二段ベッドは、子供部屋や狭い部屋などで、スペースを有効活用できる寝具として人気です。上下を分離可能なタイプやロフトタイプのもの大人用など夫婦で使える商品もあり、丈夫で長い間使い続けられる製品も多く作られています。

ルームシェアをする場合はもちろん、一人暮らしなどの環境であえて二段ベッドを購入する方も増えています。二段ベッドのうちひとつを収納スペースとして活用したり、不意の泊まり客専用にしたりするといった方が多いです。

大きさやデザイン、付属機能などもさまざまですが、基本は2人の人間が安心して眠れる場所を提供することです。今回は二段ベッドのタイプ・耐荷重・素材・安全性を考慮しておすすめランキングを作成しました。ぜひ参考にご覧ください。

ここからは、部屋の大きさやライフスタイルに合わせた最適な二段ベッドの選び方をご紹介します。どのくらい使い続けるのかも想定しておきましょう。

二段ベッドにはサイズの種類が豊富にあります。使う人の身長や部屋の大きさなどに合わせてサイズを選びましょう。

約97cm×195cmの大きさです。一般的なシングルベッドのサイズなので、寝返りも十分打つことができ、ゆったりと眠ることができます。子供から大人まで十分使うことができるので、お子さまが大きくなっても使い続けたいという方は、シングルサイズを買っておくと安心です。

約97cm×207cmのサイズです。幅はシングルサイズと同じままで、長さを伸ばしたのがシングルロングサイズです。背が高くて普通のシングルサイズだと少し窮屈に感じてしまうという方は、シングルロングサイズを選べばゆったり眠ることができます。

約97cm×179cmのサイズです。幅はシングルベッドと同じまま、長さが短くなっています。子供や背の低い小柄な方で、最低限の長さがあればいいという方におすすめです。幅はシングルベッドと同じなので、寝返りもゆったり打つことができます。

約87cm×195cmのサイズです。長さはシングルベッドと同じまま、幅が狭くなっています。子供や小柄な方におすすめのサイズです。しっかりとした体格の方は、寝返りが打ちづらい可能性があるので、事前にしっかり確認する必要があります。

二段ベッドのサイズの中で最もコンパクトな約87cm×179cmのサイズです。幅も長さもシングルベッドより狭いため、小柄な女の子におすすめです。二段ベッドを置くスペースが限られているという場合も、シングルスリムショートサイズならお部屋にコンパクトに収まります。

ホステルやバックパッカーでもない限り「大人が二段ベッド」という発想にはなかなか至らないかもしれませんが、子供が小さいうちは一緒に寝てあげたいものです。そんなときは、下段だけセミダブルになっている親子ベッドを購入するという方法もあります。

二段ベッドには、さまざまなタイプがあります。それぞれのタイプの特徴をご紹介します。

ロータイプは、上段と天井との間のスペースが広くとれるため、部屋全体の圧迫感や窮屈さを感じさせません。上段の床板が低い位置にあるので、シーツ交換などが楽に行えるのもメリットです。上段での寝返りによる振動が下段に伝わりにくいのも特徴のひとつです。

ハイタイプの二段ベッドは、上段が天井の間のスペースが狭くなるため、ロータイプに比べると、やや圧迫感を感じるかもしれません。そのぶん、下段の床下スペースが広くとれるので、収納スペースとしても活用することができます。

多少の高さがあってもなら問題ないと思いますが、落下防止の安全対策が施されたものや、耐震仕様のものを選ぶと安心でしょう。上下をつなぐ支柱に、棒状のパーツ(ダボ)を差し込んで補強している製品がおすすめです。

子供が大人になるまで長期のライフサイクルでの使用を目的としている場合には、シングルベッド2台に分離できるタイプがおすすめです。広めの家に引っ越したときや子供たちがそれぞれの個室を確保したときなどに、シングルベッドやツインベッドとして活用できるので経済的です。

上段ベッドの下にもうひとつベッドが収納できて、部屋を広く使えるというメリットがあります。下段ベッドは使用するときだけ引き出せて、キャスター付きなので楽に動かせます。この親子タイプなら普段は収納スペースとして使い、不意の泊まり客にも対応できるのでおすすめです。

