鮭とばとは、鮭を海水で洗って干したものです。主に北海道・東北地方が名産地で、塩気が強く非常に硬いのが特徴です。鮭とばはお酒のおつまみとして有名ですが、実はアレンジ次第でさまざまな料理に使える食材でもあります。

お土産としても人気の鮭とばは、魚市場や新千歳空港などいろいろな場所で購入でき、種類が豊富で選ぶのが難しいですよね。うますぎると評判の函館・札幌の鮭とばなど産地もいろいろで、どれを購入するか迷う方も少なくありません。

そこで今回は鮭とばの選び方やおすすめ人気商品ランキングをご紹介します。ランキングは内容量・鮭の産地と種類・形状を基準に作成しました。購入を迷われている方はぜひ参考にしてみてください。

鮭とばは北海道・東北地方の名産品ですが、食べた経験がない方も多いと思います。そのような方のために、鮭とばの選び方についてご紹介します。

【目次】

• 皮の有り無しで選ぶ
• 食べやすさで選ぶ
• 産地で選ぶ
• 味で選ぶ
• 素材のうまみでこだわった「無添加」もおすすめ
• 形状で選ぶ
• 内容量で選ぶ
• どこに売ってるかわからないものは「通販」をチェック
• 風味の違いを味わうなら「鮭の部位で選ぶハラス」をチェック
• メーカーで選ぶ

鮭とばには皮つきと皮なしの2つの種類があります。メリット・デメリットがあるので、鮭とばを選ぶ際は必ず皮の有り無しを確認するようにしましょう。

鮭の皮が好きな方や昔ながらの鮭とばが好きな方には、鮭本来の味が楽しめる皮付きタイプをおすすめです。伝統的な鮭とばの多くは皮付きです。皮付きタイプには、噛めば噛むほど鮭の旨味が広がるメリットがあります。

また、皮の部分だけを剥がして炙れば、同じようなパリパリとした食感が楽しめます。デメリットとしては、鮭の皮特有のエグ味と硬さがあげられます。硬いのが苦手な方や歯が弱い方には、皮付きタイプはおすすめできません。

皮は好き嫌いが分かれる味なので、普段から魚の皮は食べない方も皮付きタイプは避けたほうがおすすめです。

鮭とばを食べた経験がない人でも食べられるように作られたのが皮なしタイプです。皮なしタイプのメリットは、皮のエグ味や硬さなどの雑味を感じづらく、鮭の身の部分だけを味わえます。

また、皮を剥いたり、炙ったりする手間がなく、皮付きタイプより柔らかいものが多いので、小さな子供からお年寄りまで食べやすいのも魅力の1つです。デメリットとしては、皮なしタイプは皮付きより割高な点が挙げられます。

しかし割高な分、骨も取ってある場合が多いので、食べやすさを重視される方には、やはり皮なしタイプがおすすめです。

鮭とばは基本的に硬いものが多いですが、近年では食べやすいソフトタイプも発売されているので食べやすさで選ぶのがおすすめの選び方の1つです。

昔ながらの製法で作られた鮭とばは硬めになります。中には木の棒ではないかと感じる程硬い物もあります。ソフトタイプより食べにくさはありますが、鮭本来の味わいを感じやすく旨味も凝縮されやすいです。

歯ごたえが欲しい、旨味をしっかり味わいたい方におすすめです。

ソフトタイプは手でちぎれるほど柔らかいものも多く、気軽に食べられます。炙ったりレンジで温めたりして別のおいしさを引き出せるので、初めて鮭とばを購入する方におすすめです。

鮭とばの産地は、北海道か津軽海峡に近い東北地方が有名で、鮭は産地によって味わいが異なるといわれているので、産地にも注目しましょう。

鮭とばは、北海道で秋鮭の日本一の漁獲高を誇ります。名産地北海道の鮭の漁場として有名なのは、釧路・根室・函館・オホーツク海沿岸です。オホーツク海沿岸で獲れる鮭は、脂のりがいいジューシーな味わいで知られています。

しかし、鮭とばのパッケージには北海道産鮭・北海道産秋鮭とだけ記載されているものがほとんどです。北海道産の鮭でも、どのあたりで獲れた鮭を使用しているのか気になる方は、商品のホームページを確認してみてください。

