仏衣のおすすめ10選【仏衣を選ぶ際にはデザインがポイント】

納棺の際に使用する仏衣ですが、どのような意味があるのでしょうか?この記事では、高級仏衣から価格の手頃なものまで、仏衣の意味や選び方、最近注目されているエンディングドレスについて説明します。仏衣のおすすめ10選もランキング形式で紹介しますので、ぜひご覧ください。

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故人が旅立ちの際に身に着ける仏衣

亡くなった方が身に着ける着物は死装束(しにしょうぞく)と言います。中でも仏式の死装束は仏衣(ぶつえ)と呼ばれ、一般的には白い着物が多いですが、宗旨や地域慣例によってさまざまな種類があるものです。
 
現在では葬儀社が仏衣を準備をすることが多いですが、最近は市販でも高級仏衣から価格の手頃なものまで種類が増えてきました。また、なかなか購入機会の多い商品ではないため、ご自身で購入される際は選ぶのに苦労してしまうことも多いかと思います。
 
そこで今回は仏衣の選び方やおすすめ商品ランキングをご紹介します。ランキングはセット・デザイン・カバー力を基準に作成しました。購入を迷われてる方はぜひ参考にしてみてください

【結論コレ!】編集部イチ推しのおすすめ商品

1位

せともの本舗

死装束 仏衣(無地)

シンプルなデザインの仏衣セット

もっとも一般的といえるシンプルなデザインの仏衣です。仏衣、足袋、六文銭、手あて、数珠がセットになっており、これひとつで準備をそろえることができる点が非常に魅力的な商品となっています。

基本情報
生地色
素材 -
タイプ 帷子

仏衣の選び方

多くの場合、仏衣は亡くなってから選ぶもの。時間をかけて選ぶことは難しいかもしれませんが、予算と相談しながら故人の方の雰囲気に合ったものを選ぶと良いでしょう。

「セット」をチェック

仏衣には、脚絆や草鞋などさまざまな道具が含まれます。必要な手続きや連絡に追われる中で、なるべく準備の負担を減らしたいという方には、仏衣のセットの購入もしくは仏衣セットが組み込まれている葬儀プランがおすすめです。

 

仏衣をセットで購入することで「いざ並べてみたら色が合わない」といったトラブルもなく、必要なものが1度で揃います。ただし、オンラインで購入する場合は、念のため日程に余裕をもって発注してください。

 

葬儀社にお任せしたいという場合は、プランに仏衣セットが含まれているか確認しておきましょう。仏衣や納棺に関して何か希望があれば、それも事前に伝えておくと準備がスムーズに進みます。

「デザイン」をチェック

仏衣は白が基本ですが、最近では淡い桃色や藤色などさまざまな色を選ぶことができます。また、襟元に花や蝶などの刺繍が施された商品も人気です。優しい色やワンポイントの刺繍が、お顔周りを華やかで明るい雰囲気にしてくれるはずです。

 

仏衣といえば帷子1枚という場合が多いですが、中には羽織がセットになっている仏衣もあります。浄土への長い旅へ出る方を、和服でおでかけをするような雰囲気で送り出したいというご遺族におすすめです。

 

また、和風な仏衣ではなくワンピースやドレスのようなデザインも注目を集めています。生前のお洋服を着せるのは難しいけれど洋服で送りたいという場合などにも、エンディングドレスを検討してみてはいかがでしょうか?

高級仏衣から控えめな値段のものまで「価格」をチェック

仏衣の価格は高いものから安いものまで、かなり大きな幅があります。例えばリーズナブルなものであれば2000円台から購入できますが、高級仏衣であれば数万円になるものもしばしばです。

 

値段の幅が広いからこそ迷ってしまうかもしれませんが、亡くなった方の御遺志や、ご家族などまわりの方の状況などを踏まえて選ぶことをおすすめします。

「カバーする力」をチェック

故人の方が長く闘病されていた場合などは、お顔や身体がとても痩せてしまっていることも。もちろん、エンゼルメイクの際に頬の内側に含み綿を入れたり、お召し物の中に綿を入れておなか周りなどをふっくらさせたりすることもあります。

 

しかし、デコルテなど帷子では覆えない部分が気になるというご遺族の方もいらっしゃいます。そうしたときに、手の甲にかかるような薄いフリルが付いた袖口や、スタンドカラーに近い服など広めにお身体を覆うデザインが役立つかもしれません。

大栄やヤマトなど有名な「メーカー」をチェック

仏衣を選ぶ際に、まず有名な葬祭用品製造販売会社の商品を見てみるのも参考になるかと思います。ヤマトは友禅染の仏衣も販売している、京都の会社です。また大栄は60年以上葬祭用品を販売しており、高級仏衣からリーズナブルなものまで取り扱っています。

