部屋の換気が十分に行われないと、室内環境が悪化します。近年では頻繁な換気が必要なので、悩みが増えた方も多いです。簡易設置ができる小型窓用換気扇が注目を集めています。雨対策に最適な窓が閉められるシャッター付きや工事不要のものなどさまざまです。

実は、後付けの強力な窓用換気扇を使用すると効果的に換気できます。換気は菌やウイルスの対策にもなれば、熱中症対策や部屋に残りやすいタバコなどのにおい対策にもなり、幅広く役立てられるので、実際に設置する方も多いです。

そこで今回は現役家電量販店店員のたろっささん監修のもと、窓用換気扇の選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。ランキングは羽根径・窓枠高さ・制御方法を基準に作成しました。購入を迷われてる方はぜひ参考にしてみてください。

【目次】

• 窓用換気扇をつけるメリット
• 放置できるセンサー式は便利
• メンテナンス性も重要

ここからは、編集部がおすすめする選び方を解説します。幅広い項目を取り扱っているので、選ぶときの参考にしてみてください。

【目次】

• 換気方法の種類で選ぶ
• 取り付け方法で選ぶ
• 制御方法で選ぶ
• 羽根径で選ぶ
• 防犯性能で選ぶ
• 窓用換気扇の種類で選ぶ
• 清潔さを保つなら「手入れのしやすさ」を確認
• スペックで選ぶ
• 機能で選ぶ
• メーカーで選ぶ

換気方法には給気式換気扇、排気式換気扇、給排気式換気扇の種類があります。設置場所の環境にあわせて選びましょう。

【目次】

• 外の空気を取り入れるなら「給気式換気扇」がおすすめ
• 広い部屋に使うなら「排気式換気扇」がおすすめ
• 通気性の悪い部屋には「給排気式換気扇」がおすすめ

給気式換気扇は外の空気を取り込む換気扇なので、新鮮な外気を室内に取り込めます。室内の空気を外に送り出す機能はついていないので、空気の通り道を作るために他の窓を開ける必要があります。

排気式換気扇は室内にこもった空気やにおいを外へ送り出す換気扇です。一般的に販売されているものの多くは排気式です。ただし給気式換気扇と同じく、空気の通り道を作るために他の窓を開けて使用する必要があります。

給排気式換気扇は外の空気を取り入れる給気と、部屋の空気を外に出す排気を同時に行える換気扇です。一つで部屋の空気を循環するので窓を開ける必要がなく、狭い部屋や換気しにくい特殊な部屋でも効率よく換気できます。

取り付け方法には自分で行うはめ込み式と、業者に頼む必要のある据付タイプがあります。重さや金額が変わるので予算にあわせて選びましょう。

自分で取り付けられるのは、窓用換気扇に一番多いはめ込み式の換気扇です。取り付け方法は窓にはめ込み、上下で突っ張るようにサイズ調整をして固定するだけです。2キロほどなので、女性一人でも簡単に取り付けられます。

取り付けを業者に依頼するなら、窓に穴をあけて取り付ける据付けタイプの換気扇もおすすめです。はめ込み式に比べて見た目がよく、窓を閉めたまま使用できます。業者に依頼する分、余分な金額がかかる点は考慮しましょう。

換気扇のオンオフは、手動の紐タイプもしくはリモコンタイプと、自動の温度センサー機能付きにわかれます。使い勝手を考慮して選びましょう。

【目次】

• オーソドックスなものなら「引き紐タイプ」がおすすめ
• 楽に制御するなら「リモコンタイプ」がおすすめ
• 自動でオンオフするなら「タイマー機能」がおすすめ
• 温度を自動管理したいなら「温度センサー機能」がおすすめ

引き紐タイプの換気扇は、最もオーソドックスなタイプです。本体についている紐を引っ張りスイッチのオンオフを切り替えます。使用する際は換気扇のある場所まで行かなければいけないので、やや手間に感じますが、比較的安価に購入できます。

リモコンで電源のオンオフを切り替えられる換気扇もあります。引き紐タイプに比べて自分のいる場所で換気扇をつけたり消したりできるので、換気扇のある場所まで行くのが大変な広い部屋や寝室などにピッタリです。

タイマー機能のついた換気扇をであれば、決めたタイミングで電源の切り替えを自動的に行ってくれるので室内が冷えすぎてしまったり、無駄に電気代が高くなってしまう事もありません。

窓用換気扇はほとんどが引きひもを引けば運転開始・引きひもをもう1回引けば運転が停止するとシステムです。つまり、ユーザーが自分で運転が必要かどうかを判断して、窓用換気扇をコントロールする必要があります。

