米澤穂信のおすすめ人気ランキング17選【シリーズ物から短編まで!】
2024/08/30 更新
ミステリー作家としても有名で、直木賞を含む数多くの文学賞を多く受賞している米澤穂信。「ボトルネック」「インシテミル」などの作品や古典部・小市民シリーズなど数多くの人気作がありますが、今回はそんな米澤穂信作品の選び方と人気おすすめ作品をランキング形式でご紹介します。
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目次
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米澤穂信作品の特徴は幅広い作風とミステリー要素
米澤穂信は、端正な文章と巧みな展開で読者を引き込む大人気ミステリー作家です。2022年には「黒牢城」で第166回直木賞を受賞しています。どの作品にもミステリー要素が散りばめられているのが特徴で、先が気になる展開にページをめくる手が止まりません。
そんなミステリー作家として有名な米澤穂信ですが、実は小説だけでなくアニメ化や漫画化された作品があるのをご存知でしょうか。小説がお好きな方はもちろん、活字が苦手な方でも米澤穂信作品をお楽しみいただけるんです。
そこで今回は、米澤穂信作品の選び方やおすすめ作品をランキング形式でご紹介します。ランキングはジャンル・ページ数・キャラクターの面白さなどを基準に作成しました。購入を迷われている方は是非参考にしてみて下さい。
【結論コレ!】編集部イチ推しのおすすめ商品
米澤穂信短編集のおすすめ
新潮社
儚い羊たちの祝宴
Amazon での評価
(2024/10/31調べ)
上流階級の女性たちが織りなすブラックミステリー
青春系米澤穂信作品のおすすめ
KADOKAWA
氷菓
Amazon での評価
(2024/10/31調べ)
「氷菓」は大人気シリーズの第1作目!読む順番はシリーズ一覧をチェック
米澤穂信のデビュー作にして、「古典部シリーズ」の第1作目です。高校の古典部を舞台に、日常の謎から33年前の文集に秘められた思いまで説き明かす大人気の青春ミステリーとなっています。タイトルの意味を予想してみるとおもしろいです。
主人公が「ろくな活動もせず部室が使える」と入部した古典部で、好奇心の強いお嬢様「える」が入部したことで状況が一変します。古典部シリーズの読む順番は始めから読むのがおすすめなので、一覧をチェックして挑みましょう。
ミステリー度 | ★☆☆ |
---|---|
ジャンル | 長編・日常の謎 |
ダーク系米澤穂信作品のおすすめ
集英社
追想五断章
Amazon での評価
(2024/10/31調べ)
計算し尽くされた文章に思わずうなる本格ミステリー
今作の主人公は古書店で住み込みアルバイトをしている苦学の大学生です。ある女性から彼の元に舞い込んだのは、「父の書いたリドル・ストーリーを探してほしい」との依頼でした。リドル・ストーリーとは、結末を明記しない物語を指します。
依頼人の女性は、それぞれの物語の結末部分のみ所持していました。ストーリーが見つかるにつれてある大きな事件が明らかになります。女性の持つ結末の文章のたった1行がもたらすサプライズは、さすが米澤穂信というべき巧妙なオチでした。
ミステリー度 | ★★★ |
---|---|
ジャンル | 長編・推理 |
ミステリー系米澤穂信作品のおすすめ
米澤穂信作品の選び方
まずは米澤穂信作品の選び方をご紹介していきましょう。大人気シリーズからミステリー要素もある短編集まで幅広く取り上げています。
読書時間で選ぶ
米澤穂信の作品はシリーズ物から、ずっしり重たい長編、単発の短編集までさまざまです。まず自分が読書に充てられる時間に応じて1冊を選ぶのも良いでしょう。
じっくり楽しみたいなら「古典部シリーズ・小市民シリーズ」などがおすすめ
米澤穂信作品の中でシリーズ化されているのは、「古典部シリーズ・小市民シリーズ・ベールフシリーズ(太刀洗万智シリーズ)」です。古典部シリーズは6冊・小市民シリーズは3冊・ベルーフシリーズは2冊刊行されています。
