ドストエフスキーの人気おすすめランキング15選【ロシアの大文豪】

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この記事では、ロシアを代表する世界的文豪・ドストエフスキーの人気小説を15タイトルに厳選し、ランキングにしてご紹介しています。これからドストエフスキーの小説を選ぶに当たっておすすめの作品が知りたい方は、是非このランキングを参考にしてみて下さい。

ロシアの文豪 ドストエフスキー

フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキーは、19世紀後半のロシアを代表する文豪のであり、思想家です。同時代にトルストイイワン・ツルゲーネフらといった名作家と肩を並べ、後世には物理学者アインシュタインや精神分析学者のフロイトなど、文学者以外からも高く評価されてきました。

 

1846年の処女作「貧しき人々」は専門家や批評家から絶賛され、華々しく作家デビューしたドストエフスキーでしたが、社会的思想を巡るトラブルで政府に捕らえられシベリアへ流刑されたり、執筆物をことごとく発禁処分されたりと波乱含みの時期を過ごしました。人間の心理を捉え、時代を超えて人々の胸を打つドストエフスキーの作品は、時代を超えて読み継がれています。

 

このランキングでは、そんなドストエフスキーの名作を、口コミや書店の売り上げなどの情報を踏まえ、15タイトルに厳選して人気順にご紹介していきます。これからドストエフスキーの作品を読みたいと考えている人におすすめのランキングです。

ドストエフスキーの作品ランキング15選

15位

筑摩書房

作家の日記 全6巻セット (ちくま学芸文庫)

価格:17,500円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

文芸・時事批評や短編小説など

タイトルに「日記」とされていますが、ドストエフスキーの私生活が綴られているわけではありません。この作品の内容は、ドストエフスキー本人による当時の文芸・政治・社会に対する批評文や、短編小説をまとめて集約したものです。

 

本作品には、ドストエフスキーの他主要作品を読み解くうえでキーポイントとなる部分が数多く含まれています。自殺問題や子供達の将来についてなど、当時のロシアの社会背景に起因する不安材料から、人間の混沌とした心理について、あるいは熱心だったキリスト教信仰についてもドストエフスキー自身の見解が記されています。

 

この作品を読むことで、ドストエフスキーの小説作品をより深く理解することができます。

翻訳小沼 文彦続巻全6巻
ページ数2836カテゴリー随筆・評論・短編

口コミ紹介

期待どおり日記ではなく、ドストエフスキーの辛口時評、人物評等。彼の他作品と比較しても充分に読む価値あり。

出典:https://www.amazon.co.jp

14位

福武書店

ドストエフスキイ後期短篇集 (福武文庫)

価格:19円(税込)

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ドストエフスキーの短編傑作集

ドストエフスキーが再び高く評価され始めた、後年の8作の短編がまとめられた一冊です。男女の悲痛な話から、死者や自殺願望者をテーマにした内容の短編が盛り込まれています。

 

本短編集はランキング15位でご紹介した「作家の日記」の中に収録されている傑作を抜粋したものになっています。ドストエフスキーの作品を初めて読むに当たって、まずは短編からチャレンジしたいという方におすすめの1冊です。

 

後年に再び高評価を受けたドストエフスキーの短編集から、ドストエフスキーならではの心理描写が映し出す深い世界観を垣間見ることができます。

 

翻訳米川 正夫続巻
ページ数246カテゴリー短編集

口コミ紹介

他にどうすることもできない人間の切実さ、滑稽さ、うつくしさ。彼はそれをあざやかに描き出す。胸に迫る。

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13位

新潮社

永遠の夫 (新潮文庫)

価格:562円(税込)

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妻を寝取られた夫の怨みと哀愁の人生

2つの大作「白痴」と「悪霊」の間の時期に、経済的事情もあって急いで書き上げられた作品です。駆け足で執筆されたとは思えないほどそのクオリティは高く、ドストエフスキー作品のファンの間では一定の人気を博す作品です。

 

作品のあらすじは、人妻を寝取って妊娠までさせておきながら捨て去った過去を持つ間男の視点から、妻を寝取られた愚図な夫の不幸な人生が語られるというものです。問題の不倫妻が亡くなり、間男と妻との間にできたであろう娘を夫が間男に引き渡しにきた時点から、夫と間男の長きに渡る奇妙な関係性が始まります。

 

この作品は、多くの専門家の間でドストエフスキーの自叙伝的要素があるのではないかという見方があります。間男側か夫側か、あるいはどちらもかと意見は様々ですが、複雑な女性遍歴を持つドストエフスキーだからこそ書けた作品であることは間違いありません。

