アンプとは、オーディオプレイヤーとスピーカーの間に接続して電気信号を増幅する機器のことです。アンプで増幅させスピーカーで音を出して、音楽や音声を高音質で楽しめます。しかし、スピーカーの音質は分かりにくく、アンプの品質は判断しにくいですよね。

実はアンプには音声信号のタイプや周波数帯域に種類があって、音質に大きな影響を与えているんです。PC・アコギ・Bluetooth・エレキギターにも使えて、生活に切り離せない存在となっています。また、コスパ最強のものやシンプルなパワーアンプなど多種多様です。

そこで今回は、安いアンプの選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。ランキングは、種類や入出力端子・再生周波数帯域を基準に作成しました。プリメインアンプとヘッドホンアンプの購入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

アンプとスピーカーの違いは役割の差で、アンプは電気信号を大きくさせ、スピーカーは音を出す機材です。そのため、厚みのある音を聴きたい方はアンプをつなげたスピーカーで視聴をおすすめします。

アンプには、種類やタイプの異なるさまざまなメーカーの商品がラインナップされています。各メーカーの特徴を比較すれば、使用目的にあったアンプを選べます。

【目次】

• 種類で選ぶ
• タイプで選ぶ
• 再生周波数帯域で選ぶ
• 増幅素子のクラスで選ぶ
• 入出力端子で選ぶ
• 設置スペースに合わせて「大きさ」を確認
• 音量にこだわるなら「出力数」を確認
• デジタルアンプなら「ICチップ」の種類をチェック
• メーカーで選ぶ

アンプには、プリメインアンプやデジタルアンプなどの種類があります。使用目的に合わせて種類を選び、生活の幅広いシーンで高音質のサウンドを楽しめます。

【目次】

• プリアンプとパワーアンプの一体型なら「プリメインアンプ」がおすすめ
• 5万円以下の格安価格の中華アンプなら「デジタルアンプ（DAC）」がおすすめ
• 持ち運べる小型サイズなら「ヘッドホンアンプ」がおすすめ
• 車で聴きたいノイズが起きない「カーオーディオアンプ」がおすすめ
• 楽器の演奏もするフェンダーなどの「アコギ・ギターアンプ・ベースアンプ」がおすすめ

プリメインアンプは、プリアンプとパワーアンプの両方の機能を備えたオーディオ機器です。プリアンプは、入力切替えや音質のカスタマイズ、電圧の増幅を行います。パワーアンプは、音声信号を増幅させる役割を担います。

音量や音質の調整からスピーカーの接続まで、一台ですべての機能を担ってくれます。パッシブタイプのスピーカーを鳴らせて、便利よく高音質のサウンドを楽しめます。プリメインアンプは、純粋に音楽を楽しみたい方におすすめです。

デジタルアンプは、デジタルの音声信号をアナログに変換するアンプで、DACとも呼ばれ、プリメインアンプには、DACを内蔵したモデルが多数ラインナップしています。デジタルアンプは、デジタル音源をメインに鑑賞する方におすすめです。

5万円以下の格安価格のアンプとして有名な中華アンプの多くは、デジタルアンプです。中華アンプを購入したいと考えている方はデジタルアンプを中心に探すといいです。デジタルアンプは、PCやスマホ、タブレットに接続して音楽を聴きたい方におすすめします。

ヘッドホンアンプは、持ち運びが可能なポータブルタイプで、イヤホンやヘッドホンを接続して鳴らすのに特化したバッテリー駆動型のアンプです。ポータブルヘッドホンアンプは、ポアタンとも呼ばれています。

ポータブルヘッドホンアンプは、外出先でも高音質な音楽を楽しみたい方にぴったりです。PCやスマホに内蔵されたアンプの代わりに、音声信号を増幅してくれます。イヤホンやヘッドホン専用のアンプが欲しい方におすすめです。

カーオーディオ用アンプとは、カーオーディオやカーナビゲーションシステムに接続して使用する外部アンプです。自動車メーカーの純正カーオーディオやカーナビには、カーオディオ用アンプが内蔵されています。

カーオーディオ用アンプは、車を運転しながら高音質の音楽や音声を聴きたい方にもおすすめです。カーオーディオ用アンプは高出力なので、スピーカーの反応が高くなりメリハリのある音になり、ボリュームを上げてもノイズなどによる歪みが起きにくくなります。