仏衣のおすすめ10選

10位

棺おけ屋

高級仏衣セット(無地)

約2000円とリーズナブルな価格で買いやすい

何かと慌ただしい納棺の準備。「選ぶのに手間もお金もかけられない…」という方におすすめしたいのが、低価格な仏衣セット。こちらは2000円程度で、仏衣・頭陀袋・手甲・足絆・数珠・足袋・紙の六文銭・天冠という8点セットが付属しています。

基本情報
生地色
素材 ポリエステル
タイプ 帷子
9位

死装束・終活ドレスのさくらさくら

羽衣(はごろも)

女性誌にも掲載された優しい桜色の旅立ち着物

雑誌「女性自身」にも掲載された旅立ち着物です。着物と帯、オーガンジーのストールという3点セットになっています。桜色の生地で、棺の中が柔らかく明るい印象になるでしょう。

基本情報
生地色 ピンク
素材 ポリエステル
タイプ 和服
8位

ぎんわ

旅立ちの祝い衣(秋の七草)

七草が描かれた華やかな高級仏衣

秋の七草(萩・尾花・葛・撫子・女郎花・藤袴・桔梗)が描かれた帷子です。帯・お顔掛・天冠・襦袢・手甲・脚絆・ずだ袋・腰巻・足袋・念珠の10点セットが付いてきますので、これ1つ購入すれば納棺で故人の方がお召しになるものは一通りそろいます。

 

真っ白な帷子ではなく華やかさを添えたいという方におすすめの高級仏衣です。

基本情報
生地色 白(柄入り)
素材 正絹
タイプ 帷子
7位

死装束・終活ドレスのさくらさくら

桜(さくら)

細やかな刺繍で飾られた帷子

終活読本「ソナエ」に掲載された商品です。オフホワイトの生地で、襟元には桜の刺繍が施されています。戦後に隆盛を極めた「桐生刺繍」による、細やかな色使いの桜。きっとお顔周りが華やかな印象になるでしょう。

 

着物・帯・足袋・貝パール念珠・メモリアルカード(商品写真入りメッセージカード)が付属したセット商品となっています。

基本情報
生地色 オフホワイト(桜柄)
素材 ポリエステル
タイプ 和服

口コミ

生地もさらさらで高級感もありつくりもしっかりしていました。身につけている姿をみるととても似合っていて嬉しかったです。桜があしらわれているのもすごく気に入ってくれていたのでよかったです。

出典:https://store.shopping.yahoo.co.jp

6位

死装束・終活ドレスのさくらさくら

ミスティローズのエンディングドレス

エレガントな高級エンディングドレス

薄いローズピンクの生地で、ふんわりと優しい雰囲気のエンディングドレスです。ストール(オーガンジー/ポリエステル)・サッシュリボン(二重サテン/ポリエステル)・ソックスが付属しています。

 

首周りには大きめのフリルがついているので、鎖骨やお顔周りなどが気になる場合にも自然にカバーしてくれます。

基本情報
生地色 オフホワイト
素材 シルク
タイプ ドレス
5位

京都ひのや呉服店

旅立ちのきもの 最後の祝衣セット

人生の最期を美しく飾る仏衣セット

仏衣を、人生最期の節目と考えて作られた「正装セット」です。高級感のある正絹綸子の生地に、四ツ割菱の文様があしらわれています。着物と同じく付属品も正絹となっており、帯・手甲・脚絆・足袋・頭巾・頭陀袋・思い出袋の7点が付いてきます。

基本情報
生地色
素材 正絹
タイプ 帷子

口コミ

とても立派なもので当家の方々をはじめ大喜びでした鶴と亀甲紋がとても良かったです。高かったでしょうといわれて内心お値打ちで買ったのだけどもと思いつつ、はい!と答えました。

出典:https://store.shopping.yahoo.co.jp

4位

旅立ちの祝衣

白装束 (男襲 おとこかさね)

男性向けの帷子

真っ白ではない仏衣は女性向けの商品が多いですが、こちらは男性向けのデザインとなっています。襟の部分にグレーが入るだけで、グッと引き締まった雰囲気になるのが魅力です。

 

帯・お顔掛・天冠・襦袢・手甲・脚絆・ずだ袋・腰巻・足袋・念珠の10点セットが付いています。

基本情報
生地色 白(襟:グレー)
素材
タイプ 帷子
3位

PETIT CRANE

エンディングドレスED50P

首元のお花のコサージュが印象的でフェミニン

余所行きを着て、どこかへ出かけるようなスタイルのエンディングドレスです。ドレス部分は生地が二重になっており、内側が花柄。その上に白い生地を重ねることで、花柄が優しく透けて見えます。

