芥川龍之介の人気おすすめランキング10選【子どもから大人まで楽しめる】

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日本を代表する小説家の芥川龍之介は稀代のストーリーテラーでした。また、憂鬱で皮肉屋の一面ももちます。量は決して多くはありませんが色々な作品があるので、どれを読んだらよいか迷うこともあるでしょう。そこで、おすすめの人気本をランキング形式で紹介します。

文豪にして人気作家の芥川龍之介

芥川龍之介といえば昔から教科書に小説が載るほどの、日本を代表する小説家です。

 

このように親しまれてきた理由には、芥川龍之介が稀代のストーリーテラーだったということがまず挙げられます。「羅生門」にしても「鼻」にしても「蜘蛛の糸」にしても、どれもグイグイと読者を引き込んでいきますし、膝を打つような結末も少なくありません。

 

もうひとつ人気の秘密は、ニヒリスト、厭世主義者という一面です。プライベートの芥川は他人がドヤ顔でオチを述べても「で、だから」を繰り返して相手を鼻白ませたエピソードが知られています。また「今は仕事以外は考えられない」という作家に対しては「でも細君とは寝ているだろう」とつっこむなど、天邪鬼なところが強くあったのです。

 

もちろんこうした皮肉な見方は自分にも向けられるものです。芸術上の行き詰まりや時代の変化などもあって徐々に精神が蝕まれ、最後は発狂寸前の状態となり、自ら命を絶ちました。ある意味、純粋で潔癖で透徹した目を持った芥川は、悩み多き若者のバイブルともなり得るといえるでしょう。

 

ここでは、芥川龍之介のおすすめの本を、読みやすさ、題材、映像化の有無などの観点から人気ランキング化しています。

芥川龍之介のおすすめ人気ランキング10選

10位

新潮社

価格:400円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

ありのままで

芥川龍之介の小説入門としておすすめなのが、この「鼻」という小説です。主人公は禅智内供(ぜんちないぐ)というお坊さんで、なんと18cmもの長い鼻をコンプレックスにしていました。

 

あるとき、長い鼻を短くするための方法を聞いて試してみたところ、首尾よく鼻は普通の人のサイズにまで縮みます。もうこれで人から笑われることはない、と思った禅智内供でしたが、なぜか今まで以上に嘲笑されてしまうのでした。

 

そのため、再び元の鼻に戻した禅智内供は、悠々と揺れる長い鼻を見て、心落ち着かせるという物語。コンプレックスは誰にもあるようですから、とても共感しやすいといえるでしょう。

読みやすさ題材今昔物語・宇治拾遺物語
映像化岡元雄作監督「HANA」

口コミを紹介

人は他人の不幸に同情するが、それと同じようにからかいもする。気にすればするほど面白がる。しかし、それを克服すれば面白くなく、再び不幸に突き落としたくなる残酷な面も持っている。

出典:https://www.amazon.co.jp

9位

講談社

文芸的な、余りに文芸的な/饒舌録 ほか 芥川vs.谷崎論争

価格:1,728円(税込)

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芥川VS谷崎のガチンコ対決

「文芸的な、余りに文芸的な/饒舌録 ほか 芥川vs.谷崎論争」という本は、いわゆる「小説の筋論争」と呼ばれる芥川と谷崎の論争をまとめて収録したもの。文芸に対する二人の考えの違いが浮き彫りになっているといわれています。

 

娯楽の少ない当時の時代にあって、人気作家二人がガチンコ勝負をしたこの論争は多いに話題になったといいます。

 

ごくおおまかにいえば、芥川の意見は「小説の筋の面白さは芸術性を高めない(本質とは関係ない)」というもので、一方、谷崎は「小説に面白さは絶対必要」と言うものらしいです。かなりマニアックな知る人ぞ知るおすすめ本ですが、興味のある人は読んでみてはどうでしょうか。

読みやすさ題材-
映像化-

口コミを紹介

かくもスリルに富んだ文学論争を、世に言う「芥川vs.谷崎論争」を一冊にまとめてしまうとは。論争の端緒となった新潮合評会と俎上に上った両作、その後始まった両者の応酬が時系列順に掲載されています。

出典:https://www.amazon.co.jp

8位

新潮社

河童

価格:432円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

芥川版ガリバー旅行記

河童は芥川龍之介版のガリバー旅行記です。ひょんなことから河童の国に紛れ込み、その異質な文化を体験し、再び人間の世界に戻ってくるというストーリーです。

 

