虎や龍などのインパクトある刺繍と、豊富な色が個性的で人気の横須賀発祥のスカジャン・別名スーベニアジャケットは、おしゃれにこだわりある40代メンズを中心に人気のアウターです。羽織るだけでコーディネートに味わいが出てかっこいいと注目されています。

とはいえ個性が強い分、着てみたいけれどどれを選べばいいかわからない、勇気がないと思う方も多いようです。スカジャンの中にはドブ板通りの老舗メーカーが作った高級なものもありますが、実は1万円以下の安い価格で購入できるものなどもあります。

そこで今回は、スカジャンの人気おすすめ商品をランキング形式でご紹介します。おすすめはブランドや刺繍の種類、使いやすさなどを基準に作成しました。どこで買うか迷われている方や、着こなし方がわからない方はぜひ参考にしてみてください。

インパクトある刺繍と派手な印象で知られるスカジャンが横須賀ジャンパーを意味するのは広く知られています。横須賀といえば今も米軍基地があり、海軍カレーなどの米軍基地位に由来するものが多い場所です。

アメリカと日本の文化が融合する土地で生まれたスカジャンも、米軍基地と深い関係があります。第二次世界大戦のあと横須賀に駐在していたアメリカ兵が、お土産として日本の要素を取り入れたジャンパーをオーダーしたのがスカジャンの始まりです。

土産物として作られたジャンパーなので、スカジャンはスーベニアジャケットとも呼ばれています。

刺繍や素材感など、メンズスカジャンにはデザインが豊富にあり、どれを買うか迷ってしまいます。選び方のポイントを押さえて逸品を選びましょう。

【目次】

• 刺繍のデザインで選ぶ
• 色で選ぶ
• ブランドで選ぶ
• 「素材・生地の折り方」をチェック
• 楽しみ方を広げるなら「リバーシブル」をチェック

スカジャンといえば刺繍が一番のポイントです。自分のファッションや好みに合った刺繍のものをチェックしましょう。

【目次】

• 代表的なものなら「虎・龍・鷹」などの動物デザインがおすすめ
• おしゃれなロックテイストを好むなら「スカル（ドクロ）」がおすすめ
• 爽やかさを取り入れるなら「南国モチーフ」がおすすめ
• 日本製をアピールするなら「日本」を感じるデザインがおすすめ
• 珍しい柄なら「キャラクターもの」がおすすめ
• シンプルに着るなら敢えて刺繍なしの「無地やプリント」がおすすめ

スカジャンの代表的な刺繍といえば、虎・龍・鷹など日本画のモチーフになるような動物柄がそのひとつにあります。雄々しいその姿がクールで人気のデザインで、動物モチーフにも和テイストと洋テイストのものがあります。

和風モチーフの刺繍ならインパクトがあり、鷹などアメカジによく用いられるモチーフなら、すんなりとアメカジコーデに馴染むので自分のコーデに合わせて取り入れてみましょう。

スカジャンの刺繍の中でおしゃれなロックテイストを求めるならスカル(ドクロ)がおすすめです。アメリカンバイクなどを乗りこなすバイカーの方にも人気があります。ハードな印象を加えるならリアルな描写のスカルを取り入れてみましょう。

また、メキシカンスタイルのスカルなら抜け感が出せるので、カジュアルで優しい印象になります。

和柄にせよスカルにせよヘビーな印象の刺繍が多いスカジャンですが、その中に爽やかさを取り入れるならハワイやグアムなどの南国モチーフの刺繍がおすすめです。南国らしいフラガールやサーファーがデザインは、明るい印象になります。

ジャケット本体の色味もブルーやゴールドなどにすると、よりソフトな雰囲気を楽しめるので、柄と本体の色味のバランスもチェックしてみてください。

もとは日本に駐在しているアメリカ兵のオーダーが発祥のスカジャンは、海外から見る日本をイメージを刺繍がトラディショナルです。日本地図・富士山・桜など、わかりやすいモチーフが多くみられます。

海外の方に合う機会が多い方や、海外旅行の時などには周りに喜んでもらえそうです。日本好きでおしゃれな海外の方へ日本製のプレゼントをお探しの際には良い候補になります。

個性的な珍しい柄の刺繍デザインで探すなら、意外にも豊富に販売されているのがアニメキャラを刺繍したスカジャンがおすすめです。推しキャラのいる方は、ぜひキャラクターのスカジャンをチェックしてみてください。

