機械式時計は電池を使わない機械仕掛けで時を刻む仕組みで、非常に繊細なパーツからできているため動きはとても美しく、時計好きの方にはたまらないものです。オーバーホールなどのメンテナンスが必要になりますが、メンズのロマンが詰まっています。

機械式には自動巻きと手巻きがあります。電池で動く時計とは違い、電池交換の必要がありません。またなかには、おしゃれなスケルトンタイプや精度が世界一の日本製モデル、10万円以下のコスパの良い機械式腕時計などもあります。

今回はそんな機械式時計の選び方、人気ブランドを含む機械式腕時計のおすすめランキングを紹介します。防水性や保証期間やほかの機能を基準にランキングを作成しました。機械式時計の購入に迷っている方はぜひご覧ください。

時計のムーブメントは大きく分けて機械式とクォーツ式があります。機械式腕時計は、巻き上げたゼンマイがほどける力を動力とする腕時計です。メカニカルウォッチとも呼ばれています。

クォーツ式に比べて手間はかかりますが、電池を使用していないので、電池交換の必要がないのが特徴です。クォーツ式は現在最も一般的なムーブメントで、電池を動力として動きます。定期的な電池交換が必要です。

クォーツ式の時計は精度が高く、身に着けていなくても時計が動き続けるのが魅力です。手巻き時計は、ゼンマイを回して針を動かす仕組みになっており、骨董品のような魅力と時計の仕組みを堪能できるのが特徴です。

機械式時計はクオーツ式に比べて、時間の誤差が出たりゼンマイを巻く手間がかかったりと機能的には充実していません。ですが、今もなお人気の理由は、多少の手間がかかる分愛着がわくといった点にあります。

時間を知るだけなら、比較的安価なクオーツ式や使い勝手のいいスマートウォッチを選びます。ですが、機械式時計はメカニックなデザインと構造が視界に入るなどの魅力があり、実用性よりも所有欲を満たしてくれます。

機械式時計はゼンマイを巻いて時間を設定する時計です。巻き方・デザインなどに特徴があるのでみていきましょう。

【目次】

• 巻き方の仕組みで選ぶ
• 機能・デザインで選ぶ
• ベルトの種類で選ぶ
• 1日中外さない想定なら「防水性」もチェック
• コスパ重視ならオーバーホール代や「保証期間」もチェック
• メーカー・ブランドで選ぶ
• 精度の高さなら世界一を誇る日本製に注目

機械式時計には「自動巻き」と「手動巻き」の仕組みがあるので、それぞれの特徴を把握しておきましょう。

40代の腕時計をつけている方の腕を振る仕草に憧れを持つ男性には自動巻きがおすすめです。自動巻きは、腕の動きに合わせてムーブメントのローターが回転し、歯車類に伝達して自動的にゼンマイが巻き上げられて時刻合わせをする仕組みになっています。

1日に数回腕を振る必要がありますが、ある種男のロマンでもあるので慣れてしまえば問題ありません。面倒な方は腕につける前に時計自体を振るといった手もありますので、ご自身の好きな方に合わせて時計を回しましょう。

手動巻きの時計は、その名の通り自分の手で時刻を合わせる機械式時計です。腕を振る・時計を振るだけでゼンマイが巻かれる自動巻とは違い、面倒に感じる巻きの作業を「むしろやりたい」と感じる方にはおすすめです。

手間をかける分、時計に触れる機会も多くなり愛着が湧きやすいので、より大事に使いたい気持ちが強くなります。また、自動巻きよりパーツが少ない傾向にあるので、腕時計の重さが気になる方におすすめです。

腕時計にも、シンプルなものから珍しくて複雑な機能までさまざまあります。どういったものがあるのか見てみましょう。

【目次】

• おしゃれなデザインが好きなら「クロノグラフ」がおすすめ
• 10万円以下でコスパのいい機械式腕時計がいいなら「シンプル」がおすすめ
• 腕時計で遊び心を演出するならスケルトンなど「複雑機構」タイプがおすすめ

クロノグラフは、秒積算・分積算・時積算を計る3つのカウンターが文字盤についているのが特徴で、質素になりがちな腕時計の文字盤をメカニカルな見た目にしてくれるので、男性に特に人気があります。おしゃれなデザインが好きな方におすすめです。

シンプルな時計よりもパーツが多いので、クロノグラフの時計の方が少し重く感じます。また、メンテナンス料金が高い傾向があるので、あらかじめ確認しておくと安心です。

時計は時刻を確認するためのもので精度を見やすさを重視するなら、10万円以下のコスパのいいシンプルなタイプをおすすめします。秒針のない2針タイプと秒針付きの3針タイプが主流です。悪目立ちしないので、ビジネスなどのフォーマルなシーンでも使いやすくなっています。