北海道産の鮭とばはどれも間違いのない商品ばかりですが、産地にこだわって食べるとより自分好みの商品を見つけられます。

青森県は北海道・岩手に次いで、第3位の鮭の漁獲高を誇ります。青森産の鮭は、脂身の上品な甘さと赤身のしっかりした味わいが特徴です。身が引き締まっているので、干物や燻製にするには最適だと言われています。

青森産の鮭とばは、北海道産よりあっさりした味わいのものが多く、脂っこいのが苦手な方や、ヘルシーなおつまみをお探しの方に適しています。一方で、「国産鮭」とだけ記載されている商品も少なくありません。

しかし産地の記載がなくとも、品質・味ともに優秀な商品も多いので、口コミなどを参考に試しみるのもおすすめです。

鮭とばにはシンプルな塩味のほかに、メーカー独自の方法で味付けを施したものがあります。好みは千差万別なので、味の確認も忘れずにしましょう。

【目次】

• 風味豊かな鮭とばが味わいたい方は「燻製風味」がおすすめ
• お酒のつまみとして食べたい方は「辛味タイプ」がおすすめ
• ご飯のおかずとして食べたい方は「漬けタイプ」がおすすめ
• より美味しい鮭とばを食べたい方は「高級品」がおすすめ

木材を熱して出た煙で風味付けや殺菌・防腐処理を行うのを燻製といいます。燻製された鮭とばは風味の豊かさが特徴です。鮭の身がしっとり仕上がり、旨味が凝縮されます。

使用する木材の種類によって風味が異なりますが、鮭にはピートスモークチップが使われる場合がほとんどです。燻製風味の鮭とばはお酒と相性がよく、大人のおつまみを探しておられる方は、ぜひ燻製風味の鮭とばをお試しください。

以下の記事ではスモークサーモンのおすすめを紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。

明太子味や甘辛味は鮭とばにもよく合い、一般的にはお酒と食べられるのが多く、お酒好きの方には濃い味付けが好まれます。明太子味は日本酒やビールに最適で、甘辛味はハイボールやカクテルなどの洋酒にも最適です。

甘辛味の鮭とばはおつまみとしてだけでなく、子供のおやつとしても人気があります。一般的な塩味の鮭とばに飽きてしまった方や、おやつとして食べても美味しい鮭とばをお探しの方には、明太子味や甘辛味の鮭とばがおすすめです。

以下の記事ではおつまみのおすすめランキングとおつまみ缶詰の人気ランキングを紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。

鮭とばをご飯のおかずとして食べたい方には、味噌やお酒で味付けをした、漬けタイプの鮭とばがおすすめです。鮭とばの味噌漬けはそのまま食べても美味しいですが、焼くと西京焼きのような味が楽しめます。

「鮭の酒びたし」は、新潟県村上地方の名産品として知られ、塩引鮭を自然の風で一年間乾燥させたものをさします。お酒をかけて食べるため「酒びたし」と名付けられ、鮭とばと同じジャンルの食品として扱われています。

鮭とばの味噌漬けも鮭の酒びたしもご飯との相性が抜群なので、おつまみとして食べた後は、お茶漬けにして食べてみるのもおすすめです。

鮭本来の美味しい味を楽しみたい方は高級な鮭とばがおすすめです。高級な鮭とばは添加物が少ない傾向にあり、手間がかかる分価格が高くなりますが、添加物が少なければ食感が良くなり、鮭本来の味を楽しめます。

ただし、その分賞味期限が短くなるため食べきれる量を購入するようにしましょう。

素材のうまみをしっかり楽しみたいなら着色料・甘味料などの添加物が含まれていない無添加の鮭とばがおすすめです。素朴な味わいを堪能できます。パッケージに「無添加」「添加物不使用」などと記載があるので、ぜひチェックしてみてください。

鮭とばは食べ方によっておすすめの形状が異なります。鮭とばを購入する際は、どのような食べ方をするかを考えてから選ぶようにしましょう。

【目次】

• 手軽に食べたい方は「スティック」がおすすめ
• アレンジ料理に使いたい方は「スライス」がおすすめ
• お土産用には「一本作り」がおすすめ
• 好みの長さで食べたい方は「棒とば」がおすすめ
• 食べやすい物が欲しい方は「ひとくちカット・チップ」がおすすめ
• 料理に使いたいなら「ダイス・サイコロ」がおすすめ