ガリバー旅行記でもしていることですが、一見不思議な河童の風習の紹介は、実は人の世の戯画化と風刺でもあります。たとえば、メスがオスを追いかけるとか、働けなくなった河童は食肉用として加工される、などなど。

 

人間界に戻ってきたときに、河童の清潔さに慣れていたために、人間の体臭が鼻につくといったところも、ガリバー旅行記のオマージュなのかもしれません。ただし、晩年近くに発表された作品のため、エンタメ要素は後退し、暗さや皮肉、虚無感といったものが強調されています。そうしたことから、人によってはやや読みにくく感じるようです。

読みやすさ題材ガリバー旅行記
映像化秋原正俊監督「河童」

口コミを紹介

ユーモラスだけど、ちょっと現実味があって自分の身にも起こり得そうな話です。人間社会全体を批判するために架空のキャラクターである河童を使うあたりも、なにかこだわりがある感じがして恐ろしいです。

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7位

角川春樹事務所

蜘蛛の糸

価格:288円(税込)

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小さな子どもは泣いてしまうかも

「悪いことをすると、地獄に落ちちゃうよ」といったことは、いたずら好きの子どもに対して母親などが使うフレーズです。それはともかくとして、誰しも地獄を恐れる気持ちはあります。

 

「蜘蛛の糸」は生前に悪行をしたことで地獄に落ちた男の話。もし、地獄に落ちたらどうなってしまうのか、救われる道はあるのか、などをちょっとグロテスクな挿絵などとともに、子どもと一緒に楽しんで読んでみてはどうでしょうか。

読みやすさ題材ポール・ケーラス「カルマ」
映像化秋原正俊監督「蜘蛛の糸」

口コミを紹介

お話は知っての通りのですが、淡々と語る口調の文章に対して 絵の迫力がすごいです。
子供心に怖さを感じると思います。
小さい子にはストーリーの恐さがわからないかもしれませんが、ズルをしちゃダメとか意地悪はダメとかは分かるようです。

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6位

講談社

トロッコ

価格:1,512円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

そして少年は大人になる

トロッコは小学校の子どもなどにおすすめの作品です。この年齢の子どもならば、冒険心が高じて、家から遠く離れた場所に行って迷ってしまった体験があるでしょう。「もう家に戻れないのではないか」という恐怖体験は誰しも持つものです。

 

トロッコも似たような体験談が語られていますが、そこに「大人」や「人間不信」、「世の中の厳しさ」といった要素を上手に織り込んでいるのが芥川龍之介のすごいところでしょう。

 

少年は、はじめは「優しそうな」工夫と束の間のトロッコ同行の旅を満喫します。しかし「さすがに遠くま来すぎた」とだんだん恐怖が募ってきますが、それでも大人と一緒だから大丈夫という甘えで持ちこたえます。しかし、あっさりとその信頼していた大人に「もう帰れ」と見捨てられる現実。

 

銀河鉄道999ではありませんが、このようにして「少年は大人になる」とわかるおすすめ作品なのです。

読みやすさ題材-
映像化川口浩史監督「トロッコ」

口コミを紹介

この物語は「子どものときの思い出」に留まりません。
ラストの文章で、幼い子どものときの気持ちを懐かしく思い返していた読者に、はっと「今の生活や状況」を突きつけます。

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5位

岩波書店

蜜柑

価格:648円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

芥川の人間味もわかるおすすめ佳作

「蜜柑」は虚構の世界を得意とする芥川としては数少ない、エッセイといってよいほどさらりと人の情愛を描いた佳作です。爽やかな読後感があって、ファンが多い人気作でもあります。

 

蜜柑は、芥川龍之介を思わせるような気難しく精神的に疲労した人物の目を通して、描かれます。彼は14歳ぐらいの少女と汽車で相席となり、彼女の田舎臭い風貌や態度に終始苛立たせられます。さらには少女が窓を開けて、石炭の煙が入ってくるにおよび、彼の怒りは頂点に達します。

 

おい、と声を掛けようかというそのとき、少女が取った行動は、道端で見送りに来ていた兄弟たちに、窓から蜜柑を投げ落とすことだったのです。その何のにごりもない兄弟への愛情を見て「私」はどこか救われる想いを感じた、というのがこの小説の結末です。あらすじを読んでもしかたがありませんので、ぜひ一読してはどうでしょうか。

