水彩パレットの人気おすすめランキング10選【水彩画をもっと楽しく】
2021/06/09 更新
目次
使い捨ての紙製から本格派の陶器製まで奥深い「水彩パレット」
自宅で楽しめる趣味として、水彩画はいいですよね。そして水彩画に必要な道具と言えば、絵の具や筆、画用紙、そして水彩パレットがあります。絵の具や筆は直接絵のできに影響するためこだわりがちです。反対に水彩パレットは、重要ではないと思っていませんか?
たしかに水彩パレットは、絵の具や筆に比べると重要とは言えません。極端な事を言えば、お皿でも代用もできてしまいます。しかし、自分に合った水彩パレットを使用すれば、スムーズに絵を描く事ができてストレスを減らすことも可能なんです。
そこで今回は使用目的や材質による、水彩パレットの選び方のポイントとおすすめの水彩パレットをランキング形式で合わせて紹介します。ぜひ水彩パレット選びの参考にしてください。
水彩パレットの選び方
水彩パレットを選ぶ方法として、使用目的で選ぶ方法と材質で選ぶ方法があります。ここではこの2つの方法について詳しく紹介するので、選ぶ際の参考にしてください。
「使用目的」で選ぶ方法
水彩パレットにはメインで使う「二つ折りパレット」、絵の具を混ぜるのに主眼を置いた「デザインパレット」、メイン1つでは足りないときに使用する「補助パレット」の3つに大きく分けることができます。
メインで使う「ボックスパレット」
水彩用のパレットには様々な物がありますが、主に使用されるのがボックスパレットです。折りたたみ式で、メインの水彩パレットとして使用されています。メインで使うことから片手で持つことができて、仕切りが多く何色もの色を同時に使用できるのが一般的。
また折りたたみであることからフタをしてホコリを防ぐことができ、持ち運びにも便利です。材質はプラスチック、アルミ、ステンレス、そして木製と選択肢が多いのもメリットと言えます。
色を混ぜやすい「デザインパレット」
デザインパレットとは、色を混ぜる部分を多く作ってあるパレットです。皿も深めで、絵の具を多めに入れておいても作業がしやすいのがポイント。形はシンプルで小型の物が多く、使い勝手のいいパレットと言えます。
パレットが1つで足りなくなったら「補助パレット」
水彩画を描いていると多くの色が必要になり、メインのパレットだけでは足りなくなる場合があります。そんな時に使用するのが補助パレットです。補助パレットは仕切りが少なく、多量の絵の具を溶かすのに最適。
絶対に必要なわけではありませんが、趣味で水彩画を始めると様々な色を作りたくなるので、1つはあると重宝します。
「材質」で選ぶ方法
水彩パレットは、実に様々な材質の製品があります。プラスチックやステンレス、アルミなど、それぞれ重さや価格、そして特徴が異なるので、自分に合うのはどれか参考にしてみてください。
軽くてリーズナブルで初心者におすすめの「プラスチック製」
小学校の教材としても使用されていることが多いプラスチック製。リーズナブルで軽く初心者から上級者まで幅広く使用されています。大きめのサイズでも軽く手で持っても負担が少なく、割れにくいのがメリットです。
デメリットとして色移りがしやすく、長時間使用すると汚れが落ちにくくなります。また、プラスチックは絵の具をはじいてしまうので、混色したときに正しい色を判別しにくいです。気になるなら水彩画になれたら、他の高価な材質の水彩パレットに買換えましょう。
さびに強くて軽い「ステンレス製」
シンクや調理器具にも使用され、さびにくく汚れも付着しにくいステンレス。手入れもしやすく、経年劣化もしにくいため水彩パレットにも適しています。軽い素材に含まれますが、プラスチックに比べると重いです。
ただし、重い分安定するので中級者以上で使用している方が多くいます。また、白色などで塗装されていないと、水彩絵の具の色が分かりづらいので購入するときは注意が必要です。
水彩絵具が落ちやすい「ホーロー製」
ホーロー(琺瑯)は鍋などに使用される素材で、ガラスの美しさと鉄の強さを合わせ持っています。汚れが落ちやすく、カビ、シミ、傷み、そして腐食がしにくく長持です。また、臭いも付きにくいという特徴もあります。
ただしガラスと鉄でできているため、プラスチックに比べると重いです。そのため手で持って使うタイプよりも、机に置いて使うタイプがおすすめ。ただし軽量化をしている製品もあるので重さを確認して購入しましょう。
