ご家庭に生後間もない赤ちゃんがいる方だと「いつから水道水を与えたらいいのか」「早いうちから慣れさせた方がいいのか」など飲み水について、どうすればいいかわからないものです。

赤ちゃんが水道水を摂取できるタイミングについては医師によって見解が異なります。ただ、一般的には離乳食の開始と同時に少しずつ飲ませていくのがおすすめと言われています。離乳食の後に水を飲ませれば、汚れがさっと落ち、歯磨きも楽になります。

ただ、赤ちゃんに水道水を飲ませる際にも、飲ませ方には注意が必要です。この記事では赤ちゃんに水道水をそのまま飲ませてはダメな理由と安全に水道水を飲んでもらう方法、赤ちゃんのいるご家庭におすすめのウォーターサーバーについても解説します。

赤ちゃんにとって、水道水をそのまま飲ませるのはリスクがあります。お水を飲ませる際に水道水を煮沸させたり、市販のお水を購入させたりするのが面倒な方はウォーターサーバーがおすすめです。ウォーターサーバーは温水も出てくるのでミルク作りにも最適ですよ。

赤ちゃんにはどうして水道水を飲ませてはいけないのか。こちらでは、赤ちゃんに水道水を飲ませてはダメな理由について詳しくご説明します。

【目次】

• 「雑菌」が混ざっている可能性もあるから
• 「硬水」は赤ちゃんの体質に合わない可能性も
• 水道水には「塩素」が含まれているから
• 「シャワーの水」を浴びる際も注意！

日本の水道水は安全性が高いのが特徴です。浄水場では厚生労働省が定めた基準に沿って、水を消毒したり浄化する処理が行われています。そのため、健康な大人にとっては、そのまま飲んでも健康に問題ない水質です。

しかし、そこから家庭内で水を使用する際に蛇口から出るまでの間に清潔な状態が保たれているとは限りません。なぜなら、水道水が運ばれる水道管にはサビや、水道管の内側からはがれた不純物が混入している可能性があります。

貯水タンクを利用している場合、内側が汚れていると藻や汚泥がたまり、水道水に雑菌が入っている場合もあります。そのため、そのまま赤ちゃんに飲ませてしまうと水道水の中の不純物や雑菌も口に入ってしまう可能性があります。

赤ちゃんに与える場合は「水の硬度」も気を付けなければいけないポイントの一つです。飲料水は大まかに「軟水」と「硬水」に分かれています。普段私達が飲んでいる水のほとんどは軟水ですが、水道水の中には「硬水」もあります。

硬度の高い水はカルシウムやマグネシウムなどと言ったミネラル分が多く含まれていて、内臓が未発達の赤ちゃんが、硬度の高い水を摂取してしまうとうまく消化できずに下痢になったりお腹を下したりする可能性があります。

軟水と比べると口当たりも良くないので、赤ちゃんが嫌がって水を飲まない場合も。自分では水質を判断しにくい水道水をそのまま飲ませてしまうのは、たとえ水が清潔な状態だとしてもおすすめできません。

一般家庭へ提供される水道水は水の安全性を保持するために、塩素を利用した殺菌処理が施されています。そのため、蛇口から出てくる水道水にも微量の塩素が含まれています。この塩素はごく少量のため、成人の方は摂取しても健康に害を及ぼすのはほとんどありません。

しかし、赤ちゃんにとって少量の塩素でも胃腸や内臓に負担がかかる場合があるため、長期的に見た場合、生後間もない赤ちゃんに水道水を飲ませるのは控えましょう。

水道水を飲むのは、赤ちゃんにとって負担になりますが、実はシャワーの水も刺激になる可能性があります。台所の蛇口からでる水道水だけでなく、シャワーの水にも残留塩素は含まれています。

この残留塩素が肌のバリア機能を低下させ、肌荒れやアトピー性皮膚炎を引き起こす場合もあるのです。赤ちゃんの肌荒れが気になる場合は、塩素を除去できる入浴剤や、シャワーヘッドを利用するのがおすすめです。

水道水はそのまま飲ませるには、さまざまなリスクが伴います。しかし、絶対に赤ちゃんに飲ませてはいけないわけではありません。おすすめの飲ませ方をご紹介します。

【目次】

• 手軽に殺菌したいなら「煮沸消毒」するのがおすすめ
• 少しでもきれいな水を飲ませたいなら「浄水器の水」がおすすめ
• メリットも多い「ウォーターサーバー」を使用するのがおすすめ

赤ちゃんに水道水の飲ませる際にご家庭で特に簡単ですぐに始められるのが、煮沸消毒です。やかんや鍋に水道水を使う分だけ注ぎ、火にかけて10分以上熱するだけなので手軽に行えます。

また、一度煮沸消毒をした水道水は塩素による消毒効果が薄れていて雑菌が繁殖しやすくなっているので、冷蔵庫で保管してなるべく早く飲み切りましょう。

煮沸消毒が面倒に感じる場合は浄水器を蛇口に設置するのもおすすめです。浄水器は水道水を専用のフィルターに通すと、水の中の不純物を吸着し、蛇口から排出される水をきれいにしてくれます。

浄水器にはボトル型や、蛇口直結型などさまざまな種類があります。また、水道水をそのまま使用したい場合は塩素とサビなどの不純物のどちらも除去できるRO膜フィルターが特におすすめです。