 

胸元に付いたコットンパールと首元のコサージュで、女性らしく輝きのある雰囲気が生まれるでしょう。

基本情報
生地色 花柄
素材 ポリエステル
タイプ ドレス
2位

死装束・終活ドレスのさくらさくら

藤紫の死装束

上品な藤色で柔らかい雰囲気に

落ち着いた藤色が、女性らしさを感じさせる装束です。生地は二越縮緬となっており、ポリエステルですが高級感を感じさせます。ソフトオーガンジーのストールと帯が付属したセットになっています。

 

ストールはウエディングベールにも使用される生地で、柔らかな透け感が特徴です。

基本情報
生地色 藤色
素材 ポリエステル
タイプ 和服
1位

せともの本舗

死装束 仏衣(無地)

シンプルなデザインの仏衣セット

もっとも一般的といえるシンプルなデザインの仏衣です。仏衣、足袋、六文銭、手あて、数珠がセットになっており、これひとつで準備をそろえることができる点が非常に魅力的な商品となっています。

基本情報
生地色
素材 -
タイプ 帷子

仏衣おすすめランキング表

商品 画像 商品リンク 特徴 生地色 素材 タイプ
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シンプルなデザインの仏衣セット

-

帷子

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上品な藤色で柔らかい雰囲気に

藤色

ポリエステル

和服

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首元のお花のコサージュが印象的でフェミニン

花柄

ポリエステル

ドレス

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男性向けの帷子

白(襟:グレー)

帷子

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人生の最期を美しく飾る仏衣セット

正絹

帷子

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エレガントな高級エンディングドレス

オフホワイト

シルク

ドレス

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細やかな刺繍で飾られた帷子

オフホワイト(桜柄)

ポリエステル

和服

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七草が描かれた華やかな高級仏衣

白(柄入り)

正絹

帷子

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女性誌にも掲載された優しい桜色の旅立ち着物

ピンク

ポリエステル

和服

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約2000円とリーズナブルな価格で買いやすい

ポリエステル

帷子

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仏衣について

葬儀に際して、故人の方がお召しになる衣服を死装束または仏衣(ぶつえ)と呼びます。「仏衣」という場合は、仏式の葬儀で使用される着物を指すことが多いでしょう。また、最近では「死」という言葉を避けて「旅立ち衣装」といった表現を使用する場合もあります。

仏衣の意味

まずは、仏衣として使用されることの多い「経帷子(きょうかたびら)」の起源について見てみましょう。そこに込められた意味を知ると、昔ながらのしきたりも理解しやすくなります。

浄土への旅支度

仏衣といえば、「経帷子(きょうかたびら)」が基本です。帷子とは、裏地を付けない麻の着物の総称。これ自体は仏事に限らず、昔は庶民が夏場に着用していました。その帷子に経文を書き込んだものが経帷子です。

 

経帷子は昔、修行僧が巡礼を行うときに着用した旅支度と言われています。このことから、故人の方が極楽浄土へ旅立つ際の支度として経帷子が使用されるようになりました。現在では、麻ではなくポリエステルや紙布を用いたものが主流となっています。

 

また、最近では無地(白)の帷子を用意する葬儀社が増えました。経帷子を希望するご遺族の方は、あらかじめ「経文が書き入れられたもの」とお伝えいただくと良いかもしれません。

生前の生活との区別

仏衣には、故人の方を送り出すことの他にも意味があります。それは、不幸を繰り返すことが無いように願うこと。そして、あの世へ旅立つ方と、この世にとどまる方の生活を区別することです。その考え方は、仏衣の作り方や葬式での作法に表れています。

 

仏衣を縫う際には、縫い終わりは糸を玉結びにせず、返し縫もしないと決められています。これは、故人の方がこの世にとどまることなく、また不幸を繰り返さないようにとの願いを込めた作法です。

 

昔は故人と縁のある女性の方たちで仏衣を縫ったそうなので、さまざまなことが細かく決められていました。このほかにも、仏衣を作る際にハサミや物差しを使用してはいけないという地域もあるようです。

 

作り方だけでなく、故人の方にお召いただく際にも注意点があります。着物のあわせは左前。着付けの際の紐は、すべて縦結びとします。また、手足に付ける手甲や脚絆も左右逆に、もしくは裏表に着用することが多いでしょう。