古典部・小市民シリーズは高校生が主人公の青春ミステリーで、ベルーフシリーズはフリージャーナリスト・太刀洗万智が主人公のミステリーです。特に古典部シリーズは米澤穂信を代表するシリーズなので、デビュー作の「氷菓」から読み始めるのをおすすめします。
1冊で完結する作品を読みたいなら「長編作品」がおすすめ
がっつり読みたいものの、シリーズものを何冊も買って読むのは難しい方におすすめなのが「長編作品」です。米澤穂信作品は後から続編が出てシリーズ化されるパターンもありますが、今のところは完結している単発の長編作品が多くなっています。
比較的ライトな作風のシリーズものに比べ、しっかりと読ませるような重厚感のある作品が多いのが長編作品の特徴です。
忙しい方にはミステリー要素もある「短編集」がおすすめ
長時間じっくり読める時間が確保できない方におすすめなのが「短編集」です。文章量は少ないながら、しっかりとミステリーの要素を盛り込んでいるのが特徴になっています。特に「満願」「儚い羊たちの祝宴」は、文学賞も多く受賞するほど緻密で完成された作品です。
また、米澤穂信の短編作品は「ザ・ベストミステリーズ推理小説年鑑」「本格ミステリ作家クラブ」「Story Seller」などのアンソロジーへの収録も多くあります。米澤穂信に興味があって、ほかのいろいろな作家の物語にも触れてみたい方におすすめです。
以下の記事では、短編小説のおすすめ人気ランキング10選をご紹介しているので、是非あわせてご覧ください。
通勤時などに読みたい方には持ち運び便利な書籍「文庫版」がおすすめ
バッグに入れやすくて気軽に持ち運べる書籍の「文庫」は、通学・通勤時におすすめです。米澤穂信作品も文庫化されているケースが多くなっています。文庫化される際に内容が少し変わる場合もあるので、単行本と読み比べてみるのもおすすめです。
以下の記事では、文庫本のおすすめ人気ランキングをご紹介しているので、是非あわせてご覧ください。
作風・文体で選ぶ
米澤穂信は、初期は青春ミステリーを得意としていました。好みの世界観を基準に選べば、夢中になって読めること間違いなしです。
爽やかな物語を読みたいなら古典部シリーズなどの「青春ミステリー」がおすすめ
米澤穂信作品の代名詞ともいえる「青春ミステリー」は、豊富に刊行されています。「古典部シリーズ」「小市民シリーズ」に加え、比較的新しい作品である「本と鍵の季節」も青春ミステリー作品です。
彼の描く青春ミステリーは、衝撃的な殺人事件や派手な推理シーンがなく、日常の謎を主に扱っています。派手さはありませんが、私たちの日常でも発生するような謎が解かれていく様が小気味よく、ミステリーながら爽やかな読み心地を覚える作品です。
以下の記事では、ミステリー小説のおすすめ人気ランキングをご紹介しているので、是非あわせてご覧ください。
幻想的な世界観や非日常的な物語が好きなら「ファンタジー」がおすすめ
幻想的な世界観や非日常的な物語が好きな方へおすすめしたいのが「ファンタジー作品」です。米澤穂信作品では「折れた竜骨」がそのジャンルに当てはまります。推理とファンタジーが融合された物語は、新たなジャンル名を生み出したいほどの完成度です。
「折れた竜骨」では、今までにない世界観と物語展開を体験できるのでおすすめです。以下の記事では、ファンタジー小説のおすすめ人気ランキングをご紹介しているので、是非あわせてご覧ください。
暗い世界観や展開が好きなら複雑な後味を残す「ダーク系」がおすすめ
爽やかな物語が多い中で、忘れてはならないのがダークな世界観の作品です。静かな狂気を非常に上手く表現する米澤穂信が紡ぐ暗いミステリーは、人々の心に複雑な後味を残します。
「暗黒ミステリー」と評されている「儚い羊たちの祝宴」は、「ダーク系」作品の代表格です。また、「満願」「追想五断章」も暗い雰囲気の魅力的な作品で、「犬はどこだ」「ボトルネック」なども心に重い影を落とすような後味を感じられます。
