華道や茶道などとともに「戦車道」があり、学校対抗の全国大会が行われている世界が舞台です。自分の道を見失って強豪校を去った主人公の西住みほが、無名校を率いて自分の戦車道と向き合っていきます。

どちらかと言うと男のイメージの方が強い戦車が「乙女のたしなみ」として登場する不思議な世界観が面白い作品です。戦車を使った戦いは競技として登場するので重く感じず、気軽に観られます。

人間と異種属との戦争で人間が敗れ、地上は人外たちが支配する世界になった世界を描いています。人間は食べ物や奴隷として扱われ絶滅の危機に陥っていますが、そんな世界でゴーレムと人間の少女が出会い物語は動き出します。

物語の背景は暗く、最終回に向かうにつれてますます重みを増していきます。罪に対する償いや別の種族を受け入れる難しさなどが描かれる、シリアスな異世界戦争アニメです。

魔力が存在する世界の20世紀初頭、突如出現した異形の敵「ネウロイ」による大陸侵略が進みました。人類の希望は、魔力を持つ少女「魔女」と、航初の統合戦闘航空団「機械化航空歩兵」のみです。

ストライクウィッチーズは、体に兵器を身にまとって戦う女の子たちの戦争アニメです。美少女アニメが好きな方に向いています。平成20年度の文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品アニメーション部門／長編にも選ばれました名作です。

西暦1935年、東ヨーロッパ帝国連合と大西洋連邦機構との間に第二次ヨーロッパ大戦が勃発しました。両国に挟まれた武装中立国である小国・ガリア公国も例外ではなく、戦禍に巻き込まれていきます。

戦場のヴァルキュリアは、もともとPlayStation3用の戦争ファンタジーゲームでした。ストーリーなどはゲームが元になっていますが、アニメ版ではゲームとは違った切り口の部分もあるため、ゲームをプレイ済みの方でも楽しめます。

日露戦争後、プレートのゆがみなどが原因となって日本列島の大半が海中に沈んだパラレルワールドを舞台にしています。海上の保安と防衛を担う職業・ブルーマーメイドを目指し、その養成学校に入学した女子生徒たちの物語です。

作中には現用・旧式を問わず、多数の艦船が登場します。また、学生の練習用艦船として、武蔵・比叡・伊201など、第二次世界大戦中に使用された艦船が登場するため、戦艦が好きな方に特におすすめです。

遙か未来、大断絶と呼ばれる戦争によって荒廃した世界が舞台です。空深カナタは幼少のころ、廃墟でトランペットを手にしていた女性兵士に救われたのをきっかけにラッパに興味を抱き、軍隊への入隊を決心します。

戦争のシリアスな展開と、主人公カナタを中心とする少女たちのほのぼのとしたストーリーのギャップがたまりません。テレビ東京とアニプレックスが展開するオリジナルアニメプロジェクト「アニメノチカラ」の第1弾作品です。

遺伝子操作された新人類・コーディネイターが爆発的に増え、遺伝子操作されていない通常の人類・ナチュラルは彼らの優れた能力に嫉妬や恐怖を抱くようになりました。やがて両者の対立が深まり戦いへと発展します。

長い歴史を持つ戦争ロボットアニメのガンダムシリーズですが、本作は「新しい世代に向けた、新たなスタンダードとなりうるガンダム」を目指して制作されており、若い方やガンダムを初めて観る方にもおすすめの一作です。

太平洋戦争中の兄妹を描いた、戦争映画の傑作作品です。いきなり兄・清太が亡くなるシーンが描かれ、ここに至った経緯を回想する形で物語が描かれます。うまく世間を渡り歩けず二人健気に暮らす姿は、涙なしに見られません。

この作品は、映画が公開されたときから現代までずっと戦争の恐ろしさを伝え続けています。ブルーリボン特別賞をはじめとして様々な映画の賞を受賞している名作です。

神聖ブリタニア帝国の植民地とされ、呼称が「日本」から「エリア11」に変わった近未来の日本が舞台の作品です。世界の3分の1を支配する超大国「神聖ブリタニア帝国」に対し、一人の少年が野望を抱き戦いを起こします。

ロボットの戦いなどはとても迫力があり見ごたえがありますし、主人公のルルーシュが頭を使った戦略も見ごたえ抜群です。主人公と幼馴染の悲しい友情や、単純な正義と悪とは考えられないストーリーは現在でも高い人気を得ています。

交換日記から始まった交際で、シュウジとちせは少しずつ愛を深めていきます。そんなある日、街は謎の敵に空襲されます。逃げている最中、シュウジは敵と戦う違うちせを目撃してしまいます。

