藤沢周平作品のおすすめ人気ランキング15選【代表作や短編集・武家ものも】

藤沢周平さんは、最近でも映画化やドラマ化される作品など最高傑作が多い人気時代小説家です。人情味のあるストーリーが人気で、長編短編集問わずさまざまな年代の方にも受け入れられやすい作風といえます。そこで今回は、藤沢周平作品・書籍の選び方とおすすめをランキング形式でご紹介します。代表作も取り上げています。

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今回の記事では藤沢周平の人気おすすめ本ランキングを紹介していますが、下記の記事では小説について紹介しています。ぜひ参考にしてください。

最高傑作・映画化・ドラマ化作品が多数ある藤沢周平の魅力

藤沢周平さんは直木賞や吉川英治文学賞など数々の賞を受賞し、多くの最高傑作を世に送り出した小説家です。「武士の一分」・「蝉しぐれ」・「三屋清左衛門残日録」など映画化やドラマされた作品もたくさんあるのでご存じの方も多いと思います。

 

初期の作品では暗鬱としながらも切ない作風で話題を呼び、後にユーモアを交えた優しい作品が増え人気作家になりました。江戸時代の人々の日常や心情を丁寧に描いているのが魅力で、作品数は600作を超え長編・短編集問わず代表作も数多いです。

 

そこで今回は藤沢周平の書籍の選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。ランキングは、作風・読みやすさ・人気度などを基準に作成しました。購入を迷われている方は参考にしてみてください。

【結論コレ!】編集部イチ推しのおすすめ商品

1位

新潮文庫

市塵

理想を追い求め鬼と呼ばれた男

江戸時代6代将軍徳川家宣と7代将軍徳川家継を補佐して「正徳の治」と呼ばれる政治の改革を行い、新しい世を目指した儒学者新井白石の生涯を描いた物語です。実在した歴史人物を描いています。

 

現代とは違う理想や価値観に縛られて翻弄させられる主人公たちに、不思議と共感させられ、読み応えのある傑作です。

基本情報
ページ数 上下巻 524ページ
ジャンル 政治 学問 長編

藤沢周平作品の特徴

藤沢周平さんの作品の特徴のひとつに挙げられるのが、きめ細やかな背景描写です。早朝の魚河岸や物騒な夜の町並、庶民の暮らす簡素な長屋のつくりや武士の家禄の綿密さなど、作者が昭和生まれと思えない江戸時代の綿密な描写でその世界観に引き込まれてしまいます。

 

また登場人物の心境に共感できる部分が多いのも人気の理由です。舞台が江戸時代であっても恋愛感情・家族愛・出世の野心や人間関係のしがらみなどもわかりやすく、共感しながら読めます。自由恋愛の少なかった時代のエピソードの切なさも、魅力のひとつです。

主な藤沢周平作品・代表作

1963年に執筆活動を開始します。1965年に藤沢周平のペンネームを使い始め、1971年に「溟い海」でオール讀物新人賞を受賞しました。1972年「暗殺の年輪」で直木賞受賞し、1976年「用心棒日月抄」あたりから作風がユーモアを交えた明るめな感じに変わります。

 

1980年代前半は町人ものの「橋ものがたり」や獄医立花登シリーズ、用心棒日月抄シリーズ、などを発表しました。1985年「風の果て」、1988年「蝉しぐれ」は傑作や代表作です。上杉鷹山を描いた「漆の実みのる国」が絶筆となり、1997年亡くなりました。

藤沢周平作品の選び方

藤沢周平さんの作品は、ジャンルや作風など非常に多彩なものがあります。シリーズものやジャンル、作風など読みやすさも考慮しながら選び方をご紹介しましょう。

シリーズ物から選ぶ

藤沢周平さんの作品には、シリーズ物がいくつか存在します。全て映画やテレビドラマになった人気シリーズで、安定した面白さです。

明るい世界観を楽しみたいなら「用心棒日月抄シリーズ」がおすすめ

用心棒日月抄シリーズは、主人公の青江又八郎が用心棒として活躍する物語です。又八郎は許嫁の父親を切って脱藩した重い過去を背負い、用心棒という血なまぐさい家業をしながらも、又八郎に悲壮感はなく気楽に生きています。

