アガサ・クリスティーのおすすめランキング15選!【ポアロ、マープルなど代表作】

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ミステリー界の天才・アガサクリスティ。様々な翻訳が出ている彼女の著書ですが、フーダニット(犯人捜し)の作品、「ねじれた家」など映画ドラマ化された作品、ミステリー以外の作品、青空文庫で読める作品、ブログ等で評価の高いものなど、迷ってしまって選べないですよね。今回はアガサクリスティの作品ランキングと選び方をご紹介します。

ミステリーの女王、アガサクリスティ

「ミステリーの女王」と呼ばれ、生涯に渡って名探偵ポアロやミス・マープルといった人気シリーズを書き続けたアガサクリスティ。彼女の作品は後のミステリー作品に大きな影響を与えたことでも有名です。

 

沢山の作品を残したアガサクリスティですが、彼女の作品に触れるにあたって「読む順番」が気になる方も多いのではないでしょうか。実は、彼女の作品はシリーズものでも一話完結のものばかりなので、どの作品から読んでも楽しめますよ!

 

今回は「ミステリーの女王」と名高い彼女の作品を、ページ数、出版年、映像化の有無を基準に選びランキングにしました。また、記事の最後ではおすすめの選び方もご紹介しているので、是非参考にしてみてくださいね!

アガサクリスティのおすすめ作品ランキング15選

15位

早川書房

鏡は横にひび割れて

価格:864円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

大人気ミス・マープルシリーズ

セント・メアリ・ミードという穏やかな村にあるいわくつきの家にアメリカ人の女優が引っ越してきました。彼女の家で盛大なパーティーが開かれると、その最中に招待客が変死するという事件が起こります。

 

アガサクリスティの作品の中の代表的な主人公、ミス・マープルのシリーズ8作目です。

ページ数451出版年1962
映像化1980/1987/2003/2007/2011年

口コミを紹介

軽くて読みやすく、レトロな英国の情景がきれいで楽しい。意外な犯人とか、動機やトリックの必然性もあって推理物としての読み応えも充分です。

出典:https://www.amazon.co.jp

14位

早川書房

ゼロ時間へ

価格:821円(税込)

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人間の心理を秀逸に綴った傑作

平穏な海辺のお屋敷で金持ちの老婦人が殺されるという事件が起こりました。老婦人の金目的で犯行が行われたかにみえましたが、実はそれはこれから起こる恐ろしい殺人計画の序章に過ぎなかったのです。

 

ただの推理小説ではなく、「生きる」ということに迫った哲学的要素も含む傑作です。

ページ数382出版年1944
映像化1980/2007年

口コミを紹介

「ゼロ時間」という概念を、事件やミステリーの世界に留めず、人生に対する思想に昇華させているところが、クリスティ―のすごいところだと思いました。

出典:https://www.amazon.co.jp

13位

早川書房

火曜クラブ

価格:907円(税込)

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ミス・マープル初登場作品!

アガサクリスティの短編集4作目にして、ミス・マープルの初登場作品「火曜クラブ」を含む13作品を収録した一冊です。甥のレイモンド、前警視総監、画家など異なる職業の人々がミス・マープルの家に集まり自身の過去の事件を語り、推理し合うというお話です。

ページ数453出版年1932
映像化2005年

口コミを紹介

マープルの面白さがつまっています。昔の作品なのに人間というものは、根本的に変わってはいないということがわかり楽しく読めました。

出典:https://www.amazon.co.jp

12位

早川書房

スタイルズ荘の怪事件

価格:799円(税込)

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アガサクリスティの記念すべきデビュー作!

古い友人に招かれてヘイスティングズはスタイルズ荘にやってきました。到着するとすぐに殺人事件に巻き込まれてしまいます。屋敷の女主人が毒殺されたのです。ヘイスティングズの親友であり、みなさんご存知の名探偵エルキュール・ポアロが事件を解決します。

ページ数361出版年1920
映像化1990年

口コミを紹介

予想を超える内容に、ワクワクしながら読みました。ポアロシリーズは、初めて手に取りましたが、非常に巧みな推理と、人間模様にドキドキしながらも、作品に引き込まれていきました。

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11位

早川書房

春にして君を離れ

価格:734円(税込)

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事件は起きず探偵も出ないのに面白い!