キャッチコピー「この星で一番最後のラブストーリー」の通り、戦争の中の純愛を描いています。アニメ版の他に原作版と映画版があり、全てラストシーンが違うため何度でも楽しめる作品です。

両親を戦争で失い、兵器や武器に関する一切を憎む元少年兵ヨナが主人公です。世界平和のために武器を売る女性商人ココ・ヘクマティアルや、個性豊かな彼女の部下たちと共に世界を旅していきます。

武器の中でも特に銃がメインとなる作品で、銃を使っているシーンは大迫力です。ヨナが仲間たちの影響を受けて成長していく姿が丁寧に描かれており、魅力的な物語になっています。

中沢啓治原作の漫画を1983年にアニメ映画化した作品です。家族で支え合って生きた少年ゲンは、太平洋戦争末期の原爆で父と弟を亡くしました。生き残ったゲンは敗戦を迎えた日本で母と妹と共に力強く生きていきます。

戦後の日本が生々しく描かれているため、はだしのゲンの漫画やアニメがトラウマになった方も多いようです。原爆と戦争の恐ろしさ、そして平和の尊さを改めて考えるのにぴったりの作品です。

「スター・ウォーズ エピソード4 / 新たな希望」の5年前を描いた、帝国の支配に抵抗する反乱者たちと、孤児の少年エズラの物語です。あるきっかけで反乱者たちと出会ったエズラは、自分にフォースがあると知ります。

オリジナルキャラクターはもちろん、本編や前作「クローン・ウォーズ」のキャラも登場します。海外の戦争ものを探している方におすすめの作品です。

魔族に人間が勝利する物語ではなく、魔族との戦争を武力を用いずに終わらせようとする物語です。魔王は人間の勇者と戦おうとはせず、自分のものになるよう契約を持ちかけますが、勇者はそれをすぐに断ります。

原作はインターネット掲示板に書かれた小説を書籍化したもので、一世を風靡しました。魅力的なキャラクターが多く、王道アニメが好きな方にもおすすめです。

日本一有名な妖怪アニメ・ゲゲゲの鬼太郎の映画作品です。鬼太郎は現在までに6期にわたってアニメ化されてきましたが、本作は3期のアニメ映画で戸田恵子が鬼太郎を演じています。

本作は「東映まんが祭り」で上映されたアニメ映画なので、上映時間も40分と短めです。小さなお子様も飽きずに観やすい、子供向けの戦争アニメです。

宇宙を舞台に繰り広げられるスペースオペラ（娯楽色の強いSF）ですが、異星人やサイボーグ・超能力などは登場せず、あくまで人間同士のドラマを描いているのが特徴の作品です。

本作は過去に石黒昇監督により制作された「銀河英雄伝説」の続編ではなく、改めて原作を新解釈してアニメ化したものです。スケールは大きくとも繊細に人の心が描かれているのが魅力的です。

戦国を舞台にしつつも自由な発想で作られているのが特徴のアニメです。ファンキーな伊達政宗・愚直で熱い真田幸村を中心にストーリーが展開します。元はアクションゲームでしたが、アニメや舞台・ドラマ化されています。

テレビで放送された「戦国BASARA」「戦国BASARA弐」だけでなく、劇場版「戦国BASARA -The Last Party-」や前シリーズと繋がりのない「戦国BASARA Judge End」などがあります。作品数が多く長く楽しめるシリーズです。

1985年に公開されたドラえもん映画です。のび太たちは、小さなロケットに乗っていた小さな宇宙人・パピと共にピリカ星を守ろうと奮闘します。「小戦争」と言いながらもスケールの大きい名作です。

本作は大山のぶ代によるドラえもんの声が聴けるため、当時ドラえもんを観ていた方に特におすすめです。また、本作のリメイク版は2022年の春に劇場公開されました。

ある日突然、人類が石化した世界が描かれています。それから1万年後に復活した千空は、体力自慢の親友・大樹などの仲間をよみがえらせ、ゼロから文明を作り出そうとします。

原作は「友情・努力・勝利」が描かれがちな少年ジャンプの漫画ですが、精神論や謎のパワーアップではなく科学の知識を利用して問題をクリアし勝利へ突き進むところが斬新な作品です。

春秋戦国時代の中国を描いた大河アニメです。天下の大将軍を目指す少年・信と、後の始皇帝となる若き王・嬴政（えいせい）の活躍が大きなスケールで描かれます。

原作は2013年に第17回手塚治虫文化賞のマンガ大賞を受賞したほか、テレビ番組などでも多く紹介されている大人気漫画です。また、2019年4月には実写映画も公開されました。

