近年ウイスキーが人気ですが、より美味しく楽しむならロックグラスが必需品。「オールド・ファッションド・グラス」とも呼ばれ、グラスの広さや飲み口の薄さによって、味わいはもちろん風味や香りもがらりと変わります。

無印やリーデル、アデリアなどの気軽に使えるお手頃価格のものから、バカラやカガミクリスタルなどのおしゃれなブランド品まで多くの種類があります。自宅用にもプレゼントにもおすすめですが、初めての方には少々選び方が難しいですよね。

そこで、今回はウイスキー用ロックグラスの選び方やおすすめ商品を容量・重さ・ブランド等を基準にランキング形式でご紹介します。購入を迷われている方はぜひ参考にしてみてください。自分のスタイルに合った、愛着の湧くロックグラスを見つけてくださいね。

ウイスキー用ロックグラスを選ぶときのポイントを押さえておきましょう！ウイスキーがお好きな方へのプレゼントを選ぶ際にも参考にしてみてくださいね。

お酒を飲む量やペースは人それぞれ。ロックグラスの選ぶときは、普段飲むウイスキーの量を目安に選ぶのが良いでしょう。標準的な容量は250ml前後です。ちなみに、バーなどでロックで飲むときに注がれる量はシングルが約30ml・ダブルが約60mlぐらいが一般的です。

大きな氷を入れるなら200〜300mlほどの容量がぴったり。ペースの早い方やダブルで飲みたい方は、何度もおかわりをせずに飲み進められる大きめのグラスをおすすめします。対して、ゆっくり味わいたい方や氷が溶ける前に飲みたい方は小さめのグラスが良いですね。

気になるロックグラスに容量が記載されていない場合は、「オンス」の表記があるか確認してみてください。「1オンス＝約30ml」なので、容量の目安に覚えておくと便利です。自分の飲むペース・量に合ったベストサイズのロックグラスを選んでくださいね。

ロックグラスを選ぶときは、持ちやすさと重さもポイント。持った時に程よい重量感があり、手に馴染むものが良いでしょう。片手で収まるサイズ感とフィット感があると疲れないですね。氷やウイスキーを入れてもスムーズに口に運びやすいかイメージしてくださいね。

特に女性の方は、ずっしりと重過ぎるグラスだとやや不向きかもしれません。また、手が小さめの方は、表面にカットデザインが入ったグラスの方が持ち上げやすいですね。軽めのグラスを選ぶ場合でも、底に向かって厚みがあるものがおすすめです。

あまり軽すぎると破損しやすいですが、ある程度厚みがあれば、ロックで飲んでも手が冷たくならず、手の体温で氷が早く溶けることもありません。ロックグラスはやや重厚感がある方が、雰囲気もおしゃれで、大人の素敵なお家時間を演出してくれます。

ウイスキーの味と香りを堪能するなら、グラスの飲み口はできるだけ薄いものがおすすめです。唇に触れた時の違和感が少なく、ウイスキーが舌全体に広がるため、味や香りを感じやすいです。氷が溶けてマイルドになっていく味の変化も感じやすいです。

対して、飲み口が厚いものは、冷えたウイスキーをカジュアルかつダイナミックに楽しみたい時にぴったりです。その時の気分に合わせてグラスを変えるのも楽しいですね。また、お湯割りでウイスキーを楽しみたいときも、飲み口は厚めのグラスが良いでしょう。

熱くても飲みやすく、ロックグラスが割れてしまう恐れもありません。飲み口の薄いロックグラスは割れやすいというデメリットもあるので取り扱いには注意が必要です。また、グラスを薄く作るには技術が必要な分、価格も高めに設定されています。

ロックグラスをデイリー使いする方なら耐久性も重要です。強化ガラスやクリスタルガラスを使用したものは強度があり、割れにくいので長く使えますね。万が一倒してしまっても簡単には割れません。頑丈なグラスは洗うときもそこまで気を使わずに済みます。

さらに食器洗浄機に対応しているタイプだとお手入れが楽ですね。耐久性に優れたグラスはガラスにカットが施されているものがあり、デザインを楽しむこともできます。ブランドごとに職人がカット技術を競い、美しいデザインを生み出しています。

なかには記念日やイニシャルなどを刻む「エッチング」をして、オンリーワンのグラスを作れるメーカーもあります。ただし、耐久性の高いものは厚みがある分、重さもあるので、持ちやすさとのバランスも考慮して選んでくださいね。

