【ICLするならどこがいい?】沖縄周辺でICL手術ができるおすすめ眼科病院6院!費用や失敗しない名医の選び方、経験者52名の体験談を紹介
2024/11/15 更新
「ICLするならどこがいい?」
「沖縄でICL(眼内コンタクトレンズ)手術を受けられるおすすめの医院が知りたい」
そんな方に向け、この記事では沖縄県周辺でICL手術ができるおすすめ眼科病院を6院紹介!ICL手術で失敗しないための医院の選び方やICLとレーシックの違い、ICLにかかる費用、失明のリスクなどについて解説します。また、ICL手術経験者52名の体験談も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
レーシックとICLの違い一覧表
レーシックとICLどちらの手術を受けるかお悩みではありませんか?そんな方に向けてここではレーシックとICLの特徴やメリット、デメリットを解説します。ご自身の状況に合った治療方法を選択してください。
レーシックの特徴は手術費用の安さ
レーシックは角膜の表面を削ることで視力を矯正する手術です。レーシックの最大の魅力は手術費用が手頃な点です。クリニックによって費用に差はありますが、相場は20〜30万円です。またレーシックの場合、個人差はありますが早い人は手術の翌日には視力が回復する点も魅力の1つです。
ただし、角膜の厚みが薄い方や強度の近視・遠視・乱視の方は視力の後戻りが起こりやすいため手術を受けられません。またレーシックは、角膜を直接削るため治療前の視力に戻すことは不可能です。
ICLの特徴は安全性の高さ
ICLは角膜に小さな穴を開け眼内にレンズを入れることで視力を矯正する手術です。ICLの最大の魅力は安全性がより高い点です。ICLは「ICL認定医」の資格を持つ医師のみが施術できます。また万が一、後遺症や白内障などの目の病気を患った場合でもICLは元の目の状態に戻すことができる点も魅力の1つです。
ただし、レーシックに比べると手術の費用は高額です。また自分の目に合うレンズをオーダーメイドで作成するため、手術を受けるまでに時間がかかるといったデメリットもあります。以上のようなデメリットも踏まえた上でご自身の状況に合った選択してください。
編集部
記事下部ではレーシックとICLの違いについてさらに詳しく解説しているのでぜひ合わせてご確認ください。
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ICL手術で失敗しないための眼科クリニックの選び方【沖縄編】
まず最初に、ICL手術で失敗しないための眼科クリニックの選び方について解説します。どの医院でICL手術を受けようか迷っている方は、以下の3つのポイントを参考にしてください。
「ICLエキスパートインストラクター」や「ICLインストラクター」が在籍している医院を選ぶ
レーシックが一般に普及したばかりの当初では、レーシック手術の経験が不十分でありながら参入してきた一部の眼科医や当時の形骸化したライセンス制度が原因で、感染性角膜炎の集団発生や過矯正による健康被害などが相次いで発生しニュースでも報道されました。こういった過去の悪い先例を繰り返さないために、ICL手術は厳しい認定医プロセスを経た、有資格者しか実施することができないようになっています。ICLの認定医は三段階に分かれていて、「認定医」→「インストラクター」→「エキスパートインストラクター」の順で資格保有者が少ないです。最も資格保有者数が少ない「ICLエキスパートインストラクター」は、国内で12名のみ(当サイト調べ)が認定されています。こういった専門資格によって公的に高い技術力が証明されている医師が在籍するクリニックを選ぶと、安心して施術を任せられるでしょう。
▼全国のICLエキスパートインストラクターが在籍する医院
所在地 | クリニック名 | 有資格者 |
東京都 |
アイクリニック東京 | 北澤 世志博 先生 |
ふくおか眼科クリニック中野 | 福岡 佐知子 先生 | |
山王病院アイセンター |
清水 公也 先生 | |
常廣 俊太郎 先生 | ||
南青山アイクリニック東京 | 三木 恵美子 先生 | |
めじろ安田眼科 | 安田 明弘 先生 | |
代官山アイクリニック | 五十嵐章史 先生 | |
