ドストエフスキー作品のおすすめ人気ランキング15選【代表作をご紹介!】
2024/08/30 更新
ドストエフスキーは代表作「罪と罰」や最高傑作「カラマーゾフの兄弟」など名作を多く発表しています。今回はドストエフスキー作品の選び方とおすすめ作品をランキング形式で紹介します。入門書向けの本やおすすめの順番なども紹介しますので参考にしてください。
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目次
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今回の記事では、ドストエフスキー作品の人気おすすめランキングをご紹介していますが、下記の記事では人気の洋書をまとめてご紹介しています。ぜひご覧ください。
名言を生んだ天才のドストエフスキーの魅力とは
フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキーは、19世紀後半のロシアを代表する文豪のであり、思想家です。カラマーゾフの兄弟・地下室の手記など代表作の多い彼ですが、どこか難しそう・読みづらそうなどのイメージがある方も多いかもしれません。
しかしドストエフスキーの作品は、人間の心理を捉えた作風で現代人の胸を打つようなものばかりです。恋愛を入れた短編集や面白い5大長編など、初心者にも読みやすい入門本も多くあるため、気になるけれど手を出しにくいと思っている方にもおすすめです。
そこで今回は、ドストエフスキー作品の選び方とおすすめ作品をランキング形式でご紹介します。ランキングはストーリーの長さ・執筆時期・書籍の種類などを基準に作成しました。ぜひ参考にしてみてください。
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ドストエフスキー作品の選び方
沢山ある名作の中からいざ選ぼうとすると、迷ってしまうものです。ここからはドストエフスキー作品の選び方についてご紹介していきます。
ストーリーの長さで選ぶ
ドストエフスキー作品を選び方として1つ目にご紹介するのは、ストーリーの長さで選ぶ方法です。ドストエフスキーの作品は短編・中編・長編から選べます。
初心者や読みやすい作品なら「短編」がおすすめ
ドストエフスキー初心者や、読みやすい作品を求めている方なら短編がおすすめです。長編作品だと合わないかもと思っている方は、短編から挑戦してみてください。有名な短編作品には、ボボーク・おかしな人間の夢・百姓マレイなどがあります。
また、白夜も短編小説に分類される場合もあります。前期短編集やその後の短編を集約した後期短編集でまとめて読めます。以下の記事でも短編小説の人気おすすめランキングをご紹介しています。こちらも併せてぜひご覧ください。
面白い読みどころを集めた作品なら「中編」がおすすめ
もともと海外の文学小説を読みなれている方は、中編から読み始めるのも面白いのでおすすめです。短編小説よりも読みごたえがあり、長編小説よりも気負わずに読めるのが中編作品のいい所です。読みどころが凝縮していて、読み易い長さです。
中編小説の代表作には、デビュー作の貧しき人々・二重人格(分身)・地下室の手記・賭博者・永遠の夫など、ランキングにも紹介した名作が揃っています。
じっくり読んで世界に浸りたいなら「長編」がおすすめ
ドストエフスキーの長編作品は上級者の読書家でも読み切るのに時間がかかりますが、その分、ドストエフスキーの創り出した世界観を味えます。ドストエフスキーの長編の代表作には、ランキング上位群でご紹介した後期5大長編などもあります。
どうしても登場人物の名前がややこしくて読むのが難しい場合は、登場人物の相関図をメモに書き出すと整理ができて読みやすくなります。
網羅したいなら5大長編などの「全集」もおすすめ
ドストエフスキーの作品をすべて網羅したいと考えているなら、全集を購入してみても良いかもしれません。全集は時代や種類ごとに収録されているものが多いので、保管しやすいです。五大長編をすべて収録したドストエフスキー5大長編全集もおすすめです。
執筆時期から選ぶ
2つ目にご紹介するドストエフスキー作品の選び方は、執筆時期のよる分類から選ぶ方法です。大きく分けて3つの時期に分類します。
デビューから逮捕までの作品なら「社会主義的」がおすすめ
