バイクのライダーやロッカーのイメージがあるライダースジャケットですが、メンズ・レディース共にタウンユースでも人気です。デニムやスカートなどシンプルなスタイルに合わせてもおしゃれ度がグッと上がり、クールな着こなしを楽しめます。

とはいえ、バンソンやショットなどのハイブランドからコスパ最強の安い商品までさまざまな種類があり、牛革・羊皮・馬皮などの本革から合皮まで素材も多様です。さらにデザインも含めて考えると、どう選べばいいか難しいですよね。

そこで今回はライダースジャケットの選び方とおすすめランキングをご紹介します。ランキングは種類・素材・サイズなどを基準に作成しました。レザージャケット・革ジャンとの違いについても紹介していますので、購入を迷われてる方はぜひ参考にしてみてください。

ライダースジャケットは、バイクに乗る人が着用するためのジャケットです。バイクに乗っていても、襟や袖から風が入りにくいようにタイトな作りになっていたり、風を通しにくい素材で作られています。

ライダースジャケットの材質は革・レザーが多いため、レザージャケットや革ジャンとよく混同されますが、ナイロンやコットンなどが使われているライダースもあります。対して、レザージャケットや革ジャンは、革製品のジャケット全般を指す言葉です。

種類・素材・カラー・サイズなどライダースジャケットを選ぶ際にチェックしたいポイントと、人気のブランドをいくつかご紹介します。

【目次】

・種類で選ぶ

・素材で選ぶ

・着こなしに合わせた「カラー」で選ぶ

・フィット感のある「サイズ」で選ぶ

・バイク用に選ぶなら機能性もチェック

・人気ブランドで選ぶ

・価格で選ぶ

・ユニクロやワークマンにもライダースはある？

ライダースジャケットのデザインは、シングルとダブルの大きく2種類に分かれます。普段着用する服の雰囲気や好みに合わせて選んでみてください。

前立ての部分が重なっていないタイプをシングルライダースジャケットと呼びます。多くはジップアップになっていて、シンプルなデザインが多いです。カラーバリエーションも豊富で着回ししやすく、すっきりとした着こなしを楽しめます。

ジャケット感覚で気軽にコーディネートできるため、ライダースジャケットが初めての方にもおすすめです。衿なしのデザインはスカーフやマフラーなど小物と合わせやすいのも特徴で、コーディネートの幅が広がります。

前立て部分が重なり、衿部分のファスナーやウエストベルトなどが付いた、バイカーやロッカーのワイルドなイメージを持つのがダブルライダースジャケットの特徴です。全体的にクールな着こなしを楽しみたい方におすすめします。

デニムと合わせたカジュアルスタイルはもちろん、メンズならシャツやスラックスと合わせて上品なイメージに仕上げたり、レディースならワンピースと合わせて甘辛ミックスコーディネートも楽しめます。

ライダースジャケットはレザー素材が主流ですが、レザーも牛・羊・山羊・馬など多様です。さらに安く、お手入れしやすい合皮やデニムもあるのでチェックしてみてください。

【目次】

・艶と高級感が欲しいなら「牛革」がおすすめ

・柔らかな着心地が好みなら「羊革」がおすすめ

・独特の質感を楽しむなら「山羊革」がおすすめ

・経年変化を楽しむなら「馬革」がおすすめ

・カジュアルに着こなすなら「レザー以外の素材」がおすすめ

艶と高級感が欲しい場合は牛革がおすすめです。牛革は牛の年齢と性別で大きく3種に分かれ、生後2年以上の経産牛の革・カウハイドは重く固さがあり、メンズのライダースジャケットによく使用されます。丈夫なのが特徴で、重厚感が欲しい方におすすめです。

生後6ヵ月までの牛の革・カーフスキンと、6ヵ月～1年ほどの牛の革・キップスキンは、薄手で柔らかく、レディースのライダースジャケットによく使用されます。特にカーフスキンは、キメ細やかな質感で牛革のなかでも希少価値が高い素材です。

牛革や馬革より薄くて軽いのが羊革で、デイリーウエアとして気軽に着用しやすいのが魅力です。羊革は年齢で大きく2種類に分かれます。生後1年以上の羊の革はシープスキンと呼ばれ、柔らかな手触りが特徴です。

生後1年以内の羊の革はラムスキンと呼ばれ、キメが細かく保温性が高いのが特徴です。冬物のコートなどにもよく使用され、希少価値の高い高級品とされます。いずれも柔らかな着心地が好みの方におすすめです。

山羊の革も年齢によって生後6カ月以上の山羊の革・ゴートスキンと、生後6カ月前後の山羊からとれるキッドスキンの2種類に分けられます。軽くてやわらかく、強度もあり、ライダースジャケット以外にもよく使用される革です。

