日焼け止め美容液は「日中用美容液」「日焼け止め乳液」とも呼ばれます。その名の通り、美容液成分を含み、紫外線対策とスキンケアが1つで済みます。商品によっては化粧下地までできてしまうものもあります。

日焼け止め美容液を選ぶ際にチェックしたいところは、リキッド・クリーム・ジェルなどの「テクスチャー」や下地やウォータープルーフなどの「機能」、保湿などの「成分」等です。用途や肌質、好みで使い分けるのがおすすめになります。

種類も多く、何を基準に選べばいいのか難しい方も少なくありません。今回はデパコスからプチプラ、話題の韓国コスメまで、美容成分・日焼け止め以外の機能・価格をポイントに日焼け止め美容液の選び方や人気おすすめランキングをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

日焼け止め美容液（UV美容液）は、UVカットだけではなくスキンケアも併せ持つ美容アイテムです。紫外線カットによってお肌の老化を防いだり、保湿成分により肌に潤いを与えることが期待できます。

日焼け美容液1本で、紫外線対策とスキンケアが同時にできるので、シンプルなお手入れを叶えます。よって、メイクの時短効果や手頃に続けられることも期待できます。また、週末の休日やちょとした外出だけで、フルメイクをしたくないときでも使いやすいのも魅力です。

ここからは、日焼け止め美容液を選ぶ際のポイントを紹介していきます。美容成分・機能・お肌への負担など、注目すべきポイントを解説しているため、参考にしてみてください。

日焼け止め美容液のパッケージを見ると、多くの成分表示が書かれています。成分によって効果はさまざまです。その中から、これだけは押さえておきたいポイントをご紹介します。

「紫外線吸収剤」はその名の通り、紫外線の吸収を防ぐ有機化合物で「ケミカル」とも呼ばれます。紫外線の影響をよく防ぐ、透明性が高く白浮きしない、塗り心地が良く伸びがいい、汗で崩れにくいことがメリットです。

「紫外線散乱材（ノンケミカル）」には、紫外線を反射・散乱させる成分で「酸化チタン」「酸化亜鉛」などがあります。また「シラソーマ」などの、紫外線吸収剤をシリコンやカプセルでコーティングした商品もおすすめです。

以下の記事では、紫外線吸収剤不使用の日焼け止めで、人気おすすめ商品をランキング形式でご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

「SPF値」とは「UV-B（紫外線Ｂ波）」を防ぐ指標をあらわしたもので、数字が大きいほど日焼けやしみ・そばかすの原因となるUV-B（紫外線Ｂ波）を防ぐということになります。最高値は50+です。

「PA値」は「UV-A(紫外線A波）」を防ぐ指標で、++++が最高値になります。日常の使用にはSPF20～30・PA++程度、海や屋外レジャーなどのときはSPF30～50以上・PA+++以上と使い分けるのががおすすめです。

紫外線の強い季節では、マスク焼けを避けたい方もいます。夏場は、汗や皮脂などで日焼け止め美容液が落ちやすいため、こまめに塗りなおすことも大切です。スプレータイプやパウダータイプなど、メイクの上から塗りなおしやすい商品もあります。

夏場でもエアコンによる乾燥が気になることもあります。また、その他の季節でも、乾燥に悩む方は少なくないです。さまざまな保湿成分を含む商品が販売されていますが、乾燥肌の方にはミルク・クリームタイプが肌に密着しやすくおすすめになります。

潤いケアにこだわった商品に含まれる保湿成分として、セラミド・ヒアルロン酸、コラーゲン・スクワラン・プラセンタ・シアバター等がありますのでチェックしてみてください。自分に合っている成分がわかると、日焼け止め美容液を買う際に迷いづらくなります。

紫外線以外にも、化学物質や花粉・PM2.5など肌にはたくさんのストレスがかかっています。とくに敏感肌の方はオーガニック・無添加で、肌に負担が少ないものやお湯や石鹼で落とせるタイプもおすすめです。

ただし、オーガニック・無添加をうたう商品も多岐にわたります。ご自分の肌に合うかどうか、1度試してみることも大切です。店頭で試せるデパコスや、試供品がある商品などを積極的に活用することをおすすめします。

「ビタミンACE」とはビタミンA,C,Eを合わせたビタミンの総称です。ビタミンが身体の中で多くの役割を果たします。肌を整えることもその一つです。肌が健康であるためにビタミンは重要な役割を担ってくれます。

お肌に潤いを与えるビタミンA「パルチミン酸レチノール」・お肌を引き締めるビタミンＣ「アスコルビン酸」・お肌にハリを与えるE「トコフェロール」などの整肌成分があるため、チェックしてみてください。

