デスクワークや長時間椅子に座っての作業を行う方にとって腰痛、肩こりなどの悩みは付き物です。座りっぱなしの作業はよくないとわかってはいるものの、仕事などの場合はそうもいっていられません。

実は椅子を人間工学に基づいた椅子に交換するだけで、腰痛や肩こりになりにくくしたり、身体への負担を軽減してくれます。エルゴノミクスに基づいた座り心地のいい椅子に交換して、正しい姿勢を取るように心がけましょう。

そこで今回は人間工学に基づいた椅子の選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。ランキングは用途・素材・機能を基準に作成しました。購入を迷われている方は是非参考にしてみてください。

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人間工学とは、人間の体の状態・姿勢や自然な動きの中で使いやすいように物や環境を設計・デザインする学問です。つまり人間工学に基づいて作られたものは、それだけ人間の身体に負担がかかりにくくなっています。

エルゴノミクスチェアは、人間工学を駆使した結果、身体が疲れにくい、いい姿勢を維持できるようりになるので、腰痛や肩こりにも効果的です。また正しい姿勢を保てれば、長時間の作業も無理なく続けやすくなります。

人間工学に基づいた椅子はいろいろな姿勢を想定し、作られています。そのため、普通の椅子と違い、背もたれを倒したときやアームレストなどを動かした場合も考えられているので、どのような姿勢でも負担がかかりにくいです。

疲労が軽減するため、長時間使用したい方に向いています。

人間工学に基づいた椅子は多く販売されています。用途やジャンル・素材・機能などの選ぶポイント押さえて、自分に合ったものを選びましょう。

【目次】

• 目的や悩みで選ぶ
• 背もたれの高さで選ぶ
• 種類やシーンで選ぶ
• 素材で選ぶ
• 価格で選ぶ
• ドイツなどの海外メーカーは「サイズ・寸法」をチェック
• 快適に過ごすなら椅子と机の「高さ」もチェック
• フィット感を重視するなら「調節機能の充実度」をチェック
• 小柄な「女性」のテレワーク用デスクチェアなら小さめをチェック
• 姿勢を整えたいなら北欧発の「バランスチェア」をチェック
• メーカーで選ぶ

人間工学デザインの椅子には製作者がどのような目的で開発したかによって種類が異なります。まずは自分の悩みに合ったものを選びましょう。

【目次】

• 「腰痛」で悩んでいる方はランバーサポートが付いているものがおすすめ
• 「エコノミー症候群」が気になる方は身体を動かせるものがおすすめ
• 背もたれをしっかりと使いたいなら「ヘッドレスト付き」がおすすめ
• 腕や肩が疲れやすい方は「アームレスト付き」がおすすめ
• デスクでリラックスしたい方は「ロッキング機能付き」がおすすめ

人間工学に基づいた椅子を使おうとしている方の中には、腰痛に悩んでいる方が多いようです。長時間座ったままの作業で、無理な姿勢が続き腰が痛くなってしまうケースが多く見受けられます。背骨のカーブを保ってくれるランバーサポートつきの椅子がおすすめです。

背骨のS字カーブをサポートしてくれるため、無理なく正しい姿勢を維持できます。長時間のデスクワーク作業をしている方はチェックするのもおすすめです。下記では、腰痛向け椅子のおすすめランキングを紹介していますので、参考にしてください。

長時間椅子に座って作業をするのは身体によくない認識が広まってきました。座りっぱなしになるのを防止するために、最近では座ったままでもフットレストで足を延ばしたり、身体を動かせるように工夫された椅子も発売されています。

また最近では昇降式デスクなどの、立って作業ができるデスクも登場しているのも特徴です。以下の記事ではスタンディングデスクの人気おすすめランキングを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

椅子にもたれかかってリラックスした体勢を取りたい方には、ヘッドレスト付きのものもおすすめです。背中だけでなく、頭もサポートしてくれるので、休憩や資料の読み込みなどで背もたれを使う時にも快適に過ごせます。

逆に背もたれをあまり使わない方ならば、背もたれがコンパクトなデザインのものを選べば、その分入手コストを抑えられる場合もあるので、チェックしてみましょう。

アームレストは机の高さに合わせて使って、長時間タイピング作業に従事する方などの手や肩の負担を軽減するおすすめのオプションです。幅や高さを微調整できるものもあります。自分の姿勢や体形でカスタマイズしてみましょう。

ただし机のサイズに合わない場合は、椅子を机に格納するときに邪魔になる場合もあります。気になる方はアームレストの高さや、アームレスト自体をたためるかなどを確認してみてください。