西暦2199年、ガミラス軍の攻撃により地球は壊滅的な状態になります。その窮地を脱するべく、架空の軍隊・地球防衛軍が結成され、人類の最期の希望として宇宙戦艦ヤマトが旅立ちます。

本作品は、1974年に放映された「宇宙戦艦ヤマト」に新解釈を加えたリブート作品です。オリジナルを知っている方は何が違うのかをたしかめながら、初めて観る方は新鮮な気持ちで楽しめます。

裏切りによって滅亡した王国の生き残りである王太子・アルスラーンは、王都奪還を決意し旅立つことになりました。はじめは騎士のダリューンしか仲間がいませんでしたが、少しずつ共に戦う仲間を増やしながら目的へと向かいます。

本作は中世ペルシアに似た世界を舞台としており、古い時代の雰囲気が好きな方にもおすすめです。原作小説「銀河英雄伝説」や荒川弘が漫画化したコミック版を読んだ方でも楽しめます。

4年間にわたる大陸戦争が終結しましたが、主人公ヴァイオレット・エヴァーガーデンは武器として戦う自分しか知りません。彼女は誰よりも大切なギルベルト少佐が最期に言った「愛してる」の意味が理解できず、その答えを求めます。

戦争体験者の人生は、戦争が終わったあとも続きます。戦後を生きる中で懸命に生き自分を見つけていく姿に涙が止まらなくなる名作です。アニメ版だけでなく劇場版も公開されており、そちらもおすすめです。

人類は突如出現した「巨人」により滅亡の淵に立たされました。生き残った人々は巨大な三重の城壁の内側に生活圏を確保しています。しかし外側の壁が大型巨人たちの襲撃に遭い、平穏な日々は終わりを告げます。

過激な描写が多いにも関わらず、多くのファンを獲得している人気作品です。ダークな雰囲気が好きな方はもちろん、ファンタジーアニメをあまり見ない方にもおすすめです。

物理攻撃を一切受け付けない謎の怪物ピラーが現れ、人類は窮地に追い込まれます。しかし、そこに神を名乗るオーディンが現われました。彼が祝福を与えた戦闘機と選ばれし戦乙女のみがピラーを倒せるといいます。

レトロな戦闘機と美少女が織りなす戦闘機アクションです。戦闘機は綿密な考証により忠実に再現されており、飛行機好きな方にも向いています。

サンマグノリア共和国とギアーデ帝国の戦争は、無人機により行なわれているはずでした。しかし、サンマグノリア共和国は人として認めない「エイティシックス」と呼ばれる者たちを戦争に使っていたのが明らかになります。

電撃小説大賞を受賞したライトノベルを原作としており、現在2期までアニメが制作されています。新しめの作品なので、最近のアニメが観たい方にもおすすめです。

海上自衛隊のイージス艦みらいが1942年(昭和17年)6月4日の太平洋上にタイムスリップするところから物語は始まります。このアニメのおもしろさは単なる歴史を描いたアニメではなく、SF要素を含む点です。

本作ではミッドウェー海戦や太平洋戦争など日本の史実が描かれますが、未来が少しずつ変化していきます。泣ける展開の数々に、涙なしに観られない作品です。原作は第26回講談社漫画賞一般部門を受賞しています。

1988年に「メディア良化法」が制定され、不適切とされたあらゆる創作物が良化特務機関による検閲を受ける世界を舞台としています。情報が制限され自由が侵されつつあるなか、弾圧に対抗した存在が図書館でした。

原作は小説ですが、アニメ化だけでなく岡田准一さん・榮倉奈々さん主演で実写化もされた名作です。アニメ版は原作や実写化された作品と違う部分もあるので、ぜひ見比べてみてください。

主人公は、孤児の少女であるターニャ・デグレチャフとして別世界に転生させられ、大戦の最前線に送り込まれます。web上で連載されて大人気となった小説のアニメ版です。

原作は「このライトノベルがすごい！」2018年版で単行本・ノベルス部門第3位に輝きました。異世界戦争を描いた作品の中でも人気が高いので、異世界やファンタジーが好きな方におすすめです。

結婚し見知らぬ土地で、優しい夫の両親・厳しい義姉・おっとりした姪の晴美に囲まれたすずの日々が始まります。第二次世界大戦中で配給物資が減っていく日々をあたたかく描いた作品です。

大切なものを奪っていく戦争と原爆の恐ろしさを教えてくれるアニメです。第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画ベストワン及び監督賞など、多くの賞を受賞しています。戦争アニメを見る上で欠かせない一作です。