永井荷風作品のおすすめ人気ランキング15選【代表作もご紹介!】

明治時代に生まれ、とても自由な作風で人気となった永井荷風の作品は、過去の日本を描いた資料としての価値があるものから、少しエッチな雰囲気が漂っているものまで幅広い名作があります。今回は、永井荷風の作品の選び方とおすすめ作品をランキングで紹介しましょう。

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今回の記事では永井荷風の人気おすすめランキングを紹介していますが、下記の記事では小説について紹介しています。ぜひ参考にしてください。

夏目漱石や森鴎外も称賛した永井荷風の魅力

永井荷風は、耽美派として日本史の教科書にも登場する小説家です。1898年から習作を雑誌に発表し、1902年から翌年にかけ、新進作家として頭角を現し始めます。「地獄の花」は森鴎外に絶賛され、彼の出世作となりました。

 

そんな永井荷風ですが実は、芸妓遊びが止まらず実家から勘当されたり、教授職を追われたりしたというエピソードもあるんです。生涯通して美しい女性を愛し、作品に昇華させていた永井荷風は多くの名作を生み出しています。

 

今回は、そんな永井荷風の作品の選び方とおすすめ作品をランキング形式でご紹介しましょう。ランキングは、人気度・読みやすさ・口コミ評価などを基準に作成しました。作品選びを迷われている方は、ぜひ参考にしてください。

【結論コレ!】編集部イチ推しのおすすめ商品

永井荷風の短編作品集おすすめ

1位

岩波書店

荷風随筆集 上

当時の文化を知れる

作者の精神の内実をよく伝える随筆のうち、上巻には「日和下駄」を始めとする東京を論じたものを収録しています。のんびりとした下町巡りが好きな方にはたまらない作品です。

 

戦争により焼失してしまった東京の地理や建物、そして当時の生活習慣や文化などが永井荷風によって描かれています。当時の文化を知る貴重な資料としても読むことができる内容です。

基本情報
発売日 1986/9/16
ページ数 300
映像化 -
演劇化 -

永井荷風の随筆おすすめ

1位

岩波書店

雨瀟瀟・雪解

幅広い年代の荷風

「ふらんす物語」の諸篇を除けば、帰朝後の第1作といえる1909年に書かれた「狐」から、敗戦直後刊行された1946年に書かれた「勲章」まで幅広い年代からチョイスした、それぞれの時期の佳品9篇を収めた1冊です。

 

幼年期に味わった体験や、老年に至っての心境を作品化し、孤独を求め寂寥に堪えつつ書きついだ強靭な永井荷風の営為を窺い知ることができます。年代が幅広いだけあり、いろいろな文体なども使っており、違いも楽しめる作品です。

基本情報
発売日 1946
ページ数 336
映像化 -
演劇化 -

永井荷風の小説おすすめ

1位

新潮社

墨東綺譚

荷風の最高傑作の呼び声も高い代表作

旧東京市向島区(現在の東京都墨田区)に存在した私娼窟・玉の井を舞台に、小説家・大江匡と娼婦・お雪との出会いと別れを、季節の移り変わりとともに美しくも哀れ深く描いた名作です。

 

1960年・1992年・2010年に映画化されていて、最高傑作の呼び声も高い代表作になります。

基本情報
発売日 1937
ページ数 144
映像化 1960/8/28
演劇化 1964

永井荷風の小説の選び方

永井荷風はさまざまな小説を執筆しており、その中から自分に合う小説を選ぶのはなかなか大変です。ここでは永井荷風の小説を選ぶコツを紹介していきます。

小説の長さで選ぶ

永井荷風の小説には短編集もあれば長編のものもあります。小説を読める時間や、どれくらい小説の世界に入り込みたいか、などを考えて小説の長さを選んでみましょう。

作品の魅力をじっくり味わいたいなら名作も多い「長編」がおすすめ

名作と呼ばれている永井荷風の作品には長編の作品が多いです。ストーリーの面白さはもちろんのこと、特に短編では感じにくい現代とは違う時代背景や、情景をじっくりと堪能できるのが長編の魅力といえます。

空いた時間に読めるものなら「短編」がおすすめ

永井荷風は過去の小説や随筆をまとめた短編集が数多く出ています。通勤電車の中で読んだり、寝る前に1作品だけ読んでみたりと、短編は読もうと思ったときに気軽に読めるのが魅力です。