休憩中やリフレッシュ時にリラックスして過ごしたい方は、ロッキング機能やリクライニング機能付きの椅子を活用しましょう。デスク周りであってもリクライニングするだけで、腰や背筋を伸ばせて快適に過ごせます。

さらにフットレストが付いていれば、凝り固まった体を伸ばせるのでおすすめです。以下の記事ではリクライニングチェアの人気おすすめランキングを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

座面にはハイバックチェア・ローバックチェアなどの背もたれの高さによって特徴や座り心地が変わるものがあります。それぞれの特徴をご紹介しましょう。

【目次】

• コスパのいいコンパクトな椅子なら「ローバックチェア」がおすすめ
• ゆったりと座りたい方は「ハイバックチェア」がおすすめ
• 楽な姿勢で作業をしたい方は「エクストラハイバックチェア」がおすすめ
• 前屈みの状態で長時間作業をするなら「前傾姿勢タイプ」がおすすめ

ローバックチェアは、オフィスチェアでもっともよく見かける形です。座面が低く設計されているため、背もたれをあまり使わない方にもおすすめします。また、シンプルな設計のものが多くコスパもいいので、複数購入する場合にはチェックしてみましょう。

ハイバックとは文字通り、背もたれ部分が通常よりも高い位置に設定されている椅子です。背中を包み込むような作りになっているため、ゆったりと座れます。作業の合間にリラックスしたい方や自宅で使う方におすすめです。

ハイバックチェアよりもさらに後ろに倒れて作業できる椅子がエクストラハイバックチェアです。長時間パソコン作業をする方や、背もたれによりかかって楽な姿勢で作業をしたいと考えている方に人気があります。ゲーミングチェアとして使う方も多いスタイルです。

プログラマーやエンジニアなどの、前傾姿勢で作業をする時間が長い方におすすめなのが、前傾姿勢タイプのチェアです。前屈みの姿勢を続けて骨盤が後ろに下がり、背骨が湾曲してしまうのを防ぐ目的で開発されています。

人間工学に基づいた椅子を選ぶときにまず明らかにしていただきたいのが使うシーンです。オフィス・自宅・デスクチェアなのかなど具体的に思い浮かべてください。

【目次】

• 安い値段で手に入れたい方は「事務用回転デスクチェア」がおすすめ
• 在宅ワーク用の座り体にいい椅子なら「高機能チェア」がおすすめ
• 高級感のあるデスクワークチェアなら疲れない「エグゼクティブチェア」がおすすめ
• ゲームや勉強目的には最強な「ゲーミングチェア」がおすすめ
• ダイニングで使いたい方は「ダイニングチェア」がおすすめ

人間工学に基づいたエルゴノミクスデザインの椅子は、通常の椅子よりも価格が高く設定されているのが一般的です。しかし、オフィスで働く従業員の体の負担を減らしたい経営者のために安いエルゴノミクス事務用チェアも発売されています。

ただし安価な分だけ、アームレストやヘッドレストなどのオプションがないシンプルな設計のものが多いので、価格だけでなく求めている機能が取り入れられているかを確認しましょう。

座面が自由に前後に動かせたり、ランバーサポートの可動域や位置を調節できたり、椅子の角度を調節できたりと、調節機能が充実している座り体にいい椅子高機能チェアは自宅で仕事をしている方に人気があります。

1日の大半を椅子の上で過ごす在宅ワーカーならば、体の負担を減らすためにも椅子にお金をかける価値は十分です。自分や自分の仕事の質への投資だと思って、購入を前向きに検討してみましょう。

上級役職者の利用をイメージしたエグゼクティブチェアは、重厚感も大きさもあるため、包み込まれるような座り心地です。デスクワーク用としてだけではなく自宅のデスクチェアとしても人気があります。

長時間座っても疲れないだけではなく、見た目も高級感があり気持ちが引き締まるので、在宅ワークの場合でもオンオフを切り替えてワーキングタイムが過ごせそうです。

ゲームや勉強を長時間するための椅子やパソコンで動画や映画を長時間見るための椅子を探している方は、最強なゲーミングチェアがおすすめです。ヘッドレストやフットレストが付属されているものが多く、リラックスしながらゲームできる工夫が施されています。

また、その座り心地や機能性からデスクワーク用のチェアとして愛用している方も多い椅子です。以下の記事では安いゲーミングチェアの人気おすすめランキングを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

数は少ないですがダイニングで使う用の人間工学チェアも発売されています。アームレストや座面がバランス良く構成されているため長時間座っていても苦にならず、インテリア性もいいので、家族団らんのスペースにおすすめです。