光沢はあまりなく、マットでシボ感のある独特の質感を楽しめます。薄手でサッと羽織れて、さまざま着こなしに合わせやすいカジュアルさが魅力です。コーディネートの幅が広がります。

ホースハイドとも呼ばれる馬革は、流通量が少なく希少価値が高い上質な素材です。初めは堅さがあります。しかし、使い込むごとに味わいが出る経年変化を楽しめるのが最大の魅力で、長く愛用できるライダースジャケットが欲しい方におすすめです。

ほとんどのライダースジャケットはレザー製ですが、最近はレザー以外の素材で作られたものもあります。コットンやデニム・スウェットのほか、合皮やスエードなど、価格も安く、気軽にカジュアルな着こなしを楽しめるのが魅力です。

特に長く愛用するような高級品を購入する際は、普段の着こなしに合わせてカラー選びも慎重にしましょう。年齢・性別問わず、さまざまなコーディネートに合わせやすいのは黒のライダースジャケットです。

そのほか、ベージュ・ネイビー・ブラウンなどは、上品にまとめたい場合におすすめのカラーです。個性を出したい場合や、アクセントに選ぶなら白や赤・ブルー・ピンクなどの色物でも楽しめます。

ライダースジャケットはフィット感のあるサイズの方がすっきりした雰囲気になります。特に肩幅は着心地やシルエットに関連するため、購入前にしっかりチェックしてみてください。着丈は骨盤の中間辺りにすると、ボトムスとのバランスが取りやすくおすすめです。

ストリートファッションや、下に厚めの服を着用する際はやや大き目を選ぶのもありですが、慣れないと野暮ったい印象になりがちです。また、レザー素材は初めは堅くても、徐々に柔らかく馴染んできます。

バイクに乗るときに着用するライダースジャケットを選ぶ際は、耐久性や防風性・保温性・動きやすさなど、機能性もチェックしましょう。さまざまな種類がありますが、特に厚みのあるレザー素材が人気です。

下記の記事はバイク用革ジャンの人気おすすめランキングです。ぜひこちらもチェックしてみてください。

ライダースジャケットを製造しているブランドはとてもたくさんあります。特に有名なメーカーや人気ブランドをいくつかご紹介します。

【目次】

・ライダースジャケットの定番なら「Schott（ショット）」がおすすめ

・重厚感のあるハンドメイドなら「Vanson（バンソン）」がおすすめ

・名門ブランドのジャケットなら「Lewis Leathers（ルイスレザーズ）」がおすすめ

・エレガントなシルエットがいいなら「SAINT LAURENT（サン ローラン）」がおすすめ

・デザイン性の高さを求めるなら「DIESEL（ディーゼル）」がおすすめ

・上質でコスパ最強の本革ライダースジャケットなら「三京商会」がおすすめ

・スタイリッシュな日本製ライダースジャケットなら「SISII（シシ）」がおすすめ

・ロンジャケの定番なら「JAMES GROSE（ジェームスグロース）」がおすすめ

・色気漂う大人コーデには「EMMETI（エンメティ）」がおすすめ

・美しいシルエットで選ぶなら「MUSHER（マーシャー）」がおすすめ

・他にないカラーを探すなら「GIORGIO BRATO（ジョルジオ ブラット）」がおすすめ

ショットは1913年にニューヨークでショット兄弟が創業し、現在のライダースジャケットの原型を生み出したブランドとして知られています。人気モデルのワンスターはジェームス・ディーンなど多くの映画スターに愛され、時代を超えた定番として有名です。

バンソンは1974年にボストンで創業されたレザーブランドです。重厚感と滑らかな艶を持つ上質なレザーを使用した、熟練職人の高い縫製技術によるハンドメイドが特徴で、シンプルなジャケットでも49段階の工程を経て、丁寧に仕上げられています。

ルイスレザーズはシド・ヴィシャスやポール・マッカートニーをはじめとする、多くのロッカーに愛された、ライダースジャケットの名門ブランドです。現在は直営店か正規取扱店でしか購入できず、偽物も出回っているので購入の際はよく確認しましょう。

ライダースジャケットの型もいろいろな種類がありますが、人気が高いのはLightning(ライトニング)とCYCLONE(サイクロン)です。中でもライトニングの♯391は永遠の名作と呼ばれています。

サンローランのライダースジャケットは、他のブランドとは一線を画す、クラシカルでエレガントなシルエットで人気です。テーラードジャケットの代わりに羽織れるドレッシーな仕上がりは、ファッションセレブのユニフォームとも称されています。