 

永井荷風の作品はどんなものなのかと気になっている初心者の方の入門編にも向いています。短編で気に入ったら、是非長編にもチャレンジしてみてください。下記の記事では短編小説について詳しくご紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。

映像化されているかで選ぶ

永井荷風の作品には、映像化されたものや、演劇化されたものが数多くあります。見てから原作を読むと世界観に入っていきやすいです。

代表作を映像と比べてみたいなら「映像化されている作品」がおすすめ

永井荷風が小説を執筆していた時代は、まだテレビ等もなく小説が映像化されるということがありませんでした。しかし数十年の歳月がたち、今なお人気の高い永井荷風の代表作が次々と映像化されています。

 

永井荷風の小説が原作の映画を見たことがある方も、小説を読んでみるとまた違った部分を知れ、世界観に入っていきやすいので、映像化された作品の中から小説を選んでみるのも選び方の1つです。

 

下記の記事では、ドラマ化映画化された小説について詳しくご紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。

舞台が好きなら「演劇化されている作品」がおすすめ

家にテレビもなく、映画もそれほど作られていなかった時代は、庶民の娯楽の中で人気があったのは演劇でした。そんな時代に永井荷風の作品は数多く舞台化されています。2000年代に入ってから演劇化された作品もありますが、ほとんどは1900年代です。

 

過去に演劇を見たことがあるという方は、懐かしさを感じながら永井荷風の小説を読んでみてください。

新鮮な気持ちで読みたいなら「映像化されていないもの」がおすすめ

映像を先に見てしまっていると、どうしても小説の中に出てくるキャラクターが、映像化されたときの俳優さんに思えてしまったり、ストーリーもわかっていて驚けない部分が出てきたりしてしまいますが、映像化されていない作品でしたら新鮮に読むことができます。

本のジャンルで選ぶ

永井荷風は、とても幅広いジャンルで作品を描いています。好きな本のジャンルがある方は、好きなジャンルから永井荷風の世界に入ってみてください

美しい文章に浸りたいなら「耽美的な小説」がおすすめ

私生活でもいろいろな女性との浮名を流していたと言われている永井荷風ですが、その実体験を活かしたような耽美的な小説を、永井荷風は数多く残しており、当時は耽美派の中心作家とも言われていました。

 

夏目漱石や、森鴎外から見出されて人気に火が付いた永井荷風ですが、耽美派の作家として有名な谷崎潤一郎は、永井荷風の評価により世にでた作家です。

異国の風景を思い描きながら読めるものなら「海外を描いた作品」がおすすめ

永井荷風の父親は、プリンストン大学やボストン大学に留学経験があり、その流れからか永井荷風も、暁星中学の夜学でフランス語を習い始め、エミール・ゾラの「大地」ほかの英訳を読んで傾倒するなど、海外とゆかりがありました。

 

大人になってからも、父の意向で実業を学ぶべく渡米したり、1907年から1908年にかけてフランスに10ヶ月滞在したりしています。そういった経験を活かした永井荷風の海外を描いた作品は、日本を描いたものとは違った面白さをもっているのが特徴です。

永井荷風の性格がわかるものなら「日記」がおすすめ

現在では有名人や芸能人のブログが書籍化されることがありますが、永井荷風も40年以上に渡って日記を書いており、その日記は書籍化されているので今日でも手軽に読むことができます。

 

その日の天候・家事・来客・出版の商談・外出・食事・交友・散策先の状況・巷の風景・風俗・世相・噂・物価・体制批判・読書・読後感などを記しているので、当時の資料としてもとても価値があるものです。

 

下記の記事ではエッセイについて詳しくご紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。

無料で有名作品を読みたいなら「青空文庫」をチェック

青空文庫は、著作権が消滅した作品や著者が許諾した作品が載っている電子図書館です。著作権は、作家の死後50年を経過するまで存続されますが、永井荷風の作品は2010年に著作権が切れています。

 

試しに永井荷風作品を読んでみたいという方は、青空文庫を使って作品を読んでみるのもおすすめです。全ての作品が載っているわけではありませんが、有名な作品の多くを読むことができます。

