アルバイトより時給が高く、正社員のように一つの会社に縛られないのが、派遣社員の魅力です。派遣社員として働くためには、人材派遣会社に登録し仕事を紹介してもらう必要がありますが、数が多くどこを選べばいいか迷ってしまいますよね。

人材派遣会社によって、取り扱っている求人やフォロー体制などが異なるため、自分に合った派遣会社を選ぶと気持ちよく働けます。でも、人材派遣会社選びに失敗すると、スタッフの対応や待遇に不満を抱えながら勤務する可能性もあります。

そこでこの記事では、人気かつおすすめの派遣会社を厳選して11社ご紹介します。人材派遣会社の選び方や、よくある疑問についても解説しているので、就職・転職活動を検討している大学生や20代、主婦の方もぜひ参考にしてください。

自分に合った派遣会社を見つけるには、選び方のポイントを押さえるのが大切です。まずは、派遣会社選びのポイントをご紹介します。

派遣会社の規模によって、福利厚生やフォロー体制にある程度傾向があります。それぞれメリット・デメリットがあるため、派遣会社を絞る際の参考にしてください。

地域にもよりますが、大手派遣会社は求人数が多いだけでなく、福利厚生が充実している派遣会社も多い傾向にあります。求人数や福利厚生を重視する方は大手の人材派遣会社数社に登録しておくのがおすすめです。

ただ、大手派遣会社は知名度があったり宣伝を行っている分、登録者数も多いのがデメリットです。1人のスタッフが複数人を同時に担当するため、サポートが行き届いていないと感じるケースもある点には注意しましょう。

外資系の派遣会社は、グローバル企業の案件を多く取り扱っている傾向にあります。そのため、外資系企業で働いてみたい方や通訳などグローバルな業種で働きたい方は、外資系の派遣会社に登録しておくのがおすすめです。

中小の派遣会社は大手人材派遣会社より資本力が少ないため、福利厚生の整備が進んでいない傾向にありますが、登録者の数が限られている分手厚いサポートが期待できます。また、派遣会社内での倍率が低いのもメリットです。

派遣会社によって、対応しているエリアが異なります。そのため、全体の求人数だけでなく、自分が働きたいエリア周辺の求人数もチェックしておきましょう。また、交通費が支給されるかどうかも確認しておくのがおすすめです。

派遣会社には、大きく分けると、さまざまな業種の求人を取り扱っている総合型の派遣会社と、いくつかの業界・職種に限定した特化型の派遣会社があります。自分が働きたい業界や職種が決まっている場合は特化型の派遣会社がおすすめです。

どんな仕事をしたいか明確な希望がない方や時給や勤務地を優先したい方は、総合型の派遣会社に登録するようにしましょう。これまでの職歴や希望に合わせて、最適な職業を紹介してもらうことができます。

派遣社員は就業先の福利厚生ではなく、雇用主である派遣会社の福利厚生を利用します。そのため、派遣会社にどんな福利厚生が用意されているかも、派遣会社選びで失敗しないためには欠かせない重要なポイントです。

派遣会社によっては、スキルアップのための講座が無料もしくは割引価格で受けられたり、レジャーや旅行の際に割引を受けられたりする場合があります。また、交通費が支給される派遣会社もありますので、しっかり確認しておきましょう。

働くうえで時給や給与の金額も大切なポイントです。人材派遣会社によって派遣社員の取り分が異なります。同じ仕事内容にも関わらず派遣会社によって時給が異なるケースも少なくありません。いくつかの派遣会社に登録して条件の良い求人を探しましょう。

現在、大学生なのか、20代なのか、主婦なのかによってもおすすめの派遣会社は変わってきます。それぞれの場合で変わってくる選び方のポイントをご紹介します。

大学生の場合、学生歓迎や単発の求人が豊富な派遣会社がおすすめです。ほかにも、求人数が多いところの方が応募できる求人が多くなる可能性が高くなります。また、Web登録ができるところも気軽に登録して仕事が探しやすいメリットがあります。

20代で派遣会社を探している方は、未経験OKの求人数が多い派遣会社をおすすめします。これは、経験が浅い20代でも転職できる確率が上がるからです。ほかにも、紹介予定派遣の求人数が多い派遣会社も正社員や契約社員になりたい人には向いています。

