過払い金請求とは、本来払う必要のなかったお金を取り戻すことができる手続です。上記のポイントに当てはまる人は、お金が戻ってくる可能性が高いため弁護士・司法書士事務所に相談しましょう。また、当てはまらなかった方も過払い金請求できた事例があるため、ひとまず相談することをおすすめします。

過払い金を依頼する事務所を決めるポイントは①費用②相性の2つです。

①費用：成功報酬だけ払えばよい相談料・着手金無料の事務所を選ぶようにしましょう。失敗してもこの初期費用が無料であれば、余計なお金がかからないため気軽に依頼することができます。

②相性：事前に担当者との相性を確かめることは正直難しいです。口コミだけでは判断が難しいため、多くの事務所が行っている無料相談で担当者の相性を確かめましょう。また、事務所が借金関係を専門に扱っているかも要チェックです。この記事で紹介する事務所は全て借金関係に特化しているため、安心して選んでください。

過払い金とは、本来であれば払う必要がないのにも関わらず、ローンや借金の返済時に法律で定められている上限を超えた金利で貸金業者に対して支払ったお金のことです。そして、過払い金は利息制限法と出資法のそれぞれの上限の利息の違うによって生まれます。

2010年6月17日以前、利息制限法では上限金利が年15.0％～20.0％、出資法では上限金利が年29.2％に定められていたことが原因です。また、2010年以前にクレジットカードのキャッシングをリボ払いで利用した場合に過払い金が発生するケースもあります。

ここからは、過払い金返金請求が行える3つの条件について詳しく紹介します。以下で紹介する3つの条件をクリアしていないと、過払い金返金請求を行えません。

過払い金の請求を行えるのは、借金の契約をしたのが2010年6月17日以前である場合です。2010年6月18日の出資法改正以降は、過払い金が発生するような条件で契約をしている金融機関がほとんどありません。

2006年1月13日に最高裁判所の判決を受けたことで、2007年頃から主要な消費者金融やクレジットカード会社は適正利息に改訂しています。そのため、借金の契約をしたのが2010年6月17日以前であっても過払い金が発生していないケースがあるので注意しましょう。

過払い金の返金請求が行えるのは、借金の完済をしてから10年以内である場合です。過払い金の請求権は、借金の返済が完了した日から10年経つと時効を迎えて完全に消滅してしまうので、注意しましょう。

しかし、同じ貸金業者から借り入れと完済を繰り返していた場合、完済から次の借入までの期間によって事項を迎える日が変わります。過払い金の返金請求を行いたい場合は、自分が借金の返済をしてから10年以内であるかを事前に確認してください。

過払い金の返金請求を行う相手である貸金業者やクレジットカード会社が倒産している場合は請求ができません。さらに、返金請求対象の貸金業者やクレジットカード会社が経営不振の場合は、返金額が減る場合もあります。

そのため、自分が返金請求を行う相手である貸金業者やクレジットカード会社の現在の状況を事前にリサーチしておくのが重要です。なお、他の会社に吸収合併されているケースであれば、返金請求が行える可能性があります。

以下で紹介するメリットとデメリットは、返金請求相手である貸金業者やクレジットカード会社によって異なる場合があります。

自分で手続きを行う方もいますが、弁護士に依頼すると業者との連絡や資料の作成などの複雑な手続きをすべて代行してくれるのでおすすめです。

過払い金返金請求を行う最大のメリットは、貸金業者やクレジットカード会社に対して払いすぎてしまったお金を取り戻せることです。気づかない間に自分が思っていたよりも過払い金を支払っており、返金請求によって戻ってきた金額に驚いたというケースもあります。

借金の返済中に過払い金の返金請求を行うと、取り戻した過払い金で現在の借金を減額できる場合があります。返ってきた過払い金が借金の金額以上だった場合は、借金の完済にもつながり、返済中の借金を減らせると精神的にもゆとりが出るのでおすすめです。

弁護士を介して請求を行うと貸金業者からの催促や取り立てを止められます。依頼を受けた法律事務所は、対象の貸金業者やクレジットカード会社に対して受任通知を送り、受任通知を貸金業者側が受け取ると、債務者に対して催促や取り立てを行えなくなる仕組みです。

請求を行ったことでブラックリストに載るととさまざまな弊害があるので注意が必要です。過払い金の返金請求は必ずしも良い結果になるわけではなく、リスクも伴います。

借金の返済中に過払い金請求を行うとブラックリストに載る可能性があります。もし、ブラックリストに載ってしまうと今後のローン審査に悪影響が出る場合があるので、注意が必要です。

信用情報に影響がない場合でも、過払い金返還請求を行うとカードローンやクレジットカードの契約が解除され、クレジットカードが利用できなくなる可能性があります。過払い金返還請求によって借金の元金が相殺ができた場合にもあり得ることなので、注意が必要です。

完済した後の過払い金請求であれば、ブラックリストに載る心配はいりません。しかし、過払い金返還請求をした貸金業者内のリストには「社内ブラック」情報として登録される可能性があります。過払い金返金請求後に再度同じ貸金業者から借入を行うのは難しいです。