主人公は、優しい夫と子供に恵まれ人生に満足していました。ところが、末娘が入院しているバグダッドへ見舞いに行った帰り道で会った友人によって、今までの考えに疑問を抱くようになります。

 

アガサクリスティといえばミステリーですが、こちらは非ミステリーにもかかわらずかなり面白いです。一人の女性の心の内を見事に書き上げた素晴らしい作品です。

ページ数331出版年1944
映像化-

口コミを紹介

アガサクリスティーがこのような本を書くとは知りませんでした。本当の意味でミステリーなのかも知れません。

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10位

早川書房

カーテン

価格:929円(税込)

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クリスティ全盛期に書かれたポアロ最後の事件

名探偵ポアロに招かれたヘイスティングズは、スタイルズ荘で五件の殺人事件についての話を聞かされます。そこから導かれる真犯人Xとは一体誰なのでしょう。アガサクリスティ全盛期に執筆され、長い間公開されずにいた作品です。

 

1930年代の後半に書かれたことを考えると、アガサクリスティの斬新な発想に驚かざるを得ません。

ページ数376出版年1975(執筆は1943)
映像化2013年

口コミを紹介

クリスティの謎解きは他作品同様、見事なものですが、そこはかとない哀愁が漂っており、日本人の感性に強く訴えかける作品だと思います。

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9位

早川書房

五匹の子豚

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徐々に明らかになるストーリー展開が秀逸!

16年前、ある高名な画家が殺される事件が起こりました。画家の妻が毒殺したとされ、裁判の末に妻は獄中死します。遺書に書かれた無実の訴えを信じ、娘は名探偵ポアロに事件の再調査を依頼します。

 

ポアロが関係者と会話しながら回想していく構成で物語が進んでいきます。

ページ数412出版年1943
映像化2013年

口コミを紹介

ミステリーにどんでん返しはつきものだが、クリスティーのどんでん返しはいつも目を見張るものがある。

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8位

早川書房

白昼の悪魔

価格:778円(税込)

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伏線が巧みに張られたミステリー

平和な避暑地、地中海のスマグラーズ島で殺人事件が起きました。殺されたのは、美しい元女優。犯人がいると思われる滞在客はみな鉄壁のアリバイを持っていてなかなか犯人を見つけ出すことができません。そこに名探偵ポアロが登場し、事件を解決へと導きます。

ページ数756出版年1941
映像化1982/1999/2001年

口コミを紹介

一人ひとりの証言に隠された、真実に導く手がかりを解き明かす展開は、見事としか言いようがない。

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7位

早川書房

パディントン発4時50分

価格:929円(税込)

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恋愛の行方も推理したくなる?!

ロンドン発の列車の中にいたミセス・マギリカディが窓に目をやると、隣を走る列車の中で今まさに男が女の首を締めて殺そうとしていました。ミス・マープルの友人のルーシーの恋の行方も気になります。

 

冒頭から世界に引き込まれ、最後まで一気に読んでしまったという意見が多数寄せられている作品です。

ページ数421出版年1957
映像化1987/2004/2006年

口コミ

犯人はこの人かも?と思わせるが、読者の予想を良い意味で超える!

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6位

早川書房

予告殺人

価格:994円(税込)

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マープルシリーズで最もファンから評価される作品

ある朝、新聞の広告欄に殺人予告が掲載されました。単なるいたずらかと人々が思う中、犯行は行われました。それは正真正銘の殺人予告だったのです。時計の針が予告の中に記されていた時刻と同じ時刻を告げた時、銃声が響き渡ります。

 

現代に受け継がれているミステリーの手法が詰まっています。

ページ数486出版年1950
映像化1985/2005/2007年

口コミを紹介

事件の解決のヒントがそこここにちりばめられていて、読後に「なるほどこれはそういう意味だったんだ!」と感心させられる楽しい小説です。

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5位

早川書房

ABC殺人事件

価格:864円(税込)

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アルファベットがキーワード

名探偵ポアロの元に予告状が届きました。タイトルのABCにちなみ、Aから始まる名前の町で、Aから始まる名前の人物が殺されました。それに続きBとCも同じように殺人事件が起こります。ポアロは第四の犯行を食い止めるべく、犯人を追っていきます。

 