赤ちゃんのときから長く使いたいという方は、キングサイズに変形できるタイプがおすすめです。まだ子供が小さく添い寝で寝かせたいときはキングサイズで、子供が大きくなってきたら二段ベッドで、さらに大きくなったらシングルベッド2台で使うことができます。

二段ベッドは、はしごのタイプもさまざまに分かれます。安全に上り下りできるかや部屋のスペースに丁度いいか気をつけてチェックしてみましょう。

ベッドの上段に斜めに設置されているはしごは、段が急すぎないので上り下りしやすいです。また、このタイプのはしごの多くは取り外し可能なので、必要に応じて外して別の場所に置いておけることもメリットです。

デメリットとしては、斜めに設置されている分、部屋の中に無駄なスペースができてしまうことが挙げられます。ベッド周辺にある程度スペースがあり、上り下りのしやすさを重視している方におすすめのタイプです。

垂直な縦はしごがベッドに組み込まれているタイプは、スペースを取らないのがメリットです。ベッドにしっかりと固定されているので、無駄なスペースも生まれずぐらつきも少ないです。その一方で、垂直な分、上り下りが多少しにくいというデメリットは否めません。

二段ベッドの中には、階段付きのタイプもあります。階段タイプは、上る段の側面がしっかりと支えられているので、小さな子供が使う際や、朝寝ぼけているときでも失敗せずに安全に上り下りすることができます。

他の2つに比べて多くのスペースを取る階段タイプですが、階段の側面が収納になっているタイプもあり、インテリアとしても使えるものもおすすめです。階段にもさまざまな種類があるので、気になる方はチェックしてみてください。

二段ベッドの素材は、大きく分けて木製とスチール製があります。それぞれの特徴をよく確かめて選ぶようにしましょう。

木製の2段ベッドの多くはパイン材を使用しています。以前は、北米産が多かったのですが、最近では北欧デザインの流行とともに北欧産のパイン材が主流となってきました。無垢材のナチュラル感が木のぬくもりを感じさせてくれると評判です。

スチール製はシンプルなデザインでコストパフォーマンスが高いものが多く、モダンでおしゃれなイメージの部屋づくりに向いています。軽量で組み立てや解体も楽なので、引っ越しの多い人にはおすすめです。

通気性がよく強度があって安心なのもスチール製の特徴ですが、木製に比べるときしみ音が出やすい、耐荷重が木製に比べて低いなどのデメリットもあります。選ぶ際は十分チェックするようにしましょう。

二段ベッドはもちろん睡眠の場所ですが、2人が同時にそれぞれのプライベートな空間を過ごすスペースでもあります。付属の機能性もチェックしてみましょう。

サイドフレームとはベッドに付いている柵のことです。二段ベッドの上段にはもちろん付いていますが、下段に付いているかどうかも忘れずに確認しておきましょう。下段を小さな子どもが使う場合、ベッドから落ちてしまわないようにサイドフレームが付いているものを選ぶと安心です。

宮付きとは、ヘッドスペースに備えられた小さな棚のことで、宮棚とも言います。スマートフォンや目覚まし時計、文庫本など、ちょっとした小物を置けるので夫婦で使う方にもおすすめです。寝る前や起きたあとなどに使いたいものをセッティングしておけます。

また、スチール製の二段ベッドには設置されていないケースが多いのですが、フレームに装着できる布製のサイドポケットなどで工夫してみるのもおすすめです。以下の記事ではベッドフレームの選び方とおすすめの商品を紹介しています。

コンセントは、スマートフォンの充電をするときなどにとても便利です。宮棚にコンセントが直接取り付けられていなくても、充電ケーブルを通す穴が空いているものもあります。照明は、読書の際や、上段から夜中に降りるときの安全確保に役立ちます。

二段ベッドの下のスペースや階段に収納機能を加えた製品もあります。一人暮らしなら、使わない方の段をクローゼットとして使う方法もあります。一人暮らしで狭いスペースを有効に使うのであれば、収納機能に富んだロフトベッドを検討してみるのもいいかもしれません。

二段ベッド選びで最も大切なのは安全性が確保されているかどうかです。安全性のポイントをいくつか見ていきましょう。

地震の揺れなどで上段から転落することがないよう、しっかりとした補強が施されている二段ベッド選びが大切です。上下の接続部分がネジやビスできちんと固定されているか、上下をつなぐ支柱が棒状のパーツ(ダボ)で補強されているかなどをよく確認してみてください。

