最近のアパートや住宅では掃除や家具の置きやすいフローリング部屋が中心ですが、時には畳のある和室でゆっくりと落ち着きたいですよね。実は、置き畳があれば敷くだけでおしゃれな和室風に模様替えできるんです。

ユニット畳や簡易畳とも呼ばれる置き畳は、半畳や一畳・へりなしの琉球畳・高さがある収納付きなど種類が豊富です。安いものや赤ちゃんにも安心のポリプロピレン素材もあり、どれを選べばいいか迷ってしまいますね。

そこで今回は置き畳の選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。ランキングは素材・サイズ・デザイン・厚さ・機能を基準に作成しました。国産メーカーもご紹介するので、購入を迷われてる方はぜひ参考にしてみてください。

簡単にお部屋のイメージを変えられる置き畳ですが使用の際には配慮も必要です。ここではメリットとデメリットをいくつかご紹介します。

置き畳にはメリットがたくさんあります。ここではいくつかメリットを紹介しますので、購入を悩んでいる方は参考にしてください。

【目次】

• 半畳も一畳も6畳以上も！好きな大きさで畳を敷ける
• コンパクトサイズで持ち運び・お手入れしやすい
• 防音・キッズスペースとしてもおすすめ
• 抗菌防臭・消臭効果・湿度調整などの機能もある

置き畳は82×82cmが一般的なサイズです。2枚並べれば約一畳分となるので、枚数を変えれば好きな大きさで畳を敷けます。家具の下に敷いて傷防止にするなど必要な場所にピンポイントで使用するのもいいです。

通常の畳は1畳20〜30kgの重さがありますが、置き畳は82×82cmで約2〜3kgほどと軽量です。子どもや女性でも簡単に運べるので、お部屋の模様替えや持ち上げてのお掃除も簡単にできます。

置き畳は中に空気を含み、振動や音がダイレクトに伝わりにくい特徴があります。そのため、集合住宅などの騒音対策としてもおすすめで、特に小さなお子様がいらっしゃるご家庭ではキッズスペースとしても使えます。

畳の素材には天然素材である「い草」が使われています。い草には、抗菌防臭・消臭効果や湿度調整などの機能があり、室内のにおいや湿気などを軽減させてくれる効果も期待できます。

お部屋の雰囲気を簡単に変えられる置き畳ですが、いくつかデメリットもあります。まず、置き畳自体には重みがないため、人の移動などの摩擦で置いている場所からずれやすいのがデメリットです。

置き畳のズレを防止するためには、滑り止めの準備も必要です。最近は100均などでも滑り止めを購入でき、製品によっては置き畳自体に滑り止めがついているタイプも販売されています。

また、湿気を吸いやすい畳はカビが生えたり劣化するリスクもあるため、定期的なお掃除も必要です。フローリングに比べ小さなゴミが入りやすいので、こまめにお掃除をするようにしましょう。

初めて置き畳を選ぶ場合などに重要な点など、ここでは、選び方のチェックポイントをいくつかあげます。

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畳の材料と聞くと真っ先に浮かぶのはい草ですが、置き畳の畳表にはい草以外の素材が使われているものもあります。

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• 調湿作用のある畳なら「い草」がおすすめ
• 水分やカビに強いものなら防汚加工や撥水性も確保できる「和紙」がおすすめ
• ポリプロピレンなどの「科学製品」はお子さんがいる家庭にもおすすめ

昔ながらの馴染み深い畳表の素材である「い草」は、約1500年の歴史のある天然の素材で、湿度や温度を調整してくれます。現在の住宅環境は、気密性の高い建築になっているので湿気がこもりがちです。

い草は、湿度が高いと吸湿性を発揮して湿気を取り入れ、乾燥すると放出する特性があるため、室内の湿気を程よく調製してくれて快適な空間にしてくれます。湿気の多い部屋や梅雨の季節に使う置き畳としておすすめです。

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日本の和紙は、優れた職人の技で長年劣化しない、耐久性のある素材として高く評価され、和紙の置き畳は、い草と同じく調湿作用があるので、お部屋の湿気対策に適している素材といえます。

また、和紙は水分に強くカビやダニが発生しにくいのも大きなメリットです。中には防汚加工や撥水性を持たせた置き畳もあり、より扱いやすくなっていて、扱い方がわからない方にもおすすめします。

最近よく見かけるようになったのが、ポリプロピレン製などの科学製品の置き畳です。天然素材のデメリットをカバーするように、変色しない、摩擦に強い、防水性があるなどのメリットがあります。小さいお子さんやペットのいるご家庭では、その真価を発揮します。

