火立のおすすめランキング10選【火立を選ぶ際には調和がポイント!】
2021/02/10 更新
火立の意味と役割
火立(ひたて)は、燭台とも呼ばれる仏具です。火立という名前の通り、ローソクを立てておくために使用します。宗派を問わず、仏壇にはかならず飾られると言っても良いでしょう。
ローソクの灯は、その明るさや温かさから「仏様の智慧と慈悲の象徴」とも言われます。また、一説には仏壇の前が明るく照らされ、故人の方から来てくださった方の顔が良く見えるという意味合いもあるようです。
火立の選び方と種類
さまざまな意味合いを持つ火立ですが、何を基準に選んだら良いのでしょうか?いくつかのポイントをおさえれば、思い通りの火立が見つかるはずです。
火立の基本的な選び方
火立を選ぶときに、細かい部分に着目することも大切です。しかし、まず最初は3つの視点から火立を選んでみましょう。
仏壇とのバランスで選ぶ
火立の選び方で大切なのは、仏壇とのバランスです。そのため、仏壇の大きさに合わせて選ぶことをおすすめします。近年では、ミニ仏壇の人気が高まるとともに小ぶりな仏具がたくさん作られています。お持ちの仏壇に余裕をもって収まるサイズの仏具を探してみましょう。
また、大きさだけでなく色が仏壇と調和するのもポイントです。特にモダン仏壇の場合は、洋室にもなじむように多様な色の商品があります。合わせ方に迷ったら、シンプルなガラスの火立などもおすすめです。
具足の数で選ぶ
仏壇に、いくつの仏具を飾るかによっても選ぶサイズは変わります。仏壇の飾り方には、三具足(みつぐそく)と五具足(ごぐそく)があります。三具足は、香炉、火立、花立を各1個。五具足では香炉1個と、火立、花立を各1対づつ飾ります。
一般家庭では三具足で飾ることが多いですが、行事などに際しては五具足で飾るのが正式です。また、仏壇の大きさや宗派により必要な仏具の数が異なる場合があります。選ぶ前に飾る数を確認しておきましょう。
デザインで選ぶ
火立ひとつ取っても、材質やデザインなどは多種多様です。伝統的な火立を好ましく感じる方もいれば、家屋になじむナチュラルなデザインを選ぶ方もいるでしょう。
ご家族とも相談しながら、使う人にとって心地良いデザインを選ぶことがポイントです。具足は毎日触れるものですから、ご家族や自分が愛着を持てるものを選んでみてください。
また、故人の方の好みに合わせて仏具を選ぶという選択肢もあります。生前に好まれた色で仏具をそろえたり、生まれた季節の花をモチーフにした仏具を購入される方もいます。火立の選び方で、仏壇に向かうときの気持ちも変わってくるかもしれません。
宗派による火立の選び方
サイズやデザインとともに、火立の選び方で気を付けたいのが宗派です。家庭で使用する仏具については細かく定めていない宗派が多いですが、浄土真宗の場合は宗派により色合いや形状が決まっている場合があります。
宣徳製火立
浄土真宗本願寺派では、主に宣徳製の仏具が使用されます。宣徳製とは、漆の焼き付けなどにより金属の表面に色を付ける手法です。基調は金や褐色ですが、この加工により黒に近い落ち着いた色合いとなります。
現在はモダンな仏具も増えたため、本願寺派の檀家さんであっても宣徳製ではない火立を選ぶ方もいるかもしれません。その場合でも、宣徳製と近い色合いの物がおすすめです。不安な点があれば、お世話になっている寺院の住職さんに相談しましょう。
また反対に、宗派による仏具の決まりがない場合でも落ち着きのある色合いが良いので宣徳製を選ぶという方もいます。独特の黒みがかった色合いは、明るい色のモダン仏壇にも良く合います。
鶴亀火立
真宗大谷派や真宗仏光寺派などの場合は、亀の甲羅の上に鶴が立つ「鶴亀火立」が使われています。その意味合いは、はっきりと伝わってはいません。
一説には、もとは調度品の意匠であった縁起物を仏具に取り入れたとも言われています。また、それぞれに姿かたちや性質が違うものであっても遍く導いてくださる仏様を、折々で思い出すためのデザインという考え方もあるようです。
真宗高田派でも同じく鶴亀火立が使われるほか、麟鳳亀龍(りんぽうきりゅう)と呼ばれる五具足を飾る場合があります。これは、麒麟の香炉、亀の上に鳳凰が立つ火立、龍の花立の総称です。
火立の形状で選ぶ
仏具といえば真鍮などの金属性が一般的です。しかし、最近では多様な形状や材質の火立が作られています。モダンな仏壇には、そうした火立が合う場合もあるでしょう。実際の商品を紹介する前に、火立にはどのようなタイプがあるのか少し解説します。
ダルマ型火立
立て芯のついた受け皿に、短めの土台が付いた火立です。コンパクトな形状で、小さな仏壇にもピッタリ収まります。金属製のほか白磁や青磁のダルマ型火立もあり、仏壇の色合いや雰囲気に合わせて選ぶことができるでしょう。
地火灯型火立
受け皿の形状はダルマ型とほぼ同じですが、台座が高く数か所にくびれがある形状です。金属製が多く、金色の磨き仕上げのものや焼き色のついた黒っぽい色合いのものがあります。
火立の形状には厳密な決まりはありませんが、地火灯型は高さがあるため中型以上の仏壇に合わせるのがおすすめです。また、背の低い火立に比べると安定性がやや劣ります。金属製のため重さがあり容易に倒れることはありませんが、お供えなど火立の周りに触れるときは注意しましょう。
カップ型火立
