家で食べられるラーメンといえば袋麺のインスタントラーメンが手軽でおいしいですが、調理に時間をかける余裕があるときには、市販チルドラーメンの本格的な味が楽しめておすすめです。最近では通販やスーパーで買える袋生麺・冷蔵ラーメンが増えています。

保存できるチルドタイプの生ラーメンは店舗と遜色ない味が楽しめるだけでなく、お好みの具やスープで自由にカスタマイズできる点も人気のポイントです。ラーメンにこだわりを持っている方は、アレンジで自分好みのラーメンを食べたいですよね。

そこで今回は、市販チルドラーメンの選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介いたします。ランキングは味・麺の太さ・ご当地などに注目して作成しました。家でラーメンを本格的に楽しみたい方はぜひ参考にしてみてください。

チルドラーメンとは低温で冷蔵保存するラーメンのことで、ラーメンやパスタの専門店などで使用される生ラーメンも該当します。茹で時間をそれほど必要としないためすぐに火が通って食べられる点が特徴です。

一方、麺にはチルド麺以外に乾麺やインスタント麺などがあります。乾麺とは生麺を乾燥させたもので、そうめんやパスタなどがその代表です。また、インスタント麺とはお湯をかけたり、短時間茹でたりするだけで食べられる麺のことで、カップラーメンや袋麺に用いられています。

先ほども触れたように、チルドラーメンは低温保存が必要なラーメンのことです。生麺・ゆで麺・半生麺など、茹で加減に違いはあっても低温保存するのであれば、すべてチルドラーメンに分類されます。

チルドラーメンの一番のメリットは茹でる時間の短さです。乾麺やインスタント麺に比べて短時間で火が通ります。一方、チルドラーメンは乾麺よりも水分量が多いため賞味期限が短めです。商品によって賞味期限は1週間～1か月程度とかなり幅があるので、購入の際は必ず確認しましょう。

ランキングの次はチルドラーメンの選び方を紹介します。今回はメジャーなジャンルを中心に紹介するので、ぜひ参考にしてください。

日本各地にはその土地で人気の「ご当地ラーメン」があり、それぞれ異なった特徴があります。気になったものをチェックしてみましょう。

ご当地ラーメンの王道中の王道である博多ラーメンは、美しい乳白色のとんこつスープとしなやかな細麺が特徴です。博多はラーメン店が多く軒を連ねる場所で、屋台なども有名で地元の人たちはもちろん観光客も訪れるため客足が途絶えません。

細麺は優しくすするだけでまるで吸い込まれるように口に入り、乳白色のとんこつスープを絡めた味わいはしつこくなくて食べやすく、高いリピート率を誇ります。何を食べたらいいかわからない方は、まず博多ラーメンを選んでください。

徳島ラーメンも有名なラーメンの一つであり、根強い人気を誇ります。徳島ラーメンは大きく茶系・黄色系・白系の3色3つに分けられており、その総称が「徳島ラーメン」です。いろいろな味を楽しみたい方におすすめします。

茶系はスープにとんこつと濃い口醤油を使用したブラックな色合いに、中細麺と豚バラ肉と生卵を載せたガッツリ系です。黄色系と白系は具にポピュラーなネギやチャーシューを使用し、味付けに薄口醤油を使用しているためあっさりしています。

札幌ラーメンはご当地ラーメンの中でも歴史が古く、その起源は第二次世界大戦よりもさらに前、日本が帝国時代であった1920年代にまでさかのぼります。現在札幌には1000店舗以上のラーメン店があるといわれ、ラーメンで賑わう土地です。

スープにはとんこつを用い、北海道の寒い気候を考慮して、熱冷め防止のためのラードなどが入っています。具は一般的なラーメンに比べると、ネギ・とうもろこし・もやしなどの野菜が多めです。

青森ラーメンは津軽ラーメンとも呼ばれます。博多や札幌のラーメンとほどには知られておらず、通好みのご当地ラーメンです。具にはチャーシュー・ネギ・メンマなどポピュラーなトッピングに加えて、なるとの代わりに麩が用いられる場合が多くなっています。