手に持って使いやすい「アルミ製」
アルミ製のパレットは比較的軽く、リーズナブルな製品も多く販売されています。しかし、変形しやすくヘコんだり傷が付きやすいのがデメリット。一方で表面にガラス質の上薬を塗りホーロー加工している製品もあります。
こちらは傷が付きにくく、さびや劣化も防いでくれるため少し高価です。プロ用の製品も多く販売されており、本格的に水彩画をしたい方におすすめ。
補助パレットに最適「陶器製」
食器に使われることからも分る通り、陶器は汚れを落としやすくて、経年劣化をしにくく、そしてさびることがありません。表面が平らなため、絵の具をきれいに混ぜることができます。ただし重い素材のため、手に持って使用するのではなく机に置いて使うのが一般的です。
補助パレットとして使用するのに最適。デメリットは、他の素材に比べると割れやすく、取扱に注意が必要なことです。
使い捨て可能な「紙製」
「ペーパーパレット」とも呼ばれる紙製のパレット。使い捨てができ、後片づけが簡単です。値段も安価ですが、消耗品のため頻繁に使用するならプラスチックのほうが経済的な場合があります。
オシャレな「木製」
ベニヤを使用している製品が多い木製のパレット。本格的な雰囲気をかもし出し、形から入りたい方におすすめです。ただし、木製はアクリルや油彩に向いており、水彩絵の具とはあまり相性が良くありません。乾くと固まってしまい、きれいに落とすことが難しいです。
使い方で選ぶ
水彩パレットを片手に持つほうが描きやすい方と、両手をフリーにして描きたい方がいます。水彩パレットの使い方によって選ぶ方法もあるのです。
片手で使うなら「手持ち」式
水彩パレット本体に、指をかける穴が空いている物が手持ち式に該当します。「ボックスパレット」も手持ち式の水彩パレットです。材質はプラスチックやステンレス、アルミ、木製などがあり、重い材質は片手で使うのに不向きです。
両手をフリーにしたいなら「机置き」や「床置き」
「デザインパレット」や「補助パレット」などは、本体に指を入れる穴がないため机や床などに置いて使用するタイプです。陶器などの重い材質が置いて使うのに向いており、プラスチックなどの軽い素材は置いても安定しないため不向きと言えます。
使用目的で選ぶ水彩パレットの人気おすすめランキング5選
口コミを紹介
最大七色が一つの皿に収められ、両隣の中間色もその場で調色できます。
大きさは手のひらサイズで、使用後の掃除も溶剤で綺麗に取れます。
口コミを紹介
思ったよりは少し大きく感じましたが、使い勝手はとてもGOODです。
汚れも落ちやすいので、長持ちしそうです。
サクラクレパス
サクラクレパス パレット 18色用
初心者におすすめのスタンダード「パレット18色用」
製造元のサクラクレパスは、1921年に創業。水彩絵の具も1928年から製造しており、日本の文具メーカーの老舗と言えます。そのサクラクレパスで作られた本製品は、とても安価で色もちょうどよい18色用です。
基本的な12色を購入し、さらに欲しい色を6本プラスして使用できます。特殊加工で絵の具をはじきにくく、白くて色を確認しやすいです。混色をする「ひろば」は70mm×65mmが2つ、75mm×96mmが3つあります。
絵具を入れておく「つぼ」は、深めで隣の色と混ざりにくく、さらに絵具の「キャップ外し」も3つのサイズが付属。
材質 | ハイインパクトスチロール(ゴム系樹脂) | サイズ | 横23.5cm×縦21.1cm×厚1.7cm(開いた状態) |
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口コミを紹介
思ったよりも大きく、以前に購入していたOHUHUさんの水彩絵の具を入れました。
パレットに絵の具の色名を記入しようと思います。
使用目的で選ぶ水彩パレットのおすすめ商品比較一覧表
商品 | 画像 | 商品リンク | 特徴 | 材質 | サイズ |
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初心者におすすめのスタンダード「パレット18色用」 |
ハイインパクトスチロール(ゴム系樹脂) |
横23.5cm×縦21.1cm×厚1.7cm(開いた状態) |
