※ 2024年4月現在

借金を借金で返すような状態に陥ってしまう多重責務。多重債務に陥ると、返済への焦りから借金を返すために借金を繰り返してしまいがちです。また、遊ぶお金欲しさから簡単な気持ちで消費者金融にお金を借りたら返せなくなってしまったという方も多いです。

しかし、法律事務所に相談すれば多重債務が解決できる可能性が高まります。また、女性専用の窓口を設けている法律事務所も多いため、プライバシーが気になる女性でも相談しやすいです。さらに、無料相談を行っている法律事務所も多いです。

今回は、多重債務の解決におすすめな法律事務所について紹介します。多重債務は任意整理や個人再生を行うと解決できる可能性が高いです。多重債務に悩んでいる方や法律事務所を探している方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

多重債務とは、支払い能力を超える借金を行いその返済のために借金を繰り返して支払いが困難になった状態を言います。借金は元金を返さなければ債務が減りません。借金返済のために複数の業者から借金をすると金利によって借金が膨れ上がるので、結局自転車操業に陥いやすいです。

さらに、支払いを滞納しすぎると日数に応じて遅延損害金が発生し、最悪の場合は住宅や給与などを差し押さえられる可能性もあります。そのため、確認をせずに連帯保証人になったり、友人に頼まれたからといって簡単に名義を貸したりするのはやめてください。

ここからは、多重債務を解決する方法についてくわしく解説します。多重債務の解決方法は、主に任意整理・特定調停・個人再生・自己破産の4つです。いずれの方法もスムーズに解決するには早めに相談するのがポイントです。民事法律扶助制度も使えるのでできるだけ早く相談してください。

任意整理は、現在の支払いの負担を軽くするために貸金業者やクレジットカード会社と利息のカットについて交渉し、和解を得る方法のことです。さらに、これまでの取引を利息制限法の上限金利で再計算し、残金をその人が支払える限度で分割して返済する場合もあります。

そして、任意整理が行えるのは利息制限法で定められた利息率が高い借金です。利息が高い業者との取引が長いほど借金の減り幅が大きくなるため、利息の変化や途中完済の有無を確認してください。また、利息制限法より低い金利の借金は減額できないので注意が必要です。

特定調停は、弁護士に依頼せずに債務者自身で簡易裁判所に申し立てを行う債務整理です。弁護士に依頼すると着手金や成功報酬が発生しますが、特定調停は自分自身で行うので費用が安くて済みます。また、書類の書き方や手続の進め方は調停委員が教えてくれるので、慣れてない方でも安心です。

さらに、特定調停で申し立て受付票が債権者に送付されると借金の取り立てが止まります。そして、特定調停は借金の用途が問われないため、ギャンブルによってつくった借金でも問われることはありません。自己破産のように財産を失う可能性もないので家を失う心配もないです。

個人再生は、債務を5分の1くらいまで減らせる債務整理の方法であり、利息部分だけでなく元金も含めて借金を減らせるのが特徴です。また、個人再生の分割払いは原則3年間で行いますが、特別な事情がある場合は裁判所の許可をもらうことで最長5年に延ばせることもあります。

さらに、住宅や車などの財産を手放さずに手続きできる場合が多く、マイホームを手放したくない方におすすめです。そして、個人再生には「小規模個人再生」と「給与所得者再生」の2種類があります。給与所得者再生は将来的に安定した収入があり、収入の変動が少ないと認められる方が対象になります。

自己破産は、財産や収入が不足して借金返済の見込みがないことないことを裁判所に報告し、借金の支払い義務が免除される手続きです。自己破産をすると借金を支払う義務がなくなるので、借金の返済に追われる日々から開放され、収入を生活費に充てられます。

また、自己破産には同時廃止・管財事件・少額管財の3種類があり、経済状況や借金額を考慮して裁判所が判断します。しかし、自己破産の手続きを行うと価値のある財産が処分されるほか、個人信用情報機関のブラックリストに名前が登録されるため5～10年はローンが組めません。

ここからは、多重債務に強い法律事務所の選び方についてくわしく解説します。法律事務所によって得意としている分野は異なるため、事前に得意分野をチェックしておくといいです。また、プライベートなことを相談するため、公式サイトや評判を参考にして相性のよい事務所を選んでください。

多重債務を相談する法律事務所を選ぶときは、事前に費用をチェックするといいです。法律事務所によって成功報酬や着手金は異なります。プライベート性の高い借金について相談するため、トータルでかかる費用が安いところを選ぶのがおすすめです。

また、債務整理にかかる費用を分割支払いできる法律事務所なら一括で支払いができなくても手続きできます。そして、法律事務所を選ぶときは減額報酬もチェックしてください。減額報酬は債務整理の手続きが終わるまで金額が確定しないので、大体の目安を聞いておくといいです。

法律事務所を選ぶときは通いやすさや立地をチェックするといいです。家や最寄駅から通いにくい法律事務所だと相談に行くのが面倒に感じてしまう場合が多いですよね。また、債務整理の中でも任意整理の手続きには3～5年くらいかかる可能性もあるので通いやすさは重要です。

さらに、女性専用窓口を設けている法律事務所なら男性に言いにくい借金内容だとしても相談しやすいのでおすすめです。なお、男性専用窓口を設けている法律事務所もあるので、異性だと相談しにくい内容の場合は専用窓口があるかどうかをチェックしてください。