読みやすさ題材-
映像化-

口コミを紹介

「蜜柑」は、ある男が列車内で遭遇した出来事を描いた作品です。情景が目に浮かぶような描写力は流石の一言で、感動を伴う珠玉の一品となっています。

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4位

KADOKAWA

或阿呆の一生

価格:734円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

切れ味抜群の断章

芥川龍之介は短編を最も得意としましたが、或阿呆の一生は人生の一場面や、他の思想家や詩人の評論などを、1ページにも満たない断章で表現した異色作です。

 

歯車と同じように芥川龍之介の狂気が伝わってくる内容となっており、彼一流の文体を味わうにはおすすめの作品といえるでしょう。

芥川はこのころ、「彼はペンをる手も震へ出した。のみならずよだれさへ流れ出した。彼の頭は〇・八のヴエロナアルを用ひて覚めた後の外は一度もはつきりしたことはなかつた。」とこの作品にあるように、身心は極めて悪い状態にありました。

 

或阿呆の一生を書いたこの年、「何か僕の将来に対する唯ぼんやりとした不安」を理由に、芥川龍之介は先のヴエロナアル、およびジェノアルを大量に飲んで自殺したのです。

読みやすさ題材-
映像化-

口コミを紹介

悲痛な叫びが聞こえます。でも、どんなに苦しくても 良いカッコしいを
辞めない芥川のやせ我慢も透けているのが らしいし 悲しい

出典:https://www.amazon.co.jp

3位

岩波書店

薮の中

価格:691円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

真相はまさに薮の中

「真相は藪の中」というフレーズの由来は、芥川龍之介の「薮の中」という説が有力です。この小説は、藪の中でおきたある殺人事件を調べるために、7人の証言が行われます。しかし、聞けば聞くほど、一体誰が殺したのか、何のために殺したのかがさっぱりわからなくなるという小説の構造になっているのです。

 

映画やドラマでは「俺がお前をフッた」とか「いや、私があなたを捨てたのよ」などと言い争う元カップル・元夫婦はよくあるシーンですが、これと同じように、人の数だけ真実はある、という事実を面白くも精緻にかつ冷徹に描いた小説といえるでしょう。まさに、短編の天才である芥川龍之介の真骨頂、といえるおすすめの小説なのです。

 

「真実はいつもひとつ」と名探偵のコナン君ならいうでしょうが、必ずしも現実はそうではありません。「地獄とは他人のことだ」のサルトルよりずっと前に、芥川龍之介は読者サービスもふんだん交えつつ、これを数十ページで鮮烈に伝えてくれるのです。

読みやすさ題材今昔物語集
映像化佐藤寿保監督「藪の中」など多数

口コミを紹介

短い文章にサスペンスと無情を感じる。
そして描かないことで物語の広がりがある。
表現力が卓越していると思う。

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2位

岩波書店

歯車

価格:454円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

終わらない悪夢

「誰か僕の眠つてゐるうちにそつと絞め殺してくれるものはないか?」で終わる「歯車」は晩年の芥川の狂気を見事に表現した作品として評価が高いです。堀辰夫もこの歯車や「或阿呆の一生」などは、芥川のオリジナリティが発揮された作品として評価しているようです。

 

この小説が真に恐ろしいのは、精神が崩壊している様子を克明に観察せざるを得ないということです。普通の人間ならば疲労によって鈍麻するのかもしれませんが、芥川の知性と小説家の性がそれを許さないのです。

 

そのため、歯車で描かれるのはドッペルゲンガー、轢死した男の幽霊、自身の自殺を妻に予知されるなど、エドガー・アラン・ポーでも描けなかったような悪夢のような体験談の連続です。

 

歯車は私小説的なスタイルで書かれており、実際、芥川はかなりこれに近い晩年を生きたであろうといわれています。難解といえば難解ですが、精神が不安定な時期においては、もしかすると自分の同士を発見したような親しみを覚えるかもしれません。生きるのに疲れた人は、芥川龍之介の歯車を命綱に狂気を解剖してみてはどうでしょうか。

読みやすさ題材-
映像化-

口コミを紹介

歯車を読みたくて購入したが、心が病んでいる人の内面を克明に、芸術として表現できるのはさすがだと思う。狂気のつらさ、不条理さ、やるせなさがじわじわと実感できて、しかも硬質な、乾いた文章が美しい。