楽器向けのアンプにはギターアンプ・ベースアンプ・アコギアンプ・エレアコアンプがあります。楽器専用のアンプは、音量を調整するだけでなく、音を奏でる楽器の一部と考えられます。ギター・ベースなど専用のアンプを選ぶのがおすすめです。

高級なエレキギターでも、ギターアンプがなければ美しい音を奏でられません。ギターアンプには、フェンダーやマーシャル、メサ・ブギーなどさまざまな有名ブランドがあります。楽器の演奏が趣味の方は、楽器とアンプの相性を考えて選ぶのがおすすめです。

以下の記事では、ギターアンプの人気おすすめランキングを紹介しています。ぜひご覧ください。

プリメインアンプには、トランジスタタイプと真空管タイプがあります。音量増幅方法の特徴な違いを比べて、自分の好みにあう音質のアンプを選びましょう。

トランジスタタイプとは、増幅素子に半導体を使用したアンプで、ソリッドステート方式とも呼ばれています。硬くてフラットな音が特徴で、原音に近い音を再生したい方におすすめです。音質にパワーがあって、メンテナンスの必要がないなどの魅力があります。

真空管アンプとは、増幅素子に真空管を使用したアンプで、チューブアンプとも呼ばれています。暖かみのある柔らかな音が特徴で、レトロ調な見た目がインテリアにもぴったりです。独特な音質が魅力ですが、価格が高くメンテナンスが必要という特徴もあります。

アンプを購入する際には、再生周波数帯域を比較して選ぶのも大切なポイントです。アンプの再生周波数帯域によって、音の音域や幅に違いが生じてきます。

再生周波数帯域は、低音と高音をどこまで出力できるかをHz/kHz（ヘルツ/キロヘルツ）で表記します。10Hz〜70kHzと表記される場合、低音は10Hzまで、高音は70kHzまで出せるという意味です。

低音や高音の音質は個人によって好みが異なるので、自分が理想とする周波数帯域を選ぶようにしましょう。

ハイレゾ対応とは、再生周波数帯域が40kHz以上のアンプのことです。高音質で臨場感のある、リアルな音源を楽しみたい方におすすめです。ハイレゾ対応アンプには、日本オーディオ協会（JAS）からハイレゾロゴマークが付与されています。

アンプの増幅素子は、A級・B級・AB級・D級という4つにクラスに分けられています。各クラスの出力や電力消費効率などを比較して、使用目的に合ったアンプを選びましょう。

アナログ方式のアンプなら、A級クラスとB級クラスの長所を合わせたAB級クラスの増幅素子がおすすめです。A級クラスは音質がいいタイプで、B級クラスは大出力とを電力消費の効率が優れています。

A級・B級・AB級はアナログ方式で、高音質で電力消費効率に優れているのが特徴です。

デジタル方式なら、D級クラスのアンプがおすすめです。D級クラスは、消費電力が少なく、小型軽量に設計できるというメリットがあります。小型で設置場所を選びやすいアンプを選びたい方には、D級アンプが適しています。

アンプには入力端子と出力端子があり、接続できる機器が異なっています。アンプを購入する際には、入出力端子の種類を確認して接続トラブルを避けましょう。

【目次】

• プリメインアンプなら「アナログ入力端子」がおすすめ
• AVアンプなら「HDMI端子」がおすすめ
• ゲーミングアプリなら「USB端子・Bluetooth・Wi-Fi対応・デジタル接続」がおすすめ
• 快適なリモート操作なら「ネットワークアンプ」がおすすめ

プリメインアンプには、プレイヤーを接続するアナログ入力端子搭載です。アナログ音声出力は、CDプレーヤーやカセットデッキにも対応していて、レコードプレーヤーを接続するフォノ入力端子を備えたモデルもあります。

AVアンプとは、音声だけでなく映像信号にも対応したアンプのことです。AVアンプには、HDMI端子を多く備えたモデルがたくさんあります。ホームシアターを高音質で楽しみたい方には、HDMI端子付きのAVアンプがおすすめです。

USB端子やデジタル接続・Bluetooth・Wi-Fi対応のゲーミングアンプは、パソコンやスマホ・ゲームの接続に適しています。Bluetooth対応のプリメインアンプなら、ワイヤレスで手軽に接続できて便利です。アンプの機種によって圧縮形式の対応コーデックが異なるので購入前にチェックします。