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コストパフォーマンス抜群の「ターレンス デザインパレットB」 |
プラスチック |
横30.1cm×縦16.8cm×厚1.2cm |
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リーズナブルで補助パレットに最適「陶器 梅皿 パック」 |
陶器 |
約直径8.5cm×高2.5cm |
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仕切りがあって色が混ぜやすい「デザインパレット」 |
プラスチック |
横32.7cm×縦25cm |
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密閉式で画材の硬化を防ぐ「フュージョンパレット」 |
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横32cm×縦30cm×1.5cm(開いた状態) |
材質で選ぶ水彩パレットの人気おすすめランキング5選
BowerBird
セラミックアーティストペイントパレット
セラミック製で汚れにくく洗いやすい「ペイントパレット」
補助パレットに最適で、水彩画はもちろん、油彩、ガッシュ、アクリル画にも対応。200mm×145mmとコンパクトです。セラミック製で、表面がツルツルしており汚れが付きにくく、塗料も洗うと落ちやすくなっています。
セラミック(セラミックス)と言えば、陶器と同じ焼き物という認識が一般的です。実は、鉄やアルミなどの金属、プラスチックやナイロンなどの有機物を除いた材料が全てセラミックに含まれます。初心者から本格的に水彩画を描く人まで、幅広く利用可能です。
材質 | セラミック | サイズ | 横20cm×縦14.5cm |
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口コミを紹介
自分はパレットは手に持たず、ペーパーパレットの上にオイル用の小皿を置いたりして使うので、このくらいの大きさがベストなんです。
口コミを紹介
色を出しっぱなしにして使ってます。色が濁らずに使えて便利です。もっともっと上手に使えるといいですね。
材質で選ぶ水彩パレットのおすすめ商品比較一覧表
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各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。
※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。
水彩画をはじめる前に知っておきたいこと
水彩画パレットの選び方やおすすめの水彩パレットを紹介してきました。今度は水彩画をはじめる前に知っておきたい、絵の具の処理方法と水彩画材ブランドなどについて紹介します。
水彩パレットの洗い方
水彩パレットに出した絵の具を再度使用するなら、混色をした部分だけ、濡れたティッシュなどで拭き取っておきましょう。また水洗いする場合、チューブから出した絵の具が多めに残っているならティッシュで拭き取ります。
混色した絵の具が残っていれば、再利用の時と同じく濡れティッシュで拭き取ってください。ティッシュで汚れを十分に落としてから水道水で洗います。この際も水を強く出して洗うと絵の具が飛び散り、周りを汚す恐れがあるので注意が必要です。
また絵の具には、環境に悪い成分が含まれている場合があります。なるべく洗い流すことはせず、絵具を拭い取ったティッシュなどは、各地域のゴミ処理の方法に従って処分してください。
絵の具が染みついて落ちないときの対処方法
水彩パレットを使い続けていると、水洗いしても絵の具が染みついて色が落ちにくくなっててしまいます。そのような場合の対処法をいくつか紹介するので参考にしてください。
お湯に溶かした重曹に浸す
水彩パレットが入る大きさのたらいやバケツを用意します。パレットが浸かるぐらいのぬるま湯を入れ、大さじ1杯の重曹を溶かしたら水彩パレットを浸します。汚れの状態により10分~20分ほど浸したら、そのままスポンジに中性洗剤をつけて優しく洗ってください。
最後に流水で重曹と洗剤をきれいに洗い落とします。
消しゴムでこすって消す