 

魅力的な主人公に、ユーモアがあり軽快に物語が進んでいく娯楽性の強い作品です。重苦しい作風で知られた藤沢周平さんの転機になった作品として知られています。誰にでもおすすめしやすい深い味わいの物語で四回に渡って映像化されている人気シリーズです。

時代小説が苦手なら「獄医立花登手控えシリーズ」がおすすめ

獄医立花登手控えシリーズは、江戸の小伝馬町の牢で獄医を務める立花登が主人公の人気シリーズです。若き医師の登は、叔父を頼って江戸に出てきます。しかし、下男扱いの登はこき使われた上に、叔父の役目である獄医を代わりにすることになってしまうのです。

 

登は牢で起こる問題に巻き込まれることになりますが、優れた頭脳と柔術の腕で問題を解決していきます。主人公がさわやかな青年で作風もコミカルで読みやすいため、時代小説が苦手な方におすすめのシリーズです。2度映像化されています。

ミステリーを楽しみたいなら「彫師伊之助捕物覚えシリーズ」がおすすめ

彫師伊之助捕物覚えシリーズは、元岡っ引きの彫師に主人公が事件に関わっていくシリーズものです。伊之助は、元岡っ引きの彫師という変わり種の主人公で、毎回何らかの事件を調べることになりますが、現在はただの彫師のため誰も助けてくれません。

 

人が良い主人公が多い藤沢周平作品には珍しく、ハードボイルドな人物が主人公なのもこのシリーズの特徴です。ハードボイルドな探偵ものが好きな方にもおすすめします。中々事件の真相が読めない作品で、ミステリーとしても最後まで楽しめる内容です。

 

下記の記事ではミステリー小説について詳しくご紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。

マイナーな剣術を楽しみたいなら「隠し剣シリーズ」がおすすめ

隠し剣シリーズは、「隠し剣」と呼ばれる秘剣を身に着けた武芸者の物語を描いた短編シリーズです。隠し剣を使うのは主人公でないこともあり、意外な人物である場合もあります。秘剣の流派は実在のものですが、それほど知名度が高くないマイナーばかりです。

 

そういった流派を取り上げるところに、藤沢周平さんのこだわりが感じられます。初期の作品が多いので、作風は結構ハードです。マイナーな剣術が好きな方におすすめの作品で、映画化された短編が多いシリーズでもあります。

作風で選ぶ

藤沢周平さんの作品はほのぼのとしているといわれる一方で、暗いと評価されることもあります。作風から藤沢周平作品の選び方をご紹介しましょう。

切ない話が好きなら「初期作」がおすすめ

藤沢周平さんは世の中への絶望などの鬱憤を解消するために、小説を書き始めたといいます。そのため、初期の作品には明るさがなく救いのない話が特徴ですが、一方で独特の切なさなどが魅力です。

 

悲しい話になっている分、藤沢周平さんの描く女性の魅力がより鮮明になっています。初期作を集めた短編集「暗殺の年輪」は、初期の藤沢周平作品の魅力を味わうにはおすすめです。 藤沢周平さんの暗い作品が好きなら、1978年以前の作品を読んでみましょう。

明るい話が好きなら「1978年以降の作品」がおすすめ

藤沢周平さんは重くるしくも切ない作風で高い評価を受けましたが、救いのない作品が多いため読む人を選ぶ作家でした。しかし、1978年の「用心棒日月抄」からユーモアのある娯楽性の強い作品を書くようになり、幅広い層に支持されるようになりました。

 

それ以降は救いのない話は減り、切なさや味わい深さがアクセントになっています。初期の作風は暗い話が苦手な方にはどうしても敬遠されるので、「用心棒日月抄」以降の作品から選ぶようにしましょう。