1846年の華々しい作家デビューから空想的社会主義サークルに参加した罪で1849年に逮捕されるまで、作家初期わずか3年の間におよそ20作もの作品を生み出しています。初期作品の代表作なら、貧しい人々・二重人格(分身)・家主の妻などがあります。
ドストエフスキーは、逮捕後に銃殺死刑判決を受けましたが、執行直前にロシア皇帝ニコライ1世からの特赦を受け、シベリア流刑に減刑され、オムスクで1854年まで服役します。
軍隊から帰還後の作品なら「人道主義的」がおすすめ
オムスクでの刑期終了後、ドストエフスキーは軍隊で兵士として約4年間ほど勤務しました。この間は執筆活動こそありませんでしたが、それまでの社会主義的思想からキリスト教の人道主義的思想へと大きな思想の変化がありました。
服役や軍隊勤務の体験を経て帰還後に出された代表作には小英雄・伯父様の夢・死の家の記録・虐げられた人々・地下室の手記・鰐などがあります。ドストエフスキーの服役中の経験や軍隊での経験がさまざまな形で盛り込まれています。
最高傑作を読むなら恋愛や人生を描いた「作家人生後期」がおすすめ
後期はドストエフスキーが飛びぬけて高い評価を受けた5大長編作品の1作目「罪と罰」が発表されてからを区切りとします。ドストエフスキーの代表作の多くがこの時期に書かれています。
最高傑作と呼ぶにふさわしい5大長編作品はもちろん、その間に賭博者・永遠の夫・ボボーク・百姓マレイ・やさしい女・おかしな人間の夢など、没年までほぼ毎年、良作を生み出し続けました。
ギャンブル依存体質のせいで生涯に渡って貧しい暮らしを余儀なくされたドストエフスキーは、作品を生み出して必死に借金返済へ充てていたといいます。その影響からか、この時期の彼の作品は悲劇が多いと言われています。
最後の作品なら未完の代表作「カラマーゾフの兄弟」がおすすめ
生涯を通して多くの作品を書いてきたドストエフスキーですが、最後の作品は代表作ともいわれる「カラマーゾフの兄弟」です。本作品はさまざまなテーマを含んでおり、ドストエフスキーの集大成の小説になります。
執筆の途中で亡くなったため未完の作品ではありますが、それでも十分な読み応えで満足感の得られる一冊です。
書籍の種類で選ぶ
最後にご紹介するドストエフスキー作品の選び方は、書籍の種類です。ドストエフスキー作品書籍には漫画化されたものと従来の小説の2種類があります。
小説を読み慣れていない方なら「漫画」がおすすめ
ドストエフスキーの書く物語は、登場人物や事件が多く難解であると言われています。そのため、一度ですべてを読み解き理解するのは難しいかもしれません。苦手意識を持たないためにも、文章に慣れていない初心者には漫画がおすすめです。
より多くの人にドストエフスキー作品の良さを知ってもらうためにとられた手法の1つです。漫画ならより多くの人が読み易いですよね。また、漫画を読んで全体の雰囲気を掴んでから小説を読むのもおすすめの読み方です。
これまでに漫画化されているドストエフスキーの作品には罪と罰・悪霊・カラマーゾフの兄弟があります。人気が高いため、今後も作品は増えていくかもしれません。
好みの描写を選ぶなら「翻訳者をチェックする」のもおすすめ
読みやすい漫画もいいですが、読書好きな方にはやはり従来の小説タイプの書籍がおすすめです。綴られた文章からその光景を想像し、繊細な描写を感じ取るといった読み方は、小説ならではの醍醐味です。
翻訳された海外文学は訳す人によって読み易さに相性の個人差があります。もしドストエフスキーの小説が読み切れなかった経験があったとしても、違う翻訳者による訳であれば読み切れるかもしれません。是非、自分に合う翻訳者を見つけてみてください。
持ち運ぶならサイズが小さい「文庫本」がおすすめ
移動中などに読み進めたいと考えているなら、単行本よりもコンパクトで軽い文庫本がおすすめです。文庫本は価格が安いため、気軽に読み始められるメリットもあります。またお好みのブックカバーを付けて個性を出すのも楽しいです。
以下の記事では、文庫本のおすすめを紹介しています。ベストセラーや最新の小説も紹介しているので合わせてチェックしてください。
世界観をより楽しむなら「映画化・ドラマ化」をチェック
ドストエフスキーの作品は、世界中で映画化・ドラマ化されています。「カラマーゾフの兄弟」は日本でもドラマ化しました。ストーリーにアレンジが加えられているものもありますが、作品としての雰囲気を掴むのには最適だといえるでしょう。
