「高収入や自由な働き方などIT業界に魅力は感じるけれど、技術力が必要そうだから未経験は無理だろう」と諦めてはいませんか。人材派遣会社によっては未経験でも十分に求人があるところやスキルを身につけさせてくれるところもあります。

2023年3月の調査より派遣会社全職種の未経験歓迎求人の平均時給は1448円、それと比べてIT関係の同求人は平均時給1954円と500円近い差があります。転職するならばなるべく年収の高い業界に就職したいですよね。

そこで今回はおすすめのIT派遣会社についてまとめました。派遣で働く上での注意点やデメリットなども後半でまとめています。ぜひ最後までご覧ください！

IT業界やエンジニアなどの言葉をよく耳にするけれど、どんなことをするのか理解していない方も多いです。まずはエンジニアの仕事内容についてご紹介します。

結果を先に言えばもちろん働けます。詳しくは後ほど記載しますが、以下の職種は比較的未経験で採用されるケースが多いです。

• サポートやヘルプデスクのスタッフ
• 営業やコンサルタント系のスタッフ
• システムエンジニアやプログラマー

IT業界は専門知識が求められる業界ですが、営業やコンサルタント系・ヘルプデスクなどのサポート系の職種ではクライアントと接する機会が多くなります。専門的な知識はそこまで持ち合わせていなくても仕事を遂行できる内容が多いです。

また業務を複数人で行うのが一般的なため、指導を受けながら仕事を始められます。クライアントの要望や質問に対応していくため、継続的に学習する必要はありますが未経験でも始めやすい職種です。

クライアントの希望に沿ってシステム設計をするシステムエンジニアと実際にコードを書きシステムを完成させるプログラマーは、専門的な知識を必要としますが、慢性的な人手不足に悩んでいる業種です。

最近では個人で会社からプロクラミングの業務を受ける業務委託（SES）をする方も増えてきており、会社に所属し働き続ける方が減少しています。そのため未経験でも採用し、研修制度を設けて社員を育てる企業も多いです。

自分に合ったところを探すのは大変だと悩んでいる方向けに、派遣会社の選び方のポイントについてまとめました。

派遣会社の中には残念ながらブラックな企業もあります。以下の項目は必ず確認し、きちんとした派遣会社かどうかを見極めましょう。

優良派遣事業者とは、法令を遵守するのは当然として、「派遣社員と派遣先の相互に安心を提供できるサービスだと厚生労働省に認められた事業者」をさします。派遣社員のキャリアを形成する支援や労働環境を改善する努力を行っているところが多いです。

労働者派遣事業を行うには、厚生労働省に申請をして許可を得なければなりません。「適切な雇用管理がされている」「資産要件などの厳しい基準を全て満たすと申請が認められ事業者」にのみ労働者派遣事業許可証が配られます。

この許可証が無い事業主から派遣労働者を受け入れることは、労働派遣法によって禁止されています。しかし、無許可の事業者が労働者を派遣している実態があるのも事実です。派遣業者が法を順守しているかどうかは必ず確認するようにしてください。

自分に合った派遣会社を選ぶうえで重要なことは

• 教育やサポート体制がしっかりしている
• 求人数や職種が多い
• 給料や福利厚生のような待遇が良い

を満たす派遣会社を探すのがポイントです。

業界を詳しく知らない未経験者にとって、人材派遣会社の教育やサポート体制が整っているのは大変心強いです。しかしエンジニアなどの技術職は給料がいい反面、未経験者は採用されにくい現状があります。

派遣会社によっては完全無料で受けられる未経験者向けの養成講座・通信教育・ｅラーニング勉強会など、資格取得やスキルアップにつながるサポート体制が充実している所も多いです。教育環境もしっかり事前に確認しておきましょう。

勉強環境が充実している会社を選び、ご自身でスキルを身につけて、好待遇の仕事に採用される可能を高めるのも1つの方法です。未経験の業界で働くのは大変ですが、長期的にみてご自身にメリットがあるのはどちらか考えてみましょう。

派遣会社を探す上で、求人数・どのような職種を扱っているかは必ず確認しましょう。求人数が少なければ自分と合った企業に出会うのが難しい上に、未経験で採用して貰える可能性が低くなります。

派遣会社によっては充実した福利厚生を売りにしているところもあります。福利厚生にはさまざまな種類があり、会社ごとに行っていないものもあるので事前に確認しておきましょう。

• 各種社会保険制度の充実（健康保険、厚生年金保険、雇用保険、介護保険、労災保険）
• 有給休暇の取得
• その他の休暇の取得（産前産後休暇、育児休暇、介護休暇）
• 定期健康診断の受診

