司馬遼太郎作品のおすすめ人気ランキング20選【代表作や最高傑作も】
2022/03/11 更新
目次
今回の記事では司馬遼太郎作品の人気おすすめランキングを紹介していますが、下記の記事では小説について紹介しています。ぜひ参考にしてください。
必読作品がずらり!司馬遼太郎作品の魅力とは?
司馬遼太郎は、ストーリーテラーとしての魅力はもちろん、史観の提唱者としての魅力も合わせ持っています。いわゆる司馬史観とでもいうべき歴史の読み方を世に問い、多くの日本人の共感を得ている点でも必読です。
有名人のみを扱うのではなく、世に埋もれた人にも光を当て、物語の中で生き生きと活躍させているのも、司馬遼太郎の大きな魅力の1つです。「翔ぶが如く」や「竜馬がゆく」など、ドラマ化されたものが多いのも司馬遼太郎作品の人気の表れといえます。
そこで今回は司馬遼太郎作品の選び方やおすすめ商品ランキングをご紹介します。ランキングは主人公のタイプ・その生き様・物語としての感動性を基準に作成しました。購入を迷われてる方はぜひ参考にしてみてください。
司馬遼太郎とは
司馬遼太郎は「梟の城」で直木賞を受賞し日本の歴史小説に新風を吹かせた人物です。ここではどういった人物だったのかなど、いろいろとご紹介します。
司馬遼太郎という名前の由来
司馬遼太郎の本名は福田定一で、由来は「司馬遷に遥かに及ばざる日本の者(なので太郎)」と言う意味から来ています。司馬遷とは中国前漢時代の歴史家のことで、史記の作者です。司馬遼太郎は、中国が好きな一面もあるので、このペンネームが来ている面もあると思われます。
「三国志」など中国の歴史にも詳しかった司馬遼太郎
大正12年生まれの司馬遼太郎は軍事教育も受けました。その中で中国や韓国の人たちと接する機会も多く、「この人たちのほうが非常に人間を感じさせる」と思ったのがきっかけの1つです。「三国志」など中国の歴史や文学にも詳しかった要因といえます。
また、司馬遼太郎は中国史だけでなく、ロシア文学や将棋の本など、さまざまな本を読んでいました。小学生のときには馬賊などにもあこがれを抱いていたので、そのころから中国には興味を持っていたようです。
忍豪作家と呼ばれた司馬遼太郎
司馬遼太郎は戦国時代に活躍した忍者をモデルにした小説を多く執筆しましたので、『忍豪作家』とも呼ばれていました。それは五味康祐などを、『剣豪作家』と呼んでいたところから付けられた呼び名です。
司馬遼太郎の初期作品では、当時異色とも言える西アジアを主要舞台としていました。しかし特殊すぎたためか、後年には思いを寄せつつも引き継がれなかった設定となっています。
司馬遼太郎作品の人気ランキング20選
口コミを紹介
何かで司馬さんの傑作と聞いて義務的に読み始めた。子供の頃から大好きな忍者の話だったとは。女性描写について縷々言われているようですが、私にとっては充分官能的。ハッピーエンド、五右衛門話でとてもたのしめました。
口コミを紹介
司馬さんの歴史観も伴った、空海が生きていた当時の生き様や出逢い等々、興味深く読ませて頂きました。司馬さん好き、もしくは、空海に興味をお持ちの方、お勧めです
口コミを紹介
司馬遼太郎戦国三部作に数えられる傑作。歴史上最も稀な出世を成し遂げた豊臣秀吉の人生譚です。裸一貫の浪人から関白にまで登りつめるプロセスは躍動感に溢れ、胸躍ります。上下巻合せて1,000P程ありますが、間延びすることなく一気に読めました。
口コミを紹介
知っているようで、知らないことばかり。人物像の書き込みは流石の一言。ただただ感心するばかりの本でした。
口コミを紹介
数奇な時代に生きた、大村益次郎の日本における役割、重要性を再認識させて名著である。
口コミを紹介
どこまで抗っても運という大きなものによりなるべきようにしかならない。元親は無念だろう。
口コミを紹介
千代の夫へのプロデュース力、愛を感じる一冊と思います。夫を支えながら上へと進めていく妻の気持ち、野望のすごさに思わず頁は進みます。
文藝春秋
翔ぶが如く 全10巻
西南戦争をクライマックスに激動に時代を描く歴史小説
先見性や計画性に富む冷徹な大久保利通、無限の包容力で人々を魅了しながらも、維新後は国家の方向性を見失っていた西郷隆盛が登場人物です。幼馴染のふたりが友情を通わせながらも、やがて袂を分かつようになります。
ふたりとも大物であったため、西南戦争という日本を二分する事件にまで発展しました。この西南戦争をクライマックスに、明治期の激動の歩みが書かれています。ふたりを取り巻く多くの魅力的な人物の活躍とともに、若き「日本」の成長の歴史を楽しんでください。
主人公のタイプ | 良く知られた英雄 | 主人公の生き様 | 信念に殉じた |
---|---|---|---|
物語性 | やや歴史叙述部分多し |
口コミを紹介
上野の西郷さんは知ってましたが、あと一歩どういう人物か知りませんでした。ちょうどNHKのドラマ西郷ドンを見て、興味を持ち読んでみました。ドラマでそれぞれの人物を見てましたので、読んでも映像化ができて楽しく読むことができました。凄い人だったんだと改めて感心しました。
文藝春秋
菜の花の沖 全6巻
一読の価値あり!不屈の精神で戦争回避におおきく寄与した高田屋嘉平
『高田屋嘉平』は教科書にも現れず、馴染みのない名前と思われる方も多いはずです。高田屋嘉平は江戸時代後期、瀬戸内海の淡路島で貧農の子として生まれました。舟の飯炊きから人生をはじめ、やがて、北海道から日本海を経て、京大阪を結ぶ廻船問屋まで上りつめました。
幕府がロシア人を捕縛した報復として捕まり、カムカッチャに連行され、どん底に落ちます。しかし、これを逆手に取り持ち前の気性で、当時南下政策を採っていたロシアと幕府の間を取り持ち、戦争回避に貢献した人物です。
主人公のタイプ | 埋もれていた人物 | 主人公の生き様 | 信念を貫いた |
---|---|---|---|
物語性 | 豊富 |
口コミを紹介
高田屋嘉兵衛の生涯を描いた作品。司馬遼太郎をして「もう一度生きるなら嘉兵衛のように生きたい」と言わしめた男の物語。一読の価値あり。