小説が苦手な方でも、映像を通してドストエフスキーの世界観に触れられます。小説を読む前の前情報として映画やドラマを見るのもいいですが、その後に小説を読む際のワクワク感は半減してしまうかもしれません。
ドストエフスキー作品の人気おすすめランキング15選
筑摩書房
作家の日記 全6巻セット
Amazon での評価
(2025/01/31調べ)
文芸・時事批評や短編小説などを集めた思想全集
タイトルに「日記」とされていますが、ドストエフスキーの私生活が綴られているわけではありません。この作品の内容は、ドストエフスキー本人による当時の文芸・政治・社会に対する批評文や、短編小説をまとめて集約したものです。
自殺問題や子供達の将来についてや、当時のロシアの社会背景に起因する不安材料から、人間の混沌とした心理について、あるいは熱心だったキリスト教信仰についてもドストエフスキー自身の見解が記されています。
翻訳 | 小沼 文彦 |
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続巻 | 全6巻 |
ページ数 | 2836 |
カテゴリー | 随筆・評論・短編 |
口コミ紹介
期待どおり日記ではなく、ドストエフスキーの辛口時評、人物評等。彼の他作品と比較しても充分に読む価値あり。
福武書店
ドストエフスキイ後期短篇集
Amazon での評価
(2025/01/31調べ)
好きな順番で気軽に読める後期の短編集
ドストエフスキーが再び高く評価され始めた、後年の8作の短編を収録した一冊です。男女の悲痛な話や、死者や自殺願望者をテーマにした内容の短編が盛り込まれています。好きなものから順番に読めるので、短時間で気軽に読みたい方におすすめです。
本短編集はランキング15位でご紹介した作家の日記の中に収録されている傑作を抜粋したものになっています。ドストエフスキーの作品を初めて読むに当たって、まずは短編からチャレンジしたい方におすすめの1冊です。
翻訳 | 米川 正夫 |
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続巻 | ― |
ページ数 | 246 |
カテゴリー | 短編集 |
口コミ紹介
他にどうすることもできない人間の切実さ、滑稽さ、うつくしさ。彼はそれをあざやかに描き出す。胸に迫る。
新潮社
永遠の夫
Amazon での評価
(2025/01/31調べ)
妻を寝取られた夫の怨みと哀愁の人生
2つの大作の白痴と悪霊の間の時期に、経済的事情もあって急いで書き上げられた作品です。駆け足で執筆されたとは思えないほどそのクオリティは高く、ドストエフスキー作品のファンの間では一定の人気を博す作品です。
人妻を寝取って妊娠までさせながら捨て去った過去を持つ間男の視点から、妻を寝取られた愚図な夫の不幸な人生が語られます。不倫妻が亡くなり、間男と妻の娘を夫が間男に引き渡しにきた時点から、夫と間男の長きに渡る奇妙な関係性が始まります。
翻訳 | 千種 堅 |
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続巻 | ― |
ページ数 | 318 |
カテゴリー | 中編 |
口コミ紹介
ドストエフスキーの作品では珍しく思想性よりも心理描写に重点が置かれた興味深く、どんでん返しの趣向も凝らされた、とても面白い一編である。
新潮社
賭博者
Amazon での評価
(2025/01/31調べ)
ギャンブルに憑りつかれた若者の末路
長編の連載を手掛けていた中でこの作品を書き上げなければならず、口述速記形式によってわずか27日間で完成させたという作品です。これもドストエフスキー本人の実体験が基になった自叙伝説が濃厚とされています。
ある女性に恋した主人公が、女性の負債を救おうとルーレットに手を出した末、全てを捨ててなおルーレットに明け暮れ、身を滅ぼしていきます。ギャンブルの中毒性や魔力が、手に汗握る臨場感あふれた描写で見事に表現されている名作です。
翻訳 | 原 卓也 |
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続巻 | ― |
ページ数 | 317 |
カテゴリー | 中編 |
口コミ紹介