作風の違いを楽しむなら名作が書かれた「時期」をチェック

作品を執筆した時期で選んでみるのもおすすめです。事実上のデビュー作である「地獄の花」までの初期の名作は、永井荷風が作風を確立させるまでの模索の様子も楽しむことができます。

 

「腕くらべ」や「おかめ笹」など、代表作が読みたいなら、中期の作品がおすすめです。後期の作品では、重みと厚さを備えた作品を味わえます。時期ごとに読み比べてみましょう。

永井荷風の短編作品集人気おすすめランキング7選

7位

岩波書店

問はずがたり・吾妻橋

戦後の荷風文学

主人公である画家の眼を通して、若い時分から戦後までの情景が映し出される表題作で、この本の約3分の1を占める「問はずがたり」がメインとなる作品です。芸術と女性を愛した主人公は永井荷風の人物像にも近いと言われています。

 

そのほか、若い女性の心象を掬いとる「吾妻橋」「或夜」、下町を舞台とした戯曲「渡鳥いつかへる」など全18篇を収録し、「裸体」は1950年にロック座で演劇化、1962年11月8日には瑳峨三智子主演で映画化されました。

基本情報
発売日 1946
ページ数 336
映像化 1962/11/8
演劇化 1950

口コミを紹介

作品に出てくる本八幡駅周辺を歩いてみたいです。

出典:https://www.amazon.co.jp

6位

岩波書店

花火・来訪者

永井荷風の作風の特徴が発揮された実験小説

祭典と騒乱の記憶から奇妙な国の歴史を浮かびあがらせる「花火」、贋作問題と凄愴の趣を込めた男女の交情に、「四谷怪談」や夢の世界が虚実相半ばして交響する問題作「来訪者」など13篇を収録しています。

 

荷風が理想像として胸裏に描いていた女性」とも言われている売女「お君」が登場し、その打算なき自堕落ぶりを、彼女に溺れた三味線引きの男に語らせている「あぢさゐ」は、2005年にシアター1010で演劇化されました。

基本情報
発売日 1946
ページ数 278
映像化 -
演劇化 2005

口コミを紹介

来訪者という短編は前から読みたいと思っていた。

出典:https://www.amazon.co.jp

5位

中央公論新社

葛飾土産

戦後最初の作品集

「戦後はただこの一篇」と独自孤高の作家とも呼ばれる石川淳が評した表題作「葛飾土産」ほか、「東京風俗ばなし」などの随筆、1949年に演劇化された戯曲「停電の夜の出来事」などを収録しています。

 

そのほか「心づくし」「秋の女」「買出し」「人妻」「羊羹」「腕時計」「或夜」「噂ばなし」「靴」「春情鳩の街」「細雪妄評」「木犀の花」「裸体談義」などを収録した、永井荷風、戦後最初の作品集です。

基本情報
発売日 1950
ページ数 329
映像化 -
演劇化 1949

口コミを紹介

かつての葛飾はこんなだったのか。ほのぼのとした昔の葛飾が描かれている。荒川土手や江戸川土手で読みたい一冊。

出典:https://www.amazon.co.jp

4位

新潮社

ふらんす物語

永井荷風の目線で見た戦前のフランス

もともとフランスに強い憧れを抱いていた青年永井荷風が体験した「西洋」をつづったこの小品集は、その異国趣味と新鮮な近代感覚とで耽美派文学の源流となりました。

 

フランス渡航に先立ってアメリカ生活を送った荷風は、ヨーロッパをほとんどアメリカ人の眼で観察し、その独特な視野から西洋文化の伝統性と風土との微妙な調和を看破しています。現代のフランスとの違いを見比べてみるのも楽しいです。

基本情報
発売日 1951/7/5
ページ数 336
映像化 -
演劇化 -

口コミを紹介

大変愉しく読ませて頂きました。

出典:https://www.amazon.co.jp

3位

岩波書店

浮沈・踊子

戦時下に書かれた抵抗の美学

浅草の踊子が、荒廃・緊迫した時代の中を、逞しく生きる姿を活写した「踊子」、昭和10年代の東京を舞台に懸命に生きる女性の姿を描いた「浮草」の戦時下に書かれた小説2篇による作品集です。

 

