【読書感想文の書き方も！】中学生向け本の人気おすすめランキング50選

風紀を乱す表現を取り締まり人権侵害を厳しく規制するのが「メディア良化法」でした。日本はメディア良化法の成立から30年、図書館とメディア良化委員会が抗争する時代を迎えていたのです。

「表現の自由とは」との疑問やテーマを本当の戦争に置き換えた物語になります。

生前の罪により、輪廻のサイクルから外されてしまったぼくでしたが、天使業界への抽選当選を果たし、生前の罪を思い出すため、自殺を図った中学三年生の小林真の体へ居候します。

突飛なアイディアと展開が予想もしない感動へと導く傑作です。導入はSFのようでファンタジーのようでポップな感じですが次第に痛烈な内容へと変化していきます。そのグラデーションこそ本書の魅力です。

娘を亡くした女性教師の驚くべき告白から物語は始まります。章を追うごとにストーリーの話し手が変わり、徐々に娘が亡くなった経緯が明らかになっていくのです。事件の真相、そして女性教師が仕掛ける復讐が物議を醸しました。

後味悪いミステリーの意味である「イヤミス」の言葉を定着させたミステリーの代表作です。読後感は爽やかではありませんが、心に何かを残す奇妙な味わいがあります。

主人公はある日、病院で「共病文庫」と書かれた文庫本を拾います。それはクラスメイトの桜良がひそかにつけていた日記でした。彼女は膵臓の病気にかかっており、余命がもう短いと知るのです。

泣ける本としても有名な作品で、読んだ後に奇妙な題名の意味するところがわかり、感動に心打たれます。読書感想文も書きやすい本です。

登場人物のナオト・ダイ・ジュン・テツロー4人は、中学2年の同級生です。友情や恋、暴力・病気・死……さまざまな悩みを持っているものの、4人一緒ならばどこまでも行けると感じる彼らは、自転車で街を駆け抜けます。

成長する14歳を描いた青春の物語です。

舞台は長崎県にある五島列島の中学校で、音楽の先生が産休に入る代理の先生は超が付くほどの美人でした。美人ピアニスト柏木目当てに男子生徒が合唱部へ殺到します。本当の気持ちとは何なのかがストレートに描かれた新しい青春文学です。

キュンと切なくなる場面や、中学生も中学生だった大人も共感できる感動たっぷりのストーリーは必見で、青春をテーマにしたヒューマンドラマ系の作品を読みたい方におすすめします。

「忘れられない本」をきっかけに始まった、顔も知らない女の子とのメールでした。やりとりを重ねるうちに主人公は彼女に会いたいと思い始めますが、彼女は電話すらもできないといいます。

初めて彼女に会うとき、その理由を知るのでした。映画化もされた恋愛小説です。

仕方なく古典部に入部した高校1年生折木奉太郎が、古典部の文集「氷菓」に秘められた33年前の真実を暴いていく推理小説です。「古典部シリーズ」は殺人が起きないミステリー小説で、学校が舞台の入りやすい世界観が魅力といえます。

天才数学者による教育ソフトで学んだ日本人は知らないうちに催眠にかかっており、殺人の加害者にも被害者にもなると発覚します。そんなテロ行為に対抗するために抜擢されたのは、女子中学生でした。新感覚の数学ミステリーです。

主人公のなぎさは、一刻も早く社会に出てお金を手にしたいと願っている中学生です。そんななぎさにからんでくるのが、都会から転校してきた海野藻屑でした。二人は親しくなっていきますが、実は藻屑には秘密があったのです。

子供の無力さのなかで希望を探し求める物語は、ぜひ大人にも読んでほしい小説といえます。

主人公のミチルは目が見えず、一人で暮らしています。そんなミチルの家に逃げ込んできたのが、殺人事件の犯人と疑われているアキヒロでした。ミチルは他人の気配に怯えますが、身を守るために気づかないふりを続けます。

スリルとサスペンスのドキドキする展開は、読み始めたら夢中になりやめられません。

「レベル7まで行ったら戻れない」の言葉だけを残して行方不明になった女子高生と、行方を捜すカウンセラー、「Level7」を腕に刻まれ記憶を無くした男女、それぞれのストーリーは絡み合い交錯していきます。

やがて凶悪な事件へと導かれていく、人気のミステリー作家の奇妙な味わいのサスペンス小説です。

ショートショートの神様・星新一による珠玉の短編集です。長編作品が長すぎて挫折ししまったり、読書に楽しさを見出せない方、学校の朝読書におすすめします。数ページで驚きの展開と圧巻のオチがあるので、サクっと読めるほどの面白さです。

理想都市として建造されたNO.6に住むのは主人公の紫苑は、12回目の誕生日を幸せに送るつもりでしたが、矯正施設から脱走した少年の自称・ネズミを助けたきっかけで大きく運命が変わってしまいます。

多くのヒット作を生み出しているあさのあつこによるSF冒険ストーリーです。主人公・紫苑とネズミの友情とあさのあつこによる魅力的な近未来SFの世界観が見事にマッチしており、ページをめくる手を休ませない軽快な読み応えになっています。

主人公は小学四年生の少年です。ある日、彼が住む街にペンギンが大量に出現する奇妙な出来事が起こります。歯科医院のお姉さんと共に、謎を解明しようと試みる少し不思議なSF冒険小説です。