ホルムアルデヒドは、接着剤や塗料の中に含まれている化学物質のひとつで、目や気管に悪影響を与えるとされています。JIS製品に表示が義務つけられている、ホルムアルデヒド等級が「F☆☆☆☆　（エフ・フォー）」表示の製品を選ぶのがおすすめです。

二段ベッド選びで重要なポイントが丈夫さです。長いスパンでの使用を考えている場合、耐荷重をチェックして数値の大きいものを選ぶのがおすすめです。大人用にもと考えているのであれば、上段下段ともに耐荷重90kg以上を目安に選びましょう。

二段ベッドを販売しているブランドはいくつもあります。今回はその中でも特に人気の高いブランドを紹介します。

おしゃれな北欧デザインがお安く手に入ることで人気の家具ブランド「IKEA」でも、多数の二段ベッドが発売されています。特徴は北欧らしいスッキリとしたシンプルなデザインです。北欧風インテリアが好きな方におすすめです。

二段ベッドのラインナップが豊富なニトリには国産ヒノキの商品もあります。それ以外にも、ロータイプのものから、便利な宮棚がついているものなど、ライフスタイルに合った二段ベッドを選ぶことが可能なので、どこで買うか迷っている方にもおすすめです。

ニトリの二段ベッドはどの商品にも組立サービスが付いています。組立サービスに別途料金がかかるところもあるので、このサービスはニトリの大きな特徴です。普段から組立が苦手という方にもとてもおすすめです。

無印で販売されているオーク材二段ベッドは、その名の通りオーク材が使われています。オーク材は、堅くて耐久性にも優れた木材です。そのため、同じものをできるだけ長く使いたいという方におすすめです。

無印の他の製品もオーク材でできたものが多いため、お部屋に無印のものがすでに多いという方は、インテリアに統一感を持たせやすくなっています。無印の収納ケースもぴったり収まるので、無印で部屋のトータルコーディネートをしたい方におすすめです。

シンプルなデザインのロフトベッドや二段ベッドを販売しています。安い価格で購入でき、丈夫な商品を多く取り揃えているので、予算があまりない方にもおすすめです。耐荷重もしっかりあるので、大人用にも使えます。

各通販サイトの売れ筋ランキングもぜひ参考にしてみてください。

※上記ランキングは、各通販サイトにより集計期間・方法が異なる場合がございます。

2つのベッドを上下に連結させた二段ベッドですが、メリットとデメリットの両方があります。ここではメリットとデメリットを見てみましょう。

二段ベッドのメリットとして、スペースを有効活用できる・ベッドを2台買うより経済的ということがあげられます。それぞれのメリットについて解説します。

二段ベッド最大のメリットとも言えるのが、スペースを有効活用できるということです。子供部屋の数やスペースが限られていると、シングルベッド2台を置くというのが難しい場合もあるでしょう。その点、二段ベッドならシングルベッド1台のスペースで2人分の寝る場所を確保できます。

子供が2人以上いると、それぞれに1台ずつベッドを買うのは経済的にも大変です。二段ベッドはシングルベッド1台よりは高くつくものの、2台分よりは安いものが多く販売されています。スペースだけでなく、経済的にも抑えられるのが二段ベッドの大きなメリットです。

後にシングルベッド2台に分離できるタイプもあるので、子供がそれぞれ別の部屋になる可能性がある場合は、分離できるかどうかもチェックしておきましょう。分離できればさらに長く使うことができ、より経済的になります。

二段ベッドのデメリットとして、揺れを感じやすい・圧迫感がある・処分するのが大変ということが挙げられます。

二段ベッドはその構造上、どちらかが寝返りを打ったりベッドから降りようとしたりすると、どうしてももうひとりにその揺れが伝わってしまいます。少しの揺れでも目が覚めてしまうという敏感な方は、なるべく揺れにくいものを選ぶとよいでしょう。

スペースは抑えられるものの、高さがあるので部屋に圧迫感がでやすいです。もともと部屋の天井が低い家や、部屋に開放感を演出したいという方は、高さが低いロータイプのものを選んだり、圧迫感を感じにくい明るめカラーのものを選んだりするのがおすすめです。

