まずはレーシック手術の基本について解説します。レーシックが視力を矯正する手術とは知っているけど、実はいまいち原理がわかっていない…という人はご覧ください。

そもそも近視・遠視・乱視は網膜で結ばれる像のピントがずれるために起こります。このずれる原因が、角膜のカーブの角度。この角膜のカーブの角度を医療用「エキシマレーザー」で削り、再びピントを合わせるのがレーシック手術です。

日本国内では2000年に認可され、すでに25年の技術が蓄積されています。

手術の手順として、角膜の実質層を露出させるために横から切り込みを入れ「フラップ」と呼ばれる蓋を作成します。そのフラップをめくり、角膜をレーザーで削り再びフラップを被せて手術は終了です。この作業は片目10分、両目で20分程度で行われます。

レーシック手術のメリットとデメリットは以下です。

※ 夜間の光の見え方の異常で、光の周りにぼやついたリングができたりぎらついたりし、眩しく見える現象

デメリットは1年以内に回復するものが多いものの、長期間不具合があるなら眼科で見てもらわなければなりません。

ここではそんなレーシック手術が適応になる人の条件についてまとめます。

レーシック手術が受けられるのは以下のような人です。

レーシックは手術前の別日に必ず「適応検査」を行い、そこで手術可能かを総合的に判断します。

レーシック手術が受けられない人は、上記条件に当てはまらない項目が一つでもある人です。

特に多いのは、強度近視-6.00以上や、40代に入り老眼が始まったため適応外となる人です。

もっとも自分がレーシックを受けられるかどうかは、適応検査で医師が判断するため、自己判断せず眼科にかかりましょう。

レーシック手術は視力矯正手術の中では安価な部類と言われています。ここではその肝心のレーシックの費用について解説します。

札幌のレーシック手術の相場は20万〜30万円です。

レーシック手術の費用は、

・保証期間の長さ

・フラップを作成する機器

・角膜を削るレーザーの種類

この3つの要素で変わります。レーシック手術は自由診療のため、価格に対して統一の基準はありません。そのため眼科ごとに料金設定は異なります。

レーシック手術は自由診療のため医療保険は適用になりません。しかし医療費控除は対象になるため、確定申告で控除が受けられます。

ここからはレーシック手術の流れを前後も含めて紹介します。もちろん詳細は眼科によって異なりますが、大筋の流れはどこも同じです。

まずカウンセリングや相談のち適応検査へ進みます。適応検査は、基本無料やその眼科でレーシックを受ける前提なら無料といった場合が多いです。適応検査の時間は1〜3時間程度かかります。

通常の適応検査で結果が出ない場合は、詳細検査を受ける場合もあります。

手術前の準備として、

・ハードコンタクトレンズは2週間着用禁止
・ソフトコンタクトレンズは1週間着用禁止

のように、コンタクトを着用しない期間が必要になります。その後、手術当日は化粧なしかつメガネで車の運転はしない状態で眼科へ向かいます。

手術は長くて20分程度で、術後に検診をしてその日は終了です。帰宅時に車の運転はできません。往来には公共交通機関あるいは送迎を利用しましょう。また、紫外線を避けるためサングラスや保護ゴーグルの着用が望ましいです。

術後の流れや生活への制限は以下です。

医師からの指示を守り、3ヶ月は紫外線に気をつけて過ごすようにしましょう。

ここでは、札幌でレーシック手術ができる眼科クリニックを3院紹介します。「どんな視力矯正の方法が自分に合うのか分からない」「そもそも自分はレーシック手術ができる目なのかわからない」という方は、気になったクリニックに一度来院し、レーシックの適応検査を受けてみてください。なかには無料で受けられる医院も紹介しています。

①国内最大の屈折矯正クリニック

品川近視クリニック東京院は、2004年の開院から現在までのレーシック症例実績が939,058件あり、品川近視クリニック全体の累計レーシック症例実績は1,349,908件にのぼります。（2023年11月時点）この実績に対し、東京院の湯川聡院長いわく「日本でレーシックを受ける人の約70％は品川近視クリニックを選んでいる」とのこと。また、午前中に検査をし、午後に施術をすることで1日でレーシックができる「1日レーシック」を行なっている点も特徴です。

②術後5年間の長期保障付き

品川近視クリニックは、術後のアフターサポートに力を入れている医院です。術後5年間の定期検診代は手術費用に含まれていて、万が一、術後検診で再手術が必要と診断された場合は、手術日から5年間は無料で再手術を実施してくれます。（※）また、無料のサポート会員に任意で入会すれば、術後の痛みを軽減する「痛み緩和プログラム」を受けることも可能です。

※保証期間はコースにより異なる。（上記は品川イントラレーシックアドバンスの場合）

③遠方から来院する人に最大10,000円の交通費を支給！

品川近視クリニックの大きな特徴の一つに、遠方に住んでいる方にも来院してもらえるよう交通費補助制度を設けている点です。片眼の手術の場合、最大5,000円、両眼の手術の場合は最大10,000円まで交通費を負担しています。

