過払い金請求とは、本来払う必要のなかったお金を取り戻すことができる手続です。上記のポイントに当てはまる人は、お金が戻ってくる可能性が高いため弁護士・司法書士事務所に相談しましょう。また、当てはまらなかった方も過払い金請求できた事例があるため、ひとまず相談することをおすすめします。

過払い金を依頼する事務所を決めるポイントは①費用②相性の2つです。

①費用：成功報酬だけ払えばよい相談料・着手金無料の事務所を選ぶようにしましょう。失敗してこの初期費用が無料であれば、余計なお金がかからないため気軽に依頼することができます。

②相性：事前に担当者との相性を確かめることは正直難しいです。口コミだけでは判断が難しいため、多くの事務所が行っている無料相談で担当者の相性を確かめましょう。また、事務所が借金関係を専門に扱っているかも要チェックです。この記事で紹介する事務所は全て借金関係に特化しているため、安心して選んでください。

おすすめランキングや選び方などの前に、はたの法務事務所の公式サイトより、実際の過払い金請求の成功事例をご紹介します。

体験談を見てみると、前向きになれた人や完済できた人、思わぬ収入になった方などさまざまですが、過払い金請求がポジティブに働いた人ばかり。過払い金請求に抵抗がある方もいるかもしれませんが、過払い金請求はデメリットが少なく、事務所が周囲に知らせることもないため、家族や職場に知らせることもありません。

多くの事務所が相談料無料で、過払い金調査も無料で行っている事務所もあります。過払い金はあくまで法的に払う必要のなかったあなたのお金です。過払い金が発生している可能性がある方は、気軽に相談だけでもしてみてください。

そもそも過払い金とは何なのか、どのような仕組みで起こるのかなど詳しく説明していきます。

過払い金は実際に支払う必要がなかったにも関わらず、支払っていたお金のことです。改正貸金業法が完全施行される以前は出資法と利息制限法の上限金利に差があり、クレジット会社や消費者金融が民法上無効にも関わらず刑事罰が科せられない「グレーゾーン金利」と呼ばれる金利を違法に取っていました。

出資法の上限(29.2％)を超えると刑事罰が科せられますが、利息制限法(15～20％)を超えても刑事罰がなかったため、利息制限法以上・出資法未満の金利を設定するクレジット会社や消費者金融が続出したのです。このグレーゾーン金利が過払い金の仕組みです。

改正貸金業法施工後は出資法の上限が20％とされたためグレーゾーン金利は撤廃されました。

過払い金請求というと、似た意味の言葉で債務整理や任意整理との違いを疑問に思う方もいるかもしれません。「任意整理」とは債務整理の手段の一つで、裁判所を通さずに借金を減額する手続きのこと。その方法の一つとして過払い金を請求をするケースがあります。

この場合は信用情報機関に登録されてしまい、一定期間ローンやクレジットなどの新規契約ができなくなってしまいます。このようなデメリット・リスクについてはまた詳しく後述します。

以下に当てはまる方は過払い金請求ができる可能性があります。

• 改正貸金業法が完全施行される前に借り入れを始めた
• 金利が利息制限法の上限金利を超えていた
• 返済中、または完済から10年以上が経過していない

改正貸金業法が完全施行された2010年6月18日より前、つまり2010年6月17日以前に借り入れを始めた人は金利がグレーゾーン金利の可能性があるので、過払い金請求ができるかもしれません。クレジットカードのキャッシングをリボ払いで利用していた人も可能性があります。

返済中の借金はもちろん、完済から10年以内の人も対象ですので、可能性がある方は弁護士か司法書士事務所に相談してみるのがおすすめです。完済から10年が経過すると過払い金を請求する権利が時効で消滅してしまうため、早めに相談してください。また貸金業者が倒産している場合は過払い金請求ができませんのでこちらも注意が必要です。

過払い金で借金が完済できない場合は、信用情報に事故情報が登録されてしまう点がリスクと言えます。この事故情報リストが通称ブラックリストと呼ばれるものです。

ブラックリストに載ってしまうとローンやクレジットカードの審査に通らなくなるので注意が必要です。この情報は一般的に5年程度で抹消されます。

借金完済済みの方に関しては逆に請求しないと時効で権利を失うというリスクがあります。過払い金請求ができる方は早めに弁護士か司法書士事務所に相談しましょう。

ここからは過払い金請求をする事務所の選び方をご紹介します。弁護士か司法書士か、実績、費用など、チェックすべきポイントを解説しますので、事務所選びにお困りの方はぜひご覧ください。

過払い金請求の依頼先は弁護士もしくは司法書士のどちらかです。弁護士と司法書士では業務範囲、報酬が異なります。弁護士は過払い金請求の相談から、裁判に発展した際の訴訟まで対応できます。業務範囲に制限がないため最後まで安心して任せることができますが、その分費用は高めです。