畳を作るには、まずは芯となる畳床（たたみどこ）を用意し、その畳床にい草で織り込んだ畳表を載せます。畳床の素材によって特徴が分かれるので確認しておきましょう。

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• ふわっとした踏み心地なら高級素材の「わら床」がおすすめ
• 最も安い敷き畳なら「建築床」がおすすめ
• わら床と建築床のいいとこ取りなら「わらサンド床」がおすすめ

わら床は天然素材を用いて空気の層を含んだふわっとした足触りが特徴で、湿度の調整や耐久性にもすぐれた高級素材です。一方で、空気の循環が悪い場所では放湿機能が弱くなってしまい、カビやダニの発生原因にもなるためこまかなメンテナンスが必要です。

建築床のメリットは優れたコストパフォーマンスと軽量でダニの発生しにくさにあり、敷き畳の中でも最も安いにもかかわらず、お手入れも簡単で断熱効果もすぐれています。しかし耐久性はわら床より劣り、穴が開いた場合などは新しく買い替えが必要です。

わらさんどはわら床にウレタンフォームをはさんでいるわら床で、わら床よりも価格を抑えながら、わら床のふっくらとした感触や湿気の強さと、建築床のもつ軽さや断熱効果のいいとこどりの特徴があります。わら床が好きだけど予算が足りない場合におすすめです。

置き畳のメリットは、目的に合わせて枚数で広さを調製できる点です。置く予定場所の広さをあらかじめ計測して、どう組み合わせるかイメージして検討してみましょう。

置き畳には通常の畳の半分サイズである82cm×82cmで売られている場合が多いです。2枚を横に並べると1畳サイズになり正方形に配置がしやすい特徴があり、リビングや広めの部屋ではや3ｘ3（4.5畳）のレイアウトが人気があります。

小さい部屋での利用や、82cmサイズでは少し目的のサイズに合わない場合は、コンパクトな60cmや70cmのユニット畳もあります。置き畳は一般的な和室に用いる畳と違って大きさに決まりがないので、ご自身の部屋のサイズを測りながらベストサイズを探しましょう。

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一口に置き畳といっても、色やデザインなど個性のあるタイプもあり、お部屋のインテリアに合わせて選べる幅があるのでさまざまな工夫ができます。

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• フラットな広さを演出したい方はおしゃれな「へりなし・琉球畳」がおすすめ
• フローリングと合わせたいならモダンな「カラー」がおすすめ
• 小部屋のように配置し収納場所も確保したい方には「高床式」がおすすめ

フローリングとの境目を気にしないフラットな置き畳をお探しなら、おしゃれなへりなしタイプがおすすめです。代表的な琉球畳をはじめ、へりなしなら部屋を広く見せながらスタイリッシュな印象をプラスします。

へりなしタイプは置き畳の向きによって、光の反射による見た目の変化も楽しめます。へり有りのタイプは色柄を選ぶ楽しみもあり、より和の印象をアップしたい方に最適です。

置き畳には、素材の色そのままのタイプから色のついたタイプのものがあります。お部屋のインテリアに合わせて選べます。複数枚置く場合、一色だけ違うカラーにするなどアクセント的な置き方をしておしゃれを楽しめます。

特にフローリングに置き畳を考えている方なら、縁無しのものやカラーにこだわって選ぶのがおすすめです。フローリングやインテリアの色味に合わせたり、模様に見えるよう配置にこだわって組み合わせるとおしゃれな空間を演出できます。

高床式の置き畳は、床から1段上げて畳の下にスペースを作り、ベンチのように使ったり複数並べて1つの部屋のような小上がりを作れます。中が空洞のため収納スペースを兼ねている場合が多く、収納場所を増やす目的でもいいです。

置き畳には、付加機能がついたタイプがあります。今の住宅事情に合った機能や、使い勝手の良さが格段にあがる機能は注目したいポイントです。

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• 心地良く過ごすには「防菌・防臭」機能の置き畳がおすすめ
• 「収納」のついた置き畳はスペースを増やしたい方におすすめ
• 赤ちゃんやペットがいる家庭には畳がずれるのを防ぐ「滑り止め」つきがおすすめ
• 「防音効果」で選ぶなら厚さのある置き畳がおすすめ

付加機能として、雑菌防止効果や防臭、虫の寄り付かない防虫加工がされている置き畳は、ホコリや湿気から心配になる要素を取り除いてくれるので、より快適なスペースとして安心して使えます。

い草の置き畳は、青森産天然ヒバの成分で加工されている中材を合わせたり、和紙の置き畳では、和紙自体にそのような効果を持たせたものがあります。床に置いて使うものなので、心地良く過ごすためにもチェックしてみてください。

畳表の下に収納のついている置き畳は空間を有効に使えるので、使えるスペースを増やしたい場合におすすめです。置く個数や置き方によって面白い空間ができるので、お子さんの遊び場所にもできそうです。