ウイスキーをオン・ザ・ロックで飲むときは、氷が溶けていくうちに色合いが変化するのを目で楽しむのも醍醐味。色合いはもちろん、氷に当たる光の屈折を堪能するには、ロックグラスの透明度がポイントです。

透明度の高いロックグラスで、美しいカットが施されているものは、複雑に光が反射して、より綺麗なきらめきを楽しむことができます。ガラスの屈折率は鉛の含有率で変わるので、より輝きの強いロックグラスが欲しい方は、商品の鉛の含有率をチェックすると良いです。

また、ガラスの中でもクリスタルガラスは高級素材といわれており、透明度が高く光沢のある輝きが特徴です。ストレートで楽しみたい時もウイスキーの色が良く見えるクリスタルガラスがおすすめ。ウイスキーの銘柄や熟成年数によって変化する色を楽しんでくださいね。

ウイスキー用のロックグラスといえばガラス製ですが、金属などの素材もあります。それぞれの特徴を押さえて、お好きな素材を選ぶようにしましょう。

ロックグラスといえば「ガラス製」。氷が溶けることでウイスキーの色の変化や光の屈折の美しさを楽しむならおすすめです。強化ガラスやクリスタルガラスを使用しているものは耐久性に優れており、多少ぶつけたり倒れたりしても割れにくいので、気を使わないですね。

食器洗浄器に対応したタイプも販売しているのでお手入れも楽です。また、一般的に使用されている「ソーダライムガラス」のなかにも高品質なものがあり、クリスタルガラスのような透明度と丈夫さを兼ね備えている商品があります。価格もリーズナブルなのがポイント。

ウイスキーをロックグラスでゆっくり飲み進めていると、だんだんと味が変わっていきますよね。この温度変化が気になる方におすすめなのが「ダブルウォール構造」のロックグラスです。グラスが2層になっているので温度変化に強く、断熱効果も期待できます。

ウイスキーの温度が変わらないので、夏場の暑いときや、時間をかけてまったり楽しみたい方に最適なロックグラスです。手の体温でウイスキーがぬるくならず、グラスの外側に水滴がつかないので、読書やPCで作業をしながらのウイスキータイムも楽しめます。

高級ブランドのロックグラスは来客のときのおもてなしにぴったりですよね。プレゼントにも、高品質でおしゃれな高級ブランドのロックグラスはおすすめです。

定番の高級ブランド「バカラ」は、1764年創業のフランスのクリスタルのラグジュアリーブランドです。クリスタルガラス製品を製造する老舗企業で世界的に知名度が高く、フランス王室・イギリス王室・ロシア皇室等の王室が愛用していることでも有名です。

バカラには「M.O.F.(フランス職人)」の称号を得た職人を多く輩出しているブランドで、ウイスキー用ロックグラスも、昔から定評があります。刻印も入れられるものもあるので、ギフトとしても大変喜ばれます。

かっこいいデザインも豊富で優れたものが多いので、ウイスキー好きな方は、来客用にバカラのロックグラスを揃えておく、という方も多いですよね。ハイブランドなので価格は非常に高いですが、それだけの価値があるといえるでしょう。

日本初のクリスタルガラス専門工場として創立されたブランド「カガミクリスタル」は昭和9年に創業された宮内庁御用達ブランドとして認められているブランドです。熟練した職人が作り出す繊細なクリスタルは芸術品といわれるほど高品質で世界的にも知られています。

ウイスキー用ロックグラスでもグラスのカットによる光の反射が映えるデザインが人気で、クリスタルガラス特有の高い透明度が魅力です。江戸切子細工を施したタイプも揃っており、使うのはもちろん、美しい外観なので飾って楽しむこともできる格調高いグラスです。

1956年に江戸川区で創業したブランド「田島硝子」は、江戸時代から受け継がれてきた製法で作られている「江戸硝子」や、江戸硝子の表面に模様を施した「江戸切子」など、熟練した職人が1個ずつ手作業で製造しています。

ともに東京の伝統工芸品に指定されており、一つとして同じものはない味わい深いデザインが魅力です。ワイングラスやタンブラーなど、商品のラインナップも多岐に渡ります。バカラ以外のおしゃれなグラスをお探しの方にもおすすめです。

なかでも、クラスの底に富士山がデザインされた「富士山グラス」は国内外で高い評価を得ているアイテムなので、気になる方はチェックしてみてください。下記サイトでは、江戸硝子・江戸切子について詳しく書かれているので、興味のある方はぜひご覧ください。