年齢とともに気になる肌トラブルのケアには、紫外線対策と保湿対策の両方が大切になります。40代の日焼け止め美容液は、シワ・乾燥・くすみなどに乾燥悩みにアプローチできるタイプがおすすめです。

40代の方は、おすすめとして、UVカット成分だけではなく、高保湿成分が含まれ、乾燥・シワ・くすみなどをカバーするタイプを選びましょう。例えば、40代の肌トラブルケアに特化した、カネボウの「DEWUVデイエッセンス 日中用UV美容液」がおすすめです。

*年齢に応じたお手入れのこと

日焼け止め美容液を＋αの機能で選ぶ方法をご紹介します。化粧下地・ウォータープルーフ機能・ブルーライトカット・大気汚染の影響を防ぐ機能が魅力です。

日焼け止め美容液には、化粧下地として使用できるものも多数販売されています。「プライマー効果」のあるタイプであれば肌にツヤ感を与えたり、毛穴カバー対策も同時にできるため、時短にもなりお財布にも優しくおすすめです。

普段使用しているスキンケア用品やファンデーションとの相性なども要チェックです。試供品などが出ている場合は、実際に試してみることをおすすめします。以下の記事では下地機能付き日焼け止めの人気おすすめランキングを紹介しています。ぜひご覧ください。

汗や水に対応できるウォータープルーフ機能タイプは、夏場や海水浴・プールなどのレジャーにおすすめです。泳いだり遊んだりしているうちに日焼け止めが落ち、知らない間に日焼けしてしまう事態を防いでくれます。

日焼け止め美容液はスキンケアができるものも多いため、夏特有の肌荒れケアも可能です。皮脂による化粧崩れも防いでくれるので、化粧下地として使用できるものがおすすめになります。

日常使いには通常の洗顔や石鹼で落ちるタイプがおすすめです。肌に優しい低刺激な商品が多く、お子様の肌にも使用できるタイプなど、家族で使用できるものを1つ常備しておくこともおすすめになります。

石鹸で落ちるタイプの中でも、ノンケミカル日焼け止め美容液は、紫外線吸収剤を使用しているものと違い、肌への刺激に配慮できます。

日焼け止め美容液の形状で多いものがリキッド・クリーム・ジェルです。使い心地や保湿などにも違いがあります。ご自分の好みに合うものを探してみてください。

「リキッド（ミルク）」タイプは伸ばしやすく、首や鎖骨周りなど広範囲に塗りやすいです。また、石鹸で落としやすいものや、軽く肌に馴染みやすいローションと乳液がブレンドされたタイプもあります。

水のようにさらっとしているものもあり、女性だけでなく、化粧品を使い慣れていない男性やお子様でも使いやすいです。

ウオータープルーフに多い「クリーム」タイプは、肌に密着して落ちにくく、しっとりとした使用感になります。水や汗などで落ちづらいため、日焼け止めの数値が高いものが多いです。塗り心地がしっかりしているため、塗り忘れを防ぎます。

クリームが肌にとどまりやすいので、保湿もしっかりできます。保湿成分にこだわったのものも多いため、乾燥肌の方におすすめです。

「ジェル」タイプは、汗ばむ季節に使いやすく、さらっとして伸びが良い使用感になります。べたつきが少なく、塗りムラもできづらいため、べたつく日焼け止め美容液が苦手な方でも使いやすいです。

テクスチャーは透明なものが多く、日焼け止め特有の白浮きも起きづらいタイプとなります。保湿力もあるため、乾燥に悩む方にもおすすめです。

価格も重要な選び方のポイントです。最近ではプチプラで高機能な、気軽にお試しできるものも多くあります。価格帯の上がるデパコスは、プレゼントにもおすすめです。

ドラコス・プチプラと呼ばれる、ドラッグストアでも買える日焼け止め美容液にも、嬉しい機能のものが多数販売されています。値段も手ごろなため、多くのプチプラ日焼け止め美容液は、コストパフォーマンスも期待できます。

レジャー用に高SPFタイプや、お子様用にお湯や石鹼で落とせるタイプなど、手軽に買いやすいため使い分けにもおすすめになります。

それなりにお値段のするデパコスですが、メリットはデパートの美容部員さんに詳しい説明を聞けることです。自分の肌質や、どのようなタイプの日焼け止め美容液を求めているのか説明をして、肌に合ったものが購入できます。

また、パッケージの美しさやブランドの持つ満足感もあり、プレゼントにもおすすめです。贈る相手の好みや肌質が不明な場合はオーガニック・無添加の製品がおすすめになります。