無駄が全くなく、ジェットコースターのように連続する心理劇は
作者の長編とはまた別の興味を持って読むことが出来ます。お薦めです。
岩波書店
二重人格
Amazon での評価
(2025/01/31調べ)
現代の読み手によってはわかりやすく書かれた面白い小説
タイトルを分身とも訳される本作は、もともと精神薄弱で劣等感の強い下級官吏の男が徐々に自我の分裂を来し、遂にはドッペルゲンガーとも言える幻覚と格闘する、発狂の過程が描かれています。もちろんバッドエンドです。
実は、この作品は当時の批評家の間では酷評に終わっています。しかし、精神疾患や人格障害が広く認知されている現代の読み手にとっては取り掛かりやすいテーマです。
翻訳 | 小沼 文彦 |
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続巻 | ― |
ページ数 | 326 |
カテゴリー | 中編 |
口コミ紹介
それにしてもドストエフスキーの現代性と多才には、カフカより100年昔にこんな作品も書いていたのか!と驚かされます。カフカがドストエフスキーを影響を受けた作家として挙げているのも頷けます。
角川書店
白夜
Amazon での評価
(2025/01/31調べ)
ファンの中でも好きな人の多い感傷的ロマン
本場ロシアを始めとするイタリア・フランス・アメリカ・インド・イランなど各国で映画化された有名作品です。夢想的で孤独な少年が、ある白夜の晩に橋のたもとで出会った少女に恋心を抱きますが、最終的には失恋してしまいます。
人間の泥の底に潜り込むような深刻なテーマを得意とするドストエフスキーの作品とは到底思えない、可憐でロマンチック、かつ幻想的な世界に包まれた感覚に浸れる作品です。
翻訳 | 小沼 文彦 |
---|---|
続巻 | ― |
ページ数 | 118 |
カテゴリー | 短編 |
口コミ紹介
舞台と言語を変えても普遍的に共有できる、ドストエフスキーの構成のすごさを物語る作品だった。
新潮社
地下室の手記
Amazon での評価
(2025/01/31調べ)
ドストエフスキーの全作品を解く鍵
この作品の原題の直訳は「地下生活者の手記」で、翻訳者にってはこちらのタイトルで出版されています。権力も経済力もなく自意識過剰で自ら外界と一線を画した主人公が地下室に閉じこもり、卑屈な精神でもって人間社会を嘆いて放棄する物語です。
どこか現代のニート問題を彷彿とさせるこの作品は、フランス作家ジッドから「ドストエフスキーの全作品を解く鍵」とされました。後に世界から注目を浴びる「罪と罰」の萌芽的なものと評される作品です。
翻訳 | 江川 卓 |
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続巻 | ― |
ページ数 | 216 |
カテゴリー | 中編 |
口コミ紹介
罪と罰、カラマーゾフの兄弟といった長編を読む前のウォーミングアップを探す人、または中二病をこじらせすぎた人に、あるいは太宰治の人間失格好きな誰かにもオススメ。
新潮社
未成年
Amazon での評価
(2025/01/31調べ)
ドストエフスキーの隠れた長編大作
主人公による一人称の手記形式でストーリーが進行します。主人公はエリートである父と使用人との間に生まれた子で、家僕の子として育てられました。反発心・憧れや愛情の欲求などが混在し、葛藤する様子が本作品の最大のテーマです。
本作品について、ドストエフスキー自身は「これは主人公アルカージイの探求・希望・失望・悲嘆・更生・思想の物語だ」と語っています。ドストエフスキーの後期5大長編と言われる作品群のうち4番目に出された作品です。
翻訳 | 工藤 精一郎 |
---|---|
続巻 | 下巻 |
ページ数 | 632 |
カテゴリー | 長編 |
口コミ紹介
私は文学的評論が苦手ですし、強いて言えばその能力はないも同然ですが、「難しそうだから、やめておこう」と考えている方、読まないと損すること間違いなしです。
新潮社
死の家の記録
Amazon での評価
(2025/01/31調べ)
ドストエフスキーの獄中体験がモデル
ドストエフスキーが思想犯として逮捕され、死刑を免れてシベリア流刑を受けた際の獄中体験を基に書かれた作品です。ストーリー性がなく考察記録的要素が強いといった声もありますが、ドストエフスキーの鋭い人間観察力が光る傑作です。