1990年代にテレビ番組の「日本一うまいラーメン決定戦」で、ラーメン王の異名をとる石神秀幸氏が和歌山の井出商店を推薦し、見事優勝しました。その影響でたちまち東京を中心とした和歌山ラーメンブームが起こっています。

トッピングにはポピュラーなチャーシュー・ネギ・メンマ・かまぼこを使用し、チャーシューにはもも肉を使用する点が特徴です。ご当地ラーメンブームの草分けとして現在も高い評価を得ています。

札幌・博多と並んで日本三大ラーメンの一角に数えられる喜多方ラーメンの特徴は、透き通った綺麗な醤油味のとんこつスープです。麺はちぢれ麺でもちもちした柔らかさが楽しめます。まずはメジャーなところから攻めたい方は、最初に食べてみてください。

飛騨ラーメンは別名「高山ラーメン」・「飛騨高山ラーメン」とも呼ばれます。特徴はあっさりした醤油スープと極細のちぢれ麺です。大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」で主人公が飛騨ラーメンを食べるシーンがあり、そこから知名度が一気に広がりました。

広島はお好み焼きが有名ですが、ラーメンも有名なご当地グルメです。茶色く濁ったスープが特徴ですが、この濁りは醬油のタレにとんこつ・野菜・鶏がらなどを濁るまで煮込んで生まれます。

尾道ラーメンは広島ラーメンの一種であり、広島県備後地方のご当地ラーメンで、特徴は豚の背油を浮かせた醤油スープと平打ち麺と、個性的なラーメンです。こってりとした味わいで、お店によってはかき揚げをトッピングする場合もあります。

鹿児島のご当地ラーメンである鹿児島ラーメンも外せません。鹿児島ラーメンはそれぞれの店舗が工夫を凝らしており、特徴は各店舗により異なります。ただ、半濁のスープやストレート麺などが共通しており、いずれの店も人気が高いです。

久留米ラーメンはとんこつスープと細麺が特徴で、とんこつラーメンの元祖です。その最大の特徴は継ぎ足しで、とんこつスープが減る度に、別の釜で煮たスープに注ぎ込む形で継ぎ足していく方法が久留米ラーメンの伝統的な製法となります。

九州ラーメンは博多や鹿児島だけでなく、熊本にも玉名ラーメンなどの有名があります。濃いめのとんこつスープと中細のストレート麺に加え、焦がしにんにくのトッピングが玉名ラーメンの神髄です。お取り寄せしやすく独特で豊かな風味が楽しめます。

横浜家系ラーメンは、濃厚でコッテリとした味わいが魅力の豚骨醤油ラーメンです。太めのストレート麵が食べ応え抜群で、ほうれん草とチャーシュー・海苔をトッピングします。麺にスープがよく絡む、バランスのいい味わいを楽しんでみてください。

醤油・とんこつ・塩・味噌、あるいはそれらをブレンドしたものなど、ラーメンにはさまざまな味のバリエーションがあります。ここでは味で選ぶ方法をチェックしましょう。

味噌ラーメンはラーメンの中でも最も人気のある味の一つであり、インスタントラーメンでも味噌は人気です。味噌ラーメンは豊かな風味とマイルドの味わいが特徴であり、バターなどのトッピングでよりおいしく食べられます。

豚骨のラーメンはこってりとした味わいが人気です。博多ラーメンなどの人気のご当地ラーメンも豚骨ラーメンであり、日本全国にお店があります。また、王道の豚骨ラーメンだけでなく、醤油豚骨や味噌豚骨なども人気が高いです。

塩ラーメンはダシの味をダイレクトに味わえるため、あっさり系のラーメンが好きな方に支持されています。シンプルでしつこくないあっさりした口当たりが女性を始めとする健康志向の方などに人気です。

醤油ラーメンは、タレに醤油を使った日本で生まれたラーメンです。一般的に醤油ラーメンは、鶏ガラ・昆布でダシを取った、あっさりとしたスープに縮れ麺を組み合わせたものが多く、具もネギ・海苔・チャーシューなどとシンプルなものが使われます。

