日本酒党にはおなじみの酒盗（読み方はしゅとう）の名が世に出たのは江戸時代で、「酒が進みすぎて盗んででも飲みたくなるほど美味しい」のが名前の由来とされています。単品として味わうのはもちろん調味料としても使われてきました。

カツオの内臓を塩漬けにした、いわゆるかつお塩辛が1番有名ですが、実は種類が多く、マグロ・鯛・山の幸を使った酒盗まであります。高知など産地もさまざまで、スーパーやカルディなどで気軽に購入できるものもあるのです。

そこで今回は、酒盗の人気おすすめ商品から選び方をご紹介します。ランキングは、おいしさ・価格・量を基準に作成しました。「まずいのでは」と心配されている方や、どこで買えるか気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。

ひとくちに酒盗といっても、主原料や調味料の種類によってまったく違うものになります。そこでここでは、酒盗の選び方をご紹介するので参考にしてみてください。

【目次】

• かつおとマグロどっちが好きかで選ぶ
• 塩加減と食材との相性で選ぶ
• メイン以外の原材料で選ぶ
• どこで買えるかで選ぶ
• こだわりをもつメーカーの多い発祥地「高知」をチェック

酒盗の多くは主原料にまぐろかかつおを使っています。かつおとマグロどっちが好きかで選んでみてください。

やはりかつお塩辛が酒盗の中では1番有名です。世に出ている種類も実に多く、好きな人にとってはあの独特なかおり自体がごちそうになります。脂肪分が少なく脂質やカロリーを気にせず食べられるとあって人気です。

もっとも塩分がかなりきついので、血圧に悩んでいる方にはあまりおすすめできません。塩分が気になる場合は、酒や酢で洗い流してから薬味を添えると塩気を和らげる効果があるとされています。

まぐろの酒盗は臭みがほとんどなく、熟成されたまろみがある味のものが多いとされています。かつおはちょっとクセのある大人好みの風味がありますが、まぐろは子供からお年寄りまで誰もが受け入れやすい、マイルドな味わいが特徴です。

そのためほかの食材と合わせても違和感がありません。代表的なものとして刻んだ酒盗をチーズクリームと混ぜ、ディップにしてパンやクラッカーにのせる食べ方があります。ほかにもいろいろアレンジ料理を作ってみてください。

酒盗には塩分が高い「辛口」と少し控えめの「甘口」とがあります。塩加減1つで合う料理や食材が違ってくるのを実感してみてください。

お酒好きの中には塩をおつまみにして飲む人がいるくらい、お酒と塩気は相性のいいものです。昔は冷蔵技術がなかったため、今よりもっと塩分濃度が高いものが一般的でした。つまり辛口こそが本来の味に近く、「酒盗」の名の由来にふさわしいものになります。

辛口の味わいを利用していろいろな食べ方ができますが、中でもおすすめなのがパスタやピザにトッピングする方法です。ワインなどの洋酒に合い、酒盗の新たな魅力が引き出されます。とはいえ飲み過ぎは禁物です。

アルコールを飲まない方なら、甘口の酒盗をごはんやお茶漬けにかけて食べるのもおすすめです。ほどよい塩気がご飯と合わさると、ご飯の甘みが引き立てられて何杯でもいきたくなります。また塩分をなるべく控えたい方も甘口の方が無難です。

塩気が抑えられていて味がマイルドな分、自分で唐辛子をかけたり、薬味を混ぜたりなどアレンジしやすいのも特色です。料理の調味料としても活躍してくれます。ただご飯を食べ過ぎて太るとまずいと思っている人には危険なアイテムかもしれません。

酒盗は一般的には塩で味付けをされるものが多いですが、主原料以外に調味料や香りのある香味野菜や柑橘類を加えるなど工夫を凝らした商品も出回っています。

【目次】

• しょっぱいけど美味しい昔ながらの「無添加」がおすすめ
• うまさの相乗効果「唐辛子入り」がおすすめ
• アレンジがきく「薬味入り」がおすすめ

もともと酒盗の原料はシンプルに魚介の内臓と塩のみです。今ではいろいろな調味料を加えたり風味を足したりと工夫を凝らしたものもありますが、本来の製法にこだわる業者も少なくありません。

昔ながらの酒盗には素材の味で勝負する先人の心意気が感じられます。防腐剤などが一切入っていない無添加も嬉しいポイントです。しょっぱいけど美味しい、それが酒盗の原点になります。

風味づけとして調味料を加えている製品は数多くありますが、中でも唐辛子を使っているものをよく見かけるようになりました。酒盗の風味と唐辛子の辛さは相性が良く、ご飯のお供として常備しておきたくなる逸品です。

唐辛子だけでなくゆずの香りを加えて酒盗の独特な香りを抑える工夫をしているものもあります。あの匂いが苦手な人でも1度試してみる価値ありです。

味を変えるのではなく、ほかの食材を入れて個性を発揮している酒盗も人気です。ねぎやにんにくが代表的ですが、どちらも風味の強い酒盗の特徴はそのままに香り高いものに仕上がっています。

ご飯やお茶漬けのお供として食べるのもいいですが、パンや豆腐のトッピングにもおすすめです。料理の調味料としても能力を発揮してくれ、アレンジの可能性が広がります。皆さんもぜひ思いつくまま試してみてください。

ちょっと試してみたいけどどこで買えるかわからない人もいるかもしれません。結論から言えばどこにでもあるのですが、買うところによって商品の傾向が違うようです。

本来の酒盗とは原材料も作り方もまったく違うものなのですが、山の幸を使った酒盗が存在します。こちらはカルディや成城石井などのちょっと特別なスーパーにも売っていませんが、通販サイトでは入手可能です。