作品中では、妻殺しの罪で獄中に入った貴族出身の主人公の手記として、ドストエフスキーが実際に見た獄中での光景が描かれています。10年の強制労働を強いられた主人公が目の当たりにする囚人たちの多様な人間性が描かれています。
翻訳 | 工藤 精一郎 |
---|---|
続巻 | ― |
ページ数 | 567 |
カテゴリー | 長編 |
口コミ紹介
本作では、意識的に作者の思索は抑えているが、上記の人間観察がその後の傑作群の母胎となったと思う。ドストエフスキーの小説を語るには欠かせない記録文学の傑作。
新潮社
虐げられた人びと
Amazon での評価
(2025/01/31調べ)
恋愛を絡む2つの話が同時進行する小説
この作品は、ドストエフスキーが主宰した文学雑誌に7回に渡って連載された長編小説です。当時の批評家や文学者からも称賛された作品の1つです。本作品からは、後期大作の原型が見られます。
主人公イワン・ペトローヴィチを含む虐げられる人々は、虐げる側である大地主の成金公爵に振り回されます。貧しくとも気高く純真な虐げられる人々と、底意地の悪い公爵との対比の傍ら、恋愛を絡む2つ悲話が同時進行していき、結末に繋がります。
翻訳 | 小笠原 豊樹 |
---|---|
続巻 | ― |
ページ数 | 686 |
カテゴリー | 長編 |
口コミ紹介
運命のいたずらに翻弄された少女が大変悲しい結末を迎えるのですが、不思議と読後感がよく温かい気持ちになります。
新潮社
貧しき人びと
Amazon での評価
(2025/01/31調べ)
初心者にぴったりな読みやすい処女作品
ドストエフスキーが25歳に発表され、雑誌編集者や批評家から注目を浴びた処女作です。登場人物同士がやり取りする手紙の内容から間接的にストーリーが展開していく往復書簡体形式がとられており読みやすいため、入門書にもぴったりです。
初老の小役人である貧しき人マカール・ジェーヴシキンと、身寄りのない薄幸の少女ワーレンカとの間で約半年間交わされた手紙の内容から、2人の恋愛模様や各々を取り巻く環境が映し出され、やがて切なく悲しい結末が訪れます。
翻訳 | 木村 浩 |
---|---|
続巻 | ― |
ページ数 | 260 |
カテゴリー | 短編 |
口コミ紹介
19世紀後半を代表する世界的文豪の若かりし頃のデビュー作に興味のある誰かへ。また普遍的に素晴らしい往復書簡形式の小説に興味ある誰かにもオススメ。読みやすいです。
新潮社
悪霊
Amazon での評価
(2025/01/31調べ)
憑りつかれたような混乱と惨劇
この作品は、主人公をはじめとする登場人物に、無政府主義や無神論、ニヒリズム、信仰や社会革命といった思想的テーマを色付けて、それぞれが1人残らず不幸な最期を迎えるといったもので、そのタイトルに外れない内容となっています。
悲しい結末でありながら感動を与え、読み終わった人に考察の余韻を味合わせる作品です。5大長編と言われる中で3番目に発表されたもので、ドストエフスキーを上で必読の名作の1つです。
翻訳 | 江川 卓 |
---|---|
続巻 | 下巻 |
ページ数 | 651 |
カテゴリー | 長編 |
口コミ紹介
この小説は確かに長いですが、ミステリー/サスペンス小説としても勢いがあって凄く面白いので、文学ファンでなくても一気に読めると思いますよ。
新潮社
カラマーゾフの兄弟
Amazon での評価
未完のまま高評価され続ける最後の作品
ドストエフスキーが死の直前まで書いていた未完成の代表作です。未完ながら130年もの間、世界中で読み継がれてきました。多彩で興味深い人間性のコミカルな描写に惹きつけられ、深い思想の数々は自然と読み手に考察の動機を与えます。
嫌われ者の下品で強欲な父親と、父親を憎む長男・気位の高い無神論者の次男・純情で生真面目な三男というカラマーゾフ一家ですが、父親が殺害されてしまいます。サスペンスを主軸に、読み物のあらゆる要素を含有した厚みのある作品です。
翻訳 | 原 卓也 |
---|---|
続巻 | 中巻・下巻 |
ページ数 | 667 |
カテゴリー | 長編 |
口コミ紹介
ロマンス、思想、ドラマ、サスペンス、コメディー、アクション、全てごちゃ混ぜだけれどもそれでいて上手く纏まっている。読めば納得いくハズです。カラマーゾフの兄弟(上巻)オススメです!