また、給料が自分が求める範囲のものかどうか・雇用期間は有限なのか・無期雇用なのかどうかもチェックすべきポイントです。気になる点は派遣会社に遠慮せず質問しましょう。

上記では派遣会社の良い所を中心にお話ししましたが、IT派遣にいい印象を持っておらず不安を感じる方も多いのも事実です。ここではIT派遣のデメリットについてお伝えします。

IT派遣のデメリットとして、以下のものが挙げられます。

• 不安定な働き方
• 給与・福利厚生で正社員に劣る場合がある
• 雇用期間が限定されている
• 責任のある重要な業務を任されにくい
• 派遣会社に対する帰属意識を持ちにくい

派遣切りが流行った時期もあったように、派遣社員にとって雇用面の不安はつきものです。会社の都合により解雇されるリスクが正社員に比べても非常に高く、大きなデメリットになってしまいます。

派遣業界の中では高給与・好待遇な派遣エンジニアですが、賞与は支払われない契約になっている場合が多いです。そのため、大手企業が紹介してくれても、年収が正社員に劣るケースが多々あります。

派遣の雇用期間の上限は3年までと法律で決められているため、長くても3年毎に新しい職場を探す必要があります。仕事や人に慣れ始めたところで、また新たな職場で1から始めるのはストレスを強く感じる方も多いです。

派遣社員は所属する会社が違うため、責任ある重要な業務は正社員が行い、その支援やサポートが主な業務となる場合が多いです。そのため、キャリアアップや収入のアップの機会も正社員に比べて劣ります。

通常であれば重要な業務を任され、それを遂行していくことでキャリアを積んでいけますが、派遣社員にはそのような機会に恵まれにくいのが現実です。

派遣社員は基本的に派遣先となる企業に配属され作業を行います。派遣会社に出勤するときがあっても、報告書をまとめたり、新しく仕事を紹介して貰うような内容だけが主目的となります。

同期と集まり近況を報告したりする機会もないため、派遣会社よりも派遣先の社員達と仲良くなる機会が多くあります。しかし、会社自体が違うため給与や福利厚生の面で戸惑いを感じたり、契約期間の縛りもあるため打ち解けにくいです。

さまざまなデメリットを挙げましたが、それぞれがメリットとしても考えられます。この項では考える視点を変えて派遣社員としての働き方を考えていきます。

派遣社員には重要な役割や業務自体が振られにくい反面、有給休暇が取得しやすかったり、残業時間が短かったりする傾向があります。自由な時間を大切にする方にとって、派遣の働き方は得るものが多いです。

職場によっては苦手な上司がいたり、自分に合った仕事でなかったりと、ストレスがかかりやすいところもあります。しかし派遣社員は長く縛られる理由はないため、更新のタイミングですぐに新しい職場へ変えられます。

またいろいろな職場を経験できるため、さまざまなスキルを身につけて結果として優秀な人材になる方も多くいます。たくさん仕事をする中で自分にあった仕事や職場を選びたい場合は、派遣の働き方がメリットになるのもポイントです。

職場によっては、仕事内容よりも人間関係の方がストレスに感じる方も多いです。派遣として働いていれば正社員と一線が引けているため、必要以上のコミュニケーションを求められない場合が多いです。

これまで記述したメリット・デメリットを踏まえ、IT・エンジニア派遣で働くのをおすすめしたい人の特徴を挙げていきます。

派遣では期間が決まっており、長く同じところにいる時間はほとんどありません。そのため、それぞれの職場でさまざまな業務や経験を積み重ねられます。過去に経験した仕事の中で自分に適した仕事を探したいと考える人は、派遣もおすすめです。

自己学習の時間をしっかりとりたい・子育てに時間を使いたいなど、プライベートを中心とした働き方を目指す人にもIT派遣はおすすめです。案件によっては、時短や出勤する日を2～4に変更できるものもあります。

前述した通り、派遣の仕事では会社が違うため派遣先の同僚や上司と一定の距離感が生じる場合が多いです。そのため、派遣先で人間関係のトラブルを抱える方はとても少なく、仕事に集中できます。

何かの間違いでトラブルを抱えてしまった場合は、派遣元の会社で仕事を変えて貰う対応もできます。人間関係に煩わされたくない方は派遣がおすすめです。

おすすめの派遣会社や派遣社員として働く上でのメリット・デメリットをご紹介してきました。IT派遣ならではのいい点はたくさんあるので、ご自身がどうやって働きたいのか・何を重視したいのかを明確にして自分に適した会社を見つけてみてください。