出典:https://www.amazon.co.jp

1位

新潮社

羅生門

価格:400円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

芥川といえばこの作品

「羅生門」は教科書に載っていることや、黒澤明監督など数多くの映像化も行われていることもあって、芥川龍之介の代表作といわれることも多い作品です。

 

時は平安時代、長きに渡った戦によって、世は荒廃していました。そんななか、羅生門の前に立つのは一人の下人。彼は数日前に主人から職を解かれ、食べるものにも困窮していました。生き残るためには盗賊になるしかない、と悩む下人でしたが、どうしても勇気が出ません。

 

とそのとき、羅生門のなかで人の気配を感じて昇って行くと、そこにはかつらとして売るために死体の髪を引き抜く老婆の姿が。怒りのあまり老婆に襲い掛かった下人でしたが「生きるために仕方が無く行った悪だ」と諭された下人。すると下人のなかである決意が芽生えます。

 

この小説が優れているのは、芥川特有の皮肉やどんでん返しが効果をあげていることとです。また「下人の行方は誰も知らない」といって解釈は読者に委ねるという、これまた芥川の得意技が決まっているところも1位にふさわしいおすすめ本といえます。

読みやすさ題材今昔物語集
映像化黒澤明監督「羅生門」など多数

口コミを紹介

「飢えて死ぬか」「盗人になるか」この決断を迫られたとき、「犯罪者にはなれないから、私は潔く死を選びます」とは、言えない。天災や飢餓で失業した主人公の下人に対しても「自分の命を犠牲にしても良心を失わないで」とは、言えない。

出典:https://www.amazon.co.jp

芥川龍之介の選び方

芥川龍之介は稀代のストーリーテラーであるとともに、稀代のひねくれ者といえます。これを言い換えると、エンタメ性と純文学性の2面に恵まれた日本を代表する作家である、といえます。

 

しかし、そんな芥川龍之介の本は選び方を間違えると大変です。楽しいお話を読みたかったのにダークサイドに引きずり込まれてしまったり、逆に芸術性の高い作品を読みたかったのに、子ども向きの小説と感じたりすることもあるのです。

 

そこで、ここでは読みたい芥川龍之介の作品に出会えるおすすめの選び方を紹介します。

読みやすさ・人気度で選ぶ

いろいろな意見はあるでしょうが、エンタメ性の高さは芥川龍之介の魅力のひとつです。おそらく、日本のほとんどの人は、芥川龍之介の小説の筋をひとつやふたつ語って聞かせることができるのではないでしょうか。また、その面白さについても、それぞれ感心するところがあるはずです。

 

そのため、たとえば東野圭吾や司馬遼太郎などと同じように「これは面白い」という評判の高い本から手に取ってみるのが、シンプルながらおすすめな方法です。

純文学性で選ぶ

芥川龍之介の本は、独特の暗さや屈折があるというのが、周知の意見です。ニヒリズムや厭世的なところがあるといってもいいでしょう。これも大きな芥川龍之介の魅力です。

 

そのため、題材は古典や歴史にとっていても、独自の解釈が鋭利な刃物のようにキラリと光っているのです。また、そうであるからこそ、長年の間多くの読者を魅了しつづけ、古臭くならないともいえます。

 

芥川においては、純文学性あるいは芸術性と、大衆性あるいはエンタメ性は表裏一体です。そのため「純文学性」で選ぶのはむずかしいのは確かですが、この記事ではごくおおまかな目安を記述したので、選ぶときに使ってみてはどうでしょうか。

題材で選ぶ

芥川龍之介の小説の多くは、古典や歴史など元ネタとなる書物や事実があります。そのため、弟子にあたる堀辰夫からは、晩年のいくつかの小説以外はオリジナルのものは何もない、などと評価されることもありました。

 

もちろん、小説家として優れているのは間違いありません。しかし、無から有を生むといったタイプの作家でなかったのは確かです。似たようなタイプとしては、中島敦がよく比べられますし、芥川の熱烈なファンであった太宰治にも似たような発想の小説が幾つかあります。

 

こうした意味においては、クラシック音楽の演奏家や指揮者のようなタイプともいえます。つまり、元ネタを解釈する仕方そのものがオリジナリティ・創造である、というのが芥川龍之介の特徴であり、魅力なのです。