鮭とばで最も多い形状はスティックタイプです。硬めに仕上げられているのが特徴で、おつまみに齧りながら食べたい方に人気があります。細切りタイプと短くカットされたタイプのスティックは、手軽に食べられるおやつです。

鮭とばを食べた経験がない方には細切りタイプか短くカットされたタイプがおすすめです。

鮭とばをお料理にも使いたい方にはスライスタイプがおすすめです。鮭そのものの味を楽しめるので、アレンジの幅も広がります。炙って食べたり、お酒をかけて酒びたしにしたり、サラダに使うのもおすすめです。

これまでお肉やほかの食材を使っていたお料理でも、鮭とばを使うと味に深みが出るので、手の込んだプロの味が実現できます。鮭とばを使ったヘルシーな料理にご興味のある方は、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

一本づくりとは尾をつないだまま3枚におろして中の骨を取り除いて干した鮭とばです。切り込みを入れて乾燥にムラをなくして味を均等に整えて美味しくします。見た目がいいのでお土産などの贈り物に最適な鮭とばです。

3枚おろしの状態から中骨だけを取り除いて乾燥させて、乾燥してきた所で細長く切ったタイプの鮭とばです。結構な長さがある商品が多いので、購入後に自分で好みの長さに切って食べるのが一般的です。

見た目のきれいさとボリュームのおかげでプレゼントに適していますし、まとめがいして楽しむのにも向いています。

食べやすさに特化した鮭とばがひとくちカットやチップタイプの鮭とばです。このタイプは大きくても5~7cm程度の大きさなので、一口で食べるのに適しています。手軽に鮭とばを楽しみたい、食べやすい鮭とばが欲しい方におすすめです。

鮭とばを料理に活用したいなら、ダイス・サイコロタイプがおすすめです。キューブ型になっているので炊き込みご飯・サラダのトッピング・お茶漬けなどに使いやすく、厚みがあるので存在感が失われません。料理に使いたい方はぜひチェックしてみてください。

鮭とばを購入する際は、一袋当たりの内容量を確認してから選ぶようにしましょう。量当たりの単価を計算して、確認できます。

【目次】

• お土産として配りたい方は「小袋セット」がおすすめ
• お試しで食べたい方は「少量～普通量」がおすすめ
• 通販でまとめ買いしたい方は「大容量」がおすすめ

小袋セットは鮭とばをお土産に配りたい方や、何人かでシェアしたい方いつも新鮮な状態で食べたい方におすすめです。鮭とばは賞味期限の長い保存食でもありますが、一度開封するとやはり風味が劣ってしまいます。

食べ切りサイズの小袋であれば、保存方法に困ったり、風味が落ちる心配はありません。小袋セットは単品購入よりも割安価格で販売されているので、気に入った商品が小袋である場合は、セット販売の有無を確認するようにしましょう。

鮭とばを初めて購入される方やさまざまな種類を試してみたい方には、お試しサイズの少量～普通量がおすすめです。少量タイプであれば価格も手頃なので、お気に入りの鮭とばが見つかるまで何度でも気軽に試せます。

すでにお気に入りの鮭とばが決まっている方は、安く購入できる大容量がおすすめです。鮭とばを毎日のように食べる方や、お正月や長期休暇に大勢で食べる予定がある方は、大容量を買っておいて損はありません。

通販を利用すれば大量に買っても重くて持ち帰るのに苦労しませんので、大容量の鮭とばを購入する際は通販を利用しましょう。

鮭とばはどこに売ってるかわからない方もいると思います。そのような方はメーカーや店舗の通販で購入するのがおすすめです。持ち運びの手間がなくなり、通販割がきく場合もあるのでお得に購入できます。

鮭とばは、使用する部位によって、風味や味が変わってきます。とくに、鮭とばハラスと呼ばれる、鮭の肋骨部分(ハラミ)の下部分(ハラス)を使った鮭とばは、鮭の脂が多く、赤身とはまた違った濃厚な味わいが特徴です。

