グレインフリーキャットフードは、穀物類を一切使わず、肉類などを主原料として使っているフードです。本来は穀物に対してアレルギーがある猫のためのフードですが、猫は穀物を消化しづらい動物のため、グレインフリーを選ぶ方もいます。

グレインフリーキャットフードは、缶やパウチなどのウェットフードをはじめ、ドライフードでも食べやすい小粒タイプや、食べ応えのある大粒タイプなどさまざまあります。子猫や腎臓が気になる猫には専用の栄養が配合されたフードがおすすめです。

今回は、グレインフリーキャットフードの選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。ランキングは、タイプ・容量・産地などを基準に作成しました。市販で売られている国産の商品やコスパの高い商品もご紹介しているので、参考にしてみてください。

愛猫に合ったキャットフードを選ぶ際には、タイプ・原材料・年齢などを考慮するのがおすすめです。ここでは選び方をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

【目次】

• タイプで選ぶ
• 主原料で選ぶ
• 安全性と品質で選ぶ
• メーカーとブランドで選ぶ
• 原産国で選ぶ
• 「安いコスパが高い」ものをチェック
• 「子猫やシニアなどの対象年齢や品種・ライフステージ」をチェック
• 初めて買う餌なら「お試し用」をチェック
• 下部尿路など泌尿器系の疾患が心配なら「マグネシウム量」を確認

キャットフードには、ドライタイプとウェットタイプがあります。どちらを選ぶのか、愛猫の年齢や好みを考えながら選んでください。

【目次】

• 大粒・小粒など好みに合わせて選べる「ドライフード」がおすすめ
• 多くの猫が好むものなら「ウェットフード」がおすすめ
• おやつや持ち運びに便利な「パウチタイプ」もおすすめ

グレインフリーのキャットフードの中でも1番多いのがカリカリともいわれるドライタイプです。歯に汚れがつきにくく、食べ応えもある大粒や子猫やシニアでものどに詰まらせにくい小粒など種類が豊富で人気があります。

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食べカスが歯につきやすかったり、歯周病になりやすかったり、生タイプであるがために長期保存をしにくい欠点もありますが、食べやすく猫からも大人気なのがウェットタイプです。歯が弱くなってきた高齢の猫、口にトラブルのある猫などにおすすめできます。

ドライフードだとあまり食べない場合でも、ウェットタイプに変えてあげるだけで喜んで食べてくれるようになった話もあります。猫の好みに合わせて選んであげるようにしてください。

以下の記事では、猫用のウェットフード人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。

ウェットタイプが好きな猫ちゃんも多いです。ウェットタイプにもグレインフリーの商品は多くあります。また、パウチならいつでも新鮮・持ち運びにも便利です。食欲があまりないときや、ご褒美やおやつにもおすすめできます。

グレインフリーキャットフードとはグレインと呼ばれる、とうもろこし・米・小麦・イネ科などの植物を一切使っていないフードです。

猫といえば魚のイメージがありますが、実は完全肉食動物です。そのため、最近では魚系のフードよりも肉系のフードが推奨されている傾向があります。味の好みなどによりますが、消化不良の危険などを考えるのなら肉系がおすすめです。

昔から慣れ親しんだ味だからなのか、まぐろやかつお、しらすなど魚系の味を好む猫ちゃんは意外にも多いです。そのため、グレインフリーキャットフードは魚系を主原料にしているものが多数あります。

魚は消化不良の原因となりやすいといわれてますが、猫の体の構造に合うように調整されている商品もたくさんあります。どれだけ品質が高くても、食べなければ意味がないので、好みにあったものを選んでください。

大切な愛猫に長生きしてもらうためには、品質がよく安心して与えられるキャットフードを選ぶのが大切です。安全性と品質のいいフードを選ぶための注目ポイントをご紹介します。

【目次】

• 猫の健康を考えるのなら「4Dミート」を含んでいないものがおすすめ
• 安全性の高いものなら「添加物不使用」がおすすめ
• 栄養価の高さを考えるなら「総合栄養食」がおすすめ
• 軽く食べさせるなら「一般食」がおすすめ
• 飽きずに食べてもらいたいのなら「味のバリエーション」を充実させるのがおすすめ
• 腎臓病が心配な猫には「低リン・低ナトリウム」などの腎臓サポートがおすすめ

穀物類が含まれていない「グレインフリー」ですが、穀物類が含まれていないから安全とは言い切れません。キャットフードの中にはミートミールなどが含まれているものがあります。ミートミールは、さまざまな肉が混ざっているのでなんの肉なのわからないのです。

また劣悪な会社によっては病気などで死んだ動物の肉「4Dミート」が含まれている場合もあるのです。品質管理がしっかりとされているメーカーならば、このような肉は含まれていませんので、必ず原材料欄はチェックしてください。

