配管工具は設備屋や配管工の方が水道工事・空調設備などの現場で使うのはもちろん、DIYにも活躍する工具です。最近では家の水道の増設など簡単な配管工事をDIYする方も増えており、配管工具の人気も高まっています。

最近では、DIYがブームとなっており、おしゃれなデザインや色の便利道具が発売されています。特にシックな雰囲気のある腰道具や、カラフルな配色のものはプレゼント用としても人気が高まっています。

そこで今回は配管工具一覧や選び方、おすすめ商品をランキング形式でご紹介します。 購入を迷われてる方はぜひ参考にしてみてください。ランキングはサイズ・重量・材質の3つのポイントを基準として作成しました。工具を使う際の注意点もご紹介します。

配管工具は非常に種類が多く、便利な機能がついたものなどもあります。代表的な配管工具や付加機能、メーカーなどの情報を参考に選びましょう。

【目次】

• 配管工具一覧から選ぶ
• タイプや機能で選ぶ
• 購入時はパイプ径などの「サイズ」もチェック
• メーカーで選ぶ

配管工具はレンチのイメージが強いですが、非常に種類が多いです。配管作業を行う際に重要な配管工具一覧を紹介しますので、選ぶ際の参考にしてください。

【目次】

• 寸法取りには耐久性が高く使いやすい「スケール（コンベックス）」がおすすめ
• 器具付けには必須の「ドライバー」がおすすめ
• 丸い配管を掴むには「パイプレンチ」がおすすめ
• 腰道具には欠かせない「モンキーレンチ」がおすすめ
• 吊バンドを締め付けるのには「吊バントレンチ（バンドラチェット）」がおすすめ
• 勾配を取るには「水平器」がおすすめ
• 多用途に使うなら「プライヤー」がおすすめ
• 切る作業には「カッター」がおすすめ
• 必要な工具がセットになった「配管工具セットやエアコン工具セット」がおすすめ

配管作業に欠かせない寸法取りを行うのに必要不可欠なのが、スケール（コンベックス）です。非常に重要な配管工具ですが、すぐ壊れるものや無くすことも多いといわれています。そのため、安いものを買ってすぐに買いかえる人も多いです。

ただし、長く使った方が扱いに慣れますし、しっかりしたものは耐久性も機能性も優れています。スケールはできるだけ、耐久性が高く使いやすいものがおすすめです。多少高くても長持ちするので、コスパも良いといえます。

以下の記事でコンベックスの人気おすすめ15選を紹介しています。ぜひご覧ください。

配管作業では主にネジ（ビス）で固定を行うので、ネジを締めるドライバーも必要不可欠な道具です。プラスタイプだけでなく、止水管の操作や器具の付け外しには、マイナス対応も必要になってきます。

配管作業をする際に、特殊なドライバーは必要ありません。プラスの2番とマイナスの6番の2種類のドライバーがあれば、ほとんどの配管作業は間に合います。新たに購入する場合は2番と6番を別に購入してもいいですが、先端を取り換えられる差し替えタイプも便利です。

以下の記事でドライバーセットの人気おすすめランキング18選を紹介しています。ぜひご覧ください。

パイプレンチは、名前からもわかるように配管作業用のレンチです。配管を挟んで固定し、継手を締め込んだり、緩めたりする際に使用します。挟む部分には、細かい歯がついており、パイプに食い込むので、しっかりと固定することができます。

挟む際に配管を傷つけてしまう恐れもありますが、パイプレンチは傷つけにくい構造に作られています。傷みやすい被膜で覆われた被膜管の場合は、専用のパイプレンチもあるので安心して使うことができます。

モンキーレンチは、レンチやメガネレンチと違い、開口部の大きさを自由に調整が可能です。そのため、幅広いサイズのボルトやナットの締め付けや取り外しに対応してくれるので、腰道具には欠かせない存在です。

1つのモンキーレンチでかなりのボルトに対応できるので、オーソドックスな大きなのモンキーレンチがあると非常に便利です。下の記事はモンキーレンチのおすすめ商品や選び方を詳しく解説しているので、参考にしてください。

以下の記事でモンキーレンチの人気おすすめランキング15選を紹介しています。ぜひご覧ください。

吊バンドは配管を天井から吊り下げるための道具です。この吊バントを緩めたり、締め付けるための配管工具が吊バントレンチです。配管工の腰道具には、必ず入る配管工具といわれています。

全てのメーカーが10mmと13mmの両方に対応しているため、ほとんどの吊バントに対応できます。締め付ける際に管にぶつかりにくいように長く作られています。また、持ち手側には左右同時に回せるタンバックル回しがついています。

水平器は、地面に対する角度や水平になっているのかを測る工具です。配管作業で勾配を測ることは多いので、重宝します。特に支持金物を垂直や水平に取り付ける場合には絶対に必要な配管工具です。

磁石付きの水平器もあり鉄の配管などに取り付けることができるので便利です。水平器は磁石付きのほうがおすすめですが、磁石にゴミがついていると正確に測ることができなくなります。磁石部分はキレイにしてから使うようにします。