翻訳千種 堅続巻
ページ数318カテゴリー中編

口コミ紹介

ドストエフスキーの作品では珍しく思想性よりも心理描写に重点が置かれた興味深く、どんでん返しの趣向も凝らされた、とても面白い一編である。

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12位

新潮社

賭博者 (新潮文庫)

価格:562円(税込)

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ギャンブルに憑りつかれた若者の末路

「永遠の夫」と同じく駆け足で書き上げられた作品です。長編の連載を手掛けていた中でこの作品を書き上げなければならず、口述速記形式によってわずか27日間で完成させました。そして、やはりこれもドストエフスキー本人の実体験が基になった自叙伝説が濃厚とされています。

 

作品のあらすじは、ある女性に恋心を寄せていた主人公の若者がその女性の負債を救おうとルーレットに手を出した時点から始まり、怪しいマドモアゼルとの関係性を経て、末には全てを捨ててなおルーレットに明け暮れ、身を滅ぼしていくというものです。

 

この作品が最も評価されるポイントは、ギャンブルの中毒性や魔力が、手に汗握る臨場感あふれた描写で見事に表現されているところです。ドストエフスキー自身が明日の生活資金に困るほどギャンブルに身を落とした経験が存分に生きた作品となっています。

翻訳原 卓也続巻
ページ数317カテゴリー中編

口コミ紹介

ギャンブルでの勝利に必要なのは大義か、それとも狂気か?
もしそうなら人は一体どのような理由によって勝つことが出来るのか?
などと考えさせられてしまいます。
無駄が全くなく、ジェットコースターのように連続する心理劇は
作者の長編とはまた別の興味を持って読む事が出来ます。お薦めです。

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11位

岩波書店

二重人格 (岩波文庫)

価格:713円(税込)

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精神が崩壊していく過程を描く

タイトルを「分身」とも訳される本作は、絶賛されたデビュー作「貧しき人々」からわずか1か月で発表された作品です。ドストエフスキー自身は兄ミハイルに「前作より十倍以上もの作品が書けた」と豪語していました。

 

作品のあらすじは、もともと精神薄弱で劣等感の強い下級官吏の男が徐々に自我の分裂を来し、遂にはドッペルゲンガーとも言える幻覚と格闘するという、発狂の過程を描いたものです。もちろんバッドエンドです。

 

実は、この作品は当時の批評家の間では酷評に終わっています。しかし、精神疾患や人格障害が広く認知されている現代の読み手にとっては取り掛かりやすいテーマであり、特にドストエフスキー作品を愛する人の間では高く評価する人も少なくありません。

翻訳小沼 文彦続巻
ページ数326カテゴリー中編

口コミ紹介

それにしてもドストエフスキーの現代性と多才には、カフカより100年昔にこんな作品も書いていたのか!と驚かされます。カフカがドストエフスキーを影響を受けた作家として挙げているのも頷けます。

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10位

角川書店

白夜 (角川文庫クラシックス)

価格:475円(税込)

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ドストエフスキーの感傷的ロマン

本作品「白夜」は、本場ロシアを始めとするイタリア・フランス・アメリカ・インド・イランなど各国で映画化された有名作品です。

 

作品のあらすじは、友人もできず夢想的で孤独な少年が、ある白夜の晩に橋のたもとで出会った少女に恋心を抱き、会うたびに気持ちを募らせるものの、最終的には失恋してしまうというものです。

 

人間の泥の底に潜り込むような深刻なテーマを得意とするドストエフスキーの作品とは到底思えない、可憐でロマンチック、かつ幻想的な世界に包まれた感覚に浸ることができる作品です。

翻訳小沼 文彦続巻
ページ数118カテゴリー短編

口コミ紹介

舞台と言語を変えても普遍的に共有できる、ドストエフスキーの構成のすごさを物語る作品だった。

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9位

新潮社

地下室の手記 (新潮文庫)

価格:529円(税込)

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ドストエフスキーの全作品を解く鍵

この作品の原題の直訳は「地下生活者の手記」です。翻訳者にってはこちらのタイトルで出版されています。また、本書は「地下室」と「ぼた雪に寄せて」の2部構成になっています。

 

本作品のあらすじは、権力も経済力もなく、自意識過剰で自ら外界と一線を画した主人公が地下室に閉じこもり、卑屈な精神でもって人間社会を嘆き、放棄するというものです。どこか現代のニート問題を彷彿とさせます。