仏衣と四十九日

ここまでで、仏衣は浄土への旅支度だというお話をしました。故人の方は、どれくらい長い旅をするのでしょうか?その旅が終わるのは、御命日から四十九日目だと言われています。この「四十九日」について少し深掘りしてみましょう。

四十九日とは

亡くなった方は、次の生を得るまでに7回の裁判を受けるとされています。裁判は1週間に1度行われるので、ちょうど7回目を終えるのが49日目です。この裁判が良い方向へ進むように、本来は命日から7日ごとに法要を行います。

 

これを追善供養といって、遺族が供養を行うことで、その善行を故人の善として加算するのです。しかし、現在では初七日と四十九日以外の法要は省かれることが増えました。また、葬儀と初七日法要などを同時に行う「繰り上げ法要」も増えています。

 

この裁判を行う「十王」の1人とされているのが、有名な閻魔大王です。亡くなった方は全ての裁判を済ませたら次の生を得るので、遺族の方にとっては四十九日を迎えると「忌明け」になります。

仏衣と浄土真宗

仏衣は、この49日間のための衣服です。しかし、浄土真宗では往生即成仏という考え方が取られています。これは「人は亡くなった後、すぐに成仏する」とするものです。そのため、浄土真宗では旅支度としての仏衣は不要とされる場合が多いでしょう。

 

また、浄土真宗では「生前とは異なる作法で仏衣を身に付ける」という風習もありません。清浄な色である白の着物が使われる点は同じですが、生前と同じく右前の合わせでお召いただきます。

仏衣に含まれる衣類や道具

冒頭で説明した「経帷子」の他にも、仏衣に含まれる道具があります。ここでは、それぞれの意味や納め方について説明します。

編笠・天冠

旅の支度として、編笠を添えます。実際にかぶせるのではなく、故人の方のお顔のそばに置くことが多いでしょう。そのため、納めやすいように小さめの笠となっている場合もあります。


一方の天冠は、三角または四角の布が付いたハチマキのような物です。地域により形状や意味には違いがありますが、冠の代わりに付けるという考えが主流です。これには、生前の業を裁く「十王」の前で失礼のないよう身支度を整えるという意味合いがあります。

足袋・草鞋・脚絆・手甲

実際に、昔の人々が旅をするときにも使用した道具です。足袋は左右を逆にすることが多いので、実際にコハゼ(足袋の留め具)を閉めることは難しいかもしれません。その場合は、足先からかぶせるにとどめても大丈夫です。また、草鞋は足の横や足と棺の間に置きます。


脚絆は膝下を、手甲は肘から先を守るための道具です。それぞれ、左右または裏表を逆にして付けることがあります。セレモニーホールでの葬儀の場合、付ける方法や場所はスタッフの方が声をかけてくれるでしょう。

頭陀袋

実際の修行僧の持つ頭陀袋は、衣や法具、施された食料などを入れるため小さくはありません。しかし、仏衣としての頭陀袋は布製の小さな袋です。旅立ちの際には生前の財産や物を持っていけませんが、頭陀袋は故人の方が唯一持っていくことができる荷物です。

 

この頭陀袋の中には、六文銭を入れます。この「六文」は三途の川の渡し賃です。故人の方が、川の冷たい流れに浸かりながら渡らずに済むようにという気持ちで納めましょう。実際には硬貨は燃えないので、紙に描いた六文銭や可燃素材で作られたものを入れます。

 

また、地域によっては「旅先で食に困らないように」と穀物を入れたり、心細くないようにと近しい親族の方の爪や髪を持たせる場合もあるようです。

長い旅の途中で倒れてしまうことが無いようにという意味を込めて、棺に杖を入れます。生前に使用していた杖を入れること自体に問題はありませんが、金属など燃やせない材質の杖は入れることができません。

仏衣を使用するタイミング

実際に葬儀を行う際は、どのタイミングで仏衣へのお召替えをするのでしょうか?家族の方が亡くなってから納棺までの一般的な流れについてお話しします。

葬儀までの大まかな流れ

亡くなった時期や状況、宗派や地域により流れが変わるので、実際はお世話になる住職さんや葬儀社のサポートを受けながら手続きや連絡を行いましょう。まず、亡くなると死亡診断書などの手続きが必要になります。

 

これと並行して、病院で亡くなった場合に看護師が行うのが、アルコールでの清拭や必要な処置などのエンゼルケアです。エンゼルケアの一環として、簡単なエンゼルメイク(死化粧)を行う病院もあります。

 

病院から自宅、または斎場へ遺体を運んだら、枕飾りをして枕勤めを行うことが多いです。ここから、葬儀についてさまざまな連絡や手続きをし、通夜・葬儀・告別式などの日程調整をします。日程が決まったら、通夜に間に合うよう納棺を行ってください。