小説に加えて、随想3篇を収録しています。「踊子」は1957年に京マチ子主演で映画化されました。

基本情報
発売日 1947
ページ数 298
映像化 1957/2/12
演劇化 -

口コミを紹介

まずは、これほどの作品を発表の当てもないなかで書きあげた荷風の作家魂に感服します。

出典:https://www.amazon.co.jp

2位

中央公論新社

麻布襍記-附・自選荷風百句

戦前日本の文化が見える短編小説集

本書は彼の地で執筆した短篇小説「雨瀟瀟」「雪解」、随筆「花火」「偏奇館漫録」「隠居のこごと」など全十四編を収めた、抒情的散文の美しさを伝える作品集です。短編小説や随筆に加えて「自選荷風百句」も併録しています

 

「偏奇館漫録」と「隠居のこごと」は戦前日本の文化、風俗に対するその漢文調の批評文で、いろいろと考えさせらえる随筆です。現在、問題になっているモンスターペアレントの存在などもこの時点から書いています。

基本情報
発売日 1924
ページ数 380
映像化 -
演劇化 -

口コミを紹介

「雨瀟瀟」「雪解」「寝顔」などほかの文庫でおなじみの作品もありますが、荷風のものとしてはマイナーながら味わい深いものも。

出典:https://www.amazon.co.jp

1位

岩波書店

雨瀟瀟・雪解

幅広い年代の荷風

「ふらんす物語」の諸篇を除けば、帰朝後の第1作といえる1909年に書かれた「狐」から、敗戦直後刊行された1946年に書かれた「勲章」まで幅広い年代からチョイスした、それぞれの時期の佳品9篇を収めた1冊です。

 

幼年期に味わった体験や、老年に至っての心境を作品化し、孤独を求め寂寥に堪えつつ書きついだ強靭な永井荷風の営為を窺い知ることができます。年代が幅広いだけあり、いろいろな文体なども使っており、違いも楽しめる作品です。

基本情報
発売日 1946
ページ数 336
映像化 -
演劇化 -

口コミを紹介

明治期、大正期。生活も文化も現在とは大いに異なっていた時代であるが、人間の本質は何であるかは変わらないであろう。荷風の慧眼は底を捉えている。すばらしい作家である。フランス詩の和訳も素晴らしい。

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永井荷風の短編作品集おすすめ商品比較一覧表

商品 画像 商品リンク 特徴 発売日 ページ数 映像化 演劇化
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ヤフー

当時の文化を知れる

1986/9/16

300

-

-

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楽天

ヤフー

戦前日本の文化が見える短編小説集

1924

380

-

-

アイテムID:12292430の画像

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楽天

ヤフー

戦時下に書かれた抵抗の美学

1947

298

1957/2/12

-

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ヤフー

永井荷風の目線で見た戦前のフランス

1951/7/5

336

-

-

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ヤフー

戦後最初の作品集

1950

329

-

1949

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永井荷風の作風の特徴が発揮された実験小説

1946

278

-

2005

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ヤフー

戦後の荷風文学

1946

336

1962/11/8

1950

永井荷風の随筆人気おすすめランキング4選

4位

岩波書店

摘録 断腸亭日乗〈上〉

荷風のことをもっと知りたい方におすすめの荷風の日記

「摘録 断腸亭日乗」という難しい言葉が並んでいますが、断腸亭とは荷風の別号で、日乗とは日記のこと、つまりこの本は荷風の日記ということです。ほかの小説よりも、荷風のことがよりわかる本になります。

 

永井荷風は38歳から79歳の死の直前まで42年間にわたって日記を書きつづけており、岩波版全集で約3000ページにのぼるその全文からエッセンスを抄出し読みやすい形で提供されたのが、この作品です。

基本情報
発売日 1987/7/16
ページ数 460
映像化 -
演劇化 -

口コミを紹介

永井荷風のその時代の気風、流れの捉え方が、この日記から窺え知れる。軍部や軍部に媚を売る新聞社に洗脳され、踊らされている国民を冷ややかに見つめている反骨精神旺盛な荷風が見える。

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3位

講談社

日和下駄

荷風の愛した東京

「江戸切図」を持った永井荷風が、日和下駄をはき蝙蝠傘を持って思いのまま東京の裏町を歩き、横道に入り市中を散策します。消えゆく東京の町を記し、江戸の往時を偲ぶ永井荷風の随筆です。