普段小説を読まない方には「ラノベ調」の作品がおすすめ
米澤穂信作品には重厚で鋭い文章だけではなく、ライトノベルのように軽いタッチで描かれているものもあります。非常に読みやすくなっているので、普段小説を読まない方にもおすすめです。
特にシリーズ作品は「ラノベ調」になっていることが多いため、米澤穂信作品に初めて触れる方にもおすすめします。以下の記事では、ラノベの人気おすすめランキングをご紹介しているので、是非あわせてご覧ください。
作風が似ているため「辻村深月ファン」にもおすすめ
「ツナグ」「冷たい校舎の時は止まる」などで知られる辻村深月ですが、米澤穂信と作風が似ているため、米澤穂信作品は辻村深月ファンにもおすすめできます。特に高校生を主人公にした作品が似ているので、辻村深月ファンの方は是非チェックしてみてください。
以下の記事では、辻村深月作品の人気おすすめランキングをご紹介しています。是非あわせてご覧ください。
メディアミックスで選ぶ
米澤穂信作品の多くはアニメ化・映画化などのメディアミックスが実現しています。ミステリーは好きでも小説が苦手な方にもおすすめです。
ドラマ・映画好きなら「氷菓・インシテミル」など実写化作品がおすすめ
米澤穂信作品では「インシテミル」「氷菓」が映画化されており、「怪盗Xからの挑戦状」「満願」がドラマ化されています。インシテミルは主演が藤原竜也で、綾瀬はるか・石原さとみ・北大路欣也など超豪華俳優陣の出演です。
映画「インシテミル」は設定や結末が小説と異なる部分もありますが、エンターテイメント作品として非常に楽しめる映画となっています。ほかの作品にも有名俳優が多く出演しており、彼らを起用できるのはコンテンツの持つパワーの賜物です。
以下の記事では、映画化された小説の人気おすすめランキングをご紹介しているので、是非あわせてご覧ください。
アニメ好きなら京アニからの「アニメ化」作品がおすすめ
現在、米澤穂信作品の中で「アニメ化」されているのは古典部シリーズのみです。人気のアニメシリーズとなっており、小説におけるシリーズ第4作である「遠回りする雛」までと、時系列に合わせて「いまさら翼といわれても」の一部がアニメ化されています。
制作しているのは、アニメ制作会社の中でもトップクラスの京アニこと京都アニメーションです。京アニは、日常もののアニメ制作を得意とする制作会社で、作画も背景含め安定しており、古典部シリーズおなじみのキャラクターたちが魅力たっぷりに描かれています。
小説が苦手なら「漫画化」作品がおすすめ
現在、「漫画化」されている米澤穂信作品は、古典部シリーズ・小市民シリーズ・Do you love me?・折れた竜骨です。Do you love me?は、アンソロジーに収録されている短編で、ボトルネックの登場人物が出てくる作品となっています。
古典部シリーズは、映画化・アニメ化に加え漫画化までされるほどの大人気シリーズであることがうかがえる作品です。
受賞作を読みたいなら直木賞受賞作品の「黒牢城」などがおすすめ
米澤穂信は2022年1月に「黒牢城」で直木賞を受賞しました。また、黒牢城は山田風太郎賞も受賞しています。何らかの賞を獲得している作品を読みたい方は、是非こちらの「直木賞受賞作品」をチェックしてみてください。
米澤穂信作品はそのほかにも評論家・書店員らのアンケートによって選ばれる、「このミステリーがすごい!」「ミステリーベスト10」「本格ミステリ・ベスト10」「ミステリが読みたい!ベスト10」といった4大ミステリーランキングも制覇しています。
米澤穂信短編集の人気おすすめランキング4選
東京創元社
真実の10メートル手前
Amazon での評価
(2024/10/31調べ)
記者の目線で報道のあり方を問う人気シリーズ最新作
女性記者・太刀洗万智が、取材を通じて事件の真髄に迫る人気シリーズ「ベルーフシリーズ」の第2作目です。シリーズ続編になりますが、1話ずつ完結している短編集となっているため、こちらの作品から読み始めても問題ありません。