 

納棺には40~60分程度の時間が必要なので、余裕をもって準備や時間設定を行いましょう。

葬儀の前に支度を整える

宗派や地域によって葬儀のしきたりはさまざまですが、通夜を行う日の昼間~夕方に納棺を行うことが多いでしょう。そのため、それまでには仏衣を準備しておく必要があります。現在では、仏衣セットなども含む葬儀プランもあるので確認してみましょう。

 

故人の方が生前に好んでいた服などを使用したい場合は、事前に葬儀社への相談が必要になります。仏衣の持ち込み自体が可能であっても、素材によっては棺に入れられない場合があるからです。

仏衣以外でのお見送り

記事の前半では、一般的な仏衣についてお話しました。ここからは、そうした仏衣以外を使用する場合について説明します。仏衣以外の選択肢や、注意点について見ていきましょう。

私服など

納棺師を主人公にした映画などをキッカケに、近年では「その人らしく送る」ということに注目が集まっています。そのため、職業として看取りや納棺をする側にも「柔軟に対応しよう」という空気がうまれています。

 

一方、ご遺族としても「こういう服で送り出したい」と伝えやすい時代になったと言えるでしょう。生前にお気に入りだった普段着や、趣味(スポーツ、釣り、社交ダンス、和装など)で使っていた服を着せたいという希望も聞かれるようになりました。

 

仏衣には厳しい決まりは無いので、棺に入れることができない素材にさえ注意すれば「これはNG」ということはありません。故人の方が希望した服装や、ご遺族が納得される服装であれば基本的に問題ないでしょう

エンディングドレス

少し前までは、納棺の際にドレスを着付けるというのは珍しいことでしたが、「夭折した娘にウェディングドレスを着せてあげたい」「結婚当時は戦時中だったので、1度くらい妻にドレスを着せてあげたい」といった結婚にまつわる理由が多かったようです。

 

しかし現在では、結婚式のようなドレスだけでなく華やかなワンピースも含む「エンディングドレス」の人気が高まっています。日常的に着物で生活する人が減った今、送り出すときも洋服でというのは自然な流れなのかもしれません。

 

エンディングドレスは淡い色の商品が多いので派手になりすぎず、またご遺体に着せやすい設計です。使用される素材にはシフォンやオーガンジーなどが多いため、ふんわりと透明感がある仕上がりで、体型カバーやお顔周りを明るく見せてくれます。

 

また、襟元などにコットンパールがあしらわれたエンディングドレスも素敵です。納棺の際は本物の真珠や貴金属、ガラスなどを副葬品とすることはできません。そのため、こうした商品で故人の方の旅立ちに花を添えるのも良いでしょう。

 

元気な方が見ても「私も、こんなの着せてほしい」と感じるようなエンディングドレスがたくさんあるので、生前にご本人様が選んだものを使用するというケースも増えてきました。

お別れの服装についての注意点

お別れの装束として作られたものであれば安心ですが、私服などを着せてほしいという場合にはいくつか注意点があります。こちらを確認したうえで、葬儀社の方へ事前に使用したい服を確認してもらうと良いでしょう。

化学繊維はダイオキシンが発生する

生前に愛用した服を使いたいという場合は、先ほどお話ししたようにデザインなどの決まりはありません。しかし、「ナイロンなどの化学繊維で作られた服は火葬できない」としている火葬場もあります。

 

最近では仏衣もポリエステル製が多いので、心配な場合は火葬場のホームページを確認してみましょう。その上でご不明な点や不安は職員の方へ相談してみてください。

金属やガラスなどは燃え残る可能性がある

洋服で注意が必要なのは、ボタンの素材やベルトの金具です。また、ライターや時計など生前に肌身離さず持っていたものであっても、燃え残りや爆発の危険があるので棺に入れることはできません。御遺骨を良い状態で残すための決まりなので、しっかり守りましょう。

愛用した洋服を背開きにする場合がある

亡くなった後は関節や筋肉の硬直が始まるため、生前の服をご遺体に着せるのは大変なことです。洋服の素材や形状にもよりますが、洋服の背中部分を裁断し背開きの状態にして着せる場合があります。

まとめ

納棺は、ご遺族が亡くなった方の生前の姿や死とゆっくり向き合う大切な時間です。仏衣は、その最後のお別れに着る大切な衣装と言えるでしょう。あわただしい準備や深い悲しみの中ではありますが、穏やかに、その方らしく送り出せる仏衣を探しましょう。

本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2023年03月16日)やレビューをもとに作成しております。

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