無機化学参考書の人気おすすめランキング10選【勉強法もご紹介】
2021/05/16 更新
目次
無機化学参考書のレベルは段階を踏んで上げていこう
大は小を兼ねるという言葉がありますが、勉強をする上で効率を考えるならばその限りではありません。ある程度も理解しないまま難易度の高い参考書を買ったとしても、分からないことだらけで挫折してしまうか非常に遠回りになってしまいます。
参考書は一つに絞った方が良いと言われていますが、実は科目の理解度によっては段階を踏んだ方が良い場合もあります。自分に合ったものを選びたいところですが、様々な参考書がある中でどれをどのような基準で選べば良いのか、何を選べば良いのか分かりませんよね。
「内容のレベル」「教え方のタイプ」「分かりやすくするための工夫」の要素を基に無機化学参考書の選び方と人気おすすめランキングを紹介しています。ランキングの後に勉強の仕方も紹介していますのでぜひチェックしてみてください。
無機化学参考書の選び方
自分の習熟度に合わせて選ぶ
参考書を選ぶ際には、自分がどれだけ無機化学に習熟しているのかを確認しておいてください。周りの評価が良い参考書でも自分のレベルに合っていないと学習の効率が落ちてしまいます。
「独学で始める方や基礎が危うい」方は基礎レベルがおすすめ
独学で一から勉強を始めたい方や学校の授業の質があまり良くないと感じた方は「基礎」レベルの参考書がおすすめです。上記に挙げた方は恐らく初学者に近いと思いますが、そういった方はまず「基礎」レベルの参考書で基礎固めを優先してださい。
内容的にそこまで深い部分をカバーしていないと思いますので、早めに終わらせて次の段階に進むことをおすすめします。
「学校で基礎は理解できている」ならば導入~応用レベルがおすすめ
学校の授業で基礎を理解しているならば「導入」レベルの参考書をおすすめします。学校の授業を真面目に受けて、自主学習もきちんとしてきた方ならば一通り基礎の学習は終わっていると思います。
また、基礎を理解している方の中でも、国公立大以上やトップクラスの難関大学を目指している方には「応用」レベルの参考書がおすすめです。また、国公立以上の難関大学合格を目指すならば、網羅性の高い辞書的な参考書と大学の過去問を購入する事をおすすめします。
「大学生」は専攻する分野に絞って選ぶ
無機化学とは有機化合物以外の物質を取り扱う学問のためその範囲は非常に広く、生物無機化学や放射化学などが無機化学に含まれます。そのため、大学生の場合は自分の専攻する分野に絞って参考書を選んでください。
また、院試を想定しているならば「院試勉強法バイブル」という本を参考にしてください。院試に向けた勉強法が書かれているため役に立つはずです。
自分にとって分かりやすいタイプの本を選ぶ
参考書を選ぶ際には、なるべく自分の学習方法に合ったタイプの参考書を選ぶのも重要です。ここでは、参考書を3つのタイプに分けて紹介していきます。
授業のような分かりやすさを求めるなら「講義タイプ」がおすすめ
「講義タイプ」とは、学習内容を予備校や学習塾で行われるような授業形式で解説してくれる参考書のことを言います。取り組みやすい話し言葉と視覚的に分かりやすい図表が特徴で、理解を深めたいという方におすすめです。
また、問題数は少なめですが、重要なポイントを強調して教えてくれますので、暗記すべきポイントが明確で勉強の効率を上げてくれます。
問題を解いて記憶を定着させるなら「演習タイプ」がおすすめ
手を動かすことで知識を定着させたいという方には「演習タイプ」がおすすめです。単元の解説の後に演習問題が用意されているため、覚えたことをすぐに確認して確実に覚えることが出来ます。
過去問を利用している参考書もあるため、大学受験を想定した勉強にもなります。全体の理解を深めるというよりは、問題を個別に解いて行くタイプなので、なるべく解答・解説が詳しい参考書を選びましょう。
理解を深めるなら解き方を詳述している「解法タイプ」がおすすめ
無機化学は暗記の分野と言われていますが、丸暗記するだけでは知識を定着させて応用する事は出来ません。受験では理論化学の計算と化学式が関連してくる問題も多いため、関連付けて覚える必要があります。
「解法タイプ」はそんな問題の解き方や考え方を教えてくれるタイプです。無機化学の内容は十分に理解できたが、関連付けた解き方がいまいち理解出来てないという方におすすめです。
本番を意識するなら「章末問題」の載っている参考書を選ぶ
受験本番を意識するならば、章の終わりに問題が載っている参考書を選びましょう。章末問題があれば、総復習として活用する事で知識の定着を図ることが出来ます。また、問題が豊富であれば、試験のように取り組めますので実践感覚を養うことも出来ます。
「暗記用の別冊やシート」のついた参考書を選ぶ
暗記が重要な分野である無機化学の参考書は、別冊や赤いシートなどの暗記に便利な付録が付いている物を選ぶのも良いかもしれません。覚えるべきポイントが簡単にまとめてある別冊ならば、登校や試験の直前などのすき間時間に利用出来ます。
また、参考書に書き込んでしまったとしても赤いシートがあれば、繰り返し使う事が出来るため非常に便利です。問題の解き方を復習するときに、ノートを広げる必要がなくなるためかさばらない点も移動中の勉強に役立ちます。
「図表」で視覚的に分かりやすくなっている参考書を選ぶ
特に初学者の方は、文章ばかりの参考書だと情報量が多すぎて頭に中々入ってこないかと思います。そんな方は図や表が用いられている参考書を選びましょう。例えば化学実験の話が出てくるならば、具体的に状態を示す図がある事でグッと理解しやすくなります。
さらに、元素記号が出てくる話ならば周期表がある事でどのような性質を有しているのかが一目で確認できます。このように視覚的に分かりやすい図表を用いる事で、学習の効率を高める事が出来ます。
無機化学参考書の人気おすすめランキング10選
口コミを紹介
詳しい説明、途中計算の親切さ、暗記事項のまとめ演習、全て申し分ありません。
口コミを紹介
似たような問題が何回も出てきます!しつこく書かせます。記述が多いです。はじめはイラッとします。化学、嫌いなので!手を動かして覚える!って感じですよ。解き進むにつれ覚えていくことが増えます。マジで!