ジャンルから選ぶ

藤沢周平さんの作品を選ぶ際は、全て時代小説ですが、さまざまなジャンルに分けられますので、合うものを選びやすいです。

武士が主人公の作品なら「武家もの」がおすすめ

武士が主人公の小説は武家ものと呼ばれます。市井小説が有名な藤沢周平さんですが、「蝉しぐれ」・「たそがれ清兵衛」・「三屋清左衛門残日録」など武家ものは沢山あります。 武家社会の争いに翻弄される下級武士を描いた傑作も多いのでおすすめのジャンルです。

 

「蝉しぐれ」は主人公の成長を描いていますが、「風の果て」と「暗殺の年輪」は悲劇に向かっていくのが対照的になっています。

庶民の生活に触れた作品なら「市井小説」がおすすめ

藤沢周平さんは、庶民の生活に焦点を当てた市井小説の代表的な作家です。「橋ものがたり」は、現代の感覚では駅に近いと言われる橋を舞台にした市井小説の傑作で、獄医立花登手控えシリーズや彫師伊之助捕物覚えシリーズも町人が主人公の市井小説になります。

 

藤沢周平さんの作品は、武士が主人公でも町人ような生活をしている市井小説的な内容の物が多いです。「よろずや平四郎活人剣」の主人公は武士ですが、生きるために何でも屋をしておりほとんど市井小説といえます。

映画化された作品なら「剣豪小説」がおすすめ

時代小説としてはポピュラーな剣豪小説でも、高い評価を受けています。藤沢周平さんの剣豪小説は、普段は頼りない人物が実は剣の達人であることが多いです。主人の情けない描写が続いた後で、その実力が発揮される展開は非常にカタルシスがあります

 

有名な剣豪を扱ったオーソドックスな剣豪小説も書いていますが、実在の流派を扱いつつもマイナー剣術に焦点を当てた隠し剣シリーズは新機軸の剣豪小説として話題になりました。映画「武士の一分」の原作は、「隠し剣秋風抄」に収録されています。

伏線やどんでん返しを楽しみたいなら「ミステリー」がおすすめ

藤沢周平さんは実はかなりのミステリーファンで、藤沢周平さんの書く時代小説には、ミステリーの要素があるものは少なくありません。「秘太刀馬の骨」は、時代推理小説の傑作という評価受けています。

 

神谷玄次郎シリーズや彫師伊之助捕物覚えシリーズはミステリーです。獄医立花登手控えシリーズにも推理物の要素が見られ、犯人は意外な人物というところにも、ミステリー好きの藤沢周平さんのこだわりが感じられます。

理想の女性像が知りたいなら「恋愛小説」がおすすめ

藤沢周平さんの作品は、恋愛小説として読んでも面白いものが多いです。「橋ものがたり」と「蝉しぐれ」は恋愛としても評価されています。初期の作品は暗いといわれますが女性の描写が卓越しており、作中に理想の女性像を見る方も多いです。

 

下記の記事では大人の恋愛小説について詳しくご紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。

実際の歴史を感じたいなら「歴史小説」がおすすめ

藤沢周平さんは史実や実在の人物に焦点を当てた歴史小説も書いています。「回天の門」は、主役として扱われることがほとんどない清川八郎の人生に焦点を当てた歴史小説です。注目されない人物に、焦点を当てようとする藤沢周平さんのこだわりが感じられます。

 

実際の歴史に触れながら物語を楽しみたい方におすすめです。用心棒日月抄シリーズには、忠臣蔵を別の視点から描く歴史小説的な側面もあります。下記の記事では歴小説について詳しくご紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。

より深く作者を感じたいなら帰郷などの「エッセイ」がおすすめ

藤沢周平さんはエッセイも多数執筆しています。「半生の記」は藤沢周平さんの半生が綴られた伝記ですが、小説のルーツを読み解ける内容です。ほかにも、エッセイではミステリー好きなど趣味が語られており、小説の理解を深めてくれます。