人間工学デザインの椅子にはラバー・布・メッシュなど素材にも種類があります。それぞれの特徴を確認しておきましょう。

【目次】

• デザインの幅広さで選ぶなら「布（ファブリック）素材」がおすすめ
• 見た目の高級感を重視するなら「革（レザー）素材」がおすすめ
• 背中やお尻が蒸れるのが悩みなら「メッシュ素材」がおすすめ

インテリア業界でよく耳にするファブリック素材、つまり布素材の椅子はもっとも一般的であるため種類も豊富です。メーカーやデザインなども充実しているため、王道デザインから個性的なデザインのものまで選べます。

見た目の高級感を重視するのであれば革素材がおすすめです。革素材の椅子は、高級感があり見た目もいいためインテリアにこだわったお部屋に適しています。またデスク周りをクールにまとめたい方にも人気の素材です。

長時間作業で背中やお尻が蒸れが気になる方におすすめなのが、メッシュ素材のオフィスチェアです。メッシュ素材は通気性がよく臭いもつきにくいため、オフィスチェアに適した素材として人気があります。

また見た目もすっきりとしておしゃれなので、自宅のデスクチェアとして使えばリモートワークのときなども快適に仕事に集中できるのでおすすめです。

人間工学に基づいた椅子はどうしても高額になりがちなので、価格帯も重要なポイントです。見た目、機能性などの優先順位を明確にしながら予算を考えましょう。

【目次】

• コスパ重視なら「1万円以下」の安いオフィスチェアがおすすめ
• 機能も見た目も重視するなら「3万円前後」がおすすめ
• おしゃれで高性能なチェアなら「5万円以上」がおすすめ

コスパ優先なら1万円以下のエルゴノミクスデザインの椅子からチェックしてみましょう。見た目も機能性もある程度備わりつつ、座り心地のよさも考えられたオフィスチェアも多く販売されています。初めて人間工学に基づいた椅子を購入する方におすすめです。

せっかく買うのなら、ある程度の機能や見た目にこだわるのもおすすめです。有名メーカーのものでも3万円ほどの予算で買えるものがあります。ランバーサポートやロッキング機能などのあると嬉しいオプションが付いているのもポイントです。

有名なメーカーの中でも機能がかなり充実しているもの、おしゃれでデザイン性に特化しているものならば最低でも5万円あたりのものから選ぶのがおすすめです。長い目で見て、長時間椅子に座って作業をする体をいたわるために、高級なものも検討してみましょう。

人間工学に基づいた椅子には、ドイツなどの海外メーカーのものが豊富です。特にインテリア性に特化したおしゃれな椅子や、高級な椅子には海外製のものが多くあるので、サイズや寸法の表記をよく確認しましょう。

海外製品は日本のものよりも大きく作られているため、中には予想よりもはるかに大きくデスクに収まらない場合もあります。また高さも日本製よりも高く設定されているため、最も低くしたときに座面が何センチになるかも調べてみてください。

適切な机の高さは60〜72cm、上腕を垂直に下ろした時に腕が90度ほどの開きができるのが理想だとされています。また椅子の高さは36〜45cmが理想とされ、足裏全体が床につき、かかとに膝からの体重が乗っているのが理想です。

座面に比べて膝先が平行、またはわずかに高い状態になっているかを確認しましょう。

より快適に、より自分に合った椅子を求めているなら、調節機能の充実度をチェックしてみましょう。人間工学に基づいて作られているため、通常の椅子よりもフィット感は高いですが、さらに自分の身体に合わせて調節できるものがおすすめです。

ランバーサポートの角度や位置、座面の前後など、高性能なものになれば調節機能が充実します。

最近ではテレワークの影響により女性でも使いやすい小柄な人用のオフィスチェアが増えてきました。一般的なエルゴノミクスデザインの椅子に比べてコンパクトに作られ、女性や小柄な方へに合うよう配慮されているのも特徴です。

テレワークをしている女性や、在宅で仕事をしている女性は小さくてコンパクトなサイズのチェアを選ぶのをおすすめします。

北欧製の人間工学椅子には、バランスチェアといって姿勢を整える機能のあるものがあります。プロポーションチェアともいわれ、いい姿勢を保てる構造が特徴です。腰痛や肩こりがある場合には姿勢の癖を整え、不快感を軽減してくれます。

バランスチェアは姿勢を整えてくれるためお子さんの学習椅子にもおすすめです。形が特徴的なため、机と合わせて使う際には、座った際の肘の高さが机の高さになるかどうかを確認して購入しましょう。