以下の記事で水平器の人気おすすめランキング15選を紹介しています。ぜひご覧ください。

プライヤーは、掴む部分に細かな歯が付いたパイプレンチに似た配管工具です。パイプレンチに比べると配管を傷つけやすいですが、ビスや全ネジなどの丸いものを掴むのに向いています。番線をねじったり、平べったいもの潰すこともできるので多用途に使えます。

配管工具として使う場合は、持ち手とあごに角度がついたウォーターポンププライヤーがおすすめです。他のプライヤーと比べて力が入りやすく、ナットが簡単に固定できる形になっています。

配管作業には、ゴム板や保温材などさまざまなものを切る機会があります。その際に、カッターがあると非常に便利です。切るだけでなく、削る作業にも使うことができます。かなり刃に負担がかかるので、厚いものをカットできる大きめのカッターがおすすめです。

カッターにはオートロック式とネジ式があります。ネジ式の方が出し入れがやりにくいですが、しっかりと刃を固定できます。オートロック式は刃を固定する力が弱いので、ネジ式の方が配管工具としてはおすすめです。

以下の記事でカッターに人気おすすめランキング20選を紹介しています。ぜひご覧ください。

配管工具が個別に欲しいわけではなく、まとめて揃えたい場合は必要なものがセットになった配管工具セットが便利です。プロ（業者）用のものから家庭用の配管工具セットなども販売されています。

プロ用の配管工具セットは高価ですが、家庭用のものはリーズナブルなものが多いです。空調工具もセットになったエアコン工具セットもあります。個別に揃えるよりはお得に購入できるので、必要な工具が揃っているか確認して選びましょう。

配管工具には、一つの工具にもさまざまなタイプや機能があります。レンチを中心に配管工具の機能を紹介するので、配管工具を選ぶ参考にしてください。

【目次】

• 家庭用に使うなら「白管タイプ」のパイプレンチがおすすめ
• 被覆管を扱う場合は傷つけにくい「専用タイプ」がおすすめ
• 力の要る作業には「全長が長いタイプ」がおすすめ
• 女性の場合は「アルミ製の軽量タイプ」が扱いやすくておすすめ
• パイプの直径を測るのには「目盛り付き」のレンチがおすすめ

一般家庭で使うパイプレンチが欲しいなら、白管タイプがおすすめです。白管タイプのパイプレンチは、歯が荒くなっています。そのため、配管をがっちりと掴むことができるのができるのが特徴です。また、軽量で扱いやすくなっています。

配管は、錆びなどを防止するために表面をポリエチレンなどで包んだものがあります。このタイプは被覆管と呼びますが、一般的な白管タイプのレンチで挟むと被覆を傷つけてしまいます。被覆を傷つけずに配管作業を行うには専用タイプのレンチが必要です。

一般的なレンチと比べると歯が細かく作られています。また、ピッチも短くなっているので、歯が鋭くありません。被覆を傷つけにくいので、被覆管でも安心して配管作業をすることができます。

レンチなどは長さがある方が力の居る作業には有利です。パイプがしっかりと締められている場合、力を入れても全く動かない場合もあります。そんな時、全長が長いレンチだとてこの原理で強い力を加えることができます。

パイプをしっかりと締める場合は、全長の長いレンチがおすすめです。ただし長いほど大きくなるので、その分重くなります。あまり重いと扱いにくくなるので、長さと重さのバランスを考えて選んでください。長すぎると狭い場所で使いにくくなる点も気を付けましょう。

配管工具は金属製のものが多いので、大きくなるとかなり重くなります。大きなものの方が便利なこともありますが、重量が重くなると作業中に疲れてしまうこともあります。特に女性の場合は、重すぎる工具を選ばないようにしましょう。

配管工具はさまざま素材のものがあるので、アルミ製など軽量なものがあります。アルミ製は耐久性に劣りますが、使用する頻度が低い家庭用の場合は気にする必要はありません。重い配管工具は疲れると思った場合は、軽量な材料でできているのかもチェックしましょう。

スケールは曲面の長さを測るには便利ですが、曲がりやすいので配管の直径を測るのには向いていません。レンチには目盛りがついたものもあります。そのため、パイプを挟むだけで直径を正確に測ることができます。パイプの直径を測る機会が多い場合はおすすめです。

配管工具は、サイズが適切でないと使用できません。レンチやプライヤーなどの挟む工具の場合は、開口幅がパイプ径よりも大きくないとパイプを挟むことができません。開口幅は下限もあるので、小さなパイプも挟めない場合があります。

ハッキリした用途で使用する場合はもちろん、そうでない場合もどんな場合に対応しているのかを確認してから購入しましょう。レンチの下限は忘れやすいのでどこまで狭いものを挟めるか、確認してから購入することが大切です。