ディーゼルはイタリアのカジュアルブランドで、メンズ・レディース共にスタイリッシュなデニムアイテムなどを多数手掛けています。ライダースジャケットもさまざまな素材を使用した、デザイン性の高さで幅広い世代に人気です。

三京商会は毛皮製品や天然皮革を中心とした、ファッションアイテムを幅広く取り扱っています。中間マージンや流通コストを徹底的にカットしているため、上質でコスパ最強の本革製ライダースジャケットを探している方は、ぜひチェックしてみてください。

シシは神戸市を拠点とするトータルウェアブランドです。シンプルでスタイリッシュなシングルライダースジャケットが人気で、すべての工程を兵庫県内で職人が丁寧に仕上げています。1枚革を使用した美しいシルエットと家庭で洗濯できるのも特徴です。

ジェームスグロースは、1876年にイギリスで創業した老舗レザーウェアブランドです。ロンジャケの定番ブランドで、ハンドメイド製の高品質なモデルが多く取り扱われています。定番で人気のロンジャケを求める方におすすめです。

1975年にイタリアの町ヴィンチで、ファーガーメントの工房として創業したブランドです。ラグジュアリーアウターを取り扱っており、スポーティーで上品なデザインが魅力です。 色気漂う大人コーデに仕上げたい方におすすめです。

マーシャーは、2000年に創業したイタリア発のレザーブランドです。イタリアの職人が手掛け、美しさと品質を両立したデザインが魅力です。美しいシルエットに着こなせるので、バランスのいいコーデに仕上げたい方におすすめです。

ジョルジオ ブラットは、2003年に革職人の家系に生まれたジョルジオブラットが創業した、イタリア発のラグジュアリーレザーブランドです。ベジタブルタンニングと呼ばれる樹脂や自然の植物のみを利用して制作するオーガニックな手法が世界で評価されています。

ほかでは見られないカラー展開なので、特別感のあるジャケットを求める方におすすめです。

ライダースジャケットの価格は数千〜数十万円と幅広いです。一生ものの高級品か、気軽に楽しめる安いタイプかどちらが欲しいか考えて選ぶのがおすすめです。

一生もののライダースジャケットが欲しいなら、高級なハイブランドを選ぶのも選択肢です。アメカジ・トラッド・ロック・バイク・モードなど自分のスタイルに合わせた、飽きのこないシンプルなデザインを慎重に選びましょう。

ライダースジャケットをはじめて着る場合や、気軽に流行に合わせたファッションを楽しむなら、安いライダースジャケットを選ぶのがおすすめです。さまざまなカラーや素材・デザインがあるので、好みのテイストを探してみてください。

安く機能的な品揃えで人気のユニクロとワークマンで、ライダースが購入できるか気になる方もいるかもしれません。ユニクロは数年前にライダースを販売していましたが、現在は残念ながら取り扱いがないようです。

ワークマンはバイカー向けにデニムやメッシュ素材を使用したライダースを販売しています。店舗によって取り扱いが異なりますが、気になる方は公式サイトやお近くのショップをチェックしてみてください。

各通販サイトの売れ筋ランキングも是非以下より参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

本革のライダースジャケットを長く愛用するには、お手入れも大切です。製品によって多少の差はありますが、急な雨などの汚れを防ぐために購入後はまず防水スプレーを塗布して、乾拭きしておきましょう。

着用後は定期的にブラシでほこりを払い、クリーナーなどで汚れを落とします。最後に乾拭きして防水スプレーをするのが一般的です。必ずクリーナーやスプレーの使用方法・革の種類を確認し、目立たない場所で試してから行ってください。

メーカーによってはお手入れの相談にのってくれる場合もあるので、わからない場合は聞いてみるのもおすすめです。下記の記事は防水スプレーの人気おすすめランキングですので、ぜひこちらもチェックしてみてください。

ワンパターンになりがちなライダースジャケットですが、ポイントを抑えればさまざまなコーディネートが楽しめます。きれい目に着用するなら、テーラードジャケット感覚でスキニーなどすっきりしたボトムを合わせてみてください。

カジュアルスタイルならパーカーやゆとりのあるパンツに合わせたり、レディースならワンピースやスカートと合わせるのも柔らかい印象になります。カラーのライダースジャケットを選ぶのもおすすめです。

下記の記事はスカートとメンズスキニーパンツの人気おすすめランキングです。ぜひこちらもチェックしてみてください。

メンズもレディースも、クールな着こなしにぴったりのライダースジャケットは、バイクに乗る際やタウンユースにもおすすめです。気軽に買える安いものから一生ものの高級品まであります。ぜひランキングを参考に、素敵なライダースジャケットを探してみてください。