知名度、評価のどちらも高いアガサクリスティを代表する作品の一つです。

ページ数412出版年1936
映像化1966/1992/2004/2005/2009年

口コミを紹介

面白かった…!予想以上でした!とてもよくできています。

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4位

早川書房

ナイルに死す

価格:1,058円(税込)

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ハネムーンの最中に起きた悲劇

大富豪の美しい娘リネットとその若い夫サイモンの新婚旅行の最中、リネットは何者かによって殺されてしまいます。疑われたのはリネットの親友でありかつてのサイモンの婚約者だったジャクリーン。しかし彼女にはアリバイがあります。

 

一体だれがリネットを撃ったのでしょうか。巧みな人物描写、伏線とすべて読み飛ばすことができません。

ページ数581出版年1937
映像化1978/2004年

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人間模様やプロットはもしかしたら「いかにもクリスティ!」かもしれませんが、それでもまるで豪華な映画を見てるような、素晴らしい作品、息もつかせない最高傑作だと思いました!

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3位

早川書房

アクロイド殺し

価格:886円(税込)

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あのミス・マープルの原型がここに!

村の医者ジェームズ・シェパードのもとに一通の電話がかかります。地主ロジャー・アクロイドが何者かによって殺害されたのです。容疑者の甥は疾走し迷宮入りするかのようにみえましたが、ポアロの登場で事件は動き出します。

 

賛否両論を巻き起こした出世作です。作中のキャロライン・シェパードは、ミス・マープルの原型であると本人が語っています。

ページ数445出版年1926
映像化1931/2000/2002/2018年

口コミを紹介

とても古典とは思えないほど現代人にも読みやすい一品。真の一流に古いも新しいもないということを痛烈に感じました。おススメです。

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2位

早川書房

オリエント急行の殺人

価格:91円(税込)

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アガサクリスティが贈るミステリーの金字塔

映画化、ドラマ化で有名な本作は、アガサクリスティの代表作にしてミステリーの金字塔。シリアで仕事を終えたポアロが乗ったオリエント急行で、アメリカの富豪が刺殺されるという事件が起こります。

 

乗客一人一人に話を聞き事件解決に挑むポアロですが、全員にアリバイがありなかなか犯人が浮上しません。名探偵ポアロが挑む永遠の名作です。

ページ数429出版年1934
映像化1974/2001/2010/2017年

口コミを紹介

日本人には絶対にない感覚が披露される場面も多く、本を多く読む方でも新鮮に読めるでしょう。ミステリーとして、頂点の一人に数えられるお方の傑作です。

出典:https://www.amazon.co.jp

1位

早川書房

そして誰もいなくなった

価格:821円(税込)

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世界のミステリー作品の中で最も売れたベストセラー

アガサクリスティの作品の中で最も多く出版された作品で、1億冊以上出版されています。世界のミステリー作品の中で最も売れた大ベストセラーであり、評価もとても高いです。

 

孤島に招かれた10人の男女が、童話になぞらえて次々と殺されていきます。時代を越えて愛される人気傑作です。

ページ数387出版年1939
映像化1945/1987/1949/1959/2014/2017年

口コミを紹介

「一体誰なんだ?」でラストまで引っ張り、犠牲者同志が疑心暗鬼となる心理ドラマ
もあり、本当の最終章で、最後にストンと落とす。名作です。

出典:https://www.amazon.co.jp

アガサクリスティの作品の選び方

「ミステリーの女王」と呼ばれるアガサクリスティは、たくさんの作品を世に残しました。どの作品も質が高く、どれをとっても失望させられることはありません。とは言っても、読んだことのない人はやはり迷ってしまうでしょう。ここではおすすめの選び方をご紹介します。

シリーズで選ぶ

まずは、アガサクリスティといえばこれ!と言われる人気シリーズを押さえておきましょう。どれも素晴らしいですが、人気作は評価も高いです。後世に語り継がれ、現代でも映画化ドラマ化が繰り返される愛すべき名探偵のシリーズを堪能しましょう。

アガサ・クリスティの代表作「名探偵ポアロシリーズ」

ベルギー人の名探偵、エルキュール・ポアロはアガサクリスティが生み出した人気キャラクターで世界中の推理小説愛好家たちに親しまれています。また、ポアロシリーズはテレビドラマ化もされており、幅広い年代層の知名度と人気を獲得しました。