ジャンルとしてはミステリーであるものの、作品から感じられるテーマは「ジャーナリズムと正義」です。現代の社会問題にも迫る物語は、読んでいるだけでもいろいろと考えさせられる内容となっています。
ミステリー度 | ★★☆ |
---|---|
ジャンル | 短編集・社会派ミステリー |
口コミを紹介
一つ一つがとても丁寧に作られた連作短編集ですね。
このシリーズは初めて読みましたが、他のも読みたくなりました。
KADOKAWA
いまさら翼といわれても 「古典部」シリーズ
Amazon での評価
(2024/10/31調べ)
古典部シリーズ最新刊!メンバーたちの新たな一面が垣間見える
古典部のメンバーの新たな一面が描かれるシリーズ第6弾です。合唱祭を前に姿を消してしまった千反田えるの知られざる苦悩を描く表題作ほか、古典部メンバーの過去と未来が垣間見えるちょっとビターな6編になります。
古典部シリーズの最新刊です。キャラクターがとても丁寧に描かれていて、シリーズファン必読の一冊といえます。
ミステリー度 | ★★☆ |
---|---|
ジャンル | 短編集・ミステリー |
口コミを紹介
登場人物の心を丁寧に描いているので、とても、好きです。いろいろな発見も、ありました。
新潮社
満願
Amazon での評価
(2024/10/31調べ)
人間のゾっとさせる部分を描くミステリー短編集における歴史的な1冊
6つの物語で構成される短編集で、どの物語も人間のゾッとする部分を巧みに表現しているのが特徴です。短い文章の中でしっかりと落としどころまで展開させる構成力は見事で、ミステリー小説の中では歴史的ともいえるほど多くの賞を獲得しています。
受賞した主な賞は「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」で、この3つの賞で1位を獲得した作品は史上初でした。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞にもノミネートされています。
ミステリー度 | ★★★ |
---|---|
ジャンル | 短編集・ミステリー |
口コミを紹介
いずれの短編もやや幻想的な推理小説。どこかで読んだような既読感がない、独創的な設定のものばかりで、著者の想像力の豊かさには驚かされました。
新潮社
儚い羊たちの祝宴
Amazon での評価
(2024/10/31調べ)
上流階級の女性たちが織りなすブラックミステリー
儚い羊たちの祝宴はホラーにも近いといえるほどの、読むごとに背筋が冷えるような1冊です。収録されている5編の物語には、読書サークル「バベルの会」が共通して登場します。
上流階級のみが参加を許される優雅なサークルの中で渦巻く狂気を、米澤穂信は恐ろしくも美しく表現しています。震えるような後味の、忘れられない読書体験ができる仄暗く美しい短編集です。
ミステリー度 | ★★☆ |
---|---|
ジャンル | 短編集・ミステリー |
口コミを紹介
これは恐ろしい短編集です。最後の短編を読んで驚愕しました。どの短編にも巧妙なトリックが仕込まれており、ミステリーファンにも楽しめると思います。
米澤穂信短編集のおすすめ商品比較一覧表
※ 表は横にスクロールできます。
青春系米澤穂信作品の人気おすすめランキング4選
集英社
本と鍵の季節
Amazon での評価
(2024/10/31調べ)
2人の男子高校生が謎に挑む青春ミステリー
ミステリーでは珍しくW探偵役を主軸に展開される短編集です。図書委員を務める二人の男子高校生が、図書室に持ち込まれる謎を解き明かしていきます。これまで米澤穂信の描く青春ミステリーで起こる事件は日常の謎がメインです。
しかし今作の事件は少し犯罪性の強いものもあります。読みやすさはそのままに、シリアスな展開へ没入することができる、ほろ苦くも爽やかな新しい米澤穂信の青春ミステリーです。
ミステリー度 | ★★★ |
