30代や40代になると、スーツをオーダーして良いものを永く着用したいと考える方も多くいます。オーダースーツは高級なイメージがありますが、お手頃な価格で対応してくれるショップもあるため、チャレンジしてみるのがおすすめです。

毎日のビジネスシーンだけでなく、結婚式列席など、おしゃれなオプションを選んだオーダースーツを仕立てるのも魅力があります。しかし実店舗型やネット型などショップがたくさんあって、どこが良いか迷いますよね。

そこで今回はオーダースーツのショップの選び方や、おすすめショップをランキング形式でご紹介します。ランキングは価格帯や販売形態を参考に作成しました。選び方やランキングを参考に、ぜひあなたにぴったりのショップをみつけてください。

オーダースーツ店を選ぶ際には、以下の点を比較して選びましょう。自分で何を重要視したいかを明確にしておくと、ショップを選びやすくなります。

オーダースーツの価格帯はさまざまです。一般的には、価格帯と品質は比例します。1着のスーツが完成するまでにかかる時間が長くなれば、必然的に価格は高くなりますし、機械で生産できれば価格帯を下げられます。

つまり、どれだけ1着に人の手や、時間がかけられているかで価格が異なります。あらかじめ予算を決めている場合には、以下に説明するメリット・デメリットを知ってオーダーするのを心がけましょう。

オーダー方法によって、品質と完成するまでにかかる時間が異なります。それぞれどういった特徴があるのかを確認しましょう。

40代になって細かいデザイン・サイズにこだわりたいならフルオーダーがおすすめです。フルオーダーは職人が型紙から作ってスーツを仕立てる方法で高級感があります。手間がかかる分、完成までの時間は長くなるのを覚悟しておきましょう。

ハンドメイドの工程が多いため、価格も高額になるのが一般的です。職人の技術が仕上がりの良し悪しに大きく影響するため、熟練した職人に依頼しましょう。職人によっては培ってきた知識をレクチャーしてくれることがあるため、完成までの工程を楽しめます。

人前に出るのが多い方や、スペシャルなスーツを作りたい方におすすめです。特徴的な体型の方でも、フルオーダーなら優れたフィット感を得られるため、着心地がよく、美しいシルエットが叶います。

イージーオーダーはオーダースーツを作りたいものの、予算をおさえたい30代の方におすすめです。イージーオーダーは準備された型の中から自分の体型に合うものを選び、採寸した結果に応じて調整をする方法です。

ある程度身体の形に合わせられるため、標準的な体型の方ならイージーオーダーでも十分品質が高いスーツに仕立てられます。しかし、ショップによって準備される型が異なるため、補正の範囲に限界があります。

採寸するスタッフによっても仕上がりに差が出てくるケースがあります。特徴的な体型の方は、オプションで仮縫いサービスをしてくれるショップがあるため、事前に確認しておくのもひとつの方法です。

パターンオーダーは20代の若い世代で、価格重視の方におすすめです。既存スーツを採寸した結果に応じて調整するため、ほかの方法よりも圧倒的に安くスーツをつくれる方法です。完成までの期間が早いのも嬉しいポイントです。

ゲージ服（スーツをオーダーする際に着る見本服）を試着できるため、スーツの仕上がりをイメージしやすいため、オーダースーツに慣れていない方でも安心です。しかしゲージ服の種類が少ない場合には、思った通りの仕上がりにならない場合もあります。

オーダースーツを作る際には、縫製工場を確認しましょう。どこで縫製されたかは、縫製の質はもちろん、着心地や価格にも反映されます。それぞれ特徴を知っておきましょう。

結婚式用などスーツの品質にこだわりたい方には国内縫製がおすすめです。価格は高くなりますが、国内で完結するため、発注から納品まで、急な連絡もスムーズです。多くの場合ショップと縫製工場が提携しています。

老舗縫製工場になれば縫製技術と実績が豊富なので安心して任せられます。しかし、縫製工場に置かれている設備やミシンの機種によって、得意不得意がある事実もデメリットとして把握しておきましょう。

コストを抑えたい場合には、海外縫製を検討しましょう。受注したスーツをベトナムやタイ、中国などで縫製し日本へ納品します。海外縫製のメリットは大量生産ができる点です。縫製工場自体が海外の広い敷地に建てられ、安い人件費で品質を維持できます。