 

この作品はジッドというフランス作家から「ドストエフスキーの全作品を解く鍵」とされ、後に世界から注目を浴びることになる「罪と罰」の萌芽的なものと評されることが多い作品です。

翻訳江川 卓続巻
ページ数216カテゴリー中編

口コミ紹介

罪と罰、カラマーゾフの兄弟といった長編を読む前のウォーミングアップを探す人、または中二病をこじらせすぎた人に、あるいは太宰治の人間失格好きな誰かにもオススメ。

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8位

新潮社

未成年(上) (新潮文庫)

価格:853円(税込)

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ドストエフスキーの隠れた長編大作

ドストエフスキーの後期5大長編と言われる作品群のうち4番目に出された作品です。ところが、この作品を除いた他の4作で括って4大長編とする人も多く、賛否両論があります。

 

本作品は、主人公による一人称の手記形式でストーリーが進行します。主人公アルカージイはロシア社会のエリートである父と使用人との間に生まれた子で、家僕の子として育てられました。そんな主人公の父に対する反発心、憧れや愛情の欲求などが混在し、葛藤する様子が本作品の最大のテーマです。

 

本作品について、ドストエフスキー自身は「これは主人公アルカージイの探求・希望・失望・悲嘆・更生・思想の物語だ」と語っています。

翻訳工藤 精一郎続巻下巻
ページ数632カテゴリー長編

口コミ紹介

私は文学的評論が苦手ですし、強いて言えばその能力はないも同然ですが、この作品が決して「駄作」でないことは確かです。「難しそうだから、やめておこう」と考えている方、読まないと損すること間違いなしです。「傑作」とまでは言いませんが、少なくても「良作」です。

出典:https://www.amazon.co.jp

7位

新潮社

死の家の記録 (新潮文庫)

価格:810円(税込)

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ドストエフスキーの獄中体験がモデル

本作品「死の家の記録」は、ペトラシェフスキー事件で思想犯として逮捕され、死刑を免れて4年間のシベリア流刑を受けた際の獄中体験を基に書かれた作品です。

 

作品中では、妻殺しの罪で獄中に入った貴族出身の主人公の手記として、ドストエフスキーが実際に見たであろう獄中での光景が描かれています。10年の強制労働を強いられた主人公が次々と目の当たりにする囚人たちの多様な人間性が活き活きと描かれています。始めは身分の低い罪人たちを侮蔑していた主人公が徐々にその偏見を変化させていく様子も見どころです。

 

この作品は、ドストエフスキーの名を世界的にしたと言われる作品です。ストーリー性がなく考察記録的要素が強いといった声もありますが、いずれにしてもドストエフスキーの鋭い人間観察力が光る傑作であることは確かです。

翻訳工藤 精一郎続巻
ページ数567カテゴリー長編

口コミ紹介

本作では、意識的に作者の思索は抑えているが、上記の人間観察がその後の傑作群の母胎となったと思う。ドストエフスキーの小説を語るには欠かせない記録文学の傑作。

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6位

新潮社

虐げられた人びと (新潮文庫)

価格:907円(税込)

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貧しくとも心豊かに生きる

この作品は、ドストエフスキーが主宰した文学雑誌に7回に渡って連載された長編小説です。当時の批評家や文学者からも称賛された作品の1つです。

 

主人公イワン・ペトローヴィチを含む虐げられる人々は、虐げる側である大地主の成金公爵に振り回されます。辛い中でも支え合い、貧しくとも気高く純真な虐げられる人々と、底意地の悪い公爵との対比の傍ら、恋愛を絡む2つ悲話が同時進行していき、結末に繋がります。

 

本作品からは、後期大作の原型が見られることで知られています。大作中に登場する重要人物と重なる特徴を持つ人物を見つけることができるでしょう。

 

翻訳小笠原 豊樹続巻
ページ数686カテゴリー長編

口コミ紹介

技巧的にも優れ、話の筋も面白い。当時のロシア読書界に好評を以って迎えられたのも頷ける。文豪の隠れた名作。

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5位

新潮社

貧しき人びと (新潮文庫)

価格:529円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

ドストエフスキーの処女作品

本作品は、ドストエフスキーが25歳の時に発表され、雑誌編集者や批評家から注目を浴びた処女作です。登場人物同士がやり取りする手紙の内容から間接的にストーリーが展開していく往復書簡体形式がとられており、読み易い作品です。

 