---|---|
ジャンル | 短編集・青春ミステリー |
口コミを紹介
各短編、また一冊を通して、非常に伏線などの情報が整頓された作品。簡潔でわかりやすく少し重々しい文章も、図書委員という設定とマッチしており、とても読んでいて楽しかったです。
東京創元社
さよなら妖精
Amazon での評価
(2024/10/31調べ)
異国の少女との出会いを描く太刀洗万智を主人公とした長編
ユーゴスラビアからの留学生・マーヤと、高校生4人の交流を描いた物語です。日常の謎がメインの青春ミステリーですが、その結末は高校生の未熟さや紛争のやるせなさが折り重なるほろ苦いものとなっています
なお、今作のヒロインは「ベルーフシリーズ」主人公の太刀洗万智です。人気シリーズへ繋がる原点の1作を、是非チェックしてみてください。
ミステリー度 | ★☆☆ |
---|---|
ジャンル | 長編・青春ミステリー |
口コミを紹介
いやぁ、実にいい時間を過ごしたと思います。やっぱり読み終わったあとの余韻がそう感じさせてくれのかなと。『さよなら妖精』というタイトルに納得です。
東京創元社
春期限定いちごタルト事件
Amazon での評価
(2024/10/31調べ)
気負わず読める青春ミステリー!小市民シリーズの第1作目
「古典部シリーズ」と並ぶ青春ミステリーである「小市民シリーズ」の第1作目です。問題に頭を突っ込む性格で、辛い中学時代を送ってきた主人公・小鳩常悟郎とヒロイン・小佐内ゆきは、目立ちすぎず周囲に溶け込む「小市民」を目指しています。
今作で魅力的なのは、甘いものが大好きでコスプレのようなファッションも着こなす小佐内ゆきの愛らしさです。また、恋愛要素が多いのも本シリーズの特徴で、甘酸っぱい気持ちで読み進められる青春全開なシリーズとなっています。
ミステリー度 | ★☆☆ |
---|---|
ジャンル | 長編・日常の謎 |
口コミを紹介
一見、ライトノベル風の軽い読み物の体裁をしていますが、ユーモアを漂わせた文体に垣間見える毒は、なかなかのものです。
KADOKAWA
氷菓
Amazon での評価
(2024/10/31調べ)
「氷菓」は大人気シリーズの第1作目!読む順番はシリーズ一覧をチェック
米澤穂信のデビュー作にして、「古典部シリーズ」の第1作目です。高校の古典部を舞台に、日常の謎から33年前の文集に秘められた思いまで説き明かす大人気の青春ミステリーとなっています。タイトルの意味を予想してみるとおもしろいです。
主人公が「ろくな活動もせず部室が使える」と入部した古典部で、好奇心の強いお嬢様「える」が入部したことで状況が一変します。古典部シリーズの読む順番は始めから読むのがおすすめなので、一覧をチェックして挑みましょう。
ミステリー度 | ★☆☆ |
---|---|
ジャンル | 長編・日常の謎 |
口コミを紹介
「日常の謎」という決して派手ではない題材を魅力的な登場人物とエピソードで見事に描ききっている。
ダーク系米澤穂信作品の人気おすすめランキング4選
角川書店(角川グループパブリッシング)
クドリャフカの順番
Amazon での評価
(2024/10/31調べ)
お祭り騒ぎの学園祭当日を舞台に高校生が挑む謎
米澤穂信のデビュー作である「氷菓」から連なる「古典部シリーズ」の第3作です。高校生にとって一大イベントである文化祭当日が舞台となっています。お祭り騒ぎの中で起こる連続盗難事件です。
見えてくるのは友人への「期待」か「羨望」か、もっと複雑な何かなのか、浮き足立つイベント当日の盛り上がりもさることながら、若者の青くほろ苦い感情も垣間見える物語になっています。
ミステリー度 | ★☆☆ |
---|---|
ジャンル | 長編・日常の謎 |
口コミを紹介
シリーズは全部読みましたが、これが一番面白かったですね。何より、読後感が切なくていいです。
文藝春秋
Iの悲劇
Amazon での評価
(2024/10/31調べ)
限界集落の現実と衝撃の結末に驚き!