神奈川 | 北里病院 眼科 | 神谷和孝 先生 |
愛知県 |
先進会眼科 名古屋 | 市川一夫 先生 |
中京眼科 | ||
名古屋アイクリニック | 中村友昭 先生 | |
小島隆司 先生 | ||
大阪府 | フジモト眼科 | 藤本可芳子 先生 |
兵庫県 | レイクリニック | 松本 玲 先生 |
熊本県 | 眼科古賀クリニック | 古賀 貴久 先生 |
術後のアフターケアが手厚い医院を選ぶ
どこの眼科クリニックでICL手術をするか決めるうえでは、術後のアフターケアの内容をチェックすることも重要です。なぜなら、術後にレンズのサイズや度数が合わず再手術が必要となるケースが実際にあるからです。
また、アフターケアの内容や期間は眼科クリニックによってさまざまで、手術にかかる費用のみでクリニックを決めてしまうと、のちに「再手術代や追加でかかった費用を考えると、手術費用は少し高いけどあっちのクリニックの方がお得だった」なんてこともあるかもしれません。
▼この記事で紹介している医院のアフターケアの内容の一例
※ 横にスクロールできます
※ 費用は乱視なしの場合。公式サイトに記載がない場合は「ー」と表記
※ クリックすると記事内の各病院紹介へ飛びます
編集部
例えば、この記事で紹介している医院の中で、手術にかかる費用に対してアフターサポート(術後検診・再手術の無料期間)が最も手厚いのは「品川近視クリニック」となるわけです。
症例数の多いクリニックを選ぶ
ICL手術を受ける上で、クリニックの実績(=症例数)を確認するのはとても大切です。クリニックによっては、ホームページで症例数を公表している医院もあるため、チェックしておきましょう。また、クリニック自体の実績のほかに、執刀医の経歴なども見ておくとなお安心です。
▼この記事で紹介している各医院が公表している症例数(更新日:2024年8月)
クリニック名 | 公表している症例実績 |
先進会眼科 福岡 (福岡県福岡市) |
13,460件 |
品川近視クリニック 福岡院 (福岡県福岡市) |
14,470件 |
安里眼科 |
158件 |
比嘉眼科 |
ー |
南城眼科 |
ー |
おろく眼科 |
ー |
※ 公式サイトに記載がない場合は「ー」と表記
※1 先進会眼科全体の実績(公式サイトを参照)
沖縄周辺でICL手術を受けられるおすすめ眼科病院6院
ここでは、沖縄県周辺でICL手術ができるおすすめ眼科病院を6院紹介します。「どんな視力矯正の方法が自分に合うのか分からない」「そもそも自分はICL手術ができる目なのかわからない」という方は、気になったクリニックに一度来院し、ICLの適応検査を受けてみてください。なかには無料で受けられる医院も紹介しています。
▼先進会眼科の特徴
今年で開院21年目!視力回復治療の専門クリニック
先進会眼科は、創業以来レーシックやICL(眼内コンタクトレンズ)、白内障治療などの眼治療を専門に全国で5つの診療所を展開しているクリニックです。また、理事長は、ICLを供給するスターサージカル社より安全性と先進性を両立し多くの患者に裸眼の生活を提供したことについて、2021年8月にアワードを受賞しています。
入院不要!角膜を削らないICL手術
先進会眼科のICL手術は、両眼で20分程度で終わるため入院する必要がありません。また、角膜を削ることに抵抗がある方や角膜形状不正によりレーシック手術を受けることができない方には、レーザーやメスを使用しない手術方法も用意しています。
術後1年間の長期保証付き
先進会眼科のICLの手術費用には、術後3ヶ月間の定期検診代と術後1年間の再手術代が含まれています。また、追加で保証プログラムに加入することで最大3年間の再手術代が無料になります。WEB、LINEから24時間予約受付中なので、まずは個別説明会の予約をし、自分に合った治療を提案してもらいましょう。
▼先進会眼科 福岡の先生はこんな人
院長の菅沼隆之先生は、1992年から31年に渡って眼科医を務める日本眼科学会に認定された眼科専門医です。1999年に南青山アイクリニック福岡の院長、2008年に品川近視クリニック福岡院の院長を経て、2014年から9年間に渡って先進会眼科 福岡の院長を務めています。
▼品川近視クリニック 福岡院の特徴
西日本エリアICL最多症例実績を受賞!