しかし、窓用換気扇には温度センサーを搭載していて、検知した温度に応じて自動運転してくれる製品も存在します。窓用換気扇の操作を減らしたい方は、このような温度センサーを搭載している窓用換気扇を選択しましょう。

換気扇の羽根の大きさによって、使い心地や機能性が大きく変わります。ここからは、羽根の大きさごとの特徴についてご紹介します。

【目次】

• 24時間使用するなら消費電力が小さい羽根径「15cm」がおすすめ
• 家庭用で使うなら「20cm」がおすすめ
• 広めの家や事務所などで使うなら大型で強力な「25cm」がおすすめ

24時間続けて部屋や事務所などの換気したいなら、消費電力のスペックで選びましょう。窓用の換気扇を回すときに、どれぐらいのコストがかかるかを事前に調べておけば余分な費用がかかりません。

基本的には羽根径が大きいものの方が消費電力が大きいです。各メーカーは羽根径が25cm・20cm・15cmをラインナップしているケースが多いので、なるべく電力をおさえたい場合は、羽根径が15cmの窓用換気扇を選びましょう。

家庭用として使うなら、羽根径が20cmくらいのものがおすすめです。厚さに無駄がなくシンプルなので、設置しやすいだけでなく、こまめなメンテナンスもしやすい特徴があります。油だれを防ぐオイルパック付きなどラインナップも豊富です。

大きめのリビングや事務所などで使用するなら、大型の25cmサイズがおすすめです。換気できる風量が増えるので、広い面積でも効率的に喚起できます。ただし強力な分、騒音に事前確認が必要です。

窓用換気扇を設置する上で防犯性能は気になるポイントの1つです。防犯性能の特に高いものを種類別に紹介します。

【目次】

• 防犯対策なら10cm・15cm・20cmの「穴開け設置タイプ」がおすすめ
• 不在時に窓を閉めたいなら「窓の開閉が可能なタイプ」がおすすめ
• 覗き対策なら「シャッター付き」がおすすめ

開閉したくない窓がある部屋の換気を行いたい場合や防犯対策をしたいなら、窓に穴開けをして設置できる10cm・15cm・20cmの窓用換気扇がおすすめです。このタイプは業者の助けが必要ですが、効率的に換気できます。比較的小さめなサイズのものが多いです。

窓に穴を開けて取り付ける据付タイプは、窓を閉めた状態で使用できますが、はめ込みタイプの換気扇は窓を開けて取り付ける必要があります。防犯上気になる方は、取り付けていながら窓の開閉ができるモデルだと空き巣などに入られる心配もなく安心です。

窓用換気扇にはプロペラの羽根の間に隙間があり、換気扇が止まっている時には隙間から室内が見えてしまう可能性があります。シャッター付き換気扇であれば、隙間から覗かれる心配がないので、人通りの多い道沿いに住む方などにおすすめです。

窓用換気扇の形状にはさまざまな種類があります。設置場所や使用目的にあわせて選びましょう。

【目次】

• 隙間なく設置できるならシャッター付きが多い「四角い形状のもの」がおすすめ
• トイレや浴室に取りつけるなら小型な「トイレ用や浴室用」がおすすめ
• タバコ臭などをより効率的に換気するなら「ツインファン」がおすすめ

換気扇の定番は四角いタイプです。定番の形がほしいなら、四角いタイプのものを選びましょう。シャッター付きのものも多いので、使い勝手がよく人気が高いです。角があるため窓などに隙間なく取りつけやすく、すっきりとした見た目になります。

トイレや浴室に換気扇をつけたいなら、トイレや浴室専用の換気扇がおすすめです。比較的せまいスペースへの設置にするタイプなので、換気扇のサイズも小型のものが多く、主張しないので、それぞれのスペースを邪魔しません。

たばこ臭などの嫌な匂いをより効率的に換気したいならツインファンの窓用換気扇がおすすめです。ツインファンはそれぞれのファンが換気と送風を行うため、効率的かつ強力に換気ができます。このタイプは夏の暑さを軽減できるため、汎用性が高いです。

窓用換気扇は、空気の流れが集まるところなので汚れます。この汚れをそのまま放置してしまうと、においいなどがなかに入る可能性もあり、給気ができる窓用換気扇は確認が必要です。さらに、汚れが原因で窓用換気扇の運転に支障をきたす場合もあります。

そのため、窓用換気扇は定期的な手入れやメンテナンスが必要です。窓用換気扇の分解が面倒でいやになる場合は、お手入れなどが楽なモデルをおすすめします。このタイプなら、メンテナンスにかかる手間が少ないです。