1度死んだ村に人を呼び戻すのが主人公が働く「甦り課」の仕事です。そんな甦り課の3人が業務に当たったある地区で、クセのある移住者たちと関わる中で次々と謎が発生します。明らかになるのは限界集落の現実と待ち受ける衝撃の展開でした。
米澤穂信らしい後味の残るミステリ悲喜劇作品なので、衝撃の結末を読んでみたい方は是非チェックしてみてください。
ミステリー度 | ★★☆ |
---|---|
ジャンル | 短編・社会派ミステリー |
口コミを紹介
序盤は単純に万願寺と観山のやりとりが地味に面白いなあとか思って読んでいました。それが読み進めるにつれて、なんとなくオチが見えてきて、終盤には確信に変わり、そしてあの終章。非常に秀逸な構成だと思います。
新潮社
ボトルネック
Amazon での評価
(2024/10/31調べ)
パラレルワールドを舞台とした後味の苦いSFミステリー
不思議な世界で展開するSFミステリーです。恋人を弔いに東尋坊を訪れた高校1年生・嵯峨野リョウが崖から転落し、死んだと思いきやパラレルワールドに迷い落ちるところからこの物語は始まります。
自分の存在はなく、居るはずのない「姉」が存在するパラレルワールドは、少しずつ何かが違っていて元々いた世界よりも明らかに良い状態になっているのです。読み終わった後の後味の悪さは米澤穂信作品の中でも随一といえます。
ミステリー度 | ★★☆ |
---|---|
ジャンル | 長編・SFミステリー |
口コミを紹介
結局、この話を悲劇にするか否かは自分が「想像して」辿り着くしかないんだと、船のオールを渡された気分になれました。
集英社
追想五断章
Amazon での評価
(2024/10/31調べ)
計算し尽くされた文章に思わずうなる本格ミステリー
今作の主人公は古書店で住み込みアルバイトをしている苦学の大学生です。ある女性から彼の元に舞い込んだのは、「父の書いたリドル・ストーリーを探してほしい」との依頼でした。リドル・ストーリーとは、結末を明記しない物語を指します。
依頼人の女性は、それぞれの物語の結末部分のみ所持していました。ストーリーが見つかるにつれてある大きな事件が明らかになります。女性の持つ結末の文章のたった1行がもたらすサプライズは、さすが米澤穂信というべき巧妙なオチでした。
ミステリー度 | ★★★ |
---|---|
ジャンル | 長編・推理 |
口コミを紹介
人がバラバラになってるわけではなくバラバラになった物語を集めて謎を解こうとする話です。謎が解けた人も解けなかった人も解く過程を最後まで楽しめて、その緻密さに唸るのではないでしょうか。
ミステリー系米澤穂信作品の人気おすすめランキング4選
東京創元社
王とサーカス
Amazon での評価
(2024/10/31調べ)
報道への葛藤を描く人気作!ベルーフシリーズの第1作目
「真実の10メートル手前」に連なる、「ベルーフシリーズ」の第1作目です。フリー記者の太刀洗万智が取材でネパールに滞在中、突如発生した王室殺人事件の謎に迫る長編作品となっています。
王室殺人事件は2001年に発生した実在する事件を題材にしていて、序盤は紀行文のようです。ですが、突如発生する事件により物語はミステリー要素を色濃くし、最終的には「報道における正義」について読者へ問いかけててきます。
ミステリー度 | ★★☆ |
---|---|
ジャンル | 長編・社会派ミステリー |
口コミを紹介
スピード感ある展開で引き込まれる作品。優しさと厳しさが交差する世界に引き込まれます。それらを支えるのは著者が使う日本語の素晴らしさ。シンプルかつ繊細な描写は著者の才能だと思いました。
東京創元社
折れた竜骨 上
Amazon での評価
(2024/10/31調べ)
ファンタジー×ミステリーの超大作!
「古典部シリーズ」など、日常におけるミステリーを描くのが得意な米澤穂信ですが、今作はガラリと雰囲気の違う12世紀末のヨーロッパを舞台にしたファンタジーとなっています。ファンタジーの世界で展開される推理も読み応えたっぷりです。
主人公は領主である父を殺された娘・アミーナで、戦闘あり、魔法ありの世界で散りばめられた伏線は、ミステリーというジャンルの広がりを感じさせてくれます。
ミステリー度 | ★★☆ |
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ジャンル | 長編・ファンタジー |
口コミを紹介
推理小説としては夢とロマンがあり物語に引き込まれました。下巻まで読むと、最後の謎解きでちょっとしたどんでん返しがあって「そうだったの?」って感じになります。読後感もすっきりしてて、主人公を応援したい気持ちが高まった所で終わります。お薦めです。
文藝春秋
インシテミル
Amazon での評価
(2024/10/31調べ)
閉ざされた館で起こる殺人事件はミステリーの真骨頂!