ローソクを、カップ状の器に入れる火立です。陶器やガラスなど、さまざまな材質のものが販売されています。モダンなデザインのカップ型火立は、香炉や花立とセットで販売されているものが増えてきました。仏壇に統一感が生まれるので、そうしたセットで購入するのもおすすめです。
カップ型火立には、カップの中に金属製の立て芯を置くタイプや、セーフティキャンドルを中に入れるタイプがあります。セーフティキャンドルは、一般的にはティーライトキャンドルと呼ばれるものです。薄い金属製のカップに入った背の低いローソクで、幅が広いので倒れる心配がありません。火が小さいという点でも安心して使用できます。
お手入れのしやすさで選ぶ
火立の材質により、お手入れのしやすさや方法が変わってきます。選ぶときからお手入れのことも考えておくと、大切な仏具を長くお使いいただけるはずです。
金属製火立のお手入れ
金属製仏具の主な表面仕上げには「磨き」と「メッキ」があります。磨きとは、真鍮などを研磨して表面に輝きを与える仕上げ加工です。一方の金メッキは、電気を使い真鍮などの表面に金の膜を作っています。
磨きの仏具は皮脂などで腐食しやすいため、こまめに乾いた布で拭くと良いでしょう。また、磨く場合は専用クリーナーのほか家庭にある酢などを使用して磨くことができます。
一方、金メッキの場合は家庭で磨くとメッキがはがれてしまう可能性があります。そのため、磨く場合は仏具店に相談することをおすすめします。日頃のお手入れは磨きの仏具と同じく乾拭きで問題ありません。
焼き物の火立のお手入れ
磁気や釉薬でコーティングされた陶器は、表面がガラスのように滑らかです。そのため、汚れは目立ちやすいですが簡単に落とすことができます。そうした素材の火立を使う場合は、特別なお手入れは必要ありません。汚れの程度に応じて拭いたり洗ったりしてください。
ただし、陶器の中には土の質感を特長とする商品もあります。そうした商品は釉薬でコーティングされていないため吸水性が高く、汚れがしみこんで取れにくくなりがちです。
火立のおすすめ10選
「やわらぎ火立」の口コミ
小さいのに値段が高いのはなぜ?と思っていましたが、ろうそくを立てる金属部分が倒れない作りになっており、納得。今まで使っていた、昔ながらのろうそく立ては、細いローソクがきちんと立てられませんでした。これは、細いろうそくの小さな穴にもきちんと立てられます。
お仏壇で使用する為購入。小ぶりで色も形も可愛くほっとした気持ちになります
「青磁上金ハス 火立」の口コミ
実家用と自分用で2個購入しました。とても安定感がある火立なので高齢の母が使用するには安心でした。(50代・女性)
「地火灯火立」の口コミ
しっかり安定して使いやすいです。高級感もあり満足しています。
(70代以上・男性)
スマイル仏壇
ルキア 火立て
木のぬくもりを感じるモダン火立
モダン仏具セット「Lucia(ルキア)」シリーズの火立です。火立のサイズは4.4cm四方で、高さは5.8cmとなっています。大きくはありませんが、香炉(8.8×7.8cm)と花瓶(5.3cm×4.7cm)も揃える場合は中型仏壇と合わせるのがおすすめです。
色は、木のぬくもりを感じる「ナチュラル」、気品のあるマホガニーのような「ブラウン」、そして仏壇の雰囲気が引き締まる「ダークブラウン」があります。色が濃いので、ダークブラウンは茶というより黒という印象を受ける方が多いでしょう。
六角形にカットされた木彫部分は面取りが施されていて、フォルムに温かみがあります。そのため、濃い色を選んでも重い雰囲気になりにくい火立です。モダン仏具ですが、落ち着いた色味であれば一般的な仏壇に飾っても違和感がありません。
外径 | 4.4cm | 高さ | 5.8cm |
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「有田焼火立 彩花」の口コミ
妻の実家に帰省する際の御供に、和ろうそく、ロウソク火消しとセットで購入しました。開封するのが楽しみです。
(50代・男性)
滝田商店
ローソク立(昭和ダルマ) 磨き 小
コンパクトな真鍮製火立
どんな仏壇にもなじむため人気が高い、真鍮の火立です。こちらの「小」は底面の直径は2.8cm、高さ3.9cmとコンパクトで、小型仏壇にも置きやすいサイズです。仏壇が大きく、ローソクも大きなものを使いたい場合は「大々」(直径4cm、高さ5.3cm)をおすすめします。
また、最近では火を使わないLEDローソクを使用する方が増えてきました。LEDローソクは高さ17cm程度の商品が多いので、そうした場合にも背の低いダルマ火立がおすすめです。色は磨きの金と黒色着色の2種類があるので、仏壇や他の仏具に合わせて選ぶことができます。
外径 | 3.2cm | 高さ | 4.3cm |
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「特許火立 もえ」の口コミ
それほど高額でないにもかかわらず、とても良い商品です。シンプルで艶消し加工にもなっており、どんな仏壇台にも合う感じが致します。
小さいろうそくにぴったり、重さもあり、安定感があるので倒れにくく安心です、受け部分も大きいところが良いです、5分燃焼のニセンチ位の小さいろうそくも最後まで綺麗に燃えてくれます。
「花形燭台」の口コミ