またメンテナンスしやすい窓用換気扇に加えて、掃除を効率化する洗剤があると、よりお手入れが簡単です。以下の記事では換気扇掃除用洗剤の人気おすすめランキングを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

窓用換気扇を選ぶときは、製品のスペックも重要です。今回は、購入前にチェックしておきたいスペックの項目を紹介します。

部屋や台所や事務所などの空気をなるべく早く換気したいなら、風量が多い窓用換気扇を選択しましょう。窓用換気扇を製造している各メーカーは、羽根径が20cmと25cmの製品をラインナップしているケースが多いです。

一般論ですが、羽根径が大きい25cmの方が風量は多いです。風量の多さを求めるのであれば、羽根径が25cmの窓用換気扇を、風量の多さよりも窓用換気扇のコンパクトさを求める場合は、羽根径が20cmの換気扇を選択しましょう。

窓用換気扇を検討する前に、どのようなシチュエーションで窓用換気扇を使用するかを考えておくと、騒音被害を防げます。勉強中や睡眠中に使用する場合は特に、騒音値をチェックしましょう。

具体的には、45dB以下を目安に換気扇を選ぶようにしましょう。室内での許容値は40dBから47dBと言われており、55dBを超えると無視できない騒音になり、人の話し声などが聞こえにくくなってしまいます。

窓用換気扇を使って室内の空気を循環させクリーンな室内環境を保つには、長時間の換気扇の稼働が必要になってきます。そこで気になるのがランニングコストです。

つけっぱなしにする機会が多い窓用換気扇は、日々のランニングコストにも着目しましょう。メーカーにより消費電力は異なってはきますが、換気扇の羽の大きさでも消費電力は、大きく変わりますので、部屋の大きさに適した換気扇を選びましょう。

メーカーはメインの換気機能とは別にさまざまな機能を搭載しており、どのような機能があるかご紹介します。

【目次】

• 風量調節をしたいなら「風量調節機能」がおすすめ
• 菌の増殖を防ぐなら抗菌効果のある「抗菌加工」がおすすめ
• 虫対策をするなら「防虫フィルター付き」がおすすめ
• 安全を重視するなら「落下防止機能」付きがおすすめ

窓用換気扇のほとんどが、風量を調節できません。しかしなかには、風量の強弱を選択し、自由に変更できる窓用換気扇もあります。風量を調整したい方は、風量変更機能の有無を確認してみてください。

窓用換気扇は空気の流れが集まる場所でもあるので、使用を重ねていけば当然汚れます。また、窓用換気扇を運転したり、停止したりするために、必然的に引きひもをさわらないといけません。ただ、このようなタイプだと接触が不安に感じる方もいます。

これらに対し、窓用換気扇には抗菌効果が施されているものがあります。窓用換気扇を使用するうえで、抗菌加工をされていれば接触しても清潔に使えるので、きれい好きや潔癖症の方におすすめです。

虫対策をするなら防虫フィルター付きがおすすめです。換気扇は直接外部とつながっている場合が多いので、換気扇が止まっているときに虫が入り込む場合があります。衛生面を重視したい方はフィルター付きを選びましょう。

窓用換気扇は窓に設置するので、地震や窓の開閉時に誤って落下してしまう可能性もあります。安全性を重視する際には、落下防止機能が搭載されている窓用換気扇がおすすめです。

また、窓用換気扇だけでなく、窓それ自体にもなんらかの対策をしておくと、より安全です。以下の記事では、窓用目隠しフィルムシートの人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

電化製品を購入するときは、信頼できるメーカーの製品であればより安心です。そこで、窓用換気扇を製造しているメーカーをご紹介します。

【目次】

• 健康意識なら吸排気式や排気式を販売している「三菱電機」がおすすめ
• 工事不要なものなら簡易後付け可能な「Panasonic（パナソニック）」がおすすめ
• 窓が閉められるタイプなら虫対策もできる「東芝」がおすすめ
• キッチン・台所用に使うなら「日本電興」がおすすめ
• コスパ重視なら「高須産業」がおすすめ
• 小型でもパワーがある「オーム電機」がおすすめ

三菱は窓用換気扇を製造しているメーカーのなかでも規模が大きい大手電機メーカーです。サイズが豊富なうえに、吸排気式や排気式の両方を扱っているので最適で健康的にも嬉しい窓用換気扇を選べます。家の各部屋にあうサイズを探したい方は注目してみてください。

さまざまな生活家電や大型家電などを展開する大手メーカーであるパナソニックからも、窓用換気扇は販売されています。工事不要で簡易後付けが可能なタイプも販売されており、簡単な作業で取り付けが完了するので、設置作業が苦手な方にもおすすめです。