時給11万2000円の怪しい仕事に参加するために男女12名が集まります。しかし、そこで始まったのは閉ざされた空間での殺し合いであり、破格の時給はその殺し合いに参加することに対する報酬でした。
毎夜繰り返される殺人と、自分が殺されるかもしれない恐怖が描かれる作品です。こういった「クローズドサークル」と呼ばれる設定はミステリー小説でも扱われることが多く、米澤穂信自身も「ミステリーをとことん追求した作品」と述べています。
ミステリー度 | ★★★ |
---|---|
ジャンル | 長編・推理 |
口コミを紹介
久しぶりのデスゲーム系ミステリーに完全にハマった。展開が気になって、気になって、どんどん読み進めている内に結末を迎えてしまった感じ。
口コミを紹介
これを歴史小説として読むか、ミステリとして読むかでやや印象が変わるのではないか
歴史上の有名戦国武将に安楽椅子探偵をやらせる、という展開は面白かった
2023年最新刊は図書委員シリーズ待望の続編「栞と噓の季節」
集英社
栞と噓の季節
Amazon での評価
(2024/10/31調べ)
2022年新刊書籍は図書委員シリーズの続編「栞と嘘の季節」
米沢穂信の2022年新刊書籍は、ベストセラー「本と鍵の季節」の図書委員シリーズの続編です。主人公の2人は図書館の返却本の中に挟まっていた押し花の栞を見つけますが、その花は猛毒のトリカブトでした。
持ち主を探す中、トリカブトによる中毒で教師が倒れます。事件の真相を追っていく長編青春ミステリーです。
ミステリー度 | ★★★ |
---|---|
ジャンル | 長編・ミステリー |
通販サイトの最新売れ筋ランキングもチェック!
各通販サイトの売れ筋ランキングも是非以下より参考にしてみてください。
※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。
人気シリーズの読む順番は一覧をチェック
米澤穂信さんの書籍には読む順番を考慮した方がいいシリーズがあります。人気シリーズには古典部シリーズと小市民シリーズがあり、古典部シリーズは作品同士に繋がりがあるため刊行順に読むのがおすすめです。
「氷菓」「愚者のエンドロール」「クドリャフカの順番」といった順になります。小市民シリーズも主人公が新作ごとに成長し、それぞれの関係性も変わってくるため、やはり刊行順に読んだ方が分かりやすく「春期限定いちごタルト事件」から一覧をチェックしましょう。
米澤穂信の新作・新刊をチェックしよう
米澤穂信の新作情報を知りたいときは、インターネットで各出版社の公式サイトを確認するのがおすすめです。書店によって置いていない出版社の作品情報もいち早く手に入ります。新刊が出る前に情報を仕入れておきましょう。
関連する作品を事前に読み最新作をより楽しめます。各出版社のサイトは随時更新されているので、是非チェックしてみてください。
まとめ
米澤穂信作品の選び方とおすすめ作品をランキング形式でご紹介しました。幅広い作風でワクワクさせてくれるのが米澤穂信作品の魅力です。普段小説を読まない方にも手に取りやすい形態の作品があるので、少しでも気になられた方は是非チェックしてみてください。
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2024年08月30日)やレビューをもとに作成しております。
儚い羊たちの祝宴はホラーにも近いといえるほどの、読むごとに背筋が冷えるような1冊です。収録されている5編の物語には、読書サークル「バベルの会」が共通して登場します。
上流階級のみが参加を許される優雅なサークルの中で渦巻く狂気を、米澤穂信は恐ろしくも美しく表現しています。震えるような後味の、忘れられない読書体験ができる仄暗く美しい短編集です。