鉄骨造の耐用年数って?法定耐用年数とは?減価償却についても解説
2020/11/14 更新

目次
そもそも耐用年数とは?
鉄骨造の耐用年数とは?
鉄骨造の耐用年数が何を示すのか知らない方も多いのではないでしょうか。ここでは、鉄骨造の耐用年数について解説します。
鉄骨造の耐用年数は2種類ある
一口に耐用年数といっても、その意味は2種類あります。1つは建物が使用に耐えられる年数という意味で、実際の建物の寿命のことを指します。もう1つは税務上の減価償却に用いられる法定耐用年数です。
鉄骨造の建物の資産価値を正しく知るためには、耐用年数という言葉が持つ2つの意味の違いを理解する必要があります。
実際の建物の寿命である耐用年数
減価償却年数をもとに年数が決まる法定耐用年数
法定耐用年数は、減価償却費用を計算するための指標です。建築してから何年も経った古い建物は、法定耐用年数を迎えると資産価値がゼロになり、減価償却が完了します。
減価償却にかかる年数を法令で定めたのが法定耐用年数で、実際の建物の寿命とは異なるものです。法定耐用年数を過ぎても、実際の建物の寿命が残っていることがありますが、維持管理が不十分で法定耐用年数を過ぎる前に使えなくなることもあります。
鉄骨造の法定耐用年数は厚さで変わる
他の構造の法定耐用年数も確認
1998年の税制改正により法定耐用年数が短縮
賃貸住宅の付属設備にも耐用年数がある
住宅ローン可否の判断材料になることも
どういった経緯で耐用年数は決まる?
耐用年数は建物の構造ごとに定められていますが、どのような法令に基づいて運用されているのでしょうか。耐用年数の考え方や現在のルールができあがった経緯について説明します。
現在は「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」
現在の減価償却の計算に用いられる法定耐用年数は、国税庁が運用する「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」に規定されています。
省令の原型は、昭和26年に発令された「固定資産の耐用年数等に関する省令」ですが、昭和40年の全面改正と数度の改定を経て現在に引き継がれています。
建物は防水・床・外装・窓・構造体の5要素
減価償却費とは?法定耐用年数を用いる減価償却の計算方法を解説
減価償却費が何に役立つのか知らない方も多いでしょう。減価償却費を計算する意味や、法定耐用年数を使用した計算方法を解説します。
「減価償却費」とは一定の金額を所得から差し引くことができる必要経費
法定耐用年数の一部を経過した建物の計算方法
法定耐用年数を全て経過した建物の計算方法
軽量鉄骨造のメリットとデメリットは?
鉄骨構造の建物には、重量鉄骨造と軽量鉄骨造の2種類があります。重量鉄骨造は大規模な建物に使用されることが多く、一般的な住宅の場合は軽量鉄骨造が主流です。ここからは、軽量鉄骨造の住宅には、どのようなメリットとデメリットがあるのかを解説します。
メリット
軽量鉄骨造のメリットは3つあります。ここでは、他の構造の建物に比べて軽量鉄骨造が優れている点を詳しく解説していきます。
木造より耐震性に優れている
固定資産税が比較的安く抑えられる
軽量鉄骨は入手コストが低い材料のため、建物の建築費用が安く収まることから、固定資産税も安く抑えることができます。材料の入手コストが高額なコンクリート造の建物と比べると、毎年かかる固定資産税が安くなる分、維持費を節約できるのでお得です。
修繕や解体の費用が比較的安い
デメリット
軽量鉄骨造は耐震性やランニングコストの面で優れていますが、欠点がないわけではありません。ここでは、軽量鉄骨造のデメリットを2つ説明します。
リフォームがしづらい
コンクリート造よりも遮音性が低い
法定耐用年数を超えるとどうなる?
法定耐用年数を超過した建物の法的な扱いはどうなるのでしょうか。資産価値や税金面で生じる疑問や、建物の使用を続ける上で心配になる点を解説します。
戸建ての建物価値は20年でほぼ0になる
減価償却ができなくなる
建物の建っている土地で融資を受けられる
建物の本来の寿命はメンテナンス次第
耐用年数の経過した建物を売却する時のコツは?
耐用年数が過ぎた建物を売却するときは、建物の扱いによって売却金額が変動する場合があります。判断に迷ったときは、不動産会社に任せることもできるので、それぞれの方法を解説します。
建物を取り壊して更地にして土地を売却する
建物を残したまま売却する
築古物件を得意とする不動産会社に依頼する
不動産価格は、1社だけに見積もりを依頼しても、提示された査定額が適正であるか判断するのは難しいです。不動産会社には得意分野があるため、築古物件を得意とする不動産会社に売却を依頼するのがおすすめです。
どの会社が築古物件を得意としているか見極めるために、複数の不動産会社に一括査定を依頼し、良い条件で依頼できる不動産会社を探してみるとよいでしょう。
見積もりをまとめて依頼できる不動産一括査定サイトとは?
まとめ
今回は、鉄骨造の耐用年数や法定耐用年数、減価償却年数について解説しました。鉄骨造の住宅やアパートのの売却を検討している方は耐用年数が資産価値に与える影響を理解し、売却をスムーズに進めるために建物の解体や不動産会社に依頼するなどの方法を検討してみましょう。
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