東芝からは、薄型で窓が閉められるタイプの窓用換気扇が登場しています。窓が閉められるので使用していないは、窓を閉めて虫対策も可能です。また、取り付けも簡単なので、1人の作業でも失敗せずに設置できます。

窓用換気扇を製造しているメーカーには、換気に関する事業をメインとしているメーカーもあります。日本電興は1961年(昭和36年)の創業以来、キッチン（台所）・居間・浴室などの換気扇をメインで製造しているので専門企業で購入したい方におすすめです。

高須産業は1967年(昭和42年)に創業し、住宅や施設の換気装置を専門としています。高須産業が販売している窓用換気扇は、涼しい風を循環させる機能性の高さとコスパのよさを両立させているため、人気が高いです。

オーム電機の換気扇は、小型であるにもかかわらずパワーがある点が特徴です。静音設計になっているので、静かで快適に過ごしたい方にも適しています。キッチンや脱衣室・狭い浴室などへの設置をご検討ください。

各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

換気扇は外部に露出しているものなので、風や雨など天候の影響を受けやすいです。そうした換気扇の雨対策として心強いアイテムが、換気扇用のウェザーカバーです。このカバーがあれば横なぐりの雨や風でもしのぎやすく、換気扇本体がぬれにくくなります。

また、台所でもレンジフードのようなアイテムがあると、より清潔に使えます。以下の記事ではレンジフードの人気おすすめランキングを紹介しているので、今回の記事とあわせてチェックしてみてください。

窓用換気扇は設置に関する制約が設けられています。これらは、メーカーの据付説明書に記載があるので、事前によく確認しましょう。

【目次】

• 窓枠の高さと窓用換気扇が設置できる高さ
• 木枠やアルミサッシなどの窓枠タイプ
• 窓の左右どちらに設置するか
• 指定されている設置場所
• 高窓に設置をするなら180cm程度までの長さにする
• 雨対策をするならウェザーカバーも併用

まず、設置する窓についた窓枠の高さと、検討している窓用換気扇の設置できる窓枠の高さを比較しましょう。また、製品によっては追加のアタッチメントを購入すれば、窓枠の高さを拡大できるものもあるので、そちらもあわせて確認が必要です。

窓用換気扇を設置しようとしている窓枠のタイプと、窓用換気扇が設置可能な窓枠タイプを確認しましょう。また、ほとんどの窓用換気扇は、木枠窓やアルミサッシ窓に設置可能となっていますが、念のため確認が必要です。

窓用換気扇を購入する前に、窓の左右どちらに設置するか検討しましょう。ほとんどの窓用換気扇は、窓の左右どちらにも設置できます。しかし、左右で設置の方法が違ったり、制約があったりするので、必ず確認してください。

窓用換気扇は、製品によって台所用なのか部屋用・トイレ用など設置場所を指定しているものがあります。たとえば、台所用ではない窓用換気扇は台所で発生するリスクが高い油煙に対応してない商品もあるので、指定は必ず守りましょう。

ただ、実際の設置はある程度プロセスを理解していないとうまくいきません。以下では、窓用換気扇設置の仕方をくわしく解説しています。実際に窓用換気扇を設置する方はあわせてチェックしてください。

高窓に窓用換気扇を設置するなら、180cm程度まで高さを調節できるものがおすすめです。商品にもよりますが、別売りの延長パネルなどを使用すれば、その高さまで設置できます。
高窓に設置をする方は別売りパネルを購入してください。

外側の窓用換気扇の雨への対策を考えるならウェザーカバーを併用しましょう。ウェザーカバーは、換気扇の下側以外の部分を覆う形で雨を防ぐため、強風時の雨でも防いでくれるおすすめなアイテムです。

ステイホームの時間が長くなり、ご自宅で焼肉を焼いたりタバコを吸ったりする機会が増えた方も多いです。焼肉のにおいを効率よく逃すには、換気扇を回すだけでなく、室内で換気扇から1番離れている窓を少し開けておきましょう。

そのときに煙の出にくい調理家電を使用すると、よりにおいが軽減される場合があります。またタバコのにおいも同様で、換気扇を設置したうえで窓を少し開けておけば空気が循環するので、より効率的ににおいを換気可能です。

窓用換気扇はサイズなどはもちろん、使用用途などでも選ぶポイントが異なります。換気が大切な時期だからこそ、簡易設置できるものやシャッター付きのものがおすすめです。空気の換気を行って、より快適で過ごしやすい空間を作り出してください。