 

藤沢周平さんの作品をより深く味わいたいなら、ぜひ読んでみましょう。下記の記事ではエッセイについて詳しくご紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。

映像化作品から選ぶ

藤沢周平さんの作品に興味はあるけれど、小説を読むのに抵抗がある方は、読みやすさという観点から、藤沢周平さんの映像化作品を見ていきましょう。

読みやすいものがいいなら「映画化された作品」がおすすめ

映画化された作品にはたそがれ清兵衛」が有名です。日本のアカデミン賞で2回も残部門優秀賞を受賞しています。ほかにも、たくさんの賞を受賞していて、アメリカのアカデミー賞にもノミネートされています。

 

原作とは、少し違う場面もありますが、映画化された作品はその監督によってもまた違った魅力が引き出されていますので、山田洋次監督が手掛けた「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」「武士の一分」は特におすすめです。

TV時代劇がいいなら「ドラマ化されている作品」がおすすめ

藤沢周平さんの作品は、テレビの時代劇としてもたくさん作品が作られてきました。最近は、昔の作品がリメイクされて放送されることもあります。俳優たちの演技を映像で楽しめるので、小説とは違った楽しみ方です。

読むのが苦手なら「朗読CD」もおすすめ

本を読むのが苦手という方には、朗読CDがおすすめです。NHKラジオ第一放送では、1957年から50年間ラジオ番組「日曜名作座」で藤沢周平作品が放送されてきました。それを集めたCDブックが発売されています。初心者でも楽しめるのでおすすめです。

長さで選ぶ

短編なら通勤通学時の電車の中で、長編なら休日に読むなど、ページ数や長さを考えて読むのもおおすすめです。

じっくりと世界観に浸りたいなら「長編書籍」がおすすめ

藤沢周平さんの作品・書籍はシリーズのものが多いので、かなりのボリュームのものも多いです。おすすめは「蝉しぐれ」で、470ページという大ボリュームにも関わらず1冊で完結するので始めて読むという方におすすめします。

サクッと短時間で読みたいなら「短編集」がおすすめ

藤沢周平さんの作品は、短編集が多いです。 短編集なら数十ページで一つの話が完結します。「暗殺の年輪」、「たそがれ清兵衛」、隠し剣シリーズも短編集です。藤沢周平さんの作品は、短編が映画化されたものも多くあります。

 

映画を見てから、原作を読むと物語に入りこみやすくもなるのでおすすめです。

藤沢周平作品の人気おすすめランキング15選

1位

文藝春秋

蝉しぐれ

若き武士の成長を描いた代表作

ドラマ化や映画化もされている藤沢周平さんの代表作でまた最高傑作と評される作品です。藩内の権力闘争に翻弄されながらも成長していく少年武士文四郎の人生が描かれています。

 

幼馴染のおふくとの関係も大きく取り上げられており、切ない恋愛ものとしてもおすすめです。

基本情報
ページ数 470
ジャンル 武家 恋愛 長編

口コミを紹介

初めて読んだ藤沢作品。青年藩士の肉体・精神両面での成長、親友との触れあい、そして淡く切ない恋が爽やかに絡み合う、清涼感溢れる青春物語。行間・章間に無駄がないどころか、むしろその適度な余白に心地よさを感じた。

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2位

新潮文庫

市塵

人気書籍!理想を追い求め鬼と呼ばれた男

江戸時代6代将軍徳川家宣と7代将軍徳川家継を補佐して「正徳の治」と呼ばれる政治の改革を行い、新しい世を目指した儒学者新井白石の生涯を描いた物語です。実在した歴史人物を描いています。

 

