近年サーキュレーターの活用方法を取りあげているテレビ番組も多く、その便利さからより注目を浴びています。そんなサーキュレーターと同様に扇風機が取りあげられる場合も多く、その2つの違いが分からないまま使用している方も少なくありません。

実は扇風機とサーキュレーターの違いは、風をおくる範囲にあります。広い範囲に風をおくる扇風機に対して、サーキュレーターはピンポイントで風をおくるのが特徴です。扇風機にはできない真上に風をおくるのも、サーキュレーターならではの強みです。

そこで今回は、サーキュレーターの選び方と人気のおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。ランキングは、静音性・部屋干し対応・安いものなど商品のカテゴリーを基準に作成しました。購入を迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。

サーキュレーターを使用する最大のメリットは、室内の空気循環ができる点です。扇風機も同様に使えるのではと思いがちですが、実は扇風機は広範囲に風はおくれますが、その風が届く距離は意外と短めです。その点サーキュレーターは届く距離が長めです。

そのため扇風機よりも空気循環させるのに優れており、真上にも風をおくれるのでエアコンと合わせて使用したり換気にも使えたりと、さまざまな活用方法があります。また部屋干しにひと役かってくれるのもサーキュレーターの魅力の1つです。

サーキュレーターには、見た目以上に豊富な機能があります。そんな豊富な機能をはじめさまざまなタイプなどご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

サーキュレーターには、さまざまなタイプがあります。部屋の大きさや使用用途に合わせて選ぶと、より便利に使いこなせます。

その都度使いたい場所に持ち運びたい方には、コンパクトタイプや卓上タイプのサーキュレーターがおすすめです。暑い時期のキッチンに扇風機がわりに使用したり、屋内で焼肉をする際の換気として使用したり、幅広い用途で活用しやすいのが魅力です。

なかには部屋の大きさに応じたサイズのサーキュレーターもありますので、使用したい部屋の中でも1番大きい部屋のサイズに合わせて買っておくとより快適に使用できます。

以下の記事では、卓上タイプの人気おすすめサーキュレーターをご紹介しています。ぜひご覧ください。

部屋干しに役立つのがこのハイタイプです。特に高い場所に干してある洗濯物や、2段以上の物干しパラソルなどを使用している場合に風が届きやすく、より効率よく乾燥させやすいのが特徴です。厚めの衣類をはじめ、乾きにくい洗濯物が多い方にもおすすめです。

ワンルームの一人暮らしなど狭い場所でサーキュレーターを使用する際には、壁掛けタイプや照明一体型タイプがおすすめです。サーキュレーターはコンパクトサイズでも設置スペースが必要です。ですがこの2つであれば、床や棚上のスペースをとらずにすみます。

壁にデッドスペースがあれば、そこを有効活用してその周りに洗濯物などを干すように工夫もできます。壁にもあまりスペースがない場合には、天井からの照明一体型タイプのほうがおすすめです。

以下の記事では、壁掛けの人気おすすめサーキュレーターをご紹介しています。ぜひご覧ください。

赤ちゃんをはじめ小さなお子様がいるご家庭でサーキュレーターを使用する場合には、羽根なしタイプがおすすめです。その名の通りサーキュレーターに羽根がないので、万が一お子様が触れても怪我をしにくくなっているのが特徴です。

お子様の手の届かない場所に置いたり、お子様がいない状況下で使用したりするのが1番ですが、お子様がずっと家にいるご家庭ではそういうわけにはいきません。なかには壁掛けと床置き兼用モデルもあります。

扇風機としてもサーキュレーターとしても使用したい方には、兼用タイプがおすすめです。兼用タイプはサーキュレーターとして年中送風したり部屋干しに役立てたりとさまざまな使い方ができますが、なかには扇風機のような機能があるものもあります。

たとえば就寝時に静かに送風するおやすみ機能や風量の調節幅が広いなど、さまざまな機能を持ち合わせています。ですので、多機能なサーキュレーターが欲しい方は、どのような機能が欲しいのかを明確にしてから選ぶとよりいい買い物がしやすいです。