 

33の長編、54の短編、1つの戯曲に登場し、アガサクリスティの代表作品となりました。当初は、ポアロを登場させるのは3、4作程度と考えていましたが、出版社の意向でこのように長く書くことになったのだそうです。

 

丸々とした見た目に口ひげをたくわえ、フランス語訛りの英語で相手を油断させます。元々はベルギーで警察官として働き、署長になった後に退職したポアロ。友人のアーサー・ヘイスティングズと共に数々の難解な事件を暴いていきます。

 

 

おばあちゃん探偵が大活躍する「ミス・マープルシリーズ」

エルキュール・ポアロと並んで有名なのがミス・マープルシリーズです。こちらもテレビドラマ化し広く知られています。架空の村、セント・メアリ・ミードに住んでいる60代後半のおばあちゃん探偵で、モデルは作者の敬愛する祖母であると言われています。

 

物静かで心優しい老婦人という外見に反して、警察も匙を投げる難解事件を幾度となく解決していきます。その推理方法は、入念な聞き込みで情報を集め、犯人の性格を自分がこれまで出会ってきた人々に当てはめて真相を暴いていくというものです。

 

卓越した観察力と記憶力、長年の経験で培われた洞察力が持ち味のミス・マープル。派手さはありませんが、事件現場に赴いたり、事件に遭遇したりとおばあちゃんながらかなりアクティブな面があります。12の長編と20の短編に登場し、今でも人気を誇っています。

スリラー要素の多い「トミー・タペンスシリーズ」

知名度は下がりますが、こちらもアガサクリスティファンの中では人気のシリーズです。トミーことトーマス・ベレズフォードとタペンスことプルーデンス・ベレズフォードの夫婦探偵が活躍します。アガサクリスティもお気に入りの主人公たちだったようです。

 

二人は幼馴染で、第二次世界大戦直後のロンドンで再会し結婚します。スパイ組織と対決したり、諜報部員として活動したり、スリラー要素の多い作品となっています。冷静なトミーと行動派のタペンスが名コンビでとても面白いです。

 

読者からの人気が高い証拠に、しばらくこのシリーズが出なくなり「その後トミーとタペンスはどうしていますか?」といった手紙が世界中から多く寄せられました。

 

長さで選ぶ

元々推理小説を好んで読んでいる人は、長編であろうとスイスイと読み進めてしまうでしょう。アガサクリスティの巧みなトリックが気になってページをめくる手が止まりません。しかし、普段読書慣れしていない人は、最初は短いものから読むほうがいいかもしれません。

じっくり読むなら「長編」

長編は言わずと知れた名作揃いです。映画化、ドラマ化している作品も多いので手に取りやすいでしょう。作者はリンゴをかじりながらお風呂に浸かり、その中でトリックを考えていたそうです。そして姉のマッジが元々ホームズなどミステリー小説を好んでいたので、批評家として心強い存在でした。

 

アガサクリスティは第一次世界大戦中、病院の薬局で働いていました。その時に得た薬品の知識を活かして作品を書いているので、とてもリアリティがあります。実際作品の中で毒薬や劇物による殺人が多いのもこのためです。

 

作品の特徴は慎重に練られたプロットと、登場人物たちの細かな描写にあります。最後にあっと驚かせるトリックはミステリーには欠かせない要素ですが、アガサクリスティは魅力的なキャラクターを生み出すのがとても上手でした。名探偵ポアロやミス・マープルが今日まで長く愛されているのがその証拠です。

サクッと読める「短編」

「ミステリーの女王」と言われ、誰もが認める面白さのアガサクリスティ作品。しかし文句のつけどことがまったくないというわけではありません。文章が少々単調で、登場人物が似たりよったりなどといったこともあります。

 

長編で読み進めるには少し苦しいと思われる人には是非、短編をおすすめします。あまり時間をかけずに最後まで読める利点の他には、有名作品の下敷きになったお話を楽しめるという利点もあります。マニアックな楽しみ方の一つと言えるでしょう。

 

また、有名な長編作品と同じタイトルで短編も書いていたりします。短編の中にはミス・マープルの初登場作品も含まれており、アガサクリスティの作品を読むためには欠かせない必読作品もあるのでチェックしましょう。

