2023年に第2期のアニメ放送がされるほど人気のライトノベル。主人公が幼い時から話が進むため、読者が感情移入をすることができ、没入できる。続きを読ませる力が強く、熱中してしまう面白さが魅力です。

シリアスなストーリーが魅力のライトノベル。戦場が物語の舞台となる重厚な世界感が特徴的です。1巻あたりの物語の密度が濃く、読者の満足度が高い作品です。

既刊1巻のみながら、衝撃的な内容から話題となった注目作。貴族階級をはじめとした主人公を取り囲む厳しい社会が特徴的です。主人公が殺人鬼である設定がとても衝撃的で、次のページをめくるときの緊張感は計り知れません。

優秀な人は優遇されそうでない人は冷遇される高度育成高等学校が舞台のラノベ。緻密に練られた学校での特別試験と予測不能でかっこいい主人公の活躍が見所です。多数登場するキャラクターと大量の伏線も魅力的です。

将棋の道を志す少年少女やプロ棋士たちの物語です。将棋の師弟関係を上手に使ったヒューマンドラマやキャラクター達が競い合う熱いスポ根要素が魅力です。作者の方の緻密な取材が、深い物語を形作っています。

現代のライトノベルは、小説から始まってテレビアニメや漫画になって、世界が広がっていきます。アニメや漫画から入ってから、小説に手を出してみる人も多数。外部サイトでも高い評価を得ている点が特徴的です。

現代異能力バトルものは大人気ですが、そのパイオニア的存在に当たるのが本作。47巻が発売されていますが、いまだ連載中なので今後の展開も大いに期待されます。

累計発行部数が第2位の大ヒット異世界ファンタジーです。VRゲームが発展した現代の日本が舞台。物語は仮想現実と、本物の日本とほぼ変わらない現実世界が並行して進みます。なんといっても主人公の生きざまがカッコいい！

アニメから入った人もすんなりとこの世界に入り込むことができます。剣を使った戦闘シーンは手に汗を握る臨場感がありますが、それが文章からも十分に感じられます。この先が楽しみなシリーズです。

印象的なイラストを誰もが一度は見たことがあるでしょう。累計発行部数第3位を誇る、伝説的な作品です。まさにライトノベルブームの火付け役。2003年からスタートし、現在も刊行中の小説です。2019年にツイッターのトレンド入りし、根強い人気を誇ります。

非日常を求める涼宮ハルヒのもとに、素性を隠して本物の宇宙人・未来人・異世界人・超能力者たちが集まっています。主人公のキョンはハルヒに気づかれないよう、次々に巻き起こる超常現象を解決していくというストーリーです。

1989年10月から連載が開始された歴史の深いライトノベルの1つです。ライトノベルを一般層に認知させた、「ライトノベルの金字塔」的な作品。現在も大人気で、コロナで見送りになったものの、2020年には30周年を記念した企画がされたほど。

時間が経過しても色あせない面白さを誇ります。口コミでも、「久々に読んだが面白かった。文章はテンポが良く、シリアスと笑いのメリハリがきっちりしていて読んでいて飽きない」といった声があります。大人になってから読んでも面白いという口コミも。

まさに異世界ファンタジーの王道を行く作品です。主人公が現実世界で亡くなり、異世界に転生した際に得た能力によって、無双していく今流行りのジャンル。アニメになったりゲームになったりといったメディアミックスも盛んです。

主人公が転生してスライムになってしまうと聞くと、違和感を覚える人もいるでしょう。しかし劇中ではしっかりと人型になるので、そこまでイロモノ的な作品ではありません。主人公にしっかり感情移入して気持ちよく物語を追うことができます。

この物語は新章が始まったばかりですが、32巻で完結しています。そのため一気に読むことが可能です。一気に読んで面白かったら、新章に手を出すといった読み方をすれば、リアルタイムで話の流れを追っていくことができます。

実際の1995年の歴史から分岐した日本が舞台で、体系化された魔法を扱う職業の「魔法師」を育成する教育機関「魔法科高校」が物語は展開されます。魔法に関しては「ハリー・ポッター」がインスパイアされており、熱い戦いが見どころです。