新潮社
白痴
Amazon での評価
(2025/01/31調べ)
優れた翻訳で記載されたトルストイも絶賛した代表作
療養所で暮らし純真無垢な状態でロシアの俗世間に帰還した主人公ムイシュキン公爵は、善良な人柄で周囲の人々から愛されていました。ところが、どこか俗世間とズレた感覚が恋愛サスペンスを交えた波乱の騒動を巻き起こしていきます。
この作品は、トルストイに「これはダイヤモンドだ。その値打ちを知っている者にとっては何千というダイヤモンドに匹敵する」と言わせしめた秀作です。本書は優れた翻訳で、原書でなくともドストエフスキーの雰囲気を感じられます。
翻訳 | 木村 浩 |
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続巻 | 下巻 |
ページ数 | 731 |
カテゴリー | 長編 |
口コミ紹介
人々の心を映し出す鏡のような無垢な青年を創造し、それを通じて人間の欲望、醜さ、身勝手さを映し出し、"神"の創造への第一歩とした記念碑的名作。
新潮社
罪と罰〈上〉 (新潮文庫)
Amazon での評価
5大長編にも収録されている現代の預言書でもある最高傑作
後期5大長編小説の中でもとりわけ評価と知名度が高い作品です。「現代の預言書」とも言われています。当時のロシア社会に訴えるような哲学的・思想的色が濃くありながら推理小説のような要素も混在する、ドストエフスキーを代表する大作です。
独善的な正義感で金貸し老婆を殺害し、貧民救済を企てた主人公ですが、予定外に無関係な人にも手をかけたため罪の意識に苛まれ、遂には自首をすることになります。主人公の犯した罪を巡って展開するストーリーが魅力です。
翻訳 | 工藤 精一郎 |
---|---|
続巻 | 下巻 |
ページ数 | 585 |
カテゴリー | 長編 |
口コミ紹介
主人公の心情の変化が、上下巻を通して、読み手にまで胸の高まりや陰鬱となって伝わってきました。過去人生で読んだ中で最高の一冊でした。
ドストエフスキー作品のおすすめ商品比較一覧表
商品名 | 画像 | 購入サイト | 特徴 | 翻訳 | 続巻 | ページ数 | カテゴリー | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 |
![]() |
Amazon 楽天 ヤフー |
5大長編にも収録されている現代の預言書でもある最高傑作 |
工藤 精一郎 |
下巻 |
585 |
長編 |
|
2位 |
|
Amazon 楽天 ヤフー |
優れた翻訳で記載されたトルストイも絶賛した代表作 |
木村 浩 |
下巻 |
731 |
長編 |
|
3位 |
![]() |
楽天 Amazon ヤフー |
未完のまま高評価され続ける最後の作品 |
原 卓也 |
中巻・下巻 |
667 |
長編 |
|
4位 |
|
楽天 Amazon ヤフー |
憑りつかれたような混乱と惨劇 |
江川 卓 |
下巻 |
651 |
長編 |
|
5位 |
![]() |
Amazon 楽天 ヤフー |
初心者にぴったりな読みやすい処女作品 |
木村 浩 |
― |
260 |
短編 |
|
6位 |
|
Amazon 楽天 ヤフー |
恋愛を絡む2つの話が同時進行する小説 |
小笠原 豊樹 |
― |
686 |
長編 |
|
7位 |
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Amazon 楽天 |
ドストエフスキーの獄中体験がモデル |
工藤 精一郎 |
― |
567 |
長編 |
|
8位 |
![]() |
楽天 Amazon ヤフー |
ドストエフスキーの隠れた長編大作 |
工藤 精一郎 |
下巻 |
632 |
長編 |
|
9位 |
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楽天 Amazon ヤフー |
ドストエフスキーの全作品を解く鍵 |
江川 卓 |
― |
216 |
中編 |
|
10位 |
|
楽天 Amazon ヤフー |
ファンの中でも好きな人の多い感傷的ロマン |