酒を盗んでも飲みたくなるような美味しいおつまみなら海でも山でも関係ありません。これからもいろいろな素材を使った「酒盗」が登場してくれるのを期待しましょう。

みなさんが最初に酒盗と出会ったのはどんなお店でしたか？土産物屋や道の駅でといった人が大半を占めると思います。確かにあまり普通のスーパーでは見かけませんが、よくよく探すと実はひっそりと置かれていたりするのです。

小さなスーパーではスペースの問題でない店の方が多いですが、イオンやヨーカドーなどちょっと大きめの店舗では市販の品が売られています。しいのや桃屋など有名なメーカーのものも置いているので行ったついでに探してみるのも楽しいかもしれません。

土佐藩藩主の山内豊資が別名で呼ばれていたかつおの塩辛を酒盗と名付け、読み方の「しゅとうを根付かせたとされています。発祥の地高知であるところから、多くのメーカーがこだわりを持って製造しているので要チェックです。

各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

酒盗は匂いがきつくまずいと感じてしまう方もいると思います。そこで、きつい匂いが軽減する食べ方をご紹介しますので、ぜひチャレンジしてみてください。1番おすすめな食べ方はチーズと合わせて食べる食べ方です。

チーズが酒盗を包み込み匂いを軽減してくれます。チーズはゴルゴンゾーラ・マスカルポーネ・カマンベールなどどんなチーズでも大丈夫です。チーズ以外にも、白ご飯にかけて食べたり冷奴に乗せて食べたりとさまざまな食材に合うのでぜひ参考にしてみてください。

手軽に作れるとは言い難い酒盗ではありますが、自分で作ったものならばなお美味しいです。ぜひ挑戦してみてください。

【目次】

• 酒盗の材料調達
• スーパーで揃えられる酒盗の材料
• 酒盗のレシピ

酒盗は鰹（カツオ）の内臓を使っているのですが、手に入れるのは容易ではありません。鰹を丸々1匹買ってさばくにしても取れるのは少量です。自分で釣りをするならともかく何匹も買うとなると値段が気になります。

最後の手段として、魚市場や鮮魚店などでお願いしてみてください。鮮魚を扱っているところなら、刺身にするためにたくさんの魚をさばいています。ダメもとで声をかけてみると案外廃棄前の内臓が手に入るかもしれません。

【材料】

鰹の内臓(肝臓、膵臓、胃、腸)    2匹分

粗塩                                      50〜100g（鰹の内臓に満遍なくまぶせる量）

酒                                         30〜50cc

本みりん                                6〜10cc

酒盗の材料は、スーパーで調達できるものばかりです。幅を持たせているのは、内臓の大きさによって使用する量が変動するので、大きさに合わせて臨機応変に対応してください。

ここからは酒盗のレシピをご紹介していきます。

[1.肝]

まず肝（肝臓と膵臓）を薄い塩水で優しく洗い、30分程度薄塩水に浸けておきます。こうすると血が抜け臭みの軽減が可能です。血を抜いたら取り出し、今度は塩を軽く振りザルなどに入れて水を切り、1時間程度置いておきます。

[2.肝]

次に[1.]を軽く洗いペーパータオルなどで優しく水気を拭き取ってください。手に取って優しく満遍なく塩を塗り密閉容器などに入れて冷蔵庫に入れ漬け込みます。

[3.胃と腸]

胃と腸は洗って中身を開いて、包丁の背などで中身をゴシゴシとこすって汚れをしっかりと取ってください。

[4.胃と腸]

次に[3.]を塩水でよくもみ洗いします、ヌルヌルとした部分をしっかり取りペーパータオルで水気を拭き取りましょう。[1.]とは別の密閉容器に入れ全体に満遍なく塩をふり、冷蔵庫で漬け込みます。

[5.1ヶ月後]

1ヶ月程度経ったら肝と胃、腸を水洗いして余計な塩分を取り除いてください。ザルに入れて水気を取ったらペーパータオルなどで拭きます。

[6.]

肝、胃、腸をそれぞれ細かく包丁で切るかフードプロセッサーで細かくしてボウルに入れましょう。

[7.]

日本酒と本みりんを合わせて[6.]と混ぜ合わせます。このときに肝などの内容量を見て水っぽくならないように気をつけてください。

[8.2週間]

次に[7.]を容器に入れて2週間ほど寝かせます。2週間経ったら完成です。あとは熟成期間なので自分の好きな熟成加減を見極めてください。

以下の記事では、おいしい塩の人気おすすめランキングを紹介しています。合わせて参考にしてみてください。

酒盗はその成り立ちからいってもお酒との縁は切ってもきれないものです。ここでは酒盗に合うお酒のおすすめをご紹介します。

酒盗といえばやはり日本酒が欠かせないものです。日本酒にもさまざまな種類があります。日本酒のあの喉ごしと鼻に抜ける香りが酒盗の独特の風味とマッチして、お酒と酒盗のラリーが止まらなくなってしまうかもしれません。

以下の記事では、日本酒の人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。

酒盗とワインが合うのか？と首をかしげてしまいますが、クリームチーズに酒盗を混ぜこんだディップはベストマッチと言えるほど美味しいものです。もともとワインもくせの強いチーズとの相性が良いのでこの独特な日本の珍味にもしっかりとあってくれます。

日本酒のような甘さがあまりない洋酒は、酒盗の濃い味をリセットしてくれ、また1口、もう1口と止まらなくなってしまうかもしれません。酒盗入りクリームチーズぜひ試してみてください。

以下の記事では、美味しいワインの人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。

酒盗の人気ランキングと選び方を紹介しました。酒盗は昔から酒の肴として愛されています。いろんなレシピがでていますのでそのまま食べるだけでなく、自分でアレンジして楽しくおいしく酒盗を食べましょう。