品川近視クリニック 福岡院は、2018年〜2022年において「西日本エリアICL最多症例数」の実績をアメリカのICLレンズメーカー STAAR Surgical社より表彰されている、九州最大の屈折矯正専門クリニックです。福岡院のこれまでのICL症例実績は11,881件にのぼり、品川近視クリニック全体の累計ICL症例数は66,434件になります。(2023年11月時点)
術後3年間の長期保障付き
品川近視クリニックは術後のアフターサポートに力を入れている医院です。術後3年間の定期検診代は手術費用に含まれていて、万が一、術後検診で過矯正・低視力矯正と診断されたり、レンズのサイズが合っていないと診断された場合は、3年間の保障期間内であれば再手術代は無料になります。また、無料のサポート会員に任意で入会すれば、術後の痛みを軽減する「痛み緩和プログラム」を受けることも可能です。
遠方から来院する人に最大10,000円の交通費を支給!
品川近視クリニックの大きな特徴の一つに、遠方に住んでいる方にも来院してもらえるよう交通費補助制度を設けている点です。片眼の手術の場合、最大5,000円、両眼の手術の場合は最大10,000円まで交通費を負担しています。沖縄に住んでいる方が手術を受ける場合、上限10,000円まで交通費が補助されます。
▼品川近視クリニック 福岡院の先生はこんな人
院長の尾崎秀先生は、2002年から21年に渡って眼科医を務める日本眼科学会に認定された眼科専門医です。尾崎先生が品川近視クリニック 福岡院の院長に就任したのは2014年で、現在ではICL症例数10,000件を超え、アメリカのICLレンズメーカー STAAR Surgical社より表彰されました。
安里眼科 おもろまち駅前院(沖縄県那覇市)
▼安里眼科 おもろまち駅前院
安里眼科は沖縄県内に糸満市と那覇市の2院を構えおり、どちらも休診日をずらしているため、ご自身の都合に合わせて通えます。また、おもろまち駅前院では日曜も診察を行っているので、平日はどうしても時間が取れない方も通いやすいです。
レーシックだけではなく、ICLや健康保険適応の単焦点眼内レンズなども取り扱いがあることが特徴です。手術はすべておもろまち駅前院で行なっています。
▼料金表
コース |
料金 |
ICL(乱視なし) |
660,000円 |
ICL(乱視あり) |
770,000円 |
▼基本情報
診療日 |
火、水、木、金、土、日 |
休診日 |
月曜日 |
診療時間 |
8:00〜11:00、14:00〜16:00 |
住所 |
沖縄県那覇市おもろまち4丁目3-13 |
最寄り駅 |
ゆいレール おもろまち駅より徒歩3分 |
問合せ先 |
098-868-1882 |
▼アクセスマップ
※ 料金はすべて税込
※ 料金は両眼施術した際の費用
※ 自由診療のため保険が適用されません。
比嘉眼科(沖縄県浦添市)
▼比嘉眼科の特徴
白内障(単焦点レンズ・多焦点レンズ)・緑内障など幅広い眼の治療に対応したクリニックです。15床の病床を所有しており、入院する患者の快適さにこだわります。
北部や離島など遠くから治療にいらっしゃる患者さんには一泊入院しながら治療を受けることができます。
▼基本情報
診療日 |
月、火、水、木、金、土 |
休診日 |
日曜日、祝日 |
診療時間 |
8:30~12:00、13:30~17:00 |
住所 |
沖縄県浦添市城間4丁目34−20 |
最寄り駅 |
SCSK沖縄センター前バス停留所より徒歩10分 |
問合せ先 |
098-876-2515 |
▼アクセスマップ
※ 費用の詳細についてはお問い合わせください。
南城眼科(沖縄県南城市)
▼南城眼科の特徴
眼科医療サービスのプロフェッショナルとして沖縄県に根付いた医療に注力する南城眼科。モニター募集も実施しています。
▼料金表
コース |
料金 |
ICL/ICPL |
660,000円 |
▼基本情報
診療日 |
月、火、水、木、金、土 |
休診日 |
日曜日、祝日 |
診療時間 |
9:00〜11:30、15:00〜17:30 |
住所 |
沖縄県南城市玉城堀川695 |
最寄り駅 |
県立向陽高校より港川バイバスを東へ、新垣菓子店、南城歯科クリニック隣り |
問合せ先 |
0120-049-315 |
▼アクセスマップ
※ 料金はすべて税込
※ 料金は両眼施術した際の費用
※ 自由診療のため保険が適用されません。
おろく眼科
▼おろく眼科の特徴
幅広い眼科治療ができるおろく眼科。様々な合併症にも即対応できます。院長は15年以上近視に関する研究をしており、和文・英文論文の執筆、和文・英文教科書を多数執筆。国内・国際学会での発表も行ってきました。豊富な経験に基づいた治療を行います。
▼料金表
コース |
料金 |
ICL |
550,00円 |
▼基本情報
診療日 |
月、火、水、木、金、土 |
休診日 |
日曜日、祝日 |
診療時間 |
9:00〜11:30、15:00〜17:30 |
住所 |
沖縄県那覇市具志1-1-11 |
最寄り駅 |
高良バス停留所より徒歩すぐ |
問合せ先 |
098-859-7171 |
▼アクセスマップ
※ 料金はすべて税込
※ 料金は両眼施術した際の費用
※ 自由診療のため保険が適用されません。
【52名の体験談】ICL手術を受けて本当に満足してる?