ワイングラスで有名なブランド「RIEDEL(リーデル)」は、創業から250年以上の歴史があり、ガラス工芸で有名なチェコのボヘミアから始まりました。今ではオーストリアに巨大な工場を構えています。

1973年に発売されたハンドメイドのワイングラスがヒットし、世界的に有名なブランドになりました。リーデルから販売されているウイスキーグラスの種類はまだまだ少ないものの、形状がシンプルで安い価格のものが多いので、日常使いとして活躍してくれます。

ウイスキー以外のドリンクでも見た目を楽しめるグラスが多く、なかでもグラスの薄さと軽さが特徴のH2Oシリーズは、口当たりが良くウイスキーや氷を入れても重さが気になりません。快適なウイスキータイムが過ごせるのでおすすめです。

無印良品のグラスなら、価格もリーズナブルで容量もさまざまなのでとても使い勝手が良いです。耐久性や食洗機使用可能など、日常使いにありがたいポイントがたくさん。ロックグラスとふだんのグラスを兼用したい方はぜひ検討してみてください。

アデリアレトロは、創業200年を迎えた石塚硝子会社の食器ブランドです。昭和レトロなデザインを現代風に復刻したものが人気で、ノスタルジーな気分でお酒を飲みたい方におすすめ。昭和喫茶風に飲み物を入れて使うのも流行です。

各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

ウイスキーグラスには、ストレートで飲むコニャックグラスや、香りや味わいをまったりと楽しむカクテルグラスなどがありますが、最も愛用されているのはロックグラスといえるでしょう。ウイスキーをオン・ザ・ロックで楽しむためには欠かせないアイテムです。

ロックグラスは、氷を入れた時の音やウイスキーを注ぐ瞬間の良い香りを堪能できるように作られています。口が広くて背の低いタンブラータイプが最適で、氷を細かくクラッシュしなくても、大きめの氷がそのまま入れられるように底が厚めに作られているのが主流です。

せっかくウイスキーの美しい琥珀色と芳醇な香り、溶けていく氷による色や光・味の変化を楽しむなら、ロックグラスにもこだわることをおすすめします。グラスの色合いやデザインでも雰囲気が変わるので、お気に入りのグラスは何個あっても楽しめます。

お好みのウイスキー用ロックグラスを選んだら、早速ウイスキータイムにしましょう！オン・ザ・ロックでより楽しめる、おすすめの飲み方をご紹介します。

ウイスキーをオン・ザ・ロックで楽しむには、「冷たさ」が要です。飲む直前までロックグラスをしっかり冷やしておきましょう。冷蔵庫で冷やすのも良いですが、繊細なロックグラスを庫内に入れるのが気になる方は、たっぷりの氷と冷水を入れて冷やすのがおすすめ。

ウイスキーの一口めにより濃厚な香りが楽しめるように、ロックグラスの内側についた水気がきちんと拭き取っておきましょう。その後、新しい氷を準備し、お好みのウイスキーをゆっくり注いで楽しみましょう。

以下の記事では、初心者も楽しめるウイスキー・高級ウイスキーの人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

ウイスキーをオン・ザ・ロックで楽しむには「氷」も重要。氷がすぐに溶けてしまうとウイスキーが水っぽくなってしまうので、透明で不純物が含まれていない、溶けにくい大きめの氷を選びましょう。

市販の透明な氷がおすすめですが、自宅で製氷する場合は、蓋のついた製氷器をおすすめします。氷が準備できたら、グラスの半分ぐらいまでウイスキーを注ぎ、マドラーなどで軽く混ぜて、ウイスキーと氷をなじませてから味わってくださいね。

以下の記事では、製氷皿・家庭用製氷機・アイスペールの人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

ウイスキー用ロックグラスを洗うときは、なるべく香りのある洗剤は避けてグラス用のスポンジで優しく洗うようにしましょう。水垢の付着を防ぐためにも洗った後はマイクロファイバー系の布でしっかりと水気を拭くのがポイント。

保管するときも、傷がつかないように重ねて収納することはやめましょう。ウイスキーはちょっとしたことで香りや味が変化してしまう繊細な嗜好品です。ロックグラスのお手入れも正しい方法で行ってくださいね。

ここまでウイスキー用ロックグラスの人気おすすめランキング15選をご紹介しましたが、いかがでしたか。今回ご紹介した選び方やランキングを参考に、とっておきのロックグラスを選び、プレゼントはもちろん、自分でもお家で美味しいウイスキーを楽しんでくださいね。