サーキュレーターはモデルによって風量が異なり、また風量調節の段階もさまざまです。より多用途で使用したい場合には、できるだけ風量調節が細かくきくものを選ぶのがおすすめです。また使用する際の推奨畳数も併せてチェックしておくのがポイントです。

広い部屋で推奨畳数の少ないサーキュレーターを購入してしまうと、うまく空気循環や換気ができない場合があります。主に使用する部屋、もしくは使用する部屋の中で1番大きい部屋の畳数を把握してから選んでみてください。

サーキュレーターにはさまざまな機能が備わっています。どのような機能があるのか代表的なものをいくつかピックアップしてご紹介します。

サーキュレーターの中でも静音性モデルは、窓を開けての換気目的や暖房や冷房で温風や冷風を長時間循環させるのに必須といっても過言ではないモデルです。特にマンションやアパートといった部屋同士が密接している場所での換気は、静音性は必要不可欠です。

また赤ちゃんや小さなお子様がいるご家庭におすすめのほか、昼寝や夜の就寝など無音に近い環境ではないと眠れない際にも役立ちます。

使用用途に合わせてさまざまな方向に送風したい場合には、首振り機能や360度回転機能があると便利です。首振りは従来の扇風機にもある左右タイプをはじめ、上下タイプもあります。どちらかを兼ね備えているモデルもあれば上下左右に対応するものもあります。

360度回転機能はその名の通りサーキュレーターが360度回転するタイプで、全方向に向けてまんべんなく送風できるのが特徴です。扇風機同様より広範囲に送風できるので、空気循環や部屋干しにもおすすめです。

以下の記事では、360度回転の人気おすすめサーキュレーターをご紹介しています。ぜひご覧ください。

部屋干しにサーキュレーターを使用して衣類を乾燥させたい方には、衣類乾燥機能が備わったモデルを使用するのがおすすめです。なかには温風をおくって乾燥させるモデルもありますので、暖房の温風をおくるよりも温風を直接おくりたい方にぴったりです。

また高い場所に洗濯物を干していたり2段以上の物干しハンガーを使用していたりと、部屋干しの状態に合わせた首振り機能も併せてチェックしておくのがポイントです。

以下の記事では、部屋干し向けの人気おすすめサーキュレーターをご紹介しています。ぜひご覧ください。

部屋干し臭など独特の匂いが部屋の中に充満しがちな場合には、脱臭や消臭機能のあるサーキュレーターを使用するのもおすすめです。なかには部屋干ししている洗濯物を乾かしながら、部屋干し臭を消臭するモデルもあります。

またクローゼットや押し入れにこもった匂いや除菌にも使用できるモデルもありますので、こもりがちな匂いが気になる場合におすすめの機能です。

サーキュレーターを床やテーブルの上に置いておくと、小さなお子様が興味本位からさまざまな箇所を触ったりボタンを押したりして、思わぬ事故につながる場合も少なくありません。そのためにあるのがチャイルドロック機能です。

チャイルドロックがあるとボタンの誤操作などによる事故が起こりにくくなりますので、小さなお子様から目を離して作業をするのが多いご家庭におすすめです。

時間を決めてサーキュレーターを使用したい場合には、入切タイマー機能付きモデルがおすすめです。衣類乾燥の時間や就寝時に使用する際など、時間を決めてサーキュレーターを使用するのも便利です。

特に就寝する際にひと晩中つけておくのは肌寒く感じるものの、寝付くときにしばらくつけておきたいときには、入タイマーと切タイマーのどちらも設定しておくとより快適に眠りやすくなります。