法律事務所を選ぶときは、弁護士との相性の良さで選ぶのがおすすめです。自分と相性が良くない弁護士を選んでしまうと手続きがスムーズに進まない可能性があります。債務整理ではプライベートなことを話す機会が多いため、しっかりと信頼できる弁護士を選ぶといいです。

また、メリットだけを説明してくる弁護士は儲けたいがゆえに依頼してもらうことだけを考えている場合があります。そのため、法律事務所を選ぶときは債務整理を行って得られるメリットだけでなくデメリットやリスクを伝えてくれる弁護士がおすすめです。

法律事務所を選ぶときは、その法律事務所が債務整理を得意としているかをチェックするといいです。相談した弁護士に債務整理の専門的な知識がないと思うような結果を得られない場合があります。そのため、公式サイトから法律事務所の強みやメインに取り扱っている分野を確認してください。

債務整理を依頼する法律事務所を選ぶときは、債務整理の解決実績や評判で選ぶのがおすすめです。債務整理の解決実績が多い法律事務所であれば実際に相談する際の信頼が高まります。また、法律事務所によっては債務整理の実績をホームページで公表しているところもあります。

債務整理は人生や財産にかかわる手続きなので、債務整理の実績がある事務所を選んでください。しかし、ネット上の評判はリアルな声を参考にできる反面、人によって感じ取り方は異なるので100％鵜呑みにするのではなくあくまでも参考程度にとどめておくといいです。

債務整理の手続きを行うなら無料相談を行っている法律事務所がおすすめです。法律事務所によって対応の仕方や所属している弁護士は異なるので、自分と相性の良い弁護士を探すといいです。また、法律事務所によっては何度相談しても相談料が無料のところもあります。

さらに、いきなり法律事務所を訪れて相談するのが苦手には電話やメールで無料相談を行っている法律事務所がおすすめです。そして、法律相談所によっては公式サイトから借金の減額診断ができるところもあるので、直接相談する前にぜひチェックしてください。

※ 2024年4月現在

ここからは、多重債務に陥らないために注意すべきことについてくわしく解説します。たった1回だけ借入するつもりでも貸付金利が高いと返しきれなくなってしまう場合があります。また、友達に頼まれたからと言って簡単に連帯保証人になるのも危険なのでやめた方がいいです。

毎月の返済額を他社からの借入で返すのはトラブルに発展しかねないので避けた方がいいです。その月の返済期限に間に合わせるためだけにほかの会社から借りて返済していると、借りた分だけでなく利息分も膨れ上がってしまうため悪循環に陥る可能性が高くなります。

また、毎月の返済額を他社からの借入で返して借入金額が多くなると信用が低下し、高金利で少額しか借りられなくなってしまいます。そのため、すぐに返せると思っても軽い気持ちで借入するのではなく、しっかり自分の経済状況を把握したうえで返済方法を考えてください。

借金の返済のために闇金融や個人間融資に手を出すのは危険です。多額の借金を抱えすぎて消費者金融を使用できなくなり闇金融に手を出してしまうと、余計に借金が苦しくなります。また、闇金融から借り入れると厳しい取り立てに合ったり他の業者から借りられなくなってしまう場合も多いです。

そのため、極端な好条件で借入れを促している金融業者には注意してください。そして、個人間であっても反復継続する意思をもって金銭の貸付けを行うのは貸金業に該当します。個人を装った闇金融業者により違法な高金利での貸付けが行われる場合もあるので、絶対に手を出さないでください。

借入先が複数あると、どの業者からどれだけ借りているかが分からなくなってしまいますよね。また、安易な気持ちで借入を行うと返済が困難になり、トラブルに発展する可能性もあります。そのため、借入前には借入のリストと毎月返済にあてられる金額を見比べて金利計算を行ってください。

無理のある返済計画だと多重債務に陥りやすくなるため、電気料金や携帯電話料金などの固定費を見直して支出を減らすことも検討するといいです。さらに、臨時収入があった場合には金利が高い借入先を選んで繰り上げ返済をすると元金を減らせるのでおすすめです。

多重債務に陥りそうな場合は早めに家族や周囲の人に相談するのも重要です。借金があることを家族に隠している方は多いですが、一人で抱え込んでいると状況は悪化していく一方です。また、借金返済のことばかりを考えすぎて、正常な判断ができなくなっている可能性もあります。

そのため、多重債務に陥りそうな場合は早めに家族や周囲の人に相談して客観的な意見を得たり、可能な限りのサポートをお願いするといいです。さらに、問題を解決するための法制度や手続きを案内してくれる法テラスを活用するのもおすすめです。

友達から借金の連帯保証人になってほしいと頼まれたからといって安易な考えで承諾するのは危険です。連帯保証人は借金をしている人に支払い能力があってもなくても支払い義務が生じます。また、連帯保証人は保証人と違って催告の抗弁権や検索の抗弁権がありません。

さらに、連帯保証人になると借金を全額肩代わり返済する責任するため、債権者からいきなり連帯保証人に借金の返済を求めてくる可能性があります。保証人に比べてかなり重い責任を背負わなければならないため、リスクを考えずに連帯保証契約書にサインをするのはやめましょう。

今回は、多重債務の解決におすすめな法律事務所について紹介しました。法律事務所に個人再生や自己破産の手続きを依頼すると多重債務の解決につながります。また、元金を返さない限り借金はなくならないため、多重債務に陥ったときはできるだけ早く法律事務所に相談するといいです。