日本の水道水は世界的に見ても品質が高く、綺麗で美味しいことが知られています。日本では、水道水をそのまま飲んでも大丈夫な安全性が保障されています。ですが、水の味や品質は地域によって差があり、沸騰させなければ飲めないと感じる方もいますよね。

日本の水道水には、安全検査項目が51種類も設定されています。安全検査項目とは、水中に含まれる細菌・鉄分・マンガンなどの物質を検査するための項目です。ほかにも、匂い・色・味など多岐にわたって検査されています。

ちなみに、市販されているミネラルウォーターの検査項目は18種類程度です。市販されているミネラルウォーターよりも、水道水の方がずっと厳しい検査を受けていることは、意外に知られていない事実です。

このように、日本の水道水は厳しいチェックにより、安全性や味を保証されたお水です。水道水を飲める国は世界に15カ国程度しかないと言われており、日本がそのうちの1つであることからも、日本の水道水の質の高さがうかがえます。

現在51項目用意されている水道水の水質基準ですが、各項目の中身および基準値はＷＨＯ（世界保健機関）の飲料水水質ガイドライン等を参考に、厚生労働省が決定しています。そのため、日本全国で同じ基準が守られるようになっています。

また、この水質基準が正しく適用されているかは地方自治体が運営する水道局によって定期的な水質検査により安全性を確認しています。水道局は、安全でおいしい水を届けるために、水源から蛇口に至るまできめこまかな水質管理を実施しています。

日本の水道水の品質は高いといわれる一方で、「水道水をそのまま飲むのは危険度が高い」といった意見もあります。理由として、殺菌消毒する際の塩素や有機物質が残ってしまったり、水道管の汚れが含まれていたりすることが挙げられます。

基本的には安全検査をクリアしているので、そのまま飲んでも人体に問題はありません。しかし、小さいお子さんやお年寄りがいるご家庭など、より安全性を重視する場合は、水道水を直接飲むことを避けるケースも多く見られます。

そんな方におすすめなのがウォーターサーバーです。ウォーターサーバーならしっかり除菌された自然由来のミネラルウォーターを飲むことができます。

同じ都道府県内だとしても、市町村によっては浄水場の場所や水源が変わるため、すべての場所で全く同じ水道水が使えるという事ではなく、場合によっては市町村で水質が変わることもあるかもしれません。

都道府県のランキングでは各市町村の違いまでは反映していませんが、ランキング上位であれば市町村や浄水場が変わっても平均的においしいとも言えます。ネットで探せば市町村単位のランキングも見つけることができますので気になる方は確認してみましょう。

実際に水道水に満足している都道府県ランキングは以下の通りです。

※参照元：LOCAL BEST

※調査期間：2023年6月4日〜8日

ランキング上位は自然豊かで川がきれいな県や、中部地方や東北地方が多いです。水がおいしい都道府県とは、実際の居住者がそう感じているというものであり、正式な発表があるわけではありません。上記以外にも、水がおいしい都道府県はたくさんあります。

水道水の満足度が低い都道府県ランキングは以下の通りです。

※参照元：LOCAL BEST

※調査期間：2023年6月4日〜8日

水道水への満足度が低い都道府県だと、東京都のような大都市のイメージがあります。しかし、ランキングを見ると意外にも西日本が多いです。ただし、都市圏の水道水の満足度は総じて低い傾向があり、ウォーターサーバーを利用している家庭もあります。

水道水がまずくて飲めないと感じる原因には、さまざまなものがあります。以下では、代表的な原因について解説していきます。

水道水は浄水場で塩素消毒されます。この塩素が水中に残ってしまうと、カルキ臭と呼ばれる独特のにおいや味の原因になります。塩素濃度が高いほど、まずいと感じる味やにおいをより感じるようになるのです。

また、水中に有機物質がある場合は、殺菌のために過マンガン酸カリウムが使用されます。過マンガン酸カリウムも塩素と同じく、水中に残ると独特のにおいや苦みの原因となります。

水温が高くなる夏場などは、水のにおいや味が目立ちやすいです。そのため、普段は気にならなかったカルキのにおいや味がハッキリ感じられ、水をまずいと感じてしまうのです。カルキ臭が目立ちやすくなる水温は15℃~20℃の常温だといわれています。

日本の天然水はほぼ軟水ですが、場所によってはやや硬度が高い天然水もあります。硬度が高い水は口当たりが重く、飲みこみづらいという特徴があるため、ふだん軟水を飲み慣れている人が、硬度の高い水道水を飲むと、まずいと感じることがあります。

貯水槽や水道管の老朽化・錆などにより、水に不純物が混ざることがあります。不純物は水の味やにおいに大きな影響を及ぼします。貯水槽の清掃や、水道管のメンテナンスなどを定期的に行うことが大切です。

水道水がおいしくないときでも、工夫をするとにおいや味が気にならなくなることがあります。ここからは、水道水がおいしくないときの対策について4つ見ていきましょう。気になる項目がある方は以下の目次から直接飛んでみてください。

浄水器は水のカルキや不純物を取り除いてくれます。ホームセンターなどで市販されており、取り付けも簡単なので、水道水を飲むもっとも手軽な方法です。ただし、初期費用が掛かることは留意しておきましょう。

浄水器を普段からお使いの方は、水道水を浄水しておいしい水にするウォーターサーバーもおすすめですよ。ボトル代が不要なので通常のウォーターサーバーよりも格安でおいしいお水が飲めます。以下のボタンからチェックしてみてください！

水を沸騰させると、塩素や不純物などが取り除かれて、味やにおいが気にならなくなります。沸騰時間は10分～15分程度です。すこし手間と時間はかかるものの、浄水器やミネラルウォーターを買うよりはコストがかかりません。

レモンに含まれるビタミンCには塩素を薄める効果を期待できます。カルキ臭や味が気になるときは、レモンを入れて保存しておくとにおいなどが目立たなくなり、レモンの風味が水にうつるためフレーバーウォーターとしても楽しめます。

ウォーターサーバーにはおいしい水が使用されているだけでなく、冷水や温水をいつでもサッと使える点が魅力です。水代も市販のミネラルウォーターより割安で、ゴミを減らせるといったメリットもあります。

サーバーレンタル料や配送料が無料の会社も多く、温水の電気代も電気ケトル・ポットを使うよりも安いです。ここからはおいしい水が飲めるウォーターサーバーを紹介していきます。

普段から浄水器を使っている方や、ボトル交換の手間・ボトルのスペースが気になる方は、水道水を浄水して使う形のウォーターサーバーがおすすめです。ここでは給水タンク型・水道直結型のウォーターサーバーをご紹介します。

日本の水道水は安全でおいしいと評判です。水道水が口に合わないと感じるときは、本記事でご紹介したように、ウォーターサーバーを利用したり、レモンを入れたりして、飲み方を工夫してみてください。