ここではgooランキング編集部がICL手術経験者52名を対象に独自のアンケート調査をして分かった、ICL手術に対する満足度と体験談を紹介します。
「ICL手術を受けたことに満足しているか?」という質問に対して、54%(28名)が「とても満足している」と回答しました。「満足している」と回答した42%(22名)と合わせると全体の96%(50名)の人がICL手術を受けたことに対して満足していることが分かります。以下に「とても満足している」「満足している」と回答した人の回答理由をまとめてました。
また、「あまり満足していない」と回答した人は4%(2名)、「全く満足していない」と回答した人は0名という結果になりました。「あまり満足していない」「全く満足していない」と回答した人は、その理由について以下のように回答をしています。
「ICL手術をしたことに満足していない」と回答した2名のうち、1名が「術後により一時的に効果を感じた場合でも老眼によって再び視力低下を起こす」ことについて言及をしていることが分かりました。また、「満足していない」と回答した2名は調査時点(2024年4月)でいずれも40代以上で、うち1名が46歳、1名が50歳という結果になったことからも、「年齢を重ねるに連れて老眼が進行し、視力が手術前の状態に戻ってしまったこと」に満足していないことが分かります。
経験者が語るICL手術のメリットとデメリット
ここではgooランキング編集部が独自に調査した、ICL経験者が語るICL手術を受けるメリットとデメリットについて紹介します。
ICL手術を受けた良かったと感じる瞬間の第1位は「朝起きたとき」
ICL手術を受けて良かったと感じる瞬間の第1位は、有効回答数の63%を占めた「朝起きてすぐにモノが見えるとき」でした。
また、「寝る前の手間がない(すぐに寝れる)とき」と回答した人も50%を占めていることから、回答者の半数以上が、「就寝前後にかかっていた眼鏡やコンタクトレンズの着脱の手間が減った」ことでICL手術を受けて良かったと感じていることになります。
さらに、「スポーツやアウトドアが楽・楽しいとき」と回答した人が52%、「運転が楽・楽しい」と回答した人が46%、「メイクが楽・楽しい」と回答した人が21%いることから、「ICL手術を受けて普段の生活が楽しくなった」と感じている人が多いことがわかります。
また、全体の有効回答数の20%以下の少数意見ですが「眼鏡をつけている自分と比べ見た目に自信がついたとき」という声もありました。
このことから、ICL手術を受ける主なメリットは「眼鏡やコンタクトレンズをつける生活から解放されること」だけに留まらず、「裸眼になったことで、それまで楽しめなかったスポーツやアウトドア・運転が可能になったり楽しくなること」だと言えます。
ICL手術を受けて不便になったことの第1位は「光が眩しく感じる時がある」
「ICL手術を受けて不便になったことは?」という質問に対して、全体の約23%が「特になし」と回答しています。つまり、残りの77%の人は何かしらの状況で「不便になった」と感じていることが分かります。
中でも最も得票数が多かったのが、有効回答数の約35%を占めた「光が眩しく感じる時がある」で、次に多かった回答が「術後の経過観察のための通院が面倒」でした。
また、ほかにも「近くが見えなくなった」「ドライアイになった」「頭痛を感じることがある」と回答した人がいることから、ICL手術を受けた後に何かしらの健康被害を感じている人がいることが分かりました。
ICL経験者に聞いた人気病院と選んだ理由
ここではgooランキング編集部が独自に行なったアンケート調査によって分かった、レーシック経験者に人気の病院とその病院を選んだ理由について紹介します。
ICL手術を受けた病院の第1位は「品川近視クリニック」
ICL手術を受けようか迷っている人へ経験者からのアドバイス
gooランキング編集部がICL経験者を対象に実施した独自アンケートでは、「今、ICL手術を受けようか迷っている・受けたいと思っているが躊躇している人へ、あなたからのアドバイスを教えてください」という質問をしました。ここでは、その回答を一部抜粋し紹介します。
ICL(眼内コンタクトレンズ)って何?