年代別で選ぶ

長く作家として物語を書いていれば、その作品色が変化していくのは当然のことです。アガサクリスティも、その時その時で異なったテイストの小説を書いています。ここでは、前期、中期、後期に分けて魅力をご紹介していきます。

冒険ミステリーを読むなら「前期」

初期作品の特徴としては、謎解きよりもハラハラドキドキのスリラー要素が大きいです。また、デビュー2年後の1922年から29年の間には冒険色の強いミステリーを5作品も書いています。

 

冒険ミステリーものに絞って言えば、作家として熟している中期、後期よりもむしろ初期のほうが面白いという意見もあります。アガサクリスティ自身も自伝の中で、軽い読み物として書くのが面白かったと述べています。

 

ユーモアとウィットに富んでいるので、肩の力を抜いて気軽に読みたい人には前期の作品をおすすめします。しかし、軽い読み物としてさらりと書いたものでも十分面白いのだからやはりアガサクリスティは素晴らしい作家と認めざるを得ません。

名作ぞろいの「中期」

二度目の結婚で精神的安定を得たのか、中期は「そして誰もいなくなった」、「オリエント急行の殺人」など現在代表作となっている傑作たちを発表していきます。第二次世界大戦前後が、アガサクリスティの全盛期とも言われています。

 

二番目の夫である考古学者マックス・マローワンと再婚してから、アガサクリスティはメソポタミアで夫の発掘を手助けしながら充実した執筆生活を送っています。作品の中に中東を舞台にしたものが多いのもこの影響と言えます。

 

当たり外れの少ない彼女の作品ですが、これぞアガサクリスティという作品を読みたい人には中期の作品をおすすめします。

安定した面白さを保った「後期」

多くのイギリス人に愛読されてきたアガサクリスティ作品。晩年になると、毎年クリスマスに新作を発表するというスタイルを確立させました。クリスマスにアガサクリスティの作品を読むことはイギリス人の恒例行事になっていったのです。

 

多作な作家に多いことは、年数を重ねるごとにネタが尽きて面白さが下がってしまうことですが、アガサクリスティの作品にはそういったことがありません。1920年に「スタイルズ荘の怪事件」を発表して以来、およそ50年もの間読者を惹き付ける作品を創作し続けました。

 

最後の作品は、アガサクリスティの死後1976年に出版された「スリーピング・マーダー」です。マープルシリーズ最後の作品で締めくくられました。

ミステリー以外なら「メアリ・ウェストマコット」名義での作品

名義を分けた理由は、アガサクリスティの名前で本を出してしまうとミステリーと勘違いして買った人をがっかりさせてしまうためと述べています。読者に対する真摯な配慮が感じられます。優れた作家は読者思いということですね。

 

そして約30年間、メアリ・ウェストマコットが自身であることを隠し続けました。後にこの別名義について、メアリ・ウェストマコットは非常に繊細で生まれ故郷ハロゲイトの地の幽霊のようなものだと語っています。

 

 

 

アガサクリスティーの生い立ち

ミステリの嬢王とも呼ばれているアガサクリスティーですが、表舞台には中々顔を見せず、謎に満ちた一面も見せています。そんな彼女の生い立ちについて今回はご紹介させていただきます。

幼少期

アガサ・クリスティはフレデリック・アルヴァ・ミラークララ・ベーマーの間に次女として生まれます。上には姉と兄がいましたが2人とも10以上年が離れており、寄宿学校に通っていたため、家に年の近い子供はいない幼少期を過ごしていました。

 

また母のクララ・ベマーは街でも評判の変わり者と言われており、アガサ・クリスティーを正規の学校には通わせませんでした。ですがそんな母を父のフレデリック・アルヴァ・ミラーとアガサ・クリスティー自身はとても愛しており尊敬もしていたそうです。

 

また学校に通わなかったため人見知りになりました。今では有名な小説家ですが母が7歳まで字を欠かせないという謎の信念を持っていたためアガサが文字を書き始めたのは父がこっそり手伝わせていた手紙の返事を書くまで満足に文字は書けなかったそうです。

 

