老眼になったらICLで治療できるの?眼科・クリニック12院と選び方【2023年最新版】
2022/05/12 更新

「老眼もICLで治療できるの?」そんな疑問を持つ方が増えています。メガネに頼らずに過ごせるICLですが、「老眼になるって噂も聞いた」など不安の声も。実は、眼内コンタクトレンズの中に、老眼対応のものは確かに存在します。しかし眼科・クリニックは豊富にあるので、老眼用レンズを扱っているかの確認や選び方が重要になってきます。今回は、老眼対応の眼内コンタクトレンズについて解説すると共に、おすすめの眼科・クリニックをご紹介します。
目次
老眼になったらICLで治療可能か
老眼は、誰にでも起こる老化現象です。40代頃、中でも45歳以上の方に多いお悩みです。近くの文字が見えづらいなど、生活に不便さを感じてしまいますよね。老眼鏡の装着の煩わしさから、ICLを検討する方も増えています。しかし「老眼になったらICLで治療できないのでは?」など疑問の声も。
ICL手術・ICL治療は、一言で説明すると「目の中にレンズを装着する治療」。ICLは永久的な挿入であると同時に、取り出すことも可能な方法です。メガネやコンタクトレンズのデメリットを克服できるので、裸眼で過ごしたい人におすすめです。
しかし、「ICLは老眼になるって噂も聞いた」「失敗するのでは」などの声も寄せられています。実際は、一体何が正しいのでしょうか。そこで今回は、老眼対応の眼内コンタクトレンズについて解説すると共に、おすすめの眼科・クリニックをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
老眼は通常のICLでは治療できない
近視や乱視の治療としてポピュラーになってきた「ICL」。レーシック治療と異なり、角膜を削らずに行われる新しい治療法の一つですが、実は通常のICLは老眼治療に対応していません。
そもそもICL(眼内コンタクトレンズ)は、25歳前後までに進行しやすい近視や乱視、遠視を矯正できる手術です。ICLの中でも、老眼に対応できる「多焦点レンズ」の遠近両用眼内コンタクトレンズが登場していますが、あくまでも調整できる範囲になります。
ICPLなら老眼対応レンズがある
実は、IPCLと呼ばれる老眼対応の眼内コンタクトレンズが存在します。IPCLには、老眼に対応できる「多焦点」タイプのものがあり、老眼特有の調節機能を補い、治療することができます。
なお、レーシックの治療後に老眼を改善したいという場合にも、IPCLの挿入は可能です。また、多焦点眼内レンズを使用することにより、老眼と同時に白内障を治療することもできます。実は多焦点眼内レンズとは、白内障治療に使われるレンズでもあるのです。
レーシックで老眼は治せるの?
レーシックで老眼が治せるのかという疑問も非常に多いものですが、レーシックは主に近視や乱視、遠視を矯正する手術です。 残念ながら、ICL同様、レーシック手術で老眼を改善することはできません。
そもそも老眼は眼病ではない
老眼は老化に伴いピント調節できなくなる現象
そもそも老眼とは、眼内のレンズである水晶体が硬くなり、調節機能が低下する老化現象で、およそ40歳前後に始まるとされています。
的確なピントの調整が出来なくなるため、目がかすんだり、近くの文字や細かい文字が読みにくくなります。病気ではありませんが、放置すると疲れ目や頭痛、肩こりなどの体の不調を引き起こす心配もあります。
ICL手術で老眼になるわけではない
「ICLで老眼になりやすくなるのでは?」そんな不安の声も聞かれますが、ICL治療を受けたからといって、それが原因で老眼になったり、老眼になる時期が早まることはありません。
あくまでも老眼は、加齢に伴って眼内のレンズである水晶体が硬くなり、調節機能が低下することが原因の老化現象です。ICL治療を検討する際は、心配しないようにしましょう。
IPCLは老眼鏡での対処に近い
IPCLは、取り出さなければ永久的に使用できる眼内コンタクトレンズですが、逆に言えば取り出すことも可能です。例えばレーシック治療は角膜を削るため元の状態に戻すことはできませんが、IPCLであれば元の状態に戻すことも可能です。また、レーシック治療は、老眼を改善することはできません。
IPCLは言うなれば、老眼鏡での対処に近いものとなります。老眼に対応した、取り外し可能な矯正治療というわけです。当然のことながらメガネとは異なり、取り外しも不要であり、また曇る心配もないため、画期的な治療法であると言えそうです。
ICL・IPCLの違い
眼内に入れるレンズの素材が違う
ICL・IPCLは、手術内容は同じですが、その素材に違いがあります。
ICLはコラーゲンの共重合体素材である「コラマー」と、水酸化エチルメタクリレートの「HEMA」を含む特殊な素材でできています。長期的に眼内で安定する素材となっています。