ICL(眼内コンタクトレンズ)とは、目の中に直接小さなレンズを移植する視力矯正方法です。ICLは2010年に厚生労働省の認可を受け、ここ数年で認知されはじめました。同様の屈折矯正手術にレーシックもありますが、近年は手術件数が減少傾向にあり、ICLの手術件数が増加傾向にあります。屈折矯正手術の国内シェアは、現在でもレーシックが大半を占めており、ICLのシェアは3割程度と推定されています。
ICLとレーシックの違いは?
レーシックは医療用レーザーで角膜のカーブを削り屈折異常を矯正する視力矯正方法に対し、ICLはメスを使用し角膜の表面に数mm程度の穴を開け、そこからレンズを挿入し視力を上げる矯正方法です。ICLの大きな特徴の一つとして、「レンズを取り外してしまえば、いつでも手術前の状態に戻せる」ことが挙げられます。この他にも、レーシックとICLはさまざまな点が異なるため、ここでは、レーシックとICLのどちらにしようか迷っている方のためにそれぞれの違いについて詳しく解説します。「どちらの方が優れている」というわけではなく、それぞれ自分に合った視力矯正方法を選択するとよいでしょう。
レーシックは眼科専門医なら誰でも施術できるが、ICLは「ICL認定医」しか施術できない
レーシック手術は、眼科専門医であれば特別な資格を必要とせず施術を行うことができますが、ICL手術は眼科専門医であると同時に、「ICL認定医」という資格を持っている医師しか施術することができません。厚生労働省の「令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、日本全国の眼科医は13,639人とされ、そのうち「ICL認定医」の数は明確なデータはありませんが2021年時点では250名前後と言われています。
つまり、日本全国の眼科医のうち、ICL手術を実施できる医師はわずか1.8%になります。なぜ、ICL手術に関してここまで厳格な認定医制度が設けられたかというと、過去に起きたレーシック手術による集団感染事件が影響しています。これは、2008年から2009年の間に東京都中央区「銀座眼科」で起きた、67名もの被害者を出した大規模医療ミスで、この集団感染の原因の一つとして、「元院長が経営効率や営利を重視し手術器具の滅菌をしなかったり、角膜を切開するブレードを使い回したりと基本的な衛生管理を怠ったままレーシック手術を実施していたことによるもの」と言われています。こういったレーシックで起きた悪い過去を繰り返さないために、ICL手術は厳しい認定医プロセスを経た、有資格者しか実施することができないようになっているのです。
レーシックは軽度〜中程度の近視が対象で、ICLは強度近視が対象
レーシックとICLは、矯正できる度数の対象が違います。日本眼科学会が作成する「屈折矯正手術のガイドライン」によれば、レーシック手術が対象とする矯正量の限度は原則6Dとなっています。しかし、近視矯正の場合のみ、患者への十分な説明と納得があるかつ、手術を実施するのに十分な角膜厚があれば-10Dまで実施が可能です。一方、ICLが対象とするのは6D以上の近視で、-3D以上-6D未満の中等度近視と-15D以上の最強度近視には「慎重に対応する」と書かれています。
つまり、基本的にはレーシックは軽度〜中程度近視を対象とし、ICLは強度近視を対象としているため、対象となる矯正量が違うのです。
▼近視の一般的な分類
- 軽度近視(近視度数:−0.5D〜−3D)
- 中等度近視(近視度数:−3.25D〜−6D)
- 強度近視(近視度数:−6.25D〜−10D)
- 最強度近視(近視度数:−10.25D以上)
レーシックは術後に「近視の戻り」が起こるが、ICLには起こらない
レーシック手術をした後に、時間の経過とともに近視の状態に戻ってしまうことを「近視の戻り」と言います。「近視の戻り」が起きてしまう原因はいくつかありますが、その一つにレーシックで削った角膜が時間と共に治癒が進み、手術前の状態に戻ってしまうことが挙げられます。また、手術によって強度が低下した角膜に眼圧がかかることによって、押し出された角膜のカーブが強くなり近視の状態に戻ってしまうことも挙げられます。