院長の山本享宏先生は、1989年から36年に渡って眼科医を務める日本眼科学会に認定された眼科専門医です。筑波学園病院の医長、つくばセントラル病院の眼科部長、南青山クリニックを経て、2008年に品川近視クリニックに入所し、2021年から札幌院の院長を務めています。

※ 2025年7月現在

編集部でも札幌でレーシックを受ける場合のクリニックを探しましたが、品川近視クリニック以外選択肢がない状態でした。

他の有力な大手クリニックがない中、症例数の多い品川近視クリニックがあるなら、そこを選ばない手はありません。

札幌から東京へ飛ぶのも一つの手ですが、レーシックは術後検診が翌日・一週間後・一ヶ月後と必要です。東京で受けてしまうと検診費用が非常に高くなってしまうため最後の手段です。

 札幌でレーシックを検討するなら、「品川近視クリニック札幌院でよさそうかどうか」が問題になります。

これを判断するには、無料検査とカウンセリングを受けてみる以外にわかりません。北海道でレーシックで迷っているなら、まずは検査をしてみましょう。

実際に、レーシックを受けに東京まで出る人も道民では少なからずいるため、「品川近視クリニックで納得できないがレーシックが諦めきれない」なら東京で検討しましょう。

レーシックの相場は以下のようになっています。

スタンダードな手術は、現在レーシックで主流のフェムトセカンドレーザーをの用いた手術を指します。

プレミアムな手術は、角膜ごとに測定するオーダーメイドのレーシックや、角膜強靭化を同時に行う手術です。

基本的にプレミアムな手術ほど、見え方の配慮があり術後の回復も早いと言われています。どちらがいいかは予算次第ですが、レーシックはやり直せない手術のため、将来のことも考えて納得のいく選択をしましょう。

レーシックは自由診療で行われる手術のため、保険適用にはなりません。ただし、医療費控除の対象にはなるため確定申告しましょう。

安い手術がすべて悪いと一概に言うわけではありません。しかし、相場20万円に対して7〜8万円の格安手術の場合は、術後の回復が遅く見え方の快適さも落ちる傾向があります。ハロー・グレアやドライアイのリスクもより高いです。

手術では削る角膜を露出させるために、表面に切り込み（フラップ）を入れて捲る必要があります。このとき、このような安価なプランでは、「マイクロケラトーム」と呼ばれる眼用の電動カンナを使用する傾向があります。

今はレーザーが主流になっていますが、電動カンナは最新手術と比べて精度と速度に劣り、ブレが大きく目への負担もより大きいです。

レーシック手術を受けることによるリスクとして、「白内障手術」があります。

白内障手術とは、白く濁った水晶体を取り除き、代わりとなるレンズを挿入する手術です。レーシック手術を受けていても白内障手術自体は可能ですが、角膜を削っているがために数値が変化しており、レンズの選択肢が狭まる可能性があります。

また、町の小さな眼科の場合は、難しいケースとして断られる可能性がないわけではありません。

※ JSCRS（日本白内障屈折矯正手術学会）

レーシック手術は医療用レーザーである「エキシマレーザー」で角膜を削る手術です。点眼薬で局所麻酔を行うため痛みはありません。

手術自体は2段階にわかれ、①角膜を露出させるために表面の層に切り込みを入れて捲り上げる（フラップ作成）段階と、②実際にレーザーで角膜を削る段階、に別れます。

この間、麻酔がきく時間を除けば10〜20分ほどで、手術自体は非常に早く終わります。ただし、術後当日はまだ目が見えないため、車の運転などはできません。当日は帰宅し安静にする必要があります。

※ 事故情報データバンクシステム

レーシックは2008〜2009年頃に「集団感染で倒産」「レーシック難民」などが報道でも取り沙汰され、ネガティブなイメージが一気に広がりました。

その後、その時期を皮切りに、今は感染症対策や適用ガイドラインが厳格運用されるようになり、「レーシックの失敗」はかなり減りました。

しかしそれでも、今もなお過矯正や遠視化に苦しむ人はいます。このようなトラブルを防ぐには、手術前に患者が取れる唯一の対策である「検査とカウンセリング」がすべてです。決してこの対策を怠らないように、時間をかけて行いましょう。

レーシックを検討するときには同時にICLを検討する人も多いかと思います。角膜を削る手術とレンズを挿入する手術で、どちらがいいかな…と悩む気持ちはわかりますが、案外選ぶ余地のない人が多いです。

レーシックとICLは適用になる度数の範囲が異なります。また目の状態にも左右されるため、どちらも選べるのは近視強度-3D〜-6D・乱視は軽度・角膜の厚みが十分にある人のみです。

この条件すべてに一致する人は多くはないため、どの手術が適用になるか知るためにも、まずは検査が肝心です。