口コミを紹介
幕末期、役に立たない凡庸な人物が多かった大名のあいだで才気のある者たちの物語。なまじ才気があるため、これに振り回され犠牲になった人も。戦国時代なら領土をきりとって名を上げたであろう人物たちだが、幕末での役割はいかに有能な人材に活躍の場を与えるか。
口コミを紹介
中国の秦が滅びて漢になる前の時代、二人の英雄が覇権を争った歴史小説です。読み始めると、面白くて止まりません。現在、リーダーの人、あるいはリーダーを目指す人は必読の書だと思います。
NHK出版
「明治」という国家
日本人としてのアイデンティティーを考えさせられる
欧州の革命が自由・平等・博愛という理念のもとに遂行されたのに比べ、明治維新の時代にスローガンとして用いられたのは、攘夷・勤王・討幕といったものです。成果として得られたものは王政復古というカビの生えたようなものだったと評されます。
王政復古という古臭い考え方のもとで、日本を近代国家としてみちびいた政府の行いとその理由を、日本人としてのアイデンティティーを確認できる一冊です。歴史小説で有名な司馬遼太郎ですが、随筆からも司馬史観を味わうことができます。
主人公のタイプ | 小説ではなく随筆(主人公なし) | 主人公の生き様 | - |
---|---|---|---|
物語性 | 司馬史観が直に語られている |
口コミを紹介
司馬遼太郎がめずらしく"明治"について語った一冊です。氏ならではの、生き生きとした"明治"が描かれています。日本にも"革命"が起こったことを再認識できる一冊です。
口コミを紹介
司馬遼太郎の作品は多く読んでいたのに、何故か初めてこちらに出会いました。宝物を見つけた感動と衝撃を、かるく覚えました(笑)
口コミを紹介
閉鎖的になりがちで令和の開国を迫られている現代の私たち日本人に150年の時を超えて「大いに考えよ」と伝えているのではないか。現在の長岡の人々と話してみたくなった。
口コミを紹介
いつ読んでもこの作品は良いです‼️もう五回以上読んでますがいつも新鮮でとても優秀な作品だと思います。
口コミを紹介
日本人全員に読んでもらいたい 長いですが面白くて一気に読んでしまった ドラマも面白いので見て欲しいです
角川グループパブリッシング
尻啖え孫市 新装版(下)
主人公は戦国鉄砲集団を率いた男
本作品では、雑賀衆の孫市を主人公として展開する痛快この上ない司馬遼太郎ならではの作品です。加賀は中核となるものは一向宗であり、伊賀は忍びの術が結合の中核です。当時の最新技術である鉄砲を中核としたのが、紀伊の根来衆や雑賀衆になります。
『惣国』という言葉があります。『惣国』とは、単一の国主が支配するのではなく、国人・地侍・土豪ときには百姓などが結合して、共同統治している国または国に準じる地域です。それぞれ結合の中核となるものがあり、加賀、伊賀、紀伊など近畿周辺で発展しました。
主人公のタイプ | やや架空の人物 | 主人公の生き様 | 自由本法 |
---|---|---|---|
物語性 | 非常に豊富 |
口コミを紹介
ある方に勧められて読んでみましたが、大変面白く一気に読み上げました。こういう人物に焦点を当てて書き込んだのはさすが「司馬先生」です。
口コミを紹介
斎藤道三の生き方に感銘を受けた。
また美濃一国を落とし、信長才能気付き、明智を育て、戦国の世を作ったと言っても過言ではない。本当に楽しませていただきました。
口コミを紹介
司馬作品の中でも特に作中人物の若々しさが際立っている印象を受けました。あと剣術使いが闘いの中で生き残るしぶとさも。沖田総司に忍び寄る病と、その強さとのコントラストが、信頼の置ける仲間のかけがえのなさを感じさせてくれます。
口コミを紹介
司馬遼太郎は、人の心に火を灯すのが非常に上手である。この本で、一体何人の人たちが武者震いをし、大志を抱くようになったことか。下手な自己啓発本や流行本ほを買って、短期的にやるきを起こすぐらいなら、絶対に「竜馬がゆく」を読んだ方がためになるでしょう。
司馬遼太郎のおすすめ商品一覧
商品 | 商品リンク | 特徴 | 主人公のタイプ | 主人公の生き様 | 物語性 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1
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竜馬がゆく 全8巻 |
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歴史的ヒーローを描いた代表作 |
良く知られた英雄 | 自由奔放 | 非常に豊富 |
2
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燃えよ剣(上) |
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新選組を作りまとめた土方歳三の一生を書いた最高傑作 |
良く知られた人物 | 信念に殉じた | 豊富 |
3
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国盗り物語1~4巻完結セット |
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戦国時代の乱世を生き抜いたふたりの英雄を書いた名作 |
良く知られた英雄 | 上昇志向 | 非常に豊富 |
4
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尻啖え孫市 新装版(下) |
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主人公は戦国鉄砲集団を率いた男 |
やや架空の人物 | 自由本法 | 非常に豊富 |
5
|
新装版 坂の上の雲 1-8巻 |
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激動の明治を駆け抜けた男たちの生き様を描いた名作 |
