された敵討は、一転して殺人罪となった新時代を迎えた日本人の複雑な心情を描く「最後の仇討」。父と伯父を殺した男は、権勢を誇る幕臣の手先として暗躍していた「敵討」の2編を収録。

 

現代でも、理不尽に家族などの大切な人を殺されてしまった時、犯人を殺してしまいたいと思うことは誰しもがもつ心かもしれません。そんな心を描いた「最後の仇討」は、「遺恨あり 明治十三年 最後の仇討」というタイトルでドラマ化されました。

発売日2001/2ページ数224
文学賞-映像化2011/2/26

口コミを紹介

近隣でこのような事件が起こっていたとは、知りませんでした。驚きでした。
一度、ぜひ、秋月を訪ねてみたい気持ちになりました。

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6位

筑摩書房

魚影の群れ

価格:842円(税込)

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様々な動物

津軽海峡を舞台に、老練なマグロ釣りの孤絶の姿を描く表題作「魚影の群れ」。四国に異常発生した鼠と人間との凄絶な闘いの記録「海の鼠」。名人気質の長良川の鵜匠の苦渋を描く「鵜」、食用カタツムリを描いた「蝸牛」の四篇を収録した作品集。

 

いろいろな動物を描いており、それぞれ奥の深いところまで描かれているのはさすがの一言です。表題作でもある「魚影の群れ」は、1983年10月29日に、緒形拳さん、夏目雅子さん、佐藤浩市さんらが出演して映画化されました。

発売日1983ページ数335
文学賞-映像化1983/10/29

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「海の鼠」では、あまりに情景がくっきりと描写されているので、気持ち悪くなったほど。「魚影の群れ」は映像化されているんですね。見たい!

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5位

新潮社

桜田門外ノ変

価格:637円(税込)

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水戸藩士の視点で

安政七年(1860)三月三日、江戸城桜田門外に轟いた一発の銃声と激しい斬りあいが、幕末の日本に大きな転機をもたらした。井伊大老を暗殺したこの事件を機に、水戸藩におこって幕政改革をめざした尊王攘夷思想は、倒幕運動へと変わっていく。

 

執筆に当たって吉村昭さんは、東京大学史料編纂所の教授も務めた吉田常吉を訪ね、その勧めから、関が暗殺の現場指揮者で事件の全てに立ち会っており、また多くの日記を残していた関鉄之介を主人公にしました。

発売日1990/8ページ数368
文学賞-映像化2010/10/16

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リアルです。 書き方が上手いし実話も多く含まれているので、読み進んで行くと実際の現場にいるような抑揚感。

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4位

新潮社

高熱隧道

価格:562円(税込)

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トンネルの真実

「高熱隧道」は日本電力黒部川第三発電所(現関西電力に移管)水路トンネル、欅平駅~軌道トンネル(現関西電力黒部専用鉄道)の工事現場や人間関係について、建設会社の現場土木技師の目を通じて描いたノンフィクション作品です。

 

工事現場の地下には高熱の断層が通っており、わずか30m掘り進んだだけで岩盤温度は摂氏70度を超えた。それどころか、岩盤温度は奥に進むにつれて上昇を続け、ついには触れただけで火傷を起こすほどにまで達してしまう。

発売日1967ページ数272
文学賞-映像化-

口コミを紹介

まず、単純に、怖い。
孔を掘る岩肌が160度近くだなんて、そもそも私たちの日常ではあり得ない状況だ。

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3位

新潮社

ポーツマスの旗

価格:724円(税込)

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劇的な講和成立

日本の命運を賭した日露戦争。国民の多大な期待を肩に、全権・小村寿太郎はポーツマス講和会議に臨む。ロシア側全権ウイッテとの緊迫した駆け引きの末に迎えた劇的な講和成立。しかし樺太北部と償金の放棄は国民の憤懣を呼び、大暴動へ発展する。

 

政治的な小説なので、少し難しい話ではあるのですが、小村寿太郎さんの家庭的な面を描いていたりと、読みやすく面白い小説にもなっています。1981年12月5日と12月12日にNHK総合テレビジョンでテレビドラマ化もされています。

 

 

 

発売日1979/12ページ数448
文学賞-映像化1981/12/5

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実に期待を裏切らない内容の本で何度目頭を熱くしたでしょう。著者のこの種の描写力に只々賞賛と、感謝をしたい本ですね。

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2位

新潮社

光る壁画

価格:637円(税込)

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内視鏡開発

胃潰瘍や癌の発見に絶大な威力を発揮する胃カメラは、戦後まもない日本で、世界に先駆けて発明された。わずか14ミリの咽喉を通過させる管、中に入れるカメラとフィルム、ランプはどうするのかなど、幾多の失敗をのりこえて研究は進んでいく。