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カラーの図がのっているので、炎色反応などは、印象に残りやすい。資料集などみなくてもいいよ、といってるのかな。このあたりがキモ。
口コミを紹介
突っ込むところは突っ込んでくれる。覚えるべき点と理解する点がしっかり分かられており、これだけで大丈夫と安心できると思います。
口コミを紹介
無機化学の元素ごとにまとまって記載されており(理論化学や有機と違って)、入試直前のまとめとして、最後までいつも見ていたとのこと。私が勝手に買い与えた参考書の中では、一番役に立って使えた一冊と言っていました。
口コミを紹介
最初は「こんな胡散臭いタイトルの本は信用できない」などと思っていましたが、アマゾンでの高評価をとりあえず信じ、この本に(いやいやながらも)真面目に取り組みだしてから、なんということかみるみる理解できるようになりました。
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高校時代、先生の話があまり理解できず化学に苦手意識を持っていたが、この書籍は非常にわかりやすくかみ砕いて書いており、化学でも点数がとれるようになった。
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図や要点が見やすくまとめられており解説もとても明快で理解が進みます。初学者にも使いやすいと思います。
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勉強する上で教科書や資料集を見ても理解出来ない現象、応用問題や発展問題では聞いたこともない実験や単語が必ず出てくる。 大抵、化学の新研究に書いてあり疑問を解決する事ができる これはモチベアップにも繋がる
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生徒に薦めています。二日位で第一回の学習を終え、その後二回、三回繰り返しています。暗記も大切ですが、理解することを大切に学習しています。模擬試験では、この単元では、ほぼ満点を取るようになりました。
無機化学参考書のおすすめ商品比較一覧表
商品 | 画像 | 商品リンク | 特徴 | レベル | タイプ | 付録 | 図表 | 章末問題 |
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楽天 Amazon ヤフー |
大学受験の導入におすすめの一冊 |
導入~応用 |
講義タイプ |
別冊まとめ(赤セルシート付) |
あり |
あり |
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楽天 Amazon ヤフー |
難関大学を目指す方におすすめ |
導入~応用 |
講義タイプ |
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楽天 Amazon ヤフー |
基礎から学びたい方におすすめ |
基礎~導入 |
講義タイプ |
ー |
あり |
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楽天 Amazon ヤフー |
新旧課程に対応する初心者向けの参考書 |
基礎~導入 |
講義タイプ |
ー |
あり |
あり |
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楽天 Amazon ヤフー |
化学の基礎から学べるやさしい参考書 |
基礎 |
講義・演習タイプ |
別冊 |
あり |
あり |
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楽天 Amazon ヤフー |
長い間愛されてきたロングセラー商品 |
導入 |
解法タイプ |
別冊 |
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楽天 Amazon ヤフー |
コンパクトで持ち運びに便利な一冊 |
基礎~導入 |
講義タイプ |
赤シート |
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楽天 Amazon ヤフー |
図表を使って分かりやすく解説 |
基礎 |
演習タイプ |
ー |
あり |
あり |
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楽天 Amazon ヤフー |
手で書きながら覚えたい方におすすめ |
導入 |
演習 |
ー |
あり |
あり |
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楽天 Amazon ヤフー |
丁寧で分かりやすい解説が特徴 |
導入 |
講義・解法タイプ |
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あり |
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※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。