キャットフードには人工添加物が含まれている場合があります。防腐剤・化学合成保存料・着色料など、猫の体に無害とされているものから、あまりにも摂取してしまうと健康を害する危険があるものまでさまざまなです。

本当に心から愛猫の健康を守りたいと思うのであれば人工添加物が使われていない安全性の高いものもチョイスするのがおすすめです。防腐剤などが使われていないため消費期限が短いのですが、検討をしてみてください。

キャットフードには総合栄養食と一般栄養食があります。総合栄養食は、それだけを食べればビタミン・タンパク質・ミネラル・カロリーなどの栄養を満たせる高栄養価のキャットフードをいいます。

一方、一般食はビタミンやミネラルが含まれていない場合が多く、完食や普段の食事にプラスして与える栄養サプリのような役割を果たすものをいいます。栄養価の高いものを与えるなら総合栄養食を選んでください。

一般食は肉や魚などの缶詰やレトルトパウチにしたもので、おやつや食事の一部として与えるものです。おやつやおかず的なフードなので、ごはんとして単体で与えると栄養不足になります。

おやつやしつけのごほうび、または総合栄養食の食いつきが悪いときにプラスするのがおすすめです。

味のバリエーションで選ぶのもおすすめです。あまりにも同じ味ばかりを食べていると飽きてしまうときがあります。飽きずに長く食べてもらいたいのであれば、さまざまな味が楽しめるものを選ぶと猫ちゃんも喜んで食べてくれるのでおすすめです。

また味のバリエーションのほかにも同じシリーズのウェットタイプ・ドライタイプを両方日毎に分けて与えたり、ウェットタイプをおやつ代わりに時々与えたりするのもおすすめです。

シニアの猫の死因1位ともいわれるのが慢性腎臓病です。体の構造的に腎臓に負担がかかりやすい猫のため、腎臓のダメージを抑える必要があります。腎臓が弱ってきた猫には高タンパク質は避け、低リン・低ナトリウムの食事が必要です。

グレインフリーキャットフードの中でも腎臓サポートをしてくれる食事を選びましょう。また、腎臓病の猫は食欲が落ちてくるので、香りや食感など好んで食べるフードを選ぶのもおすすめです。

どれにしようかわからない！迷っている！ときは、有名なブランドを選んでみてください。今回は有名なブランドとメーカーをご紹介します。

【目次】

• 国産メーカーのウェットフードなら無添加「NaturaHa(ナチュラハ)」がおすすめ
• 市販で買える人気のキャットフードなら「PURINA ONE(ピュリナワン)」がおすすめ
• ナチュラルさにこだわった高品質なら「Nutro(ニュートロ)」がおすすめ

国産メーカーである「マルカン」から発売されている「ナチュラハ」は近年注目を集めているグレインフリーキャットフードです。ウェットタイプで食べやすく消化しやすいので良く食べてくれます。

具材は混じり気なしで魚100%を使用しているので、安心と安全なキャットフードを求めている方におすすめです。

コーヒーなどを発売している有名メーカー「ネスレ」から発売されている安全なキャットフード「ピュリナワン」は、市販で買える大人気のシリーズになります。味のバリエーションも豊富であるだけではなく、食べやすいように工夫をされている点もポイントです。

世界的に有名なペット栄養学をリードする機関「ウォルサム研究所」のサポートによってうまれたブランド「ニュートロ」の穀物フリーキャットフードはとても品質が高く、世界中から愛されている商品です。

その特徴としては自然素材を厳選して作られている点です。また嗜好性も高く、多くの猫ちゃんが喜んで食べてくれるアイテムとしても知られています。

実は海外のペット業界はとてもハイレベルです。むしろペットフードの安全基準は海外のほうが優れている事実もあります。それぞれの特徴を確認してください。

特にヨーロッパのペットフードの安全基準は世界トップクラスです。安全なキャットフードとしてあげられるほとんどのメーカーやブランドはヨーロッパ、とくにドイツの製品が多くあります。

またペット大国であるアメリカのキャットフードは人間が口にしてもいい素材ばかりを使用しているキャットフードがたくさん販売されています。品質の高い人気のキャットフードなら海外製のフードも視野に入れて選ぶのがおすすめです。

海外メーカーのキャットフードには防腐剤が使われているのがほとんどです。海外で製造されたものを輸入しなければいけませんので長期間の保存が必要になります。そのため、品質を保つためにも防腐剤は必須です。

もちろん、猫ちゃんにとって安全なものを使用しているのですが、本当の意味で安全かといわれると考えものです。その点が気になるのであれば、製造してからすぐに手元に届く国産メーカーをチョイスするようにしてください。