ここからは、過払い金返金請求を相談する法律事務所の選び方について説明します。事務所には何度か訪れることもあるので、雰囲気や弁護士との相性で選ぶのがおすすめです。

過払い金返金請求を相談する際は、過払い金返金請求の解決実績が多い法律事務所を選ぶのをおすすめします。解決実績だけがすべてではないですが、実績が多いほど過払い金問題を得意としている事務所が多いです。

さらに、法律事務所によっては過払い金請求の解決実績を公表しているところもあります。そのため、気になる法律事務所を見つけたら、サイトにある解決実績や過払い金返還までに要した期間をチェックしておくといいです。

法律事務所によって、過払い金トラブルの解決に必要な費用は異なるので、以下では過払い金トラブルの解決に必要な費用についてくわしく解説します。

相談料とは、法律事務所で過払い金請求についての相談を行う場合にかかる費用のことです。無料相談を行っている事務所が多いですが、中には相談の段階でも料金が発生するところもあります。有料の場合は、30〜60分の相談で5000円くらいのところが多いです。

着手金とは、依頼した案件の成果に関わらず、法律事務所に依頼をした段階で支払う費用のことです。途中で弁護士を解任しても着手金は返ってきません。請求先業者の数によって差があるので、請求先が多い場合はできるだけ安い法律事務所を選ぶのがおすすめです。

依頼した案件が解決した際に法律事務所に対して支払う基本的な報酬のことを言います。もし、複数の金融業者に対して請求を行う場合は、金融業者1件ごとに費用がかかることが多いです。そのため、着手金と同様にできるだけ安い法律事務所を選びましょう。

成功報酬は、回収した過払い金の金額に対してかかる金額のことです。法律事務所によって定められている金額が異なるので、契約前にどのくらいの割合で取られるのかを確認してください。返金請求を行う際に裁判を行ったかどうかによって成功報酬の割合が変わります。

減額報酬とは、利息制限法で過払い金を再計算した際に過払い金はなかったものの、借入金の残金を減額したとき発生する報酬のことです。元の借金額と減額させた額の差額によって費用が変化し、計算して過払い金が確認された場合は減額報酬はかかかりません。

過払い金返金請求を進めていくためには、何度か法律事務所に通う必要があります。しかし、堅苦しい雰囲気の事務所だと緊張してうまく相談できない場合もあるので、自分にとって通いやすいよう事務所の雰囲気や弁護士との相性が良いと感じるところを選びましょう。

過払い金返金請求の相談を行うなら、弁護士による直接面談が可能なところを選ぶのもおすすめです。事務所によっては、相談の段階では弁護士ではなく事務員が行う場合がありますが、過払い金返金請求はデリケートな問題なので信用性が大きく関わります。

個人情報が漏れたり、資料作成ミスがあったりするとうまく請求が行えない場合もあります。そのため、メールや電話だけで契約を完了させるところではなく、できるだけ直接契約が行える法律事務所を選ぶとよいでしょう。

公式サイトの印象はいいけど、実際は対応が悪いという法律事務所もあります。そのため、過払い金請求の相談を行うなら、口コミや評判を参考にして選ぶのもおすすめです。しかし、口コミや評判はあくまでも個人の感想なので、1つの判断材料にしましょう。

茨城県内外に数ある法律事務所ですが、中には架空の住所で集客している、いわゆる「悪徳」と呼ばれる業者が少なからず存在することは否めません。問い合わせする前には口コミや評判などをチェックして、その法律事務所が実在することを確かめておきましょう。

茨城県内にある法律事務所の場合は特に、バスや電車といった公共交通機関をはじめとするアクセスも重要視したいところです。駅に近いと仕事や買い物のついでなどに立ち寄れてよいですね。同様に、車を使う方は駐車場の有無も確認しておくことをおすすめします。

過払い金返金請求を相談する法律事務所を選ぶときは、過払い金返金請求を専門としているかどうかも重要なポイントです。あまり多くは知られていませんが、法律事務所によって専門としている分野は異なります。

犯罪を中心とした事件を専門的に扱っている事務所の場合、刑事裁判には強いですが過払い金問題の相談には適していません。そのため、できるだけ過払い金の問題を得意としており、消費者側の事案を専門的に扱っている事務所を選ぶのがおすすめです。

以下の記事では、債務整理におすすめの人気事務所ランキング7選を紹介しています。過払い金のトラブルを抱えている方は、ぜひ参考にしてください。

全国各地で無料法律相談を行っているところもあります。無料であれば現在手元に資金がない方でも行きやすいです。そのため、何か借金や過払い金についての悩みがある場合は、一人で抱え込んでおくのではなく気軽に無料法律相談会を利用しましょう。

今回は、茨城県の水戸市周辺にある過払い金返金請求におすすめな法律事務所とその選び方を紹介しました。法律事務所によって相談料や着手金などの費用には差があるので、事務所のサイトや口コミを参考にして慎重に選ぶのがおすすめです。