しかし、中には品質レベルが低い縫製工場もあり、仕上がりのスピードが速い反面、すぐにほつれたり縫製が甘かったりするケースがあります。品質を重視するなら、縫製工場も検討する必要があります。

オーダースーツは、実店舗とネット販売から購入を検討できます。ショップによって販売方法が異なるため、事前に調べて自分に合った方法を選択しましょう。

体型に合わせて作るために細かいアドバイスが必要なレディース用や、オーダースーツが初めての方は実店舗型をおすすめします。実店舗型の場合、直接採寸をしてもらえるため、より自分の体型や好みに合ったスーツを作るのが可能です。

何度も店舗に足を運べない場合には、完成したスーツを郵送してくれるショップもあります。事前に相談してみましょう。また2着目以降ならネットで注文できるショップが多いため、今後もオーダーする場合には便利に利用できます。

どうしても忙しくて店舗に足を運べない方や、手間を省きたい方は通販型がおすすめです。全国どこにいても、どの時間帯でも注文できます。また接客されることが苦手で、ショップに足を踏み入れにくい方でも安心です。

しかし実際に生地を確認できず、自身で採寸する必要性があるデメリットもあります。とはいえ、採寸方法のマニュアルや動画を載せていたり、ショップによっては生地サンプルを請求できたりする場合があるため、確認しましょう。

デメリットもある通販型ですが、一般的には実店舗型より価格が安いのも魅力です。自分で勉強しながら、時間をかけて生地やデザインを選ぶのが可能なため、オーダースーツの知識を高めたい方にもおすすめです。

各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

オーダースーツは時間的猶予をもって注文しましょう。オーダースーツは、あなたを魅力的に見せてくれるアイテムのひとつですが、いざ着用したいタイミングに間に合わなければ無駄になってしまいます。

ショップやオーダー方法によって仕立てまでの時間は異なりますが、パターンオーダーなら2～3週間、イージーオーダーなら3～4週間、フルオーダーなら1～2か月かかるケースがあります。なるべく早く必要な場合には、パターンオーダーを注文しましょう。

オーダースーツを完成させるまでは、以下のような流れを辿ります。ショップによっても異なるため、参考程度に頭に入れておきましょう。

ショップによっては予約をしなくても受けてくれますが、完全予約制の場合もあるため必ず確認をしましょう。予約が取れると、次のような内容をヒアリングされます。

・どのような場面で着用するのか

・どんな雰囲気が好みか

・既成のスーツで問題点があったか

ヒアリングによって、具体的にどのようなスーツを作ればいいかを明確にします。

生地やデザインでスーツの雰囲気は変わります。テーラーから以下の内容の提案・相談があります。

・スーツの生地

・ボタンの種類

・裏地の柄

実際の見た目や肌触りを確認しましょう。これらのオプションは、ショップによって有料の場合と無料の場合があります。

ジャストフィットな一着を仕立てるために、店舗型の場合は以下の箇所の採寸を行います。

・体の総丈

・オーバーバスト

・胸囲

・中胴

・ウエスト

・ヒップ

・肩幅

・袖丈

・ズボンの総丈

・股下

・裄丈

・首回り

・手首周囲径

通販型の場合には自分で採寸する必要がありますが、サイトに採寸方法や動画が載っているため参考にしましょう。

フルオーダーは仮縫いで、仕付け糸で縫い合わされたパーツを、実際に着用して、調整点がないか確認します。フルオーダーは身体にフィットする1着を仕立てられますが、再度来店する必要があります。その後工場で縫製し、最終確認の上問題がなければ納品です。

オーダースーツはなかなか自分では手が出ないものなだけに、プレゼントとしてとても喜ばれます。くわしいサイズやどんなスーツが好みか不明な場合は、ギフト券を用意するのもおすすめです。特別な日の特別な贈り物に、検討してみましょう。

オーダースーツは、ショップやオーダー方法によって価格はもちろん特徴、納品までの時間も異なります。時間的猶予を持って注文し、ぜひジャストフィットする自慢の1着を仕立ててもらいましょう。