しかし、浄水器はこまめなお手入れが必要であり、冷水やお湯は出ません。赤ちゃんのいるご家庭で使うには、少し不便です。

水道水を赤ちゃんに飲ませるのは心配なので、市販のお水でミルクや湯冷ましを作りたい方にはウォーターサーバーがおすすめです。こちらでは赤ちゃんのいる家庭でウォーターサーバーを使用するメリットをご紹介します。

ウォーターサーバーを利用するメリットの中でも特に便利なのは、水道水や市販の水のようにミルクや湯ざましを使いたいときにわざわざヤカンや電気ケトルを使用して温める必要がありません。

ウォーターサーバーは温水と冷水の両方を使用できるものも存在しています。そのため、ミルクをすぐに作りたいときや白湯を作りたい場合にもレバーを引けばすぐに使用でき、赤ちゃんを待たせません。

水温は機械によって異なりますが、平均で80~90℃くらいです。厚生労働省ガイドラインより、ミルクを作るときに使用する水は70℃以上を保つのが記載されています。ほとんどのウォーターサーバーは、必要な温度までしっかり上げられるので便利です。

ウォーターサーバーは契約をすると毎月決まった価格で、宅配業者が飲料水を自宅まで配送してくれるシステムです。わざわざお水を買って自宅まで運ばず、面倒な手間を省けるのもメリットの1つです。

また、料金プランも幅広く多くの場合毎月数千円から契約が可能なので、お財布への負担も少ない魅力もあります。さらに、自分の好みや体質に合わせてお水の種類を選べるので、健康管理にも一役買えるのも嬉しいポイントですね。

ここからは、赤ちゃんがいるご家庭におすすめなウォーターサーバー を紹介していきます。

この章では赤ちゃんのいる家庭におすすめのウォーターサーバーを紹介します。「価格・口コミ・サーバーの使いやすさ」の4つの観点からランキングをつけ、特に高評価だった4社をご紹介します。

普段から浄水器を使っている方や、ボトル交換の手間・ボトルのスペースが気になる方は、水道水を浄水して使う形のウォーターサーバーがおすすめです。ここでは赤ちゃんがいる方に特におすすめできる給水タンク型・水道直結型ウォーターサーバーを紹介します。

気をつければ、赤ちゃんも水道水を飲ませても問題ありません。しかし、気をつけなければならない点もあります。注意点についてチェックしましょう。

赤ちゃんの飲む水道水を煮沸消毒する「湯ざまし」は、離乳食が始まる6ヶ月〜1歳ごろまでは続けた方がいいとされています。6ヶ月ごろから離乳食と一緒に湯ざましも少しずつ飲ませはじめ、離乳食が終わる頃には湯ざましをやめても大丈夫です。

日本の粉ミルクは、水道水に溶かしたときに母乳にできるだけ近くなるように作られています。水道水を使うとミネラルもちょうどよくなりますので、ミルクを作る際には水道水を使って問題ありません。

水道水で粉ミルクを作る際は、塩素を取り除くために水を10分以上沸騰させましょう。70℃ぐらいのお湯まで冷ましてから粉ミルクを溶かしてください。

沸騰したお湯をそのままにしていれてしまうと、赤ちゃんや作る方が火傷するだけでなく、粉ミルクの栄養まで破壊されてしまうので70℃ぐらいのお湯で作ってください。

レストランに行ったときに、「お子様用に」とストローを刺したお水を出してくれる場合がありますが、レストランのお水はいつから飲んでいいのか。レストランのお水と言っても、浄水器の水なのかミネラルウォーターなど使用している水はさまざまです。

心配な方はレストランのお水を与えるのは1歳ごろからにしましょう。ただ、あまりにも菌から遠ざけてしまうのも抵抗力を下げてしまいますので、様子をみながら少しずつあげてみるのもおすすめです。

お水は離乳食の開始と同時に少しずつ飲ませていくのがおすすめですが、麦茶もお水と同じで、離乳食を始めるタイミングが目安になります。また、赤ちゃんに飲ませる麦茶は大人用ではなく、赤ちゃん用の麦茶がおすすめです。

赤ちゃん用の麦茶には、そのまま飲ませる「ペットボトル」や、溶かして作る「粉末タイプ」、「ティーバッグタイプ」などがあります。粉末タイプやティーバッグタイプならコスパよくウォーターサーバーの水でおいしい麦茶ができるのでおすすめです。

赤ちゃんに水道水を飲ませてしまったとき、心配になる方も多いと思いますが、日本の水道水は安全性が高いので、そこまで心配する必要はありません。飲んでしまっても、赤ちゃんが元気であれば特に問題ありません。

赤ちゃんによっては、お腹を壊してしまう場合もありますので、様子を見て心配があれば病院を受診するようにしましょう。

本記事では赤ちゃんに水道水を飲ませてはいけない理由や、飲ませ方のポイントを解説してきました。水道水を煮沸させて飲ませたり、ペットボトルを毎回買ってきたりするのは大変と感じる方にはウォーターサーバーがおすすめです。

今回は赤ちゃんのいるご家庭におすすめのウォーターサーバーを紹介しましたが、下記記事では、あらゆる観点から有名ウォーターサーバーを比較し、解説しています。「自分にあったウォーターサーバーを見つけたい」方はぜひこちらもチェックしてください。