一方、IPCLは老眼に効果があるものとなりますが、その素材は「ハイブリッド親水アクリル」というものです。新しい技術を使うことにより、コラマーよりもレンズの表面構造がスムーズかつクリアであるとさえ、見え方の質が高いと言われています。
ICLの中でも、「多焦点レンズ」はICPLは近しい素材でできている場合もあり、眼科によっては同じく「ハイブリッド親水アクリル」で作られています。なお、ICL・IPCL共に、一度眼内に挿入したレンズはメンテナンスが不要で、長期間視力を安定できるのが特徴です。
老眼の矯正ができる!クリニックの後悔しない選び方
IPCLで老眼治療を受けてみたい場合や、多焦点レンズのICLで老眼の矯正を受けてみたい場合、手術を受けられる眼科・クリニックはたくさんあります。手術の質のほか、通いやすさや料金、アフターフォローの体制など、気になる点も多いですよね。
ここでは、クリニックの選び方をさまざまな観点からご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
対象年齢を確認する
ICL手術であれば、日本眼科学会が答申した屈折矯正手術ガイドラインでは、18歳以上〜老視年齢までとされています。厳密には、クリニックや眼科により異なるため、事前にしっかり確認しましょう。
IPCLの場合は、老眼治療を目的として受けることになります。老眼が始まるのは45歳程度とされているので、40代以降で手術を検討している方は、一度医師に年齢と共に目の状態を相談するのがおすすめです。
術前術後の検査がしっかりしているか確認する
手術の精度や、患者の満足度を高めるために重要になるのが、手術前の適応検査です。どのような内容の検査があるのか、事前に調べておきましょう。クリニックによっては、無料の説明会や無料の適応検査を行なっているところもあります。
また、術後の検診が丁寧かも確認しておきたいところです。一般的に、手術翌日、翌々日、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、 6ヶ月後、1年後などのケースが多いようです。術後検診があるのか、期間はどれくらいかなど、事前に確認しておくことをおすすめします。
IPCLや老眼用のレンズがあるかチェックする
検討しているクリニックに老眼用のレンズがあるかチェックをしてください。一般的なICL手術では乱視や近視用のレンズを扱いますが、老眼の場合は遠くから手元の文字にしっかりとピントが合う多焦点のレンズを使用します。
また、ICLでの老眼矯正ではなく、しっかりと老眼治療したい場合には、IPCLの取扱いがあるクリニックがおすすめです。
眼内レンズのライセンスを持った医師がいるか確認する
ICL・IPCLの手術は、ライセンスを持った医師がいる眼科・クリニックでしか受けられないので、事前に公式サイトの医師紹介に記載されているか確認することも重要です。
また、認定医かどうか調べるのに加えて、執刀医の実績を調べるのもおすすめです。症例数が多くICL手術に関するノウハウが豊富な方が相談もしやすく、納得のいく説明を受けた上で治療を受けることができるでしょう。
費用や料金体系を確認する
老眼を対象としたICL・IPCL手術は、眼科・クリニックごとに料金を定めています。事前に公式サイトで料金体系を調べることが重要です。また、一括で支払えない方は、分割支払いに対応しているところを選ぶのも一つの手段です。
手術にかかる費用だけでなく、診察料や通院費も考えておく必要もあります。なお、ICL・IPCL手術は、自由診療で健康保険の適用外です。無理のない支払いで治療を受けるためにも、手術費やその他費用が明瞭な眼科・クリニックを選んでください。
手術環境の良いクリニックかどうか確認する
手術は、少なからず感染症のリスクが伴います。そのため、手術を行う上で、衛生面での対策を万全に行っているクリニックを選ぶことが重要です。主に以下のような対策を行っているかがポイントです。
- 手術は衛生的な手術室で行われているか
- 手袋は使い捨てのものを使用しているか
- 使用する機材の滅菌を行っているか
手術を決める前に、HPで確認したり、不安な場合は事前検査やカウンセリングの際に質問したりしましょう。
通いやすいクリニックかチェックする
眼内コンタクトレンズの治療は、手術だけでなく、手術前の検査や手術後の定期検診があるため、複数回通院すると思われます。そのため、通院しやすい眼科・クリニックの選択が重要です。できれば移動が楽な公共交通機関が使える場所がおすすめです。