司法書士は弁護士と比べて扱える業務範囲が狭いですが、費用は安くなります。また法務大臣の認定を受けた認定司法書士なら簡易裁判所にて140万円までの民事事件であれば扱えます。請求額が140万円以下の方で、なるべく費用を抑えたい方は司法書士がおすすめです。

過払い金請求の解決実績はチェックするのがおすすめです。過払い金の実績がない事務所では、過払い金の回収率が悪い場合や、借入先との交渉がスムーズにいかずに解決まで時間がかかる場合があります。公式サイトに実績の掲載がない場合は電話やメールなどで事前に確認しておくと安心です。

金銭問題なのでかかる費用は大きなポイントです。ここでは費用に関して事前にチェックしたい点をまとめました。

相談料は無料としている事務所がほとんどですが、中には費用がかかる場合もあるので事前に確認しましょう。無料としている事務所も「初回だけ」と「何度でも無料」のところがあります。一回で相談しきれるか不安なら何度でも無料の事務所を選ぶのがおすすめです。

弁護士費用は各事務所で自由に設定できるため、事務所ごとに異なります。かかる費用が適正額なのか一般の方には判断しがたいと思いますので相場と比較するのがおすすめです。

依頼にかかる費用は「着手金」と呼ばれます。弁護士事務所の着手金相場としては2万円～4万円ほどです。過払い金が戻ってこなくても支払った着手金は戻ってこないことが一般的なので注意しましょう。着手金無料という事務所もありますのでチェックしてみてください。

基本報酬は業者1社ごとにかかるのが一般的です。そのため複数の業者へ過払い金請求申請をしたい場合はそれだけ基本報酬も多くかかってしまうので注意が必要です。中には着手金に含まれていて基本報酬は無料としている事務所もあります。

成功報酬金は大きく分けて3種類あります。事務所によって呼び方が違ったり、すべてまとめて成功報酬としている場合もあります。費用相場は各上限金額が目安となります。

「解決報酬」とは解決した案件に対して要求される報酬金のこと。解決報酬金の上限は1社2万円と決められています。ただし商工ローンは例外的に上限が5万円とされています。

「減額報酬金」は過払い金の総額と実際の借金の差額から算出される報酬金です。規定では差額の10%以下とされています。「過払い金報酬」は回収できた成功報酬で、上限は回収額の20%、裁判時には25%と決められています。

諸費用とは事務手数料、依頼にかかった交通費や印紙代、通信費などの実費がこれにあたります。実費はそのまま請求されることがほとんどですが、事務手数料は事務所によりさまざまです。初回相談で確認しておくのがよいでしょう。

過払い金請求は借金完済済み、借金返済中で大きく変わるのが特徴です。弁護士費用もそれにより変わる事務所が多いです。そのためとくに借金返済中の過払い金請求を考えている方は費用の確認に注意が必要です。

〇〇無料、とあってもそれは完済済みのケースということがよくあります。これが弁護士費用のからくりで、ホームページに書かれている費用が自分に当てはまるかしっかり確認することが大切です。

過払い金請求を依頼する弁護士や司法書士との相性や信頼できるかどうかも確認してください。過去や現在の借金について話すことになるので、相性がいい相手のほうがストレスは少ないですし、コミュニケーションもスムーズです。

相性の確認は直接面談するのがおすすめ。面談時に相性が悪い相手や、弁護士や司法書士が対応せずに事務員が対応する事務所は避けるのが無難です。多くの事務所は無料相談を行っているので、相性が悪いと思ったら次の事務所に相談するようにしてください。

初回相談から依頼終了まで事務所には何度か通う必要があります。そのためアクセスが良いか、駅から近いかなどもチェックしておくのがおすすめです。お子さんがいる方はとくに通いやすい事務所が良いでしょう。その際は子連れOKかどうか事前確認するのも忘れずに。

気になる事務所が見つかったら口コミで評判をチェックしておくのもおすすめです。実際に体験した人の口コミは貴重な情報源です。事務所の雰囲気や担当者の対応など、心配な点はしっかりチェックしておきましょう。

兵庫県で過払い金請求を代行できるのは、国家試験を受けて合格している「兵庫県に在籍することを認められた弁護士・司法書士」だけです。中には架空の住所を立ち上げて集客していることもあるので気になる方は兵庫県司法書士会・弁護士会で調べるのがおすすめです。

過払い金がある可能性がある方はまずは弁護士か司法書士に相談してみるのがおすすめです。多くの事務所では無料相談ができますし、過払い金請求には完済後10年という時効もあります。ぜひこの記事を参考に、本来は払う必要のなかったお金を取り戻してください。