サーキュレーターを動かすモーターの種類は2種類あり、それぞれACと呼ばれるものとDCと呼ばれるものがあります。それぞれの特徴を解説します。

ACは交流モーターとも呼ばれており、ざっくりとした風量調節と本体価格が安いのが特徴です。そこまで細かい風量調節は必要なく、昔の扇風機のようにざっくり調節で十分足りると思っている方や、できるだけ安いサーキュレーターが欲しい方におすすめです。

ACモーターのサーキュレーターとは異なり、できるだけ細かな風量調節をしたい方や電力消費を抑えたい方におすすめなのが、直流モーターとも呼ばれるDCモーターのサーキュレーターです。ここ近年では、DCモーターのほうが注目を浴びています。

電気代も抑えられてお財布にもエコですので、日常生活で電気代が多く悩んでいる場合にもぴったりのモデルです。

エアコンやテレビのようにリモコンでサーキュレーターを遠隔操作したい方には、リモコン付きモデルがおすすめです。リモコンにはテレビ同様さまざまなモードのボタンがあり、風量調節や首振り調節・タイマーなどリモコン1つでサーキュレーターを操作できます。

特に就寝時やなかなか手が離せない場所で使用する際には、リモコン対応のサーキュレーターがとても役立ちます。小さなお子様がいてもお世話をしながら片手で簡単操作できるので、サーキュレーターの場所まで行く必要もなく便利です。

サーキュレーターはエアコンや空気清浄機など同様、使用している期間が長ければ長いほど汚れます。そのためお手入れは必ず必要になりますが、その際にサーキュレーターの羽根の部分など分解できて洗える掃除しやすいものだとより便利です。

お手入れをするのが苦手な方や短時間で済ませたい方に、おすすめの選び方の1つです。店頭だけでなくオンラインショップで購入する際も、お手入れの仕方や分解の有無を見てから購入するのがポイントです。

常に新しいものが欲しい方には、2022年モデルを含む最新モデルがおすすめです。最新モデルはまったく新しいモデルや、前モデルが進化した後継モデルもあります。もともとサーキュレーターを重宝している場合には、使い慣れているその後継モデルもおすすめです。

部屋の雰囲気に合わせてサーキュレーターを選びたい場合には、おしゃれなデザインのものを選ぶのもおすすめです。デザインによってはレトロ調のものや木目調などのものもあり、部屋のトータルコーディネートとしてサーキュレーターを魅せる家電としても使えます。

サーキュレーターは、さまざまなメーカーやブランドから発売されています。今回はその中でも人気のメーカー・ブランドをピックアップしてご紹介します。

アイリスオーヤマのサーキュレーターは、ラインナップが豊富です。それぞれの使用用途に合わせたサーキュレーターが見つかりやすく、一人暮らしにぴったりなものから、なかにはオフィス用の大型サーキュレーターもあります。

また部屋干しに適したものや静音性・タイマーなど機能が充実しているモデルも豊富ですので、使用する部屋や目的に合わせて選べます。

バルミューダのサーキュレーターの特徴は、電力の低消費でお財布にエコな点や、パワフルな風で部屋干ししてある洗濯物をより早く乾かせる点にあります。電力の消費を抑えているにもかかわらず、風量は強く遠くまで送風できるのでいいものづくしのモデルです。

なかにはコードレスにできるサーキュレーターもあり、小さなお子様やペットがいてコードに引っかかってしまう恐れがあるご家庭で使用する場合におすすめです。

ドウシシャのサーキュレーターは、パーツごとに分解して洗えるモデルが多いのが特徴的です。サーキュレーターの分解も簡単にできるので、水洗いだけでなく着脱も時間をかけずにできるのが嬉しいポイントです。

またアロマケースが付いており、その中にアロマを垂らすとたちまちいい香りがサーキュレーターの送風を使って部屋中にふんわりと広がります。部屋を常にいい香りで包み込んでいたい方にもおすすめのモデルです。

サーキュレーターと扇風機を兼用で使いたい方におすすめなのが、パナソニックのモデルです。羽根なしモデルもあり、ご自宅に赤ちゃんや小さなお子様がいても従来の羽根があるモデルよりはあらぬ事故につながりにくいのが特徴です。