今大流行中の「鬼滅の刃」の本編では語られなかったストーリーを短編で収録。キャラクターがデフォルメされた「キメツ学園」も収録されており、「鬼滅の刃」ファンなら見逃せません。他にも「鬼滅の刃」短編集の本が刊行されています。

「しあわせの花」は立ち寄った村で禰豆子と同年齢の花嫁の姿を見て感慨にふける炭治郎の物語。その他、本編では語られなかった鬼殺隊の出来事、主要人物たちの兄弟愛や友情物語など、魅力的なアナザーストーリーが展開されます。

「ダンジョン」と呼ばれる壮大な地下迷宮を保有する巨大都市で展開される、王道の異世界ファンタジー。中世ヨーロッパのような街並みに、RPGのダンジョンやギルドなどが存在している世界で、少年の冒険が始まります。

女神ヘスティアの身に着けている紐が「例の紐」として話題になりました。ギリシャ神話、北欧神話、インド神話、日本神話といった神話の神の名を冠するキャラクターが作中の神として多く登場。笑いもあればシリアスもあるファンタジーストーリーです。

1994年に書き下ろしシリーズとして発表され、2003年に完結したファンタジー作品。漫画やアニメなどにメディアミックス展開がなされました。「スレイヤーズ」と合わせて、1990年代の伝説的なライトノベルです。

名前を捨てた凄腕魔術士オーフェンが、仲間とともに過去のしがらみに立ち向かい、大陸の運命を左右する旅に出るというストーリー。基本シリアスですが、時にコミカルな展開に胸が躍ります。完結済みなので一気に読むことができる点もおすすめ。

もともと1巻で終わる予定だったお話が、あまりの人気に続巻が出たという魅力的なストーリー展開が見もの。普通の日本の高校が舞台で、人の願いを叶える「奉仕部」を舞台に繰り広げられる学園ラブコメディ。

笑える場面だけでなくヒューマンドラマのようなパートもあります。話は主人公の一人称で展開。そこでつづられる独白が非常に面白く、この作品の魅力の1つとなっています。独特なノリにハマることは間違いなし。

大人気作家、西尾維新と“光の魔術師”と呼ばれるイラストレーターのVOFANがタッグを組んだライトノベルの名作。西尾維新ならではの言葉遊びと、毒舌を交えた独特のセリフ回しが面白いと評判です。民間伝承をモチーフとした「怪異」が出現します。

「怪異」が出現した原因を探り、謎を解いて事件を解決していく物語です。謎解きも楽しいですが、それ以上に、メタ的な視点やパロディを用いたコメディ会話の部分に、豊富にページを割いています。

「リゼロ」の略称で有名な異世界ファンタジー。主人公の高校生ナツキスバルが異世界に転生して、死して時間を巻き戻す「死に戻り」の力を得ます。この力を使って異世界でさまざまな事件に巻き込まれ、挑んでいくというストーリー。

今大人気の異世界ファンタジー転生ものでは王道。イラストの人気も非常に高く、テレビアニメにもなっています。ヒロインのレムとラムの人気が特に高く、コスプレイヤーがこぞって彼女たちの格好をしていたことでも有名です。

現代日本が舞台ではありますが、凶悪な犯罪に対処するため武力を行使する探偵「武偵」の存在が当たり前の社会。2009年、武偵を育成する東京武偵高校に通う遠山キンジは、普通の生活を求めていました。

ある日、Sランクの少女武偵である神崎・H・アリアと出会い、彼女を取り巻く戦いの日々に巻き込まれていきます。2008年からコンスタントに刊行され、2020年12月現在で33巻が刊行。現代日本を舞台に架空の組織や概念が綿密に設定されています。

「このすば」の略称で人気の本作品は、今大流行の異世界転生もの。異世界ものにありがちの、主人公が無双になる展開ではなく、むしろ最弱な主人公が頑張る姿に読者は感情移入することができます。

物語の大枠は異世界ものの典型で、魔法、ギルド、魔王、女神など中二病をくすぐるという口コミも。しかし主人公が最弱であるため、現実に引き戻されるような設定なので読者との距離が近いと好評です。冒険と下世話さがある傑作との声も。