ローマ数字と2針の組み合わせは最も格の高い時計の形式で、故障率が低くメンテナンス代も安いので、迷っている方にはこうしたタイプのものがおすすめです。

クロノグラフをはじめ、月の満ち欠けを表すムーンフェイズやカレンダー、時報をベルで教えてくれるミニッツリピーター、重力の影響をなしにするトゥールビヨンなど、機械式腕時計にはさまざまな機能を持ったものが登場しています。

こうした機能は複雑機構といわれ、機能が増えるほど衝撃にも弱く、本体価格やメンテナンス代も高額になりやすいです。デメリットしかないように思えますが、スケルトン構造は腕時計が好きな方にはたまらないロマンにもなるのでお好きな方におすすめします。

腕時計のベルトには革製のものやステンレス製などさまざまです。それぞれの特徴を確認して自分にあったものを選びましょう。

ステンレス製のベルトは清潔感のあるイメージがあるので、ビジネスシーンなどに最適です。シンプルなデザインが多く、シーンを選ばず着用できるのが魅力です。重厚感のある雰囲気が特徴で重さがあり、長時間着用すると疲れやすい点がデメリットです。

しかし、耐久性が高く長期間使用に向いているので、メインの腕時計に選ばれやすい素材です。

革製のベルトは着け心地が良く、柔らかいのが特徴です。フォーマルな印象を与えるモデル・色合いや光沢が華やかなもの・カジュアルなデザインのものなどが多いです。軽量で、長時間着用した際に疲れにくいのも魅力です。

色味や質感のバリエーションが豊かで、ファッションに合わせて使いたい方におすすめです。水に弱いため、濡れないようにして使いましょう。

防水性はだいたいの腕時計についています。生活する上での防水であれば「生活防水」と記載されている物を選びましょう。潜水やスポーツで使う腕時計の場合にはダイバーズウォッチが最適です。デザインも力強くて耐久性のいいものが多くあります。

なお防水と記載があっても、水に長時間つけておくと傷む時計もあるので気を付けましょう。機械式時計は、定期的にメンテナンスすれば安心して使えます。長く使い続けるためには、時間があるときに時計専門店に行って診てもらうなどするのがベターです。

機械式腕時計は価格もさまざまあります。販売している場所によっても値段が変わるので、より安い方で買いたいと思う方は多いです。しかし、価格の安さに惑わされると保証期間やメンテナンスの有無の影響で、結果コスパの悪い買い物になるかもしれません。

購入前には、その購入場所・メーカーでの保証期間やメンテナンスの有無を必ず確認しましょう。メーカーや時計によってメンテナンスの料金が違うので、オーバーホールやメンテナンス費用の確認も必須です。

特に高級な時計は、購入時に安くてもメンテナンス料金が高額な傾向が高いので、結果的に買い直しでお金を無駄にする事態にならないようにしましょう。

機械式時計を選ぶ際は、有名なメーカーやブランドにも注目してみるのがおすすめです。ここでは、人気のメーカー・ブランドの特徴やおすすめポイントなどを紹介します。

【目次】

• 独特なデザインの時計なら「FRANCK MULLER（フランクミュラー）」がおすすめ
• 老舗ブランドなら「IWC（インターナショナル・ウォッチ・カンパニー）」がおすすめ
• リーズナブルな機械式時計なら「OMEGA（オメガ）」がおすすめ
• 時計初心者なら「TAG Heuer（タグホイヤー）」がおすすめ
• アメリカ製が欲しいなら「Hamilton（ハミルトン）」がおすすめ
• ロレックスに似たモデルなら「TUDOR（チューダー・チュードル）」がおすすめ
• コスパと耐久性を求めるなら「BALL WATCH（ボールウォッチ）」がおすすめ
• シンプルかつ高精度なら「Grand Seiko（グランドセイコー）」がおすすめ

独特でほかにはないデザインのものを選ぶなら、フランクミュラーがおすすめです。オリジナリティー溢れる書体の「ビザン数字」や「トノー型」と呼ばれる細長いケースが特徴的で、唯一無二のデザインといえます。

フランクミュラーは機械式時計にも力を入れており、高い技術力は世界中で愛されています。そのため、デザインの豪華さとクオリティーの高さで選びたい方に向いています。

長きにわたって愛されるブランドで選ぶなら、スイス・シャフハウゼンの老舗であるIWCがおすすめです。機械式時計の小型化がムーブメントになっていた時代に、あえて大型の自動巻き時計を流行らせたといった歴史があります。