初老の小役人である貧しき人マカール・ジェーヴシキンと、身寄りのない薄幸の少女ワーレンカとの間で約半年間交わされた手紙の内容から、2人の恋愛模様や各々を取り巻く環境が映し出され、やがて切なく悲しい結末が訪れます。

 

報われない中でも細々と暮らしている主人公や登場人物に非情なバッドエンドを与えるドストエフスキーの傾向は、この時からしっかりと根を張っていたようです。

翻訳木村 浩続巻
ページ数260カテゴリー短編

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19世紀後半を代表する世界的文豪の若かりし頃のデビュー作に興味のある誰かへ。また普遍的に素晴らしい往復書簡形式の小説に興味ある誰かにもオススメ。読みやすいです。

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4位

新潮社

悪霊(上) (新潮文庫)

価格:907円(税込)

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憑りつかれたような混乱と惨劇

本作品は、1年間に渡って「ロシア報知」という雑誌で連載されていた作品で、ドストエフスキーの5大長編と言われる中で3番目に発表されたものです。

 

この作品は、主人公をはじめとする登場人物に、無政府主義や無神論、ニヒリズム、信仰や社会革命といった思想的テーマを色付けて、それぞれが1人残らず不幸な最期を迎えるといったもので、そのタイトルに外れない内容となっています。

 

悲しい結末でありながら感動を与え、読み終わった人に考察の余韻を味合わせる作品です。ドストエフスキーを上で必読の名作の1つです。

翻訳江川 卓続巻下巻
ページ数651カテゴリー長編

口コミ紹介

この小説は確かに長いですが、ミステリー/サスペンス小説としても勢いがあって凄く面白いので、文学ファンでなくても一気に読めると思いますよ。

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3位

新潮社

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

価格:907円(税込)

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未完のまま高評価され続ける長編小説

この作品は、5大長編の中でもドストエフスキーが死の直前まで書いていた未完成の作品です。未完成ながら、130年もの間、世界中の人々に読み継がれてきた大作です。

 

家でも近所でも嫌われ者の下品で強欲な父親と、その父親を憎んでいる長男、気位の高い無神論者の次男、純情で生真面目な三男といった個性豊かなカラマーゾフ一家ですが、ある日、何者かによって父親が殺害されてしまいます。召使の虚言によって長男に嫌疑がかかり、以降は一貫して真犯人の追及が行われる内容となっています。

 

本作品は、サスペンスを主軸に、読み物のあらゆる要素を含有した厚みのある作品となっています。多彩で興味深い人間性のコミカルな描写に惹きつけられ、深い思想の数々は自然と読み手に考察の動機を与えます。

翻訳原 卓也続巻中巻・下巻
ページ数667カテゴリー長編

口コミ紹介

ロマンス、思想、ドラマ、サスペンス、コメディー、アクション、全てごちゃ混ぜだけれどもそれでいて上手く纏まっている。読めば納得いくハズです。カラマーゾフの兄弟(上巻)オススメです!

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2位

新潮社

白痴(上) (新潮文庫)

価格:961円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

トルストイも絶賛した作品

ドストエフスキーの後期5大長編の1つです。この作品もかつて「ロシア報知」という雑誌で連載されていました。

 

長期間に渡って病気療養のために療養所で暮らしていたため純真無垢な状態でロシア社会の俗世間に帰還した主人公ムイシュキン公爵ですが、その人柄は非常に善良で、周囲の人々からとても愛されていました。ところが、どこか俗世間とズレた感覚が恋愛サスペンスを交えた波乱の騒動を巻き起こしていきます。

 

この作品は、トルストイに「これはダイヤモンドだ。その値打ちを知っている者にとっては何千というダイヤモンドに匹敵する」と言わせしめた秀作です。

翻訳木村 浩続巻下巻
ページ数731カテゴリー長編

口コミ紹介

人々の心を映し出す鏡のような無垢な青年を創造し、それを通じて人間の欲望、醜さ、身勝手さを映し出し、"神"の創造への第一歩とした記念碑的名作。

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1位

新潮社

罪と罰〈上〉 (新潮文庫)

価格:810円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

現代の預言書でもある最高傑作

これもやはり「ロシア報知」に連載されていた作品で、後期5大長編小説の中でもとりわけ評価と知名度が高い作品です。「現代の預言書」とも言われています。

 

独善的な正義感による犯罪正当化理論でもって強欲な金貸し老婆を殺害し、貧民救済を企てた主人公ラスコーリニコフは、予定外に無関係な人にも手をかけてしまったことで罪の意識に苛まれ、遂には自首をするところから、主人公の犯した罪を巡ってストーリーが展開していきます。