魚介ラーメンとは、アサリ・エビ・煮干しなどで出汁を取ったラーメンです。あっさりとした味わいが特徴で、体にやさしい味付けがされているので女性に人気があります。脂身が少ないので、食べやすく、何回もリピートする方が多いです。

麺の太さで選ぶのはチルドラーメンを選ぶ際に重要なポイントです。茹で時間や食べ応えなどが変わるので、麺の太さを考えて選ぶようにしましょう。

細麺とは、名前の通りの細い麺です。茹で時間が少なく、ツルツルしているので、歯切れがよく食べられます。普段ラーメンを食べない方にも食べやすい麺の太さです。自分で作るときも茹で時間が短くて済むため、調理も簡単にできます。

ラーメンの中でも、太すぎず、細すぎない定番の太さの麺です。麺の太さは一般的に1.5mmになっています。ラーメンの麺の太さにこだわりがない方には、普通と太さの麺を選んでおくと間違いないのでおすすめです。

太麺は麺がずっしりしていて、食べ応えがある太い麺です。油そばや焼きそばにするとボリュームが出て、若者から人気のある麺であり、一つ一つの麺がもっちりしています。ただし、太麺は茹でる時間が長くなるので忙しいときなどは気を付けてください。

ラーメンにこだわりがある方はスープだけでなく麺にもこだわっています。麺にもこだわると、よりおいしいラーメンが作れるので、ぜひ参考にしてください。

ちぢれ麺はその名の通り麺がちぢれており、スープを絡みやすい麺です。そのため、すすった際にスープの味をより強く感じます。麺の存在感が強いため、濃いめスープの醤油やとんこつラーメンにマッチする麺です。

ストレート麺は、麺と麺の隙間がない点からちぢれ麺よりも美味しいスープを吸います。そのため、スープの味をより深く楽しみたい方はストレート麺がおすすめです。実際、スープにこだわる博多ラーメンなどはストレート麺を採用しています。

チルドラーメンを選ぶ際は、具付きかどうかもチェックしましょう。具付きの商品は、具材を用意する必要がなく、調理も簡単です。また、人気店商品の場合は、メンマ・チャーシュー・ネギ・のり付きなどが販売されており、お店の味により近い状態を楽しめます。

チルドラーメンは、麺を茹でている間に器でスープを用意し、湯切りした麺を器に盛りつけるのが一般的です。しかし、レンジで調理したり、別茹でしたりせず、同じお湯で調理できる商品も販売されています。

調理する時間がない方や、簡易さを求める方は調理方法も確認しておきましょう

価格や種類が気になる方には市販や通販で買えるチルドラーメンがおすすめです。市販なら価格か安い物が多く、通販ならさまざまな種類のチルドラーメンがあり、自由に選べます。家庭でおいしいチルドラーメンが食べられるので、ぜひ試してみてください。

チルドラーメンは、ご当地のさまざまな味わいが楽しめる食べ比べセットも販売されています。食べた経験がない味わいにめぐり合えるのはもちろん、ご当地のさまざまなラーメンを手軽に楽しめる魅力があります。

また、同じ店舗の違う味セットなども販売されており、お土産や贈り物にもおすすめしたい商品です。

チルドラーメンは、さまざまなメーカーから販売されています。それぞれに特徴があるので、見ていきましょう。

マルちゃんは、子供も喜ぶおいしいラーメンなどを幅広く展開している有名メーカーです。北海道産の小麦と自家製のスープだしを使用し、さっぱりしつつもコクのある美味しいチルドラーメンを提供しています。

菊水のチルドラーメンは、すべりがあって食べやすいのに、キュッとコシのある麺の食感が特徴です。コシと弾力を持ち味としており、生麺ならではの食べ応えを楽しめます。食感にこだわりたい方は、ぜひチェックしてみてください。

以下の記事では、さまざまなラーメンの人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

各通販サイトの売れ筋ランキングも是非以下より参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

最も大切なポイントは茹で時間です。大きめの鍋にたっぷりお湯を沸かし、約2〜3分、お好みの硬さに茹でてください。スープを入れて、トッピングをしたら完成です。下記サイトでは、おいしい生ラーメンの作り方を詳しくご紹介していますので参考にしてください。