現代とは違う理想や価値観に縛られて翻弄させられる主人公たちに、不思議と共感させられ、読み応えのある傑作です。

基本情報
ページ数 上下巻 524ページ
ジャンル 政治 学問 長編

口コミを紹介

権力の中枢にいることへの畏れと愉悦をともに感じる、そういう側面をそのままに描いても、俗人と映らないのは藤沢周平の筆力だと思います。

出典:https://www.amazon.co.jp

3位

新潮社

橋ものがたり

橋は心をつなぐ出会いの場

橋を舞台にした人々の出会いを綴った10編の短編集です。派手な話はありませんが、この時代における橋の意味がよく分かる傑作市井小説になっています。軽く読めるため、市井小説が初めての人にもおすすめです。

 

江戸時代に生きた人々の喜怒哀楽をしみじみと感じられ、今の世にも共通しているさまざまな思いに共感できます。

基本情報
ページ数 389
ジャンル 市井 恋愛  短編集

口コミを紹介

誰だって、愛しさや期待や喜びに酔い痴れることがあるし、誰だって、敵意や激情や嫉妬が突き上げることがあるものです。そうした誰にでも覚えのある、たくさんの感情が丁寧に描かれています。

出典:https://www.amazon.co.jp

4位

文藝春秋

風の果て

五人の生き様が濃密に描かれた武家小説の傑作

桑山又左衛門は筆頭家老に昇進した矢先に、かつての親友から果たし状を受け取ることになります。若いころ仲の良かった五人の武士が、権力闘争に翻弄される姿を描いた武家小説の傑作です。

 

出世した人物が主人公という点は、藤沢周平の作品として異色といえます。

基本情報
ページ数 340
ジャンル 武家 長編

口コミを紹介

「学生時代に読んでいたら」と思う小説は多いけれど、『風の果て』は「もう少し歳を重ねた将来に改めて読み直したい」と思った作品だった。

出典:https://www.amazon.co.jp

5位

新潮文庫

用心棒日月抄

藤沢周平の転機となった人気シリーズ

何度も映像化されている人気シリーズの第一作です。脱藩し国元から追われていますが、主人公の青江又八郎に悲壮感はありません。今作から藤沢周平さんらしいユーモアが発揮されました。一作目は、忠臣蔵を第三者の視点から捉えた面白さです。

基本情報
ページ数 519
ジャンル 武家 剣豪 市井 長編

口コミを紹介

脱藩し江戸にきた主人公が用心棒稼業でなんとか食いつなぎ、最後は身の潔白を証明しに国元に向かう、という物語。悲壮感はなくエピソードも笑いにあふれて楽しく読めます。続編が読みたくなること必至。

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6位

文藝春秋

隠し剣孤影抄

映画化作品も収録!数々の秘剣が読める剣豪小説

数々映画化作品を収録した隠し剣シリーズの一作目です。様々な流派の秘剣が登場しますが、全て実在の流派であるところが面白く、基本的にハードな作風になっています。女性心理の描写でも高い評価を受ける作品です。

基本情報
ページ数 409
ジャンル 武家 剣豪 短編集

口コミを紹介

トヨエツの鳥刺しを観て原作が読んでみたくなり購入しました。短編集ですが、どの話も人物の描写が素晴らしい 。映画化された鬼の爪と鳥刺しの原作も収録されていますが、イチ推しは女人剣さざ波です。

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7位

講談社

春秋の檻 獄医立花登手控え

牢医の活躍を描いた快作

江戸小伝馬町の牢で働く若き医師立花登の活躍を描いた作品です。一癖も二癖もある罪人を相手に、立花が事件を解決していきます。コミカルな内容で安心して読めますが、解決後もどこかスッキリせず心に爪痕を残すのが藤沢周平作品らしいです。

基本情報
ページ数 352
ジャンル 市井 ミステリー 短編集

口コミを紹介

江戸小伝馬町の牢獄に勤める青年医師・立花登居候先の叔父の家で口うるさい叔母と驕慢な娘にこき使われている登は島送りの船を待つ囚人からの頼みに耳を貸したことから、思わぬ危機に陥る