 

「日和下駄」「淫祠」「樹」「地図」「寺」「水 附 渡船」「路地」「閑地」「崖」「坂」「夕陽 附 富士眺望」の十一の章立てに、周囲を見る荷風の独特の観察眼を感じることができます。

基本情報
発売日 1986/9/16
ページ数 218
映像化 -
演劇化 -

口コミを紹介

文庫サイズの本著作をちょっと持ち歩いて、東京の街を散歩するのは結構いいものです。江戸から東京に変わっていく街並みを当時としては珍しかった、洋行帰りの著者が江戸文化への愛着一杯に素晴らしい日本語で描かれています。

出典:https://www.amazon.co.jp

2位

岩波書店

荷風語録

荷風とともにかつての東京を歩く

永井荷風にゆかりの土地ごとに作品を取り上げ,年代順に詳細に読み解いています。評論家の川本三郎の解説を加えて、永井荷風の生きたかつての東京を再現している内容です。

 

永井荷風が生まれ育った小石川・大久保から、創作活動の中心となった「偏奇館」の所在地・麻布、足繁く通った銀座・浅草・吉原・玉の井など、永井荷風とともに東京を歩いている気分になれます。

基本情報
発売日 2000/4/14
ページ数 335
映像化 -
演劇化 -

口コミを紹介

私は戦争中に東京・目黒で生まれたらしいです。空襲で福島に疎開し、以降東京には戻れなかった一人です。両親の話、親戚のお宅へ行った時の感覚など、私には色濃く東京が残っていますので、自分の生活の範囲のような感覚で読み終えました。

出典:https://www.amazon.co.jp

1位

岩波書店

荷風随筆集 上

当時の文化を知れる

作者の精神の内実をよく伝える随筆のうち、上巻には「日和下駄」を始めとする東京を論じたものを収録しています。のんびりとした下町巡りが好きな方にはたまらない作品です。

 

戦争により焼失してしまった東京の地理や建物、そして当時の生活習慣や文化などが永井荷風によって描かれています。当時の文化を知る貴重な資料としても読むことができる内容です。

基本情報
発売日 1986/9/16
ページ数 300
映像化 -
演劇化 -

口コミを紹介

美しいものは美しい。醜いものは醜い。私は美しいものが好きだ。
そして、荷風が好きだ。

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永井荷風の随筆おすすめ商品比較一覧表

商品 画像 商品リンク 特徴 発売日 ページ数 映像化 演劇化
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当時の文化を知れる

1986/9/16

300

-

-

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荷風とともにかつての東京を歩く

2000/4/14

335

-

-

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ヤフー

荷風の愛した東京

1986/9/16

218

-

-

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ヤフー

荷風のことをもっと知りたい方におすすめの荷風の日記

1987/7/16

460

-

-

永井荷風の小説人気おすすめランキング4選

4位

岩波書店

下谷叢話

共感を持って描かれた史伝文学

主人公は漢詩人の大沼沈山と学者・武士の鷲津毅堂です。この二人と交流のある膨大な人物がその詩業とともに登場します。絶対の存在であった文学上の師鴎外の死に続き、関東大震災が1923年9月1日に永井荷風を襲いました。

 

その翌年,45歳の永井荷風は、幼い一時期を過ごした下谷の家とそこに住んだ母方の祖父鷲津毅堂や、その周辺の時代の潮流に超然と生きた幕末維新の漢詩壇の人々を大きな共感をもって描いていた作品です。

基本情報
発売日 1926
ページ数 303
映像化 -
演劇化 -

口コミを紹介

荷風の文章を通じて、漢籍を呼吸することが出来る。荷風の先祖の歴史と詩文の業績を辿りつつ、漢文の素養に親しめれる。文章を志す者、漢籍に多少でも通じてなければならない。

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3位

岩波書店

すみだ川・新橋夜話

隅田川の両岸を舞台にした物語

芸妓になった幼馴染お糸への恋心を、詩情豊かに描いた「すみだ川」は、木村富子脚色、六代目市川壽美蔵出演で本郷座で1928年に舞台化されるなど、何度か舞台化されています。

 