 

小説中では開発者3人のうち宇治達郎、杉浦睦夫は実名で登場するが、深海正治は曾根菊男という名前になっています。1984年11月23日には榎木孝明さん主演でラジオドラマに、2011年10月1日には佐藤隆太さん主演でテレビドラマ化しています。

 

発売日1981/5/25ページ数352
文学賞-映像化2011/10/1

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胃カメラ開発の歴史。開発時のいろいろなエピソードを交えながら、飽きの来ない読み物になっています。胃カメラ以前の胃の中を観察する努力も興味深い

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1位

新潮社

破獄

価格:724円(税込)

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2度のドラマ化

昭和11年青森刑務所脱獄。昭和17年秋田刑務所脱獄。昭和19年網走刑務所脱獄。昭和22年札幌刑務所脱獄。犯罪史上未曽有の四度の脱獄を実行した無期刑囚佐久間清太郎。その緻密な計画と大胆な行動力、超人的ともいえる手口を、入念に追跡した名作。

 

1985年4月6日には緒方拳さん主演で、2017年4月12日にはビートたけしさん主演でテレビドラマ化されました。文学賞は第36回読売文学賞(小説部門)受賞、第35回芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)受賞と、吉村昭さんの代表作です。

 

発売日1983/11/24ページ数448
文学賞第36回読売文学賞(小説部門)受賞映像化1985/4/6

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実話をもとに書かれています。
淡々と進んでいくのが、かえって臨場感にあふれ一気に読み進みました。
吉村昭最高です。

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吉村昭の小説の選び方

吉村昭さんは約50年間の間、第一線で小説を書き続けていた方なので、名作と呼ばれる小説が数多くあります。そんな数多い吉村昭さんの小説の中から自分に合った小説を選ぶコツを紹介していきます。

小説の長さで選ぶ

吉村昭さんの作品には短編集もあれば長編のものもあります。小説を読める時間や、どれくらい小説の世界に入り込みたいか、などを考えて小説の長さを選んでみましょう。

気軽に短編を読む

短編集を読む利点はちょっとした空き時間に気軽に読めることではないでしょうか?通勤電車の中で読むのも良いですし、仕事のお昼休憩の時間に読むのも気分転換になったりと、短編は読もうと思ったときにすぐ読めます。

 

小説を買ってから長編の場合自分に合わないものだったら損した気持ちになってしまいますので、まだそれほど小説を読むのに慣れていない人は、まずは短編小説でいくつか吉村昭さんの作品を読んでから長編に行くのも良いでしょう。

長編をじっくり読む

長編小説を読む場合は時間に余裕があるときの方が良いでしょう。特に面白い長編小説ですと、寝る前に少し読もうと思っても、凄く先が気になってしまい読んでいるうちに、寝不足になってしまうことも考えられます。

 

しっかりとここまで読んだら辞めるという意思を持つことができて、楽しみを後にとって置ける人でしたら、少しずつ長編小説を読んでいくのも良い楽しみ方です。毎日の小説を読む時間が自分のご褒美になるでしょう。

文学賞を受賞した作品から選ぶ

吉村昭さんの作品には、文学賞を受賞した作品や、候補に挙がった数多くあります。そんな文学賞を受賞した作品ならハズレが少ないので、それほど吉村昭さんに詳しくない人は、文学賞を受賞した作品や候補に挙がった作品から選んでみてください。

大佛次郎賞

大佛次郎賞は、「鞍馬天狗」、「赤穂浪士」、「パリ燃ゆ」などの小説・ノンフィクション・歴史書で知られる大佛次郎の幅広い業績を記念し、没年の1973年に「作品集」を出していた朝日新聞社が創設した文学賞です。

 

日本語の散文作品として質が高い作品、人間精神への鋭い洞察を含む作品、歴史・現代文明の批評としての意義が高い作品に与えられるという、吉村昭さんにとても合った賞の一つで、吉村昭さんは「天狗争乱」で受賞しています。

芥川賞

芥川賞は正式には「芥川龍之介賞」という賞で、純文学の新人に与えられる文学賞で一般の人も名前ぐらいは聞いたことがあるであろう、有名な賞です。新人に与えられる賞といっても、デビューして10年くらいの作家が受賞した例もあります。

 

吉村昭さんも、新人の頃に発表した「鉄橋」「貝殻」「透明標本」「石の微笑」が、芥川賞の候補になっているのですが、残念ながら受賞はできませんでした。ですが候補になっただけでも面白い作品が多いので、気になる人は初期の吉村昭さんの小説を読んでみてください。

映像化されているかどうかで選ぶ

吉村昭さんの小説は映像化されたものが数多くあります。そんな映像化された有名な小説の中から選んでみるのはどうでしょうか?