知られた人物 | 信念を貫いた | 豊富 |
6
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世に棲む日日 |
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ふたりの『暴れん坊』を描いた歴史小説 |
良く知られた人物 | 信念に殉じた | やや歴史叙述部分多し |
7
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峠(上) |
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大志を抱く長州藩の河合継之助がいま、よみがえる |
埋もれていた人物 | 信念に殉じた | 豊富 |
8
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新選組血風録 |
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歴史的に『負け』ても絶大な人気を誇る新選組 |
知られた人物 | 信念に殉じた | 短編/豊富 |
9
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「明治」という国家 |
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日本人としてのアイデンティティーを考えさせられる |
小説ではなく随筆(主人公なし) | - | 司馬史観が直に語られている |
10
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項羽と劉邦 |
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広大な中国大陸を舞台にした屈指の歴史小説 |
知られた人物 | 上昇志向 | 豊富 |
11
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酔って候 |
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思うように活躍できなかった男の生き様 |
埋もれていた人物 | 4人4様 | 短編/豊富 |
12
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菜の花の沖 全6巻 |
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一読の価値あり!不屈の精神で戦争回避におおきく寄与した高田屋嘉平 |
埋もれていた人物 | 信念を貫いた | 豊富 |
13
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翔ぶが如く 全10巻 |
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西南戦争をクライマックスに激動に時代を描く歴史小説 |
良く知られた英雄 | 信念に殉じた | やや歴史叙述部分多し |
14
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功名が辻 |
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山之内一豊を支えた妻、千代の活躍 |
埋もれていた人物 | 知恵を働かせて生き抜いた | 豊富 |
15
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夏草の賦 |
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悲運を背負った戦国武将、長曾我部元親 |
知られた人物 | 運命(遅く生まれた)に泣いた | 豊富 |
16
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花神(上) |
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村田蔵六が目指した蘭方医学を通じて培う合理精神 |
埋もれていた人物 | 合理性を追求した | 豊富 |
17
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関ケ原(上) |
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司馬遼太郎の傑作!戦国三部作 |
良く知られた英雄 | 上昇思考 | やや歴史叙述多し |
18
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新史 太閤記(上) |
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人たらしと言わしめた豊臣秀吉の生き様 |
良く知られた英雄 | 上昇志向 | 豊富 |
19
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空海の風景〈上〉 |
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生きた空海の息吹が感じられる一冊 |
良く知られた人物 | 信念を貫いた | 豊富 |
20
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梟の城 |
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娯楽感覚で気軽に読みたいなら |
架空の人物 | 信念に忠実 | 豊富 |
通販サイトの最新売れ筋ランキングもチェック!