人気レーベル「富士見ファンタジア文庫」の看板作品ともいえる一作。この小説が原作となる漫画やアニメも展開されています。現実とは少し違う技術、「ブラックテクノロジー」によって変わってしまった冷戦末期の1990年代の各国が描かれます。

作風はいたってシリアス。戦艦や人型ロボットのアクション戦闘シーンがかっこよくて話題になっています。発行ペースは不定期ながら、長きに渡って人気を得ている作品。シビアなストーリー展開と魅力的な男性キャラクターに大きな評価を得ています。

ライトノベルは小説が人気になったのちに漫画やアニメになって、マルチメディア展開をしていくことが多いです。しかしこの作品は最初から、音楽家・小説家・脚本家のじん（自然の敵P）のメディアミックスプロジェクトの1つとして作られた作品。

元となったのはニコニコ動画にアップされているボカロ曲群です。2012年に発表され、すでに発表されていた曲の世界をつなぐ物語が明らかになりました。全8巻で一気読みをすることが可能。曲を聴くことで作品の臨場感を味わえます。

この作品の世界では現実と同様の性質をもつ「この世」と架空の異世界「紅世（ぐぜ）」があります。紅世の徒（くぜのともがら）と異能力者「フレイムヘイズ」との間に人知れず行われている戦いを背景に日常生活と戦いの日々を描く物語。

全22巻と一気読みするのにちょうどいい分量の作品です。紅世の徒から存在の力を奪われることで人は最初からいなかったことになり、徒は本来起こるはずのない出来事を引き起こす設定は中二病心をくすぐります。かっこいい設定や戦闘が魅力の物語。

旅人のキノが相棒でモトラド（モトラード・ドイツ語で二輪車を意味）のエルメスと旅をしながら、さまざまな国を巡るという短編で1話完結のファンタジー。毎話、その国の独特の制度や技術・価値観を持つ国民と関わるストーリーで寓話の要素を持ちます。

本音と建前・他者の意思の尊重と軽視・大量消費社会・傍観・無意識への植え付け・犠牲といった、現実社会のいたるところにはびこる違和感について考えるきっかけをくれるという口コミもあります。年齢を問わず読む価値のある寓話と位置付ける口コミも。

小説投稿サイト「小説家になろう」から生まれた王道異世界ファンタジーノベル。レベルやスキルといったRPGの要素を含む特徴があります。平凡な主人公がある日突然異世界に召喚されてしまい、無双どころか攻撃も全くできない盾の勇者にされてしまいます。

従者は誰もおらず、騙されて有り金も失い、冤罪までかけられてしまうという散々なスタートです。最初は主人公が嘲笑されることも多く、読み手はイライラしてしまう恐れも。しかしその分、後半で主人公の凄さが認められていくカタルシスは最高です。

学力試験の点数バトルという異例のテーマを扱ったのが本作。試験召喚システムを試験的に導入した学校を舞台にしており、試験のたびに振り分けられるクラス分けで、待遇が大きく変わります。

主人公は最低ランク。改善するには試験で上位クラスに勝たなければなりません。主人公たちはAクラスまで上り詰めることができるのか？主人公はただのバカではなく、一癖も二癖もあり、愛すべきバカ。

キャッチコピーは「残念系青春ラブコメ」。ハーレム系のライトノベルが人気だった2010年代に大流行した王道ハーレムラブコメです。友達がいない残念な6人の美少女たちと、主人公が所属する隣人部を舞台に繰り広げられるラブコメディ。

完結済みなので一気に読むのに最適。イラストレーターのブリキ先生の絵の評価が大変高いことでも有名で、とてもきれいなイラストが楽しめます。

普通の異世界転生無双ものは、主人公の性別や年齢に大きなギャップはありません。しかしこの作品では、転生前はサラリーマンで転生後は幼女。このアンバランス感のある独特な設定が魅力のひとつとなっています。

2つの世界大戦が混ざった状況のヨーロッパに似たこの世界では魔法が使われ、戦力として投入されています。そんな世界で女の子に生まれ変わった主人公が、敵対国家群と戦っていくストーリー。アクションではなく兵站や戦略の描写が多く、大河的要素が強いです。