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8位

新潮社

消えた女ー彫師伊之助捕物覚えー

大江戸ハードボイルドミステリー

時代小説ファンからもミステリーファンからも支持を得ている作品です。元岡っ引の彫師が事件を追いますが、コミカルな描写は控えめでかなりハードボイルドな作風です。

 

藤沢周平さんの作品の中でも、特にミステリ―好きの方におすすめします。

基本情報
ページ数 424
ジャンル 市井 ミステリー 長編

口コミを紹介

ストーリーテリングに重きを置きつつも、細かい描写力で、江戸の暗部を描いた佳作。伊之助のストイックさが妙に印象に残り、そのストイックさとラストシーンが織り成す情景が美しい。ハードボイルド好きな若い人が藤沢周平に入っていくのには最適な書。

出典:https://www.amazon.co.jp

9位

‎文藝春秋

三屋清左衛門残日録

隠居後の武士を描いた傑作短編集

隠居して、余生を送る三屋清左衛門が主人公の物語です。最初の頃は、暇を持て余した清左衛門ですがさまざまな事件に巻き込まれ、果ては藩の実権を争う騒動にも関わることになります。

 

老後の生き方を描いた現代社会にも通じる作品として興味深いです。

基本情報
ページ数 443
ジャンル 武家 短編集

口コミを紹介

2度読んでも飽きない本でした。活躍した奉公時代から隠居後の心の描写が響くものがあった。真面目で素朴な性格の主人公が淡々と部隊の主役になるところに面白味がある本です。若いころに読んでも響かないかもしれないほんですね

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10位

新潮社

たそがれ清兵衛

剣豪の様々な生き様が味わえる短編集

映画化されたたそがれ清兵衛を表題作とした八編の短編集です。剣の腕が必要とされなくなった時代を生きる八人の剣豪を描いていて、虐げられる剣豪が最後に活躍するのが醍醐味でもあります。

 

優しさが感じられる作風なので、暗い話が苦手な方にもおすすめです。

基本情報
ページ数 379
ジャンル 剣豪 短編集

口コミを紹介

普段見栄えがしない人物がイザと言う時スーパー・ヒーローに変身し、颯爽とした活躍を見せる...。現代にも通じるこの御伽噺的願望を時代小説の中で飄々とかなえてくれる連作短編集。弱者への温かい眼差しと権力への反骨心が滲み出た秀作。

出典:https://www.amazon.co.jp

11位

文藝春秋

よろずや平四郎活人剣

市井小説を楽しめる武士が主役の痛快時代劇

実家を出奔し剣術道場を経営しようとするも、資金を持ち逃げされた神名平四郎が何でも屋を営み長屋で生きていく物語です。武士が主人公ですが、内容は市井小説寄りになっています。好人物の平四郎が清々しく読んでいて楽しい作品です。

基本情報
ページ数 463
ジャンル 市井 武家 剣豪 短編集

口コミを紹介

藤沢周平の作品は少し暗いよ、という友人の言葉を鵜呑みにし読んでいなかった周平作品。用心棒日月抄から読みはじめてはまりました。平四郎はさらにからっと明るいキャラクターです。

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12位

文藝春秋

秘太刀馬の骨

さまざまなジャンルが融合した傑作短編集

隠れた名作、最高傑作とも称される藤沢周平さんの短編集です。表題作の「秘太刀馬の骨」は、秘剣を探すことから始まり藩の暗闘に関わるミステリーなストーリーで、加えて剣豪小説としても楽しめる盛りだくさんな内容になっています。

基本情報
ページ数 318
ジャンル 武家 剣豪 ミステリー 短編集

口コミを紹介

あ、そうか! という解明のしかたでした。
半十郎の妻・杉江に明るい回復傾向が見られ、このことにもほっとしました。

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13位

文藝春秋

暗殺の年輪

初期の藤沢周平の魅力が光る短編集

初期の傑作短編集です。直木賞受賞作とデビュー作が掲載されています。暗いと言われる初期の作品は救いのない話が多いですが、非常に評価が高いです。登場する女性の描写が非常に美しいことも魅力といえます。