 

当時のロシア社会に訴えるような哲学的・思想的色が濃くありながら推理小説のような要素も混在する、ドストエフスキーを代表する大作です。

翻訳工藤 精一郎続巻下巻
ページ数585カテゴリー長編

口コミ紹介

主人公の心情の変化が、上下巻を通して、読み手にまで胸の高まりや陰鬱となって伝わってきました。過去人生で読んだ中で最高の一冊でした。

出典:https://www.amazon.co.jp

ドストエフスキー著書の選び方

ランキングされたおすすめ作品の中で気になる作品はあったでしょうか。沢山ある名作の中からいざ選ぼうとすると、迷ってしまうものです。ここからはドストエフスキー作品の選び方についてご紹介していきます。

ストーリーの長さで選ぶ

ドストエフスキー作品を選び方として1つ目にご紹介するのは、ストーリーの長さで選ぶという方法です。ドストエフスキーの作品は短編・中編・長編から選べます。

短編

ドストエフスキーを始めて読む人におすすめなのが短編です。いきなり有名な長編小説にトライする前にいくつかの作風のパターンに慣れておくと、長編で挫折しにくくなるでしょう。

 

有名な短編作品には「ボボーク」、「おかしな人間の夢」、「百姓マレイ」、「キリストのヨルカに召されし少年」などがあります。また、「白夜」も短編小説に分類されることがあります。

 

デビュー後から一定期間の短編を集約した「前期短編集」やその後の短編を集約した「後期短編集」でまとめて読むこともできます。

中編

短編より少しレベルを上げて読むなら中編です。もともと海外の文学小説を読みなれている人は中編から読み始めてもいいかもしれません。

 

中編小説の代表作には、デビュー作「貧しき人々」、「二重人格(分身)」、「地下室の手記」、「賭博者」、「永遠の夫」など、ランキングにも紹介した名作が揃っています。

 

短編小説よりも読みごたえがあり、長編小説よりも気負わずに読めるのが中編作品の良い所です。読みどころが凝縮していて、読み易い長さです。

長編

ドストエフスキーの長編作品は上級者の読書家でも読み切るのに時間がかかりますが、その分、ドストエフスキーの創り出した世界観をじっくりと味わうことができるということでもあります。

 

ドストエフスキーの長編の代表作には、ランキング上位群でご紹介した後期5大長編「罪と罰」、「白痴」、「カラマーゾフの兄弟」、「悪霊」、「未成年」の他、「虐げられた人々」、「死の家の記録」などもあります。

 

どうしても登場人物の名前がややこしくて読むのが難しいという場合は、登場人物の相関図をメモに書き出すと読み易くなります。

執筆時期から選ぶ

2つ目にご紹介するドストエフスキー作品の選び方は、執筆時期のよる分類から選ぶ方法です。大きく分けて3つの時期に分類します。

デビューから逮捕までの作品

1846年の華々しい作家デビューから空想的社会主義サークルに参加した罪で1849年に逮捕されるまで、作家初期わずか3年の間におよそ20作もの作品を生み出しています。

 

初期作品の代表作には「貧しい人々」、「二重人格(分身)」、「家主の妻」、「他人の妻」、「白夜」、「嫉妬深い夫」、「ネートチカ・ネズワーノワ」などがあります。

 

ドストエフスキーは、逮捕後に銃殺死刑判決を受けましたが、執行直前にロシア皇帝ニコライ1世からの特赦を受け、シベリア流刑に減刑され、オムスクで1854まで服役します。

軍隊から帰還後の作品

オムスクでの刑期終了後、ドストエフスキーは軍隊で兵士として約4年間ほど勤務しました。この間は執筆活動こそありませんでしたが、それまでの社会主義的思想からキリスト教の人道主義的思想へと大きな思想の変化がありました。

 

服役や軍隊勤務の体験を経て帰還後に出された代表作には「小英雄」、「伯父様の夢」、「死の家の記録」、「虐げられた人々」、「地下室の手記」、「鰐」などがあります。

 

これらの作品を含む以降の作品には、ドストエフスキーの服役中の経験や軍隊での経験があらゆる形で盛り込まれています。

作家人生後期の作品

後期はドストエフスキーが飛びぬけて高い評価を受けた5大長編作品の1作目「罪と罰」が発表されてからを区切りとします。

 