続いてチェックしていただきたいのが価格帯です。グレインフリーのキャットフードは、どうしても価格帯が高くなってしまいます。カサマシができる穀物類を一切使っていないため、肉類や魚類などのコスパがよくない食材を多く使うためです。

比較的安価な商品は、ミートミールなどのあまり品質のよくない肉類を使っている可能性があります。また価格が安いと内容量が少ない場合もありますので、コスパが本当にいいのか安全性は満たしているのか購入前に確認してください。

グレインフリーのキャットフードには対象年齢があります。1歳までの子猫期・1歳過ぎ〜8歳までの成猫期・8歳以上のシニア期と、その年齢に合わせた栄養・カロリー・ドライフードかウェットフードか・粒の大きさ柔らかさはどうかなどです。

そして、ペルシャ・チンチラ・メインクーンなどの長毛種は体の中に毛玉がたまりやすいので毛玉の排出をサポートしてくれるフードがおすすめです。また、ダイエット中なら、室内猫用にカロリーを抑えたキャットフードがあります。

以下の記事では、子猫の餌の人気おすすめランキング15選【キャットフード】をご紹介しています。ぜひご覧になってください。

餌は、お試し用をチョイスするのもおすすめです。猫ちゃんはとてもグルメな動物ですから、場合によっては高級なキャットフードでも頑なに食べない場合があります。せっかく購入しても食べてくれなかったら残念です。

そんなときは、最初にお試し用の少量パックで食べてくれるかを試してから購入を検討するのがおすすめです。ブランドやメーカーによっては、さまざまなシリーズや味のお試し用を揃えていますので検討してみてください。

猫は下部尿路などの泌尿器系の疾患になりやすい動物です。特にマグネシウムやカルシウム、ミネラルなどの成分が固まってしまうと尿石となり尿が出にくくなってしまう病気「尿道閉塞」になるときが多くあります。

猫にとっても、マグネシウムなどのミネラル分の摂取は必要です。しかし、過剰摂取は、尿道閉塞などの原因にもなるため取り過ぎないようにする必要があります。

各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

グルテンフリーキャットフードは体にいいからと選ぶ方も多いですが、デメリットもあります。まず1つ目に価格が高い点です。原料などにこだわって作られているものが多いので、どうしても価格が高くなってしまいます。

2つ目は腹持ちが悪い点です。普通のキャットフードと違いお腹がすきやすいので、ご飯を催促される場合があります。そのため、昼間自宅にいる時間が少ない方には向いていないかもしれません。

現在の餌からグレインフリーキャットフードに切り替えたいけれど、どのようなタイミングでどうやって切り替えたらいいのかと悩んでいる方も多くいらっしゃみます。まず、猫の体は大変デリケートであるため、いきなりフードを切り替えるのはNGです。

まずは現在与えているフードにすこしだけ新しいキャットフードを入れるのから始めて、1週間くらいかけて少しずつ切り替えていくのがおすすめです。詳しくは下記のリンクにて解説をしていますので、興味のある方はぜひともご覧ください。

たんぱく質を摂ると腎臓で分解吸収をおこなうのですが、その際に“尿素”が発生します。本来ならば、この尿素をうまく排出できるのですが、腎疾患をかかえている猫や高齢猫にはうまくできず腎臓に負担がかかってしまいときも多いです。

なので、グレインフリーのフードを与える場合には気を付けなければいけません。ちゃんと腎臓のサポートをしてくれるフードもあります。高齢の場合や腎疾患がある場合はかかりつけの獣医師と相談してフードを選びましょう。

以下の記事では、安全なキャットフードの人気おすすめランキング14選【本当にいいものを！】をご紹介しています。ぜひご覧になってください。

グレインフリーキャットフードに限らず、愛猫が食事を吐き戻してしまったら飼い主としては心配になります。猫が食事を吐く原因としては食べすぎや早食い・フードの質や形状・大きさがあっていない・毛玉がたまっている・誤飲などさまざまあります。

フードの種類や与え方を変えてみるのも1つの方法です。ただし、吐き戻しが続いたり元気がないなどいつもと様子が違う場合は病気の症状が疑われます。猫の状態をよく確認し、動物病院を受診しましょう。

病院で食物アレルギーと診断された場合、専用の療法食に切り替えるのもおすすめです。たとえばロイヤルカナンでは食物アレルギーの原因となりにくい加水分解したタンパク源を配合した猫用食事療法食を販売しています。

療法食は動物病院で購入するのが基本です。自己判断せず、獣医師の診断に従って食事を与えてください。

ここまでは、グレインフリーのキャットフードとおすすめランキングを紹介しました。グルテンフリーキャットフードは種類が多く迷いますが今回ご紹介した選び方とランキングを参考に、ぜひとも理想的なキャットフードを選んでみてください。