二段ベッドは定期的に掃除しないとカビやダニの温床になってしまう可能性も高いです。ここでは二段ベッドの掃除の仕方を紹介します。

二段ベッドを壁にぴったりとくっつけてしまうと通気性が悪くなり、カビの原因になってしまいます。大抵の二段ベッドは木製だと思いますが、木製の場合、一度カビが生えてしまうとカビを根から経つのは難しいので必ず定期的にお手入れをするようにしてください。

といっても、メンテナンス方法は簡単です。敷いてあるマットレスをはずして、干すだけです。人間は寝ている間にコップ一杯ほどの汗を掻くと言われているので、その汗をしっかり蒸発させておく必要があります。

ベッドを壁から離し、マットレスを別途干したら、タオルや雑巾を水に濡らして硬くしっかりと絞ります。そして二段ベッドの全体をしっかり拭きあげてください。二段ベッドのスノコ部分が外せるのであれば、室内でもいいので壁に立てかけて空気の通りのいい場所で干してください。

マットレスなどは外で天日干しをしてあげてください。このときに大事なのは、両面を太陽の光に当てることです。壁などに立てかけておくのがおすすめです。室内に取り込んだあとは、必ず掃除機をかけるようにしましょう。

マットレスを叩いていた方もいるかもしれませんが、そうするとダニの死骸などが粉々になり、内部にまで入り込んでしまうおそれがあります。また、ホコリもたくさん付いているはずですので、掃除機をかけるのがベストです。

二段ベッドだけでは快適な眠りにつくことはできません。ここからは、睡眠に欠かせない枕とマットレス、二段ベッド用のカーテンについてご紹介します。

眠りの質にダイレクトに働きかけてくるのが枕です。この枕を使うことでしっかりとした睡眠を取ることができますし、身体の不調を改善してくれるかもしれません。肩こりやストレートネック、いびきなどの症状を改善してくれる枕も多く出ています。

また、眠りは深ければ深いほど疲労を取ることができるので自分の身体に合ったものを選ぶのがおすすめです。しかし、自分にピッタリの枕を探すのは大変です。以下の記事では枕の人気おすすめランキングを紹介しています。ぜひご覧ください。

マットレスは固すぎても柔らかすぎても身体の疲れを取りにくくします。自分の身体に合ったマットレスでないと逆に疲れてしまう場合もあります。寝ているときの体勢次第では腰痛になってしまうこともあるので気を付けましょう。

特に慢性的な腰痛を抱えている方にとってベッド選びと同じぐらい重要なのは、マットレス選びです。以下の記事では腰痛マットレスの選び方とおすすめの商品をランキング形式で紹介しています。自分に合ったものはないか、チェックしてみてください。

寮生活やルームシェアなど同じ部屋を共有する生活は、プライベートが制限されがちです。そんなときは二段ベッド用のカーテンがおすすめです。ベッドの中だけは人の目を気にすることのないプライベートスペースを作ることができます。

二段ベッドは高い買い物なので、失敗しないように慎重に選びましょう。二段ベッドを購入してみて、失敗だと感じる原因は圧迫感や狭さ、掃除のしやすさや子供の成長に多くあります。二段ベッドは高さがあるので、一般的な6畳の供部屋に置くと圧迫感を感じやすいです。

狭さや圧迫感を軽減するには、ロータイプを選んだり白っぽい色を選ぶのがおすすめです。さらに、子供が小さいうちに二段ベッドを買ったけど、部屋を分けたいとなる場合もあるので、分割式を購入するのがおすすめです。

また、二段ベッドは掃除がしにくいと感じる方もいます。カビが生えないように布団を干す際も上げ下ろしが負担になります。これもロータイプの二段ベッドを選べば負担が減り、掃除がしやすくなります。

さらに狭いスペースを活用するなら三段ベッドがおすすめです。一カ所で3人まで寝られますし、二段ベッドと同様に分離できるタイプもあるので子供部屋におく場合、大人になっても切り離して使用できます。気になる方は是非、こちらの記事をチェックしてみてください。

今回は、二段ベッドの選び方とおすすめの商品を子供用・大人用に分けてランキング形式で紹介してきました。二段ベッドにかかわらず、寝具というのは人間にとって大事なものです。いろんな商品を試して、自分の身体やライフスタイルに合ったものを選びましょう。