ネットワークアンプとは、家庭用のLANネットワークを使って音声を再生する機器です。HDDなどのストレージやNAS（ネットワークハードディスク）と直接つないで、スムーズに音声を再生できます。

アプリ対応モデルを選べば、スマホやタブレットのリモート操作で高音質な音楽が聴けます。

商品を購入する前に、アンプを設置する場所のスペースを把握しておくことをおすすめします。特にプリメインアンプの場合は、大型のもので10kg以上のタイプもあります。設置スペースが狭い場合はコンパクトサイズの商品から選ぶのもおすすめです。

アンプの種類によって音量を左右する出力数が変わってきます。出力数はワット数とも呼ばれます。一般的な音楽鑑賞を目的として購入するのであれば、20Wほどあれば十分です。より大音量で音楽を楽しみたいのであれば、50W前後も視野に入れてみましょう。

デジタルアンプを購入する際は、埋め込まれているICチップの種類を確認することをおすすめします。TDA7492PEやTA2024などのICチップは一定の評価を得たタイプとして知られています。質の高い商品を選ぶ際にはICチップにも注目しましょう。

アンプには、数々の有名メーカーや人気商品がラインナップしています。有名メーカーや人気モデルで選ぶと、高品質で機能性に優れたアンプを見つけやすくなります。

【目次】

• 中華アンプの音質比較では最高峰「Lepy（レピー）」がおすすめ
• ネットワークアンプの名機なら「Marantz（マランツ）」がおすすめ
• ドラムやアコギのアンプならミドルクラスの「DENON（デノン）」がおすすめ
• さまざまな商品から選びたい方は「YAMAHA（ヤマハ）」がおすすめ
• 音質重視の方は「SONY（ソニー）」がおすすめ

中華アンプと言えばLepyといっても過言ではないほど代表的なメーカーです。低音から高音までハイクオリティな音を楽しめます。種類も非常に豊富です。コンパクトサイズの商品が多いので、設置スペースが狭い方にもおすすめします。

マランツは、ニューヨークを拠点に先進機能に優れたアンプを販売する有名メーカーです。また、サウンドクオリティを備えたネットワークアンプに人気があり、HiFiプリメインアンプやCDプレーヤーなどを製造する総合メーカーとして高い評価を受けています。

デノン（DENON）は、日本を代表する老舗のオーディオメーカーです。最新のハイレゾ対応アンプを展開しているので、ドラムやアコギなどのアンプにも向いています。ミドルクラスのアンプを幅広く展開している、繊細さと力強さを両立するメーカーです。

100年以上の長い歴史を持つ老舗メーカーであるヤマハのアンプは、品質の高さに定評があります。安定感のあるデザインやヤマハ独自の設計が魅力的です。伸びのある高音域やフラットな音質など、サウンドも満足度が高くなっています。

大手人気メーカー・ソニーのアンプは、非常に有名です。さまざまな分野で培った技術やノウハウを活かした商品開発力で、名機と呼ばれるプリメインアンプを数多く製造しています。自然な空間表現・原音の再現性など、サウンドも魅力的です。

各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

音声を増幅させるアンプを購入したら、高級スピーカーやA級パワーアンプも選んでみましょう。スピーカーは音が出力されるアイテムで、音質の良さを決定するオーディオ製品です。高級スピーカー選びは、アマチュアからプロまで一生をかけて楽しめます。

高級スピーカーには、さまざまなメーカーの人気商品がラインナップされています。最高級スピーカーになると、家一軒分の値段がする製品もあるほどです。お気に入りの高級スピーカーを選んで、最高の音質を思い存分満喫しましょう。

以下の記事では、高級スピーカーやA級パワーアンプの人気おすすめランキングを紹介しています。ぜひご覧ください。

今回の記事では安い価格のアンプを中心にご紹介してきましたが、高級な商品が気になる方も多いのではないでしょうか。以下の記事では、ミドルクラスからハイエンドまで幅広いプリメインアンプをご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

今回は、アンプの選び方やおすすめの製品を、人気ランキング形式でご紹介しました。アンプにはギター・ベース・ドラムなど楽器別で使用するアンプが異なります。今回ご紹介した選び方やランキングを参考にして、最高のサウンドを楽しんでください。