映画化された作品から選ぶ

吉村昭さんの小説で、初めて映画化されたのは、今から約60年も昔の1959年に桂木洋子さん主演で映画化された「密会」でした。その後も数々映画化されてきており、2000年代に入ってからも「桜田門外ノ変」の変などが映画化されています。

 

吉村昭さんの、映画化された作品の中でも特に人気が高かったのが、短編集「海馬(トド)」に収録されている「闇にひらめく」を原作とした「うなぎ」で、第50回カンヌ国際映画祭においてパルム・ドールを受賞しました。

ドラマ化された作品から選ぶ

テレビドラマですと映画に比べて、家で気軽に見ることができるため吉村昭さんの小説が原作のテレビドラマを見たことがある、という人も多いのではないでしょうか?特に1970年代から1980年代にかけては数々の小説がテレビドラマ化されています。

 

テレビドラマ化されているのは、少し昔の年代ばかりかと言うとそうではなく、2017年4月12日にビートたけしさん主演でテレビドラマ化された「破獄」は、「MIPCOM BUYERS’ AWARD for Japanese Drama」グランプリなどを受賞しています。

映像化されていない作品から選ぶ

吉村昭さんの小説の中には人気作品なのに、今だに映像化されていない作品もあります。映像化されていない作品を見るメリットとしては、映像化されていないものでしたら、変な先入観を持たずに小説を読むことができることです。

 

また吉村昭さんの小説は、この先にも映像化される可能性が高いので、映像化される前に予習の意味を込めて小説を読んでおくと、映画を見たときに違いを比べながら見ることが出来るというメリットもあるでしょう。

そのほかのおすすめ小説の紹介!

惜しくも今回はランクインしませんでしたが吉村昭さんは皆さんもご存知の通り数々の素晴らしい作品を残していますのでそのほかの小説のおすすめもご紹介します。

吉村昭のおすすめ小説

講談社

暁の旅人 (講談社文庫)

価格:671円(税込)

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日本で初めての西洋医学医師

本書の舞台は外交が盛んになる幕末の長崎、オランダの医官であるポンペから西洋医学を学んだ松本良順が主人公です。松本良順は日本で初めて西洋医学を学んだ人でもあり、その西洋医学を生かして様々な人を治療した人でもあります。

 

幕末時代、外国との交流も増え、維新と言われ日本が大きく変わった時代にたくましく生き抜いた1人の医師について書かれています。史実に忠実な吉村昭は本書も徹底的な取材をして書かれています。

 

リアリティに追求した作品であり、日本人の医学の礎にもなった松本良順について詳しく書かれた小説ですのでぜひ読んでみてください!

新潮社

戦艦武蔵 (新潮文庫)

価格:605円(税込)

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戦争の本質、慢心した野蛮な人間の内

不沈の戦艦「武蔵」、日本帝国海軍の野望と夢を抱いた戦艦の極秘の建造から、壮絶な最後までを抱いた記録的文学作品の大作として有名な作品です。不沈の戦艦「武蔵」を通して、膨大な数の人命と物資をただただ浪費し人間の狂気的なエネルギーを注いだ戦争とはなんだったのか。

 

またよく考えればいかに非論理的で愚行としか考えられないような行動に慢心した人間のうちに眠る奇怪さについて克明に書かれている作品でもあります。そしてその象徴として不沈とまで讃えられら戦艦「武蔵」の壮大な劇のベールの全貌が語られている作品です。

 

この作品は菊地寛賞に受賞した作品でもありますのでぜひ読んでみてください。私たち日本人の歴史を知るのにはとても素晴らしい作品です。

吉村昭の妻「津村節子」のおすすめ

吉村昭の妻は吉村昭と同じ小説家の津村節子さんです。そんな津村節子さんも日本ではとても有名な小説家の1人ですのでおすすめの小説をご紹介していきたいと思います!

文藝春秋

紅梅 (文春文庫)

価格:495円(税込)

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最愛の夫の最期までを記した女性の記録

妻育子と夫は作家として生計を立てていました、夫は人一倍健康に気をつけていたにも関わらず舌に癌を患ってしまいます。懸命な通院、治療虚しく癌は身体中に転移してしまいます。

 

作家という性分からか夫は延命措置を拒みます。ですが体を蝕む癌は身体中に激痛や苦痛を与えていきます。妻はそんな懸命な夫を看病しながら夫と暮らした幸せな時間を思います。そして最期に夫は自らの死を告げます。

 