検査や手術直後は、どうしても目に違和感を感じたり、見えづらくなっていたりする可能性もあります。当日は、運転が必要な車やバイク、自転車の運転は控えましょう。また、診療日時を調べておくのも大切です。
アフターケアの内容や充実度を確認する
アフターケアの有無もしっかり確認することが重要です。手術後の異変にすぐに対応してくれるか、定期検診があるのかなど調べてください。万が一何かトラブルがあった場合や疑問があった際に、すぐに相談ができる眼科・クリニックがおすすめです。
手術後に再矯正が必要になった場合にも、保証期間があれば無料で手術が受けられるので、保証期間についても調べておくのが良いでしょう。
老眼治療やICPLが受けられるおすすめ眼科・クリニック12院
名古屋アイクリニック
45歳以上でも目の状態によってICL手術が可能
「名古屋アイクリニック」は、3,000眼以上のICL手術実績を持つクリニックです。ICL手術の対象年齢は20歳〜45歳ですが、それ以上の年齢の方でも目の状態によっては手術できます。白内障や緑内障を患っている方はICL手術はできません。
手術を担当する医師は、医師を指導する医師である「エキスパートインストラクター」で経験も豊富です。手術は笑気麻酔を使用し、リラックスした空間で受けられます。経験豊富な医師の執刀でICL手術を検討している方におすすめのクリニックです。
保証期間 | 3年間 タッチアップLASIK 無料 | 診察 | 予約制 |
---|---|---|---|
アクセス | 名古屋駅より約10分以内 | 休診日 | 日曜日 |
あおば眼科 西新井クリニック
土曜日も診察!忙しい方におすすめのクリニック
「あおば眼科 西新井クリニック」は、土曜日も診察をおこなっている(診察時間は15時まで)忙しい方にもおすすめのクリニックです。西新井駅かkら徒歩1分で通いやすいのも魅力的です。ICL手術と多焦点レンズを使用した白内障手術をおこなっています。
ICl手術は、多焦点眼内レンズを用いて手術が可能です。手術は全て自由診療になるため、費用は自己負担になります。また、術前検査及び手術は「あおばクリニック 梅島」なので、あらかじめ交通手段を調べておく必要があります。
保証期間 | - | 診察 | 予約制 |
---|---|---|---|
アクセス | 東武線 西新井駅西口徒歩1分 | 休診日 | 土曜午後・日曜祝日 |
富田実アイクリニック 銀座
多焦点レンズは30種類以上扱っている
「富田実アイクリニック 銀座」では、白内相手術で使用する多焦点レンズを30種類以上扱っているクリニックです。ICL手術では「三焦点プレミアム眼内コンタクトレンズ」も扱っていて、白内障の治療をしなくてもICL手術で老眼治療ができます。
支払いはクレジットカードやメディカルローンにも対応しています。ICL手術で老眼治療をしたい方や豊富な多焦点レンズの中から自分に合うものを探したい方におすすめのクリニックです。無休で診察をおこなっているので、忙しい方でも通いやすいです。
保証期間 | - | 診察 | 予約制 |
---|---|---|---|
アクセス | 東京メトロ日比谷線・都営浅草線 東銀座駅 3番出口下車 徒歩1分 | 休診日 | 無休 |
サピアタワー アイクリニック東京
50歳程度まで手術が受けられる
「サピアイタワー アイクリニック東京」では、ICL手術と遠近両用コンタクトレンズを入れる手術をおこなっているクリニックです。ICL手術では20歳〜50歳まで目の状態によって受けられます。
遠近両用コンタクトレンズは初期の老眼から老眼が進行した状態まで幅広く手術が受けられます。レンズの到着までの期間が長く、2〜3ヶ月程度かかってしまうのも特徴です。完全に昔のように見えるわけではなく、細かい文字や薄暗い場所だと見えづらく感じる場合もあります。その際は老眼鏡の併用が必要です。
保証期間 | 3年 | 診察 | 完全予約制 |
---|---|---|---|
アクセス | 東京駅日本橋口から徒歩3分、東京メトロ東西線大手町駅B7出口に直結 | 休診日 | 木曜日 |
ICL・ICPL手術の流れを解説
ICL・ICPL手術の大まかな流れをご紹介するので、検討している方はぜひ参考にしてください。
- カウンセリング
- 適応検査
- 手術の日程を決める
- 手術当日
- 術後の定期検診
上記が大まかな術前〜術後の流れになります。適応検査では10種類前後の検査項目があり、2時間以上かかる場合があります。また、レンズの取り寄せにも時間がかかるので、ICL手術を受ける場合は余裕を持ってスケジュールを立てなければなりません。
手術では麻酔をし15〜20分程度で完了します。定期検診は眼科・クリニックにもよりますがアフターケア代として費用に含まれている場合がほとんどです。
ICLに関するQA
40代でも視力矯正手術は可能?