シンプルでかわいく、使いやすいです。ろうそくを灯すと火がきれいで自分の心も落ち着くので毎日灯してあげたいです。
(20代・女性)
小ぶりで可愛らしい燭台です。月命日に花絵ろうそくを灯してあげようと燭台を探していました。白と青で迷いましたが白で正解でした。
おすすめの火立比較一覧表
商品 | 画像 | 商品リンク | 特徴 | 外径 | 高さ |
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楽天 ヤフー |
陶器製の可憐な火立 |
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Amazon 楽天 |
燃え残りのない特許燭台 |
5cm |
7.5cm |
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楽天 ヤフー |
コンパクトな真鍮製火立 |
3.2cm |
4.3cm |
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楽天 ヤフー |
有田焼の可愛らしい火立 |
5.4cm |
5cm |
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楽天 |
木のぬくもりを感じるモダン火立 |
4.4cm |
5.8cm |
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楽天 ヤフー |
うるし似の地火灯型火立 |
4.1cm |
11.2cm |
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楽天 ヤフー |
手吹きガラスのキャンドルホルダー |
9.5cm |
6cm |
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楽天 ヤフー |
磨き仕上げの鶴亀火立 |
6.3cm |
19cm |
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楽天 ヤフー |
青磁のダルマ型火立 |
4.7cm |
4.8cm |
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Amazon 楽天 |
柔らかな色合いのカップ型火立 |
6.5cm |
3cm |
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火立の飾り方と注意点
火立の飾り方
それでは、選んだ火立を実際に飾る場所についてお話しします。まず、仏壇を飾るときは「三具足」か「五具足」かによって仏具を並べる順番が異なります。
三具足の場合
香炉、火立、花立(花瓶)を各1つ飾ることを三具足(みつぐそく)といいます。一般家庭では、三具足を飾る仏壇が多いでしょう。この場合、向かって右から火立、香炉、花立の順で飾ります。
四具足の場合
浄土真宗では、華瓶1対と火舎香炉1つ、火立または仏飯器を各1つという「四具足」で飾る場合があります。
四具足は、御本尊様の前にある須弥壇(しゅみだん)に置かれた上卓に飾ります。一般的には、ご本尊様の前には茶湯器を置くことが多いですが、華瓶に水と樒(しきみ)を入れてお供えすることで水の代わりになると言われています。
大型の仏壇の場合、上卓に四具足を飾り前卓に五具足を飾る家庭もあるそうです。宗派や菩提寺、仏壇の大きさにより仏具の飾り方は異なるため、ご家族に聞いても分からないときはご住職に相談されることをおすすめします。
五具足の場合
香炉を1つ、火立と花立を1対の合計5つの仏具を飾ることを五具足(ごぐそく)と言います。仏壇の荘厳として正式なのは五具足とされていますが、大型の仏壇や行事のとき以外は三具足を飾る家庭が多いでしょう。
五具足の場合は中央に香炉を置き、その両脇に火立、さらに外側に花立という形で左右対称に飾ります。
また、浄土真宗本願寺派の鶴亀火立や真宗高田派の鳳亀火立の場合は鶴や鳳凰の口元と亀の尾に注目してください。くちばしが開いている雄が向かって右、くちばしを閉じた雌が左になるように配置します。くちばしに差がない場合は、亀の尾の先が仏壇の手前に向くように飾ってください。
まとめ
火立を選ぶときには、まずお家や宗派での決まりを確認しましょう。その上で、仏壇との調和や使う方の好みを考えて選びます。仏具が生活に溶け込むことで、故人の方や仏様をより身近に感じることができるかもしれません。
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2021年02月10日)やレビューをもとに作成しております。
柔らかな色合いと花びらのような形が特徴の陶器製火立です。中には、真鍮製のローソク立て芯が付いています。ローソク立て芯の針が細身で、細めのローソクでも立てやすいでしょう。コンパクトなので、ミニ仏壇やモダンなステージ仏壇にもピッタリです。
色は、こちらの「ゆず色(薄黄色)」のほかに「さくら色(薄ピンク)」と「ラスターブルー(白銀の地に水色のグラデーション)」があります。お部屋全体や故人の方の雰囲気に合わせて選んでみてください。陶器製なので錆びることがなく、お手入れも簡単です。