5大長編作品はもちろんのこと、その間に「賭博者」、「永遠の夫」、「ボボーク」、「百姓マレイ」、「やさしい女」、「おかしな人間の夢」など、没年までほぼ毎年、良作を生み出し続けました。

 

ギャンブル依存体質のせいで生涯に渡って貧しい暮らしを余儀なくされたドストエフスキーは、作品を生み出すことで必死に借金返済へ充てていたといいます。才能あふれる素晴らしい作品群からは想像しがたい実情ですね。

書籍の種類で選ぶ

最後にご紹介するドストエフスキー作品の選び方は、書籍の種類です。ドストエフスキー作品書籍には漫画化されたものと従来の小説の2種類があります。

漫画

ドストエフスキー作品には、漫画化されているものもあります。より多くの人にドストエフスキー作品の良さを知ってもらうためにとられた手法の1つです。

 

これまでに漫画化されているドストエフスキーの作品には「罪と罰」、「悪霊」、「カラマーゾフの兄弟」があります。人気が高く、今後も作品は増えていく見込みがあります。

 

ドストエフスキーの小説は難解なものも多く、1度読むだけで内容を完全に理解でき、長編も難なく読み切ることができるという人は少数派でしょう。でも、漫画ならより多くの人が読み易いですよね。

小説

「小説として読むからこそ良いのだ」という読書好きな人はやはり従来の小説タイプの書籍が良いでしょう。綴られた文章からその光景を想像し、繊細な描写を感じ取るといった読み方は、小説ならではの醍醐味です。

 

翻訳された海外文学は訳す人によって読み易さに相性の個人差があります。もしドストエフスキーの小説が読み切れなかった経験があったとしても、違う翻訳者による訳であれば読み切ることができるかもしれません。是非、自分に合う翻訳者を見つけてみて下さい。

ドストエフスキーのおすすめ商品比較一覧表

  • 商品画像
  • 1
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    新潮社

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    新潮社

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    新潮社

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    新潮社

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    新潮社

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    新潮社

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    新潮社

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    新潮社

  • 10
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    角川書店

  • 11
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    岩波書店

  • 12
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    新潮社

  • 13
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    新潮社

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    福武書店

  • 15
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    筑摩書房

  • 商品名
  • 罪と罰〈上〉 (新潮文庫)
  • 白痴(上) (新潮文庫)
  • カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)
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  • 永遠の夫 (新潮文庫)
  • ドストエフスキイ後期短篇集 (福武文庫)
  • 作家の日記 全6巻セット (ちくま学芸文庫)
  • 特徴
  • 現代の預言書でもある最高傑作
  • トルストイも絶賛した作品
  • 未完のまま高評価され続ける長編小説
  • 憑りつかれたような混乱と惨劇
  • ドストエフスキーの処女作品
  • 貧しくとも心豊かに生きる
  • ドストエフスキーの獄中体験がモデル
  • ドストエフスキーの隠れた長編大作
  • ドストエフスキーの全作品を解く鍵
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  • 精神が崩壊していく過程を描く
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  • 価格
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  • 907円(税込)
  • 907円(税込)
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  • 562円(税込)
  • 562円(税込)
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  • 翻訳
  • 工藤 精一郎
  • 木村 浩
  • 原 卓也
  • 江川 卓
  • 木村 浩
  • 小笠原 豊樹
  • 工藤 精一郎
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  • 江川 卓
  • 小沼 文彦
  • 小沼 文彦
  • 原 卓也
  • 千種 堅
  • 米川 正夫
  • 小沼 文彦
  • 続巻
  • 下巻
  • 下巻
  • 中巻・下巻
  • 下巻
  • 下巻
  • 全6巻
  • ページ数
  • 585
  • 731
  • 667
  • 651
  • 260
  • 686
  • 567
  • 632
  • 216
  • 118
  • 326
  • 317
  • 318
  • 246
  • 2836
  • カテゴリー
  • 長編
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  • 中編
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  • 中編
  • 中編
  • 短編集
  • 随筆・評論・短編

まとめ

以上、おすすめのドストエフスキー作品15選とドストエフスキー作品の選び方をご紹介しました。ご紹介したランキングの中で、読みたくなった作品はありましたか?また、参考になる選び方はありましたでしょうか。読み手を独特な世界観に引きずり込むドストエフスキーの作品は、現代の社会問題にも通じるテーマが沢山あります。読み終える毎に深い考察をもたらすドストエフスキーの作品の数々を、是非この機会に読んでみて下さい。

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