舞台は福祉システムが破綻しスラム化した日本で、かつて繁華街だった「シブヤ」で生きる少年・イオンが主人公です。子供が一人では暮らしていけないような世界で、イオンは徐々にアンダーグラウンドの世界に足を踏み入れていくのです。

主人公は、砂漠に不時着した飛行士です。彼は誰一人といるはずのないその場所で奇妙な男の子に出会います。その男の子はこれまでに見てきた人や物について語ってくれるのです。

本当に大切なものとはなんなのかを教えてくれる、優しさあふれる物語になります。長きにわたって読み継がれ愛されてきた名作をぜひ読んでみてください。

学校での居場所をなくし閉じこもっていた「こころ」でしたが、部屋の鏡が光りだし、そこをくぐり抜けた先でお城のような場所にたどり着きます。そこにはこころと似たような境遇の子がたくさんいました。

居場所がないと感じている子にもぜひ読んでほしい一冊です。

町はずれの円形劇場に突然現れ住みつくようになったのが女の子のモモです。街のみんなはモモを好きになり、モモも街のみんなを好きになります。しかし、ある日を境に時間どろぼうが現れて、みんなの心を変えてしまうのです。

あいまいで重要なテーマ「時間」を、不思議な世界観と感動的なストーリーで紡ぎ出します。世界中の子供から大人にまで愛される不朽の傑作です。

ファンタジーといえば知らない人のいない、「精霊の守り人」シリーズです。その第1作となったのが本作で、用心棒バルサを主人公にし、人の世界と精霊の世界を描いたハイファンタジー小説になります。

ハラハラする展開に、思わずのめりこんでしまうファンタジーの名作です。

映画化や第1回本屋大賞受賞など話題の名作です。家政婦として訪れた博士の背広には、「ぼくの記憶は80分しかもたない」と書かれたメモが貼り付けてありました。数学を愛する博士とそこで過ごす日々を描いた、愛に溢れた作品です。

ちびまる子ちゃんでおなじみのさくらももこ氏が書くエッセイ集です。意味不明なアルバイトや、OL時代に遭遇した恐怖の歓迎会など、笑いなしでは読めない小話がたくさん詰まっています。

三部作の「さるのこしかけ」「たいのおかしら」もおすすめです。

2003年に『13歳のハローワーク』が発売され大きな話題を呼んだのは記憶に新しいですが、こちらはさらにページを追加した改訂版です。将来を考える時期である中学生のバイブル的内容になります。

ぼんやりとだけ自分の将来を考えている方、まだまったく見当もつかない、そんな中学生におすすめしたいのがこちらの書籍で、こんなにも楽しい職業があるのだと認識を楽しんで読んでほしい本です。

芥川龍之介の代表作である『羅生門』を含んだ短編集で、多くの教科書に採用されている文学作品です。おどろおどろしい描写や、間の抜けたひょうきんなキャラクターや場面など、軽妙さと重厚さを兼ね備えたストーリーになります。

自分を変えたいのに、飽き性な性格が災いしてなかなか変われない平凡なサラリーマンの前に現れたのは、歴史上の名高い偉人たちを育ててきたゾウの神様ガネーシャでした。

なぜか軽快な関西弁を話すガネーシャは、夢をかなえるために必要なものを説いていきます。「夢をかなえたいけど、何をすればいいのかわからない」と悩む方におすすめの自己啓発小説です。

今やテレビで見ない日はないといえるほどの人気芸人、千原ジュニアが当時14歳だったときをもとにして書いた小説です。部屋にカギを付け、引きこもりはじめた少年の将来への不安や得体の知れない恐怖をリアルに描いた自伝的小説になります。

中学生の主人公まいは、魔女＝おばあちゃんが死んだと連絡を受け、母親と共に祖母の家に向かいます。車中でまいは、学校に通えなくなってからおばあちゃんの家で過ごした宝物のような感動の日々を思い出していくのです。

イギリス在住の著者が、息子の中学生活で巻き起こるさまざまな事件に対して、悩みながらも前向きに乗り越えていくノンフィクション小説です。人種差別・圧倒的格差・分断・ジェンダー問題などは日本の中学生活ではなかなか直面しません。

それらに、親子で正面から向き合う様子が軽快な文章で綴られます。

多感な時期にある中学生のぼくとその友達は、死の瞬間を見てみたいと、町はずれにすむ老人を観察しました。しかし、日ごとに元気になっていく老人と、次第に交流が生まれていきます。

1994年には映画化もされ、広い世代にわたり指示されてきた傑作です。映画『スタンド・バイ・ミー』の主人公たちのように、若い自分とは対極にある死そのものをみつめる深遠なテーマを、中学生にも読みやすい文体で描かれています。

「桐島、部活やめるってよ」や「何者」など数々の名作を生み出した作者が書く、学生時代のエッセイです。改題前は「学生時代にやらなくてもいい20のこと」として発表されていました。

その名の通り学生時代に不要なものがおもしろおかしく書かれています。

世界で4000万部のベストセラー「7つの習慣」を、中学生にも読みやすいようにイラスト付きでまとめた入門書です。自分の人生を成功に導くため、本当の幸せを手にするため身につけるべき「7つの習慣」がわかりやすく解説されています。

さくさく読めるので、中高生はもちろん忙しい大人にもおすすめの1冊です。