ふるさと納税は自分が住んでいる自治体に寄附できる?【メリット・デメリットや方法を徹底解説】
2023/12/04 更新
出典: pixabay.com
ふるさと納税は、遠く離れた自分の故郷や応援したい地域を選んで寄附ができる制度です。しかし、自分が住んでいる自治体にもふるさと納税はできるのか、気になる方もいると思います。そこで今回は、自分が住んでいる自治体へふるさと納税ができるのか、損なのか得なのかも含めてご紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
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目次
また、10/1以降のふるさと納税制度改正に伴うお礼品の寄付金額の変更及び提供の終了があるので詳しくはリンク先のお礼品ページをご確認ください。
【結論】自分が住んでいる自治体に寄附しても返礼品は受け取れない
自分が住んでいる自治体にふるさと納税の寄附を行っても、返礼品は受け取れません。
ただし寄附自体は可能で、メリットがあるとしたら住民税を支払うことと比べて寄附金の使い道を指定できることです。
もしふるさと納税で返礼品をゲットしたいと考えている方は、ご自身がお住まいの地域以外の自治体に寄附すれば、全国各地の魅力的な返礼品が受け取れます。楽天ふるさと納税のポータルサイトで申し込めば同時に楽天ポイントが使えたり貯まったりしてさらにお得です。
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住んでいる県の違う市に寄附したら返礼品は受け取れる?
ちなみに、ここでいう「自分が住んでいる自治体」とは「自分が住んでいる都道府県」と「自分が住んでいる市区町村」の2つを指します。その2つに該当しなければ、ふるさと納税の寄附で返礼品を受け取れます。
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特に自分が住んでいる地域の特産品などを受け取りたい方は、地元自治体でなくても、近隣市区町村で同じような特産品が提供されている可能性がありますので、返礼品目的でふるさと納税を行う方は近隣市区町村まで範囲を広げて返礼品を探しましょう。
住んでいる市町村内で引越しをした場合はどうなる?
現在住んでいる市区町村内で引越しをした場合、住民税は市町村ごとに行われるため、ふるさと納税に関する住所の変更手続きを行う必要がありません。また、ふるさと納税を行った翌年の1月1日以降に海外へ引越しをした場合も手続きが不要で、住民税の控除を受けとれます。
ふるさと納税における引越しについてはこちら!
ふるさと納税によって個人市民税が減収している?
ふるさと納税においてほかの自治体へ寄附をした住民が多いと、個人市民税の税収が減少します。個人市民税は、市の行政サービスの財源であるため、この状態が続くと行政サービスに影響が出るおそれがあります。
税収減収額の多い順として2022年時点で、1位横浜市・2位名古屋市・3位大阪市です。人口の多い都市部から地方への税の流出が進む傾向が見られます。
返礼品がもらえない「ふるさと納税」は損か得か
自分の住んでいる自治体に寄附をしても、ふるさと納税の返礼品はもらえないことが分かりました。この項ではまず「そもそもなぜ返礼品をもらえるほうが得になるのか」を解説し、続いて「返礼品がもらえないふるさと納税」のメリット・デメリットを解説していきます。
そもそもなぜ返礼品をもらうとお得なの?ふるさと納税の仕組み
控除上限額を 超えた寄附 |
→ふるさと納税としての控除はされない | ||
控除上限額 | |||
ふるさと納税で (1年間合計) |
自己負担 2,000円 |
→控除されない | 控除上限額を守れば 返礼品にかかる支出は実質的に1年間で2,000円だけ |
所得税の 控除(還付)分 |
→控除・還付される |
||
住民税の 控除分 |
→控除される |
※図はイメージです。
前提として、ふるさと納税には節税や減税の効果はありません。実質的に、もともと翌年に支払うはずだった所得税・住民税の一部を、当年中に自治体への寄附として支払う形になります。さらに総支出額は自己負担額(2,000円)の分だけ増加しています。
では、なぜふるさと納税はお得と言われるのでしょうか?それはほとんどの場合、寄附のお礼としてもらえる返礼品が、自己負担額の2,000円よりも価値が高いからです。
ふるさと納税の返礼品の必要寄附金額はすべて一般販売の価格より高額に見えますが、寄附したお金は2,000円以外はいわば「戻って来る」計算なので、実質の自己負担は2,000円で全国各地の返礼品が手に入るのです。
自分が住んでいる自治体にふるさと納税を行った場合、返礼品がもらえないため、このメリットは一切享受できません。
▼楽天ふるさと納税のポータルサイトでは動画でわかりやすく解説しています
ふるさと納税で返礼品をもらわない行為は「純粋な寄附」に近い
ふるさと納税を自分が住んでいる自治体に行うと、「本来翌年に納めるはずだった所得税・住民税の一部と、自己負担2,000円をプラスした額を一旦地元自治体に寄附し、返礼品は受け取れず、2,000円以外の寄附金は税の控除で実質自分に戻って来る」という形になります。
そもそも住民税の納付先は、元々自分の住んでいる自治体です。つまり住民税の分に関してはふるさと納税をしなかったとしても、どのみち自分の住んでいる自治体に納めることになります。したがって、どれだけ高額の寄附をしても、計算上は「地元自治体への2,000円(+所得税控除分)の寄附」にしかなりません。
さらに言えば、控除のための手続きをとらなかった場合、控除が受けられず、全額が純粋な自己負担による寄附になります。その場合、地元自治体への寄附としての意味合いや金額は増しますが、税の控除を受けない以上、ふるさと納税以外の形で寄附を申し出るのとあまり効果は変わりません。
▼確定申告とワンストップの違いをわかりやすく解説