人間工学椅子はさまざまなメーカーから販売されています。それぞれに特徴があるので、確認していきましょう。

【目次】

• 快適で座り心地のいい椅子なら「Herman Miller（ハーマンミラー）」がおすすめ
• 充実した機能で選ぶなら「Ergo human（エルゴヒューマン）」がおすすめ
• コスパ重視なら「SIHOO」がおすすめ
• 会社のオフィスチェアとして使うなら日本製の「OKAMURA（オカムラ）」がおすすめ
• 女性のためのチェアなら「ITOKI（イトーキ）」がおすすめ

人気の高い椅子を数多く生み出してきた有名ブランドであるハーマンミラーからは、人間工学に基づいた座り心地のいい椅子が幅広く展開されています。テレワークなどで椅子に座る時間が長くなった方は、一度検討してみてください。

スライドの調整機能や座面の調整機能など、さまざまな機能が特徴のエルゴヒューマンにも注目です。自分の体形や姿勢に合ったものをお探しの方は、調整機能があれば座り心地をカスタマイズできるので、チェックしてみましょう。

SIHOOの人間工学椅子は、アームレスト調整機能など充実した機能がそろっているにもかかわらず、リーズナブルな価格で購入できる点が魅力です。性能面とコスパを両方重視したい方は、候補に入れてみてください。

デスクや小物など、オフィスまわりのアイテムを幅広く展開しているオカムラからは、人間工学椅子も多く販売されています。日本製オフィス家具のメーカーとしての人気があるので、デスクなどと合わせて同じブランドで揃えたい方は、チェックしてみてください。

イトーキはほかのメーカーよりも低価格な商品を販売しています。特に女性向けに開発された「かしこチェア」は、女性の体型なども考慮して設計されているため好評です。ほかにも、通気性のいいメッシュの「サリダ」が人気あります。

各通販サイトの売れ筋ランキングも是非以下より参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

人間工学に基づいて設計・製作されている椅子は正しい座り方をしなければ意味がありません。椅子の背もたれまで奥深く腰掛ける・腰をムリに反らない・骨盤を立たせるのが座り方の重要なポイントです。

人間工学に基づいた椅子に正しく座れば、腰痛や猫背をよくできます。骨盤をしっかりと立たせれば正しい姿勢で座りましょう。また「足を垂直に近い状態で下ろし、足裏全体を床につける」のも大きな要素です。

詳しい座り方は以下のサイトにて説明されていますので、人間工学の椅子を購入しようとしている方はぜひ参考にしてください。

ストレートネックとは、最近ではスマホ首とも呼ばれており、スマホやパソコンなどで前傾姿勢を続けたときに、緩やかな首のカーブがまっすぐになってしまう状態を言います。この状態になると、頭痛や慢性的なだるさが発生しかねません。

そのため、首・腰・腕を支えてくれ、うつむき姿勢にならずにすむ椅子が適しています。iWellness株式会社から発売されている「ais-アイス」ではこれが可能なので、ストレートネックにお悩みの方はチェックしてください。

ニトリにはリーズナブルなオフィスチェアが多く揃っています。素材・機能・ハイバックやローバックなど背もたれのタイプの異なる椅子が各種販売されているため、豊富な種類の中から選びたい方には特におすすめです。

以下の記事ではニトリのオフィスチェアの選び方とおすすめの人気商品をご紹介しています。関心がある方はぜひご覧ください。

この記事では日本のメーカーやブランドの椅子を中心に紹介しましたが、デザイン面で納得がいかない方は北欧ブランドの椅子を探してみるのもおすすめです。北欧ブランドの椅子はオフィスや木製でダイニングに馴染みながらも、バランスのいいデザインが多いです。

少し変わったデザインのものもあるので、遊び心がある椅子がほしい方は北欧ブランドの椅子をチェックして、自分の好みに合った椅子を探しましょう。

オフィスに使うのなら、大き過ぎるものやオプションが充実しすぎていると邪魔になりかねません。また、人間工学を取り入れた椅子は高価になりがちなので、大量購入では問題になる場合があります。その場合は、一般的なオフィスチェアも検討してみましょう。

以下の記事ではオフィスチェアの人気おすすめランキングとデスクチェアの人気おすすめランキングを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

オフィスワーカーや在宅ワーカー必見の人間工学に基づいた椅子の人気おすすめランキングと選び方を詳しくご紹介しました。人間工学に基づいた椅子を使えば腰痛などの悩みが解決するかもしれません。ぜひ参考にしてください。