そんな教育ではありましたがアガサは母の教育を誇りに思っており、友達がいない分父の書籍をたくさん読み、たくさんの知識を持つ子どもに育ちました。

小説を書くきっかけ

1901年アガサが11歳の時にイーリングに初めて路面電車が走ったことに触発されてアガサは詩を書きました。そしてその詩が新聞に掲載されたのです。ですがその年の冬に父は亡くなってしまいます。

 

母の勧めもあり、アガサはこの頃から詩や短編小説などを様々な雑誌に投稿するようになります。ここからアガサの小説の才能は開花していくことになります。11歳で正規の学校に通っていない少女が地元の小さな新聞とはいえ掲載されるのはすごいことですよね。

 

そこには母がアガサの才能ややりたいことをのびのびさせた事にも影響があるのではないでしょうか。

アガサ・クリスティのそのほかの小説を読むなら!

早川書房

春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

価格:734円(税込)

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

ミステリーではない、人間の内面に切り込んだ一作

ある女性の回顧が延々と語られている本作。その女性は優しい夫といい子供たち、また自分自身も良い母、良い妻であることを信じて疑わず、理想の家庭を作り上げていまして。ですが久しぶりにあった友人の話を聞いて今までの自分が信じてきていた家庭や愛情に疑問を持ち始めます。

 

アガサ・クリスティの作品でありながら誰も知らず、ミステリーは始まりません。これは人間の内面を生なましく描き上げた一作です。現代でも十分、いや現代だからこそ刺さる、考えさせられるところが多く、これが約100年前に作られた作品なのか?と感じる場面が多々あります。

 

もしアガサクリスティのミステリーしか読んだことがない人にはおすすめの作品です。

 

ページ数331出版年1944
映像化無し

アガサクリスティのおすすめ作品比較一覧表

  • 商品画像
  • アイテムID:5287899の画像

    早川書房

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    早川書房

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    早川書房

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    早川書房

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    早川書房

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    早川書房

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    早川書房

  • 商品名
  • 春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
  • そして誰もいなくなった
  • オリエント急行の殺人
  • アクロイド殺し
  • ナイルに死す
  • ABC殺人事件
  • 予告殺人
  • パディントン発4時50分
  • 白昼の悪魔
  • 五匹の子豚
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  • 春にして君を離れ
  • スタイルズ荘の怪事件
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  • ゼロ時間へ
  • 鏡は横にひび割れて
  • 特徴
  • ミステリーではない、人間の内面に切り込んだ一作
  • 世界のミステリー作品の中で最も売れたベストセラー
  • アガサクリスティが贈るミステリーの金字塔
  • あのミス・マープルの原型がここに!
  • ハネムーンの最中に起きた悲劇
  • アルファベットがキーワード
  • マープルシリーズで最もファンから評価される作品
  • 恋愛の行方も推理したくなる?!
  • 伏線が巧みに張られたミステリー
  • 徐々に明らかになるストーリー展開が秀逸!
  • クリスティ全盛期に書かれたポアロ最後の事件
  • 事件は起きず探偵も出ないのに面白い!
  • アガサクリスティの記念すべきデビュー作!
  • ミス・マープル初登場作品!
  • 人間の心理を秀逸に綴った傑作
  • 大人気ミス・マープルシリーズ
  • 価格
  • 734円(税込)
  • 821円(税込)
  • 91円(税込)
  • 886円(税込)
  • 1058円(税込)
  • 864円(税込)
  • 994円(税込)
  • 929円(税込)
  • 778円(税込)
  • 円(税込)
  • 929円(税込)
  • 734円(税込)
  • 799円(税込)
  • 907円(税込)
  • 821円(税込)
  • 864円(税込)
  • ページ数
  • 387
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  • 出版年
  • 1939
  • 1934
  • 1926
  • 1937
  • 1936
  • 1950
  • 1957
  • 1941
  • 1943
  • 1975(執筆は1943)
  • 1944
  • 1920
  • 1932
  • 1944
  • 1962
  • 映像化
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  • 1974/2001/2010/2017年
  • 1931/2000/2002/2018年
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  • 2013年
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  • 2005年
  • 1980/2007年
  • 1980/1987/2003/2007/2011年

まとめ

アガサクリスティの数々の名作をランキングでご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。誰もが知っている有名作から隠れた傑作まで、アガサクリスティの作品はどれも素晴らしいエンターテインメント性を持っています。是非、この極上のミステリーを味わってください。

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