各通販サイトの売れ筋ランキングも是非以下より参考にしてみてください。
※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。
以下の記事では、時代小説の人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。
司馬遼太郎作品の選び方
司馬遼太郎作品は歴史小説のため、主人公のタイプやその生き様が選び方のひとつの軸になります。物語としても読んで楽しく、劇中に引き込まれていくかどうかも重要な選択基準です。
主人公のタイプで選ぶ
よく知られた英雄が好きな方、隠れた縁の下の力持ちに共感する方、孤高の信念をいだき世に殉じた人を愛する方、司馬遼太郎作品は多種多様です。主人公のタイプで選ぶのもおすすめします。
司馬遼太郎作品初心者にも読みやすい戦国時代の「誰もが知る英雄」
戦国三部作と言われる「国盗り物語」「新史太閤記」「関ケ原」などは、誰もが知る英雄の活躍を描いた作品です。また、外国が舞台になりますが、「項羽と劉邦」などもこの基準で選ばれるべき名作といえます。
織田信長や徳川家康、豊臣秀吉、斉藤道三など、歴史の教科書に出てくるほどのビッグネームが登場するので、比較的読みやすい印象です。有名な人物がたくさん登場するので、司馬遼太郎作品初心者にもおすすめします。
『花神』のように素晴らしい人選の「世に埋もれていた人物」
『花神』のように素晴らしい人選の「世に埋もれていた人物」は、司馬遼太郎の作品により脚光を浴びました。彼らの物語を選ぶのも大切な選択軸です。『菜の花の沖』『峠』『坂の上の雲』『尻喰らえ孫市』『花神』などは、この基準で選ばれるべき名作のひとつといえます。
日本人なら絶対好きな「気高き敗者」への共感
『判官びいき』という言葉があるように、歴史的敗者に同情や哀惜の念を抱く日本人ならではの気質と言えます。司馬遼太郎も、信念を曲げずに時代や世に殉じていった人物を多く扱う作家のうちのひとりです。日本人なら絶対好きな「気高き敗者」への共感できます。
この『気高き敗者』への共感も、重要な選択基準です。「燃えよ剣」「翔ぶが如く」「世に棲む日日」などがこの基準で選ぶべき名作といえます。
誰もが惹きつけられる魅力的な「キャラクター」性
物語として読んで楽しく、劇中に引き込まれていくかどうかも重要な選択基準のひとつです。司馬遼太郎の作品の中でも特に『竜馬がゆく』は、会話でつづられている部分が多く、知らないうちに話の中に入り込んでしまいます。
坂本龍馬という人物を、この時代にはめずらしい考え方と行動力のある魅力的なキャラクターとして描かれているのが人気の秘密です。また、龍馬をとりまく個性的な女性もたくさん登場します。誰もが惹きつけられる魅力的な「キャラクター」性が特徴です。
「戦国時代」などの時代で選ぶ
さまざまな時代を描いている司馬遼太郎ですので、まずは「戦国時代」などと、自分の興味のある時代からチャレンジしてみるのも選び方の1つです。
隠れた名作も多い「平安時代から室町時代」
比較的地味な作品が多いですが、隠れた名作が多いのが平安時代や室町時代です。義経や空海を描いた物語や、足利氏や日野富子の応仁の乱に光をあてた「妖怪」など興味深い作品がそろっています。
魅力的な武将たちなら代表作も多い「戦国時代」
司馬遼太郎の作品の中で最も有名で代表作が多いのが戦国時代といえます。「国盗り物語」や「関ケ原」などの有名どころから、長宗我部元親を主人公にした「夏草の賦」真田十勇士を描いた「風神の門」など、実にバラエティーに富んだ物語が目白押しです。
平和な時代はマニアックな人物の小説「江戸時代」
動乱の時代の作品が多い司馬遼太郎が描く平和な時代の江戸は、マニアックな人物に焦点が当てられています。「菜の花の沖」の高田屋嘉兵衛や、「北斗の人」の千葉周作など、小説をきっかけに知ることができる人物が多いです。
動乱の時代なら最高傑作もある「幕末」
戦国時代と並んで作品が多いのが幕末です。最高傑作といわれる名作が数多くならびます。一般的にあまり学ぶ機会のない幕末ですが、司馬遼太郎の作品を読むと、薩長・幕府・朝廷などの関係がスムーズに理解できます。