トムとジェリーなどのアメリカンキャラクターから、ONE PIECEやドラゴンボールの日本のキャラクターやキティちゃんまで、幅広いラインナップがあります。

インパクトの強い刺繍のイメージが強いスカジャンですが、シンプルにスマートな着こなしをするなら、敢えて刺繍なしの無地を選びましょう。中にはリバーシブルになっていて、表は刺繍、裏は無地になっているものもあります。

刺繍がなく、全面に色鮮やかなプリントが施されているものもあり、刺繍に負けないインパクトが出るのでチェックしてみてください。プリントなら刺繍よりも安い価格で販売されているものも多くあります。

いつもの私服とのコーディネートに馴染ませるなら、スカジャン本体のカラーのチェックも欠かせません。

【目次】

• どんなコーデにも合わせやすいものなら「黒」がおすすめ
• インパクトを求めるなら派手な「赤」がおすすめ
• 爽やかに着こなすなら「青」がおすすめ
• ミリタリーテイストを加えるなら「カーキ」がおすすめ
• きれいに着こなすなら「ゴールド」がおすすめ

どんなコーデにも取り入れやすいのが、いうまでもなく黒です。ボトムやインナーに何を合わせてもまとまります。また、最も刺繍が映える色なので、スカジャンのこだわりの刺繍やデザインをポイントとして強調したい方におすすめです。

色そのものでインパクトを出したい方におすすめなのが赤です。赤といっても幅広く、鮮やかな赤やスモーキーなえんじ色など、好みのものを選びましょう。他のアイテムを黒などの抑えた色にすればまとまりが出ます。

ヘビーな印象のあるスカジャンを爽やかに着こなすなら青をチョイスしましょう。全体に明るい雰囲気を演出できるので、重すぎないファッションになります。水色からネイビーまで幅広い色から自分のキャラクターに合ったものをチェックしてみてください。

ミリタリーテイストのアメカジをお好みの方は、カーキをチェックしてみましょう。もとはアメリカ兵のためにデザインされたアイテムなので、カーキ色のラインナップも豊富です。ボトムスに迷彩を持ってくるなどの楽しみ方をするにも適しています。

派手な印象をさらに際立たせるインパクトカラーとしては、ゴールドもおすすめです。シャンパンゴールドなども販売されているので、そちらを合わせればきれいめのファッションにも馴染みます。意外にも幅広く応用できるカラーです。

スカジャンは、ショットやテーラー東洋などさまざまなブランドから展開されています。それぞれに特徴があるので、見ていきましょう。

【目次】

• ドブ板通りの老舗ブランドなら「TAILOR TOYO(テーラー東洋)」がおすすめ
• バイカーが憧れるハイブランドなら「VANSON(バンソン)」がおすすめ
• ベーシックとトレンドの融合なら「VANQUISH(ヴァンキッシュ)」がおすすめ
• 日本の職人技が作るアメカジなら「FLATHEAD(フラットヘッド)」がおすすめ
• ライダースジャケットの人気ブランドなら「Schott(ショット)」がおすすめ
• オーダーメイドなら「Japanesque(ジャパネスク)」がおすすめ

スカジャンはもともと第二次世界大戦のあとで、アメリカ兵が日本駐留の際にジャケットに刺繍したものから始まりました。そして、その当時から衣料品を米軍基地に納めていた会社がテーラー東洋（当時の社名は「港商商会」）です。

歴史あるドブ板通りの老舗ブランド・テーラー東洋のスカジャンは、スカジャンファンなら一度は手を通したい憧れの商品として愛されています。虎・鷲・龍の迫力ある美しい刺繍が特徴です。

1974年にボストンで設立されたバンソンはレザーウェアで有名なハイブランドですが、スカジャンでもそのクールでロックな刺繍と確かな作りが高評価を得ています。黒を基調とした使いやすいデザインでバイカーにもファンの多いブランドです。

代表的なスカジャンはダイナミックなドクロの刺繍ですが、ルーニー・テューンズやトムとジェリーなどのアメリカンキャラクターとのコラボものも人気があります。アンマッチに感じますが、バンソンが手掛けるとキャラクターもクールな印象です。

2005年にスタートした日本発ブランドのヴァンキッシュは、ベーシックとトレンドを融合したデザインが人気のブランドです。スポーツブランドなどとのコラボにも積極的で、ワイルドなファッションを好む男性に愛されています。