寄附金の使い道を指定できることはメリット
通常自分が住んでいる自治体に住民税を納税する場合、それがどのように使われるのかはわかりにくいものです。税金全体の用途は調べればわかりますが、自分の支払った税金が具体的に何に使われるかは知りようがありません。
しかしふるさと納税なら、自治体によっては自分の寄附金がどのような用途に使われるかを自分で選べます(選べない自治体もあります)。自分が納める税金の使い道を指定したい方にはメリットがあるといえます。
▼返礼品なしで使い道が指定されているふるさと納税のおすすめ3選はこちら
その自治体ならではの使い道もある
寄附金の使い道には、一般的な用途のものからその自治体ならではの用途もあります。例として千葉市の用途をご紹介します。
1 | 市政全般(財政調整基金) |
2 | ZOZOマリンスタジアムの充実(マリン基金) |
3 | 福祉・子育て支援全般(社会福祉基金) |
4 | 動物愛護事業の推進 |
5 | 子どもの教育・参画推進(教育みらい夢基金) |
6 | 文化事業全般・美術品の取得(文化基金) |
7 | スポーツの振興(スポーツ振興基金) |
8 | 地域の環境保全対策(地域環境保全基金) |
9 | 緑化推進・緑化意識普及・海辺の環境整備(緑と水辺の基金) |
10 | リサイクル推進・不法投棄対策(リサイクル等推進基金) |
例えば、もし子どもの教育に注目していて、その分野に自分の納める税金を活用してほしいと考えているなら、5の「子どもの教育・参画推進」がおすすめです。動物愛護が気になっているなら、4の「動物愛護事業の推進」が選べます。
税金の使い道は、多くの方が普段はあまり気にせず、知る機会も少ないものです。そう考えると、ふるさと納税をきっかけに、自分の納めた税金がどのように使われているのか考える良い機会になるといえます。
楽天ふるさと納税など、寄附先を用途から選べるサイトもあります。
▼楽天ふるさと納税で用途別に寄附先を選ぶならこちらをチェック
最初から返礼品がない寄附もある
これに加えて、千葉市には千葉市まちづくり応援寄附金があります。これはまちづくり活動の更なる活性化を目的として設定されたもので、もともと返礼品がありません。応援する対象は市内の団体です。
市内で活躍するさまざまなまちづくり活動団体の中から、自分が応援したい団体を指定して寄附ができます。この活動をぜひ応援したいと、はっきりとした目的をもって寄附をする方におすすめです。
ポータルサイトや申込書を使って自分の住んでいる自治体に寄附をする方法
では実際に、自分の住む自治体にふるさと納税を行う場合のやり方について、ポータルサイトを使った方法と申込書を使った方法をご紹介します。
ふるさとチョイスで寄附をする
ふるさと納税を行うポータルサイトはいくつもありますが、ここでは「ふるさとチョイス」を使った寄附の仕方をご説明していきます。
①「自治体をさがす」をクリック
ふるさとチョイスのホームページを開くと、トップページから何を「さがす」を選択できるようになっています。左から、お礼の品をさがす・自治体をさがす・使い道をさがす・ランキング・特集・キャンペーン、とあります。
この中から「自治体をさがす」をクリックすると、日本地図とともに47都道府県の名前が出てきます。探している自治体がある都道府県名をクリックします。
②自分の住む自治体をクリックする
次に自分の住んでいる自治体名を具体的に探していきます。ここでは千葉県千葉市を例にしてご説明します。この場合、都道府県名は千葉県なので、都道府県名一覧より「千葉県」を探し出して、クリックします。
すると次の画面に千葉県の自治体一覧があいうえお順で表示されます。この中から「千葉市」を探してクリックすると、千葉市のふるさと納税のページへ移動します。
③自分の住む自治体のページで「お礼の品とポイント不要の寄附をする」をクリックする
千葉県千葉市のページを開くと、返礼品の人気ランキングを見たり、返礼品を検索できます。返礼品はカテゴリー別に検索したり、寄附金額で検索も可能です。また自治体情報や、返礼品の使い道なども見られます。
ここの左側にある「お礼の品なしの寄附」の欄に、「『お礼の品』不要の寄附をする」との表記があります。千葉県千葉市に住んでいる場合は、このボタンをクリックして、お礼の品をもらわずに寄附を進めていきます。
④寄附する金額を入力して「寄附する」をクリックする
「『お礼の品』不要の寄附をする」のボタンをクリックすると、「この自治体へ応援寄附をご希望の方は、以下のフォームに寄附金額を入力してください。」とメッセージが表示されます。
〔お礼の品なし〕寄附金額を入力、との表示が出るので、その下の欄に金額を入力します。その際、金額は必ず2,000円以上を書く必要があります。自己負担額が2,000円なので、それを超える金額を書きましょう。
書き終わったら、下の部分に表示されている「寄附する」ボタンを押せば、決済画面に移動するので、あとは指示に従って決済手続きを進めていきます。パソコンやスマホでの買い物に慣れている方なら簡単に操作できます。
申込書を使って寄附をする
インターネットが苦手な方や、パソコンが使えないご家庭では、ふるさと納税の寄附申込書を使う方法もあります。寄附申込書に必要事項を記入して、郵便やファックス、メールなどで自治体に送付可能です。
申込書の入手方法は各自治体にご確認ください。窓口・ファックス・電話で申し込んで取り寄せるといった方法が考えられます。また自治体のホームぺージからダウンロードできる場合が多いので、インターネットが使える方に頼むのもよいでしょう。
返礼品のないふるさと納税おすすめ3選
まとめ
今回は、ふるさと納税が自分の住んでいる自治体へできるのかをご紹介しました。寄附をしたい理由や目的によってはメリットを感じられます。自分の住む自治体への寄附を検討されている方は、メリットやデメリットを踏まえながら、ふるさと納税を活用してください。
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