まずは人気ランキングに入っている『竜馬がゆく』や『燃えよ剣』など有名どころからチャレンジしてみるのもおすすめです。動乱の時代なら最高傑作もある「幕末」を選んでください。
近代日本の発展や事件を知りたいなら「明治」以後
近代日本の発展や事件を知りたいなら、明治以後を舞台とした物語がおすすめです。西南戦争を描いた「翔ぶが如く」や乃木希典の「殉死」、日露戦争を中心とした「坂の上の雲」など近代日本の発展や戦争へと続く道が見えてくる物語になっています。
思想や考えもわかる紀行やエッセイもおすすめ
司馬遼太郎はエッセイや紀行文も実に多く発表しています。どれも歴史に関係するもので、司馬遼太郎の持つ思想や考えを垣間見せてくれる内容になっていて興味深いです。歴史小説を読んだ後に、共に歴史世界を紀行してみるのもおすすめといえます。
自分に合った「ページ数」から読める短編
「本を読んでみよう!」と思い立ったはいいものの、司馬遼太郎作品だとどうしても難易度が高いような気がします。しかし一見難しく思えてしまう司馬遼太郎作品ですが、自分に合った「ページ数」から読める短編は読みやすいです。短時間で読めて内容も濃い短編がおすすめします。
以下の記事では、短編小説の人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。
作風が違うからチェックしたい「出版年」
司馬遼太郎の作品を読んでいて「なんだか難しくて途中でギブアップしてしまった」という場合、もしかしたら実際に『難易度の高い』作品から入ってしまった可能性も無きにしも非ずです。
そんなときはまず、作品の出版年をチェックしてください。小説家として長く第一線で活躍してきた司馬遼太郎の作風は、出版年によって違います。学生や司馬遼太郎作品初心者は、比較的新しく出版された作品を手に取ってみてください。
初心者はどれから読むか順番をチェック
どれから読んでも面白いのが司馬遼太郎作品ですが、やはり歴史初心者の方は読む順番も考慮してください。明治以後の物語を読むのであれば、幕末をまったく知らないと難しいです。戦国時代を読んだあとなら、江戸時代がどういう経過でやってきたのかわかります。
どれから読むか順番ををチェックするのも面白い作品を味わう選び方の1つです。
司馬遼太郎の名作は歴史好きな中学生・高校生にぴったり
歴史好きな中学生・高校生なら、司馬遼太郎の作品に入りやすいといえます。有名な『竜馬がゆく』は幕末を舞台にしたもので、特に中高生から人気が高い作品です。戦国時代が好きなら『関ヶ原』、新撰組が好きなら『燃えよ剣』などもおすすめします。
これからの生き方や考え方にいろいろな意味で指針を与えてくれる作品でもあるので、幅広い学生におすすめな作家です。また、文章が難しすぎない魅力もあります。
司馬遼太郎ファン必見の記念館
司馬遼太郎の記念館が大阪にあります。安藤忠雄さん設計のコンクリートの建物で、高さ11メートル3層吹き抜けの大書架は見ものです。好きだった雑木林や万年筆が置かれたままの書斎など、司馬遼太郎ファン必見の記念館になっています。
まとめ
ここまで司馬遼太郎人気ランキング20選を紹介してきました。中学生や高校生にも読みやすい大変優れた作品ばかりなので、ぜひ手に取って読んでみてください。たくさんの魅力的な登場人物によって人生観が変わります。
ランキングはAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2022年03月11日)やレビューをもとに作成しております。
司馬遼太郎の初期の忍者小説で、司馬史観は前面に出ていません。娯楽小説として楽しめる一冊です。任務の遂行に腐心する葛籠重蔵と、忍者を捨て武士としての立身出世を目指す風間五平のふたりを主人公として、その対照的な生き方が描かれています。
ふたりとも架空の人物であり司馬遼太郎の創作です。しかし、服部半蔵や徳川家康など、実在の忍者や英雄も多く登場し、歴史と物語を混同してしまいそうになります。楽しい小説ですので一読をおすすめです。