一方、ICLは角膜を削らないため、こういった「近視の戻り」が起きることはありません。しかし、眼鏡やコンタクトレンズと同様に、年齢を重ねるにつれて老眼の症状がみられ、目の悪さに対してレンズの度数が合わなくなってくることはあります。
▼沖縄周辺でレーシックが受けられるクリニックはこちら
【よくある誤解】ICLは総称ではなく、後房型フェイキックIOLで使用されるレンズのうちの1種
眼内レンズは、「IOL(正式名称:Intra Ocular Lens)」とも呼ばれ、「有晶体眼内レンズ」と「無晶体眼内レンズ」の2種類に大別されます。元々は、「無晶体眼内レンズ」という、白内障手術などによって水晶体を失った目に対して水晶体の代わりに移植するレンズの1種類しかありませんでしたが、のちにその技術を利用し、近視矯正を目的とした水晶体を摘出せずに眼内にレンズを移植する「有水晶体眼内レンズ(フェイキックIOL)」が誕生しました。フェイキックIOLにも2種類があり、角膜と虹彩の間にレンズを移植する「前房型フェイキックIOL」と、虹彩と水晶体の間にレンズを移植する「後房型フェイキックIOL」があります。ICLと呼ばれるレンズは、この「後房型フェイキックIOL」で使用されるレンズの名称です。
多くの方が誤解しているのが、ICLとは眼内レンズの総称を指す言葉ではなく、あくまで「後房型フェイキックIOL」の手術で使用されるレンズのうち、アメリカのレンズメーカー(Staar Surgical社)によって開発されたレンズを指す言葉なのです。また、現在主流となっているICLは、レンズによって眼内の水(房水)の流れを妨げないようにレンズの中心に穴が開けられているため「ホールICL」と呼ばれることもあります。
ICLの費用っていくらかかるの?
ICL手術の費用は、クリニックによってさまざまですが沖縄の相場としては450,000円~800,000円程度です。200,000円〜300,000円程度で可能なレーシックと比べるとかなり高額ですが、ICLの費用が高額になる理由の一つに、レンズ代が挙げられます。ICLのレンズは、手術前に行う適応検査の結果をもとに適切な度数やサイズのレンズをオーダーメイドで作成するため高額になるのです。以下では、ICL手術にかかる費用を気にしている方に向けて詳しく解説します。
自由診療のため保険適用はされない
ICL手術は基本的に自由診療となり保険適用外のため、手術前後の検査料や受診料も含めすべての費用は自己負担になります。保険適用外で450,000円〜800,000円の負担となると、一見非常に割高にも思えるICLですが、多くのクリニックは術後の定期検診代が手術費用に含まれていることが多いです。なので、クリニックを選ぶ際は、術後どれくらいの期間までの検診代が手術費用に含まれているのかを確認してもいいかもしれません。
また、ICL手術にかかった費用に対しては、確定申告をすることで医療費控除を受けられます。医療費控除とは、本人または家族が、その年に支払った医療費が100,000円を超える場合は医療控除の対象になるといった制度です。
長期的に見るとICLは経済的
前述した通り、ICL手術にかかる費用は450,000~800,000円と決して安い金額ではありません。しかし、一度手術をしてしまえば10年、20年とコンタクトレンズの定期購入にかかり続ける費用と比べるとICLは経済的ともいえます。仮にワンデーのコンタクトレンズを1日あたり150円程度の費用がかかるとします。2週間レンズなら1日あたり50円程度と1ヶ月あたり1,000円程度のケア用品がかかるとします。30年後までにかかる費用を計算すると、なんとワンデーコンタクトレンズなら162万円、2週間レンズなら90万円にも上る計算になります。
こういったことから、コンタクトレンズよりICLの方が長期的に考えると経済的な視力矯正方法といえます。しかし、かかる費用だけで視力矯正方法を決めるべきではありません。最後は自分に一番あった矯正方法を利用しましょう。
ICL手術のリスク
ここではICLのリスクについて解説します。眼鏡やコンタクトレンズから開放されるICL手術ですが、いい点だけでなくリスクもしっかり把握したうえで、ICL手術を受けるか決めましょう。
術後に視界がぼやける?ハローグレア現象とは