配管工具を扱っているメーカーは多く、ホームセンター独自のブランドまであります。

今回は配管工具を販売している代表的なメーカをご紹介します。

【目次】

• 高品質なレンチ類を求める方は「トップ（TOP）」がおすすめ
• 日本初のパイプレンチを発売した老舗メーカー「MCC（エムシーシー）」
• 使いやすくリーズナブルな工具が多い「スーパーツール（SUPERTOOL）」
• エアコン工具セットなら「イチネンTASCO（タスコ）」がおすすめ

鍛冶の街として有名な新潟県三条市に本社を持つ工具メーカーです。戦前に戦闘機の鍛造部品を製造することからスタートしたメーカーで、現在は作業工具の総合メーカーになっており、モンキーレンチなどのレンチ類を主力商品にしています。

配管工具としては、吊バントレンチやプライヤーなどの扱いも多いです。作業工具のラインナップが豊富なだけでなく、高品質で耐久性に優れています。壊れずに長く使える配管工具が欲しいならおすすめのメーカーです。

配管工具や建設工具などで世界的に高い評価を受けるブランドです。株式会社松阪鉄工所が展開するブランドで、1928年に国内初のパイプレンチを販売したことでも知られています。会社の創業は1916年の老舗メーカーです。

配管工具としては、パイプカッターや吊バントレンチなど幅広いラインナップが用意されています。時代のニーズを反映した新商品も多く販売しており、新しいテクノロジーにも積極的に挑戦しています。配管工の人たちにはおなじみのメーカーです。

1918年に大阪府堺市に創業した工具メーカーで、100年以上の歴史を持ちます。ラチェット機構を取り入れた配管用のレンチが多いです。ボルトなどを素早く締めることができます。使い勝手の良いものが多く、価格もリーズナブルな配管工具が中心です。

プロの業者向けの工具を販売するメーカーです。1976年にタスコジャパン株式会社として設立され、2015年にイチネンTASCOに社名しています。国内の空調冷凍器具では国内ナンバーワンのシェアを誇るメーカーです。

エアコンなどに使う空調配管器具を多く扱っており、真空ポンプやフレアツールなどを販売しています。今回のランキングでは紹介していませんが、エアコン工具セットを販売しています。エアコンの配管作業をするセットが欲しいなら、おすすめのメーカーです。

各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

配管工事は、大変危険な作業でもあるため、資格のない素人が行うと違法になることまであります。配管工具を使った作業の気をつける点についてまとめました。

【目次】

• 空調設備などの配管作業は感電に注意！
• DIYで違法な工事は水道屋などのプロに任せましょう！
• 配管工具を高所から落とさないように注意しましょう！

空調設備などの配管作業は、電線で感電する危険性もあります。配管工具は感電しないように絶縁されたものがありますが、しっかりと確認してから作業しましょう。素人が自分で危険な作業をするのは避けて、業者に頼むことも大切です。

下記のサイトは、実際の事故を例に挙げながら安全対策について解説しているので参考にしてください。

最近はDIYが流行っているため、水道工事を自分でする方は多いです。しかし、資格がないと違法工事になることが少なくありません。水道屋などのプロが配管工具を使って自宅の工事をするのは問題ないのですが、資格がない方は気を付けましょう。

下記の記事は、水道工事やDIYの注意点について解説していますので参考にしてください。

配管工具は高所に上って使うことも多いです。落ちにくい作りになっているものもありますが、重いレンチなどを落とすと危険です。落とすと割れてしまう材質のものもあります。配管工具は落とさないように注意して事故がないように配慮しましょう。

配管工事や水道工事のプロである設備屋や配管工の方の腰道具には、素人のDIYなどにも役立つ便利道具がたくさん収まっています。代表的な工具をご紹介します。

水道・配管工事には必須の工具であるレンチですが、ただレンチといってもモンキーレンチやメガネレンチなどさまざまな種類があります。設備屋さんや工事作業員は、その工事にあったレンチを選び、作業します。

六角ボルトの締め付けや切断工具の取替えなど、DIYでも活躍する工具です。

設備屋さんの腰道具には、DIYなどにも役立つ電動工具がぶら下げてあります。インパクトドライバーは、代表的な電動工具で、穴あけからネジ締めまでDIYに欠かせない作業を、力を入れずに簡単に行うことができます。

特殊な工具や新製品の工具は、かっこよく魅力的なだけでなく、作業を簡単にしてくれます。しかし、工具の扱いには知識や経験が必要で、素人のDIYには向かないものがほとんどです。特に特殊工具は、経験や知識のある人の指導が必要です。

工事現場では昔から、配管工具を違った呼び方や名称で呼ぶことがあります。モンキーレンチをモンキーと呼んだり、トルクレンチをカシメと呼んだりします。傍から聞いていると、何を言っているのかわかりにくいものです。

こういった特殊な呼び方や名称は、工事現場ごとや各会社ごとに違うので、同じ呼び方でも違うものを指していたりします。素人がこういった呼び方を使うのはさけ、正式名称で呼ぶと間違いが起きません。

配管工具のおすすめランキングや選び方についてご紹介しました。配管工具はプロ用のものから、一般家庭で使うのに適したものまでさまざまな種類があります。ぜひ、便利で使いやすい配管工具を見つけてください。