基本的な勉強法
まず自分のレベルに合った参考書を選ぶという事はお話ししましたが、ここでは勉強の際に意識すべき事や、次にどうやって学習を進めるのかを説明していきます。
理解しながら覚えることが重要
無機化学は「暗記の分野」と言われるほど覚える事がたくさんあります。例えば、元素などは暗記する必要がありますが、それと同時に現象に関する理解は必須です。
関連付けて覚える事で難しい問題でも応用が効くようになりますので、「なぜそうなるのか?」を常に考えて理解できるようになりましょう。
暗記が必要な部分は語呂合わせで覚える
どうしても暗記が必要な部分は語呂合わせで覚えるのが便利で簡単です。例えば元素を覚えるための「水平りーべぼくの船~」という語呂合わせの歌は非常に有名です。このようなキャッチーなリズムで覚えられる語呂合わせは暗記する際に便利ですので活用してください。
参考書に収録されている物だけでなく、ネットでまとめられているサイトもありますのでぜひチェックしてみてください。
演習は2周以上する
参考書などを使って勉強する上で基本的な事ですが、必ず2周以上は学習するようにしてください。1周目ではすべて理解できない事を前提に、分からない部分は飛ばしても大丈夫です。分からなかった部分には印をつけて、2周目で確認できるようにしましょう。
以下の記事では他にも大学受験に役立つ参考書を紹介していますのでぜひチェックしてみてください。
難関大学を目指すならば過去問や問題集を使う
難関大学合格を目指すならば、導入としての参考書を終わらせたならば次に過去問や問題集に取り組んでください。国公立大学を目指すならば、「化学の新標準演習」や「実践 化学重要問題集」などのワンランク上の問題集に取り組むのが良いでしょう。
さらに上の東大クラスを目指すならば、ランキングでも紹介した「化学の新研究」などの辞書的に使う参考書+「化学の新演習」や赤本などの問題集に着手する事をおすすめします。過去問を解くのは大学の傾向を知るうえで必須ですので必ず挑戦してください。
赤本・青本・黒本の違い
センター試験や各大学の過去問を解こうと考えた際に多くの人が最初に思い浮かべるのは、赤本だと思いまが、実は他にも青本・黒本と呼ばれるものもあります。ここでは、これら3つの違いとどのような場面で使えるのかを説明していきます。
大学の過去問を解きまくるならば赤本がおすすめ
赤本には、大学別の過去問を取り扱っている「大学入試シリーズ」、難関校の過去問を集めた「難関校過去問シリーズ」、センター試験の過去問をまとめた「センター赤本シリーズ」など様々な種類が揃っています。
このような種類の豊富さと、収録されている問題の数が非常に多い所が「赤本」の優れているところです。例えば「難関校過去問シリーズ」には27年分の過去問が収録されていますが、これはトップクラスに多い数です。
一方で解説が簡潔で分かりにくい点が難点です。自分の実力に自信があり、ひたすら問題を解くことで力試しがしたいという方には「赤本」がおすすめです。
センターの過去問をやるなら黒本
黒本とは「大学入試センター過去問レビュー」あるいは「マーク式総合問題集(河合塾シリーズ)」の事を指します。これらの過去問は両方ともセンター試験の問題を取り扱っており、「赤本」「青本」よりも解説が分かりやすい事で知られています。
収録年数も「赤本」と同じくらい多くなっており、センター試験の過去問を選ぶならばこれ一択です。残念ながら、各大学の過去問は取り扱っていませんので、そちらは「赤本」「青本」のどちらかを選んでください。
下記の記事では黒本のランキングについて紹介しています。是非参考にしてください。
解説が詳しいのは青本
「青本」には各大学の過去問をまとめた「大学入試完全対策シリーズ」とセンター試験の過去問を集めた「センター試験過去問題集」があります。収録年数は赤本に敵いませんが、解説は非常に分かりやすい事で知られています。
「赤本」を解いてみて解説を理解できなかった方や、堅実に解いて行きたい方には「青本」をおすすめします。特に難関大学入試の過去問は難解ですので、詳しく解説が載っている「青本」が良いでしょう。
他の科目にも力を入れよう
大学受験では化学だけでなく数学、国語、英語など複数科目に取り組んで総合的に力を付ける必要があります。そう考えると、リサーチすべき参考書の幅が広がってしまい大変ではないでしょうか?
他科目の参考書選びに困っている方は、以下の記事で紹介していますのでぜひチェックしてみてください。
まとめ
参考書を選ぶ際には自分のレベルに合わせたものを選んでから、段階を踏んでステップアップしていく方が効率的です。この記事で紹介した選び方と勉強法を参考に、学習の効率を上げて目標達成に向けて頑張ってください。
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2021年05月16日)やレビューをもとに作成しております。
重要用語・化学法則・化学現象など重要なポイントを抑えつつ計算過程も丁寧に解説しています。入試の頻出テーマも取り扱っているため、難易度がそこまで高くない大学ならばこの参考書で十分でしょう。
内容的には同シリーズの「化学基礎編」を学んだことを前提にしているのか、より基本的な知識への言及が少ないため、初心者でも一通りの知識があるという方におすすめです。