手術後、夜間の外灯などを見ると光の周りに輪が見えたり、光がにじむ、ぼやけると感じる「ハローグレア」と呼ばれる現象が起こる場合があります。個人差はありますが、この現象も一般的には1週間ほどで安定するので心配ありません。
白内障手術では多焦点眼内レンズが使用されているため、ハローグレアが起きやすいといわれています。しかし、ICLのレンズはハローグレアも抑制するように構成されているため、術後の視力が安定するのと共に、気にならなくなるのがほとんどです。
万が一いつまでも視界がぼやける場合は、すぐに手術をしたクリニックに相談をしてください。
過矯正や低矯正などレンズが合わない場合も
ICL手術を行う前には精密な検査を行うと自分に合ったレンズを決めますが、まれに入れたレンズが合わなくて見えにくい場合があります。ですが、事前の検査が適切にできていれば避けられる可能性が高いトラブルですので、信用できる病院を選ぶのが大切です。
トラブルが起こってしまった場合でも、ICLで用いる眼内コンタクトレンズは取り出し可能です。対応がしっかりしている病院なら、度数が合わないなどのトラブルの際は無料で再手術してもらえる場合もあるため、参考にしてください。
感染症防止のために術後定期検診は必ず
感染症が発症した症例は多くはありませんが、手術は成功率100%ではないので、手術に一般的にみられる合併症や感染症が発生する可能性は0ではありません。衛生管理のレベルが高い病院や、トラブル時のアフターケアが充実している病院を選んでください。
また、感染症を防ぐためには手術を受けた患者自身の対策も必要です。定期健診にきちんと行く、手術後の注意事項を厳守する、処方された薬を飲み切るなど、病院の指示に従うとリスクを下げられます。
緑内障や白内障などはホールICLの登場によりリスク軽減
以前はICL手術のリスクは緑内障(眼圧の上昇)や白内障、角膜内皮細胞の減少といったものがありましたが、現在主に使用されているホールICLが登場したため、リスクがかなり軽減されています。
もともとあったわずかなリスクも軽減されており、さらに受けやすくなりました。しかしリスクが低くても0ではないので、検討の際には必ずこれらのリスクも念頭に置いておくのが大切です。
ICL手術の流れ
ICLの手術に至るまでの主な流れです。
1.適応検査
はじめに適応検査を行い、ICL(眼内コンタクトレンズ)が行えるかどうかを判断します。
2.術前検査
ICLの度数や大きさを決定する検査を行い、術前検査終了後にオーダーメイドでレンズを注文します。これは、届くまでに3~8週間程度かかるので把握しておきましょう。
手術日が決定したら、コンタクトレンズの装着が禁止されます。ハードコンタクトで3週間前から、ソフトコンタクトで2週間前から着用は禁止です。
3.手術
手術に要する時間は30分程度です。術後はしばらく安静にし、診察を受けた後に帰宅します。入院はしません。手術直後でも視力はかなりよくなるので、直ぐに裸眼での生活が可能です。早い方で翌日から、遅くとも1週間程度で良好な視力を得られます。
4.術後ケア
どの医院でも術後は定期健診があります。翌日検診のあとは(3日後)、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後を目途に検診を受けるケースがほとんどです。
以上が大まかな流れですが、医院によっては検査の回数が異なる場合もあります。手術自体は30分程度で済みますが、術後検診が必要なため、数回の通院を想定して医院を選択しましょう。
▼施術の流れ
ICLに関するよくある質問
ICLに関するよくある質問をまとめました。ICLを検討している人はぜひ参考にしてください。ただし、心配なことは自己判断せず、クリニックに詳細を確認するのをおすすめします。
プランの説明で使われる「D」って何?
D(ディオプター)とは、眼の調節力を表す単位です。-10.0D未満~6.0Dがあります。度数の値はマイナスが近視、プラスが遠視を表します。+-関係なく、数が高いほど症状がきついです。強度近視や強度遠視になるほど、一般的に手術費用は高額になります。
眼鏡やコンタクトを作るときに使われる処方箋に書かれているので、ぜひ自分の度数を確認してみてください。
モニターなどで費用を抑えて受けられる?