小沼 文彦 |
― |
118 |
短編 |
|
11位 |
|
Amazon ヤフー |
現代の読み手によってはわかりやすく書かれた面白い小説 |
小沼 文彦 |
― |
326 |
中編 |
|
12位 |
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Amazon 楽天 ヤフー |
ギャンブルに憑りつかれた若者の末路 |
原 卓也 |
― |
317 |
中編 |
|
13位 |
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Amazon 楽天 ヤフー |
妻を寝取られた夫の怨みと哀愁の人生 |
千種 堅 |
― |
318 |
中編 |
|
14位 |
|
Amazon ヤフー |
好きな順番で気軽に読める後期の短編集 |
米川 正夫 |
― |
246 |
短編集 |
|
15位 |
![]() |
Amazon ヤフー |
文芸・時事批評や短編小説などを集めた思想全集 |
小沼 文彦 |
全6巻 |
2836 |
随筆・評論・短編 |
|
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通販サイトの最新売れ筋ランキングもチェック!
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ドストエフスキー好きならロシア語の勉強も苦にならないかも
海外文学は、翻訳者によって読み易さや味わいが変わります。でも、ドストエフスキーが好きな方におすすめなのが、本来の良さを感じられる原書を読む方法です。でもロシア語は難しく、そう簡単に読めるものではありません。
そんな方におすすめなのが、ドストエフスキー作品を通してロシア語を学ぶ勉強法です。ドストエフスキー作品の良さを感じながらロシア語も身につくので、一石二鳥です。以下の記事では、洋書の人気おすすめランキングをご紹介しています。
同時代を生きたトルストイやツルゲーネフの作品もチェック
ドストエフスキーと並ぶ19世紀ロシア文豪といえば、トルストイやツルゲーネフです。トルストイの代表作戦争と平和・復活や、ツルゲーネフの代表作のはつ恋・父と子なども合わせてチェックしてみましょう。
一番最初に読むのは?ドストエフスキー作品の読む順番
数々の名作を生み出したドストエフスキーですが、作品数が多いため読む順番に迷う方も多いかもしれません。そんな方はまず、彼の代表作である五大長編から読み始めるのがおすすめです。中でも「罪と罰」は彼の魅力が詰まっており、最初に読むのに適しています。
しかし「罪と罰」は長編小説なので、読むのに時間がかかってしまいます。さくっと読んでみたい方には、短編集がおすすめです。まずは短編集でドストエフスキー作品に慣れ、そこから長編にも挑戦してみてください。
その他の海外文学にも挑戦してみよう
ドストエフスキーの作品を読んで、ほかの海外文学にも興味を持った方も多いかもしれません。海外文学は、日本文学とはまた違った魅力があり奥深い魅力があります。下記サイトで海外文学の選び方とおすすめ作品を紹介しています。
まとめ
以上、おすすめのドストエフスキー作品15選とドストエフスキー作品の選び方をご紹介しました。ご紹介したランキングの中で、読みたくなった作品はありましたか?読み終える毎に深い考察をもたらすドストエフスキーの作品の数々を読んでみてください。
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2024年08月30日)やレビューをもとに作成しております。
後期5大長編小説の中でもとりわけ評価と知名度が高い作品です。「現代の預言書」とも言われています。当時のロシア社会に訴えるような哲学的・思想的色が濃くありながら推理小説のような要素も混在する、ドストエフスキーを代表する大作です。
独善的な正義感で金貸し老婆を殺害し、貧民救済を企てた主人公ですが、予定外に無関係な人にも手をかけたため罪の意識に苛まれ、遂には自首をすることになります。主人公の犯した罪を巡って展開するストーリーが魅力です。