 

そのため、題材に興味を持っているなら、それに芥川がどんな解釈を加えるのか、を楽しむのもおすすめの読み方となるのです。たとえば、中国や日本の古典であったり、ガリバー旅行記であったり、忠臣蔵であったりといろいろな題材があります。ここに注目して選んでみるのも、よい方法なのではないでしょうか。

映像化されている作品で選ぶ

知っている人も多いでしょうが、芥川龍之介の作品は、黒沢明によって映画化されています。これは「羅生門」と「藪の中」をミックスした作品で、その後2018年には、スピルバーグが率いる会社がリメイク(ドラマ化)に着手した、というニュースも流れました。

 

映画が好きな人であれば、これを取っ掛かりに芥川龍之介に親しむのもおすすめの選び方といえるでしょう。

 

他には、ファンタジー仕立ての映画「蜘蛛の糸」や、天海祐希、豊川悦司らが出演した「羅生門」「藪の中」をベースにした「MISTY」。また、レオン・カーファイと富田靖子は「南京の基督」を下敷きにした同名映画を発表しています。「偸盗」をリメイクした「美女と盗賊」という映画などもあります。また「トロッコ」は尾野真千子の主演の同名映画のモチーフとなっているようです。

 

おそらく、直接的に題材としていなくても、芥川にインスパイアされて作られた映像作品を含めるならもっと多くなるはずです。たとえば、福山雅治・役所広司が出演した是枝監督の「三度目の殺人」もひょっとしたら「藪の中」がモチーフのひとつにあったかも知れません。

 

こうした映像作品とリンクさせて、芥川の作品を探してみてはどうでしょうか。

芥川龍之介のおすすめ商品比較一覧表

  • 商品画像
  • 1
    アイテムID:4869685の画像

    新潮社

  • 2
    アイテムID:4869693の画像

    岩波書店

  • 3
    アイテムID:4869708の画像

    岩波書店

  • 4
    アイテムID:4869707の画像

    KADOKAWA

  • 5
    アイテムID:4869726の画像

    岩波書店

  • 6
    アイテムID:4869701の画像

    講談社

  • 7
    アイテムID:4869719の画像

    角川春樹事務所

  • 8
    アイテムID:4869703の画像

    新潮社

  • 9
    アイテムID:4869689の画像

    講談社

  • 10
    アイテムID:4869687の画像

    新潮社

  • 商品名
  • 羅生門
  • 歯車
  • 薮の中
  • 或阿呆の一生
  • 蜜柑
  • トロッコ
  • 蜘蛛の糸
  • 河童
  • 文芸的な、余りに文芸的な/饒舌録 ほか 芥川vs.谷崎論争
  • 特徴
  • 芥川といえばこの作品
  • 終わらない悪夢
  • 真相はまさに薮の中
  • 切れ味抜群の断章
  • 芥川の人間味もわかるおすすめ佳作
  • そして少年は大人になる
  • 小さな子どもは泣いてしまうかも
  • 芥川版ガリバー旅行記
  • 芥川VS谷崎のガチンコ対決
  • ありのままで
  • 価格
  • 400円(税込)
  • 454円(税込)
  • 691円(税込)
  • 734円(税込)
  • 648円(税込)
  • 1512円(税込)
  • 288円(税込)
  • 432円(税込)
  • 1728円(税込)
  • 400円(税込)
  • 読みやすさ
  • 題材
  • 今昔物語集
  • -
  • 今昔物語集
  • -
  • -
  • -
  • ポール・ケーラス「カルマ」
  • ガリバー旅行記
  • -
  • 今昔物語・宇治拾遺物語
  • 映像化
  • 黒澤明監督「羅生門」など多数
  • -
  • 佐藤寿保監督「藪の中」など多数
  • -
  • -
  • 川口浩史監督「トロッコ」
  • 秋原正俊監督「蜘蛛の糸」
  • 秋原正俊監督「河童」
  • -
  • 岡元雄作監督「HANA」

まとめ

芥川龍之介は、ストーリーの面白さからファンの多い作家です。また、暗い一面も併せ持つため、文学青年・少女たちを、いつの時代も惹きつけてきたともいえます。いろいろなタイプの作品があるので、気になる一冊をまず手に取ってみてはどうでしょうか。

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