モニター募集は、手術を受けた本人の口コミや顔写真を掲載などさまざまな条件を受ける代わりに相場より手頃に手術が受けられます。病院によっては、モニター募集の条件が異なりますので、自分が条件を満たせるのなら応募してみるのもおすすめです。
ICLの手術まではどれくらいの期間がかかる?
レンズの在庫によっては3週間〜3ヶ月ほどかかることがあります。
適応検査、最終検査を経て、使用するレンズの度数が決まります。アメリカやヨーロッパで製造されているレンズがほとんどなので、在庫状況により取り寄せになった場合は待つ期間が長くなってしまうでしょう。
また、普段装着しているのがハードコンタクトレンズの場合は4週間以上、ソフトコンタクトレンズの場合は3日以上、使用を中止する必要があるので、手術を受けることを決めてもすぐに手術を受けられるわけではありません。
手術中や術後は痛みを感じるの?
ICLの手術中や術後に痛みを感じることはほとんどないとされています。
ICL手術は点眼麻酔(目薬タイプの麻酔)を行ったうえで手術をするため、痛みは大きく軽減されています。口コミでも痛みを感じた方はほとんどいませんでした。しかし、目を大きく開いた状態で施術を行うので、少し眼球が押される感覚はあります。途中で痛みを感じたら麻酔を追加できる場合もあるので、すぐにドクターに相談してください。手術後に麻酔がきれると軽い痛みや異物感を感じる方もいますが、時間とともに軽減します。
手術後は仕事を休む必要はある?
車の運転や細かい作業など、視力が必要になるお仕事の場合は、余裕を持ってお休み期間をとるのをおすすめします。
手術当日は薬剤の影響などもあり視界はぼんやりと見えている状態で、術後数日~1週間程度で視力が戻ります。また、ICL手術後のメイクは、一般的には眼の周りを避ければ翌々日から可能です。
ICLをしてもカラーコンタクトはできる?
ICL手術では目の表面状態は変わらないため、カラーコンタクトを入れられます。
ただし、目の状態が安定する3か月を過ぎ、医師に相談してから装着をしてください。
ICLって何年持つの?
ICLのレンズには寿命はありません。
ICL手術で使われている眼内レンズは、耐久性や生体適合性に関して優れた素材から作られています。交換や特別なメンテナンスの必要もなく、基本的には継続的に入れておけます。しかし、年齢を重ねるにつれて、入れているレンズの度数が合わなくなってしまう場合はあります。その場合は、レンズの取り出しや再手術が必要となります。
ICL手術を受けた数年後に、もし視力が低下したら?
保証期間内の初回であれば、無料で再手術をおこなってくれる眼科クリニックもあります。
保証期間は1〜3年間で定められている眼科クリニックが多いです。期間内なら何度でも相談、検診ができる場合もありますので、不安を感じたら早めに通院しましょう。
ICLの10年後、20年後のリスクは?
近年主流となっているホールICLの登場により、白内障などの合併症のリスクは少なくなりました。
過去にはICLを受けた方の中に、白内障や緑内障(眼圧の上昇)が起こるリスクがありました。ICLを受けた方が白内障を起こす原因は、ICLで使用するレンズが眼内の水(房水)の流れを妨げ、水晶体の混濁を起こしてしまうためでした。しかし近年ではこの合併症のリスクも少なくなりました。眼内レンズにごく小さな穴を開けた「ホールICL」が開発され、房水の流れを確保するとより水晶体の混濁を抑えられるようになったためです。
とはいえ、リスクが低くても0ではないことを理解し、検討の際には必ずリスクも念頭に置いておくことが大切です。
ICLは老眼も治療できるの?
ICL(眼内コンタクトレンズ)は、主に近視、乱視、遠視を矯正できる手術です。しかし、それとは別に、年齢を減れば誰しも目の老化現象である老眼が始まります。老眼とは、眼のレンズである水晶体そのものが老化によって硬くなり衰える現象です。
ICLは眼内レンズを挿入して近視、遠視、乱視を矯正する手術なので、老眼そのものの矯正はできませんでしたが、近年、老眼対応の眼内レンズ「IPCL」が登場しました。
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術後検診代3ヶ月間無料○
▼料金表
ICL(乱視なし)
460,000円
592,000円
▼基本情報
月、木、金、土、日
火曜日、水曜日、年末年始
10:00〜19:00
(日曜日、祝日は18時まで)
住所
最寄り駅
天神駅3番出口より徒歩1分
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