冗談のように聞こえるかも知れませんが、実は消しゴムでこすると水彩パレットにこびり付いている色が落ちるケースが多くあります。ただし、消しゴムのカスが水彩パレットに付着してしまうので、こすった後にきれいに水洗いをしておくのがおすすめです。
また、重曹に浸して洗った後でまだ色が残っている場合も、消しゴムでこすると消えることがよくあります。
漂白剤に浸して色を落とす
水彩パレットに付着した絵の具が落ちない時は、漂白剤を使用する方法もあります。やり方については、それぞれの漂白剤の使用方法に従って欲しいのですが、水彩パレットの中には漂白に向かない製品もあるため、注意が必要です。
水彩画材ブランドについて
水彩パレットは直接絵に影響しないため、それほど高価な製品をいきなり購入することはありません。それでも気になるのがブランドです。ここでは気になる水彩画材ブランドを紹介します。
クレパスを発明した総合文具店「サクラクレパス」
大正10年(1921年)に創業し、昭和3年(1928年)に水彩絵具の製造を開始した企業。その名前にもなっている「クレパス」は、クレヨンの使いやすさとパステルの発色の美しさを合わせ持つ画期的な発明でした。
また、水彩パレットも安価で質の良い製品を販売しており、特に初心者におすすめのブランドと言えます。
オリジナル製品のみを扱う画材店「月光荘」
「友を呼ぶホルン」をトレードマークにしている画材店。大正6年(1917年)に創業し、純国産絵の具を日本で初めて開発しました。オリジナル製品のみを取り扱っているのも特徴。パレットもオリジナルの製品を販売していますが、アルミ製で値段もそれなりにします。
そのため初心者向けとは言いがたいので、水彩画を本格的にはじめることを決めてから水彩パレットを購入するのがおすすめです。
1900年に創業した画材メーカーの老舗「ホルベイン画材」
明治33年(1900年)に創業し、ルネッサンス期に活躍したドイツの画家「ハンス・ホルバイン(Hans Holbein)」 から社名を取っています。水彩パレットはプラスチック製の300円程度の安価な製品から、アルミ製の2,000円代の製品まで幅広くラインナップ。
二つ折りのボックスパレット以外にも、大・中・小サイズのデザインパレットや補助パレットも取扱っています。水彩パレット以外にも絵具や筆など幅広く画材が取扱われており、初心者から上級者までおすすめできるブランドです。
初心者におすすめしたい水彩パレットの条件
筆や絵具、そして画用紙に比べてパレットは、どうしてもウエイトが軽くなってしまいます。特に水彩画を始めたばかりなら、高級な水彩パレットでなくても十分です。ただし、初心者が使いやすい水彩パレットの条件というのも存在します。
その条件というのが大きさです。初心者は小さくても構わないように思いがちですが、小さいと混色するスペースも狭くなってしまいます。そのため色が混ぜにくく、思うような色が作れません。また他の色と混ざらないように頻繁に、汚れを落とさなければならなくなります。
余計な手間が増え、思うように描けないとストレスになってしまうのです。それでは水彩画を描くことが楽しくなくなってしまうのではないでしょうか。そのため、使いやすい大きさの水彩パレットを選ぶことがおすすめです。
また、gooランキングには水彩筆とスケッチブックのおすすめランキングもあるので、こちらもぜひ参考にしてください。
まとめ
水彩パレットを選ぶポイントと人気おすすめランキングを紹介してきました。最初は二つ折りの水彩パレットを使用して、物足りなくなったら買い足すか買換えていきましょう。そして、ランキングを参考に自分に合うパレットを見つけてください。
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2021年06月09日)やレビューをもとに作成しております。
フュージョンパレットは脱着式トレイが付属しており、配合をしやすいです。二つ折りでたたむと、縁をパッキン(密閉部分のゴム素材)が一周しているので、パレットの上下が密閉されます。そのため画材の硬化を防ぐことが可能。
仕切りの角が丸くなっているため絵の具が溜まりにくく、洗うと落ちやすいです。そのため長く使うことができます。本製品は33色使用可能ですが、24色に対応した製品も発売中。水彩絵の具だけでなく油絵の具にも使うことが可能です。