また花柳界に遊んだ作者が、味わった痛切な体験を、それぞれ独立した小篇に仕立ててなった「新橋夜話」のほか、作者の思想の旅路に沿った、私小説的な雰囲気を醸し出している「深川の唄」を加えた1冊です。

基本情報
発売日 1911/3
ページ数 337
映像化 -
演劇化 1928

口コミを紹介

細かく描いたかのような繊細な描写に驚かされた。永井荷風の著名であることは聞いていたが作品を読ませて戴くのは初めてである。成る程、素晴らしい表現力でこれまでの評判を納得させられている。

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2位

岩波書店

つゆのあとさき

荷風作品ならではの魅力的な登場人物

永井荷風の作品の中でも特に人気の高い作品で、たくましく生きる女給の主人公と軽薄な男たちの様子を描いています。1956年11月28日には、中村登監督、杉田弘子と山本和子出演で映画化されています。

 

主人公の君江の奔放な人物が、永井荷風作品の登場人物ならではの魅力に溢れていて、大正・昭和の時代の情景を堪能できる作品です。

基本情報
発売日 1931/5
ページ数 157
映像化 1956/11/28
演劇化 -

口コミを紹介

本書を読み、これが荷風か!と目を見開かれた思いである。

出典:https://www.amazon.co.jp

1位

新潮社

墨東綺譚

荷風の最高傑作の呼び声も高い代表作

旧東京市向島区(現在の東京都墨田区)に存在した私娼窟・玉の井を舞台に、小説家・大江匡と娼婦・お雪との出会いと別れを、季節の移り変わりとともに美しくも哀れ深く描いた名作です。

 

1960年・1992年・2010年に映画化されていて、最高傑作の呼び声も高い代表作になります。

基本情報
発売日 1937
ページ数 144
映像化 1960/8/28
演劇化 1964

口コミを紹介

懐かしい思いがする、こんな日々の日本が懐かしくて、ならない。

出典:https://www.amazon.co.jp

永井荷風の小説おすすめ商品比較一覧表

商品 画像 商品リンク 特徴 発売日 ページ数 映像化 演劇化
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荷風の最高傑作の呼び声も高い代表作

1937

144

1960/8/28

1964

アイテムID:12292461の画像

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荷風作品ならではの魅力的な登場人物

1931/5

157

1956/11/28

-

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ヤフー

隅田川の両岸を舞台にした物語

1911/3

337

-

1928

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共感を持って描かれた史伝文学

1926

303

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※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

永井荷風の子孫は?家系図はある?

永井荷風の家系図は残っており、子孫や先祖を文献などで確認することができます。永井荷風は生涯で2度結婚しましたがどちらとも離婚していて、永井荷風は生涯子供を持たず、その最期も孤独死でした

 

しかし、永井荷風は戦前、従兄弟にあたる大島一雄の次男を養子にしており、養子である永井永光は「父荷風」という著書でその様子を描いています。貴重な写真なども収録されていますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

永井荷風が主幹となった文芸誌「三田文学」

三田文学とは永井荷風が主幹となって刊行された慶応義塾大学文学部を中心にした文芸誌です。森鴎外も多くの作品を掲載し、たくさんの作家や詩人を輩出しました。一方反体制の問題作も次々と発表されたことにより、大学側と対立し後に辞任しています。

 

戦前戦後休刊と復刊を繰り返し、さまざまな歴史を持った文芸誌です。現在は大学の出版会が版元になり、支持団体によって発行されています。

美しさが特徴の耽美派の作品をもっと読んでみよう

耽美派とは、19世紀後半に西洋で発達した文芸思想の一つで、日本には明治末期から大正期に輸入されました。美しさに価値を置いた作品であるというのが特徴です。代表作家として、永井荷風はじめ、谷崎潤一郎や三島由紀夫などがいます。

 

永井荷風の作品に興味を持ったのなら、ほかの耽美派の作家の作品を読んでみるのもおすすめです。以下の記事では、三島由紀夫作品の選び方やおすすめ作品を紹介しています。ぜひ参考にしてください。

まとめ

今回は、永井荷風の作品の選び方とおすすめ作品をランキングにしてご紹介しました。少しでも気になる作品がありましたら、是非手に取って永井荷風の耽美な世界を堪能してみてください。

本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2023年08月28日)やレビューをもとに作成しております。

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