ヴァンキッシュで人気のスカジャンは、このブランドを人気ブランドにした渋谷をモチーフにしたユニークなデザインです。胸元にあしらわれた攻撃的な印象のハチ公の顔はインパクトがあります。

古着屋から生まれたフラッドヘッドは、日本のものづくり職人の技術が光るミッドセンチュリーを感じるアメカジブランドです。ブランドの強みである職人技はスカジャンにも生かされ、レーヨン糸で施された刺繍の立体感に思わず目を見張ります。

刺繍の際に使う裏張りを丁寧に手でひとつずつ切る、その日本の職人ながらのきめ細かい仕事に感動を覚える逸品です。

ジェームズ・ディーンやシド・ヴィシャスも着用したライダースジャケットで有名なニューヨーク発ブランド、ショットからもスカジャンが販売されています。

オリエンタルなドラゴンをバックに、胸にはヤシの木が刺繍され、アメリカらしさと日本らしさの両方を併せ持つユニークなデザインです。ベースがシンプルな黒の単色なので、刺繍がよく映えます。

和柄デザインで人気のブランド・ジャパネスクは、刺繍と抜染めプリントで表現された柄の美しさがポイントです。ジャパネスクを手掛けるスイッチプランニングはスカジャンの専門メーカーなので、縫製や生地へのこだわりも感じられます。

同社は、30枚からオリジナルスカジャンのオーダーメイドも受け付けているので要チェックです。

スカジャンは、レーヨンやポリエステルを使った光沢のあるサテン生地が代表的な素材なので、スカジャンらしさを求めるならこちらがおすすめです。最近では、スカジャンは素材の種類も豊富で、ベロア生地やジャージ生地を使用したものもあります。

刺繍などのスカジャンの特徴的な要素を楽しみながら雰囲気を変えたい方は、素材や生地の織り方なども合わせてチェックしてみましょう。

スカジャンの中にはリバーシブル仕様になっているものも豊富に販売されています。本体生地の色や刺繍の有無など表と裏で変化があり、時には派手に、時には落ち着いた印象になるため、幅広く使えておすすめです。

表側は和のテイストの刺繍、裏側はアメリカンモチーフの刺繍などを楽しめるものなどもあるので、リバーシブルになっているものは両面のデザインをチェックしましょう。

各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

スカジャンは5000円未満で買える安いものから、高いものになると10万円近い値段のものもある、価格幅の広い商品です。40代の方にも人気の高級スカジャンの高い理由は何かといえば、まず素材に違いがあります。

素材がポリエステルやナイロンなら安価で入手できますが、高級なものの多くは撥水性が高く、絹のような光沢感が魅力のアセテートが使われており、それが高い理由のひとつになのっています。

また、刺繍のクオリティは値段に大きく影響しています。職人の手でひとつひとつ丁寧に仕上げられた刺繍は、もはや工芸品ともいえる美しさです。スカジャンの魅力を追求すると、高級なものには理由があるとわかります。

スカジャンはどこで買うのか気になっている方も、少なくありません。スカジャンは各ブランドの実店舗だけでなく、メーカー公式の通販サイトなどで購入できます。またAmazonなどのECサイトでも販売されているので、ぜひチェックしてみてください。

素材や刺繍にもこだわりたいけれど、高額な商品にはなかなか手が出せない方は、中古や古着もチェックしてみてください。もともとは高級な価格で販売されていたものを安価で入手できます。

着古した様子が渋みのある雰囲気を演出できるのでおすすめです。ただし、スカジャンはもともと素材も刺繍もデリケートなので、古着を選ぶなら状態をよく確認して購入しましょう。

インパクト絶大のアイテムであるスカジャンをファッションに取り入れるなら、どうコーディネートするかを考えておきましょう。

【目次】

• スカジャンコーデの最重要ポイントはボトムス
• インナーに何を着るかも重要
• おそろいコーデならキッズ用やレディースもチェック

スカジャンと同時に目に入ってくるのは、なんといってもボトムスです。合わせるボトムスで印象が大きく変わります。

スカジャンの定番のボトムスといえば、なんといってもデニムです。使い込んだ風合いのあるボトムスと合わせると味わいのあるコーディネートに仕上がります。シャープな印象にするならタイトなスカジャンとスキニーデニムを合わせるのもおすすめです。