産地によっては、鮭の成熟度合いが異なるので、同じハラスでも味が変わってきます。産地ごとに食べてみるのもおすすめです。

鮭とばには、メーカーごとの特色があります。迷ったら自分の好みに合う商品を多く扱うメーカーで選ぶのがおすすめです。

【目次】

• 北海道・札幌の鮭とばなら新千歳空港で人気の「佐藤水産」がおすすめ
• コスパがよく安い鮭とばならスーパーで買える「イチロー」がおすすめ
• 味もバリエーションも楽しむなら有名老舗の「江戸屋」がおすすめ

北海道の札幌市に本社を構える佐藤水産は鮭とばだけでなく、多くの鮭製品を扱う鮭専門会社で、新千歳空港でのお土産の定番です。高品質な商品が多いのが特徴で非常に味のいい人気の鮭とばを販売しています。本場の鮭とばを味わいたい方におすすめです。

イチローは多くの種類の鮭とばを販売している会社で、スーパーでも購入できます。皮のあり、なしや容量の種類が多く価格も安いので、好みに合った鮭とばの種類と量を選びやすいのが特徴です。

創業60年、北海道の珍味を広く扱う有名老舗の江戸屋は、中でも鮭は身を鮭とばや鮭スティック、皮は鮭皮チップとまるごと美味しく加工するのに長けているので、味はもちろん商品のバリエーションも豊富です。

各通販サイトの売れ筋ランキングも是非以下より参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

鮭とばとは、日本で一般的に鮭と呼ばれる「白鮭（シロサケ）」を乾燥させたものです。鮭はアキアジ（秋鮭）とも言われる通り秋の味覚ですが、北国では雪深い冬の保存食として重宝されていました。

保存食である鮭とばは塩味をつけしっかり乾燥させるのが当たり前でしたが、冷凍技術などの保管方法が進化し、味付けや硬さもさまざまなものが生まれていき、おつまみとしても食べられるようになりました。

鮭とばは自分でも作れます。方法はいろいろありますが、風に当てて乾燥させる方法が主流です。詳細な作り方は以下のサイトに掲載されているのでぜひ参考にしてください。なおアニサキスが心配な方は工程のどこかに冷凍するか焼くかする必要があります。

そのままでも美味しい鮭とばですが、ひと手間加えるとまた新たな味わいを楽しめます。最後にうますぎる鮭とばアレンジレシピをご紹介いたします。

【目次】

• 炊き込みご飯
• 炙り
• レモンを一絞り
• フライパンでバター焼き

小さく千切るなり切るなりした鮭とばを、臭み消しに日本酒等のお酒に10分程度ひたします。あとはいつも通りご飯を炊く際に、下処理した鮭とばを入れるだけで、おいしい炊き込みご飯が完成です。

鮭とばは炙るとまた一味違う美味しさが楽しめます。鮭を焼くのは、フライパン、オーブン、電子レンジ、なんでも構いません。焼き加減はご自身の好みですが、強火の場合、表面のみをパリッと焼いてください。

また弱火の場合は、じっくりと時間をかけて焼くのもおすすめで、濃厚な味わいになります。焼き過ぎると身が硬くなってしまうので気をつけましょう。

鮭とばにレモン汁を絞ると生臭みが抜けます。また鮭とばの味が少し濃いなと思った際も、レモンをかけるとサッパリと食べられる点が人気です。また上記の鮭とばを少し炙った状態でレモンをかけても美味しくいただけます。

鮭とばをバターと一緒にフライパンで焼くのもまた絶品です。調理方法はフライパンの底にバターを敷いて焼くだけで、お好みで片栗粉とコショーを混ぜたものをまぶせば、ちょっぴりピリ辛味として楽しめます。

片栗粉がつきにくい場合、鮭とばの表面を少し濡らしてやるとつきやすくなります。

以下の記事では鮭缶の人気おすすめランキングを紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。

鮭とばの選び方とおすすめ商品ランキングを紹介してきました。鮭とばは非常に奥の深い食べ物なので、美味しい食べ方がほかにもあるはずです。自分なりの鮭とばの食べ方を探してみてください。