冷蔵ラーメンは冷凍すれば長期保存できます。冷凍やけしてしまう場合もあるので早めに食べましょう。-18度以下の冷凍庫なら1ヶ月ほどはおいしい状態で保存できます。

チルドラーメンは少し工夫するだけで本格的な味に早変わりします。アレンジレシピで本格的なチルドラーメンを楽しんでみてください。

魚介系スープのチルドラーメンの場合、スープ用のお湯に昆布や昆布だしを入れてみましょう。昆布の旨味と魚介の旨味がマッチして、より本格的なチルドラーメンが完成します。さっぱりして美味しいラーメンにアレンジできるので、ぜひお試しください。

豚の旨味が詰まったとんこつスープにはスープ用のお湯に干し椎茸を刻んで入れるのがおすすめです。干し椎茸を入れると旨味の素になるアミノ酸が増えてコクが深まり美味しくなるので、ぜひ試してみてください。

鶏白湯スープは、鶏や魚介類、豚骨などを強い火力で長時間煮込み、白濁させて仕上げスープです。濃厚なのに後味がさっぱりとして、コラーゲンがたっぷり入っています。刻んだネギ・ネギ油や、香り高いにんにくチップスと相性がいいです。

乾燥わかめは、わかめのラーメンが販売されているようにラーメンとの相性がいいです。わかめは出汁になるだけでなく、ラーメンの具としても食べられます。栄養もあるため健康に配慮できておすすめです。

さらに、鶏皮を追加すると、多く含まれる脂肪分がラーメンに溶け出すので、スープにコクがプラスされます。鶏皮を入れるなら、軽く下ゆでして濃縮スープを割るお湯に入れて数分くらい茹でた後、脂がお湯に出たら取り除いてください。

おすすめの出汁は練り中華だしと和風だし顆粒です。練り中華だしは旨味成分が凝縮されているので、どんなラーメンともマッチします。練り中華だしを入れるだけで簡単にラーメンの味を格上げできるので、ぜひお試しください。

また、だしの素などの和風だしの顆粒を入れると、ラーメンが和風系に近づきます。鰹節や煮干しなどを原料としたラーメンと相性がいいです。また、だしは手軽にスーパーで買えるため、アレンジしやすい材料となります。

日本人の国民食とも言える食べ物には、ラーメンのほかにカレーも挙げられます。カレーのかかった麺類ならばカレーうどんが定番ですが、ラーメンにカレーをかけた「カレーラーメン」も非常においしく、近年人気が高まっているメニューです。

ご家庭で手軽にカレーラーメンを味わうならば、麺のみで販売されている生麺と、レトルトのカレーを組み合わせるとぞれぞれの美味しさが際立ちます。簡単に食べられて、しかもおいしく、シメにご飯を入れれば当然マッチしてボリュームも満点です。

ラーメンのトッピングといえばチャーシュー・メンマ・ネギなどですが、ほかにもおすすめのトッピングがたくさんあります。醤油ラーメンなら、レタスやにんじんなどの野菜を炒めたものをのせてみてください。簡単でボリュームのある一杯が楽しめます。

ほかにも塩ラーメンならバターとコーン、とんこつラーメンならきくらげや紅ショウガのトッピングがおすすめです。また、鶏胸肉・ハム・もやしなど、どんなラーメンにも合うトッピングもあります。

チルドラーメンは長期保存ができませんが、袋麺のインスタントラーメンなら賞味期限が長いので常備できます。カップラーメンよりコンパクトなので保存しやすく、トッピングなどのアレンジも可能でいろいろ楽しめるのも人気の理由です。

以下の記事では、袋麺のインスタントラーメンのおすすめを紹介しています。インスタントラーメンの専門家大和イチロウさんが監修しているので、ぜひ参考にしてください。

市販のチルドラーメンの人気おすすめランキングをご紹介しました。チルドラーメンは、味・麺の太さ・ご当地のラーメンなどに注目して選ぶ方法がおすすめです。この記事を参考にして、自分の好きなチルドラーメンを選びましょう。