デニムを合わせるときには、スカジャンとデニムのサイズ感をそろえておくとまとまりが出ます。

ルーズなカーゴパンツやスウェットなどと合わせるとこなれた上級者仕様の印象になり、個性が出ます。シンプルなキャップなどを合わせるのもおすすめです。また、ラフとは逆にきれいめのスラックスを合わせるとドレスアップ感が出ます。

黒のサテン生地のスカジャンに敢えてスラックスで印象を引き締めると、大人のスカジャンの着こなしになるので試してみてください。

おしゃれなスカジャンとトータルでコーディネートするなら、インナーに何を着るかも重要です。ここでは、さまざまなインナーをご紹介します。

【目次】

• スタンダードにまとめるなら白いTシャツやカットソー
• パーカーのフードをアクセントにしてカジュアルな着こなし
• ボーダーなどの柄を合わせれば個性をプラス

スカジャンそのものに派手さやインパクトがあるので、中は抑えた色が好まれます。特にどんな色とでも合う白いTシャツやカットソーは、定番のアイテムです。スカジャンの刺繍と合わせて同じブランドでコーディネートするとこだわりが感じられます。

スカジャンと相性のいいインナーとしておすすめなのがパーカーです。パーカーのフード部分をスカジャンの襟元から出せば、小物を加えなくても程よいアクセントになります。スカジャンは薄手の素材のものが多いので、防寒にもなり一石二鳥です。

スカジャンの中にボーダーやチェックなどのアイテムを合わせれば、より個性的なコーディネートになります。重ね着を楽しむ方におすすめです。ただし、スカジャンはものによってはサイズよりタイトに感じる作りになっているものもあります。

重ね着をするなら商品のフィット感を確認し、大きめのサイズを購入しましょう。ECサイトで購入するなら、サイズ感に関する口コミもチェックしてみてください。

大人の男性向けアイテムと思われがちなスカジャンですが、かわいいキッズサイズやレディースのものもあるので、おそろいコーデを楽しむのもおすすめです。メンズデザインのものでも、Sサイズなら女性に似合うものもあります。

街で周囲の目を引くコーデになるので、チャレンジしてみてください。

スカジャンとスタジャンは名称が酷似しているゆえに間違えられやすいですが、その違いは名称を略さなければ一目瞭然です。スカジャンは「横須賀ジャンパー」、スタジャンは「スタジアムジャンパー」を指しています。

スカジャンはスカジャンのルーツでご紹介した通り、アメリカ兵のためのデザインが発祥です。一方のスタジャンはアメリカの野球投手が、肩を冷やさないために袖を革にして作られたジャンパーが始まりといわれています。

下記の記事ではメンズアウターの人気おすすめランキングをご紹介しているので、スカジャンだけでなく、いろいろなアウターと比べてみたい方は、ぜひチェックしてみてください。

繊細な生地質や施されている刺繍など、スカジャンは保管や洗濯にも気を付けなければいけません。お手入れ方法をチェックしましょう。

スカジャンは刺繍や生地質が繊細なので、保管にも気を付けましょう。サテン生地で作られているものの中にはシワになりやすいものもあるので、ハンガーにかけておくのが基本です。

また、雑に扱うと繊細な刺繍糸が切れてしまう場合もあります。ボンドを使って補修する方もいるようですが、糸が切れないように大切に扱いましょう。以下の記事ではハンガーの人気おすすめランキングをご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

繊細な刺繍が施されているデザインの多いスカジャンで気を付けたいのが洗濯方法です。もちろんクリーニングを利用するのが一番ですが、時間がない場合などの自宅での洗濯方法も確認しておきましょう。

スカジャンを洗濯機で洗うなら、リバーシブル仕様でないものは裏返しにし、必ず洗濯ネットに形を整えてから入れてください。洗濯機は手洗いコースにし、洗剤もおしゃれ着を洗うためのものを選びましょう。

とはいえ特に高級なスカジャンは、洗濯方法を間違えて使い物にならなくなるのは避けたいところです。生地や刺繍が繊細な場合が多いスカジャンは、出来る限りクリーニングに出すようにしましょう。

男性のファッションにスパイスを利かせるスカジャンは、刺繍などのディテールにこだわるとよりおしゃれに着こなせます。今回のランキングを参考に、自分らしさを表現できるお気に入りのスカジャンをぜひみつけてください。