基本情報
ページ数 345
ジャンル 武家 長編

口コミを紹介

短編集ですが初期の作品とのことで味のある面白い作品が多かった

出典:https://www.amazon.co.jp

14位

文藝春秋

霧の果て―神谷玄次郎捕物控

続編を望む声が残る人気捕物控

やる気はないのに実力はある自堕落な同心、神谷玄次郎が主人公の物語です。シリーズものではありませんが、何度もテレビドラマになっている隠れた人気作で、ミステリーとして楽しめる捕物控になっています。

基本情報
ページ数 381
ジャンル 武家 ミステリー 短編集

口コミを紹介

久々に素晴らしい作品を読みました。ドラマで見てから読みましたが、ドラマの組み立ての巧さと、ドラマで省かれた部分の原作の面白さと、両方が楽しめました。本に気になる汚れや傷みもなく、純粋に作品を楽しめてよかったです。続編がないのが大変残念。

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15位

文藝春秋

回天の門

清川八郎の実像に迫る歴史小説

アジテーターや策謀家のイメージが強い清河八郎の真の姿に迫る意欲的な歴史小説です。緻密な取材をもとに書き上げられた作品は、小説としても非常に面白く、明治維新の時代をさまざまな視点から楽しめます。

基本情報
ページ数 566
ジャンル 歴史 長編

口コミを紹介

世の中に、こんな分厚い文庫本があるだろうか?否、それがし 見たことありませぬ。2.5cmの超ど分厚い文庫本。しかし、これが面白くてどんどん読めちゃうのである。「日本史」が大嫌いな私でも。まさに、「清河八郎」物語。

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藤沢周平作品のおすすめ商品比較一覧表

商品 画像 商品リンク 特徴 ページ数 ジャンル
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ヤフー

若き武士の成長を描いた代表作

470

武家 恋愛 長編

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ヤフー

人気書籍!理想を追い求め鬼と呼ばれた男

上下巻 524ページ

政治 学問 長編

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ヤフー

橋は心をつなぐ出会いの場

389

市井 恋愛  短編集

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ヤフー

五人の生き様が濃密に描かれた武家小説の傑作

340

武家 長編

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ヤフー

藤沢周平の転機となった人気シリーズ

519

武家 剣豪 市井 長編

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ヤフー

映画化作品も収録!数々の秘剣が読める剣豪小説

409

武家 剣豪 短編集

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ヤフー

牢医の活躍を描いた快作

352

市井 ミステリー 短編集

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ヤフー

大江戸ハードボイルドミステリー

424

市井 ミステリー 長編

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ヤフー

隠居後の武士を描いた傑作短編集

443

武家 短編集

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ヤフー

剣豪の様々な生き様が味わえる短編集

379

剣豪 短編集

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ヤフー

市井小説を楽しめる武士が主役の痛快時代劇

463

市井 武家 剣豪 短編集

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ヤフー

さまざまなジャンルが融合した傑作短編集

318

武家 剣豪 ミステリー 短編集

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ヤフー

初期の藤沢周平の魅力が光る短編集

345

武家 長編

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ヤフー

続編を望む声が残る人気捕物控

381

武家 ミステリー 短編集

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ヤフー

清川八郎の実像に迫る歴史小説

566

歴史 長編

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藤沢周平の本名

藤沢周平の本名は、小菅留治です。山形県鶴岡市が出身で、数多くの作品を残してきました。日本を代表する小説家としてたくさんのファンがいます。藤沢周平の藤沢は、亡き妻のふるさとの名前を元にして付けられました。

まとめ

藤沢周平さんの作品は、普遍的な人間の心理が描かれており非常に面白いです。さまざまジャンルや作風の小説があり、時代小説が苦手な方でも読みやすい作品になっています。自分に合うと感じたものをぜひ読んでみてください。

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警察小説のおすすめ人気ランキング17選【この警察小説がすごい!本当に面白いものも】

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