画期的なモデルとして開発されたIWCの「キャリバー5000」は、1週間連続での使用が可能な「ロングパワーリザーブ」を搭載しています。そのため、ゴツっとした付け心地と操作性の良さで選びたい方に向いています。

機械式時計をリーズナブルに選ぶなら、オメガが提供している「スピードマスター」がおすすめです。オメガは日本に限らず世界中で人気のメーカーで、機械式時計の製造を得意としています。

スピードマスターに搭載されている「コーアクシャルムーブメント」は、機械式ムーブメント内の摩擦を軽減するのに成功しており、メンテナンス頻度を下げられる特徴があります。そのため、ランニングコストを削減したい方に向いている機種です。

時計初心者の方が初めて身につけるなら、タグホイヤーがおすすめです。F1等のモータースポーツのドライバーやチームと数多くスポンサー契約を結んでおり、世界中で知られるブランドでもあります。

知名度はありますが、意外にもコストパフォーマンスのいい良心的な価格になっており、初めて選ぶ方に向いています。エレガントなデザインは、普段使いからフォーマルまで幅広く使えるのが特徴です。

アメリカらしい斬新で伝統的なデザインを好むなら、ハミルトンがおすすめです。ハミルトンはアメリカ国鉄時代の公式時計として知られており、スイス製ながら前衛的でゴージャスな見た目が特徴になります。

三角形の形がおしゃれな「ベンチュラ」や、メカニックなデザインの「ジャズマスター」などが人気です。そのため、個性的でモダンなものを選びたい方に向いています。

ロレックスのようなデザインが好きな方は、チューダー（チュードル）がおすすめです。ロレックスのディフュージョン（普及）ブランドとして制作されたチューダーは、多くの部品やデザインを継承しているのが特徴です。

ロレックスに比べて低価格なので手に入れやすく、似たデザインだけでなく最近では独自のファッションを確立しています。そのため、クオリティーの高さとコスパで選びたい方に向いています。

高いコストパフォーマンスと耐久性で選ぶなら、ボールウォッチがおすすめです。ブランドメッセージは「あらゆる過酷な環境でも正確な時を告げる」としており、耐衝撃性や防水性などに特化して制作されています。

また、良心的な価格も魅力で、ほかのブランドに比べると安価なので手に入れやすいのも特徴です。低価格で丈夫なので、日常使いのものを選びたい方に向いています。

シンプルなデザインと高精度な作りで選ぶなら、日本が世界に誇るブランドのグランドセイコーがおすすめです。1960年から多くの機械式時計を国内で制作しており、その緻密さと高い性能は多くの時計愛好家から称賛されています。

流行りに左右されないスマートなデザイン性は、どの時代でも愛され続けています。そのため、長く使える一点ものがほしい方に向いています。

誤差の少なさなど精度の高さを求めるなら日本製の機械式時計がおすすめです。機械式時計は精密機器のため、クオーツ式と異なり多少の誤差が生じます。電子回路を使用していないので、使用環境によって1日に数秒ほどの遅れが出る機種がほとんどです。

ですが、中でもシチズン製の時計は最高クラスの精度を誇り世界一とも称賛され、精密な機構には注目が集まっています。高クオリティーのものをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。

各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

機械式時計を長く使用する際のポイントとして、最も注意する点は磁気の影響です。強力な磁気に本体が近づくと、時計が止まったり時間が合わなかったりする恐れがあります。スマートフォンやパソコンなどの電子機器にも磁力が使用されているため、配慮しましょう。

時計をスマートフォンの上や横に置くのは厳禁です。また、精密機械のため衝撃を与えるのも避けたい行為です。購入して終わりではなく、定期的なオーバーホールを心がけて丁寧に扱うようにしましょう。

今回の記事では機械式腕時計を紹介しましたが、ほかにもレディースモデルなどさまざまな腕時計の種類があります。デジタルや防水に特化したもの、そして就活用におすすめのものまで幅広くあるので、今回気に入る時計がなくても、見つかるかもしれません。

以下の記事では、クロノグラフ・電波時計・就活用腕時計の3種類の時計を特集した記事を紹介しています。下記URLからぜひご覧になってください。

今回は、バリエーション豊かな機械式時計を紹介しました。機械式時計は愛着が沸きやすいのが魅力で、記念日やプレゼントにも適したブランド時計です。思い出に残るような一つを見つけて長く愛用してください。