高さを活かして椅子の代わりにもできますし、一畳タイプ4個をロの形に並べて中央に半畳分の穴を作った上に小さなこたつを載せて、掘りごたつ風にもアレンジできます。アイデア次第で、いろいろ試せるタイプです。

フローリングの床に置く状態を想定して、裏に滑り止めのついた置き畳がおすすめです。床全体に敷き詰めるのでしたらあまりずれるケースはありませんが、一画だけに置く場合には必要になってきます。

動きの激しい赤ちゃんやペットは予測不可能な行動をする場合もあるので、危険防止のためにもご検討ください。滑り止めのないタイプは、別途用意するよう考えましょう。

マンションなどの床下への音などが気になる場合は、防音効果を期待したいところです。厚さのある畳は中に空気を含んでいるので音や振動が伝わりにくく、敷くだけで防音効果を期待できます。特に防音効果で選ぶなら薄めのものより厚めのものがおすすめです。

床暖房がついている家庭では、床暖房対応の置き畳もあり、床暖房対応の畳は熱を効率よく伝えられるように薄型になっているので、厚みがあり防音できる畳を探している場合は熱伝導が低くなります。必要な機能から優先順位を検討しましょう。

置き畳の産地は、い草の場合は国内産のものと中国産のものがあります。一般的に日本産のい草のほうが太く、みっちりしていて弾力性があるのが魅力で、素地そのものの色と香りがいいのも特徴です。高品質なら国産の置き畳を求めましょう。

置き畳は有名インテリアメーカーを始めさまざまなブランドが販売しています。それぞれに特徴があるので、選ぶ際は参考にしてください。

【目次】

• 正方形タイプなら豊富なカラー展開が魅力の「ニトリ」がおすすめ
• 機能性で選ぶなら「CAINZ（カインズ）」がおすすめ
• 伝統製法にこだわるなら老舗畳専門店「こうひん」がおすすめ
• 安全性にこだわるなら「ダイケン」がおすすめ
• シンプルで取り扱いやすい畳なら「コーナン」がおすすめ

人気インテリア用品メーカーのニトリにも、置き畳の取り扱いがあります。なかでも「フラット畳シリーズ」は畳の角を直角に近くすると、畳同士がぴったりとはまり溝ができにくいと人気のシリーズです。

正方形タイプなのでフローリングにも合いやすく、和風モダンなお部屋にしたい方におすすめです。また豊富なカラー展開も魅力のひとつで、優しい色合いが特徴で、幅広い世代やインテリアで使用できます。

関東地方を中心に幅広い地域で展開するホームセンターCAINZ（カインズ）です。CAINZで取り扱っている置き畳は見た目はもちろん機能性にこだわった製品が多いのが特徴です。ズレに強い厚手タイプなど幅広いラインナップが人気となっています。

こうひんは広島県にある創業105年の老舗畳専門店です。オーダーサイズを始め幅広いタイプの畳製品を自社工場で制作し、伝統的な製法で丁寧に仕上げられた畳は多くの方に愛されています。

畳おもてと芯材を接着せずに制作された畳は通気性に優れ、い草の機能をしっかりと感じられると評判で、フローリングにも合いやすいブラウンやベージュなどのカラーリングも特徴です。インテリアの雰囲気に合わせて選べます。

ダイケンの置き畳は、優れたクッション性と転倒衝撃吸収性が特徴で、転倒によるけがのリスクを軽減してくれるため、小さなお子様のいるご家庭におすすめします。裏面には防滑シートが施されており、横ずれしにくいのも嬉しいポイントです。

コーナンは大阪府に本社を置くホームセンターで、コーナンの置き畳は国産にこだわったシンプルつくりが特徴です。軽量タイプもあるので、さっとフローリングに敷くだけで簡単に和風スペースを作れます。

既製品の置き畳に中に理想とする畳のサイズがないなら、サイズオーダーも検討してみてください。主にネット通販や公式ウェブサイトからの注文が可能で、お部屋に合わせたサイズや枚数を選べます。

各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

置き畳を失敗せずに購入するには実際に見て素材・重量を確かめて購入するようおすすめします。畳専門店があればもちろん可能ですが、ない場合はお近くのニトリなどの家具量販店、ホームセンターなどで実物を確認するのもおすすめです。

また無印良品ではい草ユニットの販売がありましたが、2021年9月現在公式通販での取り扱いが終了しています。ただ無印良品にはラグのラインナップも豊富なので、敷物を探している方は一度覗いてみてください。

以下の記事ではプレイトマット・ラグのおすすめ人気ランキングをご紹介しています。ぜひご覧ください。

今回は置き畳の選び方や人気製品をランキング形式でご紹介しました。置き畳には、素材・サイズ・デザイン・機能などいろいろな選び方があります。ご紹介した情報を参考に、お気に入りの置き畳を手に入れてください。