中世の中国風の架空の帝国で後宮に勤める官女が、王宮内で起きる事件を薬学の専門知識で謎解きをするミステリーファンタジー。ミステリー要素がありながら、王朝の大きな秘密に迫るサクセスストーリーの一面もあります。

ミステリーといってもラノベ系なので、サクサク読むことができると口コミも好評です。軽いだけではなく日常を描いた場面との温度差も感じられます。1巻完結だけでなく、続巻にまたがる事件も起き、気になってどんどん読み進むことができます。

東京や池袋を舞台にした若者群像劇。高校生・オカルト・カラーギャングが中心の物語で、主人公が怪異やカラーギャング・裏社会といったさまざまな非日常に巻き込まれていきます。魅力的でかっこいい男性キャラクターが登場し、女性ファンも多数。

それぞれのキャラが濃いので、どのキャラも頭に残るという口コミもあります。たくさんのキャラクターがどんどん生産されていくにもかかわらず、すべてのキャラクターが印象的と好評。2014年から続編の「デュラララ‼SH」が刊行されています。

小説『氷菓』は古典部シリーズの最初の作品です。京都アニメーションが手掛けてアニメになっているのでライトノベルと呼ばれることが多い作品。高校入学と同時に姉の命令で古典部に入部した主人公は、ひょんなことから33年前の事件の真相を推理します。

2017年に実写映画になっており、山崎賢人と広瀬アリスが主演を務めています。人が死なない学園ミステリと位置付ける口コミもあり、ライトな感じで読み進められると好評。謎解きはナルホド感があります。

2006年から2009年にかけて、小説投稿サイト「Arcadia」に掲載していたweb小説が元になっている作品。銀座に突如現れた門（ゲート）によって、ファンタジーRPGのような異世界とつながった現代日本が舞台になっています。

主人公は自衛官で、門の向こうの異世界で活躍。さらに彼を取り巻く自衛隊や社会情勢も描かれます。各国の動向を描いたリアルな現代社会の描写も素晴らしく、異世界の政治機構の設定もよく練られていて好評です。

2020年10月にアニメ化された話題の作品。普通の女子高生「安達」と「しまむら」は普通な日常を過ごしながら、友情を育んでいきます。やがて安達はしまむらに特別な感情を抱くように。自分の中に生まれた感情に苦しみます。

そんな少しだけ変わった2人の日常が描かれます。ほんのりとした百合小説なので、ハードルが高くありません。安達としまむらのやり取りが面白い魅力になっています。2017年からコミカライズされた作品が連載され、現在作画が変わって連載中。

ライトノベルと位置づけするのは適当かという議論はありますが、ドラマ・実写映画・アニメ映画・テレビアニメになったことで、多くの人に認知されている人気の作品です。作者は「フリーター、家を買う」で有名な有川浩先生。

公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を規制する「メディア良化法」が制定されている架空の日本が舞台。武力を用いて弾圧を行う良化特務機関に反旗を翻したのが図書館。自由を巡る戦いを通して、主人公の成長と恋愛を描きます。

入口が異世界と繋がっている居酒屋「のぶ」。アイテーリアと呼ばれるその街には中世ヨーロッパ風でありながら全く別の文化が根付いており、衛兵・貴族・聖職者・ギルドのマスターなどが訪れます。新感覚の異世界グルメファンタジー。

異世界の住民にスポットライトを当て、居酒屋での会話を通して世界の政治機構・インフラ・社会構造などの知識を楽しむことができます。1話完結が多く、すらすらと読めるという口コミも。こんな居酒屋に行きたいと思わせるストーリーです。

短編集なので手軽に読めるのが魅力。野崎まど独特の言葉遊びや図を用いた説明など、型にはまらない文体ですが、基礎文章力が高いためすらすらと読むことができます。1話20ページ程度なので空いた時間にさくさく読むのに最適。

面白くてセンスが良くて掛け合いも言葉選びも展開も秀逸という口コミもあります。一冊の中にいろいろな作品が収録されているので気に入る作品に出会えます。ネットで話題になっているものもあり、「野崎まど」で検索すると楽しい発見があるかもしれません。