40代でも可能!
老眼が始まりやすい40代であっても、視力矯正手術は可能です。種類としては、ICL・ICPL・レーシックなどがあります。メガネやコンタクトを装着する煩わしさから解放されるということから、手術を検討する方は増えてきています。
ICL・ICPLは、これまでのご説明通りですが、レーシックは角膜にレーザーを当てて削り、角膜の屈折率を変えて視力矯正を図るという方法になります。日本では年間で40万人以上がレーシックを利用していると言われており、ポピュラーな治療法です。
レーシックは、一般的に手術時間は約10分程度であり、手術当日〜遅くとも翌日までには視力が回復します。しかしICLと違い、一度施術を行ったら復元出来ない手術となっています。
白内障や緑内障になるって本当?
ICLに対しての疑問のひとつに、「緑内障や白内障が発症することがあるのでは」というものがあります。基本的には、ICLによって白内障等が発症することはありません。ICLは近視、遠視、乱視などに対する屈折矯正手術法の1つであり、他の病気の発症とは関係ないものです。
ただし、手術ではわずかとはいえ切開創を作ることからも、感染症の危険性がゼロというわけではありません。確率は稀にではありますが、手術に一般的にみられる合併症として報告されているものの中に、結膜炎や眼内炎、ハロー・グレア現象などがあることは確かです。
もし炎症や白内障、緑内障などの合併症が起こった場合は、追加の手術処置が必要になることがありますが、適切に治療を行えば重症化はしないとされています。異変を感じたら、すぐに眼科やクリニックへ相談してください。
ICL手術後に白内障や緑内障の手術は可能?
ICL手術後でも白内障や緑内障の手術は可能
ICL・ICPL手術後に白内障や緑内障になってしまった場合、手術をすることも可能です。白内障とは、目の中のレンズである水晶体が加齢の変化によって白濁し、場合によって視力が低下する病気ですが、水晶体を人工のものに入れ替える手術により治療することができます。
ICL・ICPL手術は、挿入したレンズを必要によって取り出すことができる点がメリットと言えます。そのため、手術後数十年経過して白内障が発症したとしても、白内障の治療を受けることが可能です。レンズを取り外して元の状態に戻してから白内障の治療を受けることができるというわけです。
まとめ|老眼になったらICPLで治療を検討してみよう!
今回は、老眼に適した手術の受けられる眼科・クリニックの選び方と、おすすめの眼科・クリニックをご紹介しました。
老眼の場合、ICL手術の中でも多焦点レンズを使用した手術がおすすめです。また、しっかりと治療したい場合は、ぜひICPL手術を検討してみてください。後悔しない選択のためにも、ぜひこちらの記事を参考してみてくださいね。
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2022年05月12日)やレビューをもとに作成しております。
「サトウ眼科」は多焦点眼内レンズを用いた白内障治療をおこなっている眼科です。多焦点レンズには自由診療と選定療養になるレンズがあり、それぞれ3種類と4種類を扱っています。白内障治療も老眼によって引き起こされる疾患で、同じ治療で老眼もよくなります。
完全に昔のように見えるようになる場合はありませんが、メガネに依存しないで生活を送りたい方にぴったりです。さまざまな種類のレンズの中から自分にあった多焦点眼内レンズを見つけたい方におすすめの眼科です。