主婦の場合、勤務時間や勤務期間が限られることが多いため、派遣会社を選ぶ際には慎重さが重要です。主婦向けの時短勤務や週4日勤務などの求人数が多い派遣会社を選べば、働きやすい環境が整備されていて、ブランクがあっても安心できます。

紹介予定派遣では、最長6ヵ月の派遣期間終了後、派遣先企業と本人の同意が得られた場合に直接契約を結びます。派遣社員ではなく、正社員や契約社員になれるので、やがては正社員で働きたい方は、紹介予定派遣の求人が多い派遣会社を選びましょう。

派遣社員として働き職場の雰囲気や仕事内容を把握した上で正社員や派遣社員になれる可能性があります。また、派遣会社がフォローしてくれる分、いきなり正社員の仕事を探すより、未経験の方でも採用されやすい傾向にあります。

派遣会社の悪い口コミを見ると、「コーディネーターが希望と異なる仕事ばかり薦めてくる」、「事前に聞いていた仕事内容と違う」、「就業後営業がサポートやフォローをしてくれない」などの対応についての不満が多いです。

このような派遣会社だと、納得できないまま働かざるをえず、派遣社員のメリットを十分に享受できません。電話対応やメールでの連絡、登録の際の面談時などに、不快な対応をされた場合は避けた方が無難だと言えます。

同時期に複数の派遣会社に登録しても問題ありません。派遣会社によって取り扱っている求人が異なるため、複数の派遣会社に登録しておくのが希望の仕事に就くコツです。実際に登録し、相談したりすると派遣会社や担当者との相性も分かります。

登録料が無料の派遣会社がほとんどなので、金銭的な負担もありません。ただ、数多くの派遣会社に登録し過ぎるとスケジュール管理が難しくなります。そのため、2～4社程度に絞って就職・転職活動を進めのがおすすめです。

ここからは、派遣社員として働くまでの流れをご紹介します。先の流れを把握しておくと就職活動を進めやすいので、ぜひ参考にしてください。

まず、派遣会社へ登録します。登録方法は大きく分けて2種類あり、本人確認書類の提出まですべてをオンライン上で完結できる派遣会社と、オフィスなどで実施される登録説明会に参加して登録する派遣会社があります。

登録した希望する仕事の条件や経歴を参考に、仕事の紹介をしてもらいます。中には、登録説明会の際に面談をし、仕事紹介まで進む派遣会社もあります。自分に合った仕事を見つけるために、要望や気になる点をしっかり伝えておきましょう。

応募する仕事が決まったら、応募者と派遣先企業、派遣会社の3者で面接を行います。面接中も派遣会社の担当がフォローしてくれるので、通常の面接よりもスムーズにいきやすい傾向にあります。

そして、派遣先企業と応募者双方が同意できれば、就業先決定です。就業後も派遣会社がサポートしてくれるため、トラブルが起きたり悩みを抱えた際はまず派遣会社の担当に相談しましょう。

各派遣会社の公式ホームページで求人を検索できます。ここからは、求人検索のコツをご紹介します。

全国各地の求人が掲載されているため、まずは地域を限定しましょう。都道府県はもちろん区や市、町まで絞れる派遣会社が多いです。派遣会社が自分の働きたい地域でどのくらいの量求人を持っているのかを知る目安にもなります。

就きたい職がある方は、職種を指定しましょう。よりピンポイントに希望の仕事を探せます。ただ、選択肢を減らしてしまう面もあるため、仕事内容より時給や勤務時間を優先したい方は無理に絞る必要はありません。

派遣会社にもよりますが、給与や就業形態、未経験歓迎、残業なし、フルタイム以外、就業期間、年間扶養枠、休日が平日か土日かなどの詳細を選択できます。優先事項を2～3つ指定して検索しましょう。

細かく条件を指定すると、求人が見つかる可能性が下がります。まずは、より重要視する条件のみを設定して検索しましょう。それから、多くの求人が合った場合のみ、再度細かく条件を指定するのがおすすめです。

派遣社員には、自分に合った働き方ができる、アルバイトより時給が高い、派遣会社が間に入ってくれるなどのメリットがあります。ぜひ、自分にあった派遣会社に登録して、希望の条件を満たす仕事を見つけてください。