育子もそれに涙ながらに向き合い、最期に夫に言葉をかけます。紅梅は吉村昭と育子という名前で登場する津村節子本人の人生の記録です。小説のタイトルにもなっている紅梅、それをキーに思い返される美しい夫との思い出、そんな2人の人生について書かれた作品です。

講談社

智恵子飛ぶ (講談社文庫)

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女性画家の壮絶で美しい人生

高村智恵子は平塚らいてうが出版した『青鞜』の表紙を書いた、今でも教科書でよく見る絵を書いた、当時珍しい女性の洋画家でした。そして智恵子沙で知られる高村光太郎の妻でもあります。

 

そんな才能溢れる智恵子でしたが父の死による一家離散、持病の悪化に芸術活動のスランプ、最愛の夫の取材旅行での留守、苦しい生活などから統合失調症を発症してしまいます。一度は服薬自殺をはかり、病気の悪化から言葉も話せなくなった智恵子。

 

そんな智恵子に夫光太郎は病状が良くなると聞いて千代紙を送ります。それに大変喜んだ智恵子は折り紙を折り続け、そして切り絵に挑戦し、3年の病院生活で数千もの作品を生み出すことになります。

 

そんな自立した女性の象徴でもあった智恵子を同じ女性で芸術に携わっている津村節子が美しく、そして悲しく書き上げた作品が本書です。互いを愛し続けた儚く、悲しい物語です。

吉村昭のおすすめ小説比較一覧表

  • 商品画像
  • アイテムID:5337709の画像

    講談社

  • 1
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    新潮社

  • 2
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    新潮社

  • 3
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    新潮社

  • 4
    アイテムID:5100408の画像

    新潮社

  • 5
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    新潮社

  • 6
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    筑摩書房

  • 7
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    新潮社

  • 8
    アイテムID:5099319の画像

    文藝春秋

  • 9
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    新潮社

  • 10
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    新潮社

  • 11
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    新潮社

  • 12
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    文藝春秋

  • 13
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    新潮社

  • 14
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    新潮社

  • 15
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    新潮社

  • 商品名
  • 暁の旅人 (講談社文庫)
  • 破獄
  • 光る壁画
  • ポーツマスの旗
  • 高熱隧道
  • 桜田門外ノ変
  • 魚影の群れ
  • 敵討
  • 新装版 関東大震災
  • 冷い夏、熱い夏
  • 蜜蜂乱舞
  • 遠い日の戦争
  • 亭主の家出
  • ふぉん・しいほるとの娘
  • 星への旅
  • 漂流
  • 特徴
  • 日本で初めての西洋医学医師
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  • 内視鏡開発
  • 劇的な講和成立
  • トンネルの真実
  • 水戸藩士の視点で
  • 様々な動物
  • 日本人の思い
  • 菊地寛賞受賞
  • 毎日芸術賞受賞
  • 蜂蜜家のことがよくわかる
  • 戦争の怖さ
  • サラリーマンの理想?
  • 上下巻の長編
  • 太宰治賞受賞
  • 極限状態のドラマ
  • 価格
  • 671円(税込)
  • 724円(税込)
  • 637円(税込)
  • 724円(税込)
  • 562円(税込)
  • 637円(税込)
  • 842円(税込)
  • 497円(税込)
  • 724円(税込)
  • 594円(税込)
  • 680円(税込)
  • 529円(税込)
  • 11580円(税込)
  • 961円(税込)
  • 680円(税込)
  • 810円(税込)
  • 発売日
  • 1983/11/24
  • 1981/5/25
  • 1979/12
  • 1967
  • 1990/8
  • 1983
  • 2001/2
  • 1973
  • 1984/7/15
  • 1987/4
  • 1978/10
  • 1978/9
  • 1978
  • 1966
  • 1976
  • ページ数
  • 448
  • 352
  • 448
  • 272
  • 368
  • 335
  • 224
  • 347
  • 304
  • 235
  • 288
  • 445
  • 704
  • 400
  • 528
  • 文学賞
  • 第36回読売文学賞(小説部門)受賞
  • -
  • -
  • -
  • -
  • -
  • -
  • 菊地寛賞受賞
  • 第26回毎日芸術賞受賞
  • -
  • -
  • -
  • 第13回吉川英治文学賞受賞
  • 第二回太宰治賞受賞
  • -
  • 映像化
  • 1985/4/6
  • 2011/10/1
  • 1981/12/5
  • -
  • 2010/10/16
  • 1983/10/29
  • 2011/2/26
  • -
  • -
  • 1988/7/16
  • 1979/9/3
  • 1978/10/2
  • -
  • -
  • 1981/6/6

まとめ

吉村昭さんの小説を、幅広い年代からランキングにしてみましたが気になる小説はありましたでしょうか?少しでも気になる小説がある人は、是非手に取って読んでみてください。

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