またパワフルな風を部屋の隅までまっすぐに届けられるため、空気循環などに大いに役立ちます。定期的な換気にもおすすめで、部屋にこもっている空気をしっかりと外に出して新鮮な空気を屋内に入れられます。

無印良品のサーキュレーターは、静音性と大風量が魅力的です。従来のサーキュレーターは回すとモデルによっては騒音のような音を立てるものもありましたが、そうしたモーター音が気にならないほどの静音性を実現させています。

またパーツの取り外しが一部きくため、羽根のお手入れが簡単で常に清潔に保てます。無印良品ならではのシンプルな色とデザインで、どのような部屋にもあいやすいのも嬉しいポイントです。

各通販サイトの売れ筋ランキングも是非以下より参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

サーキュレーターは、カインズやニトリ・エディオン・ヤマダ電機など電気屋やホームセンターなど店舗で直接買える場合もあれば、Amazonや楽天のようにオンラインショップでも買えます。店舗がご自宅の近くにある場合には、直接買いに行くのもおすすめです。

またなかなか自宅から出られない事情がある方は、オンラインショップで購入して届けてもらうと手軽に手にできます。生活環境に応じて購入する場所を考えてみてください。

冬に暖房を入れると、暖房から出た温風が天井近くにとどまってしまい下まで降りてきてくれません。そこで活躍するのがサーキュレーターです。暖房の対角線上に暖房に向けてサーキュレーターを動かすと天井付近の暖かい空気を部屋中に巡らせてくれます。

そのため暖房の温度を上げるどころか下げても暖かく感じるので、暖房もあまり電力を使用せず結果として電気代の節約になります。サーキュレーターを上手く利用して、よりエコに過ごしてみてください。

上記でご紹介したサーキュレーターと暖房をセットで使用する方法のほかにも、サーキュレーターはさまざまなシーンで役立ちます。その使い方を以下にご紹介します。

2部屋に暖房の空気循環させる場合は、サーキュレーターを暖房から少し距離をおいた場所に設置して、ファンを真上に向けます。暖房の温かい空気は天井付近に溜まりやすいので、サーキュレーターの送風でまんべんなく部屋中を暖められます。

吹き抜けやロフトのあるご自宅でサーキュレーターを使用する場合には、2台使用するのがおすすめです。使い方以下にまとめていますので参考にしてみてください。いずれも遠くまで風が届いて、大風量のものを選ぶのがコツです。

• 冷房を使用する場合は、サーキュレーターを1台はエアコンから少し離れた場所に設置し、ロフトや吹き抜けに向かって送風します。もう1台はロフト・吹き抜けの場所から天井に向かって送風するのがポイントです。
• 暖房を使用する場合は、暖房から少し離れた場所に1台を真上に向けて送風し、天井に溜まった空気を動かします。もう1台はロフトや吹き抜けからもう1台が見える程度の場所に置き、そこからそのもう1台に向かって送風します。

サーキュレーターは、目安として1カ月に1回程度掃除をするのが清潔に保つポイントです。1カ月待たずともホコリが付着している場合には、その都度掃除をするのがコツです。以下では分解できるモデルの掃除方法を解説しています。

1. 電源を切ってコードを抜く。
2. 新聞紙を敷いてその上にサーキュレーターを乗せてパーツを分解していく。
3. マイクロファイバータオルや掃除機で付着しているホコリを取りきれいにしていく。(このとき水洗いなど洗い方が取扱説明書にある場合はその方法に従う。)
4. 水拭きをしたらしっかり乾かして元に戻す。

また下記のサイトではより詳しいサーキュレーターの掃除方法を掲載していますので、気になる方は併せてご覧ください。

サーキュレーターは、見た目以上にさまざまな場所やシーンで活躍できます。エアコンや部屋干し・扇風機代わりなどサーキュレーターを上手く活用して、より快適な生活につなげてみてください。