日焼け止め美容液は、多くのブランド・メーカーから販売されています。普段使用している基礎化粧品やファンデーションと、同じブランドやメーカーで選ぶのもおすすめです。

カネボウ化粧品には、40歳前後向けのスキンケア化粧品を展開する「DEW beaute（デュウ ボーテ）」ブランドがあります。このブランドから2020年3月に新たに発売された日焼け止め美容液の「DEWUVデイエッセンス 日中用UV美容液」が人気です。

デュウ ボーテの全化粧品の共通成分として、フランスブルターニュ地方の海草由来成分である「ヴィターレ*」を採用しています。また、汗・水・摩擦に強くて落ちにくく、気になる紫外線から肌をしっかり守ると評判の「ALLIE（アリィー）エクストラＵＶジェルＮ」もおすすめです。

スキンケアクリームのようなこっくりとしたテクスチャーで、肌が本来持っている肌トラブルの元を防ぐ力を向上できます。日焼け止めとしては紫外線をしっかりブロックし、肌がダメージを受けないよう守ります。

肌になじみやすく、弾むようなハリと、潤い透き通るようなワントーン明るい肌を目指すことも可能です。

アネッサは、ウォータープルーフ機能など、汗や水に対する強度には定評のあります。アネッサの中では「アクアブースター」という、熱・水・汗で紫外線からお肌を守る膜が均一になる技術と、スキンケア成分が50％配合された次の4タイプがおすすめです。

• しっとりとした感触の「パーフェクトUVスキンケアジェル」
• さらっとした感触の「スキンケアUVミルク」
• 子供も使える低刺激性、アルコール無添加、無香料・無着色の「マイルドUVミルク」
• 爽快感のある泡がはじけて肌に密着する「スキンUV泡スプレー」
  
  

いずれも化粧下地として使用できます。SPF50+・PA++++と最高値の紫外線カット力と撥水性を持ち、石鹼で落とせます。夏のレジャーにおすすめになります。

朝の化粧水後は、これ1本で乳液・日焼け止め・化粧下地として使える資生堂エリクシールの日焼け止め美容液がおすすめです。「デーケアレボリューションT+」・「ホワイトデーケアレボリューションT+」の2タイプがあります。

夕方までマスクをつけたような潤う「つや玉」が続くことが特徴です。ローズ・ジャスミン・ミュゲなど自然由来の香りでお手入れの時間もリラックスできるような使い心地です。ほかのシリーズとのライン使いもおすすめです。

これ1本でUVカット・CC効果（肌色トーンアップ）が可能です。天然由来成分として、米ぬかやはちみつ、白まゆエッセンスなどの保湿成分が入っています。ピンクカラーでくすんだ肌を明るく見せ、美肌さらさらパウダーでファンデーションのりもサポートします。

忙しい朝や、化粧下地として使用できるので通常のお手入れの最後、ベースメイク前に使用するのがおすすめです。

美容意識が高い韓国で作られたコスメは日本人にも大人気で、さまざまなものが国内でも販売されています。もちろん日焼け止めの取り扱いもあり、韓国好きの方だけでなく若い女性に人気です。韓国美女のようにきれいな肌を目指すなら、一度試してみましょう。

以下の記事では、オーガニックの日焼け止めについて詳しくご紹介しています。合わせてチェックしてみてください。

各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

今回の記事では、日焼け止め美容液の人気おすすめランキングをご紹介していますが、下記の記事では、美容ライターが厳選した人気の美白美容液についてご紹介しています。ぜひご覧ください。

毎日のスキンケア用品も種類が多く、機能も1本で何種類もの機能を持つ商品が増えています。日焼け止め美容液の場合も名称がいろいろあり、お手入れのどこで使用するのがベストなのか、迷いやすいです。

基本的には化粧水→美容液→乳液→日焼け止め美容液→化粧下地→ベースメイクの順番になりますが、美容液・乳液・化粧下地が1つになったタイプの日焼け止め美容液を使用するのであれば、化粧水→日焼け止め美容液→ベースメイクとなります。

また、塗り方も大切です。特に紫外線が気になる夏場などは、日焼け止め美容液はしっかりと塗り、ファンデーションは軽めにのせると、重たくならずおすすめです。以下の記事では、同じく時短になるオールインワンジェルの使い方を紹介しています。ぜひご覧ください。

日焼け止め美容液の選び方や人気おすすめをランキング形式でご紹介しました。スキンケアと紫外線ケアが一緒にできる日焼け止め美容液ですが、合わなければ本来の効果に満足